バッグ全面にフル配備の支柱ベルト付けのチャコ印、直接表面に記したドットを際で覆い隠す把握の仕方が作業のし易さ【356】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

外回り用の黒のナイロン撥水生地のビジネスバッグ製作中です。

完成は、後の【359】でご覧いただけます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.31からおよそ5年後の2025.12.26にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

YouTubeに関しては、当時のまま変更不可能ですので、その後見直し変わった点をこの記事のポイントとしてお伝えしたいと思います。

それは、長い支柱ベルトの縫い付け位置の把握の際の印付けの場所です。

2021年当時は、印がしっかり隠れることを気にするあまり支柱ベルトの真ん中にドット状の印を位置させるやりにくさがありました。

その後の見直しでは、支柱ベルトの外端に印を打つ方が、位置が正確に把握できちゃんと隠れてくれるという見方でこちらへ変更しています。

ビジネスバッグの大黒柱なる支柱ベルトを潔くまっすぐに取り付けたい、ドット状のチャコによる印に沿い縫うべき位置をクリアにした

支柱ベルト縫い付け完了の姿:先に出来上がった姿からご覧いただきます。まっすぐに取り付けました。
ドット状のチャコ印の隠し方:新しい方法でも印を覆う意識で内部に印が隠れてくれます。左端と右端です。
印が真ん中では✕な理由:過去の考え方では、長いベルトの途中では真ん中は現実的に把握しにくかったのです。
待ち針打ち:前のやり方は待ち針の打ち方も重要でしたが、新しいやり方は縫い始めのみで十分です。。

妙な苦労や手間がかからない外端への印付けのメソッドは、今後も類似の支柱ベルトバッグ製作に引用することになりました。

そして、作業は裏地のポケット付けにも進みます↓。

ファスナーポケット付け:たまたま既製品のファスナー(「YKK」様)にオレンジがありお花の色と合いました。

右上のように、ファスナーに2列のステッチが乗るということでファスナーがしっかり馴染みます。

ファスナーポケットが完成した状態にフラップを追加しても、更なるセキュリティー性が高まると思いますが、中身取り出しのスムーズさを考慮してファスナーのみです。

あとがき

ナイロンオックス撥水加工生地の材料で注意する点に、ニット芯を使用することが必須ということを1つ前の投稿の【355】でお伝えしました。

もう1つお伝えしたいのは、弾力性があるナイロン生地は、デニムにも似た緻密な織りの性質から、時に糸調子を狂わせることがあります。

過去にこの支柱ステッチの作業中に突然糸(下糸側)がループを作り始めたことがあり驚きました。

その時は、テトロン糸で起こったのですが、糸調子が悪ければ強めに調整されるとよいかと。

巷に溢れ返る黒のナイロン撥水生地のバッグ。。どのように個性を打ち出していくかに対して、覚悟して挑む必要があると思います。

製作品が埋もれたくないならば、この制限された「ナイロン黒無地」という条件でいかに新しいご提案ができるのかはある意味挑戦なのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグの裁断はずっとこのやり方。。大まかに型紙周り2cm程度で粗裁ち後、同じく粗裁ちした接着芯を貼り最後に本裁断【355】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここからは「テリーヌ」と名付けたビジネスの外回り用ナイロンバッグの製作に入っていきます。

黒色のナイロンオックス撥水加工生地を共通に、裏地の花柄を色々変えて何とか1点物を貫いています。

表地が撥水生地なら裏地も撥水生地、求められる心の声を汲み取っています。

ただ、撥水加工生地の柄物がそれほど豊富ではなく、更に花柄に分野が絞られるとなおさら見つけにくいものです。

そんな中、生地屋様の「要藤商店」様にてお世話になった生地に、素敵な撥水加工生地の花柄が見つかりました。

このたびは、ビジネスバッグ製作のほんの入り口シーンですが、特に裁断における「粗裁ち」の風景をお伝えしたいと思います。

黒のナイロンオックス撥水生地とブルー系小花柄の撥水生地のコンビが素敵、接着芯貼りのポイントはニット芯の使用と粗裁ち

表地(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。裏地(ブルー):小花撥水、ポリエステル/100%、日本製。

一見黒無地が強すぎると感じるかもしれませんが、次のズームを見ると、小花柄が黒線で囲われているので相性はあります↓。

生地のズーム:ナイロンオックスは拡大するとブロック柄のような織り目、柄の方もオックスのように見えます。
接着芯貼りに利用しているクッキングシート:アイロン台がかぶるくらい大きくカットして利用しています。

接着芯の糊のべたつきは、こうした製作では拭いきれない悩みです。

はがす時にアイロン台のカバーに粘着して、せっかくのラインが崩されてしまうことが無いようにはがしやすいクッキングシートの上というのは非常に有効なのです。

ナイロン/100%に貼る接着芯の種類については、織芯は✕(不可)、ニット芯が◯(正解)です。

ナイロンは弾力性に富み、アイロン接着の熱の高まりと降下で伸び縮みにより気泡が出来てしまうのが織芯。

必ずニット芯をお使い下さいませ。

要するにニット芯さえ持っていれば、すべてをカバーできるということになります。

粗裁ちした各パーツ:生地のみで周囲2cm程の余裕で粗裁ち、接着芯もその生地に当てて裁断するので粗裁ち。

粗裁ちのまま接着芯を貼り、その後本裁断という流れです。

裁断後の表地と裏地:ここから次の「縫製」という段階へ進みます。
ソフト厚芯の使い方:支柱ベルトに内蔵していまして、両端は各5mm程ずつカットしておきます。

「ソフト厚芯」単独で観音開き折りにアイロンで折っておく点がポイント、生地の方も単独で観音開き折りにアイロンで折っておきます。

そうして、2点がぴたりと重なり、綺麗に出来上がるのです。

支柱ベルトの完成:「ソフト厚芯」が内蔵されたことで、ステッチ間がぷっくりと膨らみ持ち心地が良いのです。

このたびは、ここまでの進捗度でした。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.30からおよそ5年後の2025.12.25に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

その後このビジネスバッグは、外回り仕事の減少・ペーパーレス化・労働スタイルの変化を強く感じ取ったため廃番と致しました。

ただ、このシリーズのスタンス「黒無地の撥水加工生地を共通に裏地のみ撥水の柄物でバッグを作る」を別のデザインで今後も引き継いでいたいと思っている2025年現在です。

現在考えているのは、黒のナイロンリュックの2部屋構造の「鏡餅」と名付けたリュックです。

先に名前を付ける程の準備の理由は、定番モデルの「切餅」「餅巾着」が定着していて、もう1点揃うとトリオになってリズムが良いからです。

まさにその実現の目前にあるような気がしてワクワクしながら年末を迎えようとしている現在なのです。

このたびの裁断の完成品のビジネスバッグ「テリーヌ」は、後日の投稿の【359】でご覧いただけます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

巷に溢れ返る黒リュックの「黒無地撥水加工生地」にズームin、4種の美しい織り目の違いを見比べ難しい差別化の糸口を探りたい【354】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

街を行き交う人々。。2010年代までは多くがショルダーバッグを見かけていたことが記憶にあります。

そして時は2020年代へ。。ちょうどその狭間の時期の「コロナ禍」。

私の受け取り方では、この2020年辺りを境に、街行く人々が一気に「リュック」に変わったことをキャッチ。

そして、リュックの定番の「黒無地撥水加工生地」が日常的な素材と定着したのでした。

このたびは、巷に溢れ返った黒リュックにも、細かな素材の違いがあることを全4種の互いに違う生地で確かめたいと思います。

一見同じの黒無地撥水生地をズームで眺めることで分かる織り目の違い、オックスはブロック・タッサーはボーダーのような織柄の別

同じ黒無地の撥水加工生地4種:遠目では同じように単調に映ります。これらを左から順にズームしてみます。
①一番左(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。

レンガのような並びの四角いマスが特徴の織り目がオックス織の特徴です。

②左から2番目(黒):撥水スパンライクナイロンワッシャー、ナイロン/100%、日本製。

織り目と名前が結び付けられていない点がやや不明慮ですが、縦縞の織柄ベースのワッシャー加工の生地という解釈です。

③左から3番目(黒):防水・撥水コットン100%、綿/100%、日本製。

こちらも②と同様で、ベースの縦縞の織の種類が示されていないネーミングで、非常に不満があります。

とりあえず、私の方で「ピケ」と呼ぶことにします。

撥水生地はナイロンだけではなく綿もあるのです。

③のような綿ベースの生地は、元の生地の綿らしさが風合いとして残るのが特徴です↓。

③の綿/100%の撥水加工生地の質感:切り口や表面のカサカサ感がナイロン/100%との違いを感じます。
④一番右(黒):撥水加工ナイロンタッサータイプ、ナイロン/100%、日本製。

のっぺりとした黒無地の中では、細かなボーダー状のうねりが美しい「タッサー」、おそらく人気の生地なのではないかと予想します。

同じ黒無地の撥水加工生地でも、個人形態のハンドメイドバッグ製作で可能なのは差別化です。

黒無地という平たい括りからの更なる深堀りは、それぞれの生地構造がよく分かり、実際にバッグになった時の違いを感じ取る良き入り口であると考えます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

まさにこのタイミングで、黒の撥水加工生地に特化した定番デザインを考案しようと決意したのが2025年中頃だったのでした。

2026年には、「鏡餅:かがみもち」という名の大小2部屋構造のリュックを黒の撥水加工生地に特化して進めていこうと思っております。

なぜ黒の撥水加工生地に特化したいのかというのは、ファスナーを伴う楕円形の構造はファスナー付けに馴染みやすいややハードな素材であることが理由の1つ。

そして、撥水という機能の付加価値を重んじるユーザー様のお得感や安心感を得たい気持ちを汲み取りたいこともあります。

更には、当ハンドメイドバッグ製作活動のラインナップの「切餅」「餅巾着」に続く3種目のデザインが同じ「餅」で潔くまとまる1つのラインの完成を目指す地点に立つことができたことです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

どのデザインのどのパーツなのかを区別する型紙シール右下貼り、既存の矢印マークは地の目や柄の天地の向きに役立てる【353】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作におきまして、できるだけ定規を利用しなくても良い寸法の1つに「型紙の目盛りによるサイズの把握」があります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.29からおよそ5年後の2025.12.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

写真に掲載しました白地の型紙用紙は、その後アパレル業向けの茶色いカラーの用紙を使っている現在で、ちょっとしたことですがその違いがございます。

ただ、型紙に元々印刷されている5cmごとの格子状のラインと、その半分の2.5cmにある点と矢印マークは全く同様に載っているので、用紙の材質の違いだけです。

さてこのたびは、この型紙用紙を使わせていただいた型紙に独自の工夫も加えている点をご紹介。

型紙1パーツずつに貼っている「型紙シール」についてご紹介したいと思います。

より良きバッグを確実に仕上げるためであるというその目的や役割を、是非感じ取っていただければと思います。

どの型紙にも右下にシールを貼る整えから製作が始まる。。既存の矢印マークは生地の地の目の向きや柄の向きの徹底に利用

型紙シールの作り方:「A-ONE」様の型番「72312:12面」の宛名シールを利用。記載内容が盛り込めるサイズ。
パーツへの右下貼り:これを統一して、型紙を畳んだ時にも右下に見えるように保管しています。
細長パーツに貼った場合:上下は真ん中に配置しましたが、右寄りは変わりません。

ちなみに、内容の一番上はバッグのネーミング・2段目は一般的なバッグのフォルム・3段目はパーツ項目・一番下は4つのボックス枠に左上から右下へと①表地②裏地③接着芯④不織布芯のパーツの数を記載。

この写真の場合は、不織布芯の「ハード薄芯」専用の型紙という見方です。

サイズが共通する同じパーツは、この中に表地・裏地・接着芯がフルに記載されることが多いです。

パーツがシールよりも小さい場合:横がはみ出しますので、ハサミでカットしてサイズを型紙内に収めます。

過去に、シールを裏面へ折り込んだことがありましたが、ラインが崩れますので裁断に影響してしまいます。

引き続き10cm以内の細かいパーツ:ここへシールを貼ると矢印のマークが隠れてしまいますが仕方がないです。
字を小さくして型紙内に収めたケース:外枠カットのみでは足らない場合にエクセルの書式を変更。

消えた矢印は、地の目や柄の向きを指定する意味がありましたので、ここへ矢印を補記するか、この文字の天地の向きが矢印と同じ向きだという意味でも通用します。

極細パーツへのシール貼り:縦を2つにカットしたシールを横に並べた右寄せで貼ることも見やすい範囲内。
小さなパーツの配置の向きを考慮した矢印の向きの意味:このパーツは実際ドーム型で天地に配置されます。

矢印が少し隠れていますが、天地の向きが山型であることからは、上段のシールの貼り方は間違い。

柄物に多い方向性:左は草木柄で天地の向きがあります。右のうろこ柄は好みによる逆はあっても、統一は必要。

あとがき

2025年現在では、定番デザインのみにシール貼りをし、目まぐるしく移り変わる「研究製作」の型紙はすぐに処分してしまいますので、シール貼りはしません。

もうすでにこのような違いで、「定番品」と「研究製作品」との差が出ていると言っても良いと思います。

実際のところ「定番品」の方が研究し尽くしたデザインであることで、付加価値を高くしています。

どうでしょう、このようなことは整理整頓のような「整い」の1つ。

このようなシール貼りを視覚的に見ながら活動する中で、バッグを作り上げるすべての材料に対してどれも重要な役割をしてくれていることの把握ができます。

部分的な不織布芯などの要・不要も生地によって出てきます。

そんな時に、「ベースとしては必要としていた」「しかし、この生地の場合は敢えて不必要な方が良いと判断した」などというしっかりとした「言語化」ができることも大きな利点です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「おにぎり」という親しみある日本食に類似の台形型ミニボストンリュック、同じく愛嬌ある角度違いの「巻き寿司」とデザインを区別した【350】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2017年頃だったかと。。ユニークなバッグを作ってみたいとおにぎりの白生地と海苔の黒生地とで三角型のバッグを作ってみたことがありました。

細かい質感にも拘り、ごはんの白生地はお米みたいな粒々なジャガード生地を選択。

ただ、ここまで実物を模したものは、ファッション性は薄れるのは明らか、子供っぽくおもちゃみたいに映ってしまうものです。

形だけがおにぎりになっていた方がかえってファッション性があることを実感したのでした。。

このたびの紅色の台形型ミニボストンリュックの完成は「おにぎり」と名付けたバッグです。

緩やかカーブの台形型が「おにぎり」で四角型が「巻き寿司」という僅かな違いの2種、共に大きな括りのボストン型の一部という俯瞰

使用生地(全3種):表地(赤)-ドレープカーテン地(シェイプス)、ポリエステル/100%、日本製。裏地(赤系花柄)-キャンバスフラワー、ポリエステル/100%、日本製。別布(ベージュ)-ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
マチ布:ファスナーはボックスに当てはめる取り付け方。ファスナー横の赤レーンに馴染む赤糸ステッチ2列。
てっぺんと底:両開きファスナーが使い易いです。底の重なりはバランスが悪い重なりを両割で解消するべき。
「おにぎり」完成(赤ヘリンボン):<サイズ>縦22cmx横22/32cmxマチ10cm。
背面:取り外し式ショルダー付き。おにぎりフォルムが優し気です。カーブ周辺の皺はもっと見直す必要あり。
お洋服とのコーデ例:紅色のバッグにリンクした赤いビジュー装飾の黒のカットソーとデニム。
わずかな違いで随分違いを感じる2つのデザイン:パーツはほぼ共通です。大きな括りではボストンバッグ構造。

おそらく王道なのは右の「巻き寿司」の方だと思いますが、わずかな違いでここまで別物のように感じる不思議は非常に興味深いものがあります。

別のケースにも現れる現象かもしれません。

少しの違いをどちらかに決めデザインを絞り込むのか、それともあえて両方を活かすのかのご考案のヒントになるかもしれません。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.27からおよそ5年後の2025.12.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

実は、ボストン型の「外表」の作りで仕上げたバッグは、この「おにぎり」の誕生をもって廃番にしたのです。

「外表」で組み立てる作り方は生地の厚みの限界を感じやすいという弱点があり、生地に条件を付けるような狭い製作であることが廃番の一番の理由です。

とは言え、こうして「外表」で作ったからこそ多くの立体的なデザインに足を踏み入れることができたのも事実。

2025年であれば、こうしたボストンタイプもすべて「中表」ひっくり返しを最後まで貫く作り方で新しく挑戦しています。

2025年末に迫る今、次の2026年でやっていきたいことの1つに、「中表」で作ったボストンリュックを外ポケット付きで「鏡餅:かがみもち」という名前で作ることです。

デザインは廃番になっても引き継いだもの。。それは、「製作品に名前を付ける」というスタイルを伴った「向き合い」の部分です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

台形型の角丸ミニボストンリュック製作の初期段階、取っ手を付けポケットを付けた完成を垣間見れる「中表」縫い合わせ前の姿【348】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ活動において、ボストンバッグを「外表」で作り上げることをしてきたこれまで。

底角の急カーブの作りにくさが完成の至らなさになっていることを解決するべく、角丸デザインをもっとたっぷりとした5cmの半径の円の一部を使った型紙へ改良。

2021年からは、作り易くもあり確実にカーブラインを出せる製作へとシフトしたのです。

このたびは、2種の少しのデザイン違いで、「巻き寿司」「おにぎり」の内の「おにぎり」の方を製作する初期段階の様子をお伝えします。

初期段階とはいえ、ポケットや取っ手も付くので、完成品のイメージが浮かび上がっている点が見どころです。

進捗度としては3分の1程度の前半、「中表」でひっくり返す片面の状態の表地・裏地それぞれの部品付けのような場面をお届けしたいと思います。

カーテン地に素敵なジャガードが見つかる、おにぎり型のミニボストンリュックの出来上がりを想像できる片面それぞれの部品付けの姿

使用生地(全3種):表地(赤)-ドレープカーテン地(シェイプス)、ポリエステル/100%、日本製。裏地(赤系花柄)-キャンバスフラワー、ポリエステル/100%、日本製。別布(ベージュ)-ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

ある程度同種の生地を固めて同じ場所に集結させている配し方にもご注目下さればと思います。

取っ手付け根カバータブ:このような呼び名を付けましたが、8角形の取っ手の根元をカバーするパーツ。

取っ手をそのまま縫い付けると、どう頑張っても綺麗に仕上がる限界があることを嘆き、その巻き返しとして生み出したパーツです。

取っ手付け根タブが表情を作る:取っ手の根元を隠す役割と共に、まるでお顔のような表情を生み出しました。

取っ手付きのバッグならば、どんなデザインにも引用できます。

取っ手付け根カバータブの縫い付けの裏面:「ハード厚芯」で当て芯をして強度を高めます。生地の傷み防止にも。
片玉縁風ポケット:内部には2種のポケット付き。片方はこのデザインで、裏面に袋が隠れます。
貼り付けフラップポケット:厚みがあったりほつれやすい生地では、切り込みが入らないこちらは向いています。

あとがき

このバッグの完成は、【350】の投稿でご覧いただけます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.26からおよそ5年後の2025.12.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

せっかくの「おにぎり」という名前も付けたこのバッグですが、実はその後は廃番にしました。

理由は、「外表」構造は生地の厚みの限界がある点・裏地によっては隙間からのはみ出しが不統一でありやや邪道に感じる引っ掛かりが拭い切れなかったからでした。

2025年でもこうして過去の記録を残している理由は、この「外表」構造があってこそ、このようなバッグにもトライできたことの大切な意味を残しておきたいからです。

ただ、廃番であっても部分的な8角形の取っ手付け根カバータブは2025年でも「研究製作」にてそのまま引用しているスタイルなのですパーツ。

通ってきた道にはその後の成果の種が蒔かれていた。。そんな風にどんどん感じている2025年現在です。

1つのハンドメイドバッグ道を歩むにも何年もかかっての途中で、変化や考え直しなどの急な舵切りも伴うものだとこうしてようやく長年やってきて感じているところです。

もし、同じようにバッグを作る活動をされている方、このような気持ちや変遷を是非分かち合いたいと思います。

当製作活動のノウハウすべては、「著作権フリー」、ぱっと見の真似もまるごと真似て製作の商業利用販売も許可無しでOKというあまり巷ではされないスタイルです。

目指すところは、「売れっ子ハンドメイド作家」の地位や名誉ではなく、こうしたハンドメイド文化を広め、世界に誇れる日本人らしさ。。この1点だけなのです(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

数ある黒ナイロンバッグの中では特に内側を重視したもの。。商業活動を大いに盛り上げ発展を願うロックテイストの赤タータン【347】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでのハンドメイドバッグ販売の中で、確かな手応えがあった製作分すべて完売のモデルが1点ございます。

それは、ナイロンオックスはっ水加工生地に特化したビジネスバッグの「テリーヌ」という名前のバッグです。

まだ、A4書類文化真っ盛りの時代に、経理部の外回りのお仕事から見出したモデル。

実際に自作しながらお店では決して見つけられなかったクラシックなブリーフケースをナイロン生地に落とし込んだものでした。

そこから年月は経過し、会社員生活を終え個人事業主としてハンドメイドバッグ活動を改めて継続したのが2018年。

そして、かつての外回りの製作品を再現し、改良しながら商業活動として製作+販売をしたという歴史があるのです。

その後、デジタル化が一層進む2020年代、紙ベースがあっという間に削減し、ブリーフケースの存在感が無くなっていったのは2022年に大きく感じました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.25からおよそ5年後の2025.12.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

この後口の【359】の製作をもって、このモデルは廃番。

時代の流れを読み、売れ行きの良かったこのモデルの活動を誇りに思いながらの廃止です。

こうした時代の流れに沿った廃番モデルも、「かつての書類入れの機能を持ったバッグ」としては懐かしく思う時が来ると思います。

ビジネスシーンにおけるA4書類文化がこの先消滅したとしても、かつて専用の入れ物として機能するバッグがあったという歴史を刻む

使用生地:表地(黒)-ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。裏地(赤タータンチェック)-ナイロンタフタはっ水加工アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製。
作り方:予め「中表」で表地と裏地を縫い合わせ、写真右下の15cm程度のサイドの返し口で「外表」へ。
「外表」パーツの完成:この後は、「外表」のまま組み立てるように縫い合わせ手仕上げます。
本体とマチ布の縫い合わせ:右下は片方の面が取り付けられた状態。

「外表」の良さは複雑さを感じない点、デメリットは角の重なりの難しさです。

リムーバブル底板の設置:ボストン型の構造では底に内蔵できない底板は、共布で覆い最後に設置します。
様々なモデルで引用可能な構造:上は4本ステッチ。強度があり美しいです。下はいずれもシーム型ポケット。

写真の型玉縁風ポケット(左側の黒無地の方)は、お仕事で使いやすいスマホサイズに対応の縦長。

大切な物を奥深く確実にしまい込むファスナーポケット(赤タータンの方)に対して、取り出しやすさのバランスも見込んだ構造というポケット同士の違いがあります。

「テリーヌ」完成(裏地は赤タータン):<サイズ>縦29cmx横36cmxマチ10cm。
2way可能:クラシックなデザインながらも、リュック仕様にできる可能性を付けたDカンは時代が進んでいます。
その他の場所:上から時計回りに底面→正面→てっぺん。
お洋服とのコーデ例:比較的自由なお仕事スタイルの服装に合わせてみました。

あとがき

2020年の「コロナ禍」が、様々な分野で大きな変化をもたらしたことは周知のこと。

このきっかけで、ショルダーバッグも大半がリュック型になった街の風景を感じたものでした。

あまりコンビにはされないブリーフケース型のリュック機能。

新しい時代と伝統的なモデルの狭間の姿が両方ある点も意味深なバッグなのだと思っていただければと思います。

様々なデザインを廃番にしてその後別の方向性を見出すモデルチェンジがありますが、活動の歴史としては残していまして、この「テリーヌ」も世に出した意味はあったと思います。

ここまでデジタルになっていても、相変わらず荷物の多い人も結構多いもの。

その現実的な側面は、むしろバッグの存在意義であり、不思議な点でもあります。

書類が必要無くなっても、別に入れる物が増えたという点は、「日傘」や「マスク」などがその例です。

今後も、この一端の分野である布製のバッグを作る活動を変化しながらアンテナを張り続けてまいりたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

作り易さを十分感じた角丸が緩やかなミニボストンリュック、温か味あるベージュのマトラッセは暖色系小花柄ワンピースにご縁【346】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

作り易さこそ良質さへの繋がり。。この実感を分かり易く現実化したバッグの角の緩やかカーブラインへの改良が1点の完成品を生みました。

名付けて「巻き寿司」は、4隅のカーブが緩やかな半径をたっぷりと使った円の一部を利用したフォルムです。

緩やかカーブラインのバッグのご提案は、取り組み易さがその後の優れた製作品を生み出す僅かながらもきっかけになるかもしれないと、このラインの完成の姿をお伝えしたいと思います。

ジャガードのクセが折り目を困難にする生地でもここまで出せた緩やかカーブライン、スクエアライクな角丸ミニボストンリュック

使用生地:表地(ベージュ)マトラッセジャカード、ポリエステル/100%、日本製。裏地(暖色系小花柄)-ブッチャープリント、ポリエステル/100%、日本製。
ミニボストンリュック(四角型):<サイズ>縦23cmx横32cmxマチ10cm。名前は「巻き寿司」。

この後に製作していく類似型の別モデルの名前が「おにぎり」、底は全くぴったり同じでトップの左右の差を縮めた台形型です。

日本食の主食同士を少し違う別デザインで作ってみる楽しい企画の初回製作なのでした。

背面:取り外し式のショルダーが付きます。ショルダー用パーツとして三角形の位置にDカンを3個配置。
遠目の別角度:左上の底面にご注目、このたび重ねを見直した中心両割で底の凸凹を平らに改良したのです。
「ファスナーつまみタブ」:追求してきたファスナータブの1つ。大ぶりの理由はステッチが隠れ作り易さと両方。
てっぺんと内部:両開きファスナーの先にはすずらんループエンド。裏地との共布で底板を設置。
お洋服とのコーデ例:暖色系のワンピースに相性を見出しました。マ格子柄でもジャガードなら柄同士問題無し。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.24からおよそ5年後の2025.12.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

せかっくの緩やかカーブラインの初製作ではあったのですが、実はこのモデルはこの製作をもって廃番に。。理由は、材料である生地に条件があるデザインだからです。

「そのようなことなど気にすることではないのでは。。」ということに対してはそうはいかないのです。

なぜならば、2025年では完成型のバッグモデルは「コンテンツ」にまとめ、ノウハウを広める別の活動にシフトしたからです。

広まるには必ず作り易さと共に、生地も自由にどれでも対応できるオールマイティーと呼べる柔軟性が必要なのです。

そうした見方からは、このたびはたまたまの完成であり、極厚生地では完成できないかもしれないデザインだということ。

ただ、そうは言ってもせっかくのこうした過去の製作を活かしたい。。そうも思い始めた2025年の途中で、「研究製作」という活動も始めています。

生地には条件があれど、研究としての「一発屋」的な製作。

ここからも新しい着想は得られます、定番のオールマイティーなデザインを広める活動と並行し、こうした新しいインプット活動もするのが良いと判断したのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「中表」ひっくり返し後の口の閉じ方、綿棒ボンド付け固定で返し口の場所がどこだか分からないよう馴染ませることを目標とした【344】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

投稿の【336】で取り掛かり始めました「巻き寿司」と名付けた角丸のスクエアリュック製作の一場面を、このたびはお届けしたいと思います。

完成は、後日の投稿の【346】でご覧いただけます。

全体の大まかな流れは、前半で「中表」ひっくり返しで予め縫い代を内部に収納したプレート同士を後半で「外表」で合体していくという視覚的に分かり易い手法のもの。

カーブの重なりがいかに正確にできるかのこれまでの追求から、半径を増やした円の一部をゆるやかに配した優しい4つの角も特徴になります。

では、「中表」ひっくり返し後の「返し口」の始末を実際に行ったやり方でお伝えしたいと思います。

前もって縫い代を解決の中表ひっくり返し作業で作るバッグの2つの面、返し口は直線部分で綿棒使いのボンドで繊細に口閉じた

返し口のボンド付け:15cmをとり、「中表」をひっくり返した状態。この返し口は綿棒で繊細にボンド付け。

ボンド+アイロンの良き固定効果から、アイロンでしっかり熱を加えたらOKです。

ここでステッチをすることはしません、最後の組み立ての時に初めて縁にステッチが入るよう準備するのみです。

2面分の本体パーツ:同じパーツx2面分です。場所は底のストレート部分を利用。サイドを利用する案もあり。
内側から貫通する表面に見えたステッチの隠し方:「ファスナーつまみタブ」の下に隠されるような位置に調整。
表側から貫通する裏面に見えたステッチ:裏面なので隠すことはせずステッチがボックス状にそのまま見えます。

こうしてステッチ糸がどうしても貫通せずには仕上がらないデメリットが伴う作り方なのです。

ステッチが出てしまう理由は、ファスナーを設置した後で、ファスナー位置を見ながらの調整位置だから仕方がないのです。

ステッチが出てしまうことを受け入れ、「美しくステッチを出す」という解決の仕方をして「外表」を貫きました。

あとがき

非常にわずかな部分にスポットを当てたこのたびですが、こうした少しずつの工夫が集まって出来の良さへの発展になると実感しています。

どこかを際立たせてそこに依存する例の1つが生地の素敵さへの依存。

生地が素敵でブランド生地であれば縫製は二の次というスタンスがありますが、製造者としての軸や付加価値の部分が抜け落ちると、後からの悪い「つけ」のようなものが起こります。

生地の素敵さは別で考え、製作の技術面を高めそれが付加価値となるような道の歩み方がお勧めしたいスタイルです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「外表」製作のバッグでは隠しきれないファスナー周り、どこまでも外側である意識ですっきりと整えるファスナータブの役目【343】

アイキャッチ画像343

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【319】の投稿では、ファスナータブの2つのタイプを同時に1点のバッグに引用する姿をご紹介致しました。

このたびは、表面にある「ファスナーつまみタブ」の方を「わ」にする改良をし、よりしっかりとした安定感ある設置になりました。

そして、もう1つの内部にある「ファスナーカバータブ」の方も引き続き安定的にすっきりと取り付ける設置をしました。

では、ビジネスバッグ製作の途中のファスナータブ2種を設置する場面を写しながら、「外表」で作ることの「丸見えになる部分ができてしまう」というデメリットをフォローしている様子をお伝えしたいと思います。

「中表」の製作では起こらないファスナー周り丸見え事情、丁寧に作られたタブの設置は「見せる」意識で装飾的に整えた

ファスナーの口布件マチ布:バッグの枠のような長いパーツです。真ん中をファスナーが飛び出すようにくり抜き。

すでに、表地と裏地を「中表」でひっくり返して作ったパーツであり、その後は「外表」で組み立てるという流れ。

表面の「ファスナーつまみタブ」:冒頭でお伝えしましたように、このたびから「わ」にします。
「ファスナーつまみタブ」の縫い付け完了:三つ折り観音開きで作った2つのタブを左右の両端に2列で縫い付け。
2列の縫い付けの裏面:裏面で玉止め。こうした貫通のステッチが見えてしまうのも「外表」のデメリット。
表面に美しく貫通する裏面の「ファスナーカバータブ」の固定:右側にある返し縫いは裏からの貫通。
裏面の「ファスナーカバータブ」上の固定ステッチ:返し縫の二重でファスナーの両端の不安定さを解消。

縫う時は、この裏面のタブを上糸側にして縫いまして、ここを固定することでファスナーがしっかりと隅っこまで面に馴染み安定する感触を得ています。

ただこの作業、最初から最後まで「中表」で仕上げればこのような過程はありません。

そして、「中表」の場合は、ファスナー周りが内部に隠れてくれます。

既製品ファスナーの黒は定番品で必ず見つかること、馴染む黒の布と黒糸で縫い付けることでより一層すっきりとしたという結果。

ファスナーに縫い付けた黒糸とのステッチも、馴染み切って目立ちません。

これは条件付きの成功であり、生地やカラーが変わるとそうもいかないということになります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.22からおよそ5年後の2025.12.13にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

もともと、難しそうなこうしたファスナー付きのバッグを敷居を低く挑戦できるようにと、技術が低い頃にイメージしやすい「外表」構造で作ったのがきっかけ。

技術も高まった2025年では、「中表」でこうしたバッグを完全に縫い代を隠し込んだ伝統的な作り方の方が腑に落ちています。

「伝統」というのは、そういった深みがあり確かなものだと改めて納得したのです。

「外表」では生地によっては上手くできないことが、ミルフィーユ的な重なりに悩み、このたびのようなナイロンだったから何とか形になったという条件付きの部分もあったのです。

それでも、この「外表」構造も受け入れられ、ピクチャレスクの製作の中では一番の売れ筋デザインとなった「テリーヌ」と言う名のブリーフケース。

このロックテイストの黒x赤タータンチェックのバッグの完成は、【347】でご覧いただけます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク