無形を商業に取り入れる難しさ、無形のものはみんなで共有するのが自然なのではないか。。考えた瞬間【1349】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、新書で2023年7月発行の本、「無形資産経済見えてきた5つの壁 :ジョナサン・ハスケル/スティアン・ウェストレイク 著 :山形浩生 訳」を読みました。

「5つの壁」が何なのかが最後まで読んでも全くまとまりませんでしたが、間違いなく大切な話題だと思います。

ということで、全く読み込めてはいない読書でしたが、今後大切にしていきたいことでもある無形のものが具体的にはどんなものなのか、なぜ大切にしていきたいかを私の言葉でまとめたいと思います。

無形にはどんなものがあるのか

まずは、「無形」に当たるものが何なのかに誰もが興味がわきます。

ここで、ネットによる情報になりますが、羅列していきます。

「スキル・人脈・経験・技術・ノウハウ・資格・知識・友人・家族・ブランド・信頼・口コミ・心の健康」などです。

どれも有形ではなく無形である私なりの表現として、「この箱の中に入っています」と示すことができないものであるのがこれらです。

いずれも物体ではなく、「概念、観念」みたいなものでしょうか。

これらの無形の言葉こそが頻繁に日常で使われる確かな言葉であることもこうして見てみると不思議です。

身近なことこそ大切なのではないでしょうか。

自身が考える「ハンドメイドバッグのノウハウコンテンツ販売:ダウンロード型」はまさに無形

そもそも私がこの本の「無形」というワードに惹かれたのも、自身が無形の商品を作っているからです。

まだ本格的に販売してご購入には至っておりませんが、間違いなく準備と予定をしていまして、いずれ、ダウンロード型のコンテンツ販売をしていくことにしています。

ハンドメイドバッグそのものは、物体なので、creemaのハンドメイドマーケットサイトで売れた時に手数料を何%かcreema様にお支払いすることで、そのプラットフォームをお借りしているのです。

では、無形のダウンロードコンテンツなどはそういった販売サイトはあるのか。。実際にはあります。

ただ知られていないだけです。

私もあまりよく知らずなかなか親しみにくいのですが、「infotop」というようなサイトは情報商材事業をしている方にお聞きしたことがありますので聞いたことのある名前です。

そこで、容量たっぷりのコンテンツダウンロード型を販売することができます。

自身のサーバーを使わない点がメリットです、その対価として手数料をサイトに払うということになります。

その他、「note」などもブログ掲載の他にはお値段を付けたダウンロード型コンテンツも販売できるようです。

ただ、どれも専用サイトへの手数料が金額で見るとなかなか足かせになりはしないでしょうか。

そこで、私は、自身のホームページでご案内をし、ツールの「firestorage」というコンテンツの空き容量をレンタルできるサイトにお世話になり(ある程度までは無料)、実際のダウンロード時にだけこのサイトを利用させていただくことに今はしています。

実際にすでに利用もさせていただき、アップロードの実験やダウンロードの実験もやりました。

それほど知られてはいない、特にこのサイト自体のホームページが凝ったものではないので、「随分シンプルだなあ」と感じたものです。

話は逸れましたが、このダウンロード型コンテンツ、実は私も「壁」を感じていました。

この本の「壁」に一致するところを1つだけ理解できましたのでご紹介したいと思います。

「spill-over:スピルオーバー」というワードが出てくるのですが、この意味ですが、元の直の意味は「漏れ出す」という意味。

商業でいうと、囲い込みができ切れず独自の資産だけにとどまらず、他への流出があるため、ライバル会社やその他の分野の違う企業が思わぬ恩恵を受けてしまうもの。

「棚からぼたもち」みたいなことが起きるのです。

例えば、私も、そのコンテンツにまとめたモデルと同じバッグを写真や出来上がりの動画だけ公開してしまうだけでも、パッと見て真似出来て商業に取り入れることができてしまうのです。

ミシン技術がある人は、見るだけでだいたいこれまでの自身のノウハウがあるのでパッと見で分かることも多いです。

そのことを長い期間にわたってじっくり考えました結果、出した結論があります。

それは、「私がデザインしたバッグの著作権フリー、ぱっと見の真似も良し」という、「共有型」にするというところに決心が行き着きました。

どのみち、私の考案など美術品級の独特のデザインではありませんのでもっと実用的な身近なデザインなのです。

共有型なので、同じデザインやノウハウはみんなが知れるけれども、誰一人として私も含めて個人の固有の資産として秘蔵するこができないという意味になります。

そうはいっても、仮に私が自分が考えたデザインだからと著作権を主張したところで、独自のデザインと認められる結果には到底なりはしないと予想できました。

これをしっかりご説明して文章に表示し、納得してダウンロードコンテンツをご購入いただける人というのは、パッと見の粗い見方では学べない奥深い「哲学なるもの」をお伝えできると思っています。

よって、無料と有料の違いは確かにあると思っていますので、YouTubeでご紹介の作り方の無料動画との差別化は大いにあると思っています。

YouTubeも長くて30分程度が限界です。

それ以上は編集や投稿に時間がかかり過ぎて現実的ではありません。

そうすると30分であってもそこでノウハウを十分には伝えきれないのが現実なのです。

これが1時間30分程のコンテンツの有料版であれば、ダウンロードの容量も多すぎずスマホで見れる範囲内に収まり、使いやすい参考にしやすい価値も入れ込めると見ています。

そんな工夫をするに至ったのも、やはり、自身で感じた「無形における壁」があったからで、この本の中のどの壁に相当するかはあいまいですが、少し接触できたことでこの本を読ませていただいた意味はありました。

あとがき

この先の未来では「無形」の目には直接映っていないものをより大切にしていくべきなのではないかと思うのが私の考えです。

「スキル・人脈・経験・技術・ノウハウ・資格・知識・友人・家族・ブランド・信頼・口コミ・心の健康」は、どれも大きな意味で「価値」を生み出す根底にあるものではないかと思います。

ブランドバッグ1つとってみても、そのブランドバッグの「ブランド」ってバッグのどの部分?となると、必ずしもロゴマークの部分だけとは言いきれません。

しっかりとミシンを踏み込んだ「縫い」であったり、丁寧に作業された様子が全体の雰囲気として「良質だ」と感じるものです。

そうすると、その「縫い」の部分には、ひょっとして、「技術やスキル」が見えないところで入り込んでいたり、「良質」なバッグであることで、後のバッグ製造業者の「信頼」につながっていく1つの過程であったりもします。

末永い事業の継続やその後の発展も「目に見えない無形の力」こそが本当の意味では、実は「原動力」なのかもしれません(^-^)。

デニム生地の12ozや14ozの区別にも有効、何の情報もなくても「はかり」と「計算式」による算出だけでオンスが分かる【603】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日、このようなことがありました。

セルヴィッチデニムの12オンスをなんと、14オンスと思いこんで間違えて購入してしまった出来事です。

このまさかの勘違いにより、12オンスと14オンスの見分けの仕方を深堀り研究することになりました。

そして、導き出した1つの算出方法がございます。

是非、「何も情報が無い中デニムのオンスを知る方法」として引用いただければと思います。

12オンスと14オンスの視覚的に見分ける違い、織り目の詰まりやカット部分のほつれの様子で多少の判別が可能

かの歴史的なジーンズ「リーバイス501」は13.5ozであったと言われています。

小数点以下までも分かるのは、計算による算出が可能であると見て良いと思います。

このたびは、12オンスと14オンスを比べて、ぱっと見だけでまずは分かる方法があるのかどうかから始まり、比較する2つが無い1種だけの場合も計算によりオンスの値を知ることができる方法を綴りたいと思います。

左側:14oz、右側:12oz:パッと見ただけでは違いが分からないこの2点、左側の方が目が詰まっています。

見た目で何とか判断を付けるとしたら、その目の詰まりもヒントの1つです。

目の詰まりというのは結局、たくさん糸がぎっしりと折り込まれている点で、重さへつながります。

オンスというのは質量のことで、一定の面積における重さの基準を表した単位です。

そうしますと同じ面積にぎっしりと詰まった方がオンスの値が大きくなるのです。

上の写真であると、サイドのほつれ具合の様子でもある程度参考になります。

左側の14オンスの方がぎっちりと折り込まれているのでほつれにくいのです。

簡単にほつれるということが「ゆるい」ということの証拠で、12オンスは糸がたくさん使われていない方なのだとの見方ができます。

もう1つの判別の仕方は、同じサイズのパーツを手で持った時のずっしり感。

12と14の2オンスの違いだけなのに、14オンスはずっしりと重さが感じられるのに対して、12は軽いなあと感じます。

一般的な洋服に作られるボトムアイテムであるジーンズでは、12-14オンスが一番多く使われていて、ジーンズなどに出来上がってしまうとなかなか判別は困難です。

そこで、冒頭のようにジーンズの王道モデルの、「リーバイス501」を基準に考えてみるというのもお勧めです。

501ジーンズは13.5オンスですので、あれほどのごわつき感がないデニム生地の場合は、14オンスよりも下回ったオンスであるという見方で、おおよそ計ることもできそうです。

ただ、古着の場合は質感も変わってきていますので、あくまで目安程度となります。

既存データ数値を有難く利用、正確な小数点以下までも分かるオンスの算出方法

さて、このたびの原反の状態の生地の入手経路の事情で、どうしても製造業者様ご本人でなければオンスが分からない状態で入手となったということがありました。

残布の特化品にて、元の情報が詳細ではないままの流通という事情、ただ間違いなく日本製です。

その場合に自分でオンスを導き出せる方法があると気づきました。

一番良いのは、購入したりした時にお店から情報をもらうのが良いですが、お店もオンスが分からないのだという究極な場合が時としてあります。

そういった八方塞がりの時がこの度に当たり、自分で算出した方法です。

既存情報は大いに利用させていただきまして、お世話になりたいと思います<m(__)m>。

作業順に番号で綴っていきます。

1)ある一定のサイズの正方形もしくは長方形のパーツにカットして準備をします。

このたびは、27.5cmx30cmのパーツを用意、重さは40gでした。

2)1yd=0.9144mなので1yd2=0.9144mx0.9144m≒0.84m2。

3)1yd2=1ozという既存情報より、1oz=0.84m2。

4)1ozは28.3g弱という既存情報により、1oz=0.84m2(1yd2)=28.3g。

5)実物の生地見本0.275mx0.3m=0.0825m2が40gだった。

6)実物の生地見本の分量だけのozを求め、40g÷28.3gx1oz=1.413ozと算出。

8)7)のこの小さな1.413ozという値は、実物の小さな面積のozなので、これを基準である0.84m2の場合のozに合わせていきます↓。

9)0.0825m2のみだと1.413ozだったが0.84m2と広い基準の面積だと何オンスになるのかという最後の式がこちら↓。

0.84m2÷0.0825m2x1.413oz≒14.3oz

はい、答えが出ました♪、約14オンスです。

この計算により、12オンスの方は12.4と値が出ました。

約12.5なので、12オンスのわりにはしっかりしたものであると見ることができます。

よって余計に惑わされてしまい、間違ったわけです(言い訳か(^_^;))。

あとは、同じパーツを重さで比べることがお店で反(たん)になっているとそれが簡単にできません。

よって反になっている状態というのは非常に分かりにくい状況であると言えますがこれが現実です。

しかし、これで、今後はいかなる場合でも、カットした実物生地さえあれば、オンスの情報がなくても分かることになります(^-^)。

あとがき

たった2オンスの違いと言えどもその差は歴然です。

それなのに、間違えて購入してなかなか気づかなかった難しさもあるということです。

14オンスの「ずっしり」という重みのこの「ずっしり」の言葉もかなりのヒントになるかと思います。

デニムを何かのご縁で扱う機会がございましたら、是非oz情報を知り、更なるポテンシャルを高める製作にお役立て下さいませ。

YouTubeの計算の導き方よりも当ブログの番号順の1)-9)の導き方の方がかみ砕いた方法なので、結果値は同じになるにしても、こちらの方が分かりやすいと思います。

セルヴィッチデニムは素晴らしい生地なのだと心底思える1つのきっかけになれば大変光栄でございます(^-^)。