<リメイク図解>古着そのままの販売以外の方法、生地だけを利用の小物作りの準備【1200】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今後、ますます環境に配慮した「サスティナブル」な行動が意識されていくと思います。

私もここ何十年もの間、洋服は古着しか購入していないような状況ですが、古着購入も成功ばかりではありません。

やはりネットなどで見て決めたものが実際に手にした場合のギャップや、古着だと分かっていていったん受け入れたものの、デザインがどうもある時代の流行が強調されて、今そのまま着ることに少し抵抗があるなどが時々あります。

そこで、一度は入手した古着ではあったけれど、今後はこのままで持っていけないかもしれない時の、もう一度の見直しとしまして、その様相を変えていくというご提案です。

確かにミシン技術も要します。

どうぞ、いずれ、ミシン1台お持ちになり、自主リフォームなどの技術を身に着けてみて下さいませ(^-^)。

今回は、生地や素材だけを今後も活かして、別のものに作り変えていくいわゆる「自主リメイク」をします。

私も同時進行で実際に今行っていますホットな情報として裁断の粗裁ちと接着芯貼りをご紹介したいと思います。

リメイク、リフォームは、「元のアパレルメーカー様の著作権の侵害をせぬよう」、あくまでも、「商業利用は不可」ですので、「自分で行う範囲のリメイク」ということでご理解いただければと思います。

そして、私も、並行アップのYOUTUBEが商業利用にあたりますので、「図解のみ」の解説になることをご理解下さいませ<m(__)m>。

オーバーブラウス、枕カバー、古布(着物)から継続の大変美しい柄だけを今後も活かす方法

素敵な柄の古着を大き目パーツで粗裁ち

やはり、洋服も作られたままのデザインで残っていくことが一番良いのですが、実際そうはいかないものです。

そこで、一度購入したものを他の人にそのままの洋服として転売する方法以外の方法として、自身で最後まで責任を持つという内容の方法です。

まず、洋服を四角に近い形で粗裁ちします。

そうして、そこへ、接着芯を貼っておくのです。

今回、私が実際に今回やった作業は、ずっと前に(1年前くらい)洋服を転売しようか廃棄かを迷った際に、粗裁ちして保管あった生地に、接着芯を片っ端か貼って行くということでした。

素敵な絹/100%であるツヤのある素材の良さ、そして、そこにのせられた素敵な花柄を今後も継続していく決心をして保管していたものです。

その続きを、結構間を空けた今、次のステップとして作業したのです。

この後は、型紙に当てはめて、何か小物を作って行くと思います。

もう一度洋服にお仕立てだと、子供服など小さいものになります。しかし、私は洋服作りの技術は持っていないのです。

そんな私ができることは、バッグなどの小物作りです。

そして、接着芯を貼っておく意味としましては、洋服であった「服地」というものが、薄手も多く、ハリコシを出しておくことで、その後の用途の案が浮かびやすいからです。

そして、出来上がった小物が立派になれば、元の洋服も違った形で活かされたということになります。

これを、ただ、洋服をそのままの状態で保管していると、クローゼットで着用の機会がない残念な洋服の様(さま)と何ら変わりません。

そうではなくて、1歩も2歩も再利用の領域として、前へ進めておくということなのです。

洋服ありのままの姿で残ることは理想ですが、元のお品の「破片」でも残っていくことができるとうのは素晴らしいことではないかと。

あとがき

まだこれには、続きが今後あることになります。

しかし、接着芯まで貼ると、この後はかなりスムーズです。

よって、まずは今ここまでですが、この後、何を作るかを考案し、型紙を作って生地を裁断していけば、少しずつ作業の進捗度も高まっていきワクワクしてきます。

洋服を解体した時点で、あまりに細かい作業をし過ぎてしまうと、その後意向が変わった時にまた、違和感を感じてしまうかもしれません(これは過去に実際に私が体験した違和感です)。

よって、このたびの、「粗裁ち」というざっくりとしたあいまいな状態こそが、保管している間の心の移り変わりにも対応しやすいと言えます。

今は、巾着袋が作りたいと思って巾着袋型に早々と裁断してしまうより、巾着袋もいいかな、などとぼかすのが粗裁ちで、いかようにでも後から対応できる状態なのです。

粗裁ちの良さを1つ発見したということになりますね(^-^)。

長い目で見て武器になってゆく♪、ゆがみがちなとろみ生地に上手く接着芯を貼るコツ【866】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中のハンドメイドリュック「餅巾着」を新しい生地3種で製作し始めております。

結構初期の段階である芯貼りの場面が今回です。

特にとろみのあるような洋服用の生地をあえて使用する場合、リュックとしては個性あるものになりそうですが、とろみのあるような、柔らかくしなやかな生地の場合に接着芯貼りにコツが必要です。

何も考えずに他の綿素材のような扱いやすい生地と同じように芯貼りしようとすると生地がゆがんだり変形したりして、せっかくのデザインであるのにもかかわらず形が崩れてしまいます。

そういったことにならないように、接着芯を薄手の柔らかい生地に貼る時のコツをいくつかご紹介したいと思います。

とろみ生地にはその良さがあり非常に美しいものですので、このコツを持って挑めば、完成時には素敵なお品になるかと思いますので(^-^)。

今回接着芯を貼りたいとろみ生地とは

こんなネイティブ柄の生地です。接着芯の上に置いてみまして、手でいったん整えました。この時点では接着芯は粗裁ちで、周りを余分に残しておおざっぱに裁断します。
マルチカラーが美しく、先染めなので、裏面も同じように柄が出ていて高級感がある素材、しわもほとんど付きません。是非こういった素材も使っていきたいと思うものです。ただ、崩れやすいし歪みやすいのが注意点となります。混率は、トリアセテート/55%、ポリエステル/55%。

ポイント①:そもそも接着芯のチョイス時に線の入ったものを選ぶ

こんな感じの織芯ですが、ストライプ状に柄が細かく入っています。地の目を合わせるには抜群の様相です。
縦向きの正しさをこの接着芯のストライプ柄で計ります。

ということで、これから芯地を調達していくというような場合に、こういった筋の入ったタイプは地の目を見るのに有効です。

ポイント②:接着芯を貼る前に生地を手で整える

小さいパーツの場合は、クッキングシートを一番下に敷くのが良いです。そして、接着する生地を裏面を上に向けて置きます。この時に指でよく整えます。柄の線が歪んでいないかなどを確認しながらです。

本来この生地はこの白っぽい面が表のようですが、あまりに白っぽいので、本来は裏面である落ち着いた色味の方を表面として使用することに決めました。

なので、この写真に写っている面が裏面ということになります。この面が接着芯で隠れます。

接着芯を静かに置きます。

ポイント③:アイロンは決して動かさない、置くだけ

今一度、接着芯を置いた上からも、歪みをチェックして指でまっすぐに整えます。そして、アイロン(中)程度で、決してこすらないように、5秒くらいずつ置くだけの当て方をします。

ポイント④:クッキングシートからはがす時に力を抜いて縁の芯地のみを触る

粗裁ちしてある接着芯のみの部分をまずはがして、できるだけ生地の部分に触れぬように周りからはがしていきます。力を入れないように。。
はい、はがし終わりました。形がくずれずに確保できています。

パーツのサイズが大きい場合のクッキングシートの位置

これは本体のパーツです。本体は面積が大きいのでクッキングシートからはみ出します。細かいパーツのように一番下にクッキングシートを敷いてやってみましたが、はみ出した部分が、アイロン台の布にくっついて生地がゆがみそうになり、リスクが大きいと判明。
そこで、重ねる順番を変えます。一番下には、粗裁ちの接着芯を接着部分を上に向けて敷きます。その上に生地を表面を上にして置きます。
そして、一番上にクッキングシートを置きます。
クッキングシートの上から間接的にアイロンをかけます。特に縁の方は、接着芯の糊が直に当たる部分ですので、それがアイロンに当たらないようにクッキングシートを活用させます。ただ、このやり方の場合、熱が伝わりにくいので接着力が弱いです。よって、後から今一度、補足的に真ん中部分などにアイロンをじかに当てることが必要になります。
そうして接着し終わった状態がこちら。角がまっすぐで綺麗です。
特に本体のようなパーツは重要なので、まっすぐに接着したいものですね。大きいパーツは、このようにクッキングシートを一番上にするという方法が向いているかと考えます。

以上、接着芯を貼る時のポイントをご紹介しました。

綿素材のようなものは比較的そういった歪みなどの悩みは少ないです。

それでも、いろんな生地を取り扱っていくことで製作のテイストの幅も広がります。

ポリエステル、レーヨン、キュプラなどのとろみがかった生地も、こういったポイントを念頭に幅広くチョイスしていけますね。

あとがき

次から次へとご紹介するポイントが湧き出てきます。

余すことなくアウトプットできればと思っています。

どうぞ、ご活用いただければ幸いです(^-^)。

ボア生地パーツが変形しがちなハード薄芯の使い方【862】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ボア素材を使用してのリュックをハンドメイド製作しています。

いよいよ最後の表地の場面にまいりました。

内側設置の巾着袋製作、裏地製作、表地製作という順番の主に3段階のパートに分かれた製作でやってきました。

今回は、表地製作の段階に入たところ。特徴としましては、結構小さなパーツが多いことです。

この小さなパーツはとても裁断がしにくいです。

ボアがニットのせいもあって途中正確さが失われそうな時があります。

その際にある策を案としてご紹介したいと思います。

ハード薄芯の粗裁ちの後に、再度型紙に当てて裁断調整をするアイデア

通常、私のやり方は、生地のみをまず型紙通りに裁断→接着芯を粗裁ち→余分をカット。

次にハード薄芯を粗裁ち→ボンドで接着→余分をカットという順番です。

しかし、今回のボア生地の場合明らかに最初の生地の裁断後にゆがみとかへこみが生じていて、このまま作ってしまうと、特に左右が同じ大きさのパーツなどの取っ手の付け根タブなどは左右が違ったサイズとかデザインのように見えてしまい綺麗ではありません。

そこで、ハード薄芯の粗裁ちの段階で、今一度、型紙に当て直すということをしました。

ハード薄芯の粗裁ち後の状態:外にはみ出したハード薄芯の部分をとりあえずそのままにしておきます。
そして、型紙を今一度当てます。
この型紙に対してはみ出した部分を、生地の方であろうがハード薄芯の方であろうが、とにかく型紙に忠実に整えます。
そうするとこんな感じになります。生地の周りにわずかにハード薄芯が残った状態が型紙通りということになります。余分カットの時に黒い生地が削除されたりもしています。この白いハード薄芯のはみだしが重要なのです。
同じパーツであっても、飛び出し方が違ったり、逆に生地部分をカットした部分もあります。これこそが型紙通りの裁断ということになります。

ボア生地は、基布がニットであることがほとんどです。

よって、クセがあってくるんとカールしたりして、生地のみの裁断の場合だと正確さが不十分です。

よって、以上のやり方で最終的に型紙通りに整えていくというわけです。

もう1つやり方があるとすれば、最初から表地自体を粗裁ちしておくというもの。

そこへ接着芯を粗裁ちのまま貼るというもので、そこで初めて型紙を当てるというものです。

そうすると型紙による裁断が1度のみで良いということになります。

しかしながら、その次のハード薄芯の時にハード薄芯にはボンドを貼りますので、そこでも結局粗裁ちをします。

最終的に型紙とずれていなければこのやり方は無駄が少ないかもしれません。

でも、型紙とずれていないかという調べをする場合に再び型紙に当てるので、結局この場合も同じことかもしれませんね。

ただ、地の目の向きを最初に接着芯で固定しておくという点では、ある程度の狭い面積の粗裁ちであれば、後者のやり方も良いとも言えます。

特に小さいパーツだけは生地を最初から大まかにカットしておいて、接着芯の段階では地の目をきちんとそろえておく意識をするというものです。

やり方としては1つではありません。結局は最終的に効果の大きいやり方を採用するのが良いかと思います。

あとがき

細かいパーツというのは私のデザインの場合、特に表地に集中します。

細かいパーツが最終的に目や鼻や口みたいに見えるものになるので目が行く場所ばかりです。

それだからこそちゃんと左右が同じであるとか、歪みが無いなどの事が重要です。