<母のクローゼット①>着物リメイクによる洋服作りが趣味のクローゼット内を拝見、洋服になることで着用機会が増えるメリット【1378】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

新しいシリーズを設置致しました。

数回になると思いますが、母のクローゼットのお洋服のご紹介です。

特徴がございまして、多くが古い着物のリメイク服であることです。

自分使いの範囲内の良さが発見されましたのでそんなところを軸にご紹介したいと思います。

著作権に関しては、名もなきメーカー不明の着物ばかりなのでとりあえず判断をした結果動画や記事でのアップは良いとしています。

有名どころのパッと見て製造者の分かるような品物は、たとえ着物であってももしかして権利を行使される製造業者様がおられるかもしれないことは、頭の片隅に置いておいた方が良いと思っております<m(__)m>。

着物から大きく姿を変える点が特徴のラインナップ

時々ネットで素敵な着物素材のワンピースが無いかと見させていただいているのですが、そのお品もゆとりが大きすぎて身体にフィットしないものがほとんどです。

それには理由があると思いました。

例えば、せっかくの良質な素材を目いっぱい使うために残す部分を極限におさえるデザインというところでゆとりのあるたっぷりとしたドレスのようなデザインへの落とし込みがあるかと。。

そうはいっても、自身が考えるには「衣服の着用の本来の目的は身体の美しさを見せることにある」と思っています。

ただ身体を覆うよりも必要のない部分はスリムに、動きのある部分はゆったりと作る凸凹が混在した作りが洋服らしいと感じます。

その点「着物」という衣服はズドンとI字型であり、これはこれで最低限の美しさもあるわけです。

貫頭衣(かんとうい)が素敵だと思うように、外国人の方も着物の独特なスタイルを素敵だと感じていると思います。

母が作っている着物リメイクの洋服はブラウス/プルオーバー系が多数で時々ジャケットも登場のトップスばかりです。

私が拝見するところ、着物からはかなり別物に出来上がっているという1つの特徴があるリメイクだと思いました。

表地も裏地も共に「道行(みちゆき)コート」を利用したコート。

表地も裏地も古着物を利用しています。

最初柄キルトを表地にかけたものの上手くなじまず、キルト芯を内側に入れて、ステッチでたたいたという半キルト風な仕様に変えたとのこと。

ボタンをホーンタイプにしていてコートらしい。

マルチカラーが爽やかなオーバーブラウス:裏地付きで裏地が「長襦袢:ながじゅばん」を利用。
オーバーブラウス:これは「白大島:しろおおしま」の葡萄柄。コーデしやすいオフカラーです。

丈が結構長く、母は、黒のスリムパンツを合わせていました。

自身のイメージとしては、グレーのボトムも相性が良いかと。

総絞りで赤い柄部分を隅っこにおいやった裁断のプルオーバー:襟と袖のロールアップがポイントです。

こちらも比較的合わせやすく、無地のボトムの黒などが浮かびやすいです。

重ね着:ボレロは黒に横筋の柄が入った「絵羽織(えばおり)」からの起用。
ブラウスは「紅型小紋:びんがたこもん」。こういった際立つマルチカラーの小紋柄の種類だそう。

ブラウスの背にはこんな風にタックが入って動きに柔軟に対応の作りとデザイン。

相性の良い重ね着:上のボレロと内側のノースリーブインナーの後ろ見頃が同素材。
元は家にあった弔事用の着物から。背の「家紋:かもん」をそのまま活かします。
ハーフコート:こちらは叔母の古着物を利用したもの。「タイダイ柄」みたいでとても綺麗です。

このたびは、ここまでです。

まだまだあるのですが、いったん区切らせていただきました。

またこのシリーズで別の品物を後日ご紹介してまいります。

あとがき

スカートやパンツは作っていないみたいなので、洋服に取り入れる形で装うということですね。

ボトムが洋服だとそのバランスも必要で、和テイストを取り入れたお洋服コーデを楽しむスタイルです。

まるごとワンピースなどを着物だけで作るという作り方とは違いがあります。

それぞれの価値観、趣味嗜好が細かい所で分かれてくる「着物リメイク」の一例でした。

こうあるべきだという決まりは決してないところの自由が本来あるべきです。

このたびの母の例もほんの一例ですので、ご自身の古着物の利用の仕方を是非自由に考案してみて下さいませ。

着物はこれまで長い長い間着られてきました。

洋服時代に完全に移行といっても、長い歴史から見るとわずかだと言えます。

古い着物はまだまだ各ご家庭で眠ったまま使われずにいることが多いです。

実は自身も、成人式用に祖母に買ってもらった着物(紅色で樹木や鳥がいる洋風な柄のもの)、昭和当時で90万円の振袖が眠っています。

あれどうなるんだろう?。

久しぶりに一度改めて見てみたいと思っています。

そのお着物に関しての何か動きがあればまた、ここでご紹介してまいります(^-^)。

古着物市場の中で出会えた和と洋の狭間テイストの魅力的なはぎれの利用方法【1193】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

着物のリメイクの商業利用は可能なのか。。。

ガチガチの著作権に沿った考え方をすると、着物だって、ノーブランドではあるものの、柄の考案の著作権は「自明のもの」とされていますので、厳密には著作権の存在により、商業利用不可なのだと思います。

ただ、着物は古いものであることと著作権の所在がきちんと証明できかねることもあり古い着物で製作した洋服や小物を販売されている業者様は数あるみたいです。

私もとても興味がありますが、やはり、ハンドメイド製作には取り入れていません。

そこで、このたび個人使いながら素敵な生地だけをご紹介致します。

生地だけでもかなり素敵ですので、夢膨らむ瞬間があるかと思います。

和と洋の中間的な花柄の魅力と親しみやすさ

生地(正絹):白ベースが爽やか。
ピンクと赤の中間的な花、グリーンとグレーの中間的な葉っぱがとても素敵。
輪郭の黒っぽい色が筆タッチでかすれているところも魅力です。

着物の反物は、幅が狭いです。

だいたい38cm辺りですので、通常の一般的な生地の巾の110cmなどに比べると1/3くらいしか幅がありません。

よって着物の反物のはぎれで作れるアイテムは必然的に小物になることが多いです。

長さは1m程あるこの生地。

まずは、巾着袋を一生物くらいのものとして作ろうと裁断してあります。

それでも余ったのがこの写真。

少し汚れている部分があったので裁断時によけたことではぎれの更なる残布となっています。

このサイズが、まだ40cmくらいありますので、更に小さなものが出来そうです。

コースターなんて良さそうですね。製作したらご紹介したいと思います。

正絹は、多くが和テイスト満載の柄です。

それもとことん日本風で素敵なのですが、こういった洋の要素のあるお花が描かれている柄は、インテリア使いの中ではより用途が広がります。

洋の要素は現代の洋風なお部屋の作りそのものにマッチするので親しみやすいと感じるのだと分析。

古着物をパッチワークにした場合のテイストを洋風にする案

現在、パッチワークバッグを製作中ですので、パッチワークのバッグを作るという想定で1つ考案してみたことがあります。

古着物のパッチワークで作るバッグの材料のはぎれの柄のバランスです。

はぎれとして選ぶ柄にこのたびご紹介のような洋風テイストのはぎれをところどころに盛り込みます。

そこへ登場するピンクやグリーンの無地も盛り込みながら、パッチワークパーツを配置していくと、パーツも結構あつまり、そこそこの面積になってゆきます。

そうすると、着物の古布で作ったとは思えないような洋風な着物パッチワークバッグが出来上がるのでは。。と考えました。

たくさんの古着物の材料の中から選べるのは自分自身ですので、そういった選び方の秘訣などを考えておけば、限られた巾しかないようなレアな存在である着物柄も集結することで素敵になっていくと思います。

と、こんな風に着物を使ったはぎれの「新しい使い方」のご提案をさせていただきました(^-^)。

あとがき

材料の生地探しは、まるでどこかの世界に入り込んだかのように没頭する時間です。

まだ出来上がっていない材料である状態だからこそ夢が膨らみます。

洋服も同じようには考えられるのですが、「着物」であることの良さというのは、ほぼ日本製で見つかることですね。

洋服は、もう新しい時代の産物で、海外調達の生地も多く、きちんとした生地の織られ方や、緻密な構造は、着物ならではである所もあります。

つまりレベルとしてはハイレベルなのが着物のはぎれです。

どこかにまだ眠っている古着物。

もしかして、過去に成人式に着たままの眠った素材、そして、もっと昔に昭和の時代に着た、子供用の着物や浴衣が実家などの箪笥の奥に眠っているのかもしれません。