まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在ハンドメイドバッグ製作におきまして、「同素材シリーズ」という企画を続行中です。
同素材で5デザインを連続製作、素材が同じという条件下でデザインや作りにより一層着目する研究の一環です。
5デザインのラインナップは、①ドーム②バニティ③巾着④ボストン⑤リュック、このたび製作に入りますのは③です。
前半部分ですのでまだ完成しておりません、完成の巾着ショルダーバッグは【70】の投稿でご覧いただけます。
当回は、前半部分の工程の中のファスナーポケット作りの裏側をお届け。
「事」の裏側。。つまり「裏事情」でもありポケットを成り立たせてくれる貴重な部分。
決して完成したバッグの表からは隠れて蓋を閉じてしまうため見ることがありません。
是非、ファスナーポケットの袋が裏面に隠れるポケットの裏舞台のリアルをお楽しみくださいませ。
<同素材シリーズ:巾着-前編>内部に袋が収納されるファスナーポケットが優れた貴重品入れになるようにと願う



ファスナーに袋パーツを取り付ける場面はこのたびは割愛、ポケット作りは随分たくさんの段階を経ます。
特に、ポケット袋の形状が変わっていく様子に一番にスポットを当てます。





先程の写真の左手の人差し指付近にあったハギ目はポケットを開けた時には手前に位置します。
ポケットを覗き見た時に、向こう側にあると真っ先に視界に入りますので、ハギ目が視界に入りにくい方の手前側に来るように配置を逆読みした配置なのです。

巾着袋においては弱い安全性のフォローのような役割です。
このルーフにスポットを当てた記事は過去の【55】で詳しくご紹介しています。
あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.09からおよそ5年半後の2025.03.09にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。
2025年ではファスナーポケットは、開け閉めのストレスとセキュリティー性のバランスをとって廃止しています。
とはいえ、バッグの中に1つあると非常に安心感のあるファスナーポケットは優れた機能であることは間違いないと思います。
そして、貼り付けタイプのポケットよりも容量が大きく使える手ごたえもあるのです。
では、2025年現在でファスナーポケットではなくどんなポケットを製作しているのか。。
それは、「片玉縁風」と呼んでいますが、ファスナーを付ける代わりにスーツのポケットのような「比翼」を付けて、更にその上にフラップで覆っています。
この作りは、既製品では色展開の少ないファスナー選びの悩みを解消でき、可能性が無限です。
ただ、先に足を踏み入れたのはこのファスナーポケットの方、この過程なくして後の「片玉縁風」は生まれなかったと思うのです。
こうした過去のブログ記事の「手直し」は、技術が未熟な過去の製作の中にもその後の発展への道程があったとし、大切にしながら内容を高めるためのタスクなのです(^-^)。
