まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
これまで「リーバイス」様などが特に象徴的な存在であったセルヴィッチデニム。
衣類は「流行」が伴うものであり、長い長い大きな括りのファッションの中ではジーンズアイテムの落ち着きが見られる昨今。
ここでデニムという素材を、これまでのジーンズのイメージにイコールの固定観念を取っ払った1種の「素材」としてフラットに見てみる機会を得たいと思いました。
そして、このたびハンドメイドバッグ製作を<デニムシリーズ>と題して、いくつかの種類の違うデニム類のバッグを作っていきます。
当シリーズの1点目がこのたびの完成です。
ポイントとしては、ジーンズの状態では決して表に出ることが無かった「赤耳:セルヴィッチ」の存在を、思い切ってアップリケとしてバッグの正面の真ん中に配置した点です。
是非、完成品の姿と共に、「隠れた存在が表に姿を表す主役になった瞬間」をお楽しみいただければと思います。
<デニムシリーズ①>赤耳のブランディング的ステイタスを取っ払い本当の主役へ、正面がセルヴィッチ花のデニムバッグ




花びら1枚ずつの縁取りが赤耳部分というコントラスト効果が美しいです。
花芯は正方形を折り込み、裏面を表に見えるように利用させていただきました。











タックの原因は、底面の1周の寸法と本体の寸法の不一致が原因。
このぴったりな合わせ方は、後の研究で解明しました↓
<楕円底のタック解消の型紙ピッタリの調整の仕方>
底面の型紙を十文字に折り、1/4の寸法のみ最低限に柔らかいメジャーで計ります。
計る時には、縫い代1cmの内側の部分ですので、メジャーの幅1cmを利用しながらきちんと置くように忠実に測り寸法を算出。
次に算出した寸法をx4(4倍)して、楕円底の出来上がり線の周囲を算出、本体の直線の出来上がり寸法をここに一致するよう細かく調整していきます。
間違えてはならないのは、本体の縫い代x2倍を差し引いた出来上がり寸法と必ず比べることです。
また、反対に楕円底を本体の寸法と同じに調整していきたい場合、楕円底の型紙の真ん中をカットし、不一致の寸法の4等分を楕円の横幅として追加もしくは削除したした型紙へ。
*** 以上 ***
このやり方が確実で易しい調整方法でした。

あとがき

「赤耳:セルヴィッチは内部に隠された端っこの存在である」という固定概念、このたびの製作で見事打ち破られました。
もし、赤耳が残布として残った際にすぐに捨ててしまわずに、別の使い方ができるのではないかと考える際のわずかなヒントにでもなればと、こうして記録に残しました(^-^)。
