作り方やコツの本を実際に読んでみて自分の独学の技術と照らし合わせをしてみました【1053】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回2冊の本を読ませていただきました。

「ポケットの基礎の基礎:水野佳子 著」と、「きれいに縫うための基礎知識:水野佳子 著」です。

同じ著者様が、なぜにポケットを別枠の本にされたのかということを考えますと、ポケットの種類の豊富さと奥深さがあるかと思います。

今回は、ほぼ独学でポケット、その他の縫う作業を10年以上やってきた私が、今ここにきて、技術をある程度身に着けて思うこと、「元はどんな作り方なのだろう」などということを確認してみたいと思います。

もしかして、本もいろいろで、これという基本ベースではなく、それぞれ独自の手法も示されているかもしれませんが、基礎という言葉の強調で、ある意味伝統を受け継いだ最もシンプルかつ基本的な手法なのだということがこのタイトルから想像できました。

その中で、自身が作るハンドメイドバッグに取り入れていた部分と照らし合わせてみたいと思います。

多種のポケットのデザインの中でも、貼り付け型か袋型の2種に大別できる

ポケットの本として1冊になるほどですので、いかに多くのポケットがあるかということですね。

洋服に使われるデザインを基本に書かれた本ですし、実際洋服のポケットこそが豊富な展開をしているわけです。

その中で、ハンドメイドバッグに取り入れてきたポケットは2種。

フラップポケット
片玉縁ポケット風の独学バージョン。

これらは、この本の中では、全く同じようにデザインされているわけではありませんでした。

上のフラップは下の片玉縁などとコンビでコートなどの蓋になっていました。

そして、片玉縁ポケット風であると私が見よう見まねで独学したものは、向こう布に加えて口布が加えられ、基本の作り方としては非常に複雑でした。

自身の場合口布に当たる部分ってどこなんだろうと思いましたが、おそらく袋と一体化しているので、口布としてはパーツが無いのです。

その代わり、延長布と呼ばれる謎のパーツがあり、これは私独自。

ポケットの中を覗き見た時の入り口周辺もすっきりと美しく見えるためには、途中で継ぎ目を作ることで工夫した私なりのデザインです。

もとは、スーツなどの玉縁の部分の作業の途中まで(切り込みのY字を入れる辺りまで)が私のデザインともほぼ同じでその続きの後半が変わってきます。

こういった感じで良いと思っています。

私が、基礎の基礎という玉縁ポケットを今後洋服で作ることがあるのか。。。

分かりませんが、洋服のポケットの手法を取り入れたことは間違いないようです。

その他、ヒダ付きポケットとか、立体的にボックス型になっているデザインもありました。

リュックだとボックス型や立体型のポケットが背の部分によく付いていますね。

あれも縫い代の件がどこまで隠すのかなどの件はあるのですが、私としてはロックをせねば、縫い代が見えることになり、すべての縫い代を綺麗に隠したい意向の作り方にいは難しいかなあと思ったものです。

けれども立体的な半月型のようなものを付けて縫い付けて製作した過去があります↓。

ポケットが立体型の半月型に、入口にファスナー、さらに雨しのぎにフラップを屋根に。

この頃(2019年頃)、「雨の日シリーズ」という企画で製作していましたので、雨をしのぐ工夫をあれこれ考えていて、その時のポケットの工夫です。

いろんなポケットの混合タイプですね。

とても良い経験になりましたが、位置の把握がとても難しいので、完璧なお品が作りにくいという変な学びが得られたものです(^_^;)。

綺麗に縫うためのお話について

もう1冊の本は、縫いを綺麗に縫うための、ギャザーとか三つ折りとか、いろんなスポットを紹介していただいた内容になっていました。

この中では、丸底バッグを縫うコツがあり、まさに私が量産でも出てきた手法で、しわが寄りがちな楕円と側面の合体部分の箇所ですね。

いわゆる難関箇所かもしれません。

すでに、縫い代は7mm周辺が限度で、1cmは取り過ぎで、しわの原因になるというお話を過去に学んだことがあります。

ロックをかけてさらにそのロックの5mm-7mm程度のロック線を目印にやっています。

これは、確認のような感じで読ませていただきましたが、私がこのたくさんの箇所が書かれた中で同じ部分はほんの少し。

いかに多くの箇所があるのか、洋服がいかに簡単に出来上がるものではないのかを教えてくれるのです。

円底のバッグの縫い。

本の中でこのような箇所がコツの箇所に入っていました。

側面と丸底の縫い合わせで、実際は、側面周辺に縦にタックが寄りがちです。

それをどちら側から縫うのか、縫い代は。。。で、

側面側から縫い、7mm以内の縫い代というのが綺麗に仕上がるコツです。

私もそのようにやってきましたので、同じということになります。

独学と言っても何らかの情報は生地屋さんから直接ご教授いただいたり、ネット検索などで参考にさせていただいたと思います。

そして、自分も底面側からもやってみて、比べた結果側面側からが基本的なんだと腑に落ちていたという状況でした。

難関箇所は目に入る位置からやるということで、タックが入りやすい側面側を見ながらタックを内陸部に退けながら縫うということですね。

と、こんな感じで、自分が今までやってきたコツと照らし合わせが合っていた箇所です。

反対に、違った箇所で、この機会を学びに、取り入れてみようと思ったのが、これです↓。

共布ひもなどの4つ折りの仕方:下は両開きのまま縫い付けるのですが、上はすでに生地でしまい込まれて固定されています。

ブロードなどの整った織地は上の手法も綺麗にできるかもしれませんが、生地によってはかえって難しい。

その場合は、下でも問題ないかと思います。私は常に下でしかやったことがなかったので、この上の手法には驚きました。

下の場合、長い生地の最終の場面の端っこで、ずれて、先が段違いに飛び出したりすることが時々あるので、上のようにこの本の中のご紹介のような生地だけで固定しておくやり方は1つやってみる価値がありそうです。

あとがき

というわけで、今回は、今まで独学的にやってきたことが、「基礎の基礎」と呼ばれるやり方と比べるとどんな感じなのかなどを見てみた回になります。

やはり、1つ1つの箇所を縫っていく時に、その部分というのは些細なことながら、「なぜその幅にしたのか」、「なぜその形にしたのか」がきちんと理由としてあるというのが、素晴らしい商品だと思います。

なるべくして、その姿になったお品というものには哲学が込められますので、シンプルで美しいお品にもなっていくかと思います(^-^)。

セキュリティー性は高めたいけれど取り出す時のストレスも失くしたバランスをとった構造のポケット2種【998】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去にいろいろハンドメイドバッグの機能を高め、いくつか名前を付けてきました。

そして、その後類似品をやめていくなどのミニマム化によって廃版になった1つのリュックがあります。

それを実はここ1年くらいの間毎日使わせていただいてきました。

ここ1年程毎日使う中で、内側の2種のポケットの機能の使い勝手を実際に感じています。

今回は、ポケットの使い方にスポットを当てたお話になります。

使い勝手をとことん追求してここへ行き着いたポケット2種

「おにぎり」:過去製作のデザインです。廃版にはしましたが、機能等は今後にも活かされています。

リュックなので、柄なども活かしたいこともあり、ポケットを付ける場所をなかなかとれなかったことで、内側に2個ということにしたデザインです。

もしかして、外側に乗り物の切符やカードが入る場所があると良いかもしれませんね。

まず片面には、フラップポケットが付いています。
もっと過去の製作では、このフラップ自体にもマジックテープを付けてセキュリティー性を高めるということをしてみましたが、あまりにガチガチに閉める機能をつけすぎると、開ける時にストレスでした。そこから、バランスをとって、フラップのみということにしたものです。フラップがあるだけでも何も無いよりもポケットの入り口が隠れることで、セキュリティー性はあるということになります。

実際の使用場面では、肩に中途半端にぶらさげながらものポケットからキーを片手で取り出すことになりました。

私の場合このフラップポケットに、家の鍵と自転車のカギを入れています。

カギに対しては大きなポケットですが、切符やプリペイドカードを入れたりもよいです。

マジックテープを取り付けると、片手で出し入れが難しくなるので、ストレスです。

その心地の面を解消してここへ行きつきました。

これが正解でした。

実際にとても使いやすいです。

そして、もう片側のポケットです↓。

玉縁風ポケット。隠しポケットの場合は、ファスナーを付けるデザインもあるのですが、これもマジックテープと同様ファスナーを片手で開けることがスムーズではありません。そのストレスを解消したファスナー無しの隠しポケットになります。

隠しという言葉あるにもかかわらずあまり隠れていませんね(^_^;)。

ここへは、レジ袋を2枚折りたたんで入れています。

常にこのバッグへ入れていますので、外出時にいつでも急に必要な時にここから取り出せます。

急に買い物をすることになる場面も多いですよね。

それほど計画的なライフスタイルでなくても、このポケットへ常時何かを入れて置くという使い方ができます。

ポケットが2個内側にあることで、その目的で使い方を分けることができるというものです。

あとがき

今回自分使いの廃版の「おにぎり」は、その内側のポケット機能は、型紙を全く同じくして、

「餅巾着」へ引き継がれています。

過去に廃版になったデザインもそれはそれで、段階としては意味があったと思います。

こうして自分が実際に使った感触もその後のジャッジに反映させていって、使われる人の「心のニーズ」に答えていくように近づきたいと思っています。