まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2018年からスタートのハンドメイドバッグ本格事業活動。
思わしくなかった1年目のその後、2019年からは材料の生地のテイストをガラリと一変。
これまでの黒やグレー色の生地から、マルチカラーの凹凸感ある柄に挑んでいきます。
凹凸感ある柄は、「フクレ」「風通」といった加工が付いていて、より高額であり、日本製よりもイタリア製に多くの生地を発見。
当ブログ記事は、最初の2019.04.02からおよそ5年後の2025.01.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。
当時、「高級品の生地はもっと技術が高まってから。。」と思っていたのですが、「思いついたなら、今すぐやる」こんな気持ちが勝りました。
今から思えば、結局は技術の未熟さと経験の少なさでほとんどがボツになった結果でしたが、2019年は高級生地のバッグの製作に入っていったのでした。
しかも最初の1点は、複数同時に集めた生地の中でも一番ピンと来ていた生地から先に取りかかったのでした。
このたびは、素材も初めて・デザインも初めてのショルダーバッグを完成した記録、「その生地の良さが最大限に活かされたのか」という視点で綴っていきたいと思います。
うっとりするほどの美しさに対しては技術が追いついていない悔しさが溢れる、素材の良さに依存したバッグ製作
本当にうっとりとしてしまうような「フクレジャガード」というイタリア製の生地を使用したコンパクトなサイズのマチ無しショルダーバッグです↓。
ファスナーがマチ無しに対して付くことの二次元ミシンの限界を大きく感じました、作りにくさは歪みの原因になってしまうのです。
イタリア製の「フクレジャガード」や「風通ジャガード」の混率の特徴としては、「ビスコース」入りが多いということ。
ツヤがありしなやかな特徴と共に、一層高級感が増しています。
この生地は、@¥5,980/mの高級品でした。
難しめのカーブラインもそれほど未熟さを感じないのも、この記事のハリコシの素晴らしさのおかげ。
まるでバネのような弾力性と強靭さをミシンで縫っていて感じました。
生地の時には膨らんだ加工なので安定感が無いように感じますが、ミシンで固定するとなれば生地の時には無かった性質が生まれているような。。
この生地はその後はもう見つけることはできませんでした。
その時に出会っていたからこそ、早めに知れた「フクレ加工」の性質と、ピクチャレスクの技術の足りなさといったところです。
あとがき
一度きりの生地であることも、その後もたくさん経験しまして、むしろ何年もの間同じ生地が入手できることがかえって珍しいことなのです。
それほどに生地は多品種小ロットで作られ、どんどん移り変わっていくもの。
だからこそその時の出会いが貴重であり、技術の未熟さに先立って一歩足を踏み出してしまったことは、決して無駄ではなかったのかもしれません。
ただ、出来上がったバッグは到底販売できるものとは思えず、解体し前面のポケットのみをポーチにして「はぎれ製作品」として販売し2020年初頭にご購入いただきました<m(__)m>。
2025年の今、もしこの生地をもう一度バッグに仕立てるという機会があれば、どうしたいのか。。
同じく表地に使うと思いますが、もっと面積を思い切って広く使ったものにします。
せっかくの有難い素敵な柄をまず敬意をもって存分に見せるということをすると思うからです。
当時は、高額なので最低限の35cmのみ(幅は145cmくらいありました)の調達であったこも、「思いっきりの無さ」であり自信の無さであったと2019年の製作を振り返ったのでした。