シーンに合わせたジュエリーに対する考え方:旅行編【920】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

旅行に着ていくお洋服を考える時に、コーデの1つとしてジュエリーも組み込むことがあります。

もちろん持って行かないという選択肢もありますが、旅行も人目に晒される場所ということで、見られるコーデということからはあればお洒落ができたりとその辺りの価値観は様々。

今回は、旅行の場合に持っていく、着けていくジュエリーについて考えてみました。

ここには、私が旅行で実際に体験した紛失のエピソードが盛り込まれます。

旅行用のジュエリーとは

まずは、持って行かないという上述のような選択肢があるかと思います。

持って行かなければ、失くすことも落とすこともリスクがないと言えます。

旅行中に特に落としやすいのが、腕に着けるブレスレットとか時計です。

荷物を持つ時に、接触した勢いでポンと外れたりして、旅行中の他の景色とか行動に意識が行って、そのことに気づかなかかったということで、過去に時計を落としたことがあります。

もちろん落とした場所など分かるはずもありません。旅行は次々に移動していきますから。

ただ、楽しい旅行なのに、ジュエリーが無いなんて味気ないという考え方もありまして、その場合どんなジュエリーを身に着けていくのかということになります。

特に、普段とわざわざ変えたくないという場合、貴金属類であった場合、外すということをするなら、ポーチやケースも携帯するという手段。

特にリングは、外して保管中に他の荷物に紛れてつぶれて変形などということもあり得ます。

宿泊施設のサイドテーブルに置いて、忘れていくというのもありうるケースです。

よって、バッグの中にポーチを入れて置いて、寝る前などに外す時は、バッグ内に収納というのはどうでしょうか。

置忘れのリスクは軽減できますし、大切に守られ、バッグの中でも見つけやすいです。

そして、ここからが、私がお勧めしたい工夫になります。

身に着けることはしたいのだけれどリスクが大きい場合、あらかじめ旅行用のコスチュームジュエリーとか合成石を取り入れることです。

本物のダイヤモンドや天然石が好きでもやはり旅行時には普段と状況が違います。

よって、合成石の良さを取り入れます。

ステンレス製、メッキ、イミテーションのジュエリー。

合成石というのは、内部の科学組織を本物と同じにしています。

よく合成エメラルド、合成サファイアなどと合成の後ろに本物の天然石の名前が来るのはそういった意味があります。

そうするとぱっと見の見かけも遠目からは分かりにくく、宝石質に映ります。

自分自身は本物ではないということを知っているので、その旅行中の妙な心配って半減しませんか。

もちろん合成石であっても素敵なものであれば、失くしたくもないし、お気に入りであることもあります。

けれど究極やはり高価であるということがポイントになってくるかと思いますので、この考え方は、1つあるかと思います。

旅行中に他のことに気をとられると楽しめませんものね。

できるだけ無意識に旅の方へ集中できるようにとこのように、「ジュエリーの質を落とす持ち方」ということを考えてみました。

あとがき

今回は、旅行編ですが、他にもシーンはいろいろ。

ダイヤモンドをバーベキューなどに着けていくというのも、直射日光とか、肉の油などが飛んで付着などによる傷みの原因になったりします。

ドライヤーの熱もダイヤモンドは輝きを損ねることに影響するようです。

活動的な場所へ着けていくジュエリーというのも、地金だけのものだったりという工夫も取り入れながら、楽しめたらと思います。

大まかには、ジュエリーは、室内の暗い時間帯が向いているのかもしれません。

アクセサリーが粋に映る、形をそろえる手法【826】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在のレンタルジュエリーへの何かヒントになれば。。そして、値段関係なしにおしゃれ価値を高めるには。。という研究もあり、コスチュームジュエリーを自分自身で身に着けてみることをしています。

今回は、そうして、いわゆる、偽物、メッキ、おもちゃジュエリーとも言われるような装飾品をいかにかっこよく見えるかということを「形」をそろえるということで実現できるというお話になります。

四角い形のものを集めてみた

四角いモチーフというのは私が一番好きな形です。

特徴があってクールな雰囲気を感じています。

3点四角い雰囲気のアイテムをご紹介します。

AVON社製のタッセルペンダント

まず1つ目は、タッセルペンダント。エイボンのもの。

エイボンはコスチュームジュエリーのビンテージ物の中では特にお洒落だなあと思ってきました。

シルバー925でもないただの金属ですが、きらめいていて、作りが良いです。

タッセルも、こういった硬いイメージの金属なのに房になるというところがすごく面白い。

ブロックを組み合わせたようなスネーク柄みたいなチェーンも個性的です。

これが四角いイメージに感じたのは、タッセルをまとめるスクエアのパーツの存在感と、その他のチェーンの角々しい作りですね。

スクエアパネル装飾のリング。この茶色は銅みたいな素材なのか、メインの金属と種類が変えてあります。お洒落です。

こういったリングもパネルが四角でスクエアなイメージにマッチしそうです。

作りが良いですね。パネルの茶色も洒落ています。

六角形の台が四角と相性の良いゴールド台のストーンリング。幅広です。

何も四角にとらわれずとも、こうした六角形のモチーフが並んだものでも、同じ多角形の仲間として四角との相性はあります。

そして、巾広リングのこういうタイプというのは、正面から見た時にリングが四角く長方形に映るので、四角コーデには「あり」だと思っています。

ということで、3アイテムをご紹介しました。

四角いイメージを作りたい場合にこんな風に形を意識したパーツの部分までにも目を向けてそろえていくと、かっこよくすっきりとしたまとまりができると思います。

さらに、その他のコーデにも四角を意識して、ベルトのバックルがまあるい物よりはスクエア寄り、靴の装飾や、つま先の形、バッグのデザインが丸みを帯びたタイプか、四角い雰囲気かなど他のアイテムも相まって全体コーデが作られるとなると、とりあえず、ジュリーだけの中での形の意識というのがその一部を担うのが分かります。

あとがき

こうしてジュエリーをこだわっていくと、ジュエリーから始まるコーデというのもありなんです。

私は現在そのように洋服を決めている最中です。

このジュエリーのセット組があるから、これに合うようなお洋服を。。。

こんな決め方は、従来の洋服に合わせて小物を身に着けていくという観念を覆す、真逆の発想。

けれど、何に重きを置くか、何を主体にするかを変えるとまた新しい発見とか楽しみができますね。

今回は四角でそろえたご紹介でしたが、これをヒントに、ハート、ひし形、楕円型、星型、フラワー型と特徴ある形がいろいろあって好みの拘りができそうですね(^-^)。

「にせもの」の中の「合成石」のレベル【823】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタルジュエリー業をさせていただいております。

この、本物志向という点は、地金の18金やプラチナに徹底、石は天然石に徹底、そして、ほんの一部あるコスチュームジュエリーは、一流ブランド品尽くしのセットと、すべてをある意味、本物志向として営んでいます。

と、そういったお品とは対極にある、「にせもの」ということに、今回は目を向けてみます。

お客様に本物をすべてご利用いただいた証(あかし)として、自分は、にせものジュエリーを身に着けるということをしています。

さて、このにせものと一括りされる分野ですが、その中でも特に作りの良い、本物にとても似た見栄えのお品があります。

それが合成石を使ったジュエリーというものです。

今回は、この合成石ジュエリーにスポットを当ててみました。

なぜ、合成石には、本物みたいな名前が付いているのかの理由

よく、合成ルビー、合成エメラルドなどという言い方を聞きますが、私も最初は、何か図々しさを感じたものでした。

合成なのに天然石みたいな名前で気を引こうとしているのでは。。。

そう思ったのです。

しかし、それはある意味正しい表現の仕方だと分かりました。

合成という言葉には深いものがあったのです。

この定義は、天然のストーンの成分=化学構造を真似して同じ構造を人工的に作った状態を表すというものなんです。

そう考えるとなかなかのものです。

例えば、こちら↓。

合成ルビーと合成ホワイトトパーズのリング。

ものすごく本物っぽい作りに見えますね。

これが実際目の前で見ると、綺麗だけど、うーん、これは偽物でしょう、と分かります。

天然はもっときゅっと引き締まったような小粒になります。何か繊細さがあるのも天然で作られた本物の特徴です。

このダイナミックさも合成ならではの出来なのでしょう。

このように、天然に近いような様相にもなるこのストーンの内部が、実は、化学組織を全く同じくしてあるからこの様相なであるということが重要ポイントなのです。

そして、さらにもっと近づくために、台をきちんと使い、手間のかかった仕立てをされたお品となれば、もっと似てきます。

そういった意味でこのリングは、宝石寄りなにせものだと言ってよいかと思います。

時々、合成石のものも宝石と呼ばれるのも、実は、この内部の化学構造にあったということです。

そう考えますと、プラスチックとかただの金属だけのコスチュームジュエリーに比べれば、実は合成石のにせものはレベルが高いという考え方もできるかもしれません。

が、しかし、それも、にせもの分野の中でのレベルです。

天然であるファインジュエリーの分野とは雲泥の差であることは言うまでもありません。

合成石のジュエリーを実際に手にしてみた感想

実は、このリング到着ホヤホヤでした。

ここまで作りの良いにせものは初めてですので、まずは、このデザインのお洒落さに感動でした。

そして、シルバー925でもない、ただのメッキの金属の台の部分も厚めで、良質なのが分かります。

全体にボリューム感あるリングになります。

おそらく、夜の暗い場所や、映画館などのシーンでは、天然でも合成でも分からないかもしれません。

よく、結婚式など用にダイヤモンド風なお品のネックレスやブレスやリングがお勧めされていますが、ああいった注意が散漫になるようなシーンでは、注意喚起が別の所に行きますので、身に着けているお品というのはまじまじと見つめられることがありません。

よって、ぱっと見華やかであれば良いということを考えれば、落としやすいああいった出先のシーンというものに、合成石の活躍場所のヒントがあるかもしれません。

picturesqueのレンタルジュエリーの今後の方針の再確認

ここ最近も、ダイヤモンドの代替品がどんどん工業品として研究の成果が出ているようです。生み出されて行っているようです。

研究が盛んで、その背景には、人気のダイヤモンドをより身近に広める目的とか、天然ダイヤモンドが閉山とか、環境破壊の問題の観点から採掘をひかえる方向に行っていることもあるかと思います。

当レンタルジュエリーの考え方としては、そういったダイヤモンドの代替品が多く生み出されてこそ、その一方で、より天然の価値は高まると思っています。

しかし、その代替品の価値は天然に勝ることはないと思いますので、これまで通りの本物志向は当然継続です(^-^)。

確かに天然ダイヤモンドに関しては特に、ここ最近、天然のおしゃれなものはレアで、見つかりにくさは私も感じています。

こういった近年の入手困難な流れの中での人気による品薄なのかなあと自分なりに思っています。

あとがき

本物、偽物と一口に言っても、偽物分野にも広がりがあるということがお伝え出来たかと思います。

こういった今回ご紹介のような合成石のジュエリーは、シーンを選んで使っていくと良さそうです。気が散漫になりがちな混沌とした旅行先などのシーンなどでは、価値が低いことが逆に安心だったりします。

ジルコンはジルコニアのような人工石?いいえ、生粋の天然石でジルコニアとは別物です【541】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私もこれまで、疑問を持っていました「ジルコン」という石。

名前が、「ジルコニア:キュービックジルコニア:CZ」と似ているので、天然石にこだわるあまり、遠目で見ている程度でした。

それは、名前の類似からくる固定観念だったようなのです。

このたび、「鉱物・宝石のすべてが分かる本:下林典正/石橋隆 著」という本を読ませていただいておりまして、そこからの学びとなります。

ジルコンというストーンはむしろ価値ある生粋の天然素材なのです。

ジルコンはれっきとした天然石でありジルコニアとは関係が無い別物である

ジルコンとジルコニアの名前を並べてしまうのはいったんやめて、まずジルコンだけにスポットを当ててみます。

ジルコンという名前がまぎらわしいなら、「天然石z」とでもしましょう。

ジルコンは、英語表記で、「zircon」。

他の天然石でもあるように、やはりどんな宝石も天然と合成が存在するものです。

天然があれば、どうしても合成も作られる機会があるということですね。

ジルコンも何も他の天然石と変わらず、天然と合成が存在しますが、合成品もかなり多いということで、余計に天然のイメージが薄れているのかと考えます。

ジルコンの本当の天然というのは、「ホワイトジルコン」と呼んで無色透明。

そこへ、他の不純物のわずかな混じりにより、褐色、赤、グリーンなどと不純物の種類の違いで色が分かれていくといった経路をたどります。

まるで以前にブログでも投稿の「コランダム」が「ルビー」や「サファイア」に枝分かれしていくのと同じです。

合成サファイア、合成ルビーなどがあるのと同じで、ジルコンも合成ジルコンというのも存在するだけです。

その合成ジルコンがジルコニアと決してイコールではないということもここでお伝えします。

ジルコンの成分とジルコニアの成分の比較

これでジルコンという天然石が本物と呼ぶにちゃんとふさわしい石であることが分かってきました。

ここで、もう少し詳しく成分について書きたいと思います。

ジルコンの成分は、「ケイ酸ジルコニウム」です。

この難しめなケイ酸というのが、ケイ素、酸素、水素の化合物の総称。

では、ケイ素(漢字では珪素と書きます)って何なのか。

ケイ素は、意外にも地中に酸素の次に多く存在するもので、別名「シリコン」。元素記号は「Si」。

ケイ素は鉱物には、主成分として含まれることが多く、人間に関しても細胞の中のミネラルの中の成分で、骨、血管、皮膚などにも存在する重要な成分とのことなんです。

そんなケイ素が含まれた、酸素、水素との合体のケイ酸でできているということなんです。

では、末尾のジルコニウムとは。。

これは、元素記号が「zr」であらわされる銀白色の金属。

ということで、ケイ酸+ジルコニウムの合体したものががジルコンとなるということ。

ちなみに、ジルコンを化学式で表すと、「sizrO4」。

末尾のO4のOは酸素の原子記号。(ゼロではなくアルファベットのオーですので)。

4が付くと、O4で「四酸素:しさんそ」と呼び、何やら、酸素でも細かく性質の違うものが一緒になっているらしいのです。

このあたりで、とりあえず、深堀りはストップ。またの機会です(^_^;)。

単純に構造を一言でご説明が難しいほどの複雑な作りなのですね。

では、最後にキュービックジルコニアも見てみます。

キュービックジルコニアの化学式というのもあり「zrO2」です。

ジルコンと比べるとsiが入っていないですね。そして、末尾の酸素の部分の数字が違うようです。

キュービックジルコニア:CZは、ジルコニウムの酸化物、二酸化ジルコニウムの事。

酸化物というのは、酸素と他の元素とが合体した化合物。

酸素は他の元素と合体しやすく、ほとんどすべての物質と化合物になり得るとのこと。

このような合体をさせる点が自然現象ではなくて、工業的に手を加えるという点が天然ではない、「人工物」であるということだという解釈です。

あとがき

キュービックジルコニアは根本的な点で天然の素材ではない、作られた工業製品であると言ってよいです。

そうするともう冒頭のそっくりな紛らわしいイメージも払拭されてすっきりできたのではないかと思います(^-^)。

そう考えると、ダイヤモンドとCZの見分けがなかなか難しい点から、人工物を作り出す人間の工業技術のレベルの高さがうかがえますね。

天然にこだわる場合は、是非このキュービックジルコニアは除外することにご注意を。