<経理>買掛金、未払金は消込必須、常に残高があるからこそ迷宮入りしがちな間違いを防ぐための完璧な確認方法【1254】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前14年程会社の経理部門で働かせていただいたことがあります。

この長い間、決して、第一線で活躍した敏腕経理と呼べる存在ではありませんでしたが、簿記の世界観を背景にきちんとした答えがちゃんと出ることの数字の確かさを学びました。

簿記は矛盾などがあったりごまかしがあるとちゃんと最終的には暴けるものであるという結論に至っています。

ということで、実直にひたすら記録してゆけばよいというのが、個人事業主では実践していることです。

会社だといろんな工夫をしないと歯車が回らない難しさがあることも少し分かります。

ということで、個人事業主様向けになりますが、この先会計ソフトさえ契約してお世話になれば経理は自分でやって行けると思っています。

ただ一方でデジタルの保存が義務付けられ始めた2022年以降はデジタルであるがゆえにいろんな作業も増えそこそこ時間がかかることも実感しています。

とにかくこの経理分部をゆくゆくは経理担当者にお任せし、自身は事業活動に専念するという分担もかなり効果的であるかもしれません。

それにしても、最も大切なことは、自身が経理を知っていなければならないということになります。

ということで、今回実際に会社の経理部としてもこの場面に多く遭遇するという元帳の残高を確認するやり方を未払金の元帳を例にご紹介したいと思います。

買掛金も同じことですし、とにかく、〇〇金と呼ばれる科目は、仮のツール科目であるためにいずれ取消の仕訳が起こり消えてゆきます。

それが「消込:けしこみ」です。

それでも残った、取消の仕訳がまだ起こっていない計上の合計が「残高」と一致するのです。

月末の計上がすべて終了した後にする「消込:けしこみ」作業とは

当たり障りがない範囲で、未払金の実際の元帳を写真に写してご紹介します。

その方が具体的かなと思いました。

会社だと自社の元帳をこんな風に投稿するなんて「タブー」です。

個人事業主だからこそできることです(^_^;)。

先月(2月分:2/1-2/28)の「未払金」の元帳一部抜粋
:当月(3月分:3/1-3/31)の消込では、前月の残も関係してきます。

未払金は買掛金と同じで「購入」という行動が伴いますので、クレジットの支払いの明細の中の科目は、発生時に「仕入-買掛金」という仕訳で計上したものか、もしくは、「消耗品費-未払金」で計上したものかのいずれかが多いです。

消耗品費の部分はそれぞれ科目が独自のものになることもありますが、相手科目は、「買掛金」か「未払金」です。

それをクレジットの引落日に、「買掛金-普通預金」や「未払金-普通預金」という仕訳で2度目の計上をするのです。

そうすることで、元帳では、前者の発生の方が右側(貸方)の位置に、後者の引落の方が左側(借方)の位置に掲載されるのが「元帳」です。

そうしますと、ピンクのマーカーですでに消し込み済の¥185の左側の2明細はクレジットの引落の時の計上なのです。

一方、¥395の2明細の右側は、翌月のクレジットの引落、つまり今回でいうと3/27の引落の時に、左側の明細とコンビになった(ここではそのコンビが映っていませんが)のでマーカーで消し込みをした状態です。

そうしますと、シャープペンで〇を打った¥490は、今月の3/末時点では、「残高」になった分です。

残高という言葉はややイメージしにくいかもしれませんが、クレジットカードの引き落としは、その次の4/27の予定のもので、発生の計上がしてあるのみの状態なので、コンビがまだ現れず残っているのです。

このページは、すべての明細が残高のみです。

残高確認の最もスピーディーなやり方-「一番右の残高の末尾-最初の明細の1つ前の残高」という公式

さて、この写真のように、残高を確認していく場合に、これらを合算した金額と末尾の最終の3/31の残高の金額の一致で確認ができたことになります。

その場合に、この〇を1つ1つ足すということもできますが、項目が結構多いです。

そうした場合にスピーディーなやり方があります。

一番右の残高である大きな金額のしっぽから頭を引けばよいです。

数字にスポットを当ててみますね。

最後の明細の¥714の隣の残高は、¥82,066です。この¥82,066をまず計算機に置きます。
次に、このページの一番上の明細を見ます。¥500が一番最初に登場した明細ですが、その隣ではなく、その1つ前の斜め右上の残高である¥46,934を先ほどの¥82,066からマイナスするのです。

そうしますと、¥82,066-¥46,934=¥35,132です。

¥35,132という数字は、このたくさんの〇を計算機で一生懸命足した金額に一致します。

この法則が分かっていれば、末尾-頭の明細の斜め右上(1つ前の残高)という式でジャンプしてスピーディーな計算ができます。

計算機もたたけばたたくほど間違いのリスクも増えますので、最小限で良いのです。

途中に消込項目がある場合の残高の計算はどうなるのか

途中に消し込み項目がある場合の計算
:ピンクのマーカー分は消込されているので、残高からは「除外」せねばなりません。

そうしますと、上の3つだけは、さっさとそのまま3つをまともに足して、残りの8明細は、「末尾-一番上の明細の1つ前の残高」に従い一番早い方法で計算できますね。

月末の残高の金額の値と〇の合計金額が一致しない場合の原因

とにかく、細かい明細の合算金額と、元帳の一番最後の残高がぴったり一致が「消込が正しい」ということになります。

これが一致しない場合の原因は、「買掛金」と「未払金」の科目をどこかで間違えていることがほとんど。

発生時に買掛金で計上したなら、クレジットの引落日の取消計上も「買掛金」であるべきです。

これが「未払金」と間違えることで、「買掛金」、「未払金」両方の元帳の残高が同じ金額分狂います。

あとがき

会社様の場合、消込さえもマッチング機能で打ち消すということがソフトの機能として導入されていることもあるみたいです。

お取引が莫大な数の大手様の会社専用の経理ソフトの様子になりますね。

ただ、その消し込みも金額と摘要欄の文言の定形のルールがないと間違って消し込まれてしまうこともあるかと。

とりあえず、規模の小さな私みたいな事業者などはこうして消し込みに関しては紙ベースが分かりやすいというのが今の現状です。

デジタルの時代に何か違和感があるかと思いますが、消込はただのチェック作業であり、会計上の必須の決め事ではないためにこうしていつまでもデジタル化にならずに残ってしまっていると思います。

ただ、紙ベースでその基礎的なことを理解していると急にデジタル化が可能になったとしてもスムーズだということで、こうした古典的な作業も決して無意味ではありません(^-^)。

リアルタイムで帳簿が出来上がっている状態を作るために。。。ルーティーンワーク化した当日内の計上の勧め【728】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

経理事務の会社員としてお仕事させていただいていた時代に仕事の作業のプチ改革を行ったことがあります。

月末月初というのは経理事務では忙しいもので、その忙しくなる理由の1つに作業が混み合うというものが原因にあります。

その混み合う作業の中でも、月末でないとどうしてもだめなものと、そうではない、日々に小刻みに分割して月末月初の負担を減らすということが結果タイムリーな帳簿の数字の把握などに役立ちました。

今回は、その経験を個人事業主の経理事務の作業の1つ、仕訳計上のソフト入力という作業も毎日少しずつのルーティーンワークにして取り入れているということのご紹介です。

個人事業主の隙間時間を利用した計上入力

個人でとりあえずあれもこれもやっている私のようなタイプでは、事業の成果としては数字を生み出さないルーティーンワークというものの比重をいかに小さくするかという工夫をしたいもの。

まとめて1日使ってしまうというのは、たとえ1日であってもいろいろなことができるものなのでもったいないと考えます。

月末は仕方がないと言えばそれまでですが、最低限の短い時間の確認とか、アウトプットなどで2時間程度使用するだけで、あとは、月末であっても事業の方へ時間を使うことが望ましいと考えています。

ということで、月末の作業にまわしがちな、日々の経費などの計上をリアルタイムなその日で済ませるというお勧めをさせていただきたいと思います。

これは、外注ではなく自分で経理ソフトへの入力をするタイプの私のような人向けではありますが、何か、会社の経理事務を担当されている方とか、今後転職で経理事務に携わりたい人にはご参考になるかもしれません。

その当日の経費というのは、レシートがいくつかあって、すでに処理できる状態にあるわけです。

その日の現金の支出とか、もしくは、普通預金で入金があった、出金があったなどの動きが一定数あるかと思います。

そういったものを、当日内に経理ソフトへの入力をゴールに事務作業を済ませるということをまず目標にします。

そして、その日の夜のある一定の時間帯に経理ソフト入力まで済ませてしまうというものです。

さすがに昼間だと、その後も発生して二度や三度の複数回の作業になることもあるので、それは効率は良くないです。

まとめて行えるにふさわしい時間というのが主に夜だと思います。

細かいレシートなどはA4用紙に統一して貼るなどするとよいでしょう。

そうして、A4の書類を見落とすことなく片っ端からできるだけ物語のように、時間の順番であると内容がつながります。

結構この同じ日の入力順というのが大切で、帳簿になった時に、残高が変なマイナスがあったりするのは入力順が悪いからであり、その辺りも小刻みの1日ごとの計上であれば、事前の並び順のチェックが可能です。

あとがき

経理書類は、数年ずっと保管していなくてはならないという決まりがあります。

それもあって、なかなか書類ベースから発展できない部分もありますが、書類にしてあることで見やすいことも多々あります。

これがすべてデジタル収納に完全になってしまっていると、それはそれで探すのに時間がかかることもあると予想します。

容量のキャパの問題もありますので、完全に収納できるものなのかというとどうなのでしょうね。

その辺り、よく意識しながら見守っていきたいと思います。

今回は、日々の計上をルーティン化して小刻みに負担を減らすことで、他の仕事の時間を空けていくということが目的でご紹介させていただきました。

経理事務というのは結構あれこれやらねばならなく、作業が重なると負担も増えますし、プレッシャーが大きいので、その多さのストレスが考えられます。

少しずつという考え方は、地道ですが、長い目で見て、変な重圧を減らし、何よりも、会計の数字がホットな状態で出来上がっているというのが大きいです。

<経理>分かりやすい理にかなった帳簿が作られるための同日内の計上の入力順のポイント箇所【702】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

会計ソフトへの入力というのは、ひたすら何も考えずに、たとえ日付がバラバラでも、後から日付順に並べ替える機能が付いている便利な点もあります。

私が現在利用させていただきお世話になっています会計ソフトも、最初採番が入力順にされますが、その後、日付を基準にした採番のふり直し機能があります。

けれども結局、エビデンスの収納は後で見やすい用に日付順に収納していますので、それと同じ順に会計ソフトへ入力すれば、同日内で複数ある場合でも照合しやすかったり、見つけやすかったりします。

その同日内の計上という点に今回はスポットを当ててみました。

同日内で、○○金の発生と取消が行われるケースにおける入力順の重要性

私のレンタル事業の例ではありますが、まず、先にご入金いただいてからの発送となりまして、会計上のルールにより、発送した後に売上が立てられるということにもとづき、下のような仕訳をしています。

1,000 普通預金 - 前受金 1,000

1,000 前受金 - 売上 1,000

実際この2つの入力の間には、商品を発送した時の宅急便の費用の計上を入れています。

とにかく行動と一致したストーリーを描くような帳簿にすることで、見てその流れが分かりやすくなっています。

ところで、この上の2つというのは、 同じ前受金を発生させて取り消すという作業が同日内で起こることがほとんどです。

最速なるスピーディーさでの作業の結果はこうなるのです。

その場合、何も考えず、2つのエビデンスを実際の行動と逆に入力してしまうと、少しストーリーが狂います。

ご入金いただいた時は、まだ売り上げができないから、仮の科目であるいずれ取り消される、「前受金」という科目を設置しておく。

そして、発送した後に、いよいよ売上を立てることができるので、仮であった前受金の役目が終わり、取消の作業として、「借方」へ移動して、そこへ置き換わる売上の発生を「貸方」へ置くという仕訳です。

これは、この順番でないと、ストーリーになりませんので、ソフトへ入力するときは必ず上のような順にせねばなりません。

逆にしてしまうと、帳簿の残高がマイナスになったり、そもそも発生もしていない前受金を突然取り消すような計上があったり、理解不能な帳簿になってしまうのです。

よって、こういった〇〇金という科目が同日内で取り消されることが起こる場合は、入力順が物を言うということになります。

その他、購入時の仕入-買掛金、消耗品費-未払金などは、〇〇金という科目は両方入ってはいますが、同日内でいずれも取り消されることが滅多にありません。

おそらく1か月後のクレジット引落日に買掛金、未払金の取消が行われますので、そこまでの時間差があれば、発生時の仕訳に関しては、たとえ実際の購入順序が数時間違っても、それはほぼ影響がありません。

あとがき

今回登場した前受金は、時々計上が間違っていないか、もれていないかを確かめるために、前受金が主役である「総勘定元帳」で軽く残高が常に¥0であるかをチェックしています。

その時に、綺麗に、発生と減少(取消)が左右に交互に来ている状態がが文字ではあるけれど、1つの絵画のように、綺麗に並んでいる様子こそが今回の前受金の計上の状態がOKである証です。

<経理>二度の計上が行われる、○○金という科目は、間違いチェックのための「消込:けしこみ」が有効なわけ【696】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前、【676】の記事では、クレジットカードが引き落とされる日にする作業として仕訳なども一部ご紹介しました。

あの【676】の主な目的は、「金額」だけにスポットを当てて、普通預金の残高と帳簿が一致するものです。

けれども、実は、金額が合っていればすべてが合っているか、間違いが起こっていないのかというと実はそうではないんです。

あくまでも、金額が合うということはお金にまつわる科目、普通預金、現金などの資産の部類の科目が合致した時に果たせる成果なのです。

科目の中には、〇〇金と呼ばれるものが複数ありますね。

この〇〇金という、こちらもお金にまつわるような科目、この意味を簡単にまとめるならば、一時的な科目ということできます。

つまり、いずれ、最終的なストーリーでは、取消が行われてこその、一時的な仮の状態の科目となるわけなのです。

ここでは、「売掛金」、「買掛金」、「未払金」を主に例に挙げますが、この3科目は、3大消込科目と呼ぶような、件数の多くなる少し複雑な明細であることが多いものです。

注意の編み目をくぐり抜けるかのように存在している間違いの例

私が、実際に経験した、「うそでしょ!?」なんて思うような想像していなかったミスとか、気が付かない無意識の間違いをいくつかご紹介したいと思います。

複数回ずつミスした部分なので、きっと間違いやすかったり、そもそもここにその間違い易さの原因があるなどのお話をさせていただきますね。

主に、下記の3つが頻繁に起こっていたミスでした。

経理事務を15年近くやってきた私で1年の中で3-4件です。

①二重計上

②買掛金と未払金の科目間違い

③クレカ引落日に、事業用を事業外にしてしまった

この3つばかりだったのです。

1つ1つ具体的にご説明したいと思いますが、YOUTUBE動画の中でご紹介したいと思いますので、下記に貼りますね。

買掛金や未払金の残高が不一致の原因(筆者の体験の記録より):普通預金の残高は合っていても不一致でそのまま気づかないことが多いので対策の必要があるというお話です。

「消込:けしこみ」という手法について

こうした間違いが発生している事実を確かめて、本決算までの間に修正するという目的で、「消込:けしこみ」というものがあります。

消込は、〇〇金と呼ばれるものはすべて可能な作業です。

帳簿を印刷して、買掛金の発生時、消滅時の2つの仕訳を打ち消し合う作業です。必ず、貸方、借方の反対側ずつに位置しているので打ち消し合うことができることが前提。個人事業主では、シンプルなので、マーカーをひたすら引いて、トランプの神経衰弱のように数字だけ見て短い時間でチェックできるものです。

もう少し具体的には、買掛金の場合、発生時に、<1,000 材料仕入-買掛金 1,000>と仕訳していたものを、クレカ引落日に消滅の仕訳の、<1,000 買掛金-普通預金 1,000>の仕訳をすることで、買掛金が対角線状に打ち消し合うことになり、買掛金自体の金額が消滅していきます。

その残高こそが、現時点でいうところの、仕入れたけれどもまだ引落がされていない状態の金額と一致するのです。

それが、本当に合っている帳簿に出来上がっているのかで仕訳が正しく行われたことを導けます。

このチェックで変に前の物が残っていたりすることが、YOUTUBE動画でご説明の上の①②③であることが多い間違えをしているということになります。

紙を印刷せずに「消込:けしこみ」的なチェックをする方法-1項目ずつのバージョン

現代のペーパレスの時代に、この印刷してマーカーで消込をするという作業に、いかに用紙を多く使うのかということが無駄の多いものになります。

紙は馬鹿にならない重さになるので、コンパクトな方が良いものです。

消込は保管しておく必要はないかと思いますので、いずれチェック後捨てますね。

そうすると紙に印刷せずにできるチェック方法はないものかと考え付いたチェック方が1つあります。

それをご紹介したいと思います。

経理ソフトがあってのベースとなりますので、経理ソフトのお力をお借りします。

私は「マネーフォワードクラウド」さんにお世話になっています。

総勘定元帳などじゃなくて、仕訳の画面のまま、「摘要」という空欄に、買掛金の場合だと仕入れたお店の名前を検索します。

もちろんベース的には、当初の計上時に摘要欄に正確にお店の名前を入れてある必要がありますが。。

そうすると、何度かリピートするお店であっても、そのお店にまつわる、材料仕入-買掛金という買掛金発生時の仕訳と、クレカが引落される日の、買掛金-普通預金という仕訳の2つが必ず左右反対側に位置しながらペアで存在しています。

この時の相手科目がちゃんと同じになっているかで、②がチェックできます。

そして、そもそもここに載ってくるかで、発生時のソフトへの入力の漏れがないかのチェックもできます。

当然①の二重計上とか、③の事業用にちゃんと計上したかもわかるのです。

こういった摘要の検索の使い方は、ある意味ピンポイントであり、会社でいう経理部門の細かな何枚にもわたる帳簿の明細を見ていくよりも、個人事業主らしいシンプルなチェック方法だと私は思いました。

ただ、それでも、月末あたりには、残高の一致を調べることをするのは必要かと思いますので、その残高の一致の時に必ず合うように導ける作業だと言えますかね。

あとがき

人間というのは、間違う生き物です。何一つ正確にはできないものなのですねえ。

消込も、AIがとって代わってやっていくれる時代がいずれ来るだろうと思いますが、そうは言っても、基本的に、この消込自体の意味とか、なぜこれが必要なのかは、AIが軌道に乗って、無知なまま頼っていけてしまうよりも、今現在としては根本から理解するチャンスだと言えます。

<経理>経理事務の現金照合作業、誤差があった場合の原因例【671】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

出来事が起こったホヤホヤのタイムリーな記録となります。

個人事業主は経理作業があります。5日に1度ほど、誤差が出やすい現金の財布の中身の実際と計上した帳簿上の現金の残高を合わせています。

5日に一度ほどのコンスタントさでないと、原因が分かりにくく迷宮入りしてしまうので、このまめさは1つポイントになるかもしれません。

そこまで対策していたにもかかわらず、ここ最近10日間程帳簿上の現金勘定の残高と、実際の事業用の財布の中身の現金に¥360の誤差が生まれていました。

実際の現金の方が¥360不足という状態です。つまり、計上が¥360多いという言い方もできます。

さて、この原因を解決できたので、その原因が何であったかの記録とともに、現金の誤差の原因のパターンの1つとしてご参考になって、いち早い解決にお役立ていただければと思い記録として、この記事を書きます(^-^)。

原因は、会計ソフトへの金額の入力ミス、1シートに複数レシートを貼ったケース

結論から、最初にお伝えしますと、原因は、1つの用紙に細かいレシートを2段に貼って、2本の計上をする際に、金額が、¥580と¥940だったのを、両方とも、¥580となぜか入力していたことです。

この940-580=360という値が誤差と一致していますね。

計上金額が¥360分不足だったために財布よりも計上の方が足りなく、実際は財布が合っていたということです。

そして、会計ソフトに入力の金額の片方を¥940へ修正することで、合致。

10日ぶりに現金照合がぴたりと合いました(^o^)丿。

今回の事からの教訓、「簡単に調整作業をするものではない」

やはり、誤差というのもちゃんとこういった原因が判明すると、必ず何か理由がひそんでいるわけです。

よく、「調整」ということで、一定の期間調べても原因が分からない場合に、誤差として記録して、調整してしまうことがありますが、これは望ましくないですね。

例えば今回の場合に、¥360の調整をしてしまって、現金をぴったりにすることで無理矢理合致させたとしても、結局、原因が帳簿入力の金額ミスなので、帳簿入力が間違ったままになるのです。

これは大変怖いことです。

そう考えると、できるだけその月いっぱいは粘って原因を追究することです。

今回発見したことに効果を発揮した作業は、経理事務としては当たり前に行われることですが、現金の帳簿をダウンロードして、その明細1つ1つと、実際の証憑(エビデンス)を見直したことでした。

この作業の途中で、先ほどの¥940と¥580のところへたどり着きました。帳簿が ¥580,¥580なのに、レシートが¥580、¥940だった数字の並びの違和感で発見されました。

あとがき

やはり現金は誤差が出やすいです。

それは、物品だからですね。

細かい小銭がバラバラと散財し、お札が幾種類かに渡り、アイテム数が非常に多いのが現金。

その反対に、間違いも探しやすいのが、クレジットカード。

万が一、計上時に、今回のように金額を間違えても、引落の時に、もう一度振替の計上をするという2段階の計上を踏むので、その引落の時の金額の不一致で必ず間違いが見つかります。

できるだけ現金を最小限にというのは1つこれも誤差が出にくいポイントです。

それをしていた私でしたが、それでも今回のような誤差が出るものなので、よほど慎重に日々まめにチェックしたりする意識が重要です。

<経理>お客様からの入金後の発送が徹底のレンタル事業の仕訳、「売上」の計上は一番最後【612】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

事業者は、有難く「商品」が「成約」に至った場合に、「売上」を計上します。

その相手科目は、簿記通りの基本としてましては、「売掛金」や「普通預金・現金」などが該当。

ただ、それも実際の入金までのタイムラグがある場合に該当するものです。

このたびは、レンタル事業者とレンタルご利用者様の「アドバンテージの公平性」を保つために必ず多くのレンタル事業者が取り入れられている「入金後の発送の徹底」と共に、仕訳から見た「売上」計上のタイミングをご紹介したいと思います。

あくまで、自身の仕訳例でございますので、方針によっては違いは多少あるかと思いますが、とにかく「シンプルで分かりやすい最低限」ということをモットーとしております。

最初の仕訳は「入金時」、法律に従い発送後にやっと「売上」の仕訳が計上できる

「レンタルジュエリー」は、先に料金をいただいてからレンタル品を発送する順番でスタートしますので、予約状態の期間が短いタイプの「予約販売」に似てるのかなと思う部分もあります。

ただ、「予約販売」というような科目は使いません。

まず、お客様がレンタルしたい商品番号をお聞きし、「計算書」をメールで発信。

メールの本文自体が「計算書」になっている形式です。

そして、入金をお待ちします。

実際に着金があったことを確認した時点で、初めての仕訳ができます。

「普通預金-前受金」という仕訳です。

クレジットを設置しておりませんでして、「振込入金」のみだからです。

相手科目の「前受金」が少し分かりにくいですね。

一般的に、「〇〇金」と名の付く科目は、必ずストーリーとしてその後取消仕訳がされる「仮の科目」と言えます。

発送をしていないからまだ「売上」科目を置いてはいけないという理由から「状態」をクリアにするために必要な科目が「〇〇金」なのです。。

そして、入金後は、当方で発送準備をし発送。

実際に発送した「証」である運送会社様の領収書やレシートが発行されたら、その金額と等しい発送の計上をします。

「商品発送運賃-現金」。

picturesque(ピクチャレスク)の場合は、送料はすべて当方持ち、その時の送料はスマホと連携のクレジット払いなので、「現金」が「未払金」になることが多いです。

そして、やっと、「前受金-売上」という計上で締めくくります。

「借方」に振り替えた「前受金」の意味は、「取消」です。

こうして、「〇〇金」をできるだけ速やかに取り消すことがすっきりとした帳簿になってゆきます。

共通のルール:必ず「売上」は「商品発送後」に立てるという「企業会計原則:実現主義」の鉄則に従ったもの。

「ハンドメイドバッグ」の場合では、2)の売上計上の前に、「商品発送運賃-現金(未払金)」が順番として入りますし、当「レンタルジュエリー」の場合では、3)の売上計上の前に「商品発送運賃-現金(未払金)」が入っています。

「レンタルジュエリー」では1)-3)の日付は同日になることがほとんどですので、計上の順番も大切になってきます。

同日計上では、入力した順番にストーリーとして綴られますので、実際の順番通りにきちんと会計ソフトへ入力していくこともポイントです。

気を付ける点は、入金していただいただけでは、発送がまだであれば、「売上」は立ててはいけないのです。

ここはとても重要な点で、「法律」に規定されている事項です。

「売上」の計上はあくまで「商品を相手に引き渡したタイミング」ということ。

ただ、そのタイミングも、出荷の時なのか、受け取った時なのかで選択が分かれますので各々の事業者が自社に見合った選択を決めていくのです。

自身は、一番早い「出荷基準」を選択しています。

スピーディーなデジタル計上の世の中、このタイミングが実際と帳簿とのタイムラグが最も少ないと考えています。

よくない傾向として、「経理事務担当者の机の引き出しの中に未計上の仕事を長期間ためこむこと」です。

とてもルーズな姿勢であると見て取れ、仕事をきちんとこなしているか否かはこういったところに表れます。

あとがき

動画内でお話させていただきました中で、「仮受金」や「売掛金」はいずれ取消が行われる末路である仕訳であり、「決算時」においても極力、ミニマムにする作業をするものです。

その他、「〇〇金」と呼ばれるもの、「仮払金」、「未払金」、「買掛金」という風に末尾に金が付くものというのも同様に、「今だけの仮の状態」的な要素があり、最終目的は取消して抹消されるべきものなのです。

今ある状態をクリア記録する便利な「ツール」として「〇〇金」が存在しているので、1つの取引が終了した時というストーリーの締めくくりは、「〇〇金」が取り消される仕訳であることがほとんどです。

そう考えると何ら、多くの「勘定科目」も決して複雑なものではないと思えてきませんか(^-^)。