一見バッグには縁遠そうなイメージのニット生地が背中に感じるソフト感、「外表」組み立て式のミニリュック【60】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、以前の【58】の記事の続きでございまして、モノトーンボーダーパッチワークのミニリュックが完成致しました。

無彩色のマルチカラー3色の黒、グレー、白は、「スポーツメッシュ」というユニークな凹凸感が魅力の生地。

製作したパッチワークシートから裁断後の「組み立て」がこのたびのメイン場面。

主に、「①ポケット付け」「②金属パーツ付け」「③ファスナー付け」の3箇所、完成前の途中段階の場面も写しながらその出来上がりまでの流れが分かるようお伝えします。

そして最後には、パッチワークのカラーが切り替わるところで糸の色も馴染ませながら交換した手間の成果もお伝えできればと思います。

あらかじめのひっくり返し済みにより生地の厚みの条件無く製作できる、「外表」組み立て式のモノトーンミニリュック

では上述のように、「①ポケット付け」「②金属パーツ付け」「③ファスナー付け」の3つの場面の流れの見方で完成までを追っていきます↓。

①ポケット付け(左から右へ):ポケットは裏地のみの状態で「一番最初」の順番で設置しておきます。
②金属パーツ付け(左上から右に):ポケットの次に作業。取っ手と四角カンタブ(上下)。

ショルダーは、バッグ本体が完成後、本当の最終で設置するというタイミングです。

③ファスナー付け(左上から右に):くり抜き枠に当てはめ設置。ファスナー先端付近の隙間が無い点が利点。
糸の馴染み:生地ごとにステッチ糸の色を交換。手間はかかりますが、これが非常に美しいです。
ミニリュック完成(モノトーンボーダーパッチワーク):<サイズ>縦24cmx横22cmxマチ7cm。

長財布が横向きに入りますので、最低限の横幅。

バッグにはあまり選ばれないニット生地で作った感想ですが、それほど無茶苦茶なチャレンジでもなく可能性があると見ています。

細かい点では、ボーダーの切り替え部分のラインが織物の方がまっすぐなのではないかなどもっと細かく追求していくとデメリットも見えることがあるかと思います。

ただ、こうして作ってみることで、選ぶ素材の可能性がニット分野にも広がる素晴らしさが発見できました。

このリュックを背中に背負うと柔らかな感触。

同じように「感触・心地」から素材を選んでいく際に、寒い冬にはウールの暖かい素材で作ったリュックは、素材自体が「あったか機能」になるかもしれないのです。

非常に素晴らしいことです。

コーデ例:セットアップでは比較的カジュアルな「別珍」の黒に合わせてみました。

あとがき

前半部分の投稿の【58】でもお話しましたが、このたび、カーブを思い切って半径12.5cmというダイナミックなフォルムに型紙を改良しています。

どうでしょう、まず最初に視線が行くのはトップのドーム型のカーブの部分ではないでしょうか。

それだけこの部分が注目の場所であり、ラインの美しさの見せ所なのです。

裁断の時に心配していた端にぼやけたオフカラーが配置されたことは、口布のグレー色でフォロー。

このたびの「外表」組み立て式の作り方は、後のリュック・ボストン・バニティーと複数の立体型のバッグ製作に引用できました。

当ブログ記事は最初の投稿の2019.09.28からおよそ5年半後の2025.03.01にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年では、「外表」組み立て式は採用しておりません。

というのも、ずっと引っ掛かりがあった完全ではない作りという点もあるからです。

2025年では、最初からひっくり返すやり方をもう少し研究して、そこそこ厚手の生地でも対応できるのかどうかの糸口を探してみたいと思います。

どうしても「外表」は裏地が見えてしまい、本来「中表」の目的の1つにそういったことを解消する意味があって採用されてきたことではないかと思うからです。

こうしたことに対しては決して蓋をせず、完全に腑に落ちるまで追求していきたいと思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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