ドーム型バッグの山裾ラインが反ることの解消を目指して。。何度かの型紙修正でカーブラインの正解に迫った記録【333】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1980年代にやや流行があったと懐かしく振りかえるドーム型バッグ。

がま口が大きく開くことで中身を取り出しやすく、そのフォルム自体も非常に魅力的に映りました。

お気に入りのバッグのデザインとして、その後もずっと憧れてきたデザインです。

分かり易く「ルイ・ヴィトン」様のモデルの中で言うところの「アルマ」に該当します。

そして、自らがバッグを製作するというハンドメイド活動を始め、いよいよこのデザインにも挑戦しようとしたのが2019年。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.12からおよそ5年後の2025.12.03に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直しています。

最初の着手から2年後の2021年でもまだ見つけることができていなかった正確なライン。

特に2020年末から2021年初頭にかけの集中的に研究、これが結果的にはドーム型の最後の研究となりました。

その後は「断念」ということに。。大変残念で一見後ろ向きではあるのですが、別の重要なことに気付き、大きな意味があったとこの研究に納得。

このたびの【333】投稿と、次回【334】はドーム型バッグを諦める決断をする直前の最終研究活動の様子です。

研究段階の未熟な製作など滅多に記録されることはありません。

決まって完成度ある美しいキラキラした場面だけを、あたかも突然そのような状態が生まれたかのように神がかって写真が掲載されるのです。

しかし、本当のところはそうではない、みっともないような段階があってこそ発展への大切な過程、2025年ではこんな風に考えております。

世のこれまでの何十年に渡る裏側がめくれてしまうことが多い世の情勢にリンクするように、これまでの包み隠さない裏側を出してしまおうとこうして失敗記録も綴らせていただいております。

ドーム型バッグの反りの解消を目指して。。極端に改良し過ぎてかえって遠ざかったことで分かるミリ単位の微妙な修正の大切さ

要するに、何度かの底周辺の「反り」の解消をするための型紙修正の時に、極端に変え過ぎた点を反省する回になります。

一番最初の着手時(2019年):山のように平面も斜めに裾野に降りるようなラインで製作。結果は反りました。
型紙ラインを思い切って変えてみた(2021年):地面に沿うように逆計算した結果の型紙でした。

ただ、カーブの緩やかさが徹底できず尖ってバッグが出来上がってしまったのでした。

このたびの型紙ライン(2021年):カーブの尖りは無くしたものの、変な方向へ変えてしまったのでした。

出来上がりは重なり合うことすらない不一致。。むしろ前回の尖りだけをそのまま緩やかに解消したほんのわずかな修正の方が上手くいったかもしれません。

次回の型紙の準備(最終):2019年の一番最初の型紙に回帰。【334】でビッグポーチが完成することになります。

2019年に今一度立ち戻って考え直しました。

2019年の山裾の斜め線をストレートに近いものに傾斜のみを変更したという型紙です。

あとがき

何度か綴らせていただいたことですが、「憧れ」だけをきっかけに製作するものの軸の無さはこういうことです。

いかにオリジナルの創造が大切かということを感じたのが、非常に大切な収穫であると言えます。

ハンドメイドバッグ活動において、大半の方がすでに世に出ている他の方の製作品を見ることをしがちです。

そしてそこに憧れることも。。これは自らがブランドバッグのあの形に憧れて同じようには決して作ることが出来なかったことに行動が似ています。

これ以来、こうした模倣的な製作から一切線を引きました。

ただ、世の中は現実としては互いの「模倣」こそが集団的な盛り上がりになっている現状なのです。

皮肉を込めてお伝えしますと、「模倣」はYouTubeにおいては基本的な文化です。

そのスタイルこそが「関連付き」となり流行などに便乗でき再生回数も回る。。そんな風にYouTube活動を決してしたくないはぐれ者こそがピクチャレスクなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

柔らかな服地ニットボーダーをバッグ製作の材料に。。織物でも伸びる性質のちりめんをコンビに採用して表地と裏地に配した【332】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしておきたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.11からおよそ5年後の2025.12.02にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直していることです。

さすがに5年もの期間がありますと、過去のバッグ製作自体の未熟さのみならず、当記事の文章の拙さも感じるものです。

ブログ記事投稿は、最後にYouTube動画を埋め込む構造でどの記事も統一しています。

「手直し」可能なブログに対して、Youtube動画は当時のままとなります。

必ずしも当時の動画が100%の完成度かと言えば全くそのようなことはありません。

この文章を綴り直す前に動画を一度見直しましたが、是非動画の内容とずらした記事に投稿し直したいと思うほどの内容でした。

要するに内容の切り口を全く変更するということになりますので、文章の内容と動画とは同じではないという点どうぞご理解いただければと思います。

ただ、2021年当時にどのような投稿をしていたかは補足的にお伝えしてまいりますので、その後の魅力的な記事を目指すための改良の一環であると思って下さいませ<m(__)m>。

憧れがきっかけのドーム型バッグ、幾度目かの改良でストレートラインでは沿ってしまう底周辺のフォルムを修正しようとする場面

実は、当記事の中のサブタイトルなるこの上の↑フレーズは、YouTube動画のタイトルに等しく統一しています。

自分なりのA/Bテストのようなもので、ブログ記事とYouTube動画それぞれの効果を検証する意味もあります。

よって、このたび切り口を全く変えた綴り直しであっても、サブタイトルはYouTubeに沿ったものとしました<m(__)m>。

使用生地:表地(紺系マルチ幾何ボーダー柄)-ジャカードニット、ポリエステル/60%、綿/30%、アクリル/10%、日本製。裏地(紺)-ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。
ドーム型バッグ用のパーツ:ポケット作りや取っ手付けなどは完了している状態です。
柄合わせ:縫い合わせのハギ目だけではなく、取っ手付け根カバーの中の柄が本体の柄とある程度繋がる見た目。
2021年当時改良した底周辺ライン:まっすぐ斜めに降りると反って出来上がってしまうことの解決目的。
型紙改良:ストレートでは反りが出来てしまうため、底ラインを改良しようとしました(結果は失敗)。

もうここで結論を出してしまいますと、この極端なカーブラインは違いました、失敗でした。

以上、このような内容が2021年当時の作業の記録です。

ここからは、2025年ならどんな風にバッグ製作をするのかをお伝えしたいと思います↓。

2025年のスタンスが1つありまして、表地は無地にするということを徹底しています。

ただ、一部どうしても表地でなければバランスが悪い極厚地などはジャガードやプリントであっても表地にすることがあります。

ゴブランや椅子材のようなインテリア生地が該当します。

それ以外はすべて表地に無地が来ますので、このたびの組み合わせは反転するイメージ。

表地にちりめんの紺が配置で裏地はニットボーダー柄です。

そして、表地がややボリュームが無いという引っ掛かりは、裏面にハード薄芯を貼ったキルト仕様で解決。

2025年では表地にも裏地にもキルトをかけるのです。

ただ、厚みがありハード薄芯が必要が無い・もしくは無い方が良いという判断をした場合には、生地+接着芯のみの状態にキルトをかけます。

そして、このたびの2種の生地のコンビであれば「餅巾着」と言う名のナップサックを製作します。

この時の生地は、2種共に別で使用の残布でしたが、もし生地の分量があった場合に2025年の「餅巾着」を作ったらより生地が存分に素敵に活かされたことでしょう。

以上、こんな風に「タラ・レバ」で振り返ってみました。

あとがき

元々憧れで着手したドーム型バッグ。。「本当にその形を作る意味は?」の点が抜けているのも自分のアイデアではないからです。

ハイブランドバッグに1980年代からあったドーム型の長年のファンだったからです。

しかし、実際に製造するとなるとそのきっかけさえ「薄っぺら」だと分かります。

「なぜ」の部分が根本的に追求されていないデザインはどこまで行っても完成しないものです。

これが分かっただけでも収穫と言わねばなりません。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

生地別・デザイン別含むバッグ5点同時製作結果、共通パーツは同時進行で進捗度を高め独自パーツは一転集中で確実に仕上げ【331】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年12月の途中から5点同時製作してきたコンパクトサイズのリュック、ついにこのたび最後の1点が完成しました。

検証も兼ねていた「効率」がじっくり型のハンドメイドでもどのくらいのものだったかの手応えを綴りまとめたいと思います。

また、その後も少しの間製作した「外表」の作り方の限界をこのタイミングでも感じたことで、今後の製作スタイルの見直しのきっかけになったことも大きかったです。

ここまで複数を同じ作りで作ればそう感じずにはいられなかったという環境、この時点では思わしい結果ではなくても、その後には非常に役に立っていくことになりました。

では、まずは「外表」の縫い合わせのカーブの箇所を中心に重なりの限界を視覚的にお伝えすることから始めてまいりたいと思います。

生地違い同デザイン及び同生地別デザインを盛り込んだ複数リュック製作を終えて。。じっくり型のハンドメイドにも効率はある

「外表」の重ね縫い:左上がストレートの部分、右下はカーブ部分。カーブのステッチは厚みがあり難関。
急カーブ部分の出来:左上は尖りが出てしまった角、真ん中は合格、右下ははみ出し。左上と右下は同じ場所。

右下の写真のずれは、重なりとしてではなく、元のひっくり返し前の「中表」のステッチが正確ではなかったということだと解析。

よって、最初の段階の「中表」でも正確な位置を縫うこと、後半の「外表」でもきちんと重なることという2段階共クリアできて初めてぴったりと重なるということです。

これでも今までの中ではしっかりできた方、そもそもこの仕様自体が成功率が低い難関を伴うものでした。

ストレート部分の重なり:ぴっちりと重なることはできましたが、そもそもこの仕様はこうして裏地が見えます。
ミニボストンリュック完成(マルチペール抽象柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。
反対側の角度から:上部のカーブは緩やか、下部のカーブは急カーブなのでカーブラインが綺麗に出にくいです。
背負う面:ショルダーは取り外し式。ボストン型なのにリュックになるという2wayはレア。大半は斜めがけです。
お洋服とのコーデ:バッグに混じるくすみピンクと同じベースカラーの小花柄ロング長袖ワンピース。
使用生地:表地(マルチペール抽象柄)-ジャガード、ポリエステル/100%、イタリア製。裏地(くすみピンク)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
当企画の全5点:同生地別デザイン(上)と別生地同デザイン(上の右と下2点)の合計5点を同時製作。

共通パーツは同生地はもちろんのこと、別生地であっても同時進行で進捗度が高まった感触を得ました。

一方、独自パーツは一転集中で確実に仕上げていく方が結果的に一気に仕上がっていくという感触を得ました。

あとがき

およそ1か月の期間、こうしてバッグ作りの検証結果が得られました。

ただ、複数同時製作は滅多にない「1点物」スタイル、実際は1点ずつを丁寧に数日で仕上げていくスタイルです。

だからこそ、こうしたプチ量産的な感触を得ておくこともハンドメイドバッグ道においては貴重な体験でした。

そして時は2025年。。当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.10からおよそ5年後の2025.12.01に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

今は2025年なのです。

この2021年初頭のことを思い出しながら非常に懐かしく綴り直しをさせていただきました。

2025年では、そもそも「外表」は廃止、「中表」のみで最後まで作っていく伝統的な方法に落ち着いています。

そして最後に。。このたび使用の生地はどれもイタリア製、素晴らしいおしゃれな生地ばかりでした。

にもかかわらず、技術が不足し未熟な段階であり素材にレベルが追いついていない。。何とももどかしかった製作でした。

せっかくの素敵な生地が立派なバッグになり切れなかったことに対して、お詫びしたいような気持ち。。この気持ちが2025年の生地を広々と使用した製作に繋がっていったのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

「中表」よりも「外表」の方が困難だったボストンのカーブの縫い合わせの正確な重なり、実際に縫った者がお伝えする限界【330】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

全5点のリュック仕様の小ぶりなお出かけバッグを製作中、同生地で別デザイン3点・別生地で同デザイン3点という分配で同時作業効率を検証することも兼ねました。

前半は共通パーツも多く、5点を同時進行していましたが、後半からはそれぞれの1点集中の方がスムーズであると感じました。

このたびは、4点目が完成しましたのでご紹介したいと思います。

ポイントは、ボストン型の複数のカーブがそれぞれきちんと重なるかの追求、可能な限りの努力と限界を実直にお伝えする回です。

綺麗事をお伝えして実際には困難な仕様であるなどのことは決してしない、目指すゴールは「作りやすいモデルである」という点を重視しています。

それは、優れたデザインは是非広め皆で共有するスタイルこそ、「共有型のハンドメイドバッグ」という名の当事業活動が行き着く姿であるという考え方だからです。

困難な作りに敢えて挑むことも大変素晴らしいことではあるのですが、たかが一人がそのようなことを成し遂げたことに大きな意味はないのだという考え方に変わりました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.09からおよそ5年後の2025.11.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

こうした困難を伴うデザインに挑戦したからこそ、その後の上述のような考え方が芽生えてきたわけですので、当内容をここに至るまでの変遷として記録に残しています。

では、完成したミニボストンリュックのオレンジ系デイジー柄をどうぞお楽しみくださいませ。

内部に生地と芯地が重なった厚みパーツを「外表」で組み立てた時のボストンバッグのカーブの重なり、追求の限界を見た

ファスナーパーツと本体との合体:「外表」で縫い合わせるやり方。待ち針の位置決めの正確さは歪み防止へ。
仕付け糸での縫い合わせ:シミュレーションを兼ねて出来上がりをしっかりイメージします。
仕付け糸のズーム:上の写真が少し見にくいのでズームで。一重仕立てで全体を仕付けしました。歪み防止です。
縫い合わせ:「外表」で縁から3mm程度を縫い合わせます。カーブ部分の重なりは特にゆっくりと正確に意識。
しつけ糸外し:2周(2重縫い)が完了したら、仕付け糸をリッパーを使いほどきます。
底周辺の歪みの確認:前後面の位置が悪いとここが歪みますが、今回はこの点に関しては合格。
カーブの重なりの確認:見る角度によってははみ出しがありました。精一杯やった上での限界を感じました。

決して落ち込むことは無いと思いました、これが物理的限界でもあるのです。

もしかして、「ポストミシン」などではもう少し良くなるのかもしれません。

厚みある部分を重ねながらも綺麗に重なることを求めることは貪欲、しっかり重ねるために薄くする。。そうすると作りの貧弱さが生まれる。。このように、綺麗に重ねるためにはジレンマがあるのでした。

丈夫に作りたいということを捨てなかった結果の限界ですので、この事実には納得しました。

使用生地:表地-ジャカード、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、イタリア製。裏地-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
ミニボストンリュック(オレンジ系デイジー柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。
背負う面:ショルダーは裏地と同じ生地です。取り外し可能です。
別の角度:ぱっと見のフォルムには一見問題は無いように映る点は、ある一定の成果です。
サイド面:ファスナー周辺を写しています。この生地はそれほど厚みはないですが、織柄のおかげでしっかり感。
お洋服とのコーデ例:アイボリーの楊柳ワンピース。柄バッグに対して無地のお洋服は王道なコーデの考え方。

あとがき

生地の柄だけが素敵では決して成り立たないバッグ製作。。このたびもこんなことをつくづく感じました。

そして、反対側から見た感じ方もありました↓。

すべて美しいイタリア製のジャガード生地を使用させていただいたにもかかわらず、製作が未熟であることで随分生地がもったいなかったと感じたこと。

不完全ではなく、確実な完成度のモデルを考えていくべきではないのか。。これはその後2025年現在の製作デザインの絞り方にも繋がっていきました。

ボストンバッグ1つとってみても、どのサイズのものが成功率が確実なのか。。そこまで考えたサイズの選び方であるべきなどという新たな切り口が生まれたのもこうしたコンパクトサイズにトライしたからこそ。

次の番号の【331】投稿では、いよいよ最後のミニボストンリュックの完成をお伝えしまして、当企画を終了することになります。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

生地のごわつきがはっきりしたカーブラインを作ってくれた、ラメ糸交じりのガサついた生地はボストンバッグには向いていた【329】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

同生地で3デザイン・別生地3種で同じデザインという分け方で内1点が共通の合計5点のバッグを連続製作しています。

すべてリュック型であり、コンパクトなサイズ。

過去の投稿ではお伝えしましたが、製作過程の前半では生地違いでもパーツが共通であることが多く、糸を交換する休止があれど同時進行の良き進捗具合の感触がありました。

また、デザイン違いでも共通のパーツの部分の製作では同生地は糸交換も無いわけで、連続作業ができ非常にスムーズでした。

このような検証結果と手応えを得た前半に対して、後半部分はそれぞれの1点集中で仕上げていく方がスピーディーであると反対に感じました。

このたびは5点の内の3点目が完成しまして、後者の別生地で共通の3デザインの1つのボストン型です。

底板の作りを少し解説することを含めながら完成品をどうぞ楽しんでご覧いただければと思います。

ゴールドデイジー柄が眩し気なミニボストンリュック、内蔵しにくい底板は裏地の共生地で包まれた八角型でフィット

まず最初に使用生地2種をご紹介しておきます↓。

使用生地:表地-ジャカード、アセテート/53%、ポリエステル/27%、ナイロン/20%、イタリア製。裏地-モンキーブリッジスラブ、ポリエステル/100%、日本製。

大部分にゴールドラメが入ったイタリア製の生地、このごわつきがカーブラインが重要なボストンバッグとの相性があったと思います。

8角形くるみ底板の作り方:「外表」のまま折り込み式で作りました。角が出やすいからです。

ただ、このやり方は、ずれやすい点がデメリット、「中表」ひっくり返しをまずは基本に考えるのが本来で、所謂「邪道」。

ベルポーレン底板:コンパクトサイズのバッグなら1.5mm厚で十分、大きなボストンは2mm厚が安定的です。
くるみ底板の完成(8角形):底板を入れるタイミングは後半で十分です。
ミニボストンリュック完成’(紺xゴールドデイジー柄):<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。
背負う面:ショルダーはコントラストある裏地生地で取り付け。紺・ゴールド以外に色を加えませんでした。
別の角度:取っ手の付け根カバーの8角形に視線が行きますので、ここを綺麗に作ることは重要ポイントです。
お洋服とのコーデ例:お洋服もあえて新規の色を加えない金茶色のカットソーと濃紺デニムスラックス。

あとがき

非常に厳しい見方ではあるのですが、生地のおかげでなんとか出来上がったこのかまぼこ型も、後に廃止。

当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.08からおよそ5年後の2025.11.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

2025年の製作においては、「すべての生地に落とし込めるデザインのみ作る」というコンセプトを持っています。

そうすると生地のおかげで作れたこのたびのようなデザインは他の生地では失敗することもあり、オールマイティーではないということになります。

そして、このたびのような「外表式」の作り方は2025年ではすべて廃版。

「中表」でひたすら作っていき、最後に裏地を「外表」に返して完成という伝統的な作りに納得しています。

とはいえ、レザーでは「外表」は引用されているバッグも多く、イメージを形にしていくことがスムーズな点では新型への早期の一歩の踏みだしはし易かったと言えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ブランドバッグに憧れたドーム型が1年経っても完成型にならず、根本的に模倣スタイルの行き詰まりの姿を表している【328】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ作りは、同生地で別デザイン3点・別生地で同じデザイン3点の製作を進め、作業効率を検証しながら順に完成している期間。

すべてリュック型に仕上げ、アシンメトリーなショルダーから離れ、左右均等で背負うという健康志向も含みます。

このたびは、1点のリュックが完成、リュックになどなかなか作られないドーム型(がま口)デザインで作った意外性があります。

しかしながら、このドーム型はブランドバッグへの憧れから端を発した製作、自ら湧き出た創造とはずれたものでした。

憧れを模倣的に作っていくことのその行く末のようなものを体感した貴重な回。

決して美しい出来上りではなく、2019年の初製作からの改良を経た2021年頭でもなお解決できていない未熟さが残ります。

当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.07からおよそ5年後の2025.11.27にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直しています。

その後このデザインは廃版、完成後の「あとがき」にて最後にもう一度改めて「模倣」についてはお話したいと思います。

そもそも型紙のライン間違いは憧れが発端のデザインだったから。。完成度の低さはそのバッグを作る理由の浅さに等しい

【327】投稿のファスナータブの活かし方:ドーム型の縫いには非常に違和感。気が付くと右のような体勢です。

【327】投稿のタブ付きファスナーをドーム面に縫い付ける場面です。

ファスナーが開き過ぎないよう途中で終わらせ、その続きの底面までをファスナータブで補填するという考えで取り付けたものになります。

平面ミシンの限界:両面の合体となるとかなり3次元。歪みがどうしても起こってしまうのです。

一時期「ポストミシン」というポール型の縫い面が数センチしかないタイプのミシンの購入を本気で検討したことがありました。

100kg以上もあるミシンは、縫製工場のような建物の1Fに運搬し設置するものでした。

底面以外の完成:完成イメージが出てきました。残るは底面の「外表」の縫い上げとなります。
底面の縫い上げ完了:これでバッグ本体が完成したことになります。
ドーム型リュック完成(マルチペール抽象柄):<サイズ>縦22cmx横33cmxマチ13cm。

型紙の悪さから、ラインがカーブにならず多角形寄りになって出来上がってしまいました。

斜めからの見た目:どこから見ても底ラインの「とがり」が気になりました。
背負う面:ショルダーは取り外し式で設置。このデザインのリュック型は珍しいと思います。
完成したリュックの状態のサイド:今一度ここを見てみます。ファスナーが斜め方向に倒れ歪みが起こりました。
使用生地:表地(マルチペール抽象柄)-ジャガード、ポリエステル/100%、イタリア製。裏地(くすみピンク)-エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
お洋服とのコーデ例:バッグの柄の美しさを引き立てる無彩色寄り。抽象柄とレースのフクレ加工の丸みが相性。

あとがき

その後ポーチで作ってみるという研究をしたことを最後に、2019年からずっと挑戦してきたこのデザインの製作に幕を下ろしました。

随分長い間拘ったのも、冒頭でもお伝えしました長年の憧れのデザインだったからです。

しかし、これだけ長い間でも解決できず完成型にならなかった理由は、「模倣」だったからだと思います。

おそらく、憧れたブランドバッグの考案者様には、揺るぎないこのドーム型に対する強い希望と哲学があったかと。

ただの素敵さだけで憧れた者が同じようには決して作れなかったことの一例です。

確かに1980年代後半から、その後も特に流行の先端のモデルではなかったものの変わらず古物で集めていた程のドーム型好きではあったのです。

これを機会に、困難を伴い過ぎない完成度の高いバッグを作っていく決意新たに、レベルの高い作りをもっと強くしていきました。

そして、「模倣」の愚かさも重要な学び、「憧れ」という薄っぺらさが製作の軸をずらし、完成した未熟な姿に表れてしまったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ファスナー単独ではカバーしきれない隙間は延長で埋める、様々なバッグ製作に引用が見込めるファスナータブの可能性【327】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

決してお手本とまでは言えないかもしれない。。されど、インスピレーションを得る1つのフックになれば。。そのような気持ちでハンドメイド活動をしています。

随分歴も長くはなってきましたが(2025年の記事「手直し」現在で19年)、それでも日々未熟な点の発見の連続なのです。

このたびのファスナータブ製作も決してお手本なるものにはなっていませんが、ファスナー単独使いの発想から、共布で作るタブをコンビにすることでバッグの1パーツとなるイメージを得ていただければ幸いです。

こんな風に、完コピスタイルよりもご提案型であり情報共有でありまして、当の発信者こそ未熟な部分の進歩の一手になればという決して先生ではない距離感で進めてまいりたいと思います。

ドーム型バッグのファスナー連結パーツとして考案、様々なバッグ製作に引用の可能性はこの未熟な完成を上回る収穫になった

ファスナータブ(長めタイプ):ファスナー周辺の隙間を埋める役割になる見込みでこのたびは製作しています。

両サイドは、縫いを隠す必要がある場合のみ観音開き折りをすると良いと思います。

わざわざ必要がないのに観音開き折りをすることで余計な厚みが増し違和感となるからです。

このたびの場合は予め縫い代を隠す必要がありました。

このせいで元々厚みのある共布の重なりの限界に行き着いてしまいました(^_^;)。

こんな点も反面教師のようなご参考にしていただければと思います。

ミシンステッチにて固定:外枠2周のステッチが丈夫だと考えます。
ファスナータブ(長めタイプ)の完成:内部にファスナー開閉時用の「つまみタブ」も挟み込んでいます。

あとがき

ほんのわずかな場面のみお届けしました。

この「ファスナータブ」は、短いバージョンのみこれまで取り入れてまいりましたので長い使い方は初です。

ただ、「接結」は不安定な一面もあり、あまりに長い場合はファスナーの延長として作るのではなく、別のパーツとして区分けした方が良いこともあります。

その別パーツのケースというのが、よくボストンバッグの「底パーツ」にある仕様。

ほとんどのボストン型はファスナーの所でいったん区切って別パーツに切り替えている作りです。

時の流れのあまりの早さに対して、じっくりと過去の経験の良い姿だけをピックアップすることができない事情もあります。

大変未熟なるこのたびの出来上りではありましたが、こんな風に時には不完全な出来であってもお伝えしながらその時の学びを同時に綴らせていただいております。

綺麗な姿だけを映した投稿スタイルは、「転びながら起きていく過程の部分」が抜け落ち、「ハンドメイドバッグ道」そのものをお伝えするには不足です。

おそらく、恥ずかしい過去の未熟さなどは隠されていることが大半、当投稿ではその逆を歩み、悪い例が良い情報となる可能性に賭けています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグの名前付け、モデルチェンジで名前がそのまま受け継がれたものとモデル自体を廃止した伝説のネーミング【323】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2021.01.02からおよそ5年後の2025.11.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文綴り直しをしていることです。

当初のまま残る、後で下に貼りますYouTubeとはやや切り口が違い、製作物への名前付けの「変遷」の部分にスポットを当てたいと思います。

ハンドメイドバッグ活動をスタートして以来初めての名前付けをしたのが、2019年でした。

記事では【78】が一度目の名前付けの2019年時のラインナップです↓。

5点のバッグの名前付け(2019年):コンパクトなサイズで生地を共通にデザインの違いを感じ取る企画でした。

そして、時は2021年初頭、2019年の時からラインナップから廃止や新規が生まれます。

更に時は2025年、当ブログ「手直し」の現在ではもっと劇的な変化がありました。

名前付けの理由や背景と共に、2025年で行き着いた意外な顛末をご堪能いただければと思います。

どんな分野のハンドメイドでも作品に「名前」を付けて披露すると良い、ハンドメイドファンは親しみや愛着を感じてくれることだろう

7点のバッグの名前付け(2021年):2019年から引き継いだ上段4点と、新規の下段3点が追加。

この美味しそうな食べ物が並んだ意味、伝わりますでしょうか。

「衣・食・住」の「衣」に含まれるこうした雑貨・小物品であるバッグと「食」の垣根を崩壊させた1つの姿なのです。

「崩壊」というワードが言い過ぎということなら、「部分的に溶け合った」とでも表現したら良いかもしれません。

もう、「衣・食・住」すべてが互いに交じり合った1つの生活・一人の人間の姿なのだという意味です。

そんなメッセージを込めた食べ物特化の名前。。ただ「テリーヌ」だけ和食っぽくないですね(^_^;)。

「テリーヌ」は評判が良くすべて完売でしたが、私が思うに、「外回り」のお仕事がなくなる今後はあまりイメージできなかったモデルとなります。

いかにも会社員らしいブリーフケースですから。。よってその後は廃止しています。

最後は、2025年現在の状態をお知らせしたいと思います↓。

3点の名前付け(2025年):「切餅」「餅巾着」「鏡餅」の3点のみ。「鏡餅」はまだ当投稿の1か月前の決定です。

「鏡餅」は研究製作でボディーバッグを作ったのですが、これをリュックに縦長の楕円型で正式としたいと思っております。

変遷といっても、決して数が増えるわけではなくむしろ減っています。

これは、「厳選」という意味で受け取っていただければと思います。

変遷の中の特徴は、「餅巾着」の姿が変わっても最後まで名前が引き継がれたことが1つ。

そして、3点共「餅」料理であることが、製作自体の「特化」「拘り」の強さと比例しているのです。

あとがき

2025年のモデル数がミニマム化したことには結構深みがあります。

実は、この3点で自分だけが製作するのではなく、「著作権フリー」をベースに、コンテンツに3つを1パッケージとしてまとめようと思っているのです。

長い間モデルチェンジしながら引き継いできた真ん中の「餅巾着」は、2025年では素材に制限など無い、どのような厚みのある生地でもカバーできる完全融通型仕様なのです。

かつては、厚みがあり過ぎてゴブラン生地が活かせなかったことをこのデザインで可能にしました。

今後、素敵なバッグを製作する方への応援や共有を通じながら、一緒にハンドメイド文化を高める活動を続けていく大きな決心をしたところです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

仕事場はある程度混沌としているもの。。という言い訳を捨てた、引っ越しによってすっきりと整頓された姿は発展への第一歩【322】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.01からおよそ5年後の2025.11.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

一方で、下に貼りますYouTube動画は当時のままです。

やや切り口に違いがあるのも、この期間の考え方の変遷として受け取っていただければと思います。

このたびは、2020年末に整理整頓したいろいろな場所の中で、「仕事場」のみにスポットを当てます。

せっかくの2025年の「手直し」のタイミングですので、2021年1月1日のスタート時点の模様替え後の姿と、更に2025年現在との違いを見たいと思います。

その違いには、随分考え方がまとまり方向性のクリアな感じを見ていただけると思いまして、それがこの期間の中での発展です。

「整い」はあらゆる事象に引用できる概念、この先の決意新たに年末に行う重要な意味を持っていた仕事場の整理整頓の姿

2021年スタート時点の仕事場:ハンドメイドバッグ製作の材料の保管やミシンの姿が見られます。

2025年の目線では、これですら随分混沌としている印象に映ります。

しかし、これが2020年末当時の精一杯の姿だったのでした。

なぜ、整理整頓後でもこのように今一つまとまっていないという印象になるのか。。それは材料の余分がどんどん増えていた時期だったからということが1つ思い出されます。

チェスト横の反物はすべて芯地、ここまでの種類は2025年現在ではもっと最低限に見直しすっきりとまとまっているのです。

その他は物品の量の多さで、使用していないのに保管のみということが多かったと振り返ります。

そして、もう1つ大きな理由があると思います。

それは、引っ越し前のお部屋だったことです。

もともと仕事場として考えていなかった2002年に初入居当時の、「おしゃれなお部屋」というコンセプト。

初入居当時は会社員でした。

その後自営業ライフへの転換後は、同じお部屋では見合わなくなってきたことを非常に強く感じた2021年末に引っ越しを決めました。

2025年現在の仕事場:現在11月でまだ年末の整理整頓をしていないのにこのすっきりさ。常にこの状態です。

お部屋がいかにも事務所用の四角い間取りである新居は新しいライフスタイルに見合っていました。

じんわりと感じてきた自営業スタート後の心境の変化は、充実のためのものだったと後から振り返ることができました。

どう散らかしたとしても、片付ければこのようにすっきりとまとまるところに行き着くという配置の基盤ができました。

あとがき

3年はよく一区切りの年月として区切られますが、実際の手応えとしては5年の方が明らかな変化を感じ取ることができました。

3年だと「相変わらず」の部分が削ぎ落し切れておらず、思い切った変化の感触は随分年月を要するものだということでしょう。

非常に不思議な事なのですが、2025年の仕事場の配置になってから、バッグ作りの技術面での向上も劇的にアップしたと実感するようになったのでした。

その証拠に、これまで気づかなかったノウハウが格段に増え、これまで作れなかった構造を作れるようになりバッグ作りのノウハウがバラエティー豊かになりました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ファスナーという附属品のバッグ製作への落とし込み方、カバータブ作りや周辺つまみタブを共布で設置することの相乗効果【319】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地違いの同デザイン・同じ生地の別デザインの両方を含む5点のバッグ同時製作を行っています。

2つの背景の違いで、同時進行による効率やどこまで同時進行の効果があり、単独進行の部分的効果はどうなのかなどの検証を兼ねています。

ここまでの体感としては、同じ生地であっても違う生地であっても同じパーツの同時進行は一定のスムーズさを感じたことが1つあります。

そしてもう1つ、共通のパーツ設置が完了した後のそれぞれのデザインらしい作業となると、今度は1点ずつ進めていくことの方がスムーズだと感じました。

このたびは、同じファスナーの入り口が共通の前者の「生地違いの同デザイン」の3点、「ミニボストンリュック」のファスナー付けの場面を記録に残しました。

このたび初の試みとしましては、入り口のファスナーの開閉の時の「つまみタブ」を四角からラウンド型へのモデルチェンジ。

ちょっとした部分ではあるのですが、ボストン型の本体のフォルムのカーブラインにリンクするようなタブのデザインの方がよく馴染み相性が良いのではないかと考えたのです。

装飾含む立派な機能のファスナータブ、ファスナーそのものの先端のカバーの一面とファスナー開閉時の周辺のつまみの一面

ボックス枠くり抜き:「片玉縁」手法を引用。表面に「中表」でラッピング布を当てY字カットし裏面へ返します。
四角のファスナーつまみタブ:ファスナーの開閉の時に持つ場所。変な場所に跡を付けないという良き存在。

ファスナー開閉にここをつまめば、バッグ本体に歪みや傷みを生じさせないというのが「つまみ」の存在意義です。

新型の「カーブつまみ」の製作:左上から右下へ、2枚を「中表」でひっくり返し縁枠ステッチで完成。

その他2点の四角いつまみは一重仕立てを折って作りましたが、こちらは2枚を合わせて縫うという点が比較的労力が少ないです。

ただ、随分大きなパーツになってしまう点、細かいとひっくり返せないからです。

口布パーツへのカーブ型つまみタブの縫い付け:ファスナー周辺に、ファスナーの留め具のカネを避けて縫い付け。
ラウンド型ファスナーつまみタブ縫い付けの裏面:裏地側に貫通しますので、こうして二重線が出ます。
「ファスナーカバータブ」:もう1つのファスナータブです。ファスナーが丸見え、両端の先端をまとめる意味。
ファスナー両端の固定:力のかかるファスナー部分ですので、このタブを利用し、タブの上から固定ステッチ。

見えるステッチですので、スタイリッシュにすっきりと返し縫いで固定します。

あとがき

このたび、同じファスナーに対して2つの「ファスナータブ」が登場しました。

①「ファスナーつまみタブ」と②「ファスナーカバータブ」です。

「つまみ」と「カバー」のワードで、表面に付く方なのか裏面に付く方なのかを言い分けています。

ハンドメイドバッグは、元の材料である「生地・附属」が無ければ決して作ることはできません。

バッグ製造側から見ると、「既製品」になるわけですが、元の製造業者様にとっては、これらが「ものづくり」なのです。

芸術的で独創的なことのみが「作る」ということではないということ、そうした有難い既製品にお世話になっていることを忘れてはならないのです。

そして、今度はバッグ製造者が生み出す「提案・考え方・メッセージ」があるということがハンドメイドの製造の意義ではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク