おそらくこうであろう、ハンドメイドバッグを購入したい人数もさることながら自分で作りたい人数の多さが意外に多い、ノウハウのアウトプットと共有の大切さ【1071】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ペルソナ」という言葉があり、商品を販売する時に、具体的により徹底してターゲットを突き詰める時の人物像の事を差し示しています。

ただ、ずっと疑問がありました。

ほんとにそんな風にターゲットを的確に見極められるものなのかと。

ハンドメイドバッグの製作者は、ハンドメイドバッグを購入する人が本当にターゲットなる方々なのか。。

なんとなく相容れていないような気がしてしょうがなかったのがこれまでの正直なところです。

それでも実際に購入していただいたお客様にはめぐり会えていましたので感謝致しますし、大変嬉しいことでした。

このたびは、そういった商業的な括りを越えた「全共有」を目指したい今後の望む形をここに綴りたいと思います。

「ペルソナ」なるものが分かったとも言えるのかもしれませんし、探す旅の最中のようなものなのかもしれませんが。。

生地在庫の多くを減らしたいという目標から「生地売り」をしてみて感じたこと、意外と自作する人に届きやすかったことが意味するもの

できれば、一掃、そうはいかなくても、ほぼ生地在庫の多くを年末までに消化していきたい目標がありました。

本当は、今まで集めた生地を片っ端から製作してバッグを作って販売していく予定だったのですが、時間が大きく不足。

途中7月の頭から生地販売を開始してみたのでした。

とても気に入っていた生地もありましたが、もう他の方へお譲りし、私一人では成し遂げることが出来なかった製作を他の方に委ねてみたくなったのでした。

手ごたえは、初期に早くも感じられました。

いろんな方が生地を良いと思ってご購入いただく日々。

生地在庫は、もともと非常に多く存在していまして、今の時点では年内完売は厳しそうですが、それよりも1つ分かったことがあったこと、これは非常に大きな収穫でした。

生地を購入するということは自分で作るということになります。

完成品のバッグのニーズに比べてはるかに大きいことが身に染みて分かりました。

結局、勝手にデザインした勝手な商品よりも自分で作る達成感や楽しみに対して価値をおかれているのではないだろうかと。

バッグにして販売して収益を得たいという目標を持ったプランのある人達に届いたのではないだろうか。

ここで決心を新たにしたのです、もっとはっきりと事業を「作る人向け」にシフトしていこうと。

勝手にバッグを作ることをひかえ、多くの多種多様な試みを多くの人にしていただこうと。

じゃあ今後生地を売るのかというと、そうではないのです。

現在は生地の持ち合わせがあるので、それをご提供する期間ではありますが、その時に一言コメントを添えて、活用の仕方や取り扱い方の注意点などを記しています。

これは、第一歩にすぎません。

作り方・デザイン・価値の入れ方などすべてのハンドメイドバッグに対するノウハウを多くの自作したい人に向けてご提供していく役割を担うということ。

ということで、2022年の目標としてコンテンツ販売をしようと思っていたことが、偶然の生地販売によってより一層高まり、そのニーズもあることに気づいたのでした。

今までやったことが無かったことをやってみることの素晴らしい効果を感じています。

あとがき

冒頭のペルソナのお話に当てはめるならば、「バッグを自作したい人向け」などということなのかもしれません。

しかし、そんな風に決定づけるわけでもありません。

多くの方へただノウハウをお伝えするということをひたすらやっていくということであるのみです。

そのためには、デザインやノウハウは秘蔵せずにすべてをアウトプットしながら手放していき、ご提供していくことに決めています。

ハンドメイドバッグアーティストにはなれなかった、もっと別の役割を見つけたような気がしています。

影の存在ではあるのかもしれませんが、キラキラしたスポットライトを浴びるようなことよりも自分に非常に似合っている役割です。

地道ではありますが、空っぽになるまで、これまで苦労したその難関箇所の渡り方とか、美しく仕上げるための裏に隠れた技(わざ)などを伝えていきたいと思います(^-^)。

縫い始めと縫い終わり25cmx4=1mあまりが消費、ステッチに縫われないミシン糸のかなりの割合に「ロス」の部分が占めている事実【1070】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、初めて20番という太番手の糸を手配する機会がありました。

20番は60番などと比べて糸の太さが格段の差、当然同じようなボリュームのコーンの巻きでもそのm数は小さくなります。

何コーン手配すればよいのかの見積もりに、これまであまり細かく計算したことがなかった糸の用尺による必要数を割り出してみたのです。

1点分の製造品に使う全部のステッチがかかった箇所の合計を「ネット用尺・・・裸の実寸のようなもの」として設定、x製造数というような見積もりをするわけです。

複数同じ糸を手配するにあたって用尺が必要になります。

実際に見積もったやり方です↓。

まずは、1点製作してみてステッチした糸の部分すべてを単純にメジャーで計ります。

上糸と下糸があることを忘れてはならないので単純に2倍します。

と、ここまでは出来上がった実寸でしかありません、いわゆる「ネット用尺」です。

しかし、よく考えると見落としてはならないことがあります。

それが、縫い始めと縫い終わりの余った糸のタランとした部分。

あれって20-25cmくらいあることもありますね。

1そうしますと縫いを途中で区切る数が増えれば、それだけ、その余った糸の縫い始めと縫い終わり、そして、上糸と下糸という風にざっくりですが、25cmx2x2=100cm(1m程)が一度の縫いのターンでロスが出るということになろうかと思います。

このたびは、このロスも用尺に入れることが結構な分量であり、糸がいかにロスの多い材料であるかということを共有させていただく回になります。

量産の糸手配は、不足よりも余った方が作業がスムーズ、多めに見積もる以前に忘れてはならない縫い始めと縫い終わりのロス

<ボビンにフルに巻いた下糸の長さ>30番スパン糸=17.5m/20番スパン糸=12.5m(実際に測量済)。

製品が出来上がってから算出する場合には、ボビンを何度交換したかをめやすに、上の「30番スパン糸=17.5m/20番スパン糸=12.5m」のデータをもとにだいたい分かるものです。

ただ、前もっての手配となると、少しお話が別になるのです。

できれば、ちょうどぴったりな分量を手配したいものですが、万が一不足の場合に、もう二度と手に入らないような特別な状況の中見つかった糸もあります。

よって、多めに手配して余るという形が結局慌てずに安定して作業ができるので、場合によっては1コーン程余らせることも複数製作ではあり得ます。

後になってもったいないなあと思うこともあるかもしれませんが、糸の場合仕方がないです。

また保管しておいて、別のお品に使う方が不足で悩むよりも良いのです。

結果は、5コーンの手配に対してまるっと1コーンと+α余りました(1コーンで600m巻でした)。

このたびの20番はわけがあってたまたま在庫にあったというメーカー様のお話。

通常なら入手できなかった糸だと思いますので非常に貴重でしたし、何よりも20番が体験できたことが「宝」です。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2022.08.28からおよそ2年後の2024.09.16に「手直し」の順番で、タイトルから考案し直してここまで綴り直してまいりました。

今この2024年で当時の2022年を振り返りますと、大変貴重な経験として、複数同時製作を何ターンかやらせていただいたことです。

その中で糸の用尺を出来るだけ現実的に見積もる体験が後にアウトプットしていけることになりました。

2024年現在では再び1点物ずつの製作・コンテンツ制作に集中しています。

量産と呼ばれるものが、いかに無駄を生むのかということもあらかじめ余分に手配する必要性から分かります。

非常にに矛盾することなのですが、お得に仕上げるための量産なのに材料を余らせているのですからお得には作られていないとも言える実態なのでした。

こうした構造は、もっと大きな規模ではこれまでのアパレルの姿につながることです。

同じことを繰り返すのではない、新しい形を各々携わる者が考えていくことが非常に大切であり、そのためにはこうした実態を自ら知るところは非常に大切だと思いました。

1点物が割高だというイメージかもしれませんが、工夫次第ではそうとも言えません。

一人一人が丁寧に1点のお品物を時間をかけて仕上げていく素敵さ、素晴らしさこそもっと重要なことではないかと(^-^)。

生地屋様からの教えだったこと、カーブを含むバッグの縁を覆うラッピング/パイピングの出来上がり幅は7mm程度が一番作業しやすく瀟洒【1069】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作活動を開始したのが2007年頃。

その後難しいデザインの製作にも挑戦していきました。

そのような中で、随分飛びぬけた挑戦ではあったのですが、バッグの縁をラッピングするという訓練をしていた期間が結構長くありました。

バッグの縁のラッピング:難易度が高すぎて外側に施すことはその後とりやめましたが、この時の訓練は貴重。

この写真は、2018年製のボストンバッグです。

結果的には、あまりにも困難な成功率の低い作業ということでデザインや仕様そのものを変えていく決断に行き着きました。

とはいえ、その後のラッピングの場面では、あの時の過去の訓練が非常に役に立ちました。

そして、パイピングの幅のメソッドなるものも生まれましたので、ここでご紹介したいと思います。

一重仕立てのデニムや帆布のごわついた生地で作るバッグの縁に対して美しく仕上がる7mm程度の出来上がり幅としてご紹介致します。

シミュレーション①:巾35mmからのスタートで観音開き折り。紙では3.5cm幅を4等分で8mm強。
シミュレーション②:布で単独に作ってみたラッピングテープ、すっきりとした幅の仕上がりと感じます。

1cmではカーブは到底こなせない、7mmの縫い代の地縫いで始めていく、カーブを含む7mm程度仕上がりのバッグの縁のラッピング

計算とは矛盾がありますが、実際は生地の厚みがあるところへ覆っていきます。

よって、厚みが1-2mm加わるので、生地がもっていかれるのでかえって現実的な型紙なのです。

ただ1cmには決して満たない7mmという控え目な縫い代が非常に重要。

そのために地縫いをしっかりと7mm、もしくは6mm程度でやっておくのです。

ラッピングする厚みも限界があるわけで、ミルフィーユのような重なりには向かないものです。

こんな微妙な条件もあり、バッグの縁かがりのラッピングは結構高度な技術です。

下記のような考え方はよくないのでくれぐれもお気を付け下さいませ↓。

1cmではラッピング布に皺が寄ったりなどの失敗があります。過去に何度もしわが寄ったり汚く仕上がったりして失敗し、研究済みです。

安定して作業できそうな1cmですが、そういったイメージとは違い実際は綺麗にできない幅ということになるのです。

特に丸底バッグなどのラッピングなどには、布の裁断もバイヤス(45度向き)で行うのがマスト。

これをストレートでやってしまうと、また別の融通の利かなさの問題が発生しますので、ある程度伸び縮みがあり、作業しやすいバイヤスが結果として美しく仕上がっていきます。

ストレートの部分のラッピングはコストがかからないようにストレート裁断で行うこともありますが、ストレートの部分であってもバイヤス裁断の方がラッピングしやすいと感じました。

実際に厚みあるデニムの底のラッピングをナイロン/100%生地でほどこした時の写真です↓。

6mm程度で仕上がったデニムの底のラッピング:7mm程度なので6mmも範囲。訓練の結果こんな感じに。。
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前面と後ろ面両方にステッチが貫通していなければなりません。この6-7mm仕上げが極限ではないでしょうか。

この時もラッピングを突然するということは決してしていません。

ロックミシンの5mm程度の幅を利用し、その5mmくらいをまずは2重縫いの地縫い。

もう1mm程度余分のラッピング布がその地縫いステッチを隠してくれるのです。

あとがき

この度のノウハウは、10年以上も前に人からの教えが根底にあったことです。

やはり、人から人へその手法やポイントを伝えていくことが、長い年月を経た未来に役立つことの1つの例です。

教えて下さった生地屋様のオーナー様には感謝致します<m(__)m>。

そんなことを受け継いで、美しくバッグを作りたい方へ、今度は私がお伝えする番だと思うのです(^-^)。

比較して並べると歴然、デニム向きなスパン糸の30番と20番のボリュームの違いが驚く程差がある事実【1068】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでハンドメイドバッグ製作を通じまして、様々な厚手の生地を縫うことに挑戦してまいりました。

金華山織・ゴブラン織り・セルヴィッチデニム・帆布が難関を伴う悩みが伴う生地だったというのが感想です。

スパン糸の30番と20番というのはひとくくりに「デニム向き」などと称されますが、実際に両方を使用する機会に恵まれまして、その違いがあまりに歴然としていたことで是非この記事でお伝えしたいと思いました。

カラー展開が豊富で見つけやすいのは30番ではあるが、説得力あるアクセントになってくれるステッチは20番に軍配

30番糸に本格的に統一したのは2017年のこと。

以前は50番や60番だったのですが、どうしても弱々しく糸を横に引っ張るとプッツンとすぐ切れたことが不安の種でした。

二重縫いをして強度を高める工夫も取り入れた途中段階の年月を経て、30番へ完全に移行して久しくなりました。

地縫いに関しては、30番の現在でも二重縫いという徹底ぶりです。

スパン糸は短繊維なので切れやすいというのはデメリットです。

しかし、そのぱさついた様相がカジュアルで、コットン方面の気取らない生地には相性が大変良く向いているのです。

番号が少なくなるにつれて糸が太くなりお品もレアになっていきます。

通常60番などは一番多くの人が使用されていることでしょう。

60番より丈夫にと、ハンドメイドのスタートからしばらくの間2007年-2017年は50番も使用していました。

ミシンを家庭用から職業用に変えていった時期くらいからバッグを作るバランスは30番が向いていると感じ始めたのでした。

このたび、「帆布」に対して縫う糸を探す際にたまたま30番ではなく20番でピッタリの糸の色が見つかったことがきっかけで20番使用に挑戦してみたのでした。

そして、30番とのあまりの違いに驚かされるのでした↓。

上下とも1重ステッチ。一括りにデニム用と称される30番と20番も並べて比較すると縫い目がこんなに違います。

驚かれるかと思います。

この違いは非常に大きいです。20番はより存在感があり、力強いです。

ステッチのアクセントを強調するようなデザインに20番は向くと予想できます。

30番は考え方を変えれば、適度に上品ですので、カジュアルな素材を大人っぽく製作したい場合などには向いています。

入手しやすいのは30番の方です、比較的豊富ですから。

一方、20番は思うような色が見つけられないこともあるかと思います、つまり20番はレアなのです。

Q:20番糸でも職業用ミシンでの製作が可能なのか、A:工夫次第で可能であることを実体験した者が証明します

結論からは可能でした。

使用ミシンは「JUKI:シュプール:TL25」です。

末尾に何も追加番号のない昔の「TL25」、その後「TL25DX:デラックス」という商品が出たようです。

こういった太口の糸の場合には工夫が必要で、その工夫というのは糸調子の大胆な調整になります。

下に貼りますYouTube動画内でポイントの糸調子を整える箇所をご紹介致しますが、ここでまとめておきますと、2つの箇所を徹底します。

①糸案内にすべて通す・・・取説によるとスパン糸は2箇所通しでよいのですが、3穴にフルに通します。そうすることで、糸がピンと張り、硬いデニムにしっかり糸が埋まっていくのです。

②糸調子ダイヤルは強め・・・こう覚えたらよいです→。硬くて厚い生地にはダイヤルは番号が大きい方へ絞めるということ。ただ、あまりにかちんこちんに「4」などはお勧めしません。糸が切れやすかったり、他のパーツが引っ張られて傷みますので「3」くらいにとどめます。

ミシンを優しく扱うために①をやっておいて、上糸を引っ張る際にも、針の周辺を引っ張ると動きにくいので無理矢理引っ張らず、糸のコーンと糸案内の間をたるませることを手動で行います。

この手作業は、縫う途中では出てきませんので大丈夫。

最初の縫い始めと最後の縫い終わりに引っ張る時がありますが、あの時にそのまま引っ張る前にコーンと糸案内(三つ穴のパーツ)の間を手動でたるませることが、針やミシンを傷めない優しい作業だと実体験からお伝えしておきます。

あとがき

今後たくさんのハンドメイド作品作って行きたい方へのメッセージとしましては、ある時期に家庭用から職業用のミシンへの切り替えをお勧めします。

確かに家庭用ミシンはロックミシン機能なども付いていて便利なのですが、縫い目が歪んで綺麗に縫えません。

せっかく技術が上がろうとしているのに、ミシン自体の不変的なクセや性質がそれを妨げるのでよろしくありません。

ステッチの美しい目は「プロ風」であり「商業風」としてまかり通る様相なので非常に重要だからです。

いずれ「商業利用」を見据えたハンドメイド品を作りたいと誰もが思うことでしょう。

そうした時に、土台であるミシンを「職業用タイプ」にしておくことで、こうして、何とかデニムとか帆布なども上手く縫っていけるのです。

しかも驚くほど美しい縫い目が購入者様の心をぎゅっとつかむのです!!。

デニムや帆布は糸調子が普通地である服地に比べて上述のように難しくなりますが、それでもこうして工夫と対策を分かっていることで突破出来ています。

どうか、素敵なオリジナル作品をお作り下さいませ。

そして、途中でやめてしまわないこと、何年も何年もひたすら続けていくことです。

そうした中で何かの転機が生まれたり、考え方が良い意味で変わったりして発展が起こると思います(^-^)。

事業が伸びるには必ず言葉で説明できる理由があった、急成長は1つの山場の形や姿であろう、今後の継続に繋がっていればこそ【1067】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に拝読しました本の数は、読書ライフの中では過去最高かもしれません(それだけこれまで読んでこなかったからという意味です(^_^;))。

一度に6冊同時に借りることができる「県営図書館」様でお世話になっていますが、特に事業主としてビジネス本にも目を向けます。

事業のことが書かれている主に経営・マーケティングの分野が興味があり注目しますが、過去の古い本であっても非常に学べる部分もありますので、新書が貸出中だらけの際には目を向けます。

このたびは、数社の例が挙げられた、急成長をした会社についてその急成長のポイントを研究した本を拝読。

「急成長のメカニズム:日本政策金融公庫総合研究所 編」です。

ちょっとした偶然も見つかり、最後に自らの言葉で「急成長」を含む「成長」についてまとめたいと思います。

これまでの事業を見直した事業内容のシフトの例、「舵を切る」という勇気と、これまでのお取引先とも縁が切れるかもしれない中での新しい「選択」

よく言われる、「変化をし続ける」という言葉がありますが、過去やってきたことを見直して、見切りをつけて同じ分野の業界ながらも別の内容へのシフトという例が一番身近に感じました。

アパレル会社様の例が含まれていましたこともあり、たまたまの偶然だったことが1つ、この会社様は、以前勤務していた会社の取引先だったことを思い出しました。

進化して名前が少し変わっていましたが、間違いないと思います。

アパレル業はなかなか過去を捨てきれず古い過去と同じことを繰り返し、短い季節に無理やり合わせて製造後不良在庫をかかえて、ぐらりと揺らいでいたわけですが、「コロナ」よりももっと数年前にもう別の事業へシフトされていたケースです。

そして、成長中の良い状態の時点でこの本が出版されるタイミングがあったわけですが、その後「コロナ」が襲ってきましたので、ここでまた大きな分岐点が、この本の中のどの事業にとっても少なからず起こったと思います。

「コロナ」で慌てて見直すにも時すでに遅しというところも多かったかと思いますと、早い段階でのシフトという判断がとても良いアンテナをお持ちであったと、このアパレ会社様に対しては思いました。

まだこの先に来ていない未来を見通す先見の明ということは、社長様が判断する最も重要なお仕事の1つです。

良くないのが、いま現状の満足と過去にとらわれることだと思います。

思い切って過去を一掃するほどのシフトも判断としては後に合っていたということになるのかもしれません。

1960年代以降の作れば売れたウハウハ時代の心地良さがいつまでも忘れられずにいて、古い体質がいつまでも残ってたから改革に対して出遅れたとも言われてるアパレル業界。

普通、こういった政府系の発行者様であると、堅苦しい文言が並ぶイメージですが、そうでもなかったところが読みやすかったです。

著者様は、「貸付」を中小企業にされている機関ですので、ここまでまとめることができるほどの情報をお持ちであったかと。。

本の読み方は人それぞれ自由です。

何も最初から1文字1文字逃さずに読むことが良いということもなく、読み方に関しては自分で決められるのです。

必ず、1社紹介の章の終わりに、急成長のポイントになる点がまとめられていますので、読み方としては、時間がなければそこだけ読んでみて、興味があれば深堀りして本文を読むなどの読み方もできる本だと思います。

あとがき

当ブログ記事は最初の投稿の2022.08.26からおよそ2年後の2024.09.15にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから考案し直しここまで来ました。

この本を拝読したその後なのですが、まさに「コロナ」の影響だったと思います、本の中の以前勤務先のお取引先は廃業となったようでした。

そして、お世話になった勤務先も同じ事態へと。。

「急成長」というのは、あくまでその一瞬を切り取った「状態」を表すのではないかと思います。

よく言葉にされる「成功」も、同じで「成功している状態にある」というその一瞬の一コマを切り取った表現にしかならないのではないかと。

日々状況が変化し、事業活動も変化するのも、経営者の心の内も変化しているからだと思います。

そのせっかくの良き状態がその後の存続に繋がっていくことこそ、急成長時の周りからの評価や称賛に甘んじずに冷静に次に向かえたのかの結果かもしれないのです。

確かに「コロナ」は残酷過ぎました。

何とか頑張っていくにも、到底太刀打ちできない突拍子もない、パワーの強い損害だったと思います。

「急」などと付かなくても良いので、せめて、少しずつでも「成長」できていることを常々意識したい、その中で結果として「急成長」があるかもしれないだけのことと、戒めをいただいております。

「木製のうさぎ」に特化した雑貨コレクションに癒されている、大人が集める好きな動物の小物コレクションは時代を超越した素敵な世界観【1066】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去に祖父にほとんどまかせっきりで飼っていたことがあったうさぎさん。

3羽ともオスだったと思うのですが、白に黒い目、ヒマラヤンという種の赤い目、白黒柄のダッチと。。ほんの短い1-2年くらいだったと思います。

あれから何十年も経過した今でも、うさぎさんは非常にかわいい動物だと、キャラクター性も感じ、インテリア小物ではこれまでたくさん集めてきました。

そんな中で今このたびは、木製のうさぎグッズに特化した3点をご紹介したいと思います。

入手経路がどれも違ってそんな点も興味深くご一読くださればと思います。

目・しぐさやポーズがかわいいポイント、うさぎさんのかわいらしさが最大限に出ていると感じた木製アイテム

3点の木製うさぎグッズ:用途は違えど同じ木製という点が共通点。左-鍋敷き、真ん中-置物、右-マグネット。

では、一番左からご紹介していきます。

大きいですが、こちらは鍋敷き、厚みもあり機能としても優れています。

ただ、鍋を敷くとお顔が黒く汚れてくるので、2つ持っていまして1つは使用するもの、もう1つがこの写真のインテリアに壁掛けしているコレクション用です。

左耳にかける紐が付いています。

焦げ茶と白の木のトーンのコントラストが素敵です。

裏側はALLダークブラウンなので、おそらくウサギさん型のお顔の白色を、くり抜かれた容器状のダークブラウンにはめ込む接ぎ木のような作りだと思います。

目は裏側にも貫通しているので、おそらくはめ込んだ後最後にまとめてくり抜いているかと。

まんまるなぱっちりお目目とスマイルな表情、見るたびに癒されます

もはやこれは鍋敷きを越えたものがあります。

購入は今から2012年くらいだったかと。

今は無き、最寄りの百貨店にキッチン用品の特設コーナーに置いてあり、¥800くらいでした。

ところが、現在ネットで「鍋敷き うさぎ 木製」などと検索して全く同じお品を「楽天市場」などで見つけることができますが、なんとお値段が非常に高価になっています。

継続して製造していくにあたって、年々材料代がアップしたのかなどと予想しています。

考え方によっては過去の¥800相当がお買い得過ぎたのかもしれません。

こういったものも出会いのタイミングがあります。

良きタイミングに購入しておいたことで、何十年経過しても持ち続けているのでどんどん価値が高まるかのように感じます。

次に真ん中です。

「メルカリ」様でお譲りいただいた木製ウサギの置物。うたっちしているデザインがレア。

まじめな木彫りなのですが、小ぶりなサイズ感も相まって非常に可愛らしいです。

直方体の木を掘ってこんな形に仕上がったと思います。

製造業者の手掛かりは、底面です↓。

底面の様子:今、この記事を書きながら、「神宮 木彫り」とググりましたら、ある程度答えが見つかりました。

「伊勢神宮」様の製作のお品ではないかと。

作り手は外注かもしれませんが、「伊勢神宮」様の焼き印が真ん中の神宮の文字だと思われます。

このうさぎさんは、干支の木彫りの内の1つのようで、たくさん干支が集まった写真の中に全く同じデザインのこのうさぎさんがありました。

「ジモティー」様のサイトで販売されていた過去の写真でした。

このお品そのものではないかもしれませんが、いくつか同じものが過去に出ていた量産品ということでしょう。

全長6cm程の大きめサイズのマグネット。「creema」様の中の作家様「TanuCraft」様製造のお品、1点物です。

うさぎさんの顔だけのものです。

こちらは、ハンドメイドサイト「creema」様の出品作家様の「TanuCraft」様へオーダーメイドでお願いしたものです。

よろしければ、のぞいてみてくださいませ、かわいい世界観が人気の易しい木製雑貨が勢揃いです↓。

こちら

「TanuCraft」様に許可をいただいて、YouTube、当ブログでご紹介させていただきましたが、非常に素晴らしいお品に出来上がりました。

うさぎさんのキュートなお目目、そして、「メス」のうさぎさんに多い横顔のひし形ラインが特徴です。

いつも拝聴していますYouTubeの2つのチャンネルのうさぎさんの特徴をそれぞれ取り入れさせていただきました<m(__)m>。

ということで、入手経路がどれも違う3つの木製のうさぎインテリア小物のご紹介でした。

こうして違う集め方のアイテムを複数近くに寄せて見てみると、何か世界観のようなものが生まれます。

これが集めること、「収集/蒐集:しゅうしゅう」の醍醐味。

同じ種類のものが集まることで「小宇宙」が出来上がり、それが「世界観」のようなものだと過去の本で拝読。

日々の生活に癒しと夢を与えてくれるお品物はそこに置いているだけで価値があるのです。

あとがき

うさぎさんグッズに関してましては、まだまだコレクションがありますが、このたびのように木製に特化したり、ある共通事項でそろえるとより素敵に集まります。

うさぎさんは、声を発する動物ではないし、表情が犬や猫よりも少しポーカーフェイスなので、

あまりテレビではメインには取り上げられていないようですが、YouTube動画のうさぎさんを拝見するといろいろな知らなかったことが分かってきます。

うさぎさんにもちゃんと「気持ち」があって、時には人間のように「思いやり」などの精神を表現することもありとても驚くと同時に興味深いです。

言葉にしなくても、ちゃんと人間と同じように動物にも心があり、人間と何ら変わりない考えるこの地球上の生き物なのだということです。

生き物は進化して分かれてはいますが、共通するところの原点は同じなのではないかと思えるのです。

うさぎYouTuber様にも本当に感謝したいと思います、勝手にモデルにしてすみません<m(__)m>。

今後も視聴させていただきますね(^-^)。

難関を突破したい、樹脂ハンマーで優しくつぶして成し遂げる11オンスデニムの四つ折り同士の縫い合わせの成功策【1065】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の【1064】の記事では、デニムなどの緻密な硬い織りの生地がさらにミシン製作の時に重なって、ミシンで縫い付ける際には難関箇所となる場面をご紹介。

クリアの仕方の1つとして、事前にミシン針で空縫いをして穴を開けておき、2度目に糸付きで縫っていくという策を究極のケース限定として【1064】ではご紹介したのでした。

今度はもう1つの策を引き続いてご紹介したいと思います。

実は、【1064】でもミシンの押さえを降ろすことで少しやっていたとも言えるのですが、対象の箇所をハンマーでたたいてあらかじめ平たくつぶしておくという策です。

折り伏せ縫いと三つ折りが重なるジーンズの裾上げでも必ず登場する箇所でありますので、お役に立てるかもしれません、是非ご一読どうぞ(^-^)。

金づちよりも優しい感触の樹脂ハンマーを使ってみた生地の重なりの「つぶしが効いた」瞬間

分厚いデニム生地を観音開きの四つ折りで(4枚が重なる)、ジグザグステッチをしました。
こうして見てみるといかに厚みがあるかが分かります。家庭用ミシンでは厳しく、職業用ミシンベースの作業。
まずはアイロンで熱を加えることで、柔らかくして曲げて、熱がホットな内に作業してしまいますことも1つの策。
曲げたわの部分の先端付近を優しくこの「樹脂ハンマー」で8回ほどたたきます。布との相性はソフトで◎。
樹脂ハンマーでやさしく8回ほど輪の部分をたたきました。端から端まで均等に。。
アイロン+樹脂ハンマーでわの先端がかなりつぶれて厚みが解消されました。ここで、ステッチをかけます。
わの部分を縫います。
はい、出来上がりです。糸目も飛ばず、糸も切れませんでした。糸はスパンの60番。デニムは11ozです。

あとがき

このハンマーでたたくコツはおそらくいろんなリフォーム屋様で使われているはずです。

せっかく丈夫に作ろうと頑丈に仕立てたのに、逆風として難関の縫いとなることは数多く経験してまいりました。

樹脂ハンマーの他には、「木槌:きづち」が使われることが多いと思います。

こんなに大変だったら、ジーンズも仕様を変えたらよいではないかと思われるかもしれません。

しかし、折り伏せ縫いこそジーンズの「証」であり伝統的な丈夫さを追求した作業着ならではの「デザイン」であり「機能」なのです。

この、後の困難を伴うことをあえてデザインに配した別の目的に注目しますと、お品物が作られたその細部の「理由」や「哲学」が見えてくるはずです。

反対に、そのような理由が到底見つからないものは、まだまだ追求が甘い未熟なお品物であると言えるのです。

職業用ミシンでも限界の難関箇所、厚みが重なる縫い付けを可能にするためにトライ、ミシン針での跡付け作業を伴う関門突破【1064】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをこれまでたくさん製作してきました。

その中で、丈夫な良いお品を作ろうとすると必ず出てくるのが、「難関箇所」です。

強度を追求しようとする場合、必ずどこかでこの部分が存在してしまうのではないかと。

このたびは、生地の厚みからミシンが重くて糸が切れたり、糸目が飛んだりと苦労した場面を振り返りながら、ピンチの場面でお役に立てるかもしれない工夫を実際の成功体験をもってお伝えしたいと思います。

くれぐれも、最初の計画こそ、ゆったりと落ち着いて製作できる作り易さを追求した状態が一番に望ましいです。

それでも訓練の段階や新しい挑戦の最中に、ハプニングとして起こってしまった場合にのみということで頻繁に行うものではないことをくれぐれも心に留めておいて下さいませ。

きっかけは縫い直しの二度目の成功体験、ミシンの針で穴を開け生地がぺたんこになると二度目に縫えることがある

ハンドメイドバッグ製作では難関箇所の1つになります。接着芯が貼られ四つ折りが2つ重なった状態です。

まだ、上のスポーツメッシュという生地は、柔らかくしなやかなので、針が通りやすいです。

しかもメッシュなのであらかじめ穴も開いていたのです。

こうして、素材を工夫するというのが1つ手としてはあるのですが、どうしても硬めの厚い生地で作りたい場合には、当然ここが職業用ミシンの限界を感じるような厚みになります。

厚みと共に硬さも大いに影響しますので、厚くても針が通りやすいような粗い織り目の生地は大丈夫なこともあり、薄手でも針が通りにくいような緻密な織り目の生地もあるのです。

厚みがさらに重なるような箇所は、返し縫いもして頑丈に仕上げたい箇所でもあることに何ともジレンマを感じます。

返し縫いも向きそのものを帰りの時に正位置向きにあえてひっくり返す手もありますが、針がきちんと通るということとはあまり関係がような気がします。

そこで、下のような案です。

①上:糸を通さずに針だけでミシンを走らせる。②下:開けた針穴を意識しながら実際に糸を通して縫う。

そのまま難なく縫っていける場合は全く必要が無いことです、あくまで厚みが立体的に重なった場合のみです。

①のように、事前に針だけで空縫いのようなことをしておきます。

そうすると押さえによって地がならされぺたんこになることと、糸の通り道が作られて縫いやすくなります。

そして、②の通り糸を実際に通して縫うということです。

このやり方に気付いたのが、一度目に糸がプッツンと途中で切れて、ほどいてやり直した2度目にはうまくいくことがあったことからのヒントでした。

ただ、これも不可能な場合もありますので、数度やってもだめなら、その生地が限界を超えているということであきらめねばなりません。

何度もやり直しは、生地を傷めますので生地がかわいそうです。

まだ完成していない状態なので、生地を優しく扱ってあげることは製造者の心得です。

せっかくここまで作ってきてここであきらめたくないという場合に考える1つの策としてだけご検討いただければと思います。

絶対ということではないですので、可能性が0%ではない対策ということに他ならないということを背景に、何かの時に思い出してみて下さいませ。

あとがき

教科書には決して書かれていない、実体験からの特殊なコツ・やってみないと生まれてこなかった策などを今後もご紹介していけたらと思います。

実際に体験していく中で知ったことや、深みは貴重なものであり、共有していく方が全体の「文化」が育っていくと思うのです。

コツや技術が生まれることは、いかに幅広くチャレンジしたのか、挑戦する態勢でやってきたのかという失敗の豊富さの裏返しとも言えるでしょう(^-^)。

原価から掛け率で見積もるわずかな儲けを含んだ価格算出よりも大切なこと、多くの人へお届けし、知ってもらうことに焦点を当てた販売価格【1063】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ道を歩み、およそ15年が経過しています。

最初の2007年辺りは、ひたすら一重仕立てのポーチとエコバッグ型を¥100でネット販売。

原価のことも、何も考えないただ製作したものを受け入れてもらうような作業でした。

とはいえ、その一重仕立てにはファスナーも付き、吊り下げ式のポケットも丁寧に仕立てていたのでした。

その結果は完売でした。

非常に究極過ぎる例ですが、たった¥100でも見向きもされないこともあろうかと思いますと、受け入れられたということになります。

その頃は、「利益」などが眼中に無かった随分無茶な価格決めだとも見ることができます。

しかし、初期の段階で受け入れられた手ごたえは大変貴重だったのでした。

あれはあれで、1つの重要なステップだったような気がします。

しかし、その後技術アップと商業的発展を目指すために利益を含めるようになり、原価を意識するようになっていきます。

あるべき方向性ではあったものの、随分最初の頃のひたすら製作することにまっすぐ没頭していた頃の気持ちと遠ざかってしまったのではないかと、一度見直してみようと思ったのでした。

見直すものというのは、他でもない「熱量」です。

一途にハンドメイドバッグだけを製造+販売では成り立たないことで工夫した他の事業との並行での存続が熱量をキープした

販売する以上利益が無ければ売る意味がないということも、ごもっともです。

商業である以上、ある一定の利益を含んで、そのうえで出来上がった価格で売れることが望ましいです。

ですので、こういう商品を販売するということを始めるにあたって、そもそも、その販売業者の「ブランド」が確立されているべきとも言えます。

有名な人が何か商品をリリースすると売れ始めるスピードは速いです(その後の継続はさておき)が、それはすでに「ブランド」があるからではないかと。

ただ、無名な1ハンドメイド製作者様も隠れた魅力を持っておられるかもしれないのです、埋もれているだけかもしれないのです。

今後何らかの形でいかにも花開きそうな様相をしたお品であるなどは、時間がかかっても知れ渡らないと非常にもったいないことです。

その最初の段階として、少し利益の件をあきらめて、手探りで売れる価格を探していくことがとても貴重だと思います。

ネット上には、ほとんど綺麗な事しか書かれていませんので、本当の姿は別の所に隠されているのではないかと思います。

陰で、こうした実験的なたゆまぬ努力は本当はこれこそが実りへの大切な時期なのではないかと思います、たとえ長年の月日がかかってもです。

今一度冒頭の¥100の頃のことを分析してみます。

¥100ながら、かなり価値のあるお品物であったことも実は誇れる点でした↓。

①生地の柄が素敵(主に薔薇小花柄などのプリント物の美しい柄に特化)

②吊り下げ式ポケットの共通の設置

③YKK社製ファスナーの徹底

これが¥100なのですから、喜んでご購入いただいたことには確かに納得です。

そして、「レジ袋」がまだ登場していない時代ですので、一重仕立ての畳めるような簡易袋のようなバッグはあまりなかったという時代の波のようなものもありました。

ということで、たった¥100でも忘れていなかったことは、「良質さの追求」だったのでした。

継続なくして実りは無い、他の別事業と並行してでも続ける決意

そもそもハンドメイドバッグがバカ売れしていないのにもかかわらず、2018年にハンドメイドバッグ製作+販売を事業としてスタートしてしまった無知さや無謀さは反省するところ。

しかし、これで良いのです、とにかく一歩を踏み出せたのですから。。

そうして、3年後には別事業の「レンタルジュエリー」を始めていきました。

同じファッション分野ですが全く違う手ごたえです。

そして、現在でも欠かさず、両方に熱量が平等にあるのかを必ず途中で確認しながら続行しています。

このやり方というのは、「シャネル」様に学ぶところであります。

他のハイブランド様と同じように香水の分野にも事業を展開している点が1つ。

そしてもっとバックグラウンドでは、経営者が別事業での儲けを基盤にファッション事業を運営フォローしている点に、存続が本来難しい分野が支えられているとのこと。

単純には、こんな風にまとめられます↓。

「本当に続けたかったら、別事業でフォローしながらでも続けていく」ということになります。

最終的に頼りになることは「熱」なのです。

あとがき

ハンドメイドバッグ1筋で行くスタンスよりも、複数の中の1つとして続けていく方が、初心のあの¥100でも価値を込め、受け入れられていた品物を製作できるのではないかということです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.08.06からおよそ2年後の2024.09.14に「手直し」の順番で記事タイトルから見直し、ここまで綴り直しをしてまいりました。

現在では、ハンドメイドバッグを製作+販売するという形態だけではなく、「ノウハウ」のご提供の方向も考案しました。

変化することは活動としては当然でありますので、随分違った方向を考えたものですが、ただ元の製作をストップすることなく今後も続行していくことで、活動が広がったことに対して喜んでおります。

¥100時代の当初はそのようなことこれっぽちも頭にありませんでしたから。。

こうした発想は、事業活動に準備もままならないまま早く一歩を踏み出してしまったことでかえって生まれた考え方です。

今では、技術が幾分か誇れるほどにバッグ製作の腕も上がりました。

この変化は間違いなくこれまで続行してきた成果に他ありません。

ここまで綴ってまいりましたことが、今の状態に悩む方へのヒントになることがあればと願っています(^-^)。

お買い得な接着芯の反ごと購入はコスパが良い、ハンドメイドバッグの製作で必ずあるべき接着芯の購入価格の原価への影響【1062】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハンドメイドバッグ道」なるものに足を踏み入れておよそ15年が経過。

ある時期から、必ずマストで風合いをしっかり出すための「接着芯」が糸と同じように必ず使う材料として定番になってきたのでした。

良質な材料をお得な価格で購入できる工夫もしながら、糸は多色のセットでの購入を、接着芯に関しては「反:たん」でまるっと購入がかえって原価が下がると見ています。

こんな風に1反まるっと袋に入ったものが届きました。ヤフオクの出品者様どうもありがとうございました。
ニット芯のアイボリーです。どんなカラーにもほぼ共通に使用できるので1反は多すぎる購入ではないのです。

黒も用意しておき、真っ黒や濃いめの生地に対しては、黒を使っていきます。

時々、透けた生地のケースでは接着芯も透けることがありますので、基本的に黒白2色は持ち備えています。

こんな感じで、両端をリボンで固定。このリボンは、古着の1980年代辺りの古着スカートの腰ひもです。

当ブログ記事は、当初の2022.08.03投稿のおよそ2年後の2024.09.13に「手直し」の順番で、タイトルから見直し、綴り直しているまさにその最中です。

このアイボリーは、現在の2024年ではどうなっているのかがこちら↓。

真ん中が2022年で開封していたアイボリーの接着芯:もう残り僅かといった感じで5m程度だと思います。

このたびは、このようにハンドメイドバッグを製作する時には必ず使用する定番附属である「接着芯」について、お得に購入したその価格や、1点のバッグの原価に占める接着芯の割合を見ていきます。

原価に入れ込む接着芯の値段、「5mで¥1,000」よりも「50mで¥4,000」のコスパの良さが雲泥の差である

接着芯をそのまま手芸店で購入の場合結構なお値段です。

ここ近年、こうした材料のような品物は原料高や世界情勢に伴い高騰、入手さえ難しくなっているような傾向を感じます。

生地屋様で普通にカットしてもらい購入しようとしますと、原価を占める接着芯の割合が非常に高まってしまうのです。

ただ、不織布の接着芯を調達することには、現在のところ反対のスタンスですので、良質な織物やニットのちゃんとした構造の接着芯を重視するスタンスは変わりません。

購入額そのものの値段が安い方に注目しがちですが、必ず1m当たりの単価を送料込みで比較することこそ真の原価の算出の仕方です。

下の図をご覧くださいませ。

多くの人が現在の時点では50mも必要ないから、5mで¥1,000の上を購入してしまいがち。しかし。。↓。
大切なのは、もう少し長い目で見ることかと。1m当たりの単価は断然反購入の方がお得だったのです。

ハンドメイドバッグでは、表地、裏地にもフルに接着芯を貼るとしても、だいたい、巾なりで1mを縦に見れば見合います。

そうしますと、この@¥80/mの値が、実際に1つのバッグを作る時の1点分の接着芯のコスト¥80です。

上だと¥200もかかります。

これまでたくさんの原価表を作りましたが、1点に¥200かかる附属品は結構原価に影響を与えてしまいます。

利益がその分少なくなってしまうことにも影響します。

ちょっとしたことですが、原価で見るとこんなに違いがあり驚かれたことでしょう。

最初の内は手持ちの資金のリスク回避で上の¥1,000を選ぶというのも分かります。

しかし、ハンドメイドを長年続けていくと、5mという数量などすぐに使ってしまうので、また続けて購入していくという結果になると、一度に下の50m巻を購入は長い目で見てお勧めなのです。

あとがき

こんな風にお伝えできることの多くが自分の中だけに眠っている情報でした。

今後これらをおしみなくアウトプットしていく場として、もっと多くのコストの実体験のお話などをご提供してまいります。

立派なお品なのにお得に購入できるとお客様に思ってもらえることを目標とした時に、裏側のコストの実態が負担のない実態であることは非常に重要だからです。

「原価」は下げる方向へ「価値」は上げる方向へ向けることは、後の信頼と人気を得るための1つのベクトルではないでしょうか(^-^)。