巾着袋は三角形に絞られるフォルムだということを忘れてはならない、配置の失敗から学ぶ巻き薔薇の望ましい配置【1099】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1098】で巻き薔薇を全体柄として配した巾着袋の「小」というサイズの巾着袋を製作した記録を投稿致しました。

巻き薔薇の良さを引き続きお届けしようと、今度は1個が小さな巻き薔薇を2個ずつセットでボリュームを出しながら全体柄として試みたのがこのたび。

今度の巻き薔薇は、種類が違ってペタンコではなくて上にツンと立っている作りです。

ミシンのテクニックが必要であることを心配しながら製作したわけですが、全く別の点で失敗が起こってしまったのでした。

薔薇の柄の配置を正面から見て逆三角形に配置してしまったのでした。

冷静に考えてみてください、巾着袋は絞った時にはおおわく三角形のフォルムになるではありませんか。

それならば、絞られた時の三角形のフォルムに配置していない、ましてや逆三角形となれば、タックの中に巻き薔薇が隠れてしまうということを全くイメージできていなかったのでした。

こんなイメージミス・イメージ不足を大いに反省し、悪い例として是非ご覧いただき、この続きとしてやり直しをする計画のところまでを当記事でお伝えします。

悪い例などなかなかネットの画像で見ることができません、貴重な例として是非お役立ていただければ、失敗も意味があったことになるでしょう。

裾広がり気味に巻き薔薇を配置するのが正解、逆三角形に配置してしまった結果、巾着袋の真正面に巻き薔薇が存在しなかった失敗作

「インテリア収納袋:中」<サイズ>縦32cmx横29/48cmxマチ20cm。

表地は、ツイルクロスという名前のデニムライクな生地です。

ジーンズのような厚みではなくダンガリー程度のものですが、それでもブロードやローンなどよりははるかに厚みと重みのある生地です。

この生地に巻き薔薇を2個ずつペアで一度に縫い付けるやり方で配置しましたが、完全に配置ミスです↓。

巻き薔薇の配置ミス:逆三角形はむしろ不正解。巾着袋の出来上がりはこれでは上の左右の巻き薔薇が隠れます。
<裏地>ファイユ花柄プリント、ポリエステル/100%、日本製。

裏地がエレガントですので、表地のコットンのカジュアルな素材に、巻き薔薇を装飾するデザインはエレガントに寄っていくようなバランスが取れたと思うのです。

ということで、せっかく生地に関しては良い感じで出来上がったものの、やはり、薔薇の位置が悪いことでその後解体することに決定。

後で貼りますYouTube動画では、出来上がり場面までしか映していませんが、その後の決断がありました。

もう1つサイズダウンの「小」というサイズで裁断し直して、新たに製作し直すことでした。

表地は、別の残布で、裏地は、それしかもうなかったので、解体してそのまま型紙を「小」で当て直して裁断です。

「小」サイズで裁断し直し:巻き薔薇のミニサイズを今度は1個ずつ量を増やして縫い付けました。

このやり直しの完成品は、【1100】の記事でご覧いただけます。

あとがき

こういった簡単な巾着袋でも、作るたびに学びがあります。

巻き薔薇の並べ方1つとっても、いかに何も考えずに配置していたかを反省するこのたびでした。

2次元的平面の状態で3次元をイメージすることに対して非常に苦手だということも分かりました。

そもそも巾着袋の「巾着ひも」が左右に引っ張ることで絞られていくことを最初に考案した人物はどなたなのでしょうか。

その方はおそらく2次元で3次元をイメージすることが得意とする人物に違いありません。

非常に尊敬していますし、良き考案をして下さったお礼のような気持ちをこめながら、素敵な巾着袋を丁寧に作り上げていきたいです(^-^)。

生地の裁断における小花柄の方向性の判断の仕方、葉っぱの向きが天地の向きを教えてくれることが多い【1085】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、古い生地ストックの一掃としまして、「インテリア収納袋」を短い時間で製作しています。

このたびは、2019年に購入の生地が眠っておりまして、やっと製作のタイミングとなりました。

生地選びで反省するのは、生地自体の華やかさだけに依存してしまう過去の選び方です。

黒ベースの後の製作テイストの変化を思うと、この当時のオレンジはちょっと浮いていました(^_^;)。

とはいえ、美しいマルチカラーのオレンジベースのちりめんの華やかな小花柄、3年越しの使用ですのでしっかり丁寧にお作りしました。

柄の向きを2つの面で互い違いにしてしまった裁断ミスからのサイズダウン、葉っぱの向きが天地の向きを教えてくれていた小花柄

<表地:オレンジ>ちりめん金彩プリント、レーヨン/100%、日本製。

表地には、こういった柄を使いました。

洋の要素がある和柄というところが何とも素敵。

こういったちりめんの和柄は、多くが斜めに着物風な波が入っていて、あれこそが和風なのですが、多すぎてレア感がありませんでした。

1つだけ選ぶとしたら。。ということになるとこれがダントツだったのです。

生地購入は2019年11月、そこから3年ほど経過しています。

大きくたたんで生地ストック用の引き出しへふんわり収納して保管してきたこの3年。

いよいよ出番がやってきたのですが、意外に難しいのが裏地選びでした。

<裏地>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。

当初パープルを選んでいますが、ブロンズの方がオレンジに上品に馴染むようです。

葉っぱのみに注目していただくと、完全に天地の向きがあることが分かりました。サイズは「ミニ」にダウン。

柄に向きがあることに気づいたのが、1つ大きいサイズの「小」という巾着袋のサイズでの裁断の後でした。

10分ほど悩み、それほど目立つものでもないと思ったりもしましたが、間違ったままの続行は取りやめ。

「ミニ」というサイズでの裁断を正しい向きでやり直したのです。

ここでそのまま進めてしまうと、その後の作業の丁寧さやじっくりと縫い込む価値がこの柄の向きのミスですべて台無しになると思ったからです。

<インテリア収納袋:ミニ>サイズ:縦17cmx横17/26cmxマチ10cm。

巾着ひもは馴染む色の同じオレンジ色の江戸打ち紐3-4mm程度、ループエンドはゴールドカラーのスズラン型が相性が良いです。

撮影用に、中には、新聞紙(しんぶんし:印刷あり)をまるめてそれを新聞紙(しんぶんがみ:印刷無し)で包んだ小さめあんこが1つ入っています。

実際にこうして物を入れると、こんもりとしてかわいい巾着袋です。

写真だとサイズ感が分かりづらいですが、小というタイプは、もうひとまわり大きいのです。

サイズの違いを小さめ同士で比べてみると、

・「小」・・・縦22cmx横19/34cmxマチ15cm

・「ミニ」・・・縦17cmx横19/26cmxマチ10cm・・・このたびはこちら

横が共通する19cmですが、マチが5cmも違うと、縦と横ともに5cm以上寸法の違いがあり、見た目も結構違うと分かるのです。

ただ、このミニサイズも、ミニとはいっても結構な容量であり、全体的にたっぷりと容量をとるというスタンスです。

幅の狭い生地は「小」が難しく「ミニ」になることがありました。

そういった状況に対応するべく、このミニサイズを設けたという経緯があります。

あとがき

裁断の向きのミスによって、変な風に生地が余ってしまったのも残念です。

ミスがもったいない結果を招いてしまいましたことは反省する部分でした。

ちりめんもシルク紬と似ていて、とろんとしながら丈夫な素材です。

かわいくコロンとまあるい優しい巾着デザインが非常に向いていたことで良い形に出来上がったことは幸いでした(^-^)。

そこにあるだけでいい、シャーリングタオル地で高級感が生まれ、更に柔らかな大地に咲くお花の景色のような優し気な巾着袋【1082】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地のストックを一掃する企画としまして、「インテリア収納袋」を大・中・小と製作しています。

このたびは「小」というサイズですが、これでもたっぷり感があるサイズですので使い道のポテンシャルは高いものになります。

素材は「シャーリングタオル」という名のパイルカットのタオル地で、ループタイプと様相の違ったエレガントなタイプのタオル地です。

タオル地は過去にも複数製作してまいりましたが出来上がりがふんわりして優しい雰囲気に仕上がるところが特徴です。

そのようなふんわり感は巾着袋には向いた素材だと考えます。

この素材の素敵さをたっぷり活かしたような雰囲気が演出できればと思います。

スポーツシーンのアクティブなイメージのタオル地をエレガントに演出、優しい風景画のような世界観を巾着袋1つで作ってみる

インテリア収納袋(小):<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

思わずそっと触りたくなるようなソフトな雰囲気が演出できました。

<表地:ベージュ>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。

表には、無地に華を添えるという意味で、巻き薔薇を3個縫い付け。縦に行って帰ってくる二重縫いです。

<裏地>生地名不明(ブロード)、綿/100%、原産国不明。

裏地には、表地と真逆の濃いめであるブラウンベースのマルチカラー小花柄生地をチョイス。

この優し気なお花もタオル地にマッチ。黒ベースよりも茶色ベースはかなり極端に柔らかい印象になります。

このサイズ感、縦横が20cmに近く、マチが15cmあるというたっぷり感は是非ご参考にどうぞ。

救急箱のようにも実際には大変便利に使えることも分かっています。

全体的には寸法が小さめでも、マチが15cmというたっぷりさは、最終的に「機能」になっていくのです。

あとがき

得意とする部分は、ハンドメイドバッグ製作でもレンタルジュエリーでも共通の「コーデ」です。

複数を組み合わせることが非常に楽しく得意なのです。

何とか見つかった独自の取柄ですので、今後も大切にしていきたいのです。

そして、お役にも立てるようにどんどんそのアイデアなるものをご紹介し、組み合わせて出来上がる新たな美しさのようなものを今後も発見していきたいと思っております(^-^)。

スーツ姿にぴったりのシックな黒ベースのストライプの巾着袋、その中身はほんのり甘い卵焼きとシンプルな旨味の効いた唐揚げだった【1058】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実のところ、個人事業主開始当初の2018年最初の頃のバッグというのは、メンズテイストでスタートしています。

ただ、そんな垣根もその後崩壊、お好みの柄をお好みに選んでいけば良い、妙な縛りは必要ないのだと思い始めました。

このたびは、「パパ様のお弁当袋」とでもいうようなもので、ランチボックスが入るサイズの巾着袋をしっかりとした裏地付きで製作。

スーツ姿にちょんと持ってもマッチするようなきちんとした感じのテイストも入っていましてベースが黒。

楽しく明るい色で作った袋と真逆のテイストを出してみようと、大人が持つ巾着袋というイメージを入れてみたのでした。

表地に華やかなストライプ柄の方を、裏地には凹凸感だけ感じるサッカー生地のストライプ柄を使ってみた黒ベースがスーツに合うお弁当袋

左:<表地:黒>先染ストライプ、綿/100%、日本製 右:<裏地:黒>リップル無地、綿/100%、日本製。

綿/100%でありながら、綿らしさがあまり色濃く出ていない上品さがある2種の生地です。

これらをストライプ柄繋がりで同時に利用してみたのでした。

素敵ではないですか?ストライプ柄の中を開けると、また内側にも別のストライプ柄が歩調を合わせるように待っているのです♪。

ランチバッグの完成:<サイズ>縦22cmx横20/33cmxマチ15cm。ゆったりとしたサイズ感です。

中にはあんこは入れていません。

それでも、こうして、空気が入っているだけでしっかりとそびえ立ち、立体感をキープしてくれています。

表地と裏地にそれぞれ接着芯を貼った効果が出ました。

接着芯はかなりこういった立体構造に効果が出るものです。

たかが巾着袋などと考えずに、どこまでも巾着袋の素晴らしさ、可能性を持つ立派な巾着袋に作った方が製作した意味があります。

ひもは、黒の江戸打ちひも。そして、ループエンドは、各サイドに2個ずつの合計4個使用とリッチな作りです。
中をのぞくとこんな感じ。リップルの凹凸感が綺麗ですし、ふんわりとなるのも、この生地の特徴です。

要するに、「サッカー」「リップル」「フクレ」「風通」などの加工生地は、内部に空気が入っていると見ます。

そうしますと、繰り返しの柄のそれぞれに少しずつ入った空気のパワーがかなりのもので、全体に立体感や膨らみを演出してくれるのです。

空気の力を借りての演出ができるなんて、本当に素晴らしい生地だと思います。

あとがき

数多くのハンドメイド巾着袋がネットの写真にはあふれていて、どこで特徴が出るかという1つには、あまり利用されていないテイストというところで差別化をします。

そういう意味で、明るい色ばかりでかわいく作られていることが多い巾着袋の中では、特に珍しい巾着袋になったかもしれません。

こういったテイストの巾着袋が本当にお探しのお客様に届くことを願っています(^-^)。

摩擦や動きの少ないインテリアシーンの入れ物として特化の巾着袋と日常使いの巾着リュック、「気持ちの面」での比較をした【984】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「インテリア収納袋」の製作を進めて何点か完成したわけですが、ここで一度インテリアに特化したバッグと日常使いのバッグとの比較をしてみたいと思いました。

「このバッグはガンガン使っていくバッグにしよう」「このバッグは美しいままを継続するために室内でひっそりと使おう」の対比をお伝えしたいと思います。

自前のバッグにおいてもこんな使い分けがありますので、そのスタンスがハンドメイドにも現れているのではないかと気付いた面白い点です。

美しく繊細な素材で作ったインテリアバッグは、その静かな使い方で長持ちさせる

「インテリア収納袋」の複数製作:トート型と巾着型に分かれます。どれも美しい生地ばかり。

最初の調達時当時は、これらの美しい生地でリュックなどを作ろうと思ったのですが、実用的なアイテムは、イメージだけでもまず「強度」が必要です。

そういった意味では、これらの9点は、室内でその美しさを眺めながら、収納の機能だけを果たし、静かに置いている方が、何十年もこの先も同じ姿でいられるかと思います。

その対極の気持ちでガンガン毎日使っているのがこちら↓。

巾着袋からの着想で考案の「ダブルナップサック」:表地にダイヤキルトをかけたもの。ジョーゼット黒。
裏地:ほとんど毎日使っていましておよそ1年位が経過。どこも傷みもしませんが使用感は出ています。紺色です。

特に乱暴な扱いもないので良い状態ですが、表地は、いかにも服地のジョーゼットであるにもかかわらず、傷んでいません。

デニムや帆布だけが表地として相応しいのだというイメージの考え直しに、一石を投じることが出来そうです。

このことは、「保管に特化」と「使用に特化」を使い分けるヴィンテージバッグ集めのスタンスに似ています。

使うと決めたナップサックの方はちゃんと使う、保管と決めたインテリア収納袋は収納のみとはっきり分けることは、心の中がしっかりと整理整頓されているかのような気持ちになり、とても気持ちが良いのです。

あとがき

ハンドメイドバッグを作る製造側の視点から最後にお話しさせていただいて当記事を終わりたいと思います。

実体験で感じた「気持ち」と同じようなスタンスが説得力あるお勧めができるに決まっています。

日常に使うようなバッグは、丈夫に機能性を考えて長持ちできるように作る、一方で非常に美しい生地は脆いことも多く、インテリアに特化して傷みを回避し、長持ちできるようにと。。

いずれも「気持ちよく使い続けていけるバッグ」を目指したものであり、人間の「心地」を大切にしていくスタンスなのです(^-^)。

和柄のようなテイストも入り混じるラメ生地が素敵な巾着袋は傷み易さを感じた、お部屋にそっと置いておく収納だけの袋が向いている【983】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

短い期間での生地の在庫の一掃を兼ね、「インテリア収納袋」というトート型や巾着袋を連続製作中です。

この度の製作は、サイズ4種の中の「小」、マチは15cmあり、中に物をしっかり入れられるたくましい「小」です。

素敵な生地で思いっきり製作したいという願望も叶えています。

なぜ「小」になってしまったのかの切ないエピソードと美しい完成の姿

もともと「中」を製作する予定でしたが、あるミスを起こしてしまいました。

というのは、このたび使用の柄の向きの特殊さにあります。

<インテリア収納袋:巾着型「小」>:<サイズ>縦22cmx横19/33cmxマチ15cm。

この柄、よく見ますと、茎や葉っぱの向きが一方方向だと分かります。

最初、正面から見た時に片面がこの向き、もう片面を反対に「中」で裁断してしまいました。

最初に予定した「中」の型紙:縦50cm。柄を反対向きに裁ってしまい、やり直しではマチした10cmを削除。
「小」の型紙(縦32.5cmx横37.5cm):サイズを1つ落とすことになりましたが、かえって生地が余りました。

「中」が1つ裁断できるところにはそういった意味では価値があったわけで、いかに、「中」の面積と「小」の差があるかも分かります。

お花柄は、向きが特にないものも多いのですが、もともとこの生地製造にもこだわりがあるようでした。

<表地:チャコールグレーxベビーピンクxエンジ>:ジャカード、ポリエステル/100%、イタリア製。

地の目が縦向きに柄が配置されることがほとんどですが、この生地は、横向き。

今映っている正面から見たときに地の目が横向きという特殊さです。

そして、パリッとした硬さがあるものですから、おそらくいろいろ擦れたりする中での傷みが起きやすい生地だと思います。

せっかくの素敵な柄ですので短命な「使う」タイプよりは、入れ物に徹する「使わない」タイプの方が長持ちすると思います。

<裏地:黒>:撥水加工生地(フクレ)、ポリエステル/ナイロン混、日本製。

さて、この裏地の黒色ですが、とってもユニークです。

質感は、紙を燃やした時に舞い上がる軽くて薄っぺらい灰のよう。

しかしそのイメージを覆すような、とってもしっかりと織られた生地で、大絶賛です。

こちらの生地屋様は、「ヤフーショッピング」様の「サラサ」様、2020年12月に出会った生地です。

この時くらいから、「コロナ禍」のお出かけ購入を控える環境の影響で、ネットの生地屋様にお店が結構あるということを知りました。

大手ポータルサイトの中で探すだけではなく、自社ホームページで直接販売されているようなお店もどんどん探していったのでした(画像からの検索の仕方です)。

あとがき

まだ、「ミニ」というサイズが登場していませんが、現在は、生地を余すところなく使うということで、ほぼ縦40cm以上の生地のストックを巾なりで持ち備えているために、「大・中」中心の製作です。

せっかく素敵な生地を調達したのだからと小さめを複数作る考え方もありますが、こうして体験してみると、たった1点のみであっても、できるだけたっぷりのサイズで柄を大きく広げて使う「価値」をすごく感じています。

せっかくの広幅で素敵な生地があったなら、是非大きなバッグを作ることをまず考えるお勧めをしたいです(^-^)。

生地購入の際に注視する部分「生地幅」、巾着袋やトートバッグが左右に並んで裁断できることこそ生地のコスパを高める指標【982】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在2022年は、過去の生地在庫の一掃を兼ね短時間で製作可能な「インテリア収納袋」を連続製作しています。

数点作ってみまして、4種のサイズ展開で手持ちの生地がほぼすべて当てはまってくるということが分かってきました。

そのサイズの呼び名である、「大・中・小・ミニ」の4種の内の「大」の型紙でこのたび巾着袋を製作しました。

このたびの「生地幅」には「大」を作るに相応しい広幅だったのでした。

130-150cmくらいが「広幅」に該当、型紙の「大」が当てはまるには、横に2枚が並んで裁断できる必要があります。

シックな黒xゴールドのバイカラーのインテリア巾着袋は、その存在だけで大人っぽいインテリア空間を作ってくれる

まずは、出来上がった収納袋を見てみます↓。

インテリア収納袋-巾着型「大」:<サイズ>縦35cmx横42/61cmxマチ20cm。薔薇の総柄です。
<表地:黒xブロンズ>:ジャカード、ヴィスコース/70%、ポリエステル/30%、イタリア製。

この生地は138cm幅でした。

イタリア製のジャガードは広幅が多いので大きなバッグや袋には高価な生地でもコスパはあると思います。

<裏地>:シャーリング無地、ポリエステル/98%、ポリウレタン/2%、日本製。こちらは140cm巾。

表地と共に裏地も大きなパーツが裁断できなければなりませんので、何ら表地との差別化なく同等に探していかねばならないということです。

では、このたび製作しました「大」という一番大きなサイズの型紙を確認します↓。

「大」の型紙:実際にこの型紙で製作しました。縦:50cmx横:67.5cm。

この横の長さに注目していただきたいと思います、67.5cmですので横に並べ、67.5cmx2枚=135cmなので裁断のゆとりを見ても生地幅138cmがぴったり。

縦の長さの型紙に一致の在庫生地50cmもそのまま綺麗に使えました。

広い生地幅の生地の種類は、イタリア製の他には、カーテン地・シーツやカバー作りのための生地でこれまで実際に見つけることができました。

たまに服地であっても140cm巾くらいのものを見かけることもありますが、希です。

日本製の生地だと多くが、108cm-112cm辺りのものが多いかと。

どちらかというと広幅は貴重、そのような生地で作るビッグなサイズは、そのサイズだけでも「価値」が高まるのです。

あとがき

このように、「大・中・小・ミニ」に当てはめて、どんどん製作していくつもりです。

生地の収集は、古い物で2019年の夏くらいのものがまだストックとしては有りますが、多くは2020年に一気に集めました。

いつも同じ生地屋様へ出向いていましたが、コロナ禍もあって、2020年というのは、大きく調達先を広げました。

ネットで、東京の、かの有名な「日暮里」界隈の生地屋様も知ることができましたし、「日暮里」の生地屋様のチャンネルのYouTubeでもコメントさせていただきました。

また、メールでのお問合せをすることで、折り返しお電話をくださいました大阪の生地問屋様などとのやり取りの中で、生地屋様がどんな人達なのかも少し知ることもできました。

たくさんの生地を扱う業者様は、全体を見ながらの傾向や「著作権」に対する考え方もかなり正当に持ってみえました。

特に注目しています「ふくれ/フクレ」はネットでは、衣装生地の生地屋様や、ニット専門の生地屋様に少し登場していました。

あの膨らみはストレッチが加わった混率であったり、そもそもベースがニットである作られ方も多く、バッグではあまり注目しないに「ニット」の分野で探したり、「ブリスタージャガード」というワードもふくれ加工のある生地が見つかる可能性が高いです。

まるで埋蔵品、「ふくれ/フクレ」はまだまだ表舞台へは出ていない、多くの生地の中にひっそりと埋もれているニッチな生地なのです(^_^;)。

おでかけバッグ用に調達した在庫生地をそのままスライド、「インテリア収納袋」へのシフトチェンジをした、素材の可能性を広げた活動【954】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「技術が上がったら、高級生地でバッグを作っていこう」と高級素材に目を向け始めた2019年頃。

「いやいや、こう思った時点で早期に一歩を踏み出した方が良いのではないか。。」と思い直し、2020年の頭から技術云々はともかく、高級素材に足を踏み入れました。

ひたすら、イタリア製の風通ジャガードなどの@¥5,000/m以上するような生地まで調達。

それが良かったのか悪かったのか、早くも素材の扱いにくさに直面し、思うように美しく作れないバッグばかりが続出。

非常にもったいないことでしたが、もし一歩を早々と踏み出さずに後回しにしていたらこんなに早くには分からなかったことでした。

そして、ひと通り高級生地の中の、特に「フクレ加工」「風通加工」を中心に凹凸感がありマルチカラーが美しい生地でお出かけ用のデザインでメインバッグをイメージしながら製作。

ただ、高級な生地なのに元の生地の状態に付加価値が乗るどころか、かえって生地のままの方が価値があったかのように感じてしまい随分へこみました。

そして、結局行き着いた答えは、「柄が素敵なものはめいっぱいその柄を大きく見せるようなデザイン」でした。

そして「コスパ」のことも考えました。高級さに見合った「長持ち」です。

そこで、考えたことは、消耗度の少ないバッグ製作をしてみるということでした。

そんなこともあり、在庫を一掃していく目標を立てた2022年、片っ端から「インテリア収納袋」を作る活動をすることに決めたのでした。

このたびは、その「インテリア収納袋」の連続製作にあたって表地と裏地のコンビを考案している最中に考えたことをまとめたいと思います。

インテリア収納袋は、お出かけバッグ程の強度は必要が無い、出来るだけ大きな容量で生地をめいっぱい使う

在庫の高級生地:素敵な生地が集まっています。ここまでためこみ、思うようにん製作できなかった過去を反省。

お出かけ用のバッグとインテリア用の入れ物としてのバッグと比べて、1つ大きく違う点は、「製作時間の差」です。

実際に昨日インテリア用のバッグを製作してみました。見事に数時間で完成。

・お出かけ用のバッグ:5-6日で完成

・インテリア用のバッグ:1日で完成(数時間)

この2つの違いが顕著でした。

そして、こうも思いました↓。

バッグが傷みにくいのは、室内で静かにインテリア収納袋としてじっとしていることではないかと。。

おそらくこの考え方は正解だと思います。

動かすから傷むわけで、ただの入れ物であれば傷まないので永久のものになるのです。

あとがき

当ブログ記事は、2022.04.17の投稿からおよそ2年後の2024.08.08にブログ記事の「手直し」により、まさにこの部分を追記しています。

これまでお読みいただいた上の文章も当初の随分つたない言い回しを変えながら、ほぼ全文綴り直しをしてここまで来ました。

なぜそうまでして過去の記事を残したいのかという理由が今はっきりとしています。

それは、長いスパンでの変化をお伝えできる記事でありたいと思うからです。

例えば、上手く出来上がったバッグだけを綺麗なストーリーで書いた記事では、それは決して本当の姿ではないのです。

失敗の過去・そのありのままの姿・そこからの学び・改良をたくさん得てきたのですから。

その数年後にどんなバッグを作れるようになったのか。。これを1つの記事の中にまとめるスタイルに厚みを増すことが「手直し」で誤字脱字を修正することと兼ねて価値が高まる記事になるためにやっていることです。

今こうして2024年に2年前の昔を振り返るだけでも全く違った今があるのです。

この「変化」は「成長」にイコールであると考えると、何を一番お伝えしたいのかという内容の中の軸の部分が、「素敵なバッグを作れた」という過去の栄光では決してないのです。

どうしてもうまくできなかった、高級生地をせっかくありがたく手にしていながら、その良さをちっとも生かすことが出来なかった姿の中の、もどかしく悔しい気持ちを共有していただきたいのです。

そして、その後の改良までにどんな立ち上がり方をしたのか、どんな内容の努力をしたのかなどがちゃんと事実のままお伝えできることが、ブログ記事を書く本当の意味ではないかと思っているのです。

その後、2023年でこれらの生地はすべて巾着袋になりもう1つ残らず「インテリア収納袋」になりました。

そこで、今こういった高級生地に対してはどう考えるのかということです。

それは、「お出かけ用にもまた作らせていただきたい、技術が高まった自信が100%になった時にこそ。。その代わりお値段もちゃんと相当な価格にしたい、するべきである」と(^-^)。

巾着袋の巾着ひものシングルとダブル、比較した使い心地はダブルに軍配、「機能」の100%の追求を考えればおのずと答えが出る【948】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

巾着袋には、シングルとダブルのひもがありますが、このたびブランド物の保存袋を利用するにあたりまして、シングルひものあまりの使い勝手の悪さにダブルに自主リフォームをしました記録を綴りたいと思います。

この体験から、巾着袋のシングルとダブルの使い勝手の違い、シングルならではの何かメリットがあるのだろうかということも考えてみました。

「アシンメトリーなシングルでこそ必要な場合」を慎重に検討したいと思います。

巾着ひものシングルをダブルにお直しをしたくなった理由とダブルにした使い心地を言葉で綴ります

ブランド様の「著作権侵害」に配慮、実際のお写真は控えさせていただきますので、イラストでよろしくお願いします<m(__)m>。

左のイラストはシングルのひもの巾着袋、右はダブルひも。

素材などはとても良く、カッコイイのですが、機能がまるでだめで、生地が滑らないガサッとしたタイプであるうえに、巾着ひもも滑らず、口をきゅっと絞めることが困難、もしくは不可能といったような状況でした。

これでは、何も使えないと思い、ダブルに巾着ひもを改造することを決意、そして、右のように変化したのでした。

ダブルへの改良の結果は、生地の性質やひもの性質も何も関係なくスムーズにひもを引っ張ることができて、とてもスムーズな開閉の巾着袋へと変身できました。

このたび、巾着袋のシングルをダブルへスムーズに短い時間で変更できたことにはある条件がありました。

それは、2枚仕立ての作りであるということ。

生地の前面と後ろ面2枚を縫い合わせたやり方で作られたものだという点です。

ただ、片方のサイドが「わ」になっていた場合も、ほぼ「全解体」を一度した上で2枚仕立てにしながら作っていくという手間がありますが不可能ではありません。

シングルひもの巾着袋が使い勝手が良いケースは本当にあるのか、何かメリットがあるのか

ダブル巾着袋の方が、お直しをしたという事実そのものが、使い勝手が良いと判断したからではあるのですが、シングルならではの良さもあるのだろうかと考えてみました。

シングルひもの場合は、完全に口がしまらないと思っています。

半開きというかひもホール周辺が別でストッパーなどを利用しないといけなくなります。

考えてみましたら、バッグで、シングルの巾着袋をそのまま大きくしたような「サック」を作っていたのでした。

アシンメトリーなデザイン的なクールさが確かにあり、巾着紐の分量が半分のみで良いというのはコスパが良いという利点。

シングルタイプのストッパー付きの巾着バッグ:やはりレンズストッパーを設置する必要がありました。

その他、コップ入れなどに使う「入園グッズ」などの小さな巾着袋は、シングルひもの少し開き気味なことが通気性を促し、かえってシングルが向いているようです。

その他、巾着袋にお花を挿すようなインテリアの場合は、さりげないふんわり感が出て、アシンメトリーなシングルの巾着袋が雰囲気があるかもしれません。

ただ、こうして想像してはみましたが、ダブル巾着ひもであれば、すべてをカバーすると思えて仕方がないのです。

あとがき

「巾着」という姿の入れ物に対しては大変可能性を感じておりまして、今後作っていきたいデザインの1つです。

<製作>のカテゴリーでナップサックタイプの製作が増えていきますので、是非またブログ記事にお立ち寄りを<m(__)m>。

絞って口を閉じるという物理的な動きの不思議と素晴らしさをお伝えしていきたいと思います(^-^)。

巾着ひもホールのサイドのコの字ステッチの曲がり角、近くなったら目打ちで裂け目を押さえて場所を見逃さない、きちんと描けるコの字型【899】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どうやったら巾着袋が綺麗にできるのか。。ということを追求しています。

まずは、丁寧でクリアな「仕様」を持つことが大切なのではないかと思いました。

このたびは、美しく出来上がるための具体的な「仕様」を細かいところまで追求しました。

巾着ひものコの字ステッチの曲がる位置の徹底、位置がどこなのかということをこのたびご紹介したいと思います。

どこで曲がるの?コの字ステッチ、曖昧ではなく具体的に目打ちで押さえる場所

コの字の曲がり角は結構曖昧。

しかし、きちんと決めれば徹底したものにちゃんとなると思います。

コの字の曲がり角がなぜ大切なのかというと、コの字の短い線が後の巾着ひもホールのホールを作るステッチと重なるようにする仕様を決めたからです。

これらのステッチは分離しているよりもぴったりと重なった方がはっきりとしていて、綺麗だと判断したのです。

目打ちを押さえた場所:まずてっぺんから縦に降りてきます。次に巾着ホールのV字の裂け目を押さえました。

コの字を曲がる周辺では、V字の裂け目周辺が急に視界から「押さえ」に隠れて消えてしまうのです。

よって、曲がるまでずっと目打ちで曲がり角の決まった位置を目打ちで押さえるというのがピンポイントの場所の示し方です。

実際には、裂け目から1mmくらいわずかに内陸部に入ったところを縫います。

ただ、その決まった位置という以前に徹底されるべき部分は、地縫いの時に上から7cmの位置から縫うなど、縫い始めの位置も大切です。

よって、すべての作業が連動していることを意識して、地縫いの時の最初のスタート位置も正しくミリ単位で徹底するということになります。

目打ちにはいろいろな役目が考えられます。

元は小さな穴を開ける目的ですが、「印付け」としての役割がこうした生地を材料に使った作業では活躍してくれます。

一瞬の「印付け」であればマジックではなくてもこれで事足りるところがスムーズなのです。

あとがき

常に、「なぜそのやり方なのか」こういうことがシンプルに説明できたりすると、出来上がった品物にストーリーや哲学が入り優れた品物になると思うのです。

流行を表面的にとらえただけの模倣が良いレベルの品物にはならないということも分かります。

少しずつのこうした追求は集まると随分強味になっていくのではないでしょうか(^-^)。