宝石にまつわる神話のようなストーリーを知った今、神秘的な地球の軌跡の証を重んじ、しとやかにゆったりとした気持ちで向き合うことにした【1051】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ジュエリーを扱う立場としまして、宝石のことをしっかりと知るために、時々宝石にまつわる本を読ませていただくことがあります。

このたび1冊の本を拝読、「宝石物語:岩田裕子 著」です。

かつて貴族の宝飾品であった宝石にまつわる事実を中心に、やや盛られて言い伝えられた部分も含むストーリーを興味深く読ませていただきました。

フィクション的な部分もありながら、実在の歴史上の人物ばかりのストーリーであり、逸話としてジュエリーが様々な人間の人生に伴ってきたという見方では十分リアルです。

いつまでも永久に持ち続けることができる品物だからこそ、振り返った時のその存在感や過去の出来事の真実を知る唯一の手掛かりなるものであったとも言えるのです。

宝石のパワー、この世を作る地球を含む宇宙からの戒めや教訓を伝えるほどのものなのではないか

物語としては、宝石のパワーが人の人生を狂わせたような「ホープのダイヤモンド」のストーリーが有名です。

ここまで複数の持ち主を転々とした宝石はなかなかない、多くの所有者があり、どの持ち主も不幸の末路を迎えているようなのです。

特にパワーの強いカラット数の高いダイヤモンドだからこそのストーリーでありますが、宝石自体よりもむしろ、その宝石の価値に翻弄され、心が揺さぶられた人間の愚かな姿であるとも言えます。

現在は博物館という望ましい場所で佇んでいるようです、誰の手にも渡らない状態に行き着いたのでしょう。

キラキラ美しい宝石を前にしてどこか心が動揺し、揺さぶられるのも、そのあまりの美しさゆえ仕方がないのかもしれません。

しかし、こうも思うのです。

そういった煌びやかなお品を前にした時にこそ、優雅に落ち着いた気持ちでゆったりと接することが望ましいと思いました。

決して貪欲にならず周りに翻弄され過ぎない自分の軸を大切にしなければ不幸が起こるといような戒めを過去の宝石のストーリーから学んだわけですから。

急いで慌てて身に着けるのではない、ゆっくりと時間を使いながら、気持ちを落ち着かせた身に着ける瞬間をむかえたいものです。

例えば、収納1つにしても、ゆったりと宝石が喜んでリラックスするような収納の仕方というのもあるもので、宝石が喜ぶような向き合い方というものがあるのではないかと思っています。

せっかく価値ある綺麗さを放ってくれているのですから、私達はそのお返しとして、丁寧に、穏やかに接してあげることが大切ではないかと。。

あとがき

奇跡的に掘り出された地金と美しいストーン、決して当たり前ではないことが重なった宝石だからこそ希少価値が高いのです。

そして、研磨という透明感ある美しい磨きをかけてくれた宝石製造者様である人間の叡智にもありがとうの気持ちを持ちたいものです。

決して自分が発見できるものでもなく、多くの人の力がないと美しいお品を目にすることさえできなかったわけですから。

貪欲になるあまり忘れがちなこと、それは決して当たり前ではなかった奇跡があっての今現在への「感謝」の気持ちです(^-^)。

元々希少価値の高いものが宝石、お得な量産品を避け、少なくともその場には1つしかない品物を更にその製造背景を想像しながら見抜く選び方【1041】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に別の記事でも拝読しました記録としてご紹介の同シリーズの図鑑、「宝石3-ジュエリーその品質と価値の見方-:諏訪恭一 著」を拝読。

きわめて人気の書物であり、シリーズの「1」がまだ読めていないという事態(図書館で貸し出し中)。

このシリーズ本のファンになるほどの感動がありまして、面白いのが図鑑的な本であるにもかかわらず、まるで物語を読んだような感動があること、著者様の熱意とはっきりとした方針すら感じられる点です。

このたびは、ジュエリー選びの時にも参考になるような「ぱっと見」に表れる良し悪しの見分け方を、拝読した学びから自らの言葉でもってアウトプットさせていただきたいと思います。

ジュエリーの良し悪しはぱっと見に表れるもの、ぱっと見たその瞬間の「心の響き」に意識を傾けたい

当書物の中では、美しく宝石が輝く工夫などもご紹介されていまして、光とのかかわりもジュエリーは大いにあります。

地金の台の部分もそういった点ではジュエリーの大切な一部分であるということ、ルース(ストーンのみの状態)がジュエリーという完成品になることで一層輝くものにしてくれるのは18金やプラチナの台のおかげなのです。

例としましては、ペンダントやリングのストーンの裏面の地金による透かし細工、あれは光の反射を意識したジュエリーが美しく映る作用とデザインのコラボなのです。

ジュエリーを選ぶ時に、その素敵さはぱっと見の一目に表れてくるということです。

「わーっ♪」というようなすごさが感じられる第一印象のジュエリーは、ただ一部分を強調したものでは決してなく、様々な細部の美しさが集まったものだということになろうかと。

商業用というのは、マスに広く行き渡るようなお品であり低価格。

大変厳しい見方になりますが、一目見た瞬間に、華奢過ぎるジュエリー・小粒ジュエリーは飽きてしまうのです。

では大きければ良いかというと、それはそれで、ストーンの内部が目立つわけですが、まずは「大ぶり」というのは最初に目を付ける点としては正解であると思っています。

ぱっと見で「小さいなあ」と少しでも「ひっかかり」なるものがあれば、が最終的に高額なジュエリーとして購入する時には価値の欠如としたマイナス点になるのです。

やはり、心が躍るような「ダイナミックさ」「迫力」が初見で感じた宝石の方がすっきりと屈託のない気持ちで納得できるのです。

ただ、小粒のものでも複数並んだ配置のものは、面積が上りがりますので、「面積の広さ」という見方では、パヴェも優れた装飾であると見ています。

小粒1粒と多数という違いも大きいということです。

あとがき

末長く持ち続けていきたい宝石。

購入は一大イベントに等しい力の入るアクションになります。

ぱっと見の時の気持ちというのは、直観力のようなもの。

その時に感じた第一印象も随分重要であるのがジュエリー。

良質なお品物は、その第一印象に感動を得られるような作られ方をしているはずだからです(^-^)。

宝石を購入する際の検討に役立つ図鑑的な書物、地球活動のミラクルと人間の叡智の2つが重なった美しくスタイリッシュなジュエリーの姿の深み【1032】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「これこそが宝石なのだ」という望ましい見方が学べる素晴らしい本を拝読。

シリーズの1-3で綴られる「宝石2-品質の見方と価値の判断のために-:諏訪恭一 著」です。

宝石業をされている著者様のこれまでの宝石を見る目の記録の集大成とも言えるべき「図鑑」。

こうした、ヴィンテージ本は後の新しい発見もあるものの、ゆるぎない考え方などが詰まっていてとても素晴らしい内容です。

図鑑のような構造とはいえ、著者様の考え方がしっかりと記されているところは知識を得るということを越えた「教え」のようなものがあるところが優れています。

親切心あふれる文面が特徴のこの本に今までの疑問を解決してもらった、インクルージョンのこと・宝石のレベルの見極め方など

特徴としては、著者様の親切心があふれた1冊であるということです。

まどろっこしい誤解などもさりげなく、登場している部分があって嬉しかったですし、これまで疑問を抱いていた部分もちゃんと書かれていました。

その疑問を解決してくれた例を1つご紹介したいと思います。

実際にクォーツというレンタルジュエリー内のストーンがあるのですが、購入当初、「インクルージョン(内包物)」のお話を店員様からもお聞きしていました。

「インクルージョン(内包物)」が見られるからこそ価値があると判断したお品ですということで、モヤモヤした不統一な色なのです。

一方同じサイズの類似のものが、そのお値段の半額以下でしたが、それは後に購入したものの現在は手放して残っていません。

「処理」なるものが施されて、均一化された様相の綺麗過ぎるお品だったのでした。

価格が安かったので購入時のその瞬間は確かに魅力ではありましたが。。

これはどちらに価値を置くかというのも使い手の意見もありますが、やはり、本物の証であるインクルージョンが時には大切。

これを処理によって手が加えられまっさらに均一化された透明感には「味わい」なるものは消されているとも言えるのです。

その何年後かにその処理部分に異変をきたすこともあるようで、処理して均一感が出されたその場だけの解決というのは、後にやってくるデメリットをかかえてしまうのです。

あとは、ダイヤモンドに入るインクルージョンに対しても、「今後、ダイヤモンドのイミテーションがもっと今よりも多く出回ってきた時にこそ、価値が出てくるのではないか」とのこと。

本物を見分けることが難しかったり、偽物でもかなりのきらめきが得られて本物と何ら変わらないかのように見せることができるようになっていくほど、反対に本来の天然の価値が高まるという考え方です。

そこには非常に共感し納得したものです。

一方では、「宝石にもランクがあり、ルビーがすべて美しいわけでもなく、レベルを表す数字が1つ違うだけで明るさが全く違う」という点もとても厳しい見方になります。

このレベルは「宝石とは言わない」とまでも書かれた部分もありました。

このように、良し悪しの厳しい見方をご教授いただける本なのです。

「レンタルジュエリー」の商品ラインナップにおける選択にはとても役に立つ情報をいただいたということになります<m(__)m>。

あとがき

今から25年前の1997年発行の本ですが、その情報は色あせることはありません。

著者様は「宝石鑑定士」の資格を日本人の第一号で取得した方。

早い段階でこの世界に興味を持って足を踏み入れられたのです。

ダイヤモンドのカラットは気にせず、素敵さを重視しているお話をさせていただいておりますが、著者様によると、「カラット=重さのことよりも、「大きさ」が重要である」とのことです。

小粒であっても奥行きがあれば重くなるのでカラットは上がるけれども、面積がないと美しくは見えないというのも納得できます。

人の考え方も千差万別、ご教授いただいた知識や考え方を咀嚼し、自らの方針やスタンスを確立し、胸を張って発信できるようなことに繋がるようなきっかけをいただきました(^-^)。

<本物志向のレンタルジュエリー:特徴②>マルチカラーがかえってお洋服とのコーデに融通あり、うまく色配合したカラフルストーンが映える【1019】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ここ5回にわたって改めて当「本物志向のレンタルジュエリー」の特徴や内容をお伝えするシリーズです。

このたびはその2回目。

5回にわたる①-⑤までのシリーズになりますが、それぞれ存分にお伝えできるように、最後の方に貼りますYouTube動画と当ブログ記事の併行で綴らせていただきます。

どれもpicturesque(ピクチャレスク)らしい特徴になっていますので是非ご一読下さいませ。

マルチカラーのジュエリーは混沌としているようで、実は合わせやすい、融通の利く多色をうまく利用し、ジュエリー自体も3点セットにカラーコーデされている

マルチカラーが特徴な3点セットになった4セット:幾何学的なモチーフとボタニカルなモチーフに分かれます。

実は、マルチカラーにかなり恩恵を受けてきた過去があります。

ワードローブにしてもマルチカラーの編み込みメッシュベルトが大活躍ですし、マルチカラーはコーデにとってはありがたい1品になります。

宝石類も全く同じ宝石同士を組み合わせていくことの難しさを、マルチカラーの配置で克服できるようなことがあります。

例えば、ブレスレットなどは身に着ける位置としては真ん中、お洋服の場合ではベルトの位置に近い存在です。

かつてマルチカラーのベルトがコーデに活躍したという経験を引用し、ネックレス・ブレス・リングの3アイテムの中のブレスにマルチカラーが入っていることで、ペンダントとリングをつなぐ橋渡しのような役割ができることがあります。

そして、カラーが豊富なことで楽しく心躍るような明るい気持ちにしてくれること、これも重要です。

何せ、日々の生活の中で最も大切な「心地:ここち」が満たされるからです。

ということで、当「本物志向のレンタルジュエリー」には、マルチカラーに対しても非常に注目しています。

あとがき

最後に、3点セットの組み合わせ作業の中でのエピソードをお伝えしたいと思います。

上の写真の中の左上、これがこの中では非常に難しい組み合わせでした。

最初から多重花のペンダントがありまして、その他はまだ決まっていませんでした。

そこで、1アイテムそれぞれをしっかりとしたものへと改良、元のチェーンの普遍的な60cmチェーンがたまたま損傷していた(跡が付いていた)ことをきっかけに、花びらの形にリンクした特徴が際立つロング丈の70cmへ変更。

そして、いかにこの多重花に見合うブレスやリングを素敵に組み合わせるかに全力をそそぎ、ついに偶然の出会いも相まって六つ花のエタニティーブレスとトルマリンのマルチストーンのダブルリングが集まりました。

多重花のペンダントのストーンは赤紫寄りな「ロードライトガーネット」、リングは同じ赤紫寄りなピンクを含む「トルマリン」、互いの抑え気味なピンク色を持つ特徴がリンクしてその相性を決めてくれたのでした。

ブレスに関しても丸い粒が並んでいるのではなく、その1粒の作りがフラワーになって六つ花だったのです。

こんな風に力を注ぐのは、他でもない「お客様が喜んでくださるため」なのです(^-^)。

あの和風な「切子:きりこ」ネックレスが洋風に、縦長の長方形フォルムをそろえたプラチナジュエリーのエレガントな演出【681】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者でございます。

かつてはジュエリー収集の時代があり、半端ない量を集めていき、その目的地がある時「お客様」となったのが2020年のこと。

そこから自分のジュエリーは研究のための題材のような役割とし、優れたジュエリーはすべてレンタルジュエリーへ献上。

より一層お仕事をしていく人生を歩み始めたと言えます。

そうしてレンタルジュエリーのスタート当時から数多くのジュエリーの見直しと改良の末、多彩なラインナップをすべて「高級地金+宝石」の本物ジュエリーで並べるところに至りました。

かつては、「K18YG」のあの黄色っぽさに惹かれたものでしたが、この事業のおかげと言いますか大きく影響を受けて変化、シルバーカラーを好むように。。

これまでイエローゴールドの割合が占めていましたが、おそらく今後もっとK18WGやプラチナの割合が占めていくようになると思います。

この銀色の地金の魅力はいかにも自然体なさりげなさに好感度があります。

イエローゴールドももちろん華やかですので、継続なのですが、新しく混合使いのバイカラー地金タイプも取り入れています。

現在2024.05.13に、2021.08.01に投稿の写真だけのブログ記事を「手直し」している最中です。

当時は、レンタルジュエリーのラインナップの写真そのままをブログ記事と兼ねている構造でしたが、廃止や改良をするとそのブログ記事が上書きによって消えることになってしまいます。

最初からちゃんとそれを見通せば良かったのですが、過去の廃止のものは、今こうして「手直し」の際にブログ記事に変更しながら過去の記録を残しています。

特徴の3点を1セットにまとめるスタンスは複数のジュエリーで作るミクロの世界のようなもの。

廃止や改良をしてもお手持ちのジュエリーの組み合わせの考案のヒントになることがあれば。。と思っております。

このたびは、これぞプラチナの良さが存分に思い切って花咲いていると言ってもよいようなセットをご紹介したいと思います。

「切子:きりこ」はヴィンテージネックレスの中では人気のアイテムで、直方体に近い1つのパーツの内部に地金がぎっしり詰まり、全体がずっしりと重厚感あふれるのが特徴です。

そして、なんと言ってもその間をつなぐ装飾的な透かしパーツの役割も見逃せません。

この度ご紹介のネックレスは、その透かしパーツの部分が、その後も見ることがなかった素敵な装飾が入る、切子の中でもダントツだと思ったネックレスです。

どうぞお楽しみくださいませ(^-^)。

和風な「切子」が洋風になる時。。レースのようなパーツの存在はエレガントに映るための重要な演出

3点セット:これ以外に変更したことがありません。3点すべてのメインフォルムが縦長の長方形です。
〇ネックレス:PT850素材の切子と透かしのコンビネックレス2連仕立て。長さは40.5cm。

名前が分からないのですが、切子にコンビニくっついてくるしずく型のパーツの存在も重要です。

その間をさらに針金を曲げたような細工の透かしパーツが渡ります。

これがぱっと見の「洋」の印象に重要なキーとなる存在だと思っております。

ヴィンテージ物なのですが、こういった切子のネックレスを見たことがないので、おそらく特注品だと見ています。

〇ブレスレット:K18WGのずっしりと重みのあるあずきチェーン2連。
〇リング:PT900台のグリーントルマリンの大粒スクエアに透かし装飾が美しいるリング。13号。

リングの周りにも透かしがあることでネックレスと関連付きました。

すべてのアイテムの中に縦長の長方形モチーフが配されていますので、集まった時のまとまりがすっきりと成り立ちます。

https://youtu.be/UZR9pg0b__Y

あとがき

月並みながらも、「同じ」ということがいかに素敵なのかという例がこのたびの組み合わせ方です。

その逆もあり、違うことの素敵さももちろんあるかと思うのですが、難易度の高さと理解の難しさです。

発信側の本人以外分かりにくいところがありますので、現在のレンタルジュエリーでも「同じ」ということを基盤にして組み合わせることがほとんどです。

ただ、難解である「違う」ことも引用の仕方1つで、「何となく合う」ということで時々取り入れまして、同じということがなかなか難しいフラワーモチーフなどの場合に使う方法です。

こちらももっと例が増えてまいりましたらメソッドとしてご紹介したいと思いますが、非常に難解であり、今のところ研究中です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」もまだまだ発展していく最中(さなか)にあります。

どうぞ、一度お試しくださいまして楽しんでいただければと思います(^-^)。

まるで美味しそうなベリーの実のよう、ピンクサファイアの粒が密集した色濃いピンクの美しいプラチナペンダント【556】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どんなお洋服に合わせるというのだと一見疑わしいような木の実モチーフのジュエリー。

これこそがなかなか気になる存在なのです。

これまで比較的レアな存在ながらも時々木の実を模して形作られる葡萄やベリーのような木の実のペンダントに注目してまいりました。

このたび、濃ピンクがプラチナ台に映える素敵なベリーの実のペンダントをご紹介したいと思います。

浮くのは当然。

無地のお洋服にジュエリー主役でスポットライトを浴びたコーデにすれば浮いてもかまわないのです。

最大限にベリーペンダントがかわいく映るようなジュエリー同士の組み合わせの改良の変遷をどうぞご覧くださいませ。

ピンクサファイアの青味カラーのピンクは銀色の地金に相性が良い

木の実の自然の風景を演出ということで、まずそもそもこのベリーのペンダントトップの前には、別の木の実モチーフで組み合わせておりました↓。

3点セット(1案):最初はこんな木の実ペンダントを選択。シトリンの粒です。ブレスはマルチサファイア。

ペンダントの迫力の薄さからその後廃止、次なる2案を考えていきました↓。

3点セット(2案):ペンダントの台、チェーンブレスまでがプラチナ製。リングはK18WGです。
〇ネックレス:40cm。実は、濃ピンクサファイア9粒。地金部分はPT900。チェーンはPT850の巾広3mm。

このシリンダーチェーンをくっつけたデザインのチェーンが柄を作っていて素敵です。

〇ブレスレット:PT850製のベネチアンチェーン6連編み込みデザイン。
〇リング:K18WG製の和風透かし彫り9mm巾。透かし柄のデザインがペンダントの木の実にマッチ。12.5号。

続いて3案です。

この3案で完全に腑に落ち、いったんのゴールを迎えました。

3点セット(3案):ペンダントチェーンを変更、ブレスを変更、リングも変更のPT900台のピンクサファイア。

2案ではリングの透かし彫りのパンチの不足を感じ組み直しました。

そして、チェーンを長めの69cmへ。

普遍的な喜平のPT850にすることでよりトップのベリーへ視線を集めます。

ブレスはK18WG台のダイヤモンド、新たなる色をピンク以外に入れません。

リングは同じピンクサファイアでバランス良い位置のネックラインと指先でリンク。

2案よりも3案の方がお洋服には合わせやすくなりました。

ペンダントトップのインパクトのある濃ピンクが差し色のような考え方をすれば、木の実という特殊なデザインであっても浮き過ぎることがありません。

是非無地のワンピースなどに美しく映える装いを楽しんで下さいませ。

あとがき

こうしてこのたびのベリーペンダントは最初のシトリンのベリーからカラーを変えたピンクサファイアのベリーへの差し替えがあって思い切って大きく変化してきたものなのです。

最後の3案は行き着いた渾身の腑に落ちた組み合わせです。

こうして何度も検討し直しをしてレベルを高めようとしています。

最初からはなかなか一発では完成できないこともありまして、それは仕方が無かったことです。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、こうしたレベルアップを事業者の私のメインのお仕事として品物を高めるということをしています。

せっかくの逸品、奇跡的な地球の中から出てきた鉱物が行き着いた最終的な姿であるジュエリーに対して「敬意」のような気持ちも込めています。

そして、それを喜んでユーザー様に身に付けていただくことで事業者は喜びを得ていきます。

間違ってもお客様を差し置いて事業者本人が身に付け装い楽しむことは、今までもこれからもございません。

すべてその機会はお客様の為の価値なのです(^-^)。

ct:カラット(キャラット)は宝石の質量、kt:カラットは金の純度、同じ「音」が全く別の意味であるジュエリー用語を2つ同時に覚えたい【518】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドがよくカラット「carat:ct」で測られます。

時々、プロの方は、「キャラット」と発音されることも多いです。

この「ct」が大きいと輝きが大きいというイメージですが、正確には重さなのです。

当然重さがあるものは、ボリュームがありよく輝きますので、連動してはいるものの重さなのだということがなかなかピンときません。

カラットが、もう1つ同じジュエリー用語で存在しまして、18金などの金に関して使われる「karat:k」です。

「kt」の方は金の純度を表す単位なのです。

kだけで刻印されることがほとんどなので、実はkaratの略であったことも初耳かもしれません。

この同じカラットというカタカナは、音(おと)が同じではありますが、英語の綴りが違うということからも別物です。

重さの事は質量と呼ぶのが正確な言い方

1ct=0.2gです。

こうして、ある単位を1の場合という条件を整えた表示が質量となるわけです。

10ctのダイヤモンドネックレス:この場合1粒ではなく、使われているダイヤモンドの総計で表示されます。

1粒がいかにカラット数が小さいかが分かってきます。

1ctを満たすには、相当な輝きがないといけないということです。

カラットの「音」を混合しないために、質量のctをキャラットと発音する

ということで、1ct(カラット)の方は質量、1k(カラット)の方は18金の純度を表すという全く別の内容であるということです。

それが、縁あってか同じ音(おと)なので、よく、ctの方は、「キャラット」とあえて違いを強調されて呼ばれることが多いようです。

こんなややこしいミラクルがあったのです、間違えやすいですね(^_^;)。

だからこそ、初見の内にこの2つを同時に覚えるということをお勧めしたいです。

あとがき

K18の刻印のブレス。分かりやすい刻印です。この表示が最も日本製では多いとされています。

「18カラット:18karat」とと読めるのですね。

あくまで私見にはなりますが、ct(キャラット)が大きいと素敵なお品なのかという点に対して思うことがあります。

もともと希少価値の高いダイヤモンドなどは、当然数字が高ければ、優れた立派なお品だということにされてはいます。

しかし、デザインの素敵さを一番に重視しますと、必ずしもct数が大きいものが一番かというと、そうでもございません。

1ctにも満たないダイヤモンドであっても、華やかさがあり素敵なデザインであるものは豊富です。

このような考え方を持っているのも、ベースに「カラット:ct」についての知識なしでは生まれないことでした。

とりあえず、ジュエリーを集めていく方はこうしたことを知ることは、後に本当に良いジュエリーを見極めるための「引き出し」になると思います。

まるで動物の進化のようだ、ルビーとサファイアが元は同じ鉱物「コランダム」であったことのロマン【517】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在読ませていただいています、「金属のふしぎ:斎藤勝裕著」。

貴金属に関する疑問が解決できたり、新しい学びもあり大変有難い本でした。

世界四大宝石と括られる4ストーンのダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイア。

その後他の成分と交じり合いながら、カラーが付いたり、元は同じ鉱物であったのに混じる物質の違いで枝分かれするように別の天然石になってゆくのです。

ルビーとサファイアはもともと鉱物名が同じ「コランダム」で、そこから他の成分によって赤と青に分かれて違う宝石になっていきます。

このたびは、赤と青という遠い色同士と感じる色なのに元が同じ鉱物であったという驚くべきこの事実をお伝えしながら、宝石を見る時に「地球の不思議」をイメージするような見方をご提案したいと思います。

無色の「コランダム」という鉱物にどんな物質がそれぞれ混じり、赤い「ルビー」や青い「サファイア」に分かれていくのか

ルビーとサファイアはもとは同じコランダム。そこからこのように全く違う色になっていくその謎にせまります。

コランダムというのは、そもそもアルミニウムというなじみのある言葉でぴんとくるかもしれませんが、あのシルバーのような白のような色の物質の「アルミナ」と呼ばれる成分とのこと。

純粋なアルミナの結晶というのは、無色透明でありその状態がコランダムです。

ここへ不純物が混じっていくのです。

ルビーの場合混じった不純物というのが「酸化クロム」。1%程度のわずかな分量であの赤色になるみたい。

サファイアの場合混じった不純物というのが「酸化チタン」。

サファイアの多色展開の他の色は、また違う不純物が混じるということになると思うのですが、しっかりと書かれたデータを見つけることができませんでしたので、青のサファイアのみ今回はご紹介とさせていただきました。

ところで、ホワイトサファイアというのがありますが、あれは無色透明。

つまり、不純物が混じらなかったコランダムの姿を継承したということで良いようです。

そうするとホワイトサファイアはある意味「鉱物のままの姿に近い」という価値があると言えます。

そして、ルビーにかろうじて近いであろう同じような赤みをおびた「ピンクサファイア」は、ルビーに混じる不純物の更に10分の1程度の0.1%程だけだったために赤になり切れずピンクの色に落ち着いたということです。

ピンクサファイアは豊富ですので、そう考えるとルビーのようには簡単に真っ赤にはなりにくいものなのです。

あそこまで赤くなったルビーの価値というものとか希少さをさらにそこに感じます。

エメラルドとダイヤモンドの鉱物名は?

この際なので、四大宝石すべてに関して同じ見方をしてみます。

元はどのストーンも「鉱物」という状態でその姿を現し始めます。

よって、エメラルドやダイヤモンドも同じように元は鉱物なのです。

エメラルドは「ベリル」が元の鉱物名

同じベリルからの枝分かれは、「アクアマリン」と「モルガナイト」です。

アクアマリンはブルー、モルガナイトはピンクです。

そんな鉱物時代を寄せ集めたことが素敵なストーリーとして感じられる、ミックスベリルというネックレスがこちらです↓。

ミックスベリルのネックレス:エメラルドはグリーン、アクアマリンはブルー、モルガナイトはピンクです。

エメラルドだけ格上げされている宝石界隈ですが、アクアマリンやモルガナイトと元は同じ仲間だったということが意外過ぎますね(^_^;)。

最後に、ダイヤモンドに関してです。

ダイヤモンドは特殊で、鉱物名も「ダイヤモンド」です。

ダイヤモンドは「炭素のみから成る」鉱物。

特別視されるところにこんなところもあるのかもしれません。

あとがき

元は無色のところへ不純物が混じって色ができていく様子というのにロマンがありますね。

自然の力、地球の不思議を同時に感じられるのが宝石です。

元の鉱物時代の側面を知ることでジュエリーの見方が多角的になると思います。

宝石がお好きな方は、なぜこんなに好きなのかを紐解いてみると、実は地球で起こった奇跡にロマンを感じ惹かれていたというような潜在意識がじんわりと分かってくるかもしれません(^-^)。

しとやかなリボンジュエリーはこれだ、ブラウンテーパードダイヤがしっかり利いたペンダントタイプのフォーマルジュエリー【592】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドのカットの種類は様々。

1種使いもあれば多種のカットが組み合わせられデザイン性にあふれた混合タイプもあります。

このたびは、迫力とダイナミックさを最も感じている「テーパードカットのみ」のタイプでそろえたジュエリーをご紹介したいと思います。

あのストライプ状に走る柄がとても粋で美しいと感じています。

そういうものを1種にしぼってとことん装うという組み合わせになります。

意外な情報、リボンは四角いアイテムと相性が良いこと

〇ネックレス :K18WG台。トップのサイズは縦2cmx横2.5cm程。チェーンはK18WGのベネチアンの70cm。

ブラウンダイヤモンドのリボン型がシック。

動きのあるリボン型が多い中落ち着いたフォーマルなタイプがかえって特徴が感じられるリボンです。

チェーンをボックス風なベネチアンにしたところも四角モチーフを意識したことからです。

〇ブレスレット:K18WG製。線径の頑丈なボックスチェーンの四角フォルムが特徴。 3mm幅程度。
〇リング:リボンペンダントとぴったり。ブラウンがかったテーパードカット。1.8cm幅。K18WG台、13号。

こちらは、示し合わせたようにリボントップとぴったりのブラウンダイヤモンドのテーパードカットなのでした。

こういったボーダー柄みたいなリングも、一応「柄」になってしまうので、ジュエリー同士のコーデも難しいです。

そんなことから、全く同じテーパードでしかもブラウンダイヤモンドであれば、相性が近づきます。

そういった意味では、出会うべくして出会った組み合わせなのだと心が躍ります。

それともう1つ。

どんなデザインのリボンでもだいたいそうなのですが、四角いモチーフと相性が良いこと。

これも過去にいくつものリボンリングに悩みながら、「いったいどんな形と合うのだろう」と時間をかけて考えていったことです。

四角が合う理由がはっきりとこうだと断言はできかねますが、1つにリボンの結び目の四角とリンクするということがあるのかもしれません。

リボンの先が多少左右アンバランスだったりロールしていたり、動きがあったデザインだったとしても結び目だけは常に固定だと思うのです。

どうぞいろんなリボンジュエリーで確認してみて下さいませ。

3点セット:この組合わせは最初の案からずっと変わらず継続という珍しいケースでした。

あとがき

ブラウンダイヤモンドは白にはかなわないレベルだと言われていますのも白こそが正直な姿だからだということなのです。

とはいえ、ブラウンダイヤモンドも自然なうっすらとしたブラウンカラーなら程好いですし、デザインのすごさがそういったことをゆうに超えていました。

完璧な文句のつけようがないジュエリーはフォーマル過ぎて近寄りがたさもあるもので、ブラウンダイヤモンドだからこその親しみやすさも感じています。

素敵なアイテムを見逃さないように、1点のジュエリーを多角的に見ていきたいと思っています(^-^)。

宝石のストーリーを紐解く、ピンクサファイアの6色もの展開をたった1点のペンダントトップに表した人がいた【588】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアは元は、コランダムという鉱物です。

同じコランダムが鉱物だったもう1つのストーン、それがルビー。

サファイアとルビーは元は同じ鉱物だったのでした。

そこへ、他の物質の混じりにより、赤いルビーへ、そして青いサファイア、およびその他のカラーストーンへ。。

そのルビー以外の総称がサファイアだったのです。

そのサファイアの中でもとりわけピンクサファイアが気になる存在。

ルビーみたいな紅色にはなり切らなかったピンクにとどまったことでその運命が変わったという見方もできます。

このたびは、そんなピンクサファイアが素敵に表現されているペンダントトップをご紹介したいと思います。

6色すべてがピンクサファイア、この6色が伝えてくるものを紐解く

最初見た時は、宝石の知識が薄く、どんなお洋服にも合いそうだと万能さが魅力で注目したペンダントトップでした。

3点セット:台がPT900のペンダントにはチェーンをPT850,ブレスもPT850、リングはPT900台。
〇ネックレス: 台がPT900のピンクサファイアの濃淡や色のトーンの違いのある6粒ペンダント。69cm。

右下の紫もアメジストではなく、6粒すべてがピンクサファイアの範囲内の色の展開という点が貴重。

トップのサイズは、バチカン含め縦25mmx横12mm。

デザインが揺れたように表現されているものの、実際の作りは固定。

上述のサファイアがコランダムから変化してルビーになり切らなかった姿をいろんなケースで一度に表現したものではないだろうかとロマンでいっぱいになります。

本当のところは、このペンダントトップの製造者様のみが知るところ。

ただ、この表現の仕方は、ストーンのサイズやカラットなどを遥かに超えた、「メッセージ」が入っているように思えてなりませんでした。

個人的には、とても素敵なペンダントトップなのだと思っています。

〇ブレスレット: フィガロチェーンの線径がなかなかのもの。PT850製。
〇リング:PT900台にダイヤモンドとピンクサファイアのコンビの楕円系粒のダブルリング 。12.5号。

同じピンクサファイアのリングがあるおかげでうまくまとまりました。

あとがき

ピンクサファイアが青味のピンクだというイメージでしたが、この度のペンダントの色展開を見ると、オレンジに寄ったようなサーモンピンクもあり、アメジストと見間違うようなパープルカラーもありました。

宝石は、物言わぬ物体ですが、その姿こそがメッセージそのものだということです。

大ぶりで華やかな粒のストーンに注目はしますが、意味深いことを感じとったストーンはこの度のペンダントトップが一番でした(^-^)。