四つ角が余分であることを四角カバーの折れが実証、無駄のない八角形へ変更したバッグの底板カバー【1383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年頃ですが、今からおよそ5年前に底板にカバーを作って、「くるみ底板」と称した底板製作をしておりました。

その時にハイブランドバッグのサブバッグの沈むような底部分の解消に、メインバッグとしても十分持てるような丈夫な底板を追加するということを自身の持ち物でもやっていました。

それがこの2点の底板になります↓。

2点の底板。内蔵の「ベルポーレン」という折れないプラスチックが角丸にカットして入っています。

長方形の四角いバッグの底なのだからと長方形で作ったわけですが、よく見ていただきたい。

左下のカーキグリーンの方の角が折れていますね。

こちらの写真だとカーキグリーンの右上、左下が折れています。

もう一方の黒のボーダー生地に関しては、折り目が付きにくい生地ですから一度折れても戻っている様子です。

このことから何が言えるのか、この実態が何を教えてくれるのかを感じ取りました。

その後、余計な縁の四つ角は最初から無しにする案が浮かびます。

そうして、現在5年後においては、四角い底用の底板カバーを作る際には決まって8角形モデルで作ることにしております。

こうした細かな内部の事を忘れていたこの頃だったのですが、年末のバッグの整理整頓でこのことを思い出します。

そして、このたび8角形になったデザインへ2点の底板カバーを作り直す作業を致しました。

元の生地を残すから短い時間でコスパ良く完了する「仕立て直し」

作り直しですのでいったんすべて解体しますが、一から作る時との違いは生地がそのまま再利用できること、手間が最低限で出来ることがコスパでありメリットです。

解体場面:一度解体。接着芯を貼ってきちんと作ろうとはしていたようです。

しかし、どことなく当時の作りの粗さが目立ちます。

5年も経過すると随分と作り方にも発展があることを改めて感じ自身をねぎらいます。

そして、糸くずを取り払い、まずはまっすぐにアイロンをかけ直し。

そして、角をカットする作業をします。

ここでお伝えしたいのが、一から丸ごと8角形の型紙を作る必要がないということ。

角の部分だけの型紙を当ててカットする方法があるのです。

角部分だけの型紙の考案

このことはいろんなケースに応用・引用できますので是非。

5cm四方の型紙用紙の中心に向かって1か所だけ折ります。そして、三角部分をカットした小さなパーツを用意。
出来上がりの角:裁断の時に三角のパーツを角に当てカットして再び作り直したもの。

2枚仕立てのひっくり返しをせず、角を綺麗に出すために外表のまま1cmの縫い代で折り込み互いに縫い合わせる方法です。

待ち針をし、角をピッタリ重ね合わせながら、最後に端から2-3mm程度をステッチして完了です。

底板を入れるタイミングは、最後の長い直線を縫う際に入れれば十分です。

最初から入れても縫いにくくずれやすいので労力が無駄になってしまいます。

最後のラインのところの始め辺りのタイミングで少し折り曲げながら入れるとやりやすいです。

折り曲がって跡が付くことはございませんので大丈夫、そこがベルポーレンの良さです。

この削られた角が実際にバッグの底にフィットしやすいのです。

あとがき

ハイブランドのヴィンテージバッグの中でサブバッグ的なものを気軽に日常使いのメインバッグに出来ることがあります。

その際に、足りない部分がどうしても底の強度です。

これさえカバーできれば、ヴィンテージ小物が1つ増えてワードローブが潤います。

そのためには使いやすく現実的なバッグであってほしいです。

元はぜいたく品のお買い物の時だけに登場するというイメージだったから底板など入っていないのだと思われます。

実際には、素材の良さや素敵なデザインはサブバッグの領域をやすやすと越えています。

上手く活かせると古い品物の出番も多くなり、新しいものがそれほど必要なくなります。

新しいものを作る技術があるのならば、おのずと古い物を仕立て直す技術も生まれます。

こんな文化が是非とも広がれば良いと思っております(^-^)。

かつてはニッチなバッグだった、今こそそんなヴィンテージブランドバッグが新鮮、今後も流行無視の末永いバッグになってゆくための保管方法【1382】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブはすべてused品で集めています。

お洋服だけでなく、バッグなどの小物も同様。

このたびは、古いバッグの良さを掘り起こしまして、今後も良い状態で使っていける保管方法をご紹介したいと思います。

まずは、「古いバッグの良さ」の意味するところをお伝えするところから始めてまいります。

ヴィンテージバッグのモデルの選び方

古いバッグのモデルの中には、かつては一世を風靡したような「みんなが持っていたバッグ」というのがとても懐かしいです。

しかしながら、何十年後の今、そのモデルが素敵に映るのかというところをちゃんと考えます。

とても心理的なところが大きいのですが、誰もが懐かしむ一世風靡型のモデルというのはみんなが知ってしまっているからこそ、今は新鮮味があるとは限りません。

むしろそうではなかった、その片隅で陽の目を見なかったような目立たぬ存在であったモデルが今、そして今後も使いやすくなると考えます。

その理由はなぜなのか。。

それは、「流行」ということが「儚い」ものだからです。

確かに今見るとかつて流行のモデルは懐かしく興味深いですが、現実的な話として自分の物として今後もずっと長く持っていきたいのかをポイントにしますと、そうではないことも多いかと。

そうしますと、かつてのニッチなモデルこそ、ヴィンテージバッグの威力だと思うのです。

そんなわけで1980-1990年代のモデルであっただろうヴィンテージバッグのニッチなタイプの寄せ集めをまずご紹介したいと思います。

多くが布バッグ。こんなところから自身のハンドメイドバッグ作りのヒントをいただいたことも。。

特によく知るモデルは見当たらないかと思います。

あまりに有名過ぎるモデルでは古めかしさを今は感じてしまいます。

そうではなかったモデルが今、何十年も経過して新鮮に感じ、貴重に感じるのです。

これらの保管の仕方を工夫しながら、この先も長く持っていけるものにしたいと保管を工夫しております。

「新聞紙製のあんこ」の存在が欠かせないフォルムキープ対策

バッグも重量に従い底周辺に皺ができることがあります。

とても残念なことにただ保管しているだけでも皺は起こるのです。

そこで、長年対策してきた立体的なフォルムをキープする「あんこ」のご紹介です。

読み終わった古新聞を2ページ分丸ごとx3枚使用、そこへ印刷されていない新聞紙(しんぶんがみ)で包む。

こんな風にこんもりとした包みをいくつか作り、バッグのサイズに合わせて中へ投入していきます↓。

縦が35cm以上x横の広い部分が40cm程の比較的大きめのバケツ型バッグへは3個入れました。

場合によってはてっぺんに横向きに寝かせてもう1つ入れても良いです。

とにかくできるだけ隙間を埋めるように入れます。

そして、ここからも大切。

バッグ自体は1点につき1つの保存袋へゆったりと収納が望ましいです。

こちらも、ゆったりとてっぺんまで覆ってくれる保存袋に入れました。

そして、さらにその保存袋ごと大きなボックスやインテリアバッグへ入れて素敵なインテリアの一部とするような収納をしています。

全21点のヴィンテージバッグの収納風景:ハンドバッグはボックスへ、大きめサイズは自作大容量バッグへ。

もうとにかく、バッグinバッグのオンパレードです。

こうして大切にブランドバッグのコレクションを保管します。

すべてのバッグの中身には、ご紹介した「あんこ」が入っていて、積み重なっていても変形しにくいように対策してあります。

あとがき

少しお話を脱線したいと思いますが、お伝えしておきたいお話です。

他の投稿ブログでも過去に書いていますが、本革レザーのハイブランドバッグというのはかつての古い物に関しては、良くない作りの部分がありました。

その後のフィードバッグや苦情でもしかしたら改善された作りに変わってきたかもしれないのですが、本革レザー製でも内張りが合皮やPVCであることが多かったのです。

このたびの21点の中のレザーバッグx5点の内、3点がそのようなことが起こりました。

1点はポケットの合皮劣化でポケットが壊滅。

ポケットを自主リフォームで、撤去し、現在はポケット無しの状態であるということが表側からは分かりませんが内部ではそんな事情があるのです。

そこで、ポケット代わりにと、同じブランドの小物入れを2個程ポーチとしてバッグ内に収納しています。

また、他の2点は、内張りが完全に合皮であり、ボロボロとはがれる現象が購入後20年くらいから起こり始め、リフォーム屋さんに依頼して布張りへ変更してもらいました。

そのせいで、元のデザインをあきらめ、内部がデフォルトとは違ったものになってしまいました。

著作権侵害の兼ね合いでその様子は映しておりませんが、表から見たら一見分からないことが内部では起こっていたのです。

せっかくのかっこいいバッグが昔のままでは到底継続できなかったことをリフォームにより何とか継続してきたのがヴィンテージ本革レザーバッグの真実です。

そんな苦労をユーザーがしなければいけないことへの問題提起が大いにございます。

そのことを過去のブログ記事でも書いてまいりまして、記事番号の【177】にまとめてあります。

そうすると残り大半の現在も問題なくそのままの姿で残る布製のバッグはかなり永続的だと言えます。

これが布製のすごさです。見かけの弱さで本革レザーに劣るというのは少し浅い見方であると思えてしょうがありません。

本当に本革レザーがコスパが良い物なのかを一度じっくり考える機会を持ってみて下さいませ。

さて、お話をこの度のテーマに戻します。

物がもう十分にあふれたことに行き着いた「壁」といいますか、物があふれているだけで幸せを感じるのかというところが見えてきました。

今後の未来において大切なことは、バッグを1つ持つにしても、コレクションして集めるにしても、「品物の選び方」のゴールには「心地よく幸せを感じる」という瞬間があるかどうかだと思います。

捨てる選択肢しかないような品物は悪過ぎますし、そんな品物を製造する製造者は真剣に作るものを見直すべきだと思います。

少ない数でもちゃんとした満足度と喜びをくれる品物を持つこの品物選びこそは、購入者/ユーザーの責任だと思います。

いい加減な気持ちで物を選ぶべきでは決してないのだということです。

マルチカラーの糸の色を当時の焦げ茶からベージュへ変更、約6年ぶりに解体して丁寧な仕立て直しをした姿が見違えた【1381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび3回連続でお送りしてまいりました「仕立て直し」のシリーズ。

今回が最終です。

①スツール用の低反発クッションカバー

②3点のトートバッグのピンタック仕立てへの変更

そして今回の③は、ビッグトートバッグの一重仕立てのゆるゆるを丁寧に仕立て直しして締めくくります。

②の3点目もビッグトートバッグでしたのでサイズが非常に似ていますが、今回が一番大きいサイズとなります。

この数年間の自身のノウハウが高まったことで、いろんな箇所において作り方が変わっていました。

それを自身で実感し、今後の見通しとか、当時のままの生地の姿でリフレッシュした製作品になったことの「価値」を共有できればと思います。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名で、これまでは「製造+販売スタイル」であったのですが、「ノウハウのご提供と伝授スタイル」へその内容を変えていこうとしています。

その1つとしてこのシリーズもお送りしております。

是非、ミシンを1台お持ちになることをお勧めしたいですし、自由に思うような製作を実現していくお手伝い、もしくはアイデアが浮かぶヒントを得ていただけると大変嬉しいです。

実は横向き裁断であったことを今思い出す当時の生地調達の際のコスパ

解体した後、裁断し直しの本体:「わ」です。真ん中が底になります。縦20cmx横10cmをくり抜きました。

実はパッと見て分からないと思うのですが、この向きは地の目に対して横向きなのです。

本体と取っ手でおそらく購入は1mだったと思います。生地を余らせず、フルに利用した記憶です。

当時の記憶がもうありませんが、おそらく、広幅の生地を有効に使うために横取り裁断をしたと思います。

縦に裁断するとこのように「わ」ではもったいない、ハギに2枚にしても横には並ばなかったと思われます。

よって、横向きに裁断するという考え方で当時はコスパ良い生地の調達を工夫した個人使いの製作品です。

このビッグバッグには、当時布団も収納しましたし、ボリュームたっぷりの資材も収納して使ってきました。

ビッグバッグの柄がお洒落だと、その場に置いてあっても雰囲気がありインテリア性が高まります。

よって、この当時の生地は是非活かしたい好みの薔薇柄でした。

ただ、これも当時の考え方であり、今こうして解体後見てみると、横裁断したせいで、バッグとして持ち上げた時に縦向きに伸びる横向きが引っ張られて生地が伸びてしまっている部分がありました。

もし、今この生地を調達するならば、おそらく、2枚仕立てにして、めいっぱいの生地幅の横並びに裁断ができるサイズへ小さくしてでも地の目に忠実に作っていたでしょう。

薔薇の柄が融通の利く向き関係なしのありがたい柄だったことで横裁断してもぱっと見分かりにくかったのでしょう。

糸の色を当時の焦げ茶からサンドベージュへ変更したことでステッチが美しく映るようになった

このバッグ製作当時はそもそもミシン糸を50-60番で縫っていた時代。

現在はバッグに関しては30番を徹底していますので、自身のハンドメイドバッグ製作の歴史の中では古い時代となります。

過去は60番程度の細番手。現在の30番は右のベージュ。30番がやはり解体しながら丈夫なのだと実感。

そして、糸の色を変えたところも重要なポイントです。

焦げ茶は一見合いそうだと思われるでしょうが、マルチカラーにおいてはそういった判断は表面的です。

登場するカラーの濃い、薄いの中間の色を選択が正解なのです。

これはさんざんマルチカラーを縫ってきて導き出した独自の解答です。

大部分は確かに焦げ茶。しかし柄の部分もそれなりの面積です。この薄い綺麗な色へ焦げ茶の糸はタブーです。
サンドベージュの糸の色は平均的にどの色の部分にもなじみました。これが正解。

今回の生地はメッシュで穴が開いています。

裏に接着芯を貼ったその接着芯の色さえ白か黒かの選択が重要でした。

柄の部分に黒が透けることがないよう、白のニット芯を選択しました。

そうしたことで、穴から白色の接着芯が当然ながら透けます。

これは物理的に受け入れねばならないことなのですが、ステッチの糸の色はこれにも大いに関係します。

焦げ茶の生地の部分にサンドベージュの糸の色がそれほど浮かない理由に、この穴かから除く白い接着芯の存在が関係しているのです。

裏地付きのピンタックは表地、裏地それぞれで行い、凹凸が反対になるところがポイント

表地は表へ突き出すように、裏地は凸面が内側へ隠れるようにピンタックをつまみます。

こうすることで、凹凸のコンビとして、表地と裏地がうまくぴったりと重なるという構造なのです。

ピンタックをする前に入り口の縫い代を折ってからやるというのも綺麗に出来上がるポイントです。

完成品を見ながらの「仕立て直し」の総まとめ

③仕立て直したビッグトートバッグ:<サイズ>縦50cmx横60cmxマチ20cm。

②の時は、縦横50cm四方だったので、こちらの方が横が10cm広いです。

10cmの違いはさすがに大きいので、大容量バッグと呼ぶにはふさわしいこの度のバッグです。

裏地も②と同じヘリンボンの厚手生地(在庫の生地を利用)を設置。

裏地には接着芯は不要と判断し、表地だけの接着芯ですが、物を入れるとこんなにスタイリッシュです。

横顔です。きちんとしたフォルムは眺めていて大変気持ちが良いです(^-^)。

このたびの「ピンタックを入れる」という共通の作業事項を通して、「ピンタック必須だな!」とまで思い始めております。

そして、こんな考え方に行き着いています↓。

「クラシックでスタイリッシュなフォルムを作るには、角のラインのはっきりした表示が必須である」と自身は説いています。

このたびのシリーズを通し、更に新たなイメージも生まれています↓。

このようなナップサックのデザインもピンタックで随分はっきりとしたラインになるのではないか。

このモデルを一度ピンタックを使ってやってみたいと思っています。

仕立て直した後も当時の生地のままで続行したその選択の中に、当時の生地を選ぶ視点が確かなものであったことが裏付けられます。

手間をかけて解体してまでも作り直すことをこの生地でしたかったその意味は、その生地が二度と入手できない当時だけの生地だったからです。

これが1点だけを作っていくことの価値の1つだと思いました。

そして、今後まだまだ続行して気持ちよく、丈夫に使っていけるものへリフレッシュしたこの分岐点をとても貴重に感じます。

あとがき

「苦労を買ってでもする」という言葉がとても好きです。

今その一瞬は長い長い歴史では、ほんの一筋の光の矢でしかありません。

「長い目で見る」というもう1つの好きな言葉と共に常に引き出しの中に入れている言葉です。

今の苦労を惜しむことがその後を考えたらたいしたことではないと当たり前に手間をかけていく、そして終わったら涼しい顔をする、そんなスタイルが大きな意味があるように思えてなりません。

チャチャッとその場しのぎの品物を作った未来はどうなのか。

丁寧に手間をかけたその時の苦労はあったものの長いその後の未来はどうなのか。

本当にその品物を作る価値があるのかさえもちゃんと真剣にジャッジしていきたいでものです。

ピンタックをあしらう仕立て直しの結果、整然たるインテリア容器への生まれ変わりを遂げた過去の製作品のトートバッグ【1380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ3回にわたり、過去の製作品のハンドメイド品(ミシンを使って縫う作業)を仕立て直ししています。

前回の【1379】では、5年前に製作の2018年製のスツール用の低反発クッションカバーを角型から座面の楕円に上手く沿った楕円カバーへと変えました。

全部糸を解きほどいての仕立て直しなのでほぼ最初から作るのと同等です。

それでもその生地をそのまま活かして仕立て直すことの本当の意味をこのシリーズでお伝えできればと思いました。

当【1380】では主にピンタックをトートバッグに追加していきます。

3点中2点はすでに出来上がったところへ追加だけをするやり方、最後の1点は元々裏地無しであったことから、この機会を兼ね、全解体の裏地付けを含めたピンタックバッグへの変更となります。

なかなかの作業ではありましたが、とても有意義でした。

では、その変化をどうぞ。

ピンタックを施すことの劇的効果、ルーズからスタイリッシュな整然としたテイストへ。。

仕立て直し前の3点のトートバッグ:左2点は接着芯を貼った裏地付き、右は一重仕立ての無接着芯。

どれもだらんとしたルーズさがあります。

自身の感覚に過ぎませんが、今この時点では、きちんと整ったラインがはっきりしたボックス型の方が良いと感じています。

「あいまい」から「はっきり」への変化が、その見かけの物理的なことだけでは言い表しきれないところに深みがあると思っています。

作業過程は映しておりませんので、次の写真からはピンタック後になります。

随分変わりました。

もともと縦長のサイズだったのですが、角がはっきりして前よりこちらの方がグッドです。
こちらは横長。前は縦が短くて物がこぼれそうだったのがピンタックだけでこうも変化しました。
縦横50cm四方のビッグバッグ:もう迫力満点。このようなサイズのビッグバッグはなかなかレアです。

ここへプチプチを入れている事業用の資材品入れとして使っておりますので、出番も多く毎日見かけるバッグでした。

毎日見るからこそ見た時の心地よさが感じられるものに全解体の仕立て直しを致しました。

これは最初一重で作ったのがかなり前なので、そこからこんなにも作り方が変わったと自身も驚きです。
裏地も持ち合わせの生地があり、これを利用。接着芯は表地だけに貼りました。

ピンタックは、最初の2点は表地と裏地が重なったままアイロンで線を付けてまとめてつまみましたので早く仕上がりました。

ただ、この3点目に関しては、本来最初から作る裏地付きのピンタックタイプは表地、裏地それぞれでピンタックをつまんだ方がラインが綺麗で寸法も正確なのでそのように製作しました。

注意点は、裏地は内側へ隠れる方へ突き出すつまみ方で裏面で山を作りますので、出来上がりはピンタックが奥へ隠されることです。

表地は表側へ突き出す方が断然美しいですので、そのようにつまみます。

ピンタックのつまむ面が表地と裏地で違うということですね。

そして、最後口の縫いとじの時にピンタックが凹凸で重なりうまく合体できるという仕組みです。

おまけ:ジャガードの裏面使いの良さを意外なカラーの裏面でアイロン台クロスとして仕立て直し

実は3点目の生地の裏面が結構素敵だったので、これを表面としてインテリアカバーで使います。

もともと、アイロン作業の箪笥(たんす)のてっぺんにクロスとして敷いていた本来の表面でしたが、3点目のバッグと同じ柄だということに差別化を付けたくて、裏面仕様で違った雰囲気にしてみたのです。

実際にこのようにインテリアクロスとして使用しています。

今思えば、何年か前に購入のこの生地、気に入って多めに調達していたようです。

バッグに余ったからインテリアクロスにしたというのがこのアイロン台クロスにしたきっかけ。

当時しっかりこの生地をしっかり見ておらず、裏面がこうなっていることをこの仕立て直しの機会に知ったほどです(^_^;)。

あとがき

ここで仕立て直しシリーズの第二弾が終了したのですが、最後の第三弾というのは、同じビッグバッグのもっと一回り大きな一重仕立てをこれも全解体の裏地付きで仕立て直します。

こちらにも裏地を付けていきますが、この度のビッグバッグよりも生地が伸びるタイプでやや難易度があるかもしれません。

そちらの生地もこの度の生地と同様もう今は売っていない生地で、その当時限りの素材なのです。

そう考えるとこの仕立て直しの意味がまずそこにあります。

二度と入手できない生地を貴重にとらえて、今後も継続して持ち続けていくための仕立て直しです。

何もこのハンドメイド品だけにとどまりません。

すべての物品に対して、所有することの「責任」があると思っています。

だからこそ「購買」という一瞬が大切なのだと考えます。

じっくりとよく先を見越して物を選ぶことは無駄をして後で困る悩み事や廃棄の問題を起こさないための重要なステップであると思います。

ショッピングというのは気軽な言葉であるかのように見えますが、実は今後の人生をも左右するほどの重要な行動であるということです。

5年前の製作の技術とアイデアの5年後が確かめられるハンドメイド椅子クッションカバーの仕立て直し【1379】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大みそかにこの記事を書いています。

年末に特に大きなことも成し遂げられず、今年2023年の残りわずかに相応しい作業を探っていましたところ、「これだ」という作業が見つかりました。

常に目にするたびに気になっていた過去の製作品です。

大きく3種ありまして、当記事では2018年製作のクッションカバーを2023年バージョンとして仕立て直しをします。

そして、後日の投稿では、1年前くらいのトートバッグなのですが、更にひと手間加えてスタイリッシュな使いやすいバッグへ変えていきます。

そして、更に後日の投稿で、10年くらい前の大きな入れ物として使用の今でも毎日目にするビッグトートバッグの仕立て直しです。

このことを通して、ミシン製作を続けてきたこの5年間で変化していた自身の技術とアイデアを実感することがまず1つです。

そして、仕立て直しによって腑に落ちたその気持ちでリフレッシュして今後もその実用品にお世話になるという見通しを確認することです。

年末に3つ目までは行けませんが、2つ目までは現時点で完成しています。

この記事を通して、1つの物を長く使う姿勢と長く使えるような物を追求するきっかけをお届けできればと思います。

木製座面のスツールの低反発クッションカバーの仕立て直し、粗い簡易な作りからスタイリッシュな楕円形へ

2018年製のスツール用クッションカバー:単純な四角ですが、実は座面は楕円形です。
クッションカバーをリッパーで解体し、中身のウレタンに座面を当てます。

このウレタンは、厚みが無いので2重で重ねて入れ込んでいました。

今後も引き続き二重で使います。

ウレタンに丸い角の部分を作図します。
型紙を作ります。とりあえず縫い代1cm込み、角を半径5cmの円をコンパスで描きました。

やや角が布が余り過ぎますので、角を半径7.5cmの円へ変更します。

余分をカット。「半径が大きくなるとカーブのとがりが削られる」これを知っていると他の製作にも役立ちます。
こんなところです。縫い代込みで無駄のないスペースが確保できました。
実際に解体した生地に当ててみます。ウレタンよりも1cm以上ゆとりがありますのでOK。
型紙通りに2面とも裁断。
裁断完了しました。
一応薔薇の向きがあるようで、向きを両面正位置に統一。
「リボンひも」も解体して、今度は以前の2cm幅から1cm程の出来上がりへとスタイリッシュに。

細くするのと同時に、以前は十文字結びだった野暮ったさを解消。

縫い代込み40cmの長さで横は3.5cm幅のパーツから仕立ててゆきます。

全部で8本作るところが少し時間を要しましたが、かなりの変化です。

両面縫い合わせの前にひも8本を各角に2本ずつ仮縫い設置。
中表で2枚を縫い合わせ。空き口は左端。(ごめんなさい。このアイロンの線は意味がありませんでした。)
ウレタンを入れるので結構広めに左端を空けました。
ひっくり返す時、実際に座る時に引っ張られるので、パンクしないよう二重縫い。
ミシン後、カーブ部分などを切り込みを入れてラインを綺麗に出す融通を利かせます。
ウレタン2枚を入れ込みふっくらとなりました。この後空き口を「はしごまつり」で手まつりして縫い閉じ。
はしごまつりの口の様子、だいたい良いのですが、右の方に玉止めが見えてしまいました(^_^;)。
完成です。椅子のフォルムになじむクッションのデザインです。登りやすく座りやすいと思います。
リボン4箇所もすっきりとしています。
自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
2018年製の時のこれ。リボン、四角のカバーの余った部分共々野暮ったかったです。
座面が以前よりも安定しました。主に高い所を掃除したり物を取ったりするときに使います。

思うようにカーブラインのクッションが出来上がりました。

1つ思うことは、ウレタンのカットもラインに影響するので、「いい加減なカットはまずい」ということになります。

ウレタンへのカーブの作図こそ慎重にされることをお勧めします。

あとがき

このたびの仕立て直しは、ほぼ全解体でしたので、一から作り直しに等しいものでした。

それでもあえてこの生地を使った理由が、この生地を気に入っていて特に不満が無いから捨てない決意をしたことにあります。

こうして仕立て直しをわざわざする気になるのも、そもそも最初の段階の生地選びをしっかりした気持ちでやったかどうかさえ影響してくるということなのです。

このことから、物があふれていて類似のものも見つかるかもしれないこのご時世で、「選ぶ」ということがどれだけ影響力があり大切な事なのかを知りました。

このことを味わった自身が今後できることはこうした末永く1つの物を使っていける「美徳」と具体的な「ノウハウ」だと改めて実感したところです。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業も最初バッグを作って販売からスタートしたわけですが、私の役割は今回のような体験をお伝えすることで素敵なハンドメイドをしていただく方へのお手伝いのような役割が向いているのようです。

私が作って販売しても結果は出ませんでしたので、その役割は他の方に委ね期待したいと思います。

余すところなく今後もアイデアやノウハウをアウトプットしてまいります(^-^)。

<母のクローゼット①>着物リメイクによる洋服作りが趣味のクローゼット内を拝見、洋服になることで着用機会が増えるメリット【1378】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

新しいシリーズを設置致しました。

数回になると思いますが、母のクローゼットのお洋服のご紹介です。

特徴がございまして、多くが古い着物のリメイク服であることです。

自分使いの範囲内の良さが発見されましたのでそんなところを軸にご紹介したいと思います。

著作権に関しては、名もなきメーカー不明の着物ばかりなのでとりあえず判断をした結果動画や記事でのアップは良いとしています。

有名どころのパッと見て製造者の分かるような品物は、たとえ着物であってももしかして権利を行使される製造業者様がおられるかもしれないことは、頭の片隅に置いておいた方が良いと思っております<m(__)m>。

着物から大きく姿を変える点が特徴のラインナップ

時々ネットで素敵な着物素材のワンピースが無いかと見させていただいているのですが、そのお品もゆとりが大きすぎて身体にフィットしないものがほとんどです。

それには理由があると思いました。

例えば、せっかくの良質な素材を目いっぱい使うために残す部分を極限におさえるデザインというところでゆとりのあるたっぷりとしたドレスのようなデザインへの落とし込みがあるかと。。

そうはいっても、自身が考えるには「衣服の着用の本来の目的は身体の美しさを見せることにある」と思っています。

ただ身体を覆うよりも必要のない部分はスリムに、動きのある部分はゆったりと作る凸凹が混在した作りが洋服らしいと感じます。

その点「着物」という衣服はズドンとI字型であり、これはこれで最低限の美しさもあるわけです。

貫頭衣(かんとうい)が素敵だと思うように、外国人の方も着物の独特なスタイルを素敵だと感じていると思います。

母が作っている着物リメイクの洋服はブラウス/プルオーバー系が多数で時々ジャケットも登場のトップスばかりです。

私が拝見するところ、着物からはかなり別物に出来上がっているという1つの特徴があるリメイクだと思いました。

表地も裏地も共に「道行(みちゆき)コート」を利用したコート。

表地も裏地も古着物を利用しています。

最初柄キルトを表地にかけたものの上手くなじまず、キルト芯を内側に入れて、ステッチでたたいたという半キルト風な仕様に変えたとのこと。

ボタンをホーンタイプにしていてコートらしい。

マルチカラーが爽やかなオーバーブラウス:裏地付きで裏地が「長襦袢:ながじゅばん」を利用。
オーバーブラウス:これは「白大島:しろおおしま」の葡萄柄。コーデしやすいオフカラーです。

丈が結構長く、母は、黒のスリムパンツを合わせていました。

自身のイメージとしては、グレーのボトムも相性が良いかと。

総絞りで赤い柄部分を隅っこにおいやった裁断のプルオーバー:襟と袖のロールアップがポイントです。

こちらも比較的合わせやすく、無地のボトムの黒などが浮かびやすいです。

重ね着:ボレロは黒に横筋の柄が入った「絵羽織(えばおり)」からの起用。
ブラウスは「紅型小紋:びんがたこもん」。こういった際立つマルチカラーの小紋柄の種類だそう。

ブラウスの背にはこんな風にタックが入って動きに柔軟に対応の作りとデザイン。

相性の良い重ね着:上のボレロと内側のノースリーブインナーの後ろ見頃が同素材。
元は家にあった弔事用の着物から。背の「家紋:かもん」をそのまま活かします。
ハーフコート:こちらは叔母の古着物を利用したもの。「タイダイ柄」みたいでとても綺麗です。

このたびは、ここまでです。

まだまだあるのですが、いったん区切らせていただきました。

またこのシリーズで別の品物を後日ご紹介してまいります。

あとがき

スカートやパンツは作っていないみたいなので、洋服に取り入れる形で装うということですね。

ボトムが洋服だとそのバランスも必要で、和テイストを取り入れたお洋服コーデを楽しむスタイルです。

まるごとワンピースなどを着物だけで作るという作り方とは違いがあります。

それぞれの価値観、趣味嗜好が細かい所で分かれてくる「着物リメイク」の一例でした。

こうあるべきだという決まりは決してないところの自由が本来あるべきです。

このたびの母の例もほんの一例ですので、ご自身の古着物の利用の仕方を是非自由に考案してみて下さいませ。

着物はこれまで長い長い間着られてきました。

洋服時代に完全に移行といっても、長い歴史から見るとわずかだと言えます。

古い着物はまだまだ各ご家庭で眠ったまま使われずにいることが多いです。

実は自身も、成人式用に祖母に買ってもらった着物(紅色で樹木や鳥がいる洋風な柄のもの)、昭和当時で90万円の振袖が眠っています。

あれどうなるんだろう?。

久しぶりに一度改めて見てみたいと思っています。

そのお着物に関しての何か動きがあればまた、ここでご紹介してまいります(^-^)。

もう同じものは見つからない、目立たない場所が裂けた40年来のアップライトピアノカバーの当て布リフォーム記録【1377】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージというのは、30年経過した時点でだいたい相応しいと言われています。

その先がアンティークで100年です。

あれこれ動きがなければ基本的には劣化が無い布製は、比較的持ちが良く長く残っていくことが多いです。

実家へ帰ると懐かしい昭和時代のヴィンテージ物がたくさん見つかります。

それぐらい変化がないままなのです。

かつては当たり前にあったインテリア品を今まじまじと見てみると、随分価値が増したように感じるのが経年後の面白さ。

このたびは、アップライトピアノカバーのお洗濯をすることでリフォームの必要性が出てきてしまいました。

原因が布地の弱ったところへの洗濯機の脱水2分のせいなのか、元々破れていたのか、はっきりは分かりませんでしたが、とにかく柄と素材が素敵なピアノカバーなのです。

40年前購入(祖母より贈呈)のアップライトピアノと共にこのカバーも足並みをそろえてきました。

この写真は実際のピアノに設置前のお洗濯後にハンガーラックに干している場面です。

色使いが独特の、「金華山織」という生地で作られたカバーで、黒がベージュやレンガ茶の中に溶け込んだ渋いテイストです。

どす黒く汚れた状態を手洗いで綺麗に洗い、脱水をした後にアイロンをかけて房や毛並みをそろえていきました。

そんな中であることに気づきました。

それがこの度のリフォームのきっかけです。

破れた部分を当て布をなじむようにパッチ縫いをするリフォーム方法

こんなレトロな素材や柄を是非今後も継続して持っていきたいと思いました。

そこで破れ部分をリフォームします。

正面から見ると奥の方の端っこがこんな風に破れていました。

原因ははっきり分かりませんが、生地が弱っているところへの2分もの脱水のせいだと思います。

まず、裂けた箇所の縦に走る糸をそのままに、横向きに馴染む同色糸を走らせます。
裏からと表からと両方横ステッチを入れます。あくまでもひっぱらず元のままに織り目を継ぎ足すイメージ。

針を上下に元の糸と絡ませながら編み込むように糸を渡らせていきます。

引っ張って口を閉じようとすると変なタックが寄ってしまい美しくありません。

あくまでも元の面積はそのまま活かしますので、織り糸を追加して埋めてあげるイメージです。

「かけつぎ」という上級な手法があるようですが、ああいった考え方と基本的には同じです。

あの技術は全く持ち合わせてございませんので独自のやり方になりますが(^_^;)。。

次に、白でも良いのですが、黒の12mmの伸び止めテープで傷み部分全体を覆います。

2つを重ねてすべての傷み部分が最低限カバーできるくらいのサイズ感です。

できるだけ目立たない方が良いですので。

表面にも同じように伸び止めテープを貼り、傷み部分全部をカバー。

最初接着芯でやってみましたが、糊の付きが伸び止めテープの方が断然上ですので、伸び止めテープがお勧め。

四角よりもこうした多角形の方がスタイリッシュ。型紙を作り馴染む色や素材の別布を裁断。
カットした別布に接着芯を貼ります。
多角形に固定しておくために、アイロンで縫い代1.5cmくらいを折ったら、外回りステッチを入れます。
元のステッチの上をなぞるように更に2周(2重)ステッチで固定。この時に裏にハード薄芯2重を当てています。
裏面のハード薄芯2重にもステッチ2重が貫通。固定の待ち針を端っこに止めてやりました。
裏面の仕上がり:余分をハサミでカットしてスタイリッシュに仕上げます。
実際こんな位置なので、ピアノのてっぺんに位置する場所です。目に映る機会はあまりないです。
before/afterの比較:お直し前の破れのまま使っていくことを考えたら、心がうんと安らぎます(^-^)。

あとがき

当て布が何かメンズジャケットの肘(ひじ)のアタリ防止を彷彿とさせます。

リフォームした自身が思うことは、結局、最終的な見栄えがスタイリッシュなのかというところも大事なのですが、それでもこうして手間をかけてやったリフォームの行き着いたところというのが、「安心感と心地良さ」でした。

お直ししたことで、今後も長く使っていけるのだとそう思う「気持ち」は目には見えません。

その代わりひしひしと感じることであり、この結果こそが本当の目指すところだということをお伝えしたいと思います(^-^)。

燃えるような赤いショールは強い決心の象徴、不登校・離婚・事業継続など様々な課題と対峙する1家族が織りなすストーリー【1376】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく新聞やネットで紹介されている本を読んでみることがあります。

豊富に紹介されているのですが、「図書館派」の自身は、図書館にその紹介の本が存在している場合というところに絞り、借りる本を決めます。

できるだけ多分野から、多角的にいろんなことを考えるために、事業のファッション関係に絞り過ぎず、時々関係ない分野の本も読むことも。。

このたびは小説です。

きっかけは、「ホームスパン」というキーワード、繊維分野の事業が背景ということで手にすることにした本です。

「雲を紡ぐ:伊吹有喜 著」。

主人公の祖父が営む、羊(ひつじ)の毛を有難くいただいて、ウールのショールに織りなす製造の小規模事業が背景です。

主人公から見た目線、両親一人一人から見た目線、祖父から見た目線など、小説の語り手が時々変わるところも本の構造としてはユニークでした。

本当の意味の事業の継続の瞬間

「親の跡を継ぐ」ということが昔ながらにして自営業では必ず直面すること。

ミュージシャンの子供が、反発して長い間音楽には手を付けなかったのに、最終的には親と同じ音楽の道を行くことにした例。

お寺さんが跡を継ぐことに反発して若い頃家出をし、長いこと経った後帰ってきて、新しいお寺さんの形を作り継承していった例。

そういったことを後から振り返るととても不思議であり、何か別の力が働いていたかのようです。

「輪廻:りんね」という仏教用語があると思うのですが、なぜかこの言葉が浮かびました。

この小説の中では跡を継がなかった主人公の父と反対に、主人公は自ら惹かれるように東京から東北まで出ていったのです。

出ていった娘を心配し、父や母も後を追います。

そうして、離れ離れの一族が集まる機会が出来ました。

その惹かれた何か見えないパワーのようなことがきっかけでこのストーリーが展開。

自身も、母がミシンを使い洋服を作っていた、刺繍の機械でワンポイント刺繍のロット生産の受注をしていたファッションに関わる分野の仕事をしているのを見ていました。

また、小学生の頃に自宅に鉄の足踏みミシン(レトロなやつ)があり、学校のぞうきんを縫う機会、運動会のハチマキを作る機会、家庭科の作業などをきっかけに縫製に触れる瞬間がありました。

それ以外でもふと思い立って勝手にロックミシンを触ったり、変な使い方でしたが、ロックの縫いの固定でそれとなく生地をつなげてポーチを作ったりなどしました。

特に、引き継ぐようにとかそんなことは全く無かったのですが、振り返ってみれば同じ業種で仕事をする今があることも事実。

こういった目に見えないつながりは「輪廻」だと思えます。

10代というのは、すごく影響を受けやすい年齢。

まだ何も方向性が決まらずとも、1つの事に対する印象や感動が思いの他根強い。

大きくなってからもそのきっかけを覚えているくらいの衝撃的な場面であることも多いと思うのです。

ある意味、小さい頃というのは多感でアンテナが繊細に働いていて、いろんなことをキャッチしやすいと言えます。

自宅にあった足踏みの鉄のミシンは、リズムに乗らなければ糸が切れてしまう感覚的な難しさがありました。

現在のコンピューターミシンとは違うのです。

そのコツを何となく、ぞうきんを作る中で得ていったという記憶です。

その時、横には祖母がいました。

あとがき

製造する「モノ」には、いろんなストーリーが宿るものです。

今後は、大量生産の構造が何とか持続できるアパレル業者はほんの一握りだと思われます。

1つの品物が高価であっても、そこに込められる哲学やストーリーが価値となるわけで、やみくもに儲け主義に走っただけのやり方はどんどん破綻していっています。

従来のアパレルが行き詰まったことを繰り返しても何の意味もなく、作り方そのものさえ見直す時です。

なぜそれを作るのか、本当に時間をここに裂いてでも作る意味が本当にあるのか、このことさえじっくり問う必要があると思います。

製造する意味のないアパレル品は見直す必要があると思います。

SDGsにもヒントになる部分もあるこの小説でした。

<カーテン作り⑧>完成したカーテンと低反発クッションカバーがインテリア内で窓や家具に馴染む様子【1375】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ数か月でシリーズとして投稿してまいりました、<カーテン作り①-⑦>がすでにございます。

カーテンの製作過程においてポイントや課題(未解決部分も含む)をお話しながら、まるっきりほどいてやり直しもしながら2023年の12月で複数のカーテンが完成して設置できました。

ということで、このたびは、そのカーテン達をインテリア内で設置してある様子を見ていきます。

そして、どんな風にインテリアに馴染んでいるのか、そのためには、やはりここはこうしたいものだというような製作における細かな工夫や手間が活きている様子などをお伝えしたいと思います。

既製品では、商業上手間が省かれている箇所が本当はもっと丈夫に固定する方が正解なのではないか、とか、そのせいで余計なステッチが目に映り違和感があるのではないか、など何か印象が生まれるかもしれないところにこうしてご紹介する意味があると思っております。

この際に、低反発クッションカバーも数多く製作しましてので、カーテンと共にこの投稿でご紹介してまいりますね。

低反発クッションいろいろの共通点は、葉っぱモチーフのボタニカル

こちらはリビングテイストなので薔薇柄にしています。
キッチンのダイニングチェアー用です。カーブを描いた椅子になじむカーブラインで製作。
上と色違いですで、ライトグレーです。
柄が変わります。ひもの結ぶ位置が先ほどの柄の時よりも奥になっていて、設置の仕方もコツがありますね。
これは色違い。このグリーンなかなか貴重なカラーです。
こうしてカーブのある椅子に対してはカーブある2枚ハギで柄の向きを考えて作りました。

背の方から椅子を見る方を正位置としています。

四角い椅子には、四角い型紙の方で。椅子によってはリボンひもは付けません。

どれもボタニカルなのですが、できるだけフローラルに寄らない感じにしたところが実際にインテリアに合わせる時の事を考えたそもそもの生地の選定の工夫です。

そう考えると1つだけ置いているお部屋が違う最初の薔薇の椅子カバーは、テイストが違いますね。

この椅子だけはピアノ椅子なので、別のお部屋にあるのです。

それぞれのお部屋のテイストに合わせて、お部屋ごとの雰囲気を作っていくことの例となればと思います。

3部屋のカーテンの雰囲気の違いを見比べる

縁側用のカーテン:片方左側だけで横幅180cmの大きな窓です。
メインカーテンとレースカーテンが両方柄の時のコツ:粋(いき)に映るのは、柄が同じこと。
柄が全く同じというミラクルこそ生地選定の醍醐味:こういう全く同じ柄という偶然が楽しいです。

実際に、生地屋様自身も驚いておられました。

偶然にも柄がほぼ同じなのです。

そうであれば、柄と柄が重なり合っても混沌とせず、すっきり感が出ます。

1つ1つのヒダを片方で15個程度、両方で30個丁寧に作ることの成果がここに現れます。

ほどいてやり直す前はこのヒダがつなぎ目の所で不格好でした。

その後、つなぎ目を耳を使った両割りでできるだけ薄く工夫し、「袋縫い」を取りやめたことが出来上がりのすっきり感につながりました。

私の考えとしては、袋縫いは、その後の作業のヒダの事を考えますと、お勧めしないです。

つなぎ目で「耳」を利用するのですから、このように裏側で両割りされてペタンコになっていれば十分です。
そのかわり、端っこラインは、「耳」であっても三つ折りしてすっきりとさせます。

実際の既製品では、ここが耳のままのものは、特にレースカーテンで経年のほつれが見られます。

それを三つ折りしておく経年後の効果は必ずあると見ています。

レースカーテンの柄の向き:はっきり柄が映る真ん中辺りにお花みたいなモチーフに向きがありますね。

レースカーテン地も柄の向きがあるタイプの生地を利用したことになりますが、カーテンであれば、上下だけ意識すればそれでよいですので、是非ご調達の際には柄をじっくり眺めてから作業をお勧めします。

この縁側用のレースカーテンの素材は何かニットみたいに伸びるものでした。優しい風合いの素材です。
裾の床との距離:これが遠方の物を製作の場合難しいですが、レースカーテンは縦横共に伸びる性質があります。

よって、「レース=少し伸びる」という性質を考えて、必ずしもメインカーテンと同じに考えないことです。

レースカーテンは、やや短めに裾上げを意識し、メインカーテンはレースカーテンを覆うイメージです。

メインカーテン生地はよほどのニット素材でなければ、レース生地よりも伸び率は小さいと実感しました。

むしろ、ふんわり上がるイメージです。

そうすると、短く見積もり過ぎないよう気を付けるということも必要です。

メインカーテンはひきずるぎりぎりが見た目が良い:5cm以上上がってしまっているのは見映え悪し。

引きずらないけど、隙間もあまりないという難しさがあります。

可能なら、裾上げの前にシュミレーションして計って伸び率なども含む寸法を決めると失敗が無いと思います。

個人の部屋のカーテン:横幅は片方90cmの窓です。サーモンピンク無地が壁クロスと調和。

お部屋が変わりました。

壁に柄があることは個性的なお部屋ですが、そういう総柄の壁のお部屋ならば、カーテンは無地がお勧め、インテリアがすっきりとまとまります。

やや長めの仕上がり:最初短すぎてやり直したら今度は少し長すぎ。もう少し上がっても良かったです。
完全に無地ではない無地ライクの勧め:とはいえ柄がないわけでもなく、控え目な皺加工のようなジャガード。
こちらも「耳」が来ていながら三つ折り始末をした端っこ。
メッシュ芯の上下のステッチの効果:既製品では上下ともステッチが入っていません。

ステッチが入ることで表から見るとステッチラインが目立ちます。

だからこそ、糸の色をできるだけ生地カラーに馴染むようなピッタリの色で選ぶことがコツ。

実際、全く同じサーモンピンクではないのですが、パステル系のピンクカラーのテトロン糸30番を使いました。

糸目はどのカーテンも共通で3mmです。

ハーフ丈の窓用のカーテン:ライムグリーン色です。ハーフ丈の110cm用。

こういったカーテンは、むしろ、窓枠から下へはみ出した方が窓全体を確実に覆いますので、あまり丈の長さを神経質に気にする必要がありません。

作業としては、このカーテンが一番早かったです。

丈や幅が短いだけで、ここまでカーテン製作の時間が変わることを実感した体験でした。

すべての端3cmを空けた効果:真ん中の重なりでカーテンの隙間を埋めてくれます。

「大塚屋」様のレシピ通りに製作。

この3cm空けた場所からヒダが始まることの意味が隙間が空きにくいことに効果を発揮。

実際に現在のお部屋で使用の既製品のカーテンは、真ん中がここまでの3cmという分量をとっていないので、隙間が時々空き、手で調整するストレスがあります。

そう考えると、この3cm空ける仕様というのが大正解であると考えます。

真ん中だけでなく、左右の端も3cm空けていますので、すべての端がこのような仕様になっているのです。

このように途中部分の重なりにも影響しています。
カーテンの閉め方や利き手の兼ね合いでどちらが上ということは決まっていませんが必ず重なります。

さて、次はお部屋が変わりまして、再びダイニングキッチンへ。。

カフェカーテン:キッチンにおけるインテリアの風景です。こちらもヒダを作って製作したミニカーテン。

時計がもっと上でも良いかもしません(^_^;)。

このカーテンは、その後お直しをして、上の隙間や横の隙間を埋めたいと思っております。

ヒダを作ってはみたのですが、実際にはカーテンっぽく開け閉めは無いのです。

開け閉めは無く、ベルトでまとめることが多い使い方が実情です。

ただ、ヒダがあるカフェカーテンはほとんどネット上でもお写真を拝見することが無く、レール付きでない限りはレアです。

そこで、デザインだけのヒダを2個ほどに減らし、両端をもっと広げながら、右端にあるタブをホールとして利用した通し方にする予定を今決めました。

私としては、このヒダを機能ではなく「デザイン」として続行したいのです。

現在の仕様だとリングの直径が大きいために上にも隙間が空いてしまうのです。
カフェカーテンでもその他のカーテンと同様にベルトも作り、フックもあります。
カフェカーテンの両端も三つ折り始末しています。

この柄、最初の方でキッチン内にあるダイニングチェア用のクッションの柄とよくマッチする草木柄です。

以上です。

たくさんのカーテンをいろんなお部屋用に作った、低反発クッションをどれも1点物として作ったことがとても楽しい製作でした。

ほどいてやり直し場面も多々あり苦労しましたが、最終的には完成し、納得しています。

あとがき

低反発クッションもカーテンと同じく、最初から作り直す場面がありました。

一度失敗しないと自身のメソッドがなかなか見つからなかったです。

この苦労をこうして超えたその先の出来上がりから、何かを感じ取っていただき、自主製作に引用していただければ幸いです。

カーテンは、慣れれば、1時間半で作れるとのことですが、実際にやってみて、後半の片方の窓の幅90cm用であれば、可能かもしれないとやっと思えました。

とにかく、納得いくまで改良をし続けるということで後の心地良さも変わってくるというものです。

物を1つ作るためにおしむ手間については、量産品のメーカー様が作るその手法が必ずベストな良いお品を作るための仕様とは限りません。

コストと材料費の削減のために減らされた部分も多いので最低限なのです。

それを実際に作ってみることで、何十年も傷みが少なく使っていける良い品物を作るヒントがたくさんありました。

もし、ミシンのこうした技術などを学びたい場合に、自身の動画とか、コンテンツを見ていただければと思います。

「机上の空論」は無し、実直に本当に良い物を作るためにはということをテーマに良いも悪いも平等にお話させていただきます。

では、このたびのカーテンシリーズはこれで終わります。

元々、ハンドメイドバッグを製作してきた独学の者です。

独学でも十分ここまでは作れるということです。

ミシンライフを始めていかれることも長い目で見たコスパも得られ素敵な事だと思います。

お役に立てれば嬉しいです(^-^)。

その後のお直しで上部の隙間を解消したミニカーテンの作り:これで腑に落ちました。隙間塞がれました(^-^)。

その後、ブログ投稿後にやり直したミニカーテンのお写真を掲載致します↑。

納得いくまでとことんやり直して行き着いた自身の中では完成型です(^-^)。

「洒脱:しゃだつ」と「瀟洒:しょうしゃ」が全くの別物とも思えない、互いにある共通の部分は「すっきり」している点【1374】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

高校生の頃、ファッション雑誌を見てお洋服のランナップをそろえていく夢を描いていました。

1980年代後半に読んだ「nonno」は、夢がいっぱい詰まっていたワクワクの読み物だったのです。

目を凝らしむさぼるように写真を見ていく中で、時々街角の一般の人のコーデも紹介されているコーナーがありました。

もしかして現在の読者モデルさんに近いかもしれませんし、たまたまその時に通りかかった「おしゃれさん」であったかもしれません。

当時の私は、写真も見ていたのですが、細かい字も見ていました。

その写真に対する雑誌編集者様のコメントです。

その中で印象的でありたくさん登場していたキーワードに、「すっきりとまとめられている」という言い回しがあったことを記憶しています。

この言葉こそが、「粋:いき」や「洒脱:しゃだつ」が現れているコーデであると言えます。

余計な飾りは付いていない、その代わり、ところどころの小物使いが差し色になっていて、互いに小物同士のカラーもリンクしていたコーデでした。

このたびは、ファッション史や新聞や雑誌の書物によく登場する「洒脱:しゃだつ」という言葉と、同じ「洒」という字が入るもう1つの熟語である「瀟洒:しょうしゃ」を比較してみたいと思います。

定義としては別物とされているようなのですが、じゃあ全くの別物なのかというと共通する部分があると私は思っております。

洒脱さはメンズファッションに見つけやすい

「洒脱自在:遠山周平 著」を一読。

この中で、興味深いメンズのスラックスのタックについて書かれている部分がありました。

目次が、アイテム1つずつで配置された分かりやすい本の構造です。

その中に当然パンツも登場で、前タックの意味は「デザイン」ではなく「機能」なのだということです。

されど、そのタックのみの美しさは多くのスラックス好きが認めるところであり、自身もタック入りのスラックスがとても好きです。

こういうパーツというのは、「機能美」と言ってよろしいかと思います。

必要な最低限の機能そのままを表したデザインだということなのです。

そのミニマムさがかえって美しいのであり、とても素敵なことである、その素敵さ=機能美と解釈しています。

実際に着用するユーザー側というのは、むしろ、この美しいデザインに注目しているのですから、元の「動作による人間の身体の変化に対応した機能」を知らない人だっているのかもしれないです。

特にメンズファッションは衣服の伝統を受け継いで大きく変化しておらず、普遍的なアイテムも多いので、「洒脱さ」を発見しやすい分野だと思います。

洒脱と瀟洒の違いはどこなのか

洒脱と瀟洒の定義の根本的な違いは曖昧:洒脱=chic、瀟洒=elegantで違いのニュアンスをまずは感じ取ります。

この記事を書くにあたって、ネットでそれぞれの意味を調べるも共通するのは、「垢抜けてすっきりとしたさま」という点。

ただ、洒脱と瀟洒は別物であるということも思います。

英語の力を借りると少し分かりやすいです。

洒脱=chicなので、chicの意味の「粋:いき」は、「洒脱」に等しいと考えて良いかと思います。

一方で、瀟洒は、絵画にもその解説で本に書かれているのをここ1年以内の読書で見ています。

動物の絵や自然の絵を描かれた画家の作品の本でした。

そこにも「洒脱は粋とは違う」と明言されていたと思います。

では、答えのはっきりしていないこの2つの言葉を別の言葉を引用しながらそのテイストの違いとして書いてみたいと思います。

「瀟洒:しょうしゃ」=elegantということですが、このエレガントは、自身のイメージでは、レースとかドレスのフォーマルの場面でのしとやかな佇まいの場面に相応しいお洋服をイメージします。

そこへカジュアルテイストの抜けた感じの装いはあまり当てはまらないかと。

それに対して、「洒脱:しゃだつ」は、カジュアルな決してフォーマルな場面には向かない素材でできたお洋服でも、スッキリとまとまっていればありうることだと思うのです。

そう思うのも、英単語の、elegantが瀟洒に等しいということが正解であるというならばということですが。。

ただ、その読んだ絵画の本も、著者様の考え方であるにすぎないとすると、果たして正解かどうかは言い切れません。

では、共通の部分ですが、「すっきり感」で良いかと思います。

上の図の交わる部分にあるテイストです。

共通していない部分は、瀟洒の方だと、例えば、外も気軽に歩けないようなロングドレスがあったとして、それは野暮ったさもあると見れますので、交わる部分には入らず、瀟洒の領域からもはみ出したものなのかもしれません。

一方、同じドレスでも、すっきりとして、外へも気軽に行けるような歩きやすいドレスだったとしたら、「瀟洒」の領域には入っているのかもしれません。

じゃあ、そのドレスが、「chic:シック」であると言えないのかというと言えますので、「洒脱感あるドレスだ」などと言っても良いのでは。。もうこうなるとはっきりと定義することが難しいです。

ほぼ類似の意味の言葉同士なのかもしれません。

そうすると、図はもっと重なったものになり、共通の部分が多くなるのかな↓。

「洒脱」と「瀟洒」の共通部分がほとんどだという見方。

ここまでです。

これからもこの2つの言葉は書物では登場するかと思いますので、引き続き考えていきたいと思います。

あとがき

結局うまくまとめることができませんでした。

「洒脱:しゃだつ」と「瀟洒:しょうしゃ」はかなり共通の部分もあります。

自身の考えとしては、比べれば比べる程近い観念であると思えて来まして、2つ目の図のように最終的な共通部分が大部分の円の重なりをイメージしています。

今後も、芸術作品とか本や図鑑や新聞の解説に登場するこの2つの言葉に是非注目してみて下さい。

もしかして、今までのお洋服の見方が変わるなど、わずかなきっかけにでもなればと思います。