古き良き家具文化の伝統を守ることとECサイトでの未来型の販売方法の連立【1181】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「売れない時代に、なぜ売れる?:橋爪福寿 著」を読ませていただきました。

新しいものだらけのビジネスと違い、その土地ならではな古くからの伝統も継続していきながら新しい売り方の波にも乗る創業者様の考え方を知ることができます。

家具に関しては、古いアイテムでは箪笥が思い浮かびますが、私自身も今でも箪笥を持っています。

ただ使い方が違います。もとは衣類を畳んで収納するための家具であった箪笥は、今では洋服ではなく仕事用の材料や道具入れになっています。

もとは箪笥屋さんからのスタートであったこの本の中の会社さんは、日本の中でも屈指の家具の名産地という環境があったのです。

家具の名産地x6箇所

これまで、家具好きであるヴィンテージ家具を集めてきた私の手持ちの家具の中には、北海道産、広島産などがあります。

有名どころでは6箇所のようですが、もっと規模は小さくても、私が住む地域にも家具の有名な地場ブランドがあるみたいです。

ここで屈指のに本における6箇所の家具の産地を挙げますと、

<日本の家具6大産地>

①旭川家具:北海道旭川市

②静岡家具:静岡県静岡市

③飛騨家具:岐阜県高山市

④府中家具:広島県府中市

⑤徳島家具:徳島県徳島市

⑥大川家具:福岡県福岡市

というラインナップ。

この⑥大川家具:福岡県福岡市がこの本の舞台です。

どの地方もそれぞれの木製の中の木の種類が違ったりして味わいも違うわけですが、⑥大川家具が日本でも一番の産地であるとのことです。

この環境で箪笥事業からスタートされた会社さんです。

店舗を持たないECサイトへの移行

産地の家具文化の伝統を守っていきながら、その販売方法はECサイトに特化していったバランスの良さを見ます。

伝統に固執し過ぎて、実店舗を継続できなかった環境から時代の流れに沿ってネット販売をしていく柔軟性が素晴らしいです。

現在はECサイト中心ですが、また、そこからのリアルな産地の現場での賑わいの将来も見込めそうですね。

そんなところが本の中に出てくる「夢」なのかもしれません。

とても楽しみです♪。

従業員の気持ちまでケアが行き届く働きやすい会社を目指す

従業員の入社後の感想が掲載されていました。

それを拝見する限り、会社という形態を持つ多くの事業者様が参考にできるような従業員に対する思いやりが行き届く様子がうかがえました。

今の事業が成り立っていくことができているのは多くの従業員あってのことであるという意識を感じました。

家具を現代に売ることが難しい中で。。。

日本全国に点在するライバルの家具の産地があることも考えると、売上というのは、そのシェアの獲得。

ましてや、家具離れの現在で簡単ではないのは当然です。

私も、ネット通販サイトで家具を見る時に、あまりの豊富さにどこのお店を選んだら良いかなどの難しさを感じます。

その中でダントツのお店になるということが、スピーディーさや、お問合せに対するきめ細やかな対応であったりします。

それが細部の社員一人一人に行き渡る組織の動きの大切さも学べる部分でした。

この本を読んだら、意識してこの会社のお品を購入しようなんて思えてきます。

本自体が宣伝の広告の役割を果たし、従業員募集の広告の役割を果たしていると見ました。

あとがき

ヴィンテージ物の洋服しか着ない私。

ここ近年、多くのインテリアがヴィンテージの中古品だらけで良いとの考えに至りました。

古い物には良い物がある。。。これは正しいと思います。

すごくざっくりとした見方ですが、新しいお品を続々と生産する形から、今後、すでに生産済の在庫とか、リサイクル品、ヴィンテージ物の再利用など流行とは無縁の眠ったままのお品を活用する形が増えていくと私は思います。

そうした時に、そんな古い物も新しいものも融合した「体験」のような「まちづくり」というのは、著者様の夢の実現の中にあるのかもしれません。