バッグの巾着型の安全性の強化策、裏地付きの良いお仕立ての巾着袋の設置により中と外両方に物が入れられる構造の実現【307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実際にバッグを目の行き届かない背中に背負う際にすき間が開いていることに対して、わずかながらも不安が残るものです。

多くが入り口をファスナーで覆うことで安全性を高められていますが、巾着バッグというのはそうはいきません。

なぜなら、きゅっと絞る動きとファスナーのストレートな頑強さは相容れない関係にあるからです。

よって、巾着タイプにはファスナーが組み合わされることはほとんどありません。

絞って口を閉めてる方法はどうしても完璧な密閉にならず隙間が空きます。

そこで発想を転換します。

外のセキュリティー性はそのままでも、内側を完全密閉にしてみては。。

そして、次のような案を考え始めたのでした

内袋を裏地付きで立派に作って底で縫い付け設置してしまう構造

入り口の隙間は、どうしても限界がありますが、できる範囲内でのめいっぱいの事をしてみました。

まず1つは、裏地のサイドに巾着ひもを取り付けて蝶々結びをするということで口をある程度狭くするという機能。

もう1つは、表地にナスカンとDカンを取り付けて入口にちょっとした屋根で覆う工夫で中が良く見えないようにするというもの。

それでも隙間が完全に解消されるわけではないことを内側でフォローしていきます。

入り口付近ではこのように2つの安全対策をします。①両サイドリボンひも②フラップと留め具。

そして、内側には、巾着袋を裏地付きでしっかりと作っていきまして、マチ部分で両サイドを縫い付け固定します。

つまり、バッグの一部となる巾着袋パーツということになります。

設置して縫い付ける前の裏地付き巾着袋。しっかりと立っているところにご注目を。

これはあくまで、パーツとなります。

その証拠たるもの、マチの部分が縫い代が見えたままです。

あえてそうしていまして、後に本当の裏地のマチに挟み込んで縫い付けるからです。

ここで縫い代を隠してしまうと、分離した一般的な巾着袋が完成してしまい、そうではないということと、ごわつかないように隠れる部分であるわけですのでこの時点では切りっぱなしが都合が良いのです。

本来の縫い代1.5cmより浅い部分の7mm程度の箇所でこのパーツだけの固定をしておきます。
こちら、逆サイドです。こちらも同じように袋の表地と裏地のマチをぴったり重ねて縫っておきます。

その後の作業でこのままもっと深くに本体に挟み込めば、バッグに両サイドが完全に挟み込めて設置されます。

そして、この袋の入り口は、共布紐の巾着できゅっと口が閉じられますので、中身のセキュリティー性が高まります。

こうしたセキュリティー性の高め方は「バッグinバッグ」からの引用になります。

あとがき

この機能の設置は、難易度はそれほどありません。

巾着袋の裏地付きの作り方が習得できれば、難しい構造でもありません。

効果は実際に使ってみないと分からないことですが、こうした発想は実は別のことにも応用できるのです。

長財布の小銭スペースが非常に取り出し辛く、小銭入れだけを別で持つ方もいらっしゃるほどです。

そこで、小銭入れとして使わず、カード入れとして使うことを長財布新調の際にやり始めました↓。

小銭入れはカード類を入れていた場所へペタンコのものを入れ込みます。

小銭は別のリムーバブルなケースの中に入っているのです。

そうすると、アイテムすべてが必ず袋の中に完全に密閉されます。

小銭も個別になっているので取りやすいですし、小銭ケース自体がファスナー付きなのでこぼれることもありません。

そんな長財布の使い方がなかなかうまくいっています(^-^)。