「巾着ひもホールタブ」10個が口を閉じた時に密集する物理的な事情の理解、口の隙間が最大限に解消されるためには薄手の生地選びが一択【1313】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1312】でワンショルダーバッグを黒無地と赤のタータンチェックのコンビで完成していました。

その途中では、失敗があり、やり直してをしての完成でした。

場所は、「巾着ひもホールタブ」、厚みがそこそこのタータンチェック生地で設置してしまい、口が完全に閉まらなかった失敗があったのです↓。

失敗場面:巾着ホールタブがボリュームがあり過ぎて口が完全に閉まりませんでした。

「これはまずい」と思った理由は、わざわざタブホールの仕様にした理由が口をきゅっと絞める目的だったからです。

それなのに閉まらなければタブがただの機能を持たないデザインになってしまいます。

そうであれば、本体そのままを折り曲げてホールにしていく通常の巾着袋の仕様と変わらないからです。

よって、このたびはこのタブx10個をすべて薄手の生地(この製作の中では別布のエステルポプリンという生地)に取り換えていきました。

もう1つ同時に、ショルダーに調整機能を加え、「線コキ」を設置するということもやってみましたので、合わせてご紹介していきたいと思います。

「巾着ひもホールのタブ」の生地は融通の利く集まり方をしてくれる薄手の1択、口がきゅっと閉まることが「売り」であることを今一度しっかり思い出した

今回使用の3種の生地の中で一番薄手のこの黒無地のエステルポプリンを付け直し、口がきゅっと閉まりました。

最初のタータンチェックと比較すると、隙間が解消されています↓。

分かりやすく修正前と後を並べて比較してみました。劇的に空きが解消されたのが分かります。

もっと言うと、修正後の生地のエステルポプリンも実は、ブロードの2倍の番手の糸で織られた生地。

表地のごわついた生地に対しても、「巾着ひもホールタブ」だけは、思い切って極端に薄手の生地で作ったタブを設置することがポイントとなると思います。

表地とのバランスを変に考えてしまってそこそこな厚みのタブを設置してしまうと、失敗してしまうのです。

アーモンド型のショルダーの位置がややきついと感じる感触をユーザー様に委ねる、調節機能に「線コキ」付けた

この2wayの機能の1つであるワンショルダーの方は、Dカンが中心に1つになるので、ハの字ではなく、アーモンド形になります。

「ワンショルダー兼リュック」:<サイズ>縦33cmx横21/36cmxマチ15cm。
リュックとして背中に背負う際に、ショルダーの設置場所の関係で通常のリュックよりも少しきついと感じます。

長すぎると下に下がり過ぎ、ちょうど位に設定すると短すぎて背負いにくいような感じであることから、ユーザー様にその調整を委ねる意味で、調節機能の意味が生まれます。

線コキは、出来上がり1.2cmの巾のショルダーに対して「18mm」を選択しました。生地の厚みもあるからです。
寝かせた状態で、ショルダーの調整機能の位置をご覧くださいませ。かなり範囲が広くご利用いただけます。
こうしてすっきりとショルダーを中にしまい込んで畳めます。

あとがき

一応ご紹介しました調整機能の線コキ付けは、このモデルを廃止することで使わなくなると思います。

ただ、金属パーツが付くことで装飾的と言いますか、プロ仕様みたいなものを感じてもらえるのかもしれません。

しかし、ピクチャレスクとしましては、既製品頼みのようなことはあまり良しとしないスタイル、絞る巾着タイプには調整機能は無しで今後は製作していくと思います。

とはいえ、作り方や一歩足を踏み入れていくことは研究段階では意味があったと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「見せる裏地」という表現もあるのでは。。黒の中にロックテイストで映える赤のタータンチェックが魅力のワンショルダーバッグ【1312】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ワンショルダー兼リュック」という2wayに機能を展開したバッグが完成しました。

メインはワンショルダーの方ですので、リュックにした時にはサイドのハギ目が正面と後ろ面に来てしまいます。

よって、そのハギ目が目立ちにくい格子状の凹凸感ある素材やハギ目があるパッチワークを選択することでデメリットを解消するという工夫をしました。

所謂、「条件付き」という製作ですので、研究製作の1つになり、すべての生地をカバーできるものではないということでゆくゆくはこのデザインは廃版予定です。

ただ、「ワンショルダー」を持つ人影の遠目からの映りが非常にかっこよく決まり、ある一定のニーズも感じていますので、一歩足を踏み入れておこうとしたシリーズなのです。

このたびは、「ロックテイスト」のイメージにぴったりの、黒と赤のタータンチェックのコンビで完成しました。

赤タータンチェックには黒が一番粋、「見せる裏地」がコンセプトのロックテイストなワンショルダーバッグは2wayでリュックにもなる

「ワンショルダー兼リュック」:<サイズ>縦33cmx横21/36cmxマチ15cm。

<表地:黒>ジャバクロス粗目、綿/100%、日本製。

パッと見て、凹凸感ある編み込み柄が素敵です。

この四角いマス目が四角い柄として映り、チェックとの相性が良いという解釈で、赤のタータンチェックを裏地に選びました。


<裏地>デッキングタータン、綿/100%、日本製。<別布>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。

別布の黒無地は、外側ではDカンショルダータブに使用、内側ではポケット全般に使用しました。

この内側にひっくり返した写真では、赤のタータンチェックに黒が映えています。

どの生地でもどの柄でも言えることですが、柄が切り替わるポケットのフラップや、片玉縁風の比翼は、無地に切り替えた方が悩みは少ないです。

同じ柄で行う時には、柄の途切れ目が不自然で美しくありません。

かといって柄を合わせるとなれば、柄の細部の重なりを神経質に意識し、場合によっては生地を余分に要するのです。

よって、柄の中にはその柄にマッチした色の無地で切り替えていく方がすっきりと不自然さがなく仕上がります。

ただ、同じ柄の生地が余っている場合は、外から見える「比翼」部分のパーツの裁断の向きをバイヤスにすることで解決することもできます。

次に、失敗してしまった姿を一度ご覧くださいませ↓。

失敗点:隙間がここまで空いてしまうのは、失敗と言わざるを得ません。この後別布の黒でやり直ししました。

やり直しはどこまで遡るかといいますと、最後の口綴じのステッチをほどき、裏地に縫い付けのタータンチェック生地の「巾着ひもホールタブ」を10個すべて取り外します。

そして、エステルポプリンの黒無地(レンズストッパーと同じ生地)で設置し直しました。

エステルポプリンの生地はまだストックがありましたので幸いでした。

そうするとデッキングタータンよりも柔らかくて薄手のエステルポプリンは融通が利いて入り口がクシュっと閉まったのです、成功です(^-^)。

修正後の口の閉まりの成功:「巾着ひもホールタブ」の生地は薄手が望ましいとこれで証明できました。

あとがき

修正した後の巾着ひもを絞った隙間の解消の検証は、次の投稿でメインにお話致します。

「ハンドメイドバッグ道」の精神としては、入り口が大きく開いてしまった出来上がりに対して、作ってしまったからとここで終わるのではないちゃんと解決するまで終わらないということです。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>くり抜くポケットの入り口は生地が重なる、縫う手前で糸調子案内にフル通し・ダイヤルを上げるという2ステップで糸調子を整える【1311】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの記事は<糸調子>と記事タイトルの頭に付いています。

糸調子が狂った時の調整方法としてご利用いただける可能性を発見するための「印」のような形式と思っていただければと思います。

なぜ、シリーズになるほどの複数の記録があるのかは、生地の種類によって糸調子が狂うことが相当あるということなのです。

このたびも新たなケースが判明し、普通の厚みの生地でも重なる場合に糸調子が急に狂う例です。

作業の途中で厚みが急に増した場所でそれは起こりました。。

中肉程度も重なれば生地の厚みが増しデニムみたいに糸調子が狂うことあり、ポケットの入り口枠を縫い始める前に整え直します

そもそも糸調子が狂う理由の1つに、「生地自体の硬さ」があると思っています。

厚みがあってもガサガサの粗くて緩い織り目の生地だと起こりません。

厚みがあるということが必ずしも目が詰まっていて硬いということにはならないこともあり、反対に薄手でも重なればデニムのような糸調子になることがあるのです。

とはいえ、結果的には太い糸で織られた生地が厚みがあると同時に硬く目が詰まっていることが多いというのも事実。

このたびの生地は、タータンチェックであり、厚みは中くらい程度だと思っていたのですが、実はこれがデニムに寄った硬さを持っていたのです。

その起こった場所というのが、生地や芯地によって多重に重なって厚みが増したポケットの入り口枠の部分でした。

<生地:赤>デッキングタータン、綿/100%、日本製。このボックスを1周するステッチの場所が生地が多重です。

ここでは、チェック生地(接着芯付き)・黒のラッピング布(接着芯付き)・黒の比翼布(接着芯付きで更に三つ折り)と生地の重なりが多重なのです。

糸調子の狂いは、上糸側では悪く表れないことが、縫った裏側(下糸側)で起こるというのが特徴です。

つまり、「この生地にとっては上糸が緩いのだ」と導けます。

勘違いしがちなのは、裏側の糸調子が悪く映るから下糸に原因があると考えてしまうこと。

下糸は、それほどいじるものではありませんので、最初に一度ボビンケースに入れて「吊り下げて、クレーンのようににぶく下に下がっていく様子」であればそれでよいです。

あとはすべて上糸の糸調子に原因があるのです。

<生地:黒>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。この黒生地はポケット内部側から見た写真。

急な事だったので悪い例があまり撮影できていないですが、やり直しの前の糸が一部分残っていました。

右側の赤い点と左側の赤い点、この反対側を上糸側で縫っていますので、こちら側の面が下糸側に当たります。

こうして、点や時にはループを描くように下糸側へ飛び出る原因は、つまり「上糸の緩さ」なのです。

今まで良かったのに急に悪くなると、「なぜ上糸が緩いなどと急になるの?」と疑問に思いますが、その答えは「現在縫っている箇所が硬く厚みがある場所に変わったから急に狂った」ということになります。

さて、いよいよ糸調子の直し方です。

この時に縫い直しをして良い糸目にしていくわけですが、2箇所を触ります。

まず1つ目は糸案内。

今回使用の糸はスパン糸の30番なので、取説から言えば、真ん中の糸案内には糸を通さないのが通常。

しかし、こういったケースは特別。取説以上の奥深い対策をせねば対処できないのです。

テトロンで推奨の真ん中にも通すということをスパン糸でも行うのです。

最初は下からくぐらせて最後は上から出ます。

①糸案内に3穴とも通す:これでかなり上糸が絞められる効果が出ます。

次に、糸調子ダイヤルを触ります。

②糸調子ダイヤルを3に近づける:3の少し手前なのか2と3のちょうど真ん中くらいなのかは幅があります。

先にこの糸調子ダイヤルを触りがちですが、糸案内の方が思い切った効果が出ますので、①が先に触る場所であるとお進めしたいです。

そして、糸調子ダイヤルは「3」オーバーはあまりなく、3手前くらいでだいたい解決できます。

過去に25oz(ヘビーオンス)というとんでもなく分厚いデニムをこの写真のミシンで縫いましたが、その時はさすがに「3強」くらいでしたが、それでも3周辺の範囲内なのです。

それよりも、糸案内に3つとも通すということの方が効果が大きいです。

覚えやすいのが、「3の法則」です。たまたま3という数字が並びました。

3つとも糸案内に通す3と糸調子ダイヤルの数字の3です。

あとがき

実は、黒い生地のエステルポプリンの方にも原因があるからこそ、極端に糸調子が狂ったケースだったのです。

ポプリンという生地は、織り糸の番手違いでブロードと同じ種類の織り方です。

ポプリンはブロードの2倍の番手、最初から織り糸が太いのです。

よってブロードに類似とは言え、勝手が違ってきて、コンビの赤のタータンチェックとも相まって余計にこの度の糸調子の狂いが分かりやすく起こったと言えます。

糸調子が狂う原因の多くが、「生地の硬さからくる上糸の緩さ」だとまず考えてみてくださいませ(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

和柄のバッグの可能性を示してくれた遠州生地の花柄の味わい、あえて浮き立つ色のダイヤキルトで製作した黒ベースのナップサック【1310】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大きなハンドメイドバッグの製作の流れの中で見ますと、2023年は、ナップサックデザインを集中的に研究致しました。

ナップサックでは初めてのテイストになるのですが、和風なテイストに挑戦、影のようなモノトーンの和花にダイヤキルトをかけ完成しました。

この先多種の素材での製作の引き出しにと体験、これまでそれほど引用していない「和柄」と「浮く色のダイヤキルト」のコンビのナップサック

【1308】で製作のダイヤキルトをナップサックに仕立てていきました。キルトの向こう側に花柄がある立体感。
完成:ナップサックです。<サイズ>縦29cmx横34/48cmxマチ15cm。墨黒が遠州生地らしさ。

<表地:チャコール花柄>リネン花柄ジャガードストレッチ、ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。

カジュアルな印象も感じます。

スパン糸であること・ダイヤキルトの浮き立つ糸カラーの選択・縦に筋が入ったかのような織りのがさっとした風合いがコンビニなってこのテイストを作ってくれたのです。

では、裏地の方を見ていきます↓。

<裏地:黒x赤花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

こちらはひっくり返した裏地側、表地がモノトーンそのものであることで、赤いお花やグリーンの原色カラーが退屈させません。

ポケットのフラップを表地から利用した意味は、そもそも裏地が足りなかった・周りの柄と切替えコントラストを付けてポケットを見つけやすくする・柄が途切れてもおかしくないという複数の事情からです。

フラップは縦の長さをゆったりめにと、これまでよりも2.5cm広げています。

内側には「片玉縁風ポケット」をスタイリッシュに設置。

「片玉縁風ポケット」の比翼は表地で設置し、袋布の見える部分と合わせています。
ポケットの袋布の手前部分は、手前上の方が裏地と同じ、それ以外は表地で、生地分量を調整した使い方です。
ここ最近採用の「巾着ひもホールタブ」は大正解です。表地が不足した場合も別生地でも良いという融通あり。

本体そのものを折り曲げて巾着ホールの製作は、もう廃止しています。

理由は、どんな生地でも対応できるわけではなく、キルトをかける場合などは極薄生地に絞られてしまうからです。

タブは全部で10個。前後5個ずつを設置していきます。

巾着紐の先端である左右の周辺の前後で計4箇所を互いに近い位置に設置し、それ以外は、その真ん中、更に真ん中と均等に設置します。

巾着が絞られる時には、これらのタブが真ん中に集まってくるのです。

サイドの中心は避け、必ず前後に対称に付けることは注意点、絞る時のスムーズさに影響します。

巾着紐が飛び出した位置の前後は互いに距離が近いように設定。縫い代含めた3cm端から入った位置です。

あとがき

和柄は大変素敵です。

たった1点のデザインしか持っていなかったとしても、様々な素材や柄を落とし込んで製作していけば、無限です。

その中に「和柄」という分野も取り込んでいきたいと思いました。

日本らしい味わい深い生地に、少し「着物時代」の面影が感じられると外国人様から見ていただいた時に「日本らしいナップサック」になるのではないかと想像。

しかし、柄に頼み込む製作は決してしない、仕立ての技術も並行してレベルアップしていくのです。

昔からある、いつかどこかで誰かが閃いてくれた「巾着」という絞って口を狭める物理的構造の変化。

このことに対して敬意を持って、有難く今後もナップサック作りに引用させていただきたいと思います、本当にありがとう(^-^)。

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<糸調子>ミシンステッチの始まりの突然の糸の引っ掛かりの原因はこれかも、ボビン周辺のバーに絡まった下糸のチェックの勧め【1309】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近の動画の撮影(YouTube用)でカメラをズームにした時に、ミシンのお掃除の必要性を感じました。

特に糸調子ダイヤルの隙間にほこりがたくさんあり、「ありゃりゃ」と思いながら解説と共に、近々掃除をすることを決意。

本日のハンドメイドバッグの製作を少し早めに切り上げ、短い時間ではありましたが、10分程ミシンの掃除をしました。

その中でこれは是非ご紹介したいという部分を発見したのでした。

ミシンを大切に。。時々内部の細かい場所もチェック、ボビン横のバーに絡まった下糸は糸調子の不具合に影響していたと思う

2010年辺りからずっと使い続けています職業用ミシンです↓。

「JUKI:シュプール:TL25」というJUKI社製のモデル:ミシンの内部、特にボビン周辺は汚れやすいです。
こうしてミシンを奥へ倒しました。この写真では上が正面。ここのカバーを外した内部が非常に汚れています。

その他のネジは到底外せることもない硬さで、ここだけを開けてお掃除。

我流なのですが、まずは掃除機の先端がとがった隙間用のノズルに付け替え、いったんこの中を吸い取ります。

よくスプレー式の「エアーダスター」がご紹介されていますが、掃除機でやっちゃってます。

そして、それでも残ったほこりと油の塊などをミニブラシを使いながら、ティッシュで拭きとっていきます。

別で、本体の白い部分を拭くためのマイクロファイバーのふきんと、これも我流なのですが、「洗剤革命」というお洗濯洗剤のちょっと強力な特別な汚れに使う粉を水で溶かしたアトマイザーで拭き掃除をします。

ミシンの隙間に液が入らぬよう気を付けながらです。

「洗剤革命」は変な塩素系などの物質ではなく、そのままお洗濯に使えるようなものであり強力という点で安全に様々な汚れ落としに使ってきました。

ホームクリーニングの範囲でもお洋服のシミが綺麗に落ちたこともありますが、これをミシンにのボディーにも使ってしまいます。

職業用ミシンのお掃除グッズ:左からティッシュ・マイクロファイバーふきん・強力洗剤液・ミニブラシ。

そして、細部の掃除の途中に発見したのが、この部分↓。

下糸のボビンの隣のへこんだバーの部分にたくさん糸が絡まっているのをこのたび発見。
糸がどっさりと取れました。30番のスパン糸も色違いでほこりと共にこのバーを占拠しているほどでした。

この絡まりによる影響として心当たりがあったのは、縫い始めの返し縫いの時に下糸が絡まって動かなくなる事象です。

原因がこの場所にあったのだと長い間気付かずにいたのでした。

非常に重要な部分なのだと思いますし、ここまで絡まってもとりあえず動き続けることができてしまうのもミシンのパワーなのだと思います。

是非、お掃除の時のみならず、糸調子が良くない時に、この指さした部分に糸が絡まっていないかのチェックを。

そして、お掃除後は、取説通りになりますが油を6つの穴に2-3滴注入。

そして、ボビンの底周辺の「回転がま」にもたらりと油をたらし、その後2-3分「空ミシン」をかけます。

糸も通さずにフットコントローラーを踏み続けるのが空ミシン。

そうして油が全体に馴染んで終了。

試し縫いなどもして、最初の方の油が浸み込んだステッチがなくなるまでステッチするということもネットではお勧めされているようでした。

ミシンカバーに関しては、長方形のマットをこうしてかけるだけというところに行き着きました現在です。

あとがき

このミシンのおかげで、無事にバッグが完成出来ている。。そう考え、感謝しながら今後もミシンを大切にしていきたいと思います。

モデルの古さは、それほど気になりません。

「TL-25」は確かに古いモデルですが、家庭用ミシンに比べる雲泥の差とも言える糸目の整いはプロ並みの出来上がりです。

エコノミーにミシンをゲットしたい場合に、古いモデルの中古品でも十分であることをここでお伝えしておきたいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

馴染む糸の色を選択した瀟洒なダイヤキルトのスタイルからの寄り道、キルトが浮き立ちカジュアルに映る糸の色で試してみた【1308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続して製作してきましたハンドメイドバッグは、「ワンショルダバッグ」。

薄手の生地も活かせるようにと、裏面に不織布芯を当て、ダイヤキルトをかけてキルトシートの表地を作ることをしています。

通常は、キルトの糸の色は生地に馴染むように「引き立て役」としています。

その代わり、生地を整え擦れなどを起こりにくくするという「機能」を重視したものに作るというスタイル。

一方で、キルトの糸をあえて目立たせ、ダイヤキルトの柄を装飾的に見せていくスタイルにも足を踏み入れてみようと思ったのがこのたびです。

墨黒の生地なので通常ならグレーの糸を選び馴染ませたダイヤキルトをかけるところですが、このたびは、キルトステッチを浮かせたスタイルになります。

あえて、ステッチが強調されるような糸の色の選択、墨黒の柄生地に対して、白っぽさがあるグレーの糸の色で新しい雰囲気を出してみたダイヤキルト

こんな風に5cmのダイヤキルトを3mmの糸目でかけていきました。白っぽくキルトステッチが浮きました。
本来「ソフト厚芯」を当てたいのですが、もう素材が終了で、「ハード薄芯」で今後しばらく対応していきます。
アップに寄ったキルトの様子。随分糸の色が浮きます。いつもの馴染んだ糸の色に比べて「カジュアル」です。
使用した糸は、スパン糸の30番で、カーキグレーのような色。地のチャコールの中にも感じる色で相性は良し。

今までなら、キルトをなじませるようにチャコールグレーの糸で目立たないようにかけたところでしたが、このたび新しいチャレンジをしてみたのです。

この元の和柄のような生地は、遠州地方原産の素敵な生地です。

ネット通販もされています、「すず木」様で購入させていただきました、ありがとうございました<m(__)m>。

<表地:チャコール>リネン花柄ストレッチ、ポリエステル/74%、麻/24%、ポリウレタン/2%、日本製。
<裏地:黒地x赤の花柄:ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

表地のお花の形と裏地のお花の形がおおよそ類似だと解釈、裏地に描かれたプリントは下からお花を眺めていて実ユニークな角度、虫さんの目線です。

生地を調達したのは2020年12月だと調べて分かりました。

随分長い間眠っていたストックを今ここで3年ぶりくらいに呼び起こしてやっとバッグに製作しようとしているのです。

あとがき

このたびは、ただの「寄り道」。

トライはしてみたものの、やはりキルトは同色の馴染む「引き立て役」的存在の方をどうしても好みます。

ただ、一度はトライしてみることで新しく得られるものはあります。

食わず嫌いをせずに、ふとトライしようと思った時には早めに足を踏み入れておくと、後のアウトプットに役立つと思います。

そうはいっても、こうしたカジュアルテイストがお好みの方もいらっしゃるかもしれませんので、好みは多種多様なのです。

次回は、完成をご覧いただけると思います(【1310】の投稿にて)、ナップサックが出来上がります(^-^)。

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ミラー(鏡)やコーム(くし)を専用のふんわりしたハンドメイドケースで守れば、メインポーチなどペライチの巾着袋に収納で十分ではないか【1307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中の小さなサイズのコスメケース。

とりあえず身の回りの小物から順にケースを作っています。

材料ははぎれで十分。

小さくてもこんなに立派な作りになるのだと驚きのある製作が実現できます。

作り方も難しくはありません。

細かな作り方は別の投稿で後日お伝えする予定です。

このたびは、くしと鏡用のケースの製作2個を凹凸感ある素敵な黒地のはぎれで作りました。

最後に、完成後のペライチの巾着袋に複数が入っている様子もご覧いただけます。

割れやすいコスメグッズすべてに専用ポーチをピッタリサイズで作った、くしとミラーもそれぞれにちゃんと収納されペライチの巾着袋に入る

2点同時製作の完成のお写真です↓。

左:くしケース:縦8cmx横12cmxマチ無し。右:鏡ケース:縦7.5cmx横7.5cmxマチ無し。
入れた中身:左にはくしを、右には丸鏡を。

実は、左は初めてのサイズで、横が長くなったタイプ。

名刺入れのサイズ感をそのまま引用しましたが、実際は、このくしの場合は、縦が長過ぎまして、この3分の2程度でよかったと思います。

この辺りは十人十色、それぞれのユーザーのサイズ感というものがあるのできりがありません。

凹凸感ある黒無地のこの生地は、ストレッチ丹後ふくれちりめん、ポリエステル/95%、ポリウレタン/5%、日本製。

裏地は、生地名・混率・原産国すべて不明ですが、黒の花柄ジャガードの喪服系の生地です。

しっかりした生地で、呉服屋様での購入のはぎれであるとの情報です。

大変質が良いのが分かります。

右は以前に一度左のふくれちりめんの素材で作ったシャドウケースを丸鏡入れとして利用。

一度もうすでに同じデザインを作っているので、生地を変えて1点だけの存在にしていくスタイルです。

この凹凸感ある薔薇柄は、ビエラフロッキープリント、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

この混率の意味としてはこう↓。

基布がポリエステル/100%のビエラという織り方の綾のような柄が入ったタイプで、そこへ、フロッキーと呼ばれる柄の貼り付け加工の薔薇柄の素材がレーヨン/100%。

その柄が全体の面積に占める割合で7:3を表現した表示の仕方みたいです。

フロッキーは凹凸感が素敵、膨らんだ柄のレーヨン/100%はベルベットのような素材だと思っていただいたら良いかと。

こちらもなかなかのしっかり感があり、その理由は、ビエラの綾の織り方にあると思います。

こうして「はぎれ」として作る時にも丁寧に内容を示すことはたいせつではないかと。

不明の部分はそのエピソードを添えてカバーしながら、そのまま「不明」と正直に示していきます。

2素材の同じサイズでの比較:左は今回、右は前回。同じ黒でも少し違った雰囲気になります。

コスメのプラスチックケースが黒で覆われていることも多いその高級感とミステリアス感をはぎれ製作にも落とし込んでみたのです。

おかげで、自前のペライチの巾着ポーチ(白)の中は、真っ黒。

それでも1点ずつが別物である差別化で何とか目的のものを見つけられます(^_^;)。

あとがき

小さいサイズのはぎれで作るものだから適当でよいのだという考え方ではなく、小さいのに作りがよく立派であることこそ素敵なのです。

さりげないバッグの開閉時には、周りの友人達は意外と注目しているもの。

こうしたアイテムがきっかけで人との会話のきっかけを作り朗らかな日常の一コマを彩ることになればと願います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「生きがい」、この物資に恵まれた時代だからこそ持っていたい宝、著者様はこの本に対する情熱と執念をもってそれを示したと思う【1306】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「生きがいについて:神谷美恵子 著」を読ませていただきました。

かつてこの本が初版された頃(1966年)の1960年代では、まだまだ「ハンセン病」という感染系の病気が不治の病として存在していました。

伝染効果は少ないものの、各地の片隅の施設に療養するために強制的に実家を離れるということがあり、当時の正確な情報の少なさ・固定観念・横一列に並ぶ同じ考え方などが差別を生んでしまったと思います。

現在は療養施設に行くことなどの必要はなく、治る病として病院の治療で回復するようです。

それでも、当時からの継続で高齢者となりそのまま現在も療養施設で暮らされている方がいらっしゃるのです。

それほど根深い簡単には変えられない事態を作ってしまった苦い歴史です。

ある1つの療養施設の当時の1950-1960年代にかけてのルポタージュの記録部分が多く、「精神科医」であった著者様がその訪問を通し、「生きがい」をたくさんの切り口から掘り下げた1冊の本になっているのです。

当初かなりのボリュームであった内容を削り読みやすくコンパクトにしたとのこと、それでも実際の完成は結構な分厚さでした。

たくさんの思いを、7年程の長期スパンに渡り詰め込まれたこの本は、命がけで綴られたものだと思います。

一人一人が自分の「生きがい」を問うことをお勧めしたい、この先の困難を乗り越えていくにあたっては最後まで残るものだからだ

なかなか生きがいを語ることは恐れ多いものですが、ピクチャレスクの場合は「仕事」だと思っています。

若い頃の10-20代は、常にモヤモヤした煮え切らない感がずっと心にありました。

何か思い切って全力でやり切ったことがあったであろうかと振り返ると、何もかもがあれよあれとという間に自分とは違う別のペースに後からついていくのがやっと。

何も自分のスタイルですべてのことを成し遂げていったという実感が無かったことへのもどかしさが思い出されます。

その転機は20代前半に訪れまして「就職」だったと思います。

初めての勤務日(正確には入社式を含む研修期間の数日が最初)が近づくにつれ、なぜかすごくやる気が溢れ出していたことを思い出します。

それからというもの、長い仕事期間の道を歩み始めて、今現在までこの「仕事」こそが「生きがい」になっていることに気付いています。

10代の頃のあのモヤモヤ感や煮え切らない気持ちは、仕事の楽しさを味わい、真剣に取り組むことに替えられていきました。

そうして、いつからか、「一生仕事をし続けたい」ということを自然に思うようになりました。

「死ぬ」ということをわずかながらも意識することこそ「生きがい」につながります。

「生きる」を意識するには「死ぬ」も関わっているということです。

本の中のハンセン病の患者様達は一度は「自殺」を考えた方も多いようです。

それほどに、死ぬことと生きることの紙一重の状況にあった際どい経験された方達なのです。

その貴重な記録を、長い年月をかけながら綴り上げた著者様のこの軌跡まるごと、「生きがい」を身を持って読者に伝えたお姿なのではないかと考えます。

あとがき

現在、自殺者の増加や希望を失い気持ちが沈む大変な状況の人が多く、現代の物があふれた時代の「虚無感」が影響することがあると思うのです。

お金をたくさん得ることを目標にしたり、ブランド物を手にすることを目標にしてしまうことは大きな誤解。

物もツールであり、お金もツールに過ぎないのが本当の所ではないでしょうか。

「物」「お金」などの物質を拠り所としてしまうことは、どれだけ集めても満たされない何かを最終的には感じてしまう。

「生きがい」こそが本来依存してよい、依存すべき場所なのではないかと思うのです。

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書き手:ピクチャレスク

フクレニット生地のペンシルポーチの「中表型」の失敗から「外表型」の成功へ、中表で事前製作したプレートを組み立てて作り上げることの自由度【1305】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの裏地付きトートバッグで採用されている「中表」の作り。

表地と裏地を別々の袋として作っておきながら、最終的に合体して重ねて1つになります。

同じ構造で先日ペンシルポーチを作ったのですが、ニットであることが原因か、ラインが上手く出ずにいびつな形になっていました↓。

おせじにも美しいラインとは言えません。内側に裏地も設置の良い作りは目指したつもりだったのですが。。

この納得できなかった作りのペンシルポーチを今一度別の作り方でトライ。

元の型紙は全く同じ型紙を使い、2点の出来上がりを比べる実験を興味深くご覧いただければと思います。

信じられない、この2つが元は同じ型紙であったことが。。「外表」の出来上がりのラインの美しさは「中表」だけで作ることの可能性の不足を証明した

<型紙>縦8.5cmx横22.5cm。左右の下のカーブは半径5cmの円の一部をコンパスで利用。

前回のように同じ型紙を使用します。

表地x2枚、裏地x2枚にすべて接着芯を貼り、このたびは、表地が丹後ちりめんのニット、裏地も黒無地のパワーネットでニット芯を接着。

そして、更に、伸び防止に伸び止めテープですべての辺の縁を固定。

カーブはバイヤス、横線はストレートなのですが、後からの反省としては、ファスナーのうねり防止のために、ストレートの部分は伸び止めテープを3枚重ね貼りをするべきでした。

ここまでしないと、ファスナーのうねりの解消が目に見えて現れないのです。

あらかじめ表地と裏地を中表で縫い、ひっくり返してプレートパーツを製作。

そして、ファスナーへ「外表」で縫い付け、残りのカーブ部分を「外表」で縫い合わせて完成です。

プレート組み立て型のペンシルポーチ:<サイズ>縦7cmx横20.5cmxマチ無し。

裏面も見てみます↓。

課題としては、縫った位置の端からの距離が不統一、徹底することででもっと綺麗になると思います。
以前に製作の「中表型」:ラインが曖昧で、同じ型紙で作ったとは信じられないほどです。
「中表型」の後ろ面:左右のバランスも合っていないです。

では、ここからは比較していきます↓。

厚みの比較:前者の納得いかない方はひっくり返しの物理的な影響で膨らみます。その点は利点になります。
バッグの中をミニマムにすっきりとさせたい場合、ペタンコの方が場所を取らないとも言えます。これも利点。

結局は作り方の違いで一長一短あるわけですが、「外表型」では、カーブラインがはっきりと綺麗に出たことで、このデザインの場合はこちらが向いているとジャッジ。

「外表型」は、ラインが曖昧になりがちなニットでも、ちゃんとカーブがクリアに出るのです。

一方で、「中表型」の良い点は、「反る」物理的フォルムが影響して自然にふんわり感が出せることです。

よって、製作するお品物によって都度判断しながら「中表型」なのか「外表型」なのかを選び分けると良いです。

後者の「外表」は実際には、「中表+外表のコンビ」が実際の作りです。

そして、このたびの「外表型」の成功で、更なる無限性を感じました。

「中表」で縫い代を隠したプレートさえ作っておけばあとは組み立てていくだけなのですから、思い描いたデザインが実現しやすいのです。

ひっくり返し型では布では形がクリアに出にくいバニティなども、過去にはこの「外表」のやり方で実現でしてまいりました。

複雑な構造にトライする際に出来るだけシンプルにイメージできるのがこの考え方、「本当に作りたい形」を我儘に現実化してみてくださいませ。

あとがき

確かに、このたびのような「中表+外表混合型」の作りはデザインの広がりは見込みます。

しかし、この作り方も限界があり、厚みが増すことで、ミシンの押さえが脱線して縫いにくさが生まれます。

そこをどう解決していくかは、ピクチャレスクもまだ解けていない課題なのです。

製作の道を歩む途中の段階としては主に2019-2020年辺りにたくさん採用してきたやり方です。

しかし、その後製作の技術も「腕が上がった」と自分で言えるほどに成長したのです。

いよいよこの段階に来ますと、綺麗に完成できないと分かっているものをわざわざ作らなくなります。

所謂「完璧主義」「プロ意識」に近くなったということです。

しかし、実際にはこうして自分の身の回りのものは不完全でも作っているわけですので、「商品」なのか「自分使い」なのかで引用が分かれている現在です。

一度、この「外表」についてご意見を持ってみてくださいませ(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ビタミンカラーの躍動感にいざなわれたマルチに楽しめる旅、すべてのスタートがこのバッグから始まれば良いと作り手は願う【1304】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ビタミンカラー配色で、ここ最近テスト製作を進めております「ワンショルダーバッグ」が完成。

このたびも新しいサイズ感でありまして、製作のたびに調整中です。

そんな製作1つ1つも1点物なのです。

この暑くなる季節にぴったりの明るいポジティブカラーに注目、ビタミンカラーにロイヤルブルーも加えたマルチカラーで完成致しました。

11号帆布のごつごつした風合いとポプリンのブツブツ感がリンク、気持ちが明るくなるような存在になれることを願うワンショルダーバッグ

ワンショルダーバッグ:<サイズ>縦32cmx横22/41cmxマチ21cm。これが基本的な使い方になります。
リュック使い:本来はワンショルダーの向きにしていますが、サイドを前後にしてリュック使いができます。
リュックの背の部分にもハギ目が出ますがパッチワークのハギ目の中に紛れてあまり目立たないです。
入り口の巾着ひもについては、黄色とグリーンを半分ずつでつないでいます。タブもからーが交互で配分良く。
使用生地:<表地:オレンジ>11号カラー帆布、綿/100%、日本製。

<裏地:黄緑>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。

<裏地:黄色>T/C Gポプリン:テイジンエコペット、リサイクルポリエステル/50%、綿/50%、日本製。

<ポケット:青色>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

この裏地はもしかして、ペットボトルから作られているのかもしれません、新しいタイプの素材だと思います。

動画内で間違えてポプリンをブロードと呼んでしまう場面があり訂正の字幕を入れさせていただいたのですが、ブロードとポプリンは同じ織り方なのだそうです。

ただ、糸番手が違い、ポプリンはブロードのおよそ2倍とのこと。

どうりで厚みがあると思ったのでした(^_^;)。

厚みあるポプリンであることで、いつもよりも巾着ひもタブホールがややごわっとしています。

中をのぞきますと、裏地がバイカラーにくっきり分かれます。
ひっくり返してみますと、フラップポケットの青色(実際はもっと明るいロイヤルブルー)がコントラスト効果。
ポケットを開けてみますと袋布も同じ青色。ナイロンオックスのはっ水加工なので大切な物を収納できます。
ひっくり返してみました。ビタミンカラーが快活なパワーを放ち、心にエネルギーをくれるかのようです。
ショルダータブはここに1か所のみ。なじむオレンジ色の本体生地で設置しました。
線コキの役割:リュック仕様の時に長さの融通を利かせるようにと「線コキ」を付けました。

写真の色が上手く映っていませんが、線コキのカラーは、Dカンと同じゴールドです。

元は180cmの型紙、実際の使用の長さは、平均的に130-145cmくらいであると見込みました。

あとがき

このたびの、サイズ感の底面が約20cm四方でしっくりきました。

キルトもパッチワークもしない場合は、ゴブラン織りなども可能になると思います。

厚手の生地でもここまで絞ることができるということで、トートバッグからの飛躍を遂げています。

バッグ1つで心の中を明るく照らすような存在になれたら大変光栄なことです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク