「かっこいいしこれがあると安心です」と言ってもらえる、スムーズかつしっかりとした留め具機能の「共布レンズストッパー」の作り方【1293】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々、YouTube動画で「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」を投稿しています。

その1投稿がその日の教室の内容ということになります。

YouTubeをご視聴いただくのみですので「無料」です(^-^)。

このたびは、巾着バッグのデザインで引用していただけるスタイリッシュな「レンズストッパー」の作り方をお伝えしてまいります。

巾着ひもとの望ましいサイズ感の相性を重視したレンズ穴の寸法にもご注目いただければと思います。

緻密で丈夫な作りの12mm幅の巾着ひもとのコンビ、ハード薄芯内蔵の共布生地を織り込んだペタンコなレンズストッパーの作り方

まずは、巾着ひもの作り方からです。

この作り方は、以前の<HMB教室>のカテの【135】のバッグの取っ手の作り方と全く同じ、このたびはアイロンで折るところまでを記録として動画に残しました。

メインはストッパーの方なので、あくまでコンビの相方としてこの巾着紐の出来上がり巾にスポットを当てました。

それでも、作り方が分かるようにはなっていますので(^-^)。

取っ手の型紙は5cm巾のこんな細長。1.2m-1.3mくらいは長さが必要で、バッグ本体の横の長さによって変動。

二つ折りの生地に対して型紙も「わ」に折って当てるか、片方まっすぐに裁断してあるところから5cmにボールペンなどで印を付けて裁ちばさみでカットして裁断。

裏には、全面に接着芯を貼りました。

まずは半分にアイロンで折り線を付け、その折り線跡に向かって両端から観音開きにアイロンで折ります。
両先端の短い辺は縫い代を内側に1cm程折り込み、こうして、観音開きの真ん中を最後のダメ押しアイロン。

この時の「ダメ押しアイロン」が出来上がりのラインの美しさを形成することになりますので是非ひと手間かけて下さいませ。

ミシンステッチは、外枠のボックス、そこから途切れずに真ん中の2本を均等にステッチ。一繋ぎで最後まで可能。

最後は元の位置で玉止めをし、溝に隠します。

この時の出来上がりの巾は1.2cm程、計算としては、5cm÷4=1.25cmに一致します。

。。と、ひもに関してはここまでです。

この出来上がりの1.2cm巾というのが次作るレンズストッパーの穴の巾に対してどれぐらいのものなのかがこの度の重要なポイントです。

この1.2cm(計算では1.25cmという数値)を覚えておいてくださいませ。

では、次にレンズストッパーの作り方に移ります。

型紙は縦10cmx横11.5cmです。正方形より少し横が長くなった長方形です。
裁断後はひもと同じように接着芯をまず貼りました。
レンズストッパーは接着芯だけでは迫力が足りないので、「ハード薄芯」も更に貼ります。
ハード薄芯は接着機能が無いので、ボンドで縁枠だけを貼ります。内部は風合いを損ねるので貼りません。
次にアイロンで三つ折り観音開きに折るのですが、先に両端の縫い代を1cm強折っておくところから始めます。
折った表側を見るとこんな感じ。ここへ次に、裏側からミシンでステッチをかけていきます。
ステッチは一繋ぎで一気に。まず内側のハギ目を固定するためのボックス、引き続き、外枠という順番です。
ステッチが出来上がったら表側はこのようなデザインに糸目が出ます。いわゆるこちらも4本ステッチです。
アップに寄りました。ポイントは、内枠と外枠のステッチの重なるところのぴったり重なった綺麗さです。
次にど真ん中に向かって両端からアイロンで折り曲げます。
そして、今度は内枠だけを2周ステッチして玉止めを隠して終了。ホールの横幅を測ってみましたら、2.2cm。
ホールはこうして穴をぷっくりと立体的に開けておきます。
1.2cm巾の巾着ひもが、2.2cm巾のホールに程よく通るというこのサイズ感。全体で1cmのゆとりという驚き。

片方のホールにおいて、紐の左右の隙間が各5mmずつ程の合計1cmの隙間があることが判明。

横のみの隙間ではなく、縦の厚み分の隙間もあるからここまでの意外に大きい数値なのだと解釈しました。

ホールにはひも通しを使うと優しく通せます。手で入れ込んで目打ちで引っ張る場合生地を傷めぬませぬよう。
レンズストッパーの完成:こんな感じでひもがホールに通りました。ひもの向きは、2重に重なった方が外向き。

後で貼りますYouTube動画内(動画の最後の方)でストッパーを動かす際のそのサイズ感を「音」で聞いていただくことができます。

きつすぎても生地を傷める、緩すぎたらセキュリティー性が弱い、過去の失敗からサイズを調整し、だいたいどの生地でこのサイズで作っても平均的にちゃんと機能を果たしてくれるというものになります。

共布だけで作りましたが、ストッパーをひもと違う生地でもコントラストが効いてお洒落になるかもしれません。
裏からの作業だけですが、表にはどうステッチが出るのかをしっかりと意識した結果です。

あとがき

今回のレンズストッパーは、既製品の工業製品ストッパーとの差別化です。

生地でこのような立体感ある附属品が作れてしまうことの可能性を感じていただけると思います。

生地に工夫をこらせば、何でも作って行けるのではないかという夢が膨らみます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

タータンチェック柄、色とりどりのフラワープリントなどをバッグに利用する際の糸の色選び、馴染んで目立たない「中間色」が正解【1292】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、時々投稿していますマルチカラーの糸の色選びを「タータンチェック」の例でお伝えしたいと思います。

以前に花柄でもご紹介したことがあります。

その時は、黒がベースの花柄であったのですが、地の色に合わせて黒の糸を選んでしまうと出来上がりが汚かった失敗をしていました。

美しい綺麗な色の花柄を引き立てるための糸の色は、決して黒ベースの背景と同じ黒ではないのだということを説いてまいりました。

タータンチェックも同じ考え方です。

このたびの、濃紺ベースのクラシックなタータンチェックに選択した糸の色に是非ご注目いただきたいと思います。

生地に糸をピッタリ合わせ過ぎることの危険、紺系のタータンチェックのベルトステッチに決して濃紺の糸のカラーを選ばずグレーを選んだ

まずは、こちらの写真の縫い糸の色をご覧くださいませ↓。

紺系タータンチェックに配したステッチ糸:グレー。紺にも通じその他の黄色やグリーンにも適度に馴染みます。

イメージだけで糸の色を選んでしまうとベースである紺色みたいな色を選んでしまうと思います。

そもそもそれが後の出来上がりを汚くしてしまうのです。

そうは言っても、この中の色のカラシやグリーンでも浮きます。

色の決め方としては、地である紺色のトーンを弱めたようなグレー系が一番馴染むということが過去の多くのステッチ糸選びの経験から分かっています。

確かにこのグレー系自体もぴったりではないのですが、マルチカラーのどの色にもおおよそ平等にそこそこなじむ曖昧な中間色です。

この「曖昧さ」こそが大切で、登場の中の一番濃い色にぴったりに合わせてしまうことは、糸の色が勝ってしまい失敗するのです。

よって、どのマルチカラーの色にも無い「新しい色の登場」という点が一見理解しがたいですが、実はポイントです。

もとは紺色でやりたかったところだけれど、それでは黄色やグリーンの色の綺麗さをつぶしてしまうから、紺色からのトーンダウンでグレーのような曖昧な色にしたのだという経緯が大切。

よって、あながち登場のカラーとも無関係ではないということになります。

写真では薄く映りましたが、元はなかなか濃い目の色。あまりにトーンダウンし過ぎる色もかえって浮きます。

あとがき

是非、この考え方をマルチカラーの生地を使う際に引用してみて下さいませ。

マルチカラーの定義は、3色以上の色が登場する柄の場合に該当、ほぼどの花柄もマルチカラーですから。。

なぜここまで徹底するのかというと、柄の素敵さを存分に引き立てるためです。

何が主役なのか、どの部分を美しく見せていきたいのかをよく考えますと、苦労してかけたステッチも脇役になることがあるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「メンターを必ず持つべき」+「成功のための高額投資の価値」=「成功」という公式に当てはめた情報商材事業セミナーに洗脳されないための自分軸【1291】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近大き目の投資詐欺事件で9名が逮捕されるということがありました。

仮想通過などの運用を組み込んだ組織的な学びと投資のように見えましたが、実際は経営側の搾取であり多くのお金が騙し取られました。

ここ最近は、こうしてもっぱら投資関係の学びと称したセミナーなどが多いと思います。

もちろん正当な事業形態の会社様もあると思いますので、すべてがこのような事件のような構造であるとは言い切れません。

かつて、2010年代は「情報商材」と称する成功を目指していく事業形態を多くの方が行っていたようでした。

2018年に個人事業主をスタートする直前の2017年の不安を抱えた年末、やることは「ハンドメイドバッグ」と決めてはいたものの、何の目途も見通しもつかず、随分YouTubeやネットを拝見しました。

連続で事業の始め方・ノウハウなどを調べていく中で、どんどんお勧めに同じ内容の発信を多く見かけることになりました。

ほとんどがコンサルタント様や情報商材事業者様の発信だったのです。

その中で、どの発信者様も共通に口をそろえてお話されていたことが印象的でした。

その主な2つのキーワードが「メンター」と「投資」でした。

「そんなレールに乗ったようなことをやらなければ事業が成り立たないのか。。」嫌な気持ちになったのが第一印象です。

しかし、その堂々たるお話っぷりは、飲み込まれてしまうほどの威力、ただ心の中だけが「違うんじゃないか」というわずかな抵抗をしていたと思います。

そのスタンスを堂々と何年も伝え続けることができるのかを考えると、その時だけのものではなかったのか。。

今思うと恐ろしいのが、堂々と何の後ろめたさも無く語れるということにあります。

本当に心からの気持ちでなければ堂々とは話すことさえできないのが本来の人間の姿ではなかったかと。。

このたびは、「騙す」ということを見破る程の、自分軸の大切さをお伝えできればと思います。

「メンターを必ず持つべき」の「必ず」には根拠などない、「成功のための高額の投資の価値」の「高額」は事業者の「儲け」ではないかと疑う自分軸

1つは、メンターを持つというお話でした。

「今の事業はメンターについて学んで実っていったのだ」というようなストーリーでした。

ただ、なぜそこまでメンターを持たなければいけないのかということまではしっかり説明している方を見ていません。

それでも、「必ず」「絶対」という言葉で強くお話されるところに、この業界の「しきたり」みたいなものを感じました。

それまでこの言葉を聞いたことがなかったので、何なんだろうと思っていましたが、今や2020年代では、企業内の社員育成にも登場の言葉で、「メンタリング」などと呼ばれています。

いわゆる、恩師や先輩のようなニュアンスです。

横一列に足並みをそろえる必要がある企業ではこの考え方はピタリとはまる可能性があります。

しかし、メンターを持つというのは、前もってメンターを探すということではないと考えます。

後から、何年後かに振り返って「この実りはあの人のおかげが大きい」などお世話になった影響力の大きかった人を「師」として感謝していく後付けのものであるべきなのではないかと。

なぜなら、最初に固定観念でメンター的な存在を探すとそこで「縛り」が生まれます。

「この人の言うことだから聞かなければいけない」ということに行き着き、もはやそれは「洗脳」、自分の事業が自由にできないではないですか。

特に「自由」こそが生きがいの私のような者にとって、この「束縛」はとても辛く耐え難いものになります。

とにかく実りを目指す活動の最中は、「素直に努力する」ことに尽きると思います。

間違っても「素直にメンターに従う」ということではないのです。

現在大成功されている有名人の方がインタビューを受けている場面を見たことがありました。

そこで、インタビュアーの質問には、「メンターは特にいませんでした」とはっきりと答えていました、これでいいのです。

師なる人に出会えたのか、たまたま出会わなかったのかは、人それぞれであり、あくまで結果でしかありません。

人の道というのは、声やお顔がそれぞれ違うように十人十色、「全く同じ」ことこそおかしなことだと疑わねばなりません。

高額投資に関しても「意味あることにはお金をかけるべきである」というお話によって、誘導されることがあります。

これも、商材販売側からすると、そのお値段が高額であることの正当化や言い訳。

「高過ぎるのではないか」という価格も、購入までの「教育」によってどんどん「情報の価値」に対して元の基準がない新規参入者などは「そういうものだ」と思ってしまうのです。

これが危険なことであり、正に洗脳の姿では。。自分の率直な金額の価値の判断が鈍ります。

まず最初に直感で「高過ぎる」と思ったその気持ちこそが正解、これぞ本来まっとうな人間の素直な姿なのでは。。

実際に事業主を本格的にスタートするまでに、わずかとはいえども長く長く感じた3か月くらいがあったので、不安から余計な情報を見てしまいました。

お勧めとしては、あれこれ考える暇もなくすぐに一歩を踏み出してしまうこと、そして全力で目の前の「今」に向き合っていくことです。

結局は、実体験から生まれた独自の学びこそが一番確かなもの、これに勝るものはありません。

あとがき

世の中いかに短い時間で楽をして旨味を得ることを考えている人が多数であるかが分かります。

事業は長いスパンで少しずつ実ってゆくもの。

パーンと光のように現れて華々しいスポットライトを浴びるようなイメージは現実的には存在しないと思います。

「地道に少しずつ」がどんな分野の事業でも必要で、そのコツコツとしたその場では何かモヤっとしたものだけれど、そのよく分からない地道な作業を後で振り返った時に、「あれは努力だった」と思えるのではないかと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

比較的肩の上で座りの良い正方形底のサイズ感で作りたいワンショルダーバッグ、パッチワークを上手に利用した目立たないハギ目【1290】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在研究製作中の「ワンショルダバッグ」をパッチワークデニムで完成しました。

様々な素材で作っていく中で、薄手に関しては、キルトをかけてある程度のボリュームを出すということをした前回。

このたびは、キルトとはそれほど相性を感じない風合いを大切にしたいセルヴィッチデニムをパッチワークシートを作ることでバッグに仕立てていきます。

ポイントは、正方形底のサイズ感を作る前後2枚仕立ての両サイドのハギ目が、2wayでは正面に来ることのデメリットの解消です。

都合の良かったブロック型のパッチワークを利用しながら、真ん中に来るハギ目を目立たなくしていったのでした。

25c四方の正方形底のワンショルダーバッグ、リュック使いの時に真ん中に来るハギ目の違和感解消に一役買ってくれるブロックパッチワーク

ワンショルダーもリュックもできるだけ平等な使用方法となるよう、リュック使いの時のどうしても出てしまうハギ目を美しく見せる方法を考えました。

こんな感じの正方形の面になるようなサイズ感の底。25cm四方程です。まずはハギ目をきっちり揃えます。

ここまでは、トートバッグと同じ作り方ですので十文字に美しくハギ目をそろえるということをしたまでです。

ワンショルダー使いの時の正面:<サイズ>縦29cmx横24/46cmxマチ26cm。この使い方がメイン。
リュック使いの際の背中に当たる部分の様子:こちらはサブ的なリュックの使い方。ハギ目サイドの段差を解消。
リュック使いの際に人目に付く方:ハギ目が真ん中に来ますが、パッチワークの1マスが柄として繋がるように。

パッチワークの柄合わせをしたことがちゃんと活きている姿です。

ハギ目が真ん中に来ても美しい範囲をキープできるのも、ハギ目の左右の柄をぴたりと対象的に合わせておいた努力が成果を発揮したと言えます。

<表地>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。<裏地>タータンチェック、綿/100%、日本製。
内側のポケット:<別布>オックスフォード、綿/100%、日本製。チェックの柄合わせからうまく逃れる方法。

すべて綿/100%に素材を統一するところもテイストの特化の1つ。

綿はカジュアルテイストなので、カジュアルな方向のお品を作る際には混率が同じであるところも結構見た目に影響します。

ただ、カジュアルであっても「ドレス寄り」が大きなテーマなのです。

タブの間が広く空いた方のサイドにストッパーを付けてしまいました(失敗)。こちらではない、あちらでした。
ストッパー側は実はこちらの狭い空き具合の方に付けるべきでした。裏地の設置の時に逆だったというミスです。

このミスは結構影響がありますので、後でやり直しをしていきました。

あとがき

次回は、もう1点今度は帆布のパッチワークで同じ「ワンショルダーバッグ」を作ります。

そこで、ワンショルダーは終了していきます。

その後は、ワンショルダーは廃止していきます。

廃止理由の1つとしては、条件のある製作になるからでして、ハギ目が真ん中に来てしまうことは逃れられないデメリット。

どんな素材でも作れるというデザインにしなければ、定番ノウハウにならないからなのです。

製作しながら、「伝える」という方向も同時に進めていくお仕事なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

量産品のエコバッグのステッチの糸目は粗過ぎる、良質な商品であるための緻密かつ程好い幅のステッチの3mmは価値になる【1289】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近製作しましたキーボードバッグ、ふんわりキルトステッチなどを盛り込み、ハードな楽器をしっかり守るということを重視しました。

時間がかかり過ぎるキルトの進捗、横に長いキーボードケースであることもあり、通常3mmのところを5mmの糸目で作ってみたのです(自前のものですし)。

その結果、2mmの差の作業の効率の大きさに驚きました。

5mm巾では、ぐんぐんとミシンが進み、進捗度が劇的に高まったのでした。

なるほど、量産品に見られるあのステッチの糸目の粗さはこの「効率」を重視したものだと実感したのです。

この度お伝えしたいこと、それは3mmのステッチと5mmのステッチの違いを実際に体験した本人が、3mmの方にこそ価値があるという結論に至ったというその理由です。

キルトステッチの糸目の5mmはそこらじゅうに溢れたよくあるお品にしかならない、一方で3mmはハンドメイドらしい緻密さと良質さがその糸目だけで伝わる

糸目の比較:3mmの方がしっかりと生地の中に埋まり、緻密。5mmも場合によっては有効的ですがやはり粗い。

5mmを使った場所というのが、キーボードバッグの裏地のキルトという表からは見えない部分がメイン。

しかも、キルトは皺が寄らないように気を付ける必要があり、洗い糸目の5mmは皺やタックが起こりにくくするためには一役買うことも分かりました。

ただ、しっかりと糸が埋まった様子は3mmの方に軍配が上がります。

かといって2mm代ではこれまた美しい糸目には出ないこともあり迫力が足りない、バッグでは3mmに統一しているのです。

キルトの部分だけ5mmにした違和感も確かにありました。

雑貨のお店でエコバッグ1つ見るにしても、ステッチの糸目に注目してみると、なるほどと思っていただくことがあるかと思います。

あとがき

「縫い」という工程は必ずミシン物ではその「跡」を残すものです。

ただ布と布をつなぐ役割だけではなく「装飾でありデザインである」ことを思えば、ステッチの1目1目が丁寧に最大のコンディションで施されたものでありたいと意識することになります。

じゃあ細かければ良いかというと、そうではなく、2mm程の細か過ぎるいステッチは、かえってバッグの迫力を失います。

緻密でありながらも迫力があるベストなバランスの糸目が3mmであると考えています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

生物の進化前の化石が進化後の時代で見つかる矛盾の理由を教えていただいた、恐竜のイラストが年々変化してきたのも研究の成果【1288】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「生命の大進化 40億年史 中生代編:土屋健 著」を拝読。

前編に「古生代編」がありますが、少し前の記事【1276】でその読書記録を綴らせていただいております。

このたびの期間は、恐竜の全盛期の時代が主となる時代。

一番多くの人が古い生物に興味を持つきっかけとなるのが恐竜であることも多いと見ています。

事前に「古生代編」を拝読、周りの自然環境こそが新しい動物が生まれることに起因しているということがうかがえます。

陸の酸素濃度が周りの植物の成長によって増えたことがまずは、生物が陸に上がっていったきっかけ。

スピード感をもって恐竜が成長した環境があったのです。

過去の図鑑の恐竜と現在の図鑑の恐竜のイラストが随分違う、その後の化石の発見によって不明点がクリアになったり覆されることもある

昔の昭和の絵図では、羽毛の生えた恐竜などは見た記憶がなかったと思ったのですが、現在では、羽毛は確かな証拠として出土している、しかも色もある程度出てきているのです。

例えば、「クビナガ竜」と呼ばれる恐竜の種類のあの首の「角度」も、後の研究で変わっているようでした。

後の研究の中で新しい発見があり訂正されているのです。

2002年の「幕張メッセ」で開催の「恐竜博2002」に3時間も列に並びながら入館した記憶。。懐かしい思い出です。

「進化」もあれば逆の「退化」もあります。

不要な部分の機能がだんだんなくなっていくのです。

化石の発見は、「地層」でその年代を決めるということなので、発見された地層からその年代が決まるということ。

そうした時に、進化後の時代の地層からであったのに、進化前の体の構造であったことの矛盾が起こります。

これは、同じ時代に、進化前と進化後の2種が混在していたことによるものだそうで、非常に頷けました。

これこそが真実らしいエピソードであると思います。

ただ単純に綺麗に順番に海から陸に上がっていったという進化のイメージでいたのですが、実際はそうではない複雑さを感じています。

海には海のままで残った生物、陸に上がっていった種もいれば、機能は海に適した機能も持ち備えて、陸と海を行き来していた生物。。

見かけは陸にいる恐竜と似ているけれど、脚などの構造から、水の中で泳ぐ機能があった種など。。

想像を超える複雑さがその進化の過程ではあり、今までのイメージを覆すことでした、大変面白いです。

あとがき

以前の「古生代編」の時にも書きましたが、こうして、長い長い生物の歴史を知ると、いかに今が一瞬の瞬きのような短い時間に過ぎないのかということを考えます。

毎日をしっかりと大切に過ごすことの意味をここから感じ取ることがあります。

「中生代」は「古生代」よりも随分と短いです。

恐竜やマンモスだけだが昔の生き物ではなかった、海の中の見たことのない変な形の生物こそ、最初の進化のスタート地点であったわけです。

陸より海の方が化石が残りやすいということ少し驚いています。

それは、地層が形成されやすいのが海の底だからという理由、その時のショットがあるがままで保存されるようなイメージです。

「海」こそが本当は、長い歴史を紐解くヒントになり、まだまだ静かにそのまま気付かれずに眠っているのではないでしょうか。

なんとロマンのあるストーリーなのかというのが、生物史。

今ある現在がどれだけ有難いのか、平和な環境で居られるのかなどを今一度大きく見るきっかけになりました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

アタリの線を隠す時にどうしても必要だった、レースはただの飾りじゃなく「隠す」という機能も持ち備えた装飾資材なのだということの証明【1287】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送っておりますので、どうしても時々1点物ならではの悩みがあります。

それは、サイズが合わない部分があること。

そういった場合は必須のウエストやヒップのみを合わせて残りの丈などの寸法は妥協することで受け入れています。

多くの古着を好まれる方が頷いてくれるはずです。

とはいえ、可能な限りを尽くしたいとも思うもの。

このたびは、ウエストはよかったものの丈が短すぎた古着デニムパンツのリフォームです。

ただ丈を延ばすだけでは終了しなかった理由がありましたのは、目立つ「アタリ」。

デニムなどのコットン素材は硬いので、こうして跡が残りやすいものであり、消すことができないのです。

このたびは、この「アタリ」を「隠す」ということを試み、成功していく様子をお伝えしたいと思います。

古いデニムパンツの折りの線の「アタリ」、丈を延ばすことでどうしても見えてしまうことをかわいい「レーステープ」が素敵に解決してくれた

品質表示が消えてブランド名不明の古着デニムパンツ。二つ折りの独自の裾上げを解体した「アタリ」。

この線は気になるものであり、パンプスと共にエレガント寄りにはきたい場合、これを隠したいと思いました。

そして、ある策を思いついたのでした。

その材料はレース、隠しながら装飾できないかと考えます↓。

数ある豊富なレーステープからこれを選んだ理由:トップスに合わせると決めているセーターにマッチしたから。

白と一口に言っても、アイボリー・オフ・クリーム・ベージュと色の展開も多かったこととレースの種類も随分ありました。

その中では、真っ白ではない黄色みのあるタイプ、ベージュまではいかないかろうじて白にほんのりクリームがかった色です。

そして、レースのデザインはあっさりとシンプルなタイプ。

それでも装飾性も適度にあり幅が広過ぎない、そして、セーターのがさっとした風合いにマッチする麻のような雰囲気の素材感がこれでした。

もうその他は目に入らなくなりました。

よし、これで決まりだ!。

そして、白い線の上をなぞるように、同色のオフカラーの糸でミシンで固定ステッチしていきました。

裾からの距離が、これくらいであれば、何とかミシンがかけられまして、幸運でした。

レースの端っこは視界が一番隠れた内股のデニムのハギ目のある場所に持っていきます。

レースの縫い代は内側へ折ることで隠しながら丁寧に3本を均等にステッチ。

まず最初に、真ん中からスタート。

レースの真ん中は、アタリの白線に一致する場所です。

内側には綺麗に幅が均一の3本ステッチが出ています。真ん中から最初にスタートしていくことが均一のコツ。
完成:もし、3本でなく、真ん中1本のみであると、洗濯などでレースがよじれます。ここは手間をかけるところ。

あとがき

この度のアレンジのまとめとしましては、レースを「機能を持った資材」として重視した点です。

「隠す」という機能が非常に重要になっていたこのたび、見事にその役割を果たしてくれました。

レースは、「飾る」ことだけを考えがちですが、果たすべき役割があって取り付けた場合にその意味が深まります。

なぜその場所である必要があったのか、なぜこのレースの種類である必要があったのかなどすべての「なぜ」にまっすぐに返答ができるのです。

レースは決して装飾目的だけではない、立派な「機能」を持った優れた資材なのだと教えていただきました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

パッチワークのつなぎ目が織りなすのも「柄」、ブロックパッチワークの表地とタータンチェックの裏地というコンビの相性の良さ【1286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよセルヴィッチデニムのはぎれも最後の整理整頓で本当の最終になってまいりました。

このたび製作しましたパッチワークシートで、セルヴィッチデニムのカーキブラウンというレアカラーでのバッグ製作はラストになると思います。

そんな最終を飾るデザインは、底面が正方形のワンショルダーバッグです。

リュック使用にもできるよう2wayで考えたモデルです。

このたびは、まだ完成には至りませんが、パッチワークシートが完成し、裏地やその他の別布と相性良くお洋服コーデのように組み合わせを考案した記録となります。

パッチワークのハギ目をブロック柄とみなし、タータンチェックと合わせたその相性の良さをお伝えできればと思います。

1パーツずつが小さいため緻密なパッチワークのハギ目の出方の美しさを活かす、柄同士の相性としてブロックとタータンチェックがしっくりくることを証明したい

以前の同じセルヴィッチデニム生地で作ったバッグのパッチワークは、1マスが縦12.5cmx横17.5cmでしたので、バッグの出来上がりでは、ハギ目があるタイプのバッグという印象でした↓。

1マス縦12.5cmx横17.5cmのパッチワークシートで以前に製作したナップサック(細部の失敗により非売品)。

今度は、はぎれ1マスの面積が小さい縦10cmx横15cmに統一。

これで、はぎれをもれることなく救い上げて活かすことができました。

そして、シートが出来上がったその姿を見て、うっとりするような美しさに感動♪↓。

ブロックのように配列の良いパッチワークシート。ハギ目周辺のステッチの糸の色のなじみ具合も美しさの秘訣。

パッチワークのハギ目線が強調されて四角い柄のように目に映りますので、裏地選びの際には「表がブロック柄である場合の裏地は。。」というように考えていきました。

こんな感じで、タータンチェックをチョイス。もう1つのカラシ色の無地は、裏地に設置のポケットのフラップ用。

お洋服のコーデと考え方は同じで、ブロックは四角い様相なのだから、同じ四角い柄のタータンチェックというのは相性が非常に良いものです。

2枚のパッチワークシート:実は、この後もう1列縦に追加する予定。最終的には、全部で54枚はぎれを使用。

ここまで手の込んだパッチワークバッグはなかなか売られていません。

なぜなら、この数のはぎれを用意できるなら、つながった大きな面積1枚がとれる分量だからです。

これには事情があり、もったいなく余ったはぎれが存在していたというエピソードが隠れているのです。

何か物を作りたい目的があって、材料をそれに合わせていく場合、生地がもったいなく余るのは当然で、主体が作りたいデザイン重視だからです。

裏の様子も写しました。残った材料に合わせた製作ということも盛り込むと良いです。手間など一切考えません。

あとがき

どうしても、そうでなければならない究極のデザインというものがあった時には、もったいなく生地が余ることを妥協することになります。

そういった時に、もったいない生地を集めて、パッチワークを美しく仕立てて作るバッグに「手間と美しさが入った価値」を付けていきます。

場合によっては、かえってこのストーリーと共にこちらが受け入れられることもあるのかもしれません。

それは誰にも分からない、ただの結果に過ぎませんが、捨てるのではなく製作してみることでしか起こらない奇跡なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

アシンメトリーなデザインでありながら持つ人間の体の左右のバランスにも配慮、ワンショルダー使いとリュック使いの2通りが使い分けられるバッグ【1285】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダーバッグ」が完成しました。

ただ、今後の課題も見つかり、徐々に磨きをかけていきたいと思います。

ぱっと見はコンパクトですっきりとしたデザインになりまして、片方の肩で担ぐようなスタイルでありながら、もう1つの使い方としてリュックのように背負うこともできるという作りを入れ込みました。

ただ、2つの使い方を兼ねるデザインはどうしても片方が使いにくいものになるというどうにも仕方がない問題が起こります。

出来上がった本体の寸法のバランスの答えのようなものが、過去の古い時代のワンショルダーバッグにメッセージのように現れていたのでした。

リュックに背負う時のバランスは円形がダントツ均一的、古い時代のバッグには決まって筒形の円形底が多いワンショルダーバッグに学ぶ

リュックにもなるワンショルダーサック:<サイズ>縦34cmX横21/34cmXマチ15cm。

以前作ったのはワンショルダーのみの機能として考えていましたので、もっと横幅が広かったのですが、今度は狭めました。

そして、左サイドの部分を背中に当てた向きで、リュックにも使えることを考えていきました。

ただ、結果としましては、まだまだ配慮が足りなかったと反省しております。

マチ15cmという狭さは背中には不安定。思い切ったマチの分量で円形に寄っていく正方形底が正解なのだと。

まだ今後も、違う生地でこのデザインを改良して製作しますが、この1点目と同じマチが15cmでは足りないと思っています。

リュックとして背中に背負うには20cm以上のマチがあった方がよいこと、そもそも奥行き(正面からは横にあたる長さ)とマチが一致した底面が正方形であることが最低限であると解きました。

そうしますと、よくある、楕円底で側面が途切れることのない一繋ぎぐるり1周の方が、ハギ目がリュック仕様の時に人から見る背の真ん中に出ないというメリットがあります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.05.21からおよそ1年半後の2024.11.27にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

現在では、楕円底に落ち着いていまして、ワンショルダーそのものをやめています。

結局2つを兼ねることの1つずつのパンチの無さを見直し、1wayだけで勝負することにその後は決めたのでした。

とはいえ、この時のワンショルダーの経験は非常に良い過程でした。

特にワンショルダーのみにとどまらない内部構造は2024年にも引き継いでいますので、是非ご覧くださいませ↓。

<表地>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。<裏地>キュプラ裏地、キュプラ/100%、日本製。

裏地のドットはジャガードです。

水玉柄に関しても、プリント物よりもジャガードタイプの方が高級感に溢れます。

フラップを開けた時の様子:型玉縁風のスタイリッシュな隠しポケットが顔を出します。ジャケットみたいです。
「レンズストッパー」:「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」というカテでも作り方をご紹介の定番パーツ。

あとがき

この先は、このたびの底面の偏りを解消する円形に近い正方形底でいくつかワンショルダーバッグを作っていきまして、最終的にはこのモデルは終わりました。

終了ということも決して悪い意味ではなく、今後の発展のための重要なステップなのです。

そうして、現在の2024年の両肩のショルダーのナップサックの大きめサイズの楕円底に向かっていったのでした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「ソフト感・ハリコシ・軽い」の3拍子揃った良質な10年前購入の「ソフト厚芯」が1反完了、不織布の代用の薄手生地では風合いが到底及ばなかった【1284】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダー兼リュック」というバッグを作る入口に立ったところです。

使い方に展開があり、ワンショルダーで気軽に背負えることに加え、リュックにもなるものです。

こんなイメージです↓。

ワンショルダー兼リュックのイメージ:果たしてリュックとしても使い勝手が良いのかどうかは未知です。

このたびは、このモデルを作るために、最初の段階として黒無地の生地に5cmのダイヤキルトをかけるとういう場面。

2015年辺りに当時でもすでにデッドストックのような素材として偶然出会った「ソフト厚芯」がいよいよ1反完了となるにあたり、新しい代替素材を探しているという背景があります。

この代用生地で出来上がったキルトシートの風合いが、「ソフト厚芯」に比べてどうなるのかを見てみた回になります。

5cmのダイヤキルトのキルトシートを在庫の薄手生地でかけてみた結果、ハリコシは生まれず重い風合い、不織布の中から代替品を探す結論に行き着いた

黒のポプリンという生地に5cmのダイヤキルトをかけました。
裏面には、ソフト厚芯を今まで当てていましたが、麻混の麻/55%、ポリエステル45%の生地を代用。
なかなか写真のみでは難しいのですが、感触としては重く風合いにハリコシが出ない柔らか過ぎるものでした。

柔らかすぎると同時に重いのです。

ここでソフト厚芯がいかに素晴らしい材料であったのかを実感します。

「今までありがとう」とお礼を言いたいです。

ハリコシがありながらも軽い材料であり、通常の表地使いの生地では得られない良さがあったことを改めて知ったのでした。

とりあえず、このたびはこのまま進めます。

そして、完成した状態ではどうなのかというところも見ていきます。

最終的には、ソフト厚芯に代替となるにふさわしい類似素材を新たに探していくことになりそうですが、この度のような通常の生地では相応しくないことが分かりました。

やはり、ベースは「不織布」だと思います。

最後に、今後入手できない「ソフト厚芯」というキルトシートにこれまで使用してきた素材を、記録として写真と当時の購入価格を残しておきたいと思います↓。

「ソフト厚芯」:2015年に購入の当時ですでにデッドストック的存在の1反(60m巻)で¥2,100(送料込み)。

今思えば、考えられないほどの破格のお値段でした。

60m巻で1反=¥2,100、幅も120cm程あったと思います。

¥2,100÷60=@¥35/mと算出でき、広くキルトシートに使用しても原価に響かなかった材料でした。

ある1か所のネットのお店の「床材」の「ファブリック」のコーナーで類似品らしきものを見つけました。

類似品は、おそらく同類か、とても近い素材ですが、そもそも80cm巾しかなくて1反=30mで¥37,000程。

¥37,000÷30=¥1,233/mで、実は現在は高級材料のような存在なのです。

「ソフト厚芯」は、ウーリーさに秘訣があると思います。

軽くてハリコシが適度に出て、そして柔軟でした。

色はグレーでしたが、フェルトともまた異質のものであり、フェルトよりも軽く、はるかにハリコシがあり、厚みが0.7mm程度。

それでも接着芯などよりは厚みがあるので、厚芯の部類だったのです。

もう、ああいったウールライクな素材は、お買い得には、入手困難なんだという結論に至っています。

あとがき

こうして研究をしてみて思うのは、隠れた場所にもすぐれた材料があるという点です。

出来上がってしまうと中身が見えませんので、完成品のバッグでは「装飾」などに重点が当てられがち。

方針でもあるのですが、長い時間をかけ納得をしてもらうことこそ、後の信用に繋がるという考え方をしています。

今は分かってもらえないかもしれないけれど、長持ちすることで、いずれはその良さと価値が伝わればという長い目で見た見込みです。

こうした雑貨品であるアパレル品に限らず、食べ物にしても、住まいにしても大きなものから小さなものまですべてに当てはまることではないかと思うのです。

表面だけを重視した工夫では、その効果は一瞬の瞬きくらいのものでしかないのですから。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク