ポリエステル100%も奥が深い、金銀ラメのジャガードが金属的な風合いを新しくご提案してくれる抽象柄の巾着袋【1121】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「インテリア収納袋」。

このたびは、「小」というサイズで表地・裏地共に衣装生地のコーナーで購入の生地を使わせていただきました。

お弁当袋のような巾着袋とはシーンが違うような巾着袋に仕上がりましたので、使うシーンの想像を巡らせながらご覧いただければと思います。

表地に登場の濃淡の金銀以外の色をそれ以上混ぜないことで表地のツタの葉柄のような抽象柄と裏地のまだら柄が程好くマッチの巾着袋

<表地:ゴールドxシルバー抽象柄>パンデミック、ポリエステル/100%、日本製。

「コロナ禍」で購入の生地にこのような名前(おそらくそれ以前から名付けられた生地だと思います)も、「何たるシンクロ!?」と驚いたものですが、奇しくも非常に美しい生地だったのでした。

<裏地:チャコールグレーまだら模様>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

これまで、ほとんど全色を裏地に使わせていただいてきた生地です。

チャコールグレーは表地の銀色の部分とリンクして相性良し。

柄同士ですが、余計な色を追加していない分、合わせてしまえたのでした。

「インテリア収納袋:小」<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
こうして三つ折りにたたみます。生地にハリコシがあることが感じられます。

柄の中のシルバーの割合が高く、すっきりとしたジャガードです。

ループエンドは主役寄りなシルバー色に合わせて「ニッケル色」を選択。

江戸打ち紐は、登場はしていないですが黒を使いました。

ねずみ色のグレー色が良かったですが、手持ちのグレーは青味のグレーで合いませんでしたのでかえって黒が正解。

既製品の江戸打ちひもの色は豊富なようで、実際はぴったり合わないことが多く、その点は残念です。

裏地がチャコールグレーであったことで、3段階で色が濃くなっていく感じ、紐が一番濃い黒色といった具合で見ていただくと、黒色を違和感無く受け入れていただけるかもしれません。

以前にも別記事でお話致しましたが、ラメ生地は使いやすいのが意外です。

アイロンの折り線がきちんと付き、薄手でもハードさがあります。

同じようなグレートーンの糸を1つだけ選んで上糸と下糸共通で使用すると、どちらかが浮きます。

よって、まめなようですが上糸と下糸は微妙なカラーの濃淡の違いで別のカラーを使い分けました。

表地側には薄い白っぽい感じに映るグレーの糸を、裏地には、チャコールグレーに馴染むような濃グレーの糸を。

巾着袋のひもホールの下部分とコの字部分のステッチというのは、結構目に付きやすく、ポイント箇所です。糸の細かいこだわりの効果はやはりあったようです。

あとがき

金属質な風合いで出来上がった巾着袋、もしかしてメインバッグのように持ち歩きができるかもしれません。

なかなかゴージャスな仕上がりなのです。

巾着袋に要する製作時間はALLで、だいたい3時間くらい。

チャチャッと作るものでもないことがこの時間でご理解いただけるかと思います。

その3時間の中には、上下の糸の色を変えていることで、時々糸の交換があること、そして玉結び・玉止めの部分の糸ぶち切りせずにすべて目に付かない場所へ隠しています。

この作業が意外に時間を要するのですが、やはりこれも長い目で見た時常にさっぱりしていて美しい巾着袋でありたいという方針からです。

何ら強度にはそれほど関係ないことでも、すっきりさや上品な雰囲気みたいなものは、細かい始末の丁寧さからくるものだと思います。

この美しい生地であったからこそ、汚(けが)さぬようその続きのストーリーとして良いお仕立てをしたいと思うものです。

そういう意味では、良い生地を選ぶことは、結局は良質な高級感あるお品物の完成というところに繋がっていゆくのではないでしょうか(^-^)。

「木の実モチーフ」のジュエリー、身に付ける時以外の保管中にも眺めてうっとりしながら楽しめる、ジュエリーを越えた芸術品らしさ【1120】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

この「本物志向」という言葉には、「何をもって本物と呼ぶのか」ということをテーマの背景があります。

かたやハイブランド物のコスチュームジュエリーが「本物」と呼ばれることもあり、「本物」はそれぞれのブランディングが成せる概念でもあるからです。

一番重視するところが「おしゃれ度」であり、カラットの数値などが二の次であるというところも特徴です。

このたびは、ラインナップが3点で1セットになった組み合わせを縦割りとしますと、その3点の中のペンダントのみをピックアップした横割りでラインナップの中から木の実モチーフだけを集めてみました。

木の実モチーフは考えてみますと随分クセの強いモチーフですが、ジュエリーだからこその美しさが相まって眺める価値ということも出てきます。

このたびは、ジュエリーの「飾る」という役割の一方で、「眺めて楽しむ」というもう1つの役割があり、身に付けていない時間帯にも「価値」が生まれるということをお伝えしたいと思います。

「木の実モチーフ」のペンダント、お洋服に合う「装飾」目的はもちろんのこと、付けていない時間帯に眺めて楽しむ「価値」がある

左上から時計回りに、翡翠(ジェダイト)、ピンクサファイア、メノウ・翡翠、ガーネットがあしらわれる。

どれもこれも、なかなか同じ物を見つけることが難しいその時の出会いがあって有難く入手できました貴重なお品。

カラット数を含む4cのレベルでダイヤモンドが計られますが、それだけではない「おしゃれさ」というところに一番重きを置く考え方があります。

上の4点のペンダントをどのようにブレス・リングを含む3点セットに組み合わせたのかを次にご紹介してまいります↓。

3点セット(ジェダイト):ペンダントはジェダイト、リングはネフライトです。ブレスはトルマリン。
3点セット(ピンクサファイア):リングもピンクサファイアです。クセのある木の実もこうしてまとめます。
3点セット(翡翠・メノウ):葡萄モチーフです。リングはラベンダー翡翠。間のブレスは同じ卵型のダイヤ。
3点セット(ガーネット他):同じダークな色が関連付、リングはスモーキークォーツ。丸モチーフで全体を統一。

あとがき

一癖あるモチーフであっても互いに馴染ませながら、装う機会を増やしていくことは、事業活動における組み合わせ担当である私の役割です。

上の写真のセットを完成させるためには、たくさん悩みたくさんのアイデアを巡らしながら、そして途中変な組み合わせに失敗しながら、やっとたどり着いたものです。

お気づきかと思いますが、どれも自然の姿をモチーフとしているところが共通点でした。

このテイストは「ヨーロッパ」の文化の流れを汲んだものであり、バタフライ・スパイダーなどの昆虫などは、歴史から見ると後に「アメリカ」が生み出した新しいテイストです。

すべてのお洋服をカバーできるようなミニマムジュエリーライフ、K18YG/PT850コンビチェーンが美しい大粒水晶のペンダント【1119】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

家族にもらった「鼈甲ジュエリー」などは、当時の流行などもあることでクセの強さもあります。

それでもこの先持ち続け、ちゃんと付ける機会を得るための工夫として、そのジュエリーを主役にして、後からお洋服を探すなどということもしています。

このたびは、このような「特殊」とは真逆の「万能」をアレンジを加えながら実現していくという例で「水晶」をご紹介したいと思います。

同じ透明感あるストーンの良い例がダイヤモンド。

どんなお洋服にも合うダイヤモンドと同じ透明ですが、もっと日常使いらしい水晶です。。

このたびは、ボリュームのある1粒タイプを選択しながら、ダイヤモンドには無い良さをお伝えしたいと思います

水晶の多面カットが非常に美しい、K18YG/PT850コンビのチェーンと組み合わせてアレンジした、お洋服に対して「オールマイティー」なペンダント

水晶の大粒ペンダント:直径1.5cm。バチカンはK18YGの丸カン。チェーンはK18YG/PT850コンビ40cm。

特にクセの無いデザインの方が他とも合わせやすいということで水晶をひらめきました。

大粒のパールよりも水晶の方がむしろ馴染みやすい、この多面カットも鉱物ならではです。

様々なお洋服に馴染むとは言っても、お品自体の特徴はあった方が良い、そういった点でもこのデザインはベストでした。

バチカンは、最初、このようなものだったのですが、先端が細くなっていて裂けそうでした↓。

そして、手持ちの線径1mmの厚みある丸カンに取り換えたのでした。

線径1mmもある立派な丸カンですので重要なパーツなのです↓。

K18YGの線径がしっかりした丸カンがゆったりと設置されました。元のフックの設置に感謝です<m(__)m>。

丸カンだと太さが全体に均一なので、くるくる回っても同じ一定の強度をキープできますので、デフォルトのバチカンよりも安心なのです。

発展的な装いとしまして、このペンダントの存在を少し強めに表現したいカラージュエリーとの同時付けがあります↓。

3点セット:他のジュエリーに「世界四大宝石」がマルチカラーで登場。これでもお洋服の色ほぼすべてカバー可。

あとがき

ジュエリーをたくさん持っていればおしゃれなのか、ということに対しては、そんなことはありません。

もし、このペンダントしか持っていなかったとしても、それはそれは拘りぬいた1品という存在になるのです。

数が少ないことは、裏を返せば「拘り」なのです(^-^)。

ふんわりシフォンのような軽くて美しい衣装生地がドレスライク、本来作られることがない巾着袋に作ってバッグへのポテンシャルを高めた【1118】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、過去のストック生地を一掃の目的で「インテリア収納袋」というトートバッグや巾着袋を比較的短い時間で完成するデザインを中心に連続製作しています。

過去の生地在庫一掃の目的は、事業活動をシフトしていきたいと考えているからです。

製作することを続行しながら、「ノウハウ」を「コンテンツ制作」にまとめてこちらもご提供したいと考えるようになりました。

こうしたシンプルなデザインは、その生地自体の素敵さを引き立ててくれます。

このたびのような元はお衣装用の生地も、インテリア使いに特化しますと長持ちするということも予想しています。

もともとお洋服は使い捨てというものではないわけで、バッグや袋というアイテムも同じように考えていきます。

こうした「長持ち」がテーマの製作は「ファスト」に対する長き闘い。

多くの人々が「長い目で見る購買」に気付いていただければ、いずれ理解されることです。

ファッションアイテムは、まだまだ見た目やその時だけの良さを表面的に重視される傾向があります。

地道ながら内部の工夫や長い年月をかけて感じていただける良さなどをお届けできればという活動です。

インテリア使いに特化することで長持ちが見込める、質も嘘偽りなく伴った高級生地を選んだ製作は、「商業的」な製作よりも「現実的」な製作なのだ

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

生地が素敵で明るい気持ちにしてくれるような良さが感じられます。

クシュクシュっとした加工がされていますのは、「縮加工」というタイプの加工になります。

凹凸感の表現1つとして「生地を縮める」という考え方の元に作られている構造です。

<表地:白xマルチカラー花柄>縮加工、ポリエステル/100%、日本製。衣装生地特化の「あざみや」様で購入。
<裏地:赤紫>生地名不明、ポリエステル/100%、原産国不明。濃ピンクに映ってしまいますが、実際は赤紫。

ただ、この表地と裏地、いずれもアイロンの折り目が付けにくいです。

どちらかというと「縮加工」の方がまだやりやすかったですが。。

「縮加工」はアイロンで伸びると縮んで折れている場所が開いてしまい、カットしたサイズをはみ出しますので一瞬サイズが変わります。

これをどう処理したのかですが、裁断の時は自然に立体的なままの状態でカットしておいて、三つ折りアイロンの時に飛び出した部分を少しカットするということをしました。

巾着袋の三つ折りは、両サイドのコの字のわずかな部分だけですので、このデザインの場合随分助かりました。

ここから思うことは、ここまで素敵な様相の生地であれば、作りがシンプル最低限のデザインがはまるということです。

柄を壮大に見せるための面積の確保の目的に加え、「作りやすさの確保」も大切な良質に出来上がるための項目なのです。

空気が入ったこの生地の構造が畳んだ時にも少し浮き、立体感を演出。ふんわりした様相を放ち見応えあり。

あとがき

この生地はこのたびで二度目。

最初は「中」というサイズを以前の記事に投稿しています。

このたびは裏地の種類は違いますが、2回ともパープル系を選んだことが共通です。

この生地の裏地はパープルが一番エレガントになるという解釈なのでした(^-^)。

よりレベルが高まった「本物志向のレンタルジュエリー」の姿、この数年の改良前後の変化で成長中の内容を比較していただきたい【1117】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という名のレンタルジュエリー業をさせていただいております。

特徴の1つに、あらかじめ3アイテムの1セットが組まれているというものです。

ネックレス・ブレス・リングは誰もが共通して身に着ける共通アイテムであり、これらをそのまま同時にご利用いただきやすくするために三つ揃えのように3点セットに組み上げることをあらかじめさせていただいております。

1セットごとがレンタルの料金単価(@¥22,000/2週間レンタル)になっていまして、3点分のお値段であると考えて下さいませ。

お急ぎの際などには、パッと迷わずお洋服コーデを決めることができるのもセット組されたことの大きなメリットになります。

お手持ちのジュエリーコレクションとも是非ご一緒させていただき、重ね付けなどにご利用いただいて楽しんでいただきたいと思います。

さて、このたびはそのようなあらかじめご用意の1セットを組み合わせるお仕事、ここ2年程の改良の変化を、4つのポイントでお伝えしたいと思います。

ここでお伝えしておきたいのが、実は当ブログ記事は当初の投稿が2022.10.02であり、その全く偶然ながら2年後の同日の2024.10.02にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから当記事を見直し綴り直しをしています。

この2年で更に変化がありまして、2022.10.02で変化していた状態から、2024.10.02ではもっと変化しました。

よって、下に貼りますYouTube投稿が当時の2022年の動画であることで当時の変化のポイントが5点であったことが当記事との違いであり、どうぞご理解いただきたいと思います<m(__)m>。

当記事は2024年版の大改良があった後の最新の状態を綴ります。

内容を改良した「本物志向のレンタルジュエリー」の名に相応しい姿への歩み、より良き「おしゃれ度」をお届けしたい事業者の思い

目指すゴールは、お客様がとても使いやすく喜んでくださることで、組み合わせにも納得してもらわねばなりません。

やはり、「同時付けが1番現実的である」というところを常に目指してセットを組む考案をしています。

レンタルジュエリーをスタート後、そういった組み直しの機会がなかなか難しかったのですが、2022年6月に、そして2024年6月にと偶然にも同じ月の6月に全面的に見直す機会が得られましたので、こうしてお伝えすることができています。

ジュエリーのセットを改良していく中で主に4つの変更理由、なぜ旧セットよりも新セットの方が良いのかをポイントに1項目ずつ解説してまいります↓。

どれだけ高級な「南洋真珠」も廃止。真珠含むすべての天然石の連物を廃止しました。理由は地金との価値の差。

確かに、真珠ジュエリーは出番が多そうに感じますが、普遍的過ぎて特徴が出ないという限界を感じました。

ステーションになっていて地金とのコンビになっている真珠に関しても同様です。

連物は発展途中の初期の段階としてはあるべき軌跡でしたし、個人的には大変美しい素敵なジュエリーだと思っていることを誤解が無いようにお伝えしておきたいと思います。

比べ易く前後のリングが同じで継承のタイプを載せました。現在の方が全体のボリュームが高まっています。

「幅広」「線径の太さ」「多重」「カラーの豊富さ」などをキーワードに発展していきました。

こう考えます、全体ではそれなりにボリュームが出ていた以前ですが、現在の方は1点ずつのアイテムだけを見てもすべてにボリュームを持ち備えている点が違うのです。

過去の好みの偏りがイエローゴールド一辺倒、その個人的趣味の名残を捨て、ユーザー様のニーズを強くを重視。

この地金の種類の変化は、集めていたところからスタートした当初からの発展の姿。

当事業を行う中で、よりお客様のお好みや傾向を知ることになりました。

確かにK18YGも廃止というわけではないのですが、どちらかというとプラチナやK18WGが馴染みやすいということも見逃せません。

ここで、完全に「人のための事業」になったことの事業者の成長もあります。

自前のジュエリーボックスはコスチュームジュエリー中心です。

優れた本物ジュエリーはすべてお客様のためのものだからです。

全体をまとめたような項目ですが、1点ずつの地金とストーンのレベルは以前よりも格段に上がりました。

日常使いもできる親しみやすさもありながら、なかなかの高級品の勢ぞろいという姿。

レンタルジュエリーをコスパ良くご利用いただけるのではないかというユーザー様目線で考えています。

あとがき

とにかく、お客様に心底お楽しみいただけるよう、使わない時間帯すらもそのセットをうっとりと眺めて心地よい気分を味わっていただけるよう、事前に熱を込めた舞台裏です。

こうして、ジュエリーを身に着けていただくお客様のために、今後もこれぞというシャレの効いたお品を増やし、ラインナップを作りたいと思います。

レンタルジュエリーは「本物志向のレンタルジュエリー」というネーミングです。

ネットでこのフレーズを見かけたら是非ご注目下さいますと大変光栄でございます(^-^)。

ハンドメイドバッグ撮影の背景を黒から白へ、縁を三つ折り始末の白の花柄ジャガードカーテン地のエレガントな世界観【1116】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの撮影の背景が黒であることの違和感に共感し、背景を変えるこのたび決意。

黒は黒で神秘的な良さはあるものの、上手にミステリアスな雰囲気が出せなかったのでした。

暗さを重視していまうと、細部まで表現することを諦めることになるのです。

かえって品物が見辛いということで、最も基本的な「クリアな説明」が削ぎ落とされてしまっているようだと、「これはいけない」と見直したのでした。

撮影以外の時の収納はたたみますので、たたみじわが付きにくい素材が良いと思いました。

探しました結果、カーテン地のコーナーにて素敵な白のカーテンが見つかったのです。

バッグの撮影用に今後お世話になる生地、正方形になるよう巾と同じ長さを購入後の作業は耳以外の2辺の三つ折りステッチのみ

撮影背景に決めた生地:2級遮光ドレープカーテン地(花柄ジャガード)、ポリエステル/100%、日本製。
こんな風にカーテン地は簡単にほつれますので、耳以外の2辺の縫い代始末は必須です。飛び出した糸はカット。
長い1.5m程の距離を上下ともアイロンで三つ折り。1cmの三つ折りで設定ですが、特に印は付けず目分量。
三つ折り後ミシンステッチ。三つ折りがしてあるからこそ、このステッチがスムーズに進みます。
出来上がり。こんな感じのすっきりとした三つ折りの縫い目になりました。耳はそのまま。ほつれのみを防止。
こうしてたたんで撮影の時に広げて利用します。柄が非常に美しいです♪、今後よろしくお願い致しますね。

あとがき

今まで精いっぱいできる限り撮影を工夫してきたつもりです。

素材がしっかり映る機種を「ビックカメラ」様の店員様と相談した上で決めた一眼レフをこれまで使ってまいりました。

生地の素材感をしっかり写すことには最適であり「正直」なのが一眼レフです。

ただ、撮影技術に関してはもともと苦手分野であり、ほとんど凝ったことはできません。

一向にうまくはならない技術に対してはあきらめ、最低限の「分かりやすさ」だけを追求しているスタイルでいこうと決めたのです。

もう1つのレンタルジュエリーの方も黒からシルバーグレーに撮影の背景を変えています。

どうも真っ黒にはご縁が無かったと思うのですが、バッグとジュエリーとの違いもありまして、その辺りは実際に撮影しながらの手ごたえとしての情報を持つことになりました。

写真さえ実直に映しておけば、あとは見る方々が鋭い視点でご判断いただけます。

事業活動する者の役割は、細部のきちんとした正しい情報を正確にお伝えすること一択なのです(^-^)。

亀裂や穴あきもある古いモデルのジャージパンツをここまでしてはき続けようとした理由、生地が現在と比べ物にならないほど良質だったから【1115】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2年にわたって半袖シーズンに4セット交代で着てきた古着ジャージ上下が2022年の夏でよれてきました。

そこで、更に古着ではありますが(相変わらず。。)、新しくセットを組み直しをここ最近致しました。

今までのものがすべてよれたかというとそうではないですが、今後も継続できそうなのが速乾タイプのポリエステル製のもの。

綿/100%は確かに夏らしいのですが、よれてきてしまい、長く着ていくということに関しては、永続的なアイテムではないことを感じてしまうものです。

その意味では、長い間そのままの状態を保つポリエステル素材は優れているのです。

サイズを見ながらがゲットした中に、ウエストのゴムの交換が必要な緩いゴムの様子の古着パンツを1点発見、メンズのSサイズでした。

このたびは、ゴムを入れ替えながら前のユーザー様によるリフォーム跡さえもリフォームしていくその途中の様子を、詳しくお伝えしながら記事を綴りたいと思います。

ゴムの入れ替えだけじゃない、余計なカットがされてしまったその傷を埋めていくリフォームも伴った作業で感じた現代希に見る元の生地の質の良さ

品質表示は日本製、「デサント」社時代の「アディダス」であると判断。ひかえめな刺繍ロゴが特徴、メンズS。

素材を分かりやすくお伝えすると、学生時代の「ブルマー」、あの素材に似ています。

あの十分な厚みと良質さは現代では見ることがありません。

ほとんどが薄手に特化され、均一化されたつまらなさがあるのも現実で感じているのです。

こちらはそういったレアな素材感を特に重視することで、大変貴重に感じましたが、なにせ、途中のユーザー様の手によるゴムの入れ直しなどに跡が残されていたのです。

同じようにこの良質さに価値を感じたことからのリフォームだったに違いありません。

ウエストの途中の穴:これはボタンホールのような穴でしたので、ボタンホールを空けて紐を通していたと予想。

ただ、ユーザーによってはその嗜好も違うもの、この穴は必要がなく是非とも塞ぎたいと思いました。

この時点で、ウエスト部分の地縫いをすべてほどいてあることにお気づきでしょうか。

いったんすべてを解体して行うことに決意したそこそこ大がかりなリフォームだったのでした。

解体も大変でした。ウーリー糸が糸目1-2mmで縫われていて、とても縫い目が細かかったのでほどきにくかったです。

解体した縫い糸とゴムのすべてを排除。ゴムはデフォルトのものか途中のユーザー様の入れ直しであると予想。
リフォーム時の亀裂:そして2か所目のリフォームの跡。これはゴムを入れ直しの時に入れた亀裂ではないかと。

すべて糸をほどくのが手間であるから、そのまま縫われた状態で脇のハギ目の所をハサミで裂いてホール穴を開けられたのだと思います。

これも必要の無い仕様であると、塞ぐことにしたのでした。

作りは変えてしまわない方がよい、元の作りがその当時の「考え方」の名残であるから大切にしたいのです。

ウエストゴム入れ替え:こうして新しいゴムを入れました。ゴムをすべてしまい込み10cmの空き口を縫い閉じ。

1周2重縫いでロックの周辺を地縫いし、10cm程おへその周辺を縫い残し、ゴムを入れ、このゴムをペタンコに重ねて、四角+ばってんのステッチで固定。

このやり方をすれば、次にゴムが緩んだ時に、またその空き口をほどいて、同じことをすれば、大きく生地にキズを入れる必要がありません。

何事もなかったかのように自然にゴムが収納されています。ここはおへそ周辺の前面の真ん中あたりです。
ボタンホールのような穴(リフォーム後):裏面に接着芯の黒色を2-3枚カットして当て、ランダムステッチ。

ステッチはたくさんかけすぎてコチコチに硬くするのは禁物です。

最低限キズによるほつれが隠れたらそこで終了、生地をあくまでも他の箇所と均一に保ちますようにと。

ゴムの入り口の亀裂(リフォーム後):上と同様裏面に接着芯をアイロンで二重貼り、表からジグザグステッチ。

手順の最初としては、二つ折りをオープンしたままで、まず亀裂のVラインをブランケットステッチで覆うこと。

その次に、オープンしたままで裏面に接着芯を二重貼りです。

更に、オープンしたまま表面からジグザグステッチを互い違いの方向に二度走らせて終了。

その後に、二つ折りをクローズ、パンツのウエストの地縫いをロックの幅が終わる地点に二周(二重ステッチ)。

事の時に上のゴムを入れ、おへそ周辺を10cm開けておくということをしていたのでした。

今後、気持ちよく不安なくジャージパンツを着用していけそうでとてもハッピーな気分になったものです。

優しく丁寧なお仕立てでリフォームしていくことも、気持ち良さに繋がります。

乱暴なリフォームはしない、手間をかけてでも丁寧にデフォルトのデザインに対して敬意を払いながら行うべきなのです。

あとがき

当ブログ記事は、当初の投稿の2022.09.29からおよそ2年後の2024.10.01にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直してここまできました。

その後なのですが、およそ1年間です、4セットを半袖のシーズン交替で着用し続け、ついに2023年の途中で別のパンツに新調。

生地がいよいよ限界を迎える感じの傷みになってきたからでした。

おそらくなのですが、この時のこのジャージパンツは複数のユーザー様の手に渡り長きに親しまれたジャージパンツだったと思います。

このような日常着でもこうしてリフォームしてでもはきたかったその心理は、「生地の良質さへの感動」だと考えられます。

いかに、素材選びが大切なのかを、この何十年越しの跡の記録から学ぶことができます。

非常に良きエピソードの回となりまして、今後製作するバッグに対してもこの経験を落とし込んでいきたいと思いました。

いかに最初の生地選びが大切なのかということ、最初の時点で「良質な製作品を作る意志表示」の場があるということなのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

長ければかっこよいわけではないバランス、「パリジェンヌ」様に見習うロングデニムスカートの思い切った10cmカット【1114】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このほど、古着のデニムスカートを購入。

ブルージーンズと並んで、ライトブルーカラーが素敵だと、アメリカン古着で見つかった1点のロングスカートがあります。

しかし、身長158.5cmのにはやや重い雰囲気だと感じ、裾の思い切ったカットを決意。

これくらいの裾上げなら、自主的にミシン1台あれば行えます。

特に手まつりを必要としない裏無しのデニムの例として是非ご覧いただければと思います。

身長によるバランスを考えたロングスカートのはき方、日本人は長めにはき過ぎている現実はネットのスナップ写真に表れる

MADE IN USAのデニムロングスカート:デニムといっても薄手。作りはジーンズにそっくり。裾周辺汚れあり。

最初は、このまま着用しようとコーデの参考をさせていただくためにスナップ写真をネットで拝見。

その時にハッと思ったことがあったのです。

日本人の方のデニムロングスカートのはき方は、背丈のバランスには長すぎて重心のバランスが悪いと感じる傾向があったのです。

ということで、パリジェンヌ様の同じロングデニムスカートの着こなしを拝見。

そうしますと、誰もが足の脛(すね)辺りをあえて見せるはき方だったのです。

おそらく、お直しをせずにはける背丈があるということで特に意識したことでもないのかもしれません。

以前読んだ本の一説によります「服というものは、体の美しさを表現することである」という言葉が思い出されます。

日本人の多くは、足を隠し過ぎていて肌の見え方が少ないと思います。

パリジェンヌ様達は肌の見える割合が日本人より多く、遠目で見た感じのバランスが非常にすっきりとしていました。

ヨーロッパには、第3者が見た遠目からのバランスを意識したお洋服の着方をする文化が根付いていると見ています。

長ければカッコイイということは決してない、10cmカットの出来上がり総丈73cmとなった裾上げによる身長158.5cmとのバランスの完成

158.5cmの身長の筆者の場合は、10cmをざっくりカットすると決意。

本当は、古着ならではの汚れがあり、そこを除外していきたかったのがもどかしいですが、あくまでロングスカートを探していたので、スカート丈も維持したいのです。

最初の10cmカットしない状態でも引きずる感じ程も長くはなかったのですが、とても気になる汚れが裾周辺にいくつかあり、10cmカットによって、そこそこ解消されました。

後で貼りますYouTube動画内ではその汚れの箇所も写していますので、外国製の古着の「着古され感」もご覧いただけます。

日本製の古着がいかに綺麗なままの状態のものが多いかもかえって知ることができます。

では、ここでは、簡単に作業の手順を振り返ります↓。

まずは、しっかりサイド・前後のハギ同士を合わせて裾ラインをピッタリ合わせて待ち針します。
先端から10cmの位置に細かく印を付けハサミでカット。細かい印付けは、カーブのラインが忠実に出せます。
10cmの印の箇所を切り落とし。ギャザースカートのすそが弧を描いている部分も忠実にカットすることです。
アイロンで折って三つ折りステッチ。1cmの幅です。スカート用のデニムはちょうど良い縫いやすさがあります。
リフォーム完成:ギャザースカートはジーンズの裾上げの長さの延長といった感覚。裾の大きな汚れが除外。

一方、フレア―スカートはバイアス裁ちなので、少し難易度があると思います、また別の機会で。。

お直し後の着用例、同じアメリカン古着のトップスと共に独自の表現を楽しみます

上下ともアメリカン古着のコンビ:すべてのアイテムが古着。ベルトは「ランセル」製、靴は「リーガル」製。

ネックレスは本鼈甲の珠の連、3箇所のオレンジ茶がリンク。

上下は、全く色同士のリンクはないですが、色のトーンが優しいレベルであることが共通になっています。

ブルージーンズの色にパステルマルチカラーの「シティ柄」です。

この柄のネーミングは勝手に決めさせていただきまして、建物とか街の様子が描かれています。

時々道路脇の木々や車が走っている柄もシティ柄。

最初は、ヨットや海のシャツを探していましたが、ハワイアンシャツやアロハシャツの部類にどうしても行き着いてしまい、多く存在し過ぎていました。

海辺の景色はたくさんあり過ぎましてレア感があまりなかったことと、求める色味のパステルカラーがほとんど見つかりませんでした。

やっと見つけた一番重視のパステルマルチカラーは、建物を中心とした街の風景画だったのでした。

襟が1980年代なのでしょうか、その年代を物語っていますが襟の形を変えることはやめまして、年代を表したままで着ることに決めたのでした。

あとがき

この時のお洋服は、かつての当ブログやSNSアイコンの撮影に顔映りの良さで活躍してくれました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.09.29からおよそ2年後の2024.10.01にブログ記事の「手直し」の順番で当記事のタイトルから見直し綴り直しをしてまいりました。

2024年で残っているのは柄が良いのでリメイクして再利用しようとしているブラウスのみ。

それ以外すべてを手放しています。

このようなリフォームをしてもなお、心境の変化に伴う手放しがあるものだとこの2年を振り返ります。

ただ、同じことをし続けることはあまりにもせっかく入手したお洋服に対してのもったいなさ。

その後は「USA古着」からの離脱を決めました。

全体的に縫製が「粗め」であるからどうしても「ファスト」に寄っているのです。

2024.09.29現在では増えることも減ることもないそのままのワードローブが健在。

中身は、「アルマーニ」様の古着と「オーダーメイド古着」中心に特化したすべてが古着ということを続行の現在です。

お洋服の価値は何年越しかで分かることもあり、飽きが来る・来ないでもはかることが出来ると思っております。

不変的な美しいラインは流行をも越えていく「アルマーニ」様に対して非常に尊敬しています。

そして、オーダーメイド製の古着に対しては、その作りに「優しい心遣い」を感じることがあります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

一人一人が品物の「購入」という行動にすら責任を持つべき時代、「捨てればよい」ではなく「いかに捨てないで持っていくか」の重視【1113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび拝読の本は今後のハンドメイド製作を考えるにあたり非常に影響を受けた本で、非常に有難いきっかけをいただいたと思います。

なぜなら、今後のアパレルファッション業界のあるべき方向を指し示してくれるかのような事業内容の会社様だからです。

一切の無駄やコストをそぎ落とした「横編機」を製造されている「(株)島精機製作所」様の創業者様(現会長様)のことが書かれた本、「アパレルに革命を起こした男:梶山寿子 著」です。

この本にも影響を受けながら、ちょうど考えている最中であった事業活動についての今後の決意のようなものをまとめてみたいと思います。

「サスティナブル」という言葉が登場するはるか昔から考えてきた「無駄の解消」の意識は「横編機」の姿で我々を説得してくれる

今でこそ、地球の環境・未来を守る意識が多く謳われ、その意識がファッションブランド様にも浸透。

しかし、もう何十年も昔から創業者様の「島正博」様はその方向性を意識した事業をしてこられました。

それが、裁断の無駄などが出ないような「横編機」です。

ニットは、織物よりもロスが出ないというのは、生地には裁断があり、その余分な切り取られた部分がどうしても残ってしまうからです。

仕方がないことですが、ニットの糸は余分が出ないことで、さらにその糸もロスの無さを徹底的に追求。

元は職業用の軍手からスタートの洋服関係への展開だったようです。

では、すべてがこの機械による洋服になっていくのかというとそうはいきません。

ファッションは半分「芸術的」な側面があり、「デザインの突飛さ」「おしゃれである」ということが重視されます。

理解はできても、魅力的なお洋服が果たして作れるのかどうかも重要なのです。

製作するバッグで想像してみますと、ニットの一続きのバッグを欲しいと思うのかどうかです。

ただ年々ニーズも高まっているとのことですので、「ユニフォーム」などの個々のおしゃれに対する要望が多種には渡らない、均一性が軸にあるものには最初に対応していけるのかもしれません。

製造する者としてはハンドメイドバッグ製作者も他人ごとではない、無駄を決して生まない今後の製作の姿勢を考える

ニーズが無い品物を先に作ってしまうことが本当に望ましいことなのか。

オーダーメイドだったらと一から要望を聞いた挙句、「思いと違うからやり直ししてほしい」などもとんだ無駄を生みます。

材料在庫を抱えないことが必ずしも無駄を排除できるとは限らないケースも多々あるのです。

そして、未だに数多くの量産品を一気に製造するスタイルは、表沙汰にはなっていなくても、必ずもったいなく材料の余りがあると見ています。

そんな背景もある中、1点物を作るスタイルのハンドメイドバッグ製作が無駄がないのかと言うとそうではないと思います。

そこで、現在の事業活動の実態もご紹介すると同時に、こんな風にまとめたいと思います↓。

<ハンドメイドバッグの活動:「共有型のハンドメイドバッグ」>

・余計な生地ストックを持たず、1点物スタイルのその時の気持ちの中で1番の1点だけをできるだけ順番に作っていく(これまでは生地を確保したくてたくさんの生地在庫をストックしていました)

・そもそもデザインに関して考案に盛り込む事項、余計な残布を生まない、容量いっぱいの「価値」を研究した型紙で製作。

・生地をもったいなく残すような量産活動は、その残布を何に活かすのかまでを考えた企画を組む念入りな活動であるべき。

・自作することの限界を受け止め、足りない時間やキャパを他の同じ仲間のハンドメイド製作者にむけてノウハウとして伝達:「有料デジタルコンテンツ制作」「YouTubeでの無料解説」など。

あとがき

個人的に私物でもやっている「サスティナブル」の意識を最後にまとめてみます↓。

・洋服は古着しか買わない。

・どんなお品でも、購入したものは、1つの物を大切に長く使っていく意識を常に持つ。

・簡単に洋服や製品を捨てない、別の活用方法や転売を一度考える。

こんなところです。

実は、お洋服の分野だけにとどまらず、「家具」なども中古品ばかりを購入するスタイルに変えています。

それこそ「住」の部分さえも中古物件というものがありますのでご検討してみる価値もあるかと思います。

洋服も「処分」ということがミニマムなのだというご紹介もありますが、あれを多くの人が同時にしてしまうことで、ゴミも増えるわけで、そこは非常にジレンマがあります。

一度はそういった処分の機会を持ったら、次はその教訓をもとに、今後の購入の仕方に関して自分なりのルールというかきちんとした心得を決めるなど、「これからのこと」こそ重要だと思っています。

そもそも購入の時点で余計な品物を安易に入手しないということも大変重要ですので、今後できそうなこととして、「後に手放さない購入の仕方」などの情報共有だなども浮かんでおります(^-^)。

布製バッグの接着芯選び、とりあえず手元においておくたった1種は、織物生地にもニット生地にも融通性を持って対応できるニット芯が正解【1112】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ作りには必ず全面パーツに接着芯を貼っています。

接着芯は生地自体の風合いにハリコシを加えてくれ、出来上がりのバッグ自体が丈夫で長持ちになる「機能性」もあるのです。

特に、接着芯を貼った状態での生地の重なり部分などはより強固になります。

過去には、アイロンの熱に対応できなかった「不織布芯」もあり、溶けてしまうほどの質の悪さに使いにくかったことがありました。

それ以来常に布のような仕立てになった織芯やニット芯の「布帛:ふはく」タイプを原反ごと(通常50m巻)購入してストックしています。

「織」と「ニット」でも接着芯の性質には随分違いもありまして、このたびは実物写真もご提示しながらこの2種を比較します。

こうして分かれている以上はいずれにもメリットがあるわけです。

両方を使い分けていますので、最後に「使い分けの必要がなぜあるのか」までに迫りたいと思います。

とりあえず基本的に1種だけ持っておくなら断然「ニット芯」、織物生地にもニット生地にも対応できる融通性を兼ねた優れた性質

たった1種だけ接着芯を持つならば。。結論はニット芯です。

ニット芯は伸び縮みの融通が利き、ニット全般に加えて、織物の生地の一部であるナイロン/100%にも必須と言うほどのもの。

ナイロン/100%の撥水生地に織芯を貼っていた時に、どんどん皺が増えて、何が起こったのだろうと最初思っていましたが、原因は弾力性に優れたナイロン糸の性質が伸び縮みし、ニットに近い動きをしていたのでした。

織物とくっつけてしまっては、それは伸び縮みの動きのたびに気泡が生まれるに決まっているのです。

上のような体験から学べることは、織物生地に対してもニット芯を使わなければいけないケースもあるほどニット芯の需要の方が大きいということです。

そうしますと、とりあえずニット芯を持っていたら、すべてに対応できるということです。

伸びない通常のブロードなどにニット芯を貼っても不具合は何も起こりませんから、すべてをカバーできる性質がニット芯なのです。

ニット芯を貼ったことで、悪い方向へ行ってしまうような織物生地は今まで実際にも無かったです。

反対に、織芯を貼ったことで悪い方向へ行ってしまう織物生地が、ナイロン混や、ナイロン/100%なのです。

そうしますと、どちらか1つに絞って持っておくならば、ニット芯が正解であり安全なのです。

では、織芯など出番はないのではないか。。いやいやそんなことはないのです。

接着芯の入手の仕方は、古い在庫ストックの良質なままのものを反ごとに利用することで、同じものが二度とないような探し方で調達してまいりましたことから、結果様々な違いを体験させていただきました。

その中でとっても感激したような織芯がありました。

まるで生地みたいなしっかりと折り糸が見えていて、ごわっとした接着芯です。

これを織物の表地に接着すると見事に風合いがしっかりしてきます。

バッグ作りには最適だと思いました。

少ししか入手できなかったので、どちらかというとこういうタイプの接着芯はレアだと思います。

ニット芯では、このごわつきの良さが出ず、しなやかに仕上がってしまいますので、ハリコシを強調したい時などには織芯はかえって向いているのです。

そうしますと、時には「使い分けをする」ということがそれぞれに適した出来栄えになるかと思うのです。

あとがき

そもそも接着芯自体は表に見えるものではありませんが、接着芯を貼ってさらに折り曲げてステッチを何本か走らせたようなバッグの取っ手は、ツンとしっかりと立ちます。

長い目でみて、接着芯を貼ったか貼っていないかのお品を比べてみると、実は雲泥の差なのです。

「接着+ステッチ」というコンビは、伸び止めテープでも同じことです。

ただ貼るだけでは洗濯などで糊がはがれてくることもあり、ステッチの縫い付けも加わることでハイブリッド化するのです。

ぱっと見の最初の段階ではこのようなことは分からないことですが、出来上がった製作品も、その後の経年のユーザー様の使用で露わになってくるものです。

慣れない時代においては分かりやすいようにとニット芯をたった1つ持つ接着芯としてお勧めしたのですが、本当は「使い分け」が一番です(^-^)。