布製ハンドメイドバッグ製作に相応しい芯地の定番はミニマム2種、ニット接着芯とハード薄芯がすべてをカバー【30】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

早速ながら、冒頭からお伝えしたいことがございます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.08.01からおよそ5年半後の2025.01.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

後で貼りますYouTubeは当時のままであり、3選で定番としてご紹介しています。

実は、その中の「ソフト厚芯」という芯地は近年レア素材となってしまい、2025年現在では調達することができません。

よって、現在は「接着芯」「ハード薄芯」の2種のみでミニマムに続行していますので、年月を経る中で変遷があったのでした。

ただ、2024年に使い切りによる終了をもって廃止の「ソフト厚芯」は、大変融通のある優れた素材でした。

ということで、2025年現在の新しい解釈も交えながら、当時の2019年での利用を3種、「接着芯」「ハード薄芯」「ソフト厚芯」で綴らせていただきたいと思います。

定番2種で十分、「ニット接着芯」は布帛・ニット両方に対応、「ハード薄芯」はキルトシートや重ねて当て芯になる

ハンドメイドバッグ用の芯地:上から斜め右下へ、「ハード薄芯」「接着芯」「ソフト厚芯」です。

真ん中の「接着芯」から順番にご紹介していきます。

ニット接着芯:上の画像やYouTubeでは「織芯」の方だった当時。ニットや弾力性あるナイロンにはニット芯必須。

確かに織芯タイプの良さもあるのですが、ニット接着芯の方を1反持っておけば、どの素材にも関係なく対応できます。

織芯を使っていた時代は、織芯に加えニット芯も別で持っている必要がありました。

織芯は、ハリコシが素晴らしく出る場合もあるというメリットもありますが、やはり条件付きの使用となってしまいます。

ニットや横に伸びるタイプの弾力性を持った織物であるナイロン/100%生地には織芯は不向き、風合いの失敗の原因です。

気泡ができ皺が寄ってしっかりと重ならないという苦い失敗の経験済みなのです。

接着芯使用:生地パーツすべてに全面に貼っています。部分的に貼ることはバッグには効果は無しと判断。
ハード薄芯:一時期「ハード厚芯」の方も使いましたが1mm近くの厚みで重さがありバッグが野暮ったいです。

確かに当て芯の部分で強度を高めたい場合には「ハード厚芯」の方が1枚で役立つのですが、「ハード薄芯」を二重や三重に重ねて対応できますので、わざわざ必要ないという結論です。

ハード薄芯使用:しっかりとさせたい蓋や取っ手の付け根タブに利用。キルトシートにはキルト芯として対応。
ソフト厚芯:これが入手できなくなってしまったウールライクな芯地。バッグの取っ手や支柱に入れてきました。

キルトも、最初はこの「ソフト厚芯」を使っていました。

キルトをかけるとしっかりするのでラインにハリコシが出るのですが、この芯地では自然に映るというメリットがありました。

ソフト厚芯使用:右上の3コマの写真はリュックのショルダーを作る際にまさにこの芯地を内蔵している場面。

ボンドなど必要なくアイロンで折って内蔵しやすいのが、この「ソフト厚芯」の優れた性質だとも言えました。

ただ、もう入手ができない素材、類似品としては、「エンボス加工の不織布」というラッピングの素材。

しかし、そういうことならハード薄芯で良いというところに結果行き着くのです。

現在は、ピクチャレスクは、ソフト厚芯を使わなくても出来上がるデザインだけになっていますので、問題の無い方向に対応していったという経緯があります。

あとがき

一度、通常の生地をキルト芯のように裏面に当ててダイヤキルトシートを製作したことがあります。

出来上がりは、ハリコシがなくふにゃんとしてしまいまして、貼ったというような感覚が無いほどの効果の無さでした。

そうした試みもしたことで、こうした不織布芯の良いところを改めて発見することになりました。

かつての取っ手の持ち心地がステッチと相まってぷっくりと気持ちが良いという感触が味わえるバッグは難しいということに。。

残念ではあるのですが、材料のおかげでバッグ1つが出来上がるという有難味をこのミニマムな現在の体勢で感じています。

ただ、不思議なもので芯地を2種のみに絞らざるを得なかったタイミングで、デザインが絞られ、1種に対して技術も高まっていったのも事実。

本来、材料のみに依存するのも良くないのであり、その後の製作の存続はバッグの製造者が生み出す付加価値が大きく占めていないと難しいのだと考えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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