<仕立て直し>ほつれやすく脆い生地を接着芯とミシンステッチによって固定した裏舞台、ブルー系モザイク柄A4横バッグ【1513】

アイキャッチ画像1513

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前投稿の【1457】でブルー系マルチモザイク柄が美しいショート丈のナップサックが完成していました↓。

その後元々フル丈に対する価値の無さに伴う納得できないモヤモヤがあり、仕立て直しを決意。

ショート丈に作っていた【1457】と事情は同じで、別のデザインで作ったこのたびも生地が不足。

生地の不足への対策や、価値の不足を別の価値で補填する「サービス」の部分にもフォーカスしたいと思います。

全12パーツのブロックパッチワーク、地の目の向きが違う1パーツの配置場所は取っ手やタブで隠された

使用生地(全7種):左上から右下へ順番に①-⑦を採番して次に詳細を記します。グレー色の生地違いが多種です。

①表地(ブルー系モザイク柄):椅子材、アクリル/72%、ポリエステル/28%、日本製。

②裏地/ショルダー/カバータブ/Dカンタブ(ブルーグレー):綿ポリ混ストレッチツイル、混率不明(綿・ポリエステル混)、原産国不明。

③取っ手(モカ茶):生地名不明(スカート生地)、混率不明、原産国不明。

④底板カバー(鉄グレー):コットン無地、綿/100%、日本製。

⑤ファスナータブ/ポケットフラップ-小(シルバーグレー):ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

⑥ポケットフラップ-大(チャコールグレー):ポリエステルツイル(大塚屋様オリジナル)、ポリエステル/100%、日本製。

⑦ポケット袋-大小共通(ライトグレー筋柄):先染コットン、綿/100%、日本製。

この7種の中で、後に貼りますYouTube動画では⑥が抜けていましたことと、動画と当ブログとで番号が変わっていることお詫び申し上げます<m(__)m>。

①全12パーツすべてをブランケットステッチ②ハギ目の両割り上に接着不織布芯③表からのステッチで固定。
内部の縫い代始末の俯瞰:縫い代である端以外では、表面の織り糸抜け防止に縦キルトを追加④も固定の1つ。

こんな風にして見えない部分の安心感を徹底、バッグを持ち上げた重みで内部で起こるかもしれない「崩れ」を事前に固めて予防しているのです。

全12パーツの内1パーツのみ地の目の向きが違うことへの対処:右上に配置し、タブなどで隠して分かりにくく。
2個のポケットの理由:地の目向きのどうしようもない欠陥部分を、ポケットを1個を追加した価値で補填。
タブが縦に2段の理由:仕立て直し前の巾着の時にはホール周辺に隠れていたハギ目が2段目の位置に表れたため。
厚地用のファスナーの設置スタイル:部分的なタブでファスナーを生地に挟み込まないアイデア。

このデザインのもう1つのメリットは、隙間の均等さが縁のみ開いてしまう見た目に対して均一的で「大きな穴が無い」と感じることです。

ベルト類に引用する2タイプの4本ステッチ:左2つは支柱ベルトとショルダー。右2つはファスナータブとDカンタブ。

2タイプは違った構造ですが、4本ステッチの強靭さと美しさを落とし込んでいる点は同じです。

底面:厚地をこのようにハギ目にすることは避けたいものですが、残布という事情と支柱デザインを貫くため。
くるみ底板:中身はベルポーレン2mm厚、3cm幅でカットし角を丸くして内蔵。カバー角は八角形がフィット。
A4横マチ無しショルダーバッグ(「羽二重餅:はぶたえもち):<サイズ>縦29cmx横41cmxマチ無し。

厚みある生地、そのままの有効幅のような測り方をしました。

別の中厚程度であれば、自然にできたマチの膨らみが控え目な分縦横寸法の数値が上がると思います。

お洋服とのコーデ例:通勤のパンツスーツをイメージ。スーツの色はモカベージュ。

あとがき

本来のこの生地の表面は濃紺が目立つマルチカラー、後の製作で2点に使われていく予定で裁断済のパーツは2点共本来の表面を利用しています。

このたびの裏面使いは、生地の余りを活かす時に新しい表情を見いだせないかとやってみたことです。

随分マイルドな映りで、このようなバージョンも面白いものです。

1パーツの地の目が揃わなかったことは残念ですが、こうした情報も知っている自らがお伝えするスタイルです。

物を作る時の「なぜ」のアウトプットと同時に、「事情」もアウトプットしていくことが先です。

ま欠陥の部分は、ユーザー様にどこまで受け入れてもらえるかは未知、しかしどんな結果であっても、事前に精一杯の対処をしたというところまでは今回やり切ったと言えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

厚手のゴブラン織のバッグ製作は可能である、縫えないイメージによる敬遠からの一歩の踏みだしと挑戦【195】

アイキャッチ画像195

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの素材として人気の高いデニムや帆布。

丈夫ないメージは、どの人の目にも共通するところ、布バッグ購入の際には、まずは素材に注目されて検討されるのではないかと考えます。

時々行っている在庫生地の確認を兼ねたストック生地の整理整頓の中であることに気付きました。

手を付けていないまま残っている生地の多くが厚手、バッグの製作には困難なイメージから後回しにしているということが分かり易いまでに表れた姿だったのでした。

残布の中には、一度も手を付けていない厚手も多く含まれ、そのままチェストの中に眠っていたのでした。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.27からおよそ5年後の2025.07.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ストック生地の中でも難関のゴブラン生地でバッグを製作していったいくつかの記録を2020年当時よりも複数お伝えすることができます。

ゴブラン織もバッグ作りとしては注目される生地、ただ厚みがあり過ぎ作る困難のイメージから敬遠され「あこがれ」にとどまることも多いと見ています。

後で貼りますYouTube動画とは随分切り口が変わりますが、当ブログ記事ではゴブラン織生地にも対応できるデザインに行き着いた結末で本当の解決をしました。

Q:ゴブラン織や椅子材をバッグに仕立て上げることは可能?、A:重なりを極力減らす条件付きであるなら十分可能です

2020年当時のストック生地(厚手):すべてが同じ厚みではありませんが、特にゴブラン級の右上と下2種が極厚。

では、左上から右下へ製作したバッグを順番にご紹介してまいりたいと思います↓。

イタリア製ジャガード:ジャガードのシボによる凹凸感で厚みが程好く保たれているとも言える素材でした。
スペイン製のデフォルメ風なフラワージャガード:ゴブラン織とはっきり称されていた生地です。

右のバニティーは最後の最後で底との重なり部分がしっかり縫えませんでした。

イタリア製のカツラギ風のジャガード:オフ白部分がしっかり綾が入った厚みでした。右は裏面を使用。
厚地のデザインとのバランス:左のリュックは厚手でも可能。真ん中は本格的なゴブラン織、ショルダーが不可。

生地の原産国は、左のうろこがトルコ製、真ん中のピンク大花が日本製、右のロイヤルブルーミックスがイタリア製です。

入り口の開いたリュック:厚みがあるミックスツイードの左と金華山織風の右のピンクはここまでが限界。

ミックスはイタリア製、ピンクの金華山織風の大花はベルギー製。

リュックは、何といっても入り口のセキュリティー性を追求せねばなりません。

写真の留め具はほんの一部分のみのタブ、後に大きなフラップを取っ手間の最大の幅で覆う改良をこのモデルのまま行っていったのです。

タブが挟み込めたので、厚手に対してもフラップの背面への縫い付けは可能です。

あとがき

バニティーやボストンが成功した時の素材は、ゴブランまでに至らないジャガードの領域のもののみ。

まとめますと、最後の縫いが甘く、糸が飛んでしまい完全な完成とは言えなかったのが、2019年のモノトーンのバニティーショルダー・2020年のピンクのゴブラン織りのボストン・2021年の赤い花柄のバニティーの3点。

一方、巾着で絞るデザインも絞り切れないという八方塞がりな状況。

これでは何1つゴブラン織では作れないとしばらくの休止期間がありました。

その後、2023-2024年に新しいアイデアが生まれます。

素材の条件など無い、デニム・帆布・ゴブランでさえも可能な、「巾着型のナップサック」を考案しています↓。

生地に条件が無く製作できるナップサック:厚手から薄手まで、ゴブラン織も含めて希望通りの素材で製作可能。

厚みの重なりの悩みをすべて解決、生地の素敵さを広い面積で見てもらうというコンセプト。

重なり部分の解決策として、部分的な全10個の巾着紐ホールタブの発案は大きかったです。

2020年当時は、複数のデザインのバッグ製作がバラエティーに富んだ豊かなスタイルであると考えていました。

しかし、その結果はゴブラン織でつまずいていた現実があったのです。

2025年現在は、たった1点のデザインでも良い、すべての生地に対応できるものという考え方も1つの「バラエティーの豊かさ」だと気付くことになりました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク