<パッチワーク企画⑩>パッチワークとは言えきちんと配列したい、同パーツグループで形作られたベージュ系ナップサック【1208】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、<パッチワーク企画>の最後の4点目の製作が終わりました。

最後のナップサック「餅巾着」が完成したのです。

随分と複数の段階を経ての完成になります。

パッチワークシートを作ると言っても、1点のバッグなので4シートです。

1枚のシートが縦4列横4列で16パーツ。

それが4面ですので、全64面の充実のパッチワークだけでできているバッグなのです。

また、この次の記事の投稿ですべての総まとめをアップ致しますので、今回は、4点目の完成の様子をお送りしたいと思います。

マイルドテイストなベージュ系の完成

最初の方の1-2点目で黒ベースを多く使い、残りの3-4点目ではカラーが豊富な製作になりました。

今回のラストは、ベージュ系といった感じの仕上がりになりました。

外面はベージュ系で、内側はオレンジやマルチカラーで賑やかです。

<サイズ>縦29cmx横34/47cmxマチ15cmです。

表面の人から見える方(メイン):きちんと整った配列がやはり強さがありすっきりしていて、
こちらをメインにしました。
表面の背中と接する方:こちらが人から見える方でも良いのですが、ややボケますね。
片方の側面:4種のパッチワークが混在。
もう片方の側面:こちらも4種のパッチワークが混在。
底面:可愛らしい小花柄がすっぽりと底面へ隠れてしまいましたが、
これもパッチワークならではです。
内側:賑やかですね。無地のパーツが多い方の手前に
オフベージュの細コーデュロイ生地でポケットを付けました。
ポケット:こんな風に無地ライクの面の中にポケットを付けました。

だいぶ、4点目は慣れまして、スムーズでした。

シートにステッチをするところからのスタートで、3日間です。

もちろん3日間ずーっと作業ではなく、だいたい平均3-4時間ずつですね。

とにかく、パッチワークシートを作る前の段階の方が日数を要しますが、考えてみれば、あのはぎれの山がこのように、4点目の最後の終了をもっていったんすっきりしたことがとても良かったです。

あとがき

生地の厚手、薄手が混在するこういったパッチワークの寄せ集めの場合に、1つ工夫したことは、あまりにも薄手の生地には、もう1枚接着芯を余分に貼ることです。

そのタイミングは、シートになって、表側からステッチで固定していく際が望ましいと思います。

そうすることで、ハギ目の両割れが綺麗に寝ますのでステッチ自体もやりやすいのです。

そういった対策をしないと、皺が薄手の生地に寄りがちになり綺麗ではありません。

パッチワークにありがちな厚みの差はこうして接着芯などで解消していくと全体にすっきりとしたラインになったりするのです。

見えないところでそんな工夫もありながらの完成になっていきました。

豊富な110cm周辺の生地巾で選びたい、2枚ハギのツートン2色で作った共布ひも【1207】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、<パッチワーク企画>という多数のパッチワークパネルで表地も裏地も製作するナップサック型「餅巾着」を製作中です。

その中で1つご紹介したいスポットがございました。

ここ最近改良した2枚ハギの共布巾着ひもです。

これは、1枚一続きで150cm強の出来上がりのひもが望ましいものの、縦で裁断すると生地のロスが多く、横巾をうまく利用していく2枚ハギの方が現実的にケースとしては多くなると思ったからです。

150cm以上もの広い巾の生地は正直レアです。なかなか見つかりません。

カーテン地などのインテリア地は150cm以上が基本なのですが、インテリア地はこういった巾着型のように絞るタイプには不向きです。

厚みがあり過ぎて、口がちゃんと閉まらない、巾着をしぼりにくいなどのデメリットが生まれるのです。

よって、広い巾が多い生地ではこの仕様がうまく当たらないので、結局材料探しの困難のデメリットが生まれてしまいます。

ということで、2枚ハギにして、どの生地にも対応できるオールマイティーにしました。

そして、このたびの、パッチワーク生地の集まりのには、2枚ハギで色も変えるということをしました。

あまりにかけ離れた2色ではなく、近い2色で組み合わせ

左:麻/55%、ポリエステル/45%の茶色。 右:ナイロン/100%のサンドベージュ。

左側が土色、右側が砂色といったところです。

この2色は比較的色が類似でとても近い位置にあるので、バイカラーといってもなじんだ見かけ映ります。

この真ん中のハギ目は、後の作業でまるでデザインのように工夫したつなぎ目に出来上がりました。

そして、このハギ目が巾着では内側に隠れて、目に映らない位置に配置されますので見かけもOKになるのです。

ショルダー2本分:バイカラーながらなじむ映りです。

もとは、5cm巾の80cm(縫い代込み)の型紙を1cmの縫い代で合体して、ハギ目で▲1cmx2箇所、端同士の縫い代▲1cmx2箇所の合計▲4cmが差し引かれて、160cm-4cm=156cm。

約155cm程の出来上がりの長さで、Dカンに設置時に「わ」になる部分が▲5cm要するという差引により、結果出来上がりが150cmのショルダーに出来上がるのです。

こうした安定的に常に150cmで徹底できるのも、2枚ハギにしているからこそです。

内側に接着芯をフルに貼り、4つ折り観音開きで4枚仕立てへ。

そして、更に、ステッチが3本縫い付けられて、ハギ目にもステッチが溝の両端に走る。

ここまでしたショルダーが丈夫でないわけがありません。

出来上がり巾が、1.2cm程の華奢なタイプながら、十分な強靭さを追求したショルダーなのです。

あとがき

今回のショルダー/巾着ひもは、<パッチワーク企画>最後の4点目に取り付けるものになります。

もう間もなく4点目のナップサック「餅巾着」が完成します。

これでパッチワーク企画が終了となります。

パッチワーク企画の最終で今まで全4点を同時に比べる投稿を致しますので、この今の、エコロジーな砂色や土色のショルダーがナップサックの完成品の中でどんな存在になっていくのかもご注目いただける部分だと思います。

この2枚ハギへのショルダーの型紙変更も、別のデザインの「切餅」という長い支柱+取っ手で作られるエコバッグにも良いヒントになりました。

あちらも150cm程度、少なくとも130cm巾あるような広い幅の生地限定なら作ることができるデザインでしたが、もうここで仕様変更を決意しました。

やはり、結局は作りやすい、材料も選びやすいものでなければ、作り方やデザインをご提供しても十分にご利用いただけないであろうという結論に至りました。

そして、そのハギ目も隠す工夫、固定する工夫も追加して、ハギ目のデメリットを解消していくというヒントも同時に得られました。

2023年の年始でこの有難き気づきを得られましたので、モヤモヤしていた2022年末のコンテンツ制作の方ももっと見直して、新しい形で2023年進んでいけそうです。

もし、ハンドメイドバッグなどをご自身で製作なさる方は、デジタルコンテンツの制作+販売もしてまいりますので、また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

一方、ご自身では製作なさらない方は、並行して、私も自身で製作してバッグも今後も引き続き作ってまいりますので、また、お立ち寄りくださいませ(^-^)。

ハンドメイドバッグ製作で生地が不足の時のデザイン性のあるハギを作る方法【424】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在卵焼き製作週間と決めています。

多くの「卵焼き」デザインを作っていき、細部の研究をして美しく作り上げるための方法が見つかったらデザインを確定していくというものです。

今回作り始めた素材で、卵焼き製作をいったん終了します。

その後はまた違うデザインへ移りますので、再び卵焼きを作るのが先になるわけです。

ということで、この研究の集大成のようなラストの製作であるということで気合が入ります(^o^)丿。

今回使用の生地

今回使用の生地は、次に続いていく4月からの2021年度用の黒生地の存在をにおわせるものとなります。

<表地>シルクコットンジャカード、綿/67%、絹/33%、イタリア製。
<裏地>生地名不明、混率不明(ウール系とのこと)、日本製。・・・いろいろ不明で申し訳ないです<m(__)m>。本来ジャケットなどに使われるような凹凸感ある素敵な生地です。

黒ベースの無彩色な柄、これは2021年度4月から目指していくテイストです。全体では、黒無地のジャカードが多いので、こういった柄が浮き出た白の色使いもしてあるものはその中でもレアになりますが。。

ということで、今回はこの組み合わせで「卵焼き」(バニティバッグ)を製作していきます。

長いパーツ用の生地が不足の場合のハギの手法

生地がなかなか横に残っていない場合が今回です。

それでも、常々、意識的に生地を残す時に横に長く残すというのが後で別の製作をする場合に長いパーツに対する悩みがなくなります。

それをしていても今回は不足の事態になりました。

そこで、はぎをいくつかのパーツに入れていきます。

まずは、表地の蓋のマチパーツ。これが2枚に分かれています。写真に写った感じがずれていますが、同じ分量で2つに分かれています。この場合は、真ん中でハギを作るということでハギが中心になる、よく使えるやり方です。
こうして縫い代1.5cmでステッチを入れ、アイロンで割り、ハギ目の両サイドに2mm程度の位置に縦にステッチを入れて固定。
表から見るとこのようにしっかりとしたデザイン性のあるハギにできあがります。ここをステッチしないとぐらつきますし、丈夫でないので縦ステッチは結構入れる意味があります。
もっと俯瞰して見てみます。こんな風に1枚のパーツに出来上がりました。

真ん中にハギが行かない場合の1つの案

こんな感じで、裏地の側面パーツが2枚でも面積の違いがあるんです。1.5cmほどですがわずかに幅が違います。
とりあえず、まずは同じように真ん中でハギを作りました。左右は対象ではない状態です。
裏地のハギの中心とフルに裁断ができている表地の中心を合わせて待ち針します。
そうすると当然長さが同じでない裏地側が少ない側が生まれます。ここで表地がはみ出している約1.5cm巾分をカット
逆サイドは反対に、裏地が余ります。裏を向けているので少し分かりにくいですが、青い芯地の方が裏地、黒の芯地の方が表地です。ここで、裏地の1.5cm巾分の余分をカット。

ここでお伝えしておきますと、型紙通りなのは、表地の方ですが、やむを得ず、型紙に逆らい、1.5cm削るということをしたのです。

型紙に逆らっても良いのか。。。

これは、このパーツが大丈夫な部分だからという考え方です。

重なる部分があるので、その重なりが狭くなるのが1.5cm分。

1.5cmなら良いのではないかという判断からです。

はぎが3つもできる4パーツを1パーツにする手法

さて、これが最後ですが、一番複雑!?、はぎの作業です。

4パーツあります。ここで、すでに、左右が均等になるように2枚ずつ長さをそろえた4枚であることが、出来上がりの整いに影響します。可能な場合このように偶数でセット組になっているのがよいです。
少し飛んでしまいますが、一番下の写真が4枚を1枚にしたハギが3箇所のパーツです。はぎが中心から左右に対象に出来ていますね。まるでデザインのようにハギが整って位置することができました。

実際、切り落とした部分が結構あって、縁の方ははぎがサイドに近くなっています。重なった時このハギ同士が近寄ってくるという予想です。

そして、忘れてはならないのは、側面パーツを1.5cm削ったことをこの細いパーツである蓋のマチパーツでもやらねばなりません。

あとがき

以上がいろんな箇所をはぎにした今回の下準備の風景でした。

YOUTUBE動画貼りますね。

ハギも必要な緊急時のみがよいです。

やはりハギにすることで、少しずれたりなど、わざわざそんなリスクを負うよりも、フルに1枚のパーツがあれば、それが一番良いです。

けれども、今回のこのハギの作業を投げやりな感じではなくて、きちんとした綺麗な出来を求めていくと、デザイン性のあるものになり得ます。

デメリット部分をカバーできそうなんです。

つぎはぎをそうと思わせない、逆に素敵なデザインのようだと思ってもらえるものになりますよう(^-^)。