まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび、高級服地の絹/100%のグレーのギンガムチェックのバニティーショルダーバッグが完成。
製作過程の中で特にお伝えしたい場面は、てっぺんの取っ手の付け位置の徹底です。
これがベースで、取っ手付けがまっすぐに付くのか、そして、本体と楕円の蓋や底との縫い合わせがぴったりと重なるのかというところに影響するのです。
非常に大切な「十文字」の考え方は、その他の楕円底バッグなどにも活かされます。
バニティーバッグの要であるたった1つの取っ手、ソフト厚芯を内蔵し正位置に取り付ける際の十文字印の大切さ
まずは、取っ手そのものを作る場面からお伝えしていきます。
中にソフト厚芯を入れ込むことは、入れない場合とでは雲泥の差だと感じました。
丈夫さ・持ち心地の良さ・美しさという複数の良き効果が出ています。
ただ、この「ソフト厚芯」もこれっきりの反であり同じ物が見つけられなくなりました(2024年をもって「ソフト厚芯」の在庫が終了)。
そして、こうした取っ手が要のハンドバッグの製作そのものを取りやめていったのでした。

表地の短い辺は1.5cmの縫い代で綺麗に折り込みます(左下)。
ぐるり1周(外枠2mm内側程)にステッチで固定、続いては真ん中2本の合計4本ステッチが丈夫です(右下)。

その後の作業で何度もこの十文字の4つの印が必要になってくるのです。
サイドは縫い代込み左右の端から4cmの位置に取っ手を設置、縦のど真ん中は2cm幅の取っ手のど真ん中を見ます。






あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.13からおよそ5年半後の2025.02.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。
この後も様々な生地でこのデザインを作っていき、全20点程製作。
角をもっと緩やかに楕円らしくしていったその後の改良も劇的でした(後の投稿でご覧いただけます)。
このバッグは、平面ミシンで立体的に作り上げることの限界を感じるデザインであったと振り返ります。
なかなか美しくは作らせてくれないのです。
だからこそ挑戦し甲斐はあるのですが、生地が高級であるにもかかわらず技術が追い付かずその価値が無駄になるもったいなさを感じたこのたびの完成。
ここまでその時の精一杯で作っても結果はボツ品にしかなりませんでした。
他のバニティーバッグにつきましては、ブログ記事の検索機能で「バニティ」を入力していただくとヒットしやすくたどり着くことができます。
最終的にこのデザインにはお手上げしたわけですが、そうはいってもやることをやって何度もトライした結果なのです。
難易度の高いレアアイテムであることも相まって、ご購入もしていただきました。
苦い結果ではありますが、こうして記録に残しまして、各箇所の工夫を、特にこのデザインではなくても引用できる部分があればと願います(^-^)。
