まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたびは、初挑戦となりますゴブラン織り生地でのバッグ製作にとりかかりました。
前半部分の製作過程の中で、ファスナーポケットと一体化したマジックテープルーフの構造をお伝えできればと思います。
どうしても入り口にセキュリティー性が不足する「巾着ショルダーバッグ」への安全性対策機能の研究記録です。
「ゴブラン織」の丸い花柄に合わせた丸い花柄の「ミラーレースカーテン地」、入り口付近の安全性を高めた屋根機能
ゴブラン織りは、伝統的な生地で人気が高いです。
その割にはあまり豊富であるとは思いませんし、日本製のゴブラン織は久しく見かけません。
生地を製造する産業の空洞化の事情だと思いますが、その分中国製の台頭があります。
ただ、中国製の生地は昔の日本製のお品で見かけたフローラルなデザインを引き継がれたように感じ、決して目新しくはありませんでした。
そこで出会ったのが、新しいタイプの花柄、デフォルメタイプのカジュアルな柄でした↓。



この写真の左上のように、裏地の表面に中表で「ラッピング布」を裏面のくり抜きの作図の真ん中に当たる位置に設置。
右上のように待ち針で固定した裏地の裏面のハード薄芯上のボックス枠を1周ステッチ。
そして、左下の通り、真ん中と両端をY字にカット。
その後裏地の表面に位置していたラッピング布をくるりと内側に返し、アイロンを使いピタリとボックス枠に合わせ固定。
右下のように、ポケット袋パーツをファスナーと共に縫い付けて、「ファスナーポケット」が完成。


あとがき

次回の【43】の投稿で、完成した巾着ショルダーバッグをご覧いただけます。
当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.02からおよそ5年半後の2025.02.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。
2025年では、こうしたコンパクトなサイズのお出かけショルダーバッグを製作することはしておりません。
しかし、定番製作の「ナップサック」が巾着型であることから、ここからのヒントが必ずあったかと思います。
口が絞り切れないことは、後の巾着ひもホルダータブで解決していったのです。
後半の【43】で行う打ち込み式パーツも、2025年ではすべて廃止しておりまして、損傷なく確実に20年持ち続けることが可能な「縫い」による固定を信じることにしたのです。
更に、こうした柄生地を表地に選ぶことも滅多にしなくなりまして、表地は無地で裏地に柄を配置するということに。
そうしますと、この柄が全面のゴブラン生地は2025年では選択することは無いと思うのです。
しかし、この分厚さがある意味極限であり、これを絞るタイプの巾着型に仕立てた2019年の思い切った挑戦は大変貴重だったのでした。
確かに「ゴブラン」というキーワードは人気でありたくさんの方が注目していると実感しています。
しかし、生地の丈夫さだけに頼む製作では、長い目で見た価値には決してならないということを、その後しっかり考えていくことになりました(^-^)。
