コロナ過初期に製作の共同企画マスクはこれだった、余ったハンドメイドバッグ用材料を今緊急で必要としているアイテムへ【118】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まさかまさかのマスク作り。

ハンドメイドでマスクを作っている人を見て、「器用だなあ、マメだなあ」と思っていた私。

まさか自分が作ることになるとはこれっぽっちも思っていませんでした。

今回のマスクは、「VERACE」様が企画の考案者。

あくまでもチャリティー要素ある製作であるということ、マスクはお顔に当てるものだということで、綿や麻などの天然素材を探しながら慎重な素材選びとスピード感を持っての製作になりました。

立体型マスクの作りと縫いの特徴

人間の顔は当たり前ですけれど、立体的。

どのように立体的かという特徴は、今までそんなこと考えてもみませんでしたが、鼻が頂点になってその後、あごに向かって降下というようなライン。

ただ、鼻へ向かうラインとあごへ向かうラインが鼻の位置がやや真ん中から上の方であるということから、マスクに上下の向きが存在することになります。

よく、「鼻側」、「顎側」と表現されるみたいですけれど、鼻に向かうラインは短めで少しだけ急な勾配、あごへ降りるラインは、鼻に比べると若干緩やかに下るライン、というようなものです。

マスクの型紙の表地を裁断している場面
:裁断の時の注意は、パーツを動かさずにカーブを正確にカットすること。
表裏と型紙をひっくり返して対象に作業していくのが、間違いを防げます。
向かってカーブを見てみるとわずかに鼻の部分がつんととんがった急勾配である様子が型紙に現れます。

今回、さらに、裁断での注意というか、柄を真ん中のハギから左右対称に表れるようにするとお洒落度もアップするかと、柄合わせを意識しました。

この写真で実際のところ、左側のカーブ同士をハギ合わせるので、真っすぐをハギ合わせるよりは、難しい柄合わせだといえます。

お洒落なマスクを作って行くことは、実用的なものでありながらのアパレル従事者であった経験を持つ者が企画したプライドとそれなりの差別化でした。

裏地は表地よりも1.5cmほど短く裁断するその理由

こんな風に裏地が1.5cm程短くなっています。
最後の両端を三つ折り1.5cmずつする際に、出来上がりが分厚くなり野暮ったくならないための工夫。
折り目1つ分が省かれているという裏地の型紙なのです。
最終の両端の三つ折り1.5cmずつ:このようにすっきりとボコボコせずに仕上がります。
裏地もしっかり中に隠れて縫い付けられます。

柄合わせの効果と完成した複数の納品

柄合わせがハギ目を軸に左右対称に割とうまく出ているもの。
合格と言える範囲の柄の出方ですね。ぱっと見美しい。
柄合わせがあまりうまくいっていないもの
:何か下の方の中心付近の柄が対象じゃないような。。。許してっ(^_^;)。

こんな感じでわりと目立つ柄なので、ハギの部分の柄合わせの成功、失敗があらわです。

そして、柄が全く合わないと分かってはいるけれど、生地が余ってもったいないバージョンとして、柄が目立たない裏面で作るということも1枚行いました。

動画からの抜粋なので少し見にくいですが、真ん中を基準にすると、柄が左右対称になっていないです。
それを目立たなくするように、柄のはっきりしていない裏向きに生地を使いました。
ジャカード柄が目立ちません。よって左右対称でないことも目立たないのです。

マスクはそれほど縫うことに関しては失敗は少ないです。

しいて言えば、ちゃんとひっくり返して上手く表地と裏地が重なっていないといけない点は注意。

上下のステッチをする時に裏地に貫通していない事態が私も3点ほど見つかってやり直ししました。

ミシンを急がずに、手前でしっかり裏地を表地にぴったりの位置に持ってきて、もっと言うなら、その前のアイロンがけでしっかりとした位置に跡をつけてピシッとさせてからという点もこうならないポイントだと思っています。

初めての卸し納品をしました

今回、動画の最後の方でその場面が映ります。

初の卸売りをお取引させていただきました。納品先は、元同僚だった「VERACE(ヴェラーチェ)」様。

近所ですので、歩いて納品にまいりました。

ヴェラーチェさんは、オーダースーツのお店。

女性のお客様も結構いらっしゃるようですので、一度インスタチェックしてみてくださいね。

あとがき

その後、コロナ終息がなかなか来なかった中、不足していたマスクに関しては、大手様が本格的に参入。

私達「おしゃれマスク」ははかない伝説のものとなりました。

こういった小さいお求めやすいお値段のものは大手が有利だという事実、事業として見てみるとハンドメイドの小物を作って販売することの難しさを彷彿とさせることでした。

しかし、そういったこと無しで、困った時に人のためにミシンで実用品を作れた経験はその体験の価値がとても大きかったです。

ご購入いただいた皆様、本当にありがとうございました(^-^)。

本革レザーで作られるフラップバッグが布で丈夫に作れるのかをブロード生地で試作した記録【117】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年に入る前に目標を立てていました。

フラップ付きのハンドバッグを作るというものです。

この蓋付きデザインのハンドバッグというのは、が昔から変わらず好きでずっと愛用してきた「ヴィトン」様の「マルゼルブ」というデザインがあったりします。

かれこれ30年ほど前のモデルじゃないかと思うのですが一切飽きが来ません。

もちろんpicturesque流のデザインを一から型紙を起こしていきますが、これまでのミニバッグの仲間に加えていきたいと思っています。

そうすると、おにぎり、卵焼き、餅巾着、かまぼこ、納豆に加えて、このフラップ付きハンドバッグががミニバックコレクションの仲間になりるかもしれません。

ここにもう1点フラップ型を加えてたいと思います。

フラップ付きバッグの特徴

先程の画像の他の5型と比べ、フラップ型はまた違った新しい形です。

どれともデザインが共通する部分がなくまたとない1点ずつのデザインにしています。

一番にやはり、あの蓋が正面に留め具と一緒に視界に入ってきますので、このバッグの顔のような象徴的な部分になります。

ということで、蓋こそがとても重要な部分。

蓋の良い作りが素敵なバッグになる1つの要素かと思っています。

試作見本製作での学びあれこれ

今回は、試作見本なので、普段チョイスしないタイプの柄ですが、入手したい生地におまけでくっついてきた生地なので使用させていただいた和柄の鶴プリントです。

コンビで梅の花も描かれ、着物風に柄がバイヤスに流れる配置です。

今回ミニフラップバッグの試作品に使用する生地:生地名不明、綿/100%、日本製。

生地名が分かりませんが、おそらくブロードです。

薄すぎもせず厚くもない使いやすい生地。

パープルベースなので、このパープルの薄い部分とマッチする縫い糸のスパン糸#30をチョイス。

まず、初めてでとまどったのが、「ヒネリ錠」というケリーバッグの入り口の留め具の取り付け位置。

そして、表地だけなのか裏地にも貫通させるのかということです。

まず、ヒネリ錠の金具のパーツをじっくり見てみます。

留め具が付くバッグ用のヒネリ錠のパーツ一式
:ヒネリ錠にもいろいろ形はありますが、とても基本的なデザインがこれです。

この写真だけ見ると複雑で一瞬戸惑いますが、大丈夫です。

まず大きく設置個所が2つにわかれまして、①は②とセットでバッグの正面の本体側に取り付けます。

しかも、ここが肝心です。表地にのみ取り付けて裏地で覆い隠すように取り付けるのです。

そして③は実は「ねじ」によって2枚を重ねているパーツであります。

真ん中の穴にヒネリが通るよう、表地と裏地両方にスクエアにくり抜き、抜き代を隠しながら、重ねてネジで留めて取り付けます。

このネジを留める部分も細かい箇所ですが、目打ちか何かで穴を開けておいてネジをドライバーで埋め込みます。

最初しっかり意識できず、両方とも表地にのみ取り付けてしまい、あっ、となりました。

ネジ式なので、もう一度ネジを取り外してやり直すことはできましたが(^_^;)。。

この他のもう1つの学びは、スクエアの穴をくり抜き作業にカッターナイフで行ってしまったこと。

これは、歪みの原因です。

カッターナイフはどうしてもスクエアに4回向きを変える時に休みますので、その時にずれます。

よって一気に四角をくり抜く「スクエアポンチ」を今回試作後に探したしだいです。

なかなかピンポイントでこのサイズのスクエアポンチというものも見つからないので、その後の工夫も今後必要です。

特注で作ってくれるところを探したりもしてみました。

スクエアの穴開けをカッターナイフで行った場合
:糸がボソッと残り、綺麗にくり抜くことができません。さらに、ずれて歪みがちで困難です。
ここをスクエア型のポンチで一発くり抜きをするとまっすぐに綺麗にくり抜けそうです。

ヒネリ錠をまっすぐ取り付けることの難しさ

では、完成した試作品見てみましょう。

ミニフラップバッグ試作品
:<サイズ>縦16cmx横27cmxマチ6cm(ヒネリ錠の枠の取り付けがやや右上がりにゆがんでます)。

まず、持ち手が、細すぎるかもという点ですね。

これは、アイレットリング通しの仕様で、どうしても細くしたのですが、それにしても貧弱。

やはり20mmほどの幅は必要かもしれません。

そうなるとアイレットを大きくするのか、縫い付けにするのかという課題があります。

あとは、そもそもこれ私の納得するサイズ感ではないです。

縦の長さが短すぎて、和用のバッグらしくなり過ぎました。

ということで、縦の長さを出来上がり16cmから+5cmは追加したいところです。

横から見た感じ:このU字型の角がいかにぴったり合わさるかで出来栄えがぐっと良くなります。
今回は、一部はみだしています。こういった構造の限界でしょう。

側面の取り付けも非常にテクニックを要します。

ここを乗り切って綺麗にできれば、技術がアップということになりそうです。

今回は、はみ出している部分が角であり、これをいかにぴったりとくっつけるかを仕付け糸などで工夫してトライしていきます。

どうしても平面ミシンなので仕方がないのですが、平面ミシンでもできる限りの手は尽くしていきたいと思います。

うっかりポケットを付け忘れたので、ポーチを付けました。

実は、金具にあれこれ集中していてポケットを付け忘れてしまいました(汗)。

なので、代わりにポーチを作りました。

ポーチの中にもぶら下がり式ポケットの付いたポーチとなりました。

裏地も付いていて、共布です。

この付加価値でポケット付け忘れのフォローに。

あとがき

ここから↓は、後になって、ブログの手直しの際に付け加えました箇所になります。

ヒネリ錠を使ったバッグのその後の製作なのですが、専用のサイズのポンチをオーダーメイドして作ってもらいました。

そのオーダーメイド品のポンチでくり抜いて作ってみたフラップバッグも製作してみました。

しかしながら、生地のゲジゲジの縫い代が最終的に重い物を持っている中ではみ出してくる予想です。

そうしますと、永久的なものではなくなってしまい、こういったくり抜きの案ではない考え方をしてみました。

それは、スーツのポケットの片玉縁のやり方に類似のラッピング方法。

裏地を中表に当てておいて、スクエアの真ん中をY字に切り込み、ひっくり返して、スクエアの縫い代を覆い隠すやり方です。

しかし、これも最終的には、完全でないという結論に至っています。

その理由は、③のパーツの両サイドのネジ用の穴開けが、ラッピング生地のせいで分厚くなったことで困難になり、大きな穴を開けざるを得なくなりました。

そうしたところ、今度は穴自体が枠からはみ出す懸念が生まれました。

そもそも、パーツメーカー様のお話によれば、こういったパーツは、「レザー専用」であるということです。

布では、ほつれが起こりやすく向いていないというのがその回答。

何もわからなかった私は実体験でその本革レザーのみに適したものだということを知ったのです。

その後、ヒネリ錠をバッグに使うことはありません。

永久的なバッグを作りたい私の意向に沿うものではないことを知ったからです。

ただ見かけのかっこよさはヒネリ錠は抜群です。

だからこそ残念ですが、それよりも、「長持ち」の作りを重視しているので、こうしたパーツとお別れをしてきたのです。

ということで、本題である、本革レザーに匹敵のフラップバッグが作れるのかどうかの答えは、「作れない」という結論を出しました。

ただ、ここからのヒントは何かあるかもしれません。

ヒネリ錠が布製でも、どこかで使える場面が見つかれば良いと思っています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

YouTubeとブログで「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」始めました、初回:ぶら下がり式ポケットの作り方【116】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、新型コロナがいよいよ危ない局面に来ているようで、できる限りめいっぱい警戒中です。

図書館なども3月ずっと休館中、このほど再延長を決められたようです。

とにかく人が集まるという性質を持ったリアル店舗はまず打撃です。

私もせっかく今年の目標の複数の対面販売を経験するということを実行し始めたところでしたが、まずは4月4日が中止となりました(+_+)。

仕方がないことですね。

次の5月3日にも危ういです。様子見が続きますが、当初よりも収束が先になった感じです。

こんなことから、日々考えていた中、YOUTUBE動画で教室をやってみることを考えました。

今までのアップ動画と同じですが、カテゴリーの<HMB教室>に入る投稿がそれに当たります。

特に会費なども無く、お気軽にお立ち寄りいただくだけの自由な教室ですが、その内容は色濃くしていきたいと思っています。

<HMB教室>動画の中身とは?

今回もう1つすでにアップしました。

思い立ったら吉日です。

今までやってきたシリーズ物の動画とは違います。

シリーズ物は、シリーズになった勢ぞろいした雰囲気、世界観を楽しんでいただく要素が高いので、製作風景は、ポイント場面をピックアップしてのみご紹介しています。

これでもピックアップしているので詳しくは解説していますが、製作すべては映していないです。

教室の場合は、じっくりと一緒に動画を見ながら作れるようなそんな要素のある動画なので、スピードも早送りなどはしていません。

やはりネットで行う教室なのだからリアルの実店舗教室のデメリットのようなことがここでメリットとなることで差別化できそうだと考えました。

それには、時間制限とか短い時間に詰め込んだコスパなどは考えずに、じっくりお伝えし、何度も見返すなどじっくりご覧いただけるのです。

そこはとてもメリットだと考えます。

自由の幅が広いということです。

よって、1つ目のぶら下がり式ポケット作りもほんの5分くらいでできるものですけれど、そこそこな長さの動画となりました。

ただただ作り方をざっくりゆるく適当に覚えてもらうよりも、後に、バッグをしかも綺麗に作れる用になるのが目的です。

綺麗に作るには。。という私の経験や研究から出てくるノウハウとかコツをじっくりとお伝え致します。

そして、動画がどんどんたまれば、気が付いたらいろいろなバッグのパーツを作れるようになっていた、という結果を想定しています。

さて、ぶら下がり式ポケットの作り方は、YOUTUBE動画のみになりますが、どうぞご視聴くださいませ↓。

あとがき

まず、綺麗に縫うということで、職業用ミシンが必須です。

私も使っているJUKIのシュプールTL25はコンパクトでありながら縫い目がまっすぐに綺麗に縫えます。

その昔家庭用ミシンを使ってスタートしたものの、家庭用ミシンはジグザグとか横の動きに対応できる機能がそろうため、縫い目が「左右にぶれる」というデメリットが致命的です。

どう集中しても縫い目があちこち向いてしまう部分ができてしまうのです。

このことに当初とても悩んでいました。

そして、家庭用ミシンは音がややうるさいです。

ロック代わりのステッチをしたいときに機能の一部を使えるのはいいのですが、結局まっすぐ縫えなければバッグ作りには向いていないびです。

バッグは縫い目の美しさが大変ものをいうということです。

そうするとシンプルに前と後ろだけの直線しか進むことができない職業用ミシンではありますが、横にぶれる設定がないので、完全に固定されてしっかり針目を縫い付けます。

職業用ミシンには付いていないロックについては、ロック以上の見栄えの美しい縫い代の隠しこみを考えてきました。

縫い代の始末についても教室で後々取り入れていきたいと思っています。

書き手:ピクチャレスク

実際の外回りのお仕事で使用したバッグの良し悪しを知る体験から生まれた内側が花柄のナイロンビジネスバッグ製作【115】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この季節、そろそろ入社前だという学生様、転職者様、そして勤続し続け新たな年度を迎える会社員様など、ビジネス現場に新しい風が入ります。

4月という季節は特別です。

新しいことを始めるきっかけだったり、暖かくなってきて心にワクワク感が生まれます。

そんな4月というスタート要素の多いこの月に私が考えたバッグの企画、それはビジネスシーン用のバッグです。

このたび「ビジネスシリーズ」ということでお送りしたいと思います。

はんこ文化が根強い日本ではまだまだある、外回りのシーンで大切な印鑑と重要書類を入れるバッグの持ち歩きのお仕事

以前お世話になりました会社では、経理事務として外回りの仕事がありました。

経理事務のお仕事は、社内でひたすら数字関係を処理しているパソコンと計算機のイメージがあるかと思いますが、どこの会社も経理の仕事というのは、実際のところ、外出という仕事が1日の中で少し入ってくるものです。

預金の引き出し、債権持ち込み、そして、私が勤めていた輸入業の会社だと銀行の「外国為替(がいこくかわせ):外為(がいため)」にお立ち寄りし、貿易における手形の差し入れというお仕事がありました。

キャッシュレス化で企業もそれほど現金を直に入手したり、振込をATMで行うことは減ったものの、まだまだ現在は現金も必要な時があるものです。

そして、「印鑑主義」が根強いと言われている日本では特にですが、書類に印鑑を押す文化が健在で、印鑑を持ち歩いて書類に押すことを実際に銀行様へ当日出向くことで実行していくのです。

ということで、外回りといっても、営業様の外回りと内容は異なりますが、件数も多いので、1日10-20件程の輸入書類に関する手形の差し入れを実質2時間ほどオフィスの席を空けて外出をしている毎日でした。

そんな中で人と接したり、会話や、ちょっとした身の上話も時々盛り込み、担当者様との信頼関係を構築していきます。

この外回りから信頼関係を築いていく極意のようなことはまた別でお話させていただきたいと思います。

外回りの仕事のバッグに求める要望は、実体験した本人が分かる強み

そんな外回りの数時間を毎日繰り返す中で、バッグを私が自分で作った時もあれば、購入したものを使ったこともありました。

会社の外回りのバッグに求める要望を自らの経験で挙げてみました。

①突然の雨にも書類が濡れないよう、撥水効果が効いたような素材であるべき。

②書類が分厚く重くなるので丈夫な作り。

③A4縦よりもA4横が断然書類が見やすい、取り出しやすい。

④やっぱりお洒落なバッグがいい。

とこんな感じです。

①突然の雨というのはよくあります。

毎日銀行には出向いていましたので、雨に遭遇する確率はとても上がります。

②については、紙というのは分量が増えると非常に重くなるものです。

よって、そんな重い物を丁寧に支えるような機能が求められます。

③は、実際の縦と横を持ってみての感想なので、やはり現場の声の1つということになりそうです。

取り出し口が広い横向きが断然使いやすいと言えます。

④のおしゃれ感を求めることは、これも実体験からそう思いました。

お洒落なバッグはそれをきっかけに銀行のご担当者様との会話も弾みました。

そして、中身を取り出す時に広がったお花柄は心が和みました。

ついでに書類くらっっちバッグも作った合計4点のビジネスバッグコレクション

1つは、ブリーフケース、もう1つはクラッチです。

ブリーフケースはA4書類が入るサイズ、クラッチは、A4書類も入り、ノート型パソコンなら入るというサイズです。

ブリーフケース:縦28cmx横36cmxマチ10cm。ビジネスクラッチ:縦26cmx横36cmxマチ無し。
黒はボックスキルト、真ん中のトロピカル柄はダイヤキルトをかけております。

前述の私が経理事務の仕事で外回りの仕事をしていたことからのの要望を挙げさせていただきましたが、それに沿ってこんなブリーフケースを作ったのが一番左です。

突然の雨に対応する素材、表地のベージュはナイロンオックス撥水加工の生地、ナイロン/100%です。

そして、裏地も同じくナイロン/100%の撥水用のコーティングが施された生地を使用しています。

そして、書類の重さに対応する②の要望には、この写真のように取っ手からつながる支柱(しちゅう)と私は呼んででいますが、これをしっかり縫い付けて、力を分散させ、一部だけに集中して破れてしまわぬよう、丁寧に持ち上げる働きをセッティング。

そしてA4横サイズであることは③に該当。

最後の④のおしゃれであるという要望には、控えめに中側に花柄を配置していくことで、パッと開けた時だけに見える暖色系の小花柄が時折心地良いというわけです。

右側の3点のクラッチバッグは、よく車内会議がされていた場面があり、会議も席を立って書類を持ち運んだり、時には別室の会議室へと足を運ぶ時もあります。

そんなシーンがあったことから、筆記用具、A4クリアファイル、書類、スマホ、貴重品、ノート型パソコンを入れて持ち歩くようなセカンドバッグがあったらいいのではと考えたものになります。

このクラッチは、ちょっとした近所の取引先への外出時にも書類を入れたりしてクラッチバッグの持ち方で脇にかかえてサクッと出かけられます。

そして、出張の時に大きなボストンバッグに詰め込む1つのバッグinバッグとしても機能します。

今回はキルトのデザインを黒のようにボックスキルト、トロピカル柄のようにダイヤキルトと2種考えてみました。

バラ柄は何もキルトはかかっていませんが、生地自体がキャンバス素材で分厚いので、生地の分厚さでクッション性が働いているという単純な考え方です。

黒はキルトがかかっていなくとも、ふんわり感のある素材ということでのクッション性がもともとあったのですが、ダメ押しでキルトしたのが、かえって、デザインみたいになってかっこよくなります。

機能とおしゃれが五分五分に役割を果たしてくれるようなクラッチになればということです。

あとがき

ビジネスシリーズの隠れテーマがありました。

それは、「堅苦しいビジネスシーンを素敵なお花柄で彩る」というようなキャッチフレーズで表現されます。

キルトに関しましても、地道にステッチしていきながらとてもワクワクして作業できました。

このブリーフケースやビジネスクラッチは素材を変えたりしていろいろバラエティーに富んだものになり得ます。

ここからは、その後のブログ投稿の手直しにより、書き加えた箇所になります。

この投稿当時ではまだまだ外回りのお仕事も存在していました。

その後、コロナ過を経て、そして、時代が大きく動き、はんこ文化もいよいよ消滅に向かいます。

完全には廃止にならずとも、そのせいで効率が悪い部分が見直され、人間のする仕事が激減していく未来が見えてきました。

よって、外回りで印鑑を押すようなお仕事が今後残るのかどうか、そして、営業と名の付く外回り専門のお仕事の形も変わってくるのではないかと思うようになりました。

また、経理部門では、「デジタル証憑」が2022年から本格的にスタートし、私も個人事業主の計上をデジタルオンリーで行っています。

紙で請求者やレシートをいただいた場合でも、あえて写真に写してJPGのデジタルで保存しています。

ここから思うことは、そもそも紙ベースの考え方である「A4サイズ」というサイズ感が必要なくなる時が来るということです。

ただ一方でこのようなことも思います。

時代がどんどん進んで、A4を基準にしたバッグが昔懐かしい何十年物になってゆくことです。

「A4用紙に基準を合わせたバッグが昔あったんだよ」というような時代が来るのかもしれません。

とはいえ、書類を入れるためのあれこれ工夫をしたその1時代の製作ができたこと、その中で工夫したことや考え方は、別にも活かせると思っています。

時代は移ろうものであり、仕方がないことです。

私にできることは、こんな書類入れというものが過去のアイテムになった時にも昔話として語れるエピソードなのかもしれません(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お客様と末永くお付き合いができるために。。ハンドメイドマーケットの下準備で試みた数々の工夫【114】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私picturesque(ピクチャレスク)の今年2020年の目標は、「実店舗販売の経験を複数積む」です。

そういう目標を立てた今年最初は、委託販売となるレンタルボックス。

ここへ商品を棚に置かさせていただき、1月の1か月間、「zakkausagi」様でお世話になりました。

「zakkausagi」様もハンドメイドでレジンのアクセサリーとかカービングという石鹸とかチョコを削って、薔薇のお花にしたり美しいハンドメイド商品を作っておられます。

お世話になったので、ここでご紹介させていただきました。

インスタグラムにとても多数の作品をアップされているので、どうぞ、インスタでzakkausagiと検索してフォローしてあげてくださいませ。

もしお近くにお住まいなら、ハンドメイドしておられる人はzakkausagi様のレンタルボックスにチャレンジしてみられてはと思います。

コロナ過での開催延期や中止が危ぶまれる中2020年イベント出展の準備をしました

さて、2020年最初はレンタルボックスを体験させていただきました。

実際に手に取ってご覧いただけるとネットの写真よりももっと印象が大きくなります、良いも悪いもではありますがね(^_^;)。

でもそれはとても貴重なこと。

ご意見もいただいて、大変参考になりました。

参考にさせていただきありがたかったことと同時にあることが浮かび上がりました。

私がレンタルボックス様にお世話になったほとんどの商品が、「アタシポーチ」といって、ポーチなんだけど、いろいろなサイズで、人それぞれ使い方が多数あるようなものだったのです。

あえてそういう名前をつけ、サブタイトルに「お客様が使い道を考えるポーチ」というものです。

コンセプトは「融通」「自由」でした。

ところが、それが、逆に何に使ったらよいかわからない、使い道が分からないという結果に。。

よく日本人の人は、蚤の市で、これは何に使うのかを店員さんに聞くそうです。

何に使うのかが自由であるとこんなにうれしいことはないともくろんだ私の読みが失敗したのでした。

これはとても興味深いことなんです。

日本人の多くの人々が、買い物が受け身体勢であるということです。

これが良い悪いではなく、そういう傾向であると考えると、逆に使い道をはっきりと明示するべきだったのかもしれません。

とにかく反対のことをしてしまっていたわけです。

私の場合、よく、全く違う分野の小物を意外なものに使うということを行っています。

例えば、パンダン製のコースターをパソコンのスピーカーの敷物に使ったり、レストランのメニュー表を経理計上がまだのレシート等をはさむファイルに便利に使っています。

パンダンのコースターをパソコンのスピーカーの敷物として利用
・・・インテリア映えするパソコン周辺機器の一角となってくれます。
レストランのメニュー表を未計上の経理書類のレシートなどをはさむファイルとして利用
・・・風で飛んだり散らかる心配がなく気軽にさっと入れることができます。

ところがこれは、あくまで私の主観だったのかもしれません。

大多数の人々が、ちゃんと使い方を決めてもらわないと購入に踏み切れないかもしれません。

もしくは、その地域の人々がそういった傾向が多かったのかもしれません。

どういった理由にせよ、大変良い勉強になりました。

更なる私の仕事として、今後、受け身でなく積極的な買い物の方が絶対に視野が広がって楽しいのだという喜びを伝えていくことも長い時間はかかるかもしれないけれど大きな影響を及ぼせそうだと考えています。

というわけで、長々とレンタルボックスの体験から学んだことをたくさん書いてしまいましたが、次のステップとして、イベント出展がそこまで来ています。

イベント出展も2020年に入ってから、募集を探して、近くであれば、たくさんの商品を運べるかな、と近隣で開催されるイベントを探しての応募でした。

厳しい審査があると聞いて落選する可能性もありましたが、有難く通過致しました。

せっかくの良い機会なので頑張ります(^-^)。

ただコロナの状況が今とても危うい局面に到達してしまっているので、この記事を書いている現在は少し見守る必要があります。

その後の流れで、たくさん宣伝もしていきたいと思っています。

早くコロナの終息を願います。

ハンドメイドバッグのイベント出展にあたっての下準備3点ご紹介

今回私が下準備を進めている3点の作業があります。

これをご紹介したいと思います。

まずは、①イベントでしか購入できない商品製作です。

イベントで盛大に盛り上がりはしたいですが、イベントも後の末永いお付き合いのほんの入り口で良いのではないかと考えます。

これをきっかけに知ってもらえて、その後イベントが頻繁になくとも、ネットのホームページや商品にたどり着いてもらえてチェックしてもらえたら、このイベントの意味はそれだけでも大きな成果です。

そんな重大なイベントにわざわざ足を運んでくださったお客様に対してできることを考えた時に、足を運んでくださったからこそ選べるイベント限定の商品というのは意味があると思います。

しかも、通常のネット販売と同じ物が安かったり、ネット販売では売っていない商品を並べるんです。

これからの2020年に出店するイベントではそれを実行していこうかと思っています。

その1つとして、こんな準備をしています。

3点セットのミニサイズのコスメケースを作るために裁断した生地。

コスメケース3点セットというものの製作。

3点セットともなればかなりお得感がありますね。これをお安い¥1,100の価格でご提供したいと思います。

そして、次の準備は、②商品情報の入った下げ札の作成です。

エクセルで、ラベルシールのマスに当てはめて作成の札の内容
:商品の名前、サイズ、そして素材情報ということで生地の名前とか混率を記載。
そうすることでさらに詳しく興味を持っていただくメリットもあり、お客様の興味のきっかけに。
左下には、私の写真、右下には、ホームページへダイレクトに向かえるQRコードを貼り付け添付。
そういった情報満載シールをまずは印刷します。
次に印刷したシールを厚紙に貼ります。
もっと洒落た厚紙がよさそうなものですが、まだまだ手作り感たっぷりな質素なものです(^_^;)。
そして、少し華やかに、そして、商品に取り付けやすいよう、お洒落なリボンテープを穴に通し下げ札完成。
穴開けは、ポンチで金づちでたたいて開けたり、マルチプライヤーという穴開け道具も使いました。
これを後にしおりみたいにお使いいただくことで、捨てられる可能性を低めます。
本を読んだ際に使うしおりの、このQRコードから読み取ってホームページにもお立ち寄りいただく狙いです。

そもそもこの案はどうしてひらめいたかというと、ブランドのインナーに付いていたおしゃれなブランドタグがとても質が良くてかわいくて、しおりに利用している自分の状態にヒントを得ました。

こんな風にしおりに大活躍のインナーに附随のタグなんです。

ストリート系の洋服全般のメーカーなのですが、とてもおお洒落なことされてますね(^-^)。

こんな風に本に挟んでしおりとして生き続ける、もともとインナーに附随のブランドタグ(紙製)。

③チラシを作るということも欠かせません。

イベントにお越しくださって近くを通り過ぎられようとしているだけのお客様にもアプローチできるのがチラシ。

その時は興味なくても、後々ゆっくり暇なときにチラシのQRコードものぞいていただけるかもしれません。

スマホでかざすだけで気軽に見れますので、このQRコード入りのチラシは必須であると考えます(^-^)。

あとがき

その後、この記事を手直ししたのがここからです。

結局コロナの真っただ中という期間で、イベントは中止となってしまいました。

多くのライバル達が集まるところの中で互いに集客しやすい場としては1つありますが、自社店舗でバザーというのも素敵です。

どちらかというと後者のイメージが強いですが。。いつかやってみたいです(^-^)。

見返す時に探しやすいハンドメイドバッグの型紙の収納の仕方【113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

去年2019年は、今までで一番数多くハンドメイドバッグのデザインを考案した年でした。

それに伴い型紙も随分増えました。

これまでは、いろいろと言うほどデザインを考案しておらず、5デザイン程度しかなかったのですが、2019年後半は特に新しいデザインに挑戦していくことが多くありました。

このことは、技術が少しアップしたというありがたい結果からの変化で、そのことで、広くハンドメイドバッグ分野を見るきっかけになりました。

これも研究の1つであったと思っています。

そんなたくさんの型紙を作っているうちに、型紙の整理整頓の重要さを感じるようになったのです。

例えば、こぼれた1パーツの型紙はどのデザインのものなのか、また、あのデザインのあのパーツを型紙で見てみようなど型紙のピックアップ場面も出てきたのです。

シリーズで企画していることでデザインも多くなっている事実

デザインがどうしても多くなる理由は、シリーズ物で企画する発信も意識してのことです。

まだまだ体験中の部分があるといいますか、初めての素材などにもトライしていきたいわけで、デザインをそのたびに新しく考えていったのです。

その初めての経験後、一度こっきりのものが出ることもあります。

これも結構大切で、なぜ続けて作るべきものではなかったのかの理由の部分に今後の製作のヒントが含まれるのだと思っています。

ストックしている生地には、今後のたくさんのシリーズが眠っています。

生地も眠っているだけでなく、バッグに仕立て上げて初めてのびのびと活躍するわけです。

少しでも多くの作品をどんどん作っていく時期に今はあると考えています。

型紙の収納の仕方例、書類のようにファイルに綴じるという方法

ハンドメイドバッグに使用している型紙用紙:このような5cm四方+半分の位置の目盛りがありがたい用紙。
ただただ白い用紙に作図するのに比べて時間がとても短縮できて、正確にサクサクと型紙が作成できます。
ハンドメイドバッグの型紙の実際の収納:フィルポケット付きのファイルにたたんでしまいこみます。
表側にデザイン名、パーツ名、必要な材料の枚数をエクセルで入力したラベルシールを右下に貼り付けます。
生地の柄の向き、毛並みを考慮した生地の地の目向きを規制の矢印の向きときちんと合わせます。
ファイルはこのような感じでコンパクトに収納。
万が一中から1つのパーツが飛び出してもお部屋へ戻すことがラベルシールの情報で可能。

せっかく5cm、2.5cmと分かりやすく記されている型紙用紙ですので、サイズを決める時にも、方眼の目盛りに沿ったものにします。

中途半端なミリ単位の中間地点はよほどそうでなければならないサイズの場合のみです。

目盛りに沿った長さの決め方は、後の型紙修正が分かりやすいのです。

また、収納するときに現物写真を前後とも載せています。

それが、型紙のデザインが早分かりできる目印になります。

ある期間は、写真の下に指示書を掲載していましたが、複雑で項目が多い指示書の場合だとはみ出してしまうので、写真のみにして、指示書はマイクロソフト社様の「メモ」へデジタルでメモをしています。

あとがき

2019年で、型紙に結構カーブラインを多く取り入れるようになりました。

その結果、ぐんとデザインの幅も広がりました。

カーブラインはコンパスが有効です。

円の一部をカーブに使用することの美しさを知りました。

それほど複雑ではない現在の仕様で、型紙もほぼ四角だけの集まりではありますが、こういった収納の仕方などの基本的なことは、今後状況が変わってもその整理整頓を大切にしていくベースの考え方は変わらないと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

エコバッグの意味ある2つのデザインの誕生、トートタイプはドレスライクな装いと、袋タイプはカジュアルな装いとマッチ【112】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ、レジ袋の有料化が迫ります。

そこで、ハンドメイドバッグを作っている者としては、その流れに作り手として参加してみようとこのたびエコバッグの企画をしました。

企画に彩(いろどり)を添えようと、バッグをどんな装いに持つかのお洋服とのコラボのテイストの違いを分かりやすく、「ドレス」と「カジュアル」に分けてみました。

サンプル作りで分かったサイズ感と難関箇所

違いが分かりやすい2種というのは、①ビニール袋型と②紙袋型です。

セルヴィッチデニムの14ozで丈夫く作りました。

14ozともなるとジーンズなみのごわつき感があります。

難関と呼ばれるのは、生地の折り目が重なったところ。

よって、いかに無駄な重なりなく作っていけるかなど工夫すべき点になります。

重なったところを無理矢理縫うとがたつき、ステッチがくずれます。

美しく作るためには安定した縫いやすさも重要なのです。

レジ袋のサンプル2種(「ミニ―ル袋型」と「紙袋型」):両方共縦の長さが短すぎます。
やや長方形寄りがデザインとしてはバランスが良く美しいと思いますので修正の必要を感じました。
容量が大きいと感じるためのぱっと見は、縦が十分あると物があふれる心配を解消してくれます。

2種のデザイン違いのバッグに合うそれぞれのお洋服の装い

この2点は、同じ買い物シーンで使うことをイメージしていますが、細かくは、その場所が違います。

左側の「ビニール袋型」は、スーパーでのシーンをイメージ。スーパーのレジ袋と同じ構造のデザインを再現しています。

右側の「紙袋型」は、デパ地下のイメージ。

デパ地下では紙袋をご用意していただけます。

お出かけのおめかししたファッションや会社帰りのスーツ姿にこのきちんとした紙袋型のデザインがマッチすると私は考えました。

ということで、シーン別、もしくは、お客様の趣味嗜好別で絞った2デザインということになります。

ただ、想定はしたものの、何もこれを食料品入れにという強制はございません。

さらには、ビニール袋型をスーツに持ってはいけないこともありません。

ある人は、これを遊び心でカジュアルな服装にメインバッグとしても使おうとしてくれるかもしれません。

だからこそのデニム素材、丈夫な長持ち度、色落ちの楽しみが付加価値として詰まったこの素材やデザインのコンビネーションが活きます。

あとがき

一重仕立てで製作した2つの袋ですが、一重仕立てはある意味、裏地付きの二重仕立てよりも難しいと言えます。

その理由は、縫い代を隠す場所が無いからです。

裏地付きは、縫い代そのままでの合体で十分です。

しかし、縫い代そのままで一重仕立てを作っていては良質さとは程遠いものになります。

やはり、「美しく隠すこと」というのがテーマになってゆきます。

この一重仕立ては単純で高価なものではないイメージがあるかもしれませんが、実は、工夫せねばならない点も数多いと言えます。

隠す場所が無いという追い込まれた一重仕立ての構造から生まれる工夫というのは、かなり優れた作りになっていくのです(^-^)。

この考え方は危険!、織物生地には織芯、ニット生地にはニット芯という使い分けが正しくない理由【111】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、つい先日私が起こした失敗談からの学びとして、とても大切なお話をさせていただきたいと思います。

それは、芯地の使い分けについてです。

織芯とニット芯をどのように生地に対応させていくかです。

まるで水膨れのよう、気泡が出来てしまった原因の正体

今回、ナイロンオックスというナイロン/100%の生地を扱ってブリーフケースを製作していました。

後に、<ビジネスシリーズ>というものでご披露させていただきます。

今回のこのナイロン/100%に対して、最初、接着芯を織芯でチョイスしていました。

とても単純な考え方です。

織物には織芯をニット地にはニット芯をという考え方でした。

ナイロン/100%のこのナイロンオックスの生地も織物だということで織芯を貼ったわけです。

そうしましたら、こんなことになりました↓。

接着芯によって縮んだ生地がもたらす気泡・・・せっかく縫いを綺麗に行っても最悪の面持ちに。。

あーあ、すべてが台無しに。。。

そうなんです。こんなことになってしまったのです。

ただ、この画像は非常に後に貴重な場面となります。

この原因は、ナイロンという糸の特性にあることが後から分かりました。

例えば、ナイロンが10%ほど混在している混合生地である場合、織物であれば、このようなことにならなかったと思います。

しかし、今回はナイロン/100%。

ナイロンという素材は、弾力性があると言われていまして、横にも縦にも手で引っ張ると伸びます。

ストッキングやタイツにナイロン/100%の素材が利用されていることからも理解しやすいかと思います。

とても伸びるというところが脚を自由に出し入れできて、そのまま動くことが可能になる素材なわけですので、いかにナイロンが伸びる弾力性のある素材であるかが分かります。

つまり、織物、ニットという枠組みではなくて、伸びる生地、弾力がある生地かそうでないかの判断をせねばならなかったのです。

ということはナイロンだけにはとどまりません。

例えばポリステル/100%の素材で、弾力性のある横に伸びる感じの生地出会ったことが過去にあります。

アムンゼンという生地でした。ミシンの針が刺さりやすいがさっとした隙間のある織り方でした。

これに接着芯の不織布タイプを貼ったことがあるのですが、ものすごくしわしわと生地が縮む様相が見られました。

気泡ではなくて、しわしわと縮むことも生地と接着芯の相性の悪さの結果です。

ということで、何も織物だから織芯をチョイスするのが正解ということではないわけです。

そう考えると、織物にもニットにもニット芯を貼るということにしていれば、今回のことが起こることはないと考えます。

なので、ニット芯を定番にしてそれを1本で使っていく考え方も安全策の1つ。

私は、いちいち織芯とニット芯を使い分けているから選択を誤るとこうなることがあるのです。

ただ、しかーしっ( `ー´)ノ。

織芯には、ニット芯に比べて、ハリやコシがうまく出るというメリットがあることも重要。

そうすると使い分けをしていく使い方をするという考え方がもっともなのです。

今回の教訓を今後へ活かす心得

ということで、今回のような恐ろしい体験をしましたので、いかに芯地が大切かということ、そして、当たり前にすんなりうまくいった過去も、生地と芯地がマッチしたことの結果であることが分かります。

芯地を貼る前に生地の縦横を引っ張ってテンションというか伸び縮みの具合をしっかり確かめるという作業が今後は入れていきたいと思います。

ここ最近調達してストックしてある生地の中にも、ものすごい弾力性のあるものもあります。

なので、織物、ニットというくくりは、あまり当てにしてはいけません。

生地の本当の姿といいますか、実際の伸び縮みこそが大切になってくるのです。

あとがき

この気泡のできる理由というのが織芯の融通の無さとナイロンの融通の良さのミスマッチで起こることだと分かりました。

一度できた気泡はアイロンでつぶしてもまたできてしまいます。

ということで、ナイロン/100%、もしくは、ナイロンの割合が高い素材は、たとえ織物であっても最初からニット芯を選択することが正解です。

「織物、ニット」という生地の区分けは「伸びる、伸びない」という単純な分類ではなく、「伸びる織物」や「弾力性のある織物」も区分けの中にちゃんと入れていかねばならないのです。

ニッチな分野のコレクション、青い薔薇柄で製作したバッグ3点とカラー重視のお洋服コーデ【110】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、ハンドメイドバッグ作りでは、<青薔薇シリーズ>というのを行いました。

薔薇柄自体は私が好むインテリアでよく取り入れている柄ですが、「青い」という色も限定したニッチなコレクションになります。

デザインもそれぞれ違いますし、高級なジャガード素材を取り入れています。

元はインテリア用カバー素材から服地までをバッグで利用した意外な利用例の3点

3点とも、デザインも素材に応じて変えています。

左上から時計回りに、楕円底バッグ、餅巾着、おにぎりという名前のバッグ。
同じ青薔薇でも随分雰囲気が変わります。

①楕円底バッグ

バッグの名前の付け方も少し拘っています。

「楕円底バッグ」は、ベタなごつい言い方ですが、その言葉だけでデザインが想像しやすい名前です。

楕円底バッグは2通りのデザインで使えます。

この写真のトートバッグ型が広げた状態で、サイドのリボンを結ぶとラインが水平になってややコンパクトになります。

このコンパクトになった状態がガラリと雰囲気が変わるので、気持ちの変化に応じてデザインを変えられます。

そうしたことで、飽きずに末永く使っていただくことに繋がればと工夫した1バッグ2種デザインです。

②餅巾着

巾着は、古典的なもとのオーソドックスなデザインは、アイレットカン12個です。

この写真でいうと12個取り付けた場合、前の中心部分にもひだが寄ることになります。

私が今まで巾着をいくつか製作してきて、12個は実用的ではないと感じました。

結局完全に閉まらないんです。

よって、完全に閉まらないデメリットを改善するべく、まず8個に減らして、あいまいな隙間をもう少しはっきりさせて、出来上がり12cm巾程の中蓋を設置。

そうすると少し空いているところを中蓋が補い、塞いでくれます。

中蓋が必要でないときは、サイドにぶらぶらしないように、マジックテープの相方をもう1つ設置して、くっつけておいて固定しておけます。

そうすることで、中蓋に付いているマジックテープのオスがトケトゲしいので他の布目のものを傷めるという心配がなく、快適にご利用いただけるというものです。

そして、今回初めて設置したのが、2つの取っ手。

以前は、タワー状に左右に設置した1本のみの取っ手でしたが、物を中から出す時に少し邪魔でした。

よって、通常の取っ手のようにダブルであれば、真ん中が隙間があって、物が取り出しやすいです。

取っ手が2個であることで、2WAY的にミニのトートバッグの形にも変身します。

ちなみにこのミニ巾着の名前は「餅巾着」。

③おにぎり

最後は、「おにぎり」。

おにぎりは、実はこの中で一番難しいデザインで、これでもまだ改善せねばならないラインがあります。

形の不思議というやつか、底のラインがなかなか決まらず、えくぼが出来たりした結果、今回のところまで行きついています。

底部分がミニのわりには、長財布を横向きに入れられる広がりとなっています。

小さいけれど、ダブルファスナーにしていまして、必要な分だけファスナーを開けて、歩きながらでも中身がこぼれぬよう、快適に出し入れできるシーンを想定しました。

ダブルファスナーで1本のものと2本をダブル使いと考えられますが、今回はファスナー2本をダブル使いの方で行いました。

ダブルファスナーで1本の方は、必ずしも中心が真ん中ではない、ファスナー2本使いは、真ん中で留まるので、必ず真ん中から開けるという違いがあります。

これらのバッグに合う洋服を考えてみる

では、これらの青薔薇のバッグに合うお洋服のコーデを考えてみます。

左から、グレー、パープル、紺のワンピースのイメージ。

上下の組み合わせは少し複雑。

ここでは、ワンピースと設定してみます。

左からグレー、パープル、紺と並んでいます。

洋服とのコーデを考えてみました。

青色というのは、意外と難しいものだとここで気づきます。

明るすぎる色を入れるよりも、大人っぽくダークな色のままでまとめるのが良いと判断。

紺色は、あまり極端に反対の色と合わせるよりも、シックに決まるのは同じ寒色系をまず考えます。

もしくは、無彩色系がかっこよくきまる様子です。

一番左はバッグも映えますし、洋服のぼやりとした感じにアクセントが加えられます。

だからといって突拍子もない色は持って行かない方が間違いなく「粋:いき」です。

真ん中は、もともとパープルがかった素材だったことを利用してさらにパープルな雰囲気にしています。

今回のこのバッグの紺と比べるとパープルな感じなのですけれど、実際はブルーの糸が使われて織られていながら、パープルがかった感じに目には映るバッグです。

その何となく映るパープルをお洋服で強調してあげる手があるということです。

一番右は、濃紺のお洋服。地味になりがちな濃紺もこのバッグ1つで変わります。

ここまで濃い紺で合うならば、もちろん黒も合います。

実際の洋服の黒コーデのスラックスにあわせてみました。

黒にもよく合います。シックに映えますね。

難しそうな真ん中のパープル系は、少し発展させて、パープル系の花柄の入った紺地のワンピースに合わせてみました。

このように柄同士ですが、お花の形が似ていて意外となじむこともあります。

真ん中のおにぎりは、ベースがくすんだような薄グレーなので、洋服は綺麗な色使いのものより同じようにくすんだ要素のある色だったり柄だったりするとマッチすることが多いです。

綺麗な方向に行っていまわないことが素敵なコーデの鍵となるケースです。

あとがき

青薔薇ばかり集めてみて、青薔薇の魅力にも新たに気づきました。

こんなニッチな青い薔薇のシリーズをしたきっかけは、以前使っていたアイロン台の元の貼ってある布がバラ柄でブルーだったことです。

それが何ともさわやかで、赤やピンクのバラにはない雰囲気を感じたことがずっと頭に残っていたということです。

当時更なるアイロンカバーをしていなかったので、どんどん汚れていき、もう手放してしまっやアイロン台でしたが、とても残念だったのを覚えています。

青薔薇は、全く同じ生地の多色展開の場合には、一番には選ばれないことが多いです。

やはり、ピンクや赤の薔薇がダントツに人気があると思います。

通販などでも売れ残りを見るとこういった青薔薇であったりします。

今回はそういった一番になりにくいような色を集めてその良さを掘り起こしてみたという意味もありました。

私は古着しか着用しないので、残ってきた良い状態のお洋服のアイテムがダントツ人気の黒ではない茶であったりすることも多いです。

そこがかえってマイナーカラーの良さだとも言えます。

色が揃い豊富な中では際立つことのない色の魅力を確認できる良い機会でした(^-^)。

美しきマルチカラーが気分を高める、気の向くままにぷらっとお出かけする旅行バッグのご提案【109】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

旅行というと、準備というものが付きまといます。

大切なことではあるけれども、時々それが逆にストレスになることも。。

そんな大げさな準備をせずとも、ふらりとそこまで出かけるような感覚で行く突発的な旅行などというものも気さくな旅として魅力的ではないでしょうか。

また、急な遠出の用事が入ったという場面も気持ちはハラハラしますが、同じ突発的な状況です。

今回は、そのような急に出かけるというシーンの想定のもと考えた気軽に持って外出できるバッグを作ってみました。

レザーの重々しさがかえって緊張感を生み出してしまう、布製の軽い花柄ボストンバッグ作り

ボストンバッグは結構デザインが難しめの製作となります。

拝見したところハンドメイドではそれほど多くの方が作っていらっしゃらない様子。

多くはやはりトートバッグをベースにしたものです。

ボストンバッグがトートバッグをしのぐ大きなメリットとして、口が完全密閉される点です。

これもファスナーのおかげです。

そして、ゆったりとファスナーを弧を描くように取り付けることで、サイドまで覆いが行き渡る構造です。

過去には、ボストンバッグがなかなかスタイリッシュな形にならず、どうしてもカーブの部分のマチが出っ張って不格好になったことを悩んだりしていました。

今回は、このような不格好さを改善した見た目のフォルムも意識したつもりです。

型紙にゆるやかにマチの巾の差を付ける工夫をしてみたのです。

後で貼りますYOUTUBE動画内でその差のあるゆるやかなラインの具合をご覧いただけます。

1泊ボストンバッグ:<サイズ>縦30cmx横45cmxマチ18cm
・・・取り外し式のショルダーも付いています。

カジュアルになりがちな綿/100%素材がエレガントさを増すためのにする砦(とりで)、取っ手先のフリルの考案

取っ手の付け根付近に関して、新しいデザインを思いつきました。

フリルの挟み込みです。

私が拘るのは、フリフリした強すぎるガーリーさはなく、控えめなしとやかなフリル。

これを取っ手の先端に挟み込みました。

共布で芯地を貼らず一重仕立てで作ります。

ただし、縫い代はきちんと隅から隅まで隠し込みさっぱりとさせます。

共布の取っ手の中にフリルを挟み込み縫い閉じた様子。

最初は、これを本体に取り付ける時際に、扇形に広げてミシンで縫い付けたりしてみました。

しかしながら、何やらうさん臭さが出てしまい、自然な控えめな開き切っていない扇のような雰囲気の方が断然良かったのです。

菊の咲き誇ったお花柄にさらにダメ押しのフリル。

これをクシュクシュとヒラヒラ感を強調したフリルだとガーリーになりすぎてしまい、しとやかな雰囲気が崩れます。

以前から、取っ手の先端のラインは気になっていた部分です。

どうしても雑な感じに映ってしまうのが悩みでしたが、その部分が大きな解決となりました。

ただ、これをくだけたカジュアルな雰囲気の素材に当てはめるのはセンスがありません。

あくまで、エレガントなお花柄やジャカードの雰囲気にマッチしたものとなると思います。

あとがき

最後のフリルについては、お話したいことがまだあります。

今回もそうですが、フリルの目的が、「装飾」ではなく、「雑なラインを隠すこと」にあるということです。

ラインが雑なのは、どれだけ綺麗さを長年試みても実現できなかった仕方がなかったことです。

どうしても、角張ったラインというのは、こういった製作では難しいのが工業的な素材との違いの布製ならではだと言えます。

よって、その仕方なさはそれであきらめ、そこをうまく隠すことを考えたフリルであるわけです。

そうすると特にヒラヒラと開いたフリルでなくても良いわけで、隠れればそれで良いのです。

そうした結果、随分控え目な感じの良いフリルが出来上がったという感想です。

ここで大切なことは、「意味のある装飾」というワードです。

装飾は余計な物だとも言えます。

余計なものを一切そぎ落としたデザインの中に現れる装飾というのは実はそうなるべくしてなった究極の「機能を持った装飾」であるということなのです(^-^)。