ハンドメイドバッグの袋型タイプ製作における縫い代1.5cmと1cmの箇所ごとの使い分け【921】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを作る多くの人が袋型タイプが多いのではないでしょうか。

その袋物の1つのデザインに王道のトートバッグがあります。

裏地を付ける、着けないにかかわらず、地縫いの際には縫い代を要します。

今回は、その地縫い部分であったり、細かいパーツなどの場合など縫い代がいろんな場面で必要で、縫い代自体の幅の違いをその使い分けの点でご紹介したいと思います。

重さや圧力がかかる部分は、1.5cmがお勧め

重い物を入れたときの重圧などは、こういったハギの部分にかかってくるので圧力がかかり少し動いたり生地の折り目が開いたりします。その積み重ねで耐え切れず破れたり裂けたりなどが起こりうる想定です。

そうすると、5mm程度では、いつパンクするのか分からない不安に襲われます。

やはり、3倍の1.5cmとっておくことがとても安定感があります。

ひっくり返しとか表面からの見栄えが美しくなるのは、1cmがお勧め

今度は、逆に細かいパーツに関してです。

細かいパーツは、ショルダータブ以外は余り重圧がかかるところではありません。

よって、縫い代を1.5cmも取る必要もないことと、1.5cmでは、ひっくり返しの際などに混沌としてしまい、縫い代の行き場がなく表へ響くことがあります。

そうした場合を考えると、1cmにしておいてすっきりと縫い代が収納されるような環境の方が表からの見栄えが良いです。

ということで、1.5cmと1cmというわずか5mmのことではありますが、この違いが大きいいということで、使い分けも重要です。

以前、某ブランドポーチの縫い代が浅くて、使っているうちにパンクした過去があり、結局、そこをロックミシンで覆い、そういったリフォームのおかげで現在も使えているという経験があります。

地縫い部分が一重仕立てでしかも縫い代も浅く、縫い代の始末もしていない。。。

これがブランドバッグではまかり通ってきたようで。。。

それでもブランドの価値を損ねない他の分野での活躍と信頼があるからですが、やはり気持ちが良いものではなく、その商品をリピートしたいとは全く思いません。

私のようなプチ個人業者がそれをやっては元も子もありません。

けど、そういった経験があってこその教訓だったりしたわけで、貴重な経験と言えるものだったかもしれません。

あとがき

今回のように、ちょっとした箇所であっても、結構深い意味があったりする点を、アウトプットしていければと思っています。

また、ちょくちょくお寄りくださって、何かお役に立つような細かな工夫をお持ち帰り下さいませ(^-^)。

トートバッグ作りの時のマチのミリ単位の徹底が美しい立体フォルムを作る意識【779】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

おそらくハンドメイドバッグで一番多いデザインってトートバッグではないかと思います。

今回は、そのトートバッグのマチの地縫いの部分がとても重要であるということのお話になります。

綺麗な底のフォルムを出すためのマチの縫い代の位置の徹底

私は縫い代1.5cmでとっていますが、マチの部分は台形の突き出した部分が端っこです。

端っこの最初と最後の締め部分でありながらも、位置が曖昧なのは、台形だからですね。

これは物理的なことで、平面を立体にするときの突き出しの構造上縫い代分横に突き出します。

このことで、縫い代が計りにくいわけですね。

この印の付け方は悪い例です。なぜかというと、端っこがあいまいだからです。せっかく真っすぐに縫っても最初と最後がぐにゃっと曲がる可能性があります。
こうして、先端まできちんと縫い代の印を付けます。上の台形の左上の先端からまっすぐに降りてきた位置から左へ1.5cmが台形の底辺の左端です。
右側も同じように先端まで印を付けます。
そして、先端は返し縫いをし、玉止めも先端のとがった部分の位置で丁寧に行います。

こうしてひっくり返した角がどんな出来になるかってもう分かりますね(^-^)。

あとがき

トートバッグという簡単なシンプルなバッグ1つとっても、あっと驚くような綺麗なものに仕上がるためには、間違いなく、このマチのまっすぐな縫いが影響してくると思っています。

結局、いろんな箇所でその小さな1つ1つの丁寧さが完成のぱっと見という数秒に影響する、考えてみればとても重要なことです。

ロックミシンを使わずに一重仕立ての巾着袋の縫い代を完全に隠す方法【744】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末。。。これは常に意識することです。

奥ゆかしく、きちんと縫い代が隠されていることはハンドメイドバッグがすっきりと美しく仕上がる、間違いなく1つのポイントになるものであると考えています。

今回は、この縫い代を一重仕立ての巾着袋で完全に隠すというものを、製作途中のリュックの内側に設置の巾着部屋部分の縫製段階を例にご紹介したいと思います。

もともと二重仕立てで設置なのですが、ビンテージ生地であり、入手が不可能、一重仕立てでやらざるを得なくなった状況です。

先に三つ折りをしておくというやり方

二重仕立ての場合、2枚が重なるその中に互いの縫い代が都合よく隠れてくれます。

しかしながら、一重仕立ての場合はそうはいきません。

むしろ一重の方がそのあたりが悩む部分であり、難しい点だと言えます。

マチ以外のすべての縫い代をあらかじめ1枚ずつで三つ折りをします。7.5mmずつがやりやすくコンパクトです。

そうして、通常のように巾着袋を地縫いしていくのです。そうするとこんな感じに。。↓

これは、まだ裏側を写していますが、巾着袋が一重仕立てで縫い代がすっきり隠れたものになりました。

表から見てみますね。まだひもを通していないです。↓

マチ部分の縫い代はこのままで大丈夫です。本体と裏地のマチと一緒に挟み込みますので、この時点では隠さなくて良いのです。

以上のように、先に三つ折りをしておくと、可能なんです。

しかし、地縫いの時に凹凸があり縫いにくいので、ずれやすいのがデメリット。

待ち針でしっかり押さえ、目打ちなども使用して正確にぴったり重なり合う工夫は必要です。

あとがき

この裏地は今回分厚い生地だったので、一重仕立てでも可能でしたが、異例です。

実際、二重仕立てで、中に巾着がツンと立つように設置するもので、基本二重仕立てで今後も行きますが、たまたま生地が不足していた事態がこのような学びの機会をもたらしました。

結局このデザインって、本来の裏地x2枚と巾着袋の裏地は4枚ということで、合計6枚のパーツというものすごい用尺です(^_^;)。

「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインなのですが、はるかに表地より裏地の用尺が大きいケースです。

完成したらレビューとしてまた記事にアップしますので、この今回の一重仕立ての内側設置の巾着がどのような存在になるのか、是非お楽しみにどうぞ(^-^)。