同生地の色違いの展開の美しさを見つけた時の判断、1色で複数作るよりも1点をパッチワークに詰め込む発想【58】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ハンドメイドバッグ道の中では3度目のリュック製作。

リュックのフォルムを型紙から見直し、新しいスタイルの製作をしていきます。

以前に製作の2点のミニリュック:角のカーブにご注目を。ここを型紙改良してからのスタートです。
ミニリュックのカーブラインの型紙変更場面:コンパスでよりダイナミックな半径12.5cmのカーブへ。

そして、更にこのたびの製作の特徴は、同じ生地の色違いの展開の美しさをそのまま1点の製作品へ投入するスタイル。

1点ずつを色違いで展開する量産的な考え方とは対極(量産品はライバルですから)、1点に色濃くその生地の色違いの美しさ、または同時に味わえるマルチカラーならではの贅沢な心地を詰め込みます。

ミニリュックの実際の完成は、後日投稿の【60】でご覧いただけます。

このたび綴らせていただきます場面は、3色のモノクロカラーの展開をミニリュックの面積に2度ずつ登場させたボーダーパッチワークシート作りと裁断までです。

同生地の色違いの味わいを同時に1点に詰め込む贅沢感、ミニリュックを作る下準備の無彩色ボーダーパッチワーク

3色以上がマルチカラーの定義、3色集まれば立派に多色が作られるのです。

表地(オフ、グレー、黒):スポーツメッシュ、ポリエステル/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(黒):フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。
表地のスポーツメッシュはニット、裏地のフクレジャガードは織物。横伸び同士の相性は生地分野の垣根を超越。
ボーダーの幅7.5cmずつで3色を均等に裁断(左上)、接着芯を貼り、1.5cmずつの縫い代で縫い繋げ(右下)。
生地の色に馴染む同色糸で表面からもハギ目の左右にすべて固定ステッチ。その後型紙に当て裁断。
3色ボーダーの並び順(①案):先端付近に強いカラーが配置したことで、この時点ではフォルムがクリアです。

ただ、1パーツ生地の表と裏を間違えまして、反対に出来上がった時点で気付いたのでした。

よってこちらの①案はこの面の向き間違いのミスという理由でボツ。

3色ボーダーの並び順(②案):重い色はバッグの底の方へ。。という理論で並べた配置。こちらで進めます。

トップがややぼやけますが、こちらを採用しました。

ボツの方は後のポーチ作りに再利用していきました。

あとがき

裁断しただけでも顕著に感じたことは、ミニリュックのトップのカーブの美しさとダイナミックさ。

冒頭でご紹介しました、過去の製作品ではカーブが控え目過ぎてデザインがクリアに出ていなかったので、まず1つの改良が成し遂げられました。

この時の、「円の半径を大きくすることでフォルムをはっきりと出すことができる」というノウハウは後の製作に活かされました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.24からおよそ5年半後の2025.02.27にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は2025年現在でもパッチワーク製作スタイルは続行。

生地がもったいなく余った時のまず最初の対処法として行うことが多いです。

それこそ「サスティナブル」の製作スタイルにも大いに通じる部分。

一方でこのたびの製作は、最初からパッチワークを仕立てようとした背景違いのスタイル。

この生地の多色展開の魅力を1点のリュックに詰め込み価値を高めるというスタンスでした。

1色少しずつの生地の調達で成り立つ素晴らしさがあります。

その後、こちらの理由を伴ってのパッチワーク製作スタイルの方も何度かやっています↓。

左上は、この度と同じスポーツメッシュのカラー展開4色で製作のリュック。上の方はオフではなくライトグレー。

ボーダーパッチワークよりもストライプの方が生地が縦長に余りやすく、「上向き」の「運気」も込めてボーダーは現在ではやっておりません。

こうして年月が経過した今も、発展した形に変わりながらパッチワークを使ったバッグ作りのスタイルを続行中なのです。

パッチワークをして製作する定番タスクは、実はこの2019年のモノトーンボーダーミニリュックの製作から始まっていたのだと2025年からこうして懐かしく振り返ったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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