真似文化の行く末について考える【752】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

シャネルの本を読むと必ずこのエピソードが引用されています。

創業者のココ・シャネルの言葉で、「コピー商品がたくさん出回ることが、よりオリジナルが本物になっていく証である」というような内容のもの。

そのような毅然とした態度というのも、自信からくるものであると考えます。

確かにコピーはすでにその時点で2番手ですので、永久に一番になることがありません。

ハンドメイド品を作る時のそもそもの道の選択

市場調査というのがありますが、これは、すでに売れている商品を参考にするような調査です。

こういった動きがあることによって、オリジナルで最初に手をつけたハイブランド達がより一層優勢に。。

この真似をする動きというのがあってこその、オリジナルの高級ハイブランドの価値だとも言えるので、持ちつ持たれつの関係であると言えるかと思います。

さて、この真似ということにつきまして、少し思うところがあります。

今売れているようなわいわいと盛り上がっているような商品を類似に作ってその波に少しあやかるという道。

これは、多くの事業がそのようにまわしていっているかと思います。

そうすると、おのずと、「流行」というところに行き着くかと思うんです。

前に真似したものは、もう下火になったから、次の賑わいを探すことをせねばなりません。

こういったところに時間をかけて、確実にそこそこの数字を売上に上げていくということが多いようです。

AIの影響もあるかと思いますが、「同じ」とか「似ている」ということが、関連付けやすいので、それが評価、良いのだということに繋がっているように見える昨今には、やや疑問があります。

その反対に、「違う」とか、「似ていない」ということも価値であって、機械的には、関連が付けにくいと思います。

ということで、この2種の道は全く違う路線であるということを考えます。

あとがき

価値観もそれぞれあって、みんながやっていることに一緒に乗っかっていることに幸せを感じ、それこそが腑に落ちる人もいる。

その一方、流行してはいない片隅で、目立つことなくひっそりと独自に研究をしていく道もある。

どちらが良いとかは分からないですが、自分が幸せで腑に落ちる方を選択しているのだと思いました。

私の考え方としては後者が腑に落ちました。

この路線に乗って歩いております。

YOUTUBEなども良い例で、関連付きこそが視聴率が高まるようです。

つまり人の真似や人と同じことをアップすることがYOUTUBEのチャンネルの発展になるという文化に見えています。

そうすると、チャンネルの発展になる、つまりは視聴が多くもらえる内容をどうしても意識した動画を作ってしまい、路線が、商品でいう流行の売れているものに乗っかる路線に等しくなるかと。

その辺りは、どこかで、矛盾を自分で感じることが必ずあるかと思いますので、その矛盾にも打ち勝つことができれば、何ら問題がないと言えます。

私の場合は、それがとてもつらく、方向がずれることへの懸念を思い、現在の投稿の仕方とか内容に至っています。

結果は、やはり、数字としては発展を遂げませんでした。けれども、少数ながらご視聴くださる方にはとても感謝しています(^-^)。

価値観はここまで違う結果になるのがとても皮肉ですが、賑わいの波に乗る恩恵は確かに大きなものなので、路線の選択を自分の腑に落ちる方で行くということに結局なるのだと思います。

YOUTUBEのカテの中で、<HMB教室>がありまして、ハンドメイドバッグの教室です。

観てくださる方が生徒さんになるわけですが、この私の価値観を理解して共感していただけると良いという思いも込めています。

真似の文化にどっぷりつかってしまった時に、その行く末に、オリジナル商品というものがちゃんと誇れるものであるかどうかが答えになるかと思います。

「オリジナル」の商品と「模倣」の商品はそもそも路線が違う件【704】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どんな事業にも「商品」があります。

特に、自社で製造して1点作り上げていくような事業では、その「オリジナリティ」という言葉が浮かびます。

今回は、これまで、ファッションの分野で、大半が一流ブランドの模倣をして作られてきた商品を、その元となる老舗ファッションブランドの「本物」との根本的な違いのお話です。

真似されることこそが広く知れ渡ったという余裕ある考え方ができる理由

特にこういった模倣のお話では「シャネル」が際立つ存在です。

たくさんの模倣をされてきたブランドだと言えます。

創業者である、「ココ・シャネル」の考え方として、模倣されればそれだけ認知されて広く知れ渡った証であるというものです。

創業者は、著作権などの縛りでブランドを守ることをせず、むしろその点は放っておく考え方であったと聞きます。

その根底には、模倣されても必ず首位の座を譲らない確固たるものがあると分かっているからです。

模倣した側は、同じレベルかそれ以下でしかないので、ほとんどが大きくかけ離れた本物未満のお品になるかということが私が考える理論です。

ネットで流行っていそうな素敵な商品を見て真似している方へのメッセージ

ネットを見て真似して製作していくことが特に悪いということではないのかもしれません。

けれど、オリジナリティをとことん追求した一流ブランドのシャネルなどの例を見れば、その路線が明らかに違うものになります。

そもそも違う道を歩いているということ。

ここで、オリジナルと模倣との定義のようなものを。

「オリジナル」:哲学や技術が多く盛り込まれた商品・・・長い目で見て持続的

「模倣商品」:デザインを真似た奥の浅い商品・・・一瞬の資産

こんな風にまとめてみました。

哲学と聞くと難しそうな話だと思ってしまいますが、価値観とか考え方のようなもので、分かりやすくは、「なぜ」に答えられるかとどうかというようなものだと思っています。

ハンドメイドバッグの場合だと、なぜ、その形なのか、なぜ、そこにポケットをそのサイズで取り付けたのか。

そこを説明するその内容が「哲学」だと思っています。

あとがき

音楽を例にしてみると、その楽曲が商品であるということから、そこに「哲学」なるものを入れ込むという点では、ハンドメイドバッグ作りにも共通するものがあります。

少し古風な楽曲であっても、超個性的過ぎて難しそうな楽曲であっても少々ごつくてもオリジナルの曲なのか模倣なのかで大問題にもなることがあります。

特に著作権に敏感だと思われる音楽の分野も、私がお作りしているようなハンドメイドバッグの分野も同じことはベースにあるかと思います。

そのメロディーを少し聴いただけで、このミュージシャンの歌だと予想出来たりすることは、ハンドメイドバッグで、この部分の作りがこの作り手っぽいなあと思ってもらえることが「アイコン」部分になり、オリジナルである証になろうかと思います。

今回、「模倣・真似」の商品に対する1意見としての考え方をお話しました。

模倣の路線にある事業形態をあえて選択している事業者さんあってのオリジナルブランドの存在とも言えますので、それもあるんです。

ただ、全く違う道を歩いているということは確かだと思います。