自作の”超”短編小説「分身」、いつものブログ記事投稿の延長スタイルの1,800文字程度で仕上げた不思議な物語【1444】

アイキャッチ画像1444

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、いつものブログ投稿文字数と同等数で非常にミニマムな小説を綴ってみました。

分身

この話は、生涯に渡り未解決の不思議な出来事。

これまで語ってこなかった不思議体験だ。

もしかしたら、誰にでも類似のことが起こっているものなのかもしれないが、同じ内容を他人と分かち合ったことはこれまでにはない。

気持ちの運びが、打ち明ける期を熟したと考えこの辺りで語ってみようと思う。

あれは確か1990年代後半だったかと思う。

学生時代の友人との集まり、男女が混じった風景の記憶から合コンのようなものだったかもしれない。

会も盛り上がり、後半へ差し掛かる頃の席移動のような時のことだった。

友人の一人があることに気付く。

「ねえ、あなた(男性)Yukari(私)ちゃんのことばかり見てない?」と。

大勢が集まる中、気になる女性の方をちらちら見るなんて当たり前のことではないか。

それほど不思議な行動でもないようにも思える。

しかし、その男性は興味深い答えをした。

「昔の彼女にそっくりなんだよ」と。

「あー、そうなんだね。よほど似ているんだね、何かあまりにも見てるから。。」と友人。

「そう、驚くほどにね」とその男性。

いやいや、人の記憶など当てにはならないものだ。

長年の様々な情報の出入りで、似てないものも似てくるものであると。

***

そんな何気ない出来事からおよそ数年後だったかと思う。

この時のシチュエーションが非常に薄く、ただ覚えていることが1つだけある。

それは、「また同じだ、何でこのように何回も自分にそっくりな人がこの世に存在するのだろう」と思った気持ちだけが残っている。

それこそ私の記憶が当てにならないものであり、そんな風に思ったような出来事が本当にあったのかさえ何十年も経過の今は曖昧だ。

ただ、これだけにとどまらなかったのが更にその後の2017年のこと。

場所は帰りの地下鉄の中。

降車駅は終点駅であり、全員が降車するべく降車口に向いていた。

そして、扉が開く数秒前のことだ。

ある女性が話しかけてきた。

「鈴木さんですよね」と。

私の苗字は「高橋」、彼女の勘違いだ。

「いいえ違います、高橋です」と私。

本名を告げる必要もないものだが、これが私らしさだ。

本当に違うのだということを、本名を告げることでより鈴木さんではないことをさりげなく強調したのだった。

と、その時だ。

その女性は、間違っていたことを認めずがっかりした様子で立ち去った。

まるで私のことを鈴木さんだと信じて疑わない様子だったのだ。

ここに私は引っ掛かりを感じた。

普通なら「あ、ごめんなさい」と勘違いだったことを認めることが多いのではないか。

そして、そもそも「鈴木さんですよね」という自信に満ちた言い方にも疑問があったのだ。

「ひょっとして鈴木さんですか?」との大きな違いである。

そして、何よりも彼女の表情が忘れられない。

「何てつれない態度をするの?みずくさいわね」という表情だった。

私が否定してもなお鈴木さんだと思い込んでやまない納得していないあの表情にこそ現実味を感じるのだ。

それからしばらく、このことが引っ掛かった。

もしかして、私に本当にそっくりな人物が存在しているのではないかと。

この時に、例の過去のことを思い出していた。

元の彼女に似ていて驚いていた男性について、そしてその後の曖昧な記憶の「何度かこういったことが起こっている不思議」に考え込んでいた記憶を。。

このダメ押しのような2017年を最後に、同じような体験はもう起こっていない。

しかしながら、この頻度は、1人の人生においてはなかなかのものではなかったか。

おそらく今後も未解決のままであろう。

ただ、テレビなどの「ヤラセ」や「ドラマ」ほど練り上がったものではなく、非常にさりげないしパンチもない。

これまで人に話してこなかったのはそんなところに理由がある。

そして、こうも考えてみた。

人間のイメージというのは、都合良く書き換えられるものであり、確かに今でも記憶に残るこの不思議体験こそ本当に実際にあったことなのかさえ証明がつかない。

勝手に私の脳内で作り上げられた虚構だったかもしれないと。

***

あれから更に10年後の今はこう思っている。

そっくりな風貌であっても魂は独自のもの、どこかで自分と生き写しのような人が自分が知らない誰かと関わっているということがその証拠だ。

そこには自分は居ないけれども遠く離れたここで、似ているという良きご縁を感じながら、分身の人生を応援しようと思う。

*** 終 ***

あとがき

アイキャッチ画像1444

今後もコンスタントに増やせて行ければと思いま。

どんな小さなことでも、これまで自分の中にとどめてきたことをアウトプットする素晴らしさ、心よりお勧めしたいです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り①>片側のみで横が180cmある広い窓、180cmもの生地幅は存在しないので2枚を繋げタックつまみながら作るための図案【1344】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、カーテンを初めて本格的に作ることになりました。

実家の新築のお部屋のカーテン類を作っていくことになります。

まずは、大きな窓の縦200cmx横180cmが2枚というサイズのカーテンをいきなり作っていきます。

過去に「なんちゃって風」に、色違いの上下の柄の生地(遮光機能などは無し)をつなげた簡単なカーテンは経験済みです。

今度はしっかりと仕様書を生地屋様にいただきまして、仕様書に沿いながら他の方のYouTube動画などに助けていただきながら作っていきます。

そんな実体験をこうして記録におさめ、今度は自らがYouTubeに投稿させていただきます。

シリーズ物になっておりまして、①-⑦くらいまでの区切りで作業の段階ごとに分けてブログも並行して書いていきます。

このたびは、まずスタート時点の生地選びに関しての「用尺」「寸法」のみの解説です。

縦が200cmの窓には縫い代はどのくらい見込んで生地を購入すればよいのか。

横幅は窓が180cmもあるのに生地幅はせいぜい155cmしかないからどのように作っていくのか。

いろんな不安や疑問をクリアしながら、「なぜ」を紐解いていきたいと思います。

そうして、カーテン作りを高額なオーダーメイドにお任せする1択にとどまらず、自作するところへの後押しになればと、応援の意味を込めましてこの記録を綴っていきます。

カーテンには「ひだ」が必要である、「1.5倍ひだ」の「倍」のいう文字は生地の実寸に対する実際の必要分量の事を指している

現在のカーテン:モカ色でドットジャガードが気に入り2002年に購入。ジャスコ(現イオン)のワゴンにて。
現在のレースカーテン:こちらも既製品。同じくジャスコ(現イオン)のワゴンにて2002年秋に購入。

いずれも一般的によくあるカーテンのイメージです。

この写真は現在の住まいの賃貸物件対応のカーテンなので、作りたい実家の窓よりも横幅は狭いです。

ただ、1.5倍ひだは同じ形に出来上がるイメージとしてはズバリです。

作りたいカーテンの窓のサイズ。図の横の縮尺が悪く、こんな縦長ではないですがすみません<m(__)m>。
下に影で見えているのは窓、ベージュはカーテン地、窓の1.5倍分の生地はこのくらいの余分。

1.5倍ひだというのは、ひだによってつままれてクシュっと縮んだ分にもっていかれる生地の余分が窓の横の長さの半分の寸法必要だという意味。

上下の余分は生地屋様のご提案では、+30cm見込むと良いそうです(実際にはこれでも多めですが裾曲げの分量の好みが分かれますので30cmは相当な判断です)。

よって、生地購入は窓の180cmx1.5倍=270cm、ここへ左右の三つ折りの縫い代分3cmずつを足して、270+3+3=276cmが片方の窓分の用尺です。

しかしです。売られている生地幅の現実的なことを考えますと、276cmも幅がある生地はほとんどありません。

どれもがせいぜい150cm程度まで。

そうすると、2枚はぎにして生地をつなぐということをする必要があります。

そうすると、生地ははぎがある左と右それぞれで合計4枚必要だということです。

そこで、少し心配ごとが起きます、「余分過ぎないかな?」という思いです。

それは正解です。

計算で、どのくらい余分なのかを確かめます。

155cmx2=310cm。縫い代をここからおよそで引いていきます。

310-3-3=304cm。

この304cmは本来必要であった276cmに対してどのくらい余分なのか。

304-276=28cmと出ます。

どうでしょうか。カーテンのような大ぶりな横に広がるクシュクシュしたアイテムでの28cmなど大した余分ではないと考えられます。

もちろんこの28cmで最後にベルトを作ることもできるので、ここで本当に欲しい276cmへのカットも良いかと思います。

ただ、このまま作っていくということが反対に楽ちんなのです。

よって、このまま作っていくことにしました。

その余った分は大丈夫なのかなのですが、後の段階でひだを作っていく時に生地屋様にいただいた計算式に当てはめる際に、縫い代などをステッチした出来上がりの横幅を測ってから行いますので、その時に28cmの余分は均等にならされるのです。

この28cmの影響がどこに出るのかというと、ひだの数・ひだ山の高さ・ひだ同士の間隔などで調整されていきます。

それでもたくさんのひだ山分に28cmが割り振られて消えてしまうような感覚です。

よって28cmの余分を使ってしまうことなど、心配はご無用だと見て取れます。

文章では28cmが余っていたのに、ここでは34cmと書いてあります。
縫い代の左右計6cmを引いていないからで、34-6=28cmに一致しますのであしからず<m(__)m>。

あとがき

カーテンは、見せるためのもの。

閉じていてもインテリア、開いていてもインテリアとして映えさせたいものです。

そこに「ひだ」が役割として活躍します。

ひだが無ければ、カーテンを開けた時に上のラインが手前にぐおーんと突き出しみっともないのです。

その突き出しをひだをあらかじめ作って収縮しておくことで突き出していないように見えるという「機能」なのです。

さらに、そのひだ自体も美しく作るために「メッシュの芯」を丈夫に内蔵することになります。

折って縫うだけのような単純作業の集まりのカーテンですが、どの作業も「機能美」の集まりだということに作りながら気づくことになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

昭和時代のものと思われるの天然石ネックレス2本、もう1色の天然石を加えマルチカラーロングネックレスへのアレンジで増やす「出番」【734】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここに2連の色違いネックレスがございます。

薄グリーンが「ニュージェイド」、薄ピンクが「モルガナイト」。

2連を重ねてバイカラーで使う装い方に限界を感じ、一度見直します。

同じ長さの重ね付けはしっかり重ならないのでカジュアルなのです。もう1色ブルーを加えてロングへ。

モルガナイト(ピンク)が随分汚れていますので、後で洗います。

アクアマリンを追加。まだこの状態では、アクアマリンがゴムの連になっています。3種を順番に配置します。

ということで、この連をバラバラに解体して組み直し、ロングネックレスへ仕立てる作業を致しました。

いわゆる「ハンドメイド」でできる範囲であり、ストーン選びが無限の可能性ということになります。

お気に入りのストーンであれば、留め具を高級地金の18金やプラチナにもできますので、こうした自作の技術を覚え、トライしてみてくださいませ。

K18YGの留め具に初めて使用した、長めのつぶし玉がきらりと光るロングネックレス

では簡単に手順をご紹介します。

グリーンとピンクのネックレスを解体。ブルーも投入。おおよそ同じくらいの珠数。右上の留め具はK18YG製。
モルガナイトのピンク色が非常に汚れていました。珠交換は洗浄のチャンス。石鹸水xぬるま湯で付け置き。
いつもは、球状のミラーボールを使用しますが、初のシリンダー型。彫りが美しくつぶしやすそう。K18YG製。
ロングネックレスともなるとやや重みがありますので、やや太め14号の釣り糸(テグス)を使います。
まず、引き輪にシリンダーパーツをペンチでカシメて取り付け。縦が1cm。穴が一番大きいブルーが端。
こんな風に色が偏りなく散らばりました。こうして、マルチカラーらしくなっていきます。
完成:やさしいトーンの調子がそろったパステルマルチカラーロングネックレスです。
留め具のシリンダーは、ダルマ板程の長さがあります。この留め具部分も高級感のポイント。
108cm程度の長さのロングネックレス。一連使い・2連使いが可能。

以上、お仕立する過程でした、洗浄の写真が1枚あれば良かったですが撮影していませんでした<m(__)m>。

材料である天然石の選択、多種の中から最もピンポイントなものを「色・形・種類」で検索して見つける

もともと2連だったバイカラーのネックレス2本からの変化としては、一度に装着できること、そして、バイカラーからマルチカラーになったことで、コーデの幅が広がる見込みができたことが大きな効果です。

マルチカラーというのは3色以上のことを指します。

2色よりも3色の方がミックスされて偏りが消え、馴染みやすくなると言えます。

工夫した点は、そもそもアクアマリンのチョイスという点です。

本来、ニュージェイド、モルガナイト、アクアマリンと並ぶことはあまりないからこそ独自の色展開が生まれるのです。

それでもパステルカラーの雰囲気を活かす元の2色だった時の美しさはそのまま続行したつもりです。

あとがき

このような連のタイプのジュエリーは実は、全く受けが悪いです。

「トホホ」なのですが、個人的には大変好み。

おそらくこうした連物は、「パワーストーン」と見られてしまい、お目が高いジュエリー好きの方は、「高級地金+宝石」に価値を置かれています。

そういったことを感じ取り、当「本物志向のレンタルジュエリー」では、当初ラインナップにあったこうした天然石の連物、真珠も同様に2022年に完全廃止。

もともとニュージェイド(薄グリーン)が祖母からの譲受のネックレスだったことで、重ね付けに年代物のモルガナイト(薄ピンク)に出会い。。というストーリーがあったのです。

確かに譲受のネックレスはそれを受けた運命ですので付けたいところなのですが、それ1点ではどうしても昔臭さが出てしまって躊躇することがあります。

そのような時に、このたびのように新たなストーンを加えたアレンジをして出番の可能性を広げる工夫が上手くいけば、そのままで眠っているよりも天然石自体が喜んでくれるのではないかと思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク