股下データ&3cmの法則によるあっという間のデニムジーンズの裾上げのやり方【142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前々回の記事で、リーバイス501を2本、裾上げしました。その時に、2パターンのやり方のちょっとした違いがあるということを書きました。

今回は、前々回のお直しの経験から、私は自分の股下が分かったから、自分の股下データというものがゲットできたわけです。

股下データを今後のお直しに活かすことのメリットと注意点

私の場合は、75.5cmほどの股下でジーンズをはくということが分かったわけです。

ここで、注意点ですが、本来の股下はおそらく、私は75.5cmもなく、72-73cmほどであるかと思います。

ただ、デニムというのは、はいたときの物理的な現象で、クッションができて、本来の股下より2cm程長めにするとクッションの兼ね合いで長さの先端がやや上の方で決まるということが分かります。

ジーンズの裾の物理的現象:裾周辺が足の上にクッションして折れて乗っているのが分かります

そうすると、私の股下データの75.5cmというのは、あくまで、ジーンズ用の股下であるということを念頭に置いておかねばなりません。

ということは、スラックスなどのパンツの、ストンと何のクッションもなく下に落ちるタイプのまっすぐなラインではくパンツは、股下は、ジーンズよりも短くなり、本来の純粋な股下サイズである、72-73cmに私の場合はなるということでしょう。

今回は、前々回と同じくリーバイス501をまた、別の色のもので、お直しがしていないままの股下が80cmの状態のものがあったので、これをお直ししていきました。

今回お直しをするリーバイス501のインディゴブルー色

リーバイス501の中間色のインディゴブルーの裾上げ手順

まず、股下が75.5cmというのを、前のお直しで、やや長めだと感じたので、75.0cm仕上がりということで今回5mmだけですけど、短く設定します。

今回のぽいんとになるのですが、実は、履く必要がないんです。ということで、今の状態の501の股下だけを測ります。80cmでした。

そして、計算を軽くします。80cmを75cmにしたいので、80-75=5cm分短くする必要があることが分かります。

そして、5cm短くする中に、三つ折りの縫い代を含まねばなりませんので、縫い代1.5cmx2=3cm分余分に長く見積もります。

そうすると、5cm-3cm=2cmをハサミでカットです。表から、裾の仕上がりの先端より2cm中に印を付けて、裾の2枚分まとめてカットするのを左右行います。

左:裾より2cmの部分に印をつけます 右:印の上をハサミで2枚重ねてカットします

この後、三つ折りして、裾を縫っていきます。

その時に、前々回の時と同じように、固い部分が1か所あるので、金づちでつぶすということをして、多少ミシンを通りやすくします。

左:1.5cmを2回折ります 右:金づちでぼこっと膨らんだ状態をたたいて、平たくつぶします

それほど、劇的な効果があるということはないです。ただ、ふくらんだままだと、ミシンの線もぐにゃっとゆがみがち。

この作業が多少ではありますが、効果はあると言えますね。

左:金づちでつぶす前 右:金づちでつぶした後 ・・・少しぺたんこになりましたね(^-^)

そうして、ミシンで両足分縫っていきます。

最初にこの難関といわれる固い部分を行ってしまえば、後は、楽です。

この難関を最初にやらねばならないのは、内股の隠れがちな部分に、二度縫いを隠すためですね。

外側に返し縫いが見えるのと、内側になるのとでやはり綺麗さが違いますので、見栄え的に私としては、内股部分からのスタートが良いと思っています。

その流れで自然と固い部分が内股部分にあるので、一番の難関がスタート時点に早速やってくるというわけです。

とはいっても、最初の針目を突然、膨らんだ部分に通すのは望ましくありません。

少し手前、2cm程度手前からスタートして、返し縫も完了しておいて、その勢いで、膨らんだ山に登るのいうのがスムーズかと思いますね。

スタートと終わりの返し縫の部分を一番の難関の山から避けて、少しずれたところからスタートするという縫い方です。それでも、ちゃんと内股側に返し縫部分が隠れます。

あとがき

はい、このようにして、出来上がりました。

今回の股下データを知っているという状態でのお直しは、幾分楽だといえます。

最後だけ、確認のために、試着したらよいのです。

お直し後の試着で初めて履きます。

今回のこの股下データを持っていることというのは、いろいろ活用できるかと思います。

例えば、遠隔的に股下を教えてもらったらそのように直して発送などの遠距離取引などにもいいですよね。

お直し屋さんが、パンツ物を売るなどということができるのですね(^-^)。

では、最後にYOUTUBE動画を貼り付けます。

よろしければ、ご覧くださいね。

細かい部分に関しては、当ブログの写真の方がいいショットをとらえているかと私は思いますが、動画なので、流れ的な部分はいいかもしれません。

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