美しいものは脆いゆえ早く縫ってあげたい、宝石みたいに綺麗なファンシーツイード生地でハンドバッグ製作の準備を整える【285】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、取りかかり始めたばかりのハンドバッグ裁断の様子です。

布でこのデザインを作るの!?という驚きもあるフラップ付きのハンドバッグです。

フラップ付きのハンドバッグはエレガントなので、是非挑戦してみたいと思っていたデザイン。

ようやくこの時が来ました。

ファンシーツイードという生地について

ファンシーツイードは様々な種類がありますが、特にマルチカラーのものには惹かれます。

というのも、何か宝石のようでうっとりするほどの綺麗さなのです。

このたびチョイスのファンシーツイードは特にカラフルな明るい色をしています。

<表地:左>ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。
<裏地:右>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

白地にいろいろなカラーが宝石のようにちりばめられたファンシーヤーン。

白地というところもよりカラーが映え、それでいてさわやかです。

これに合わせる裏地は何色なのかと悩みましたが、そのカラフルな中から1点同色の濃ピンクをチョイス。

その他、黄緑などもも候補でしたし、黄色、パープルなども検討してみましたがこのピンクが一番ピンときて決断。

ただ、綺麗な物というのは、その美しさと引き換えであるかのように、不安定さや脆さがあることも多いもの。

このファンシーは、崩れやすい生地で、触っているだけでほつれてくるという事態に。。おっとと。。汗

特に何も力を加えたつもりがなく、生地の場所移動とか保管の最中に、こうなってしまいました(泣)。

ここからの学びは、保管はできるだけ短い期間が良いということです。

もし長期間保管するのであれば、ビニール袋などに端っこを隠すようにたたんで収納するのが良さそう。

他の生地との接触だけでこんなことになってしまいます。

なかなかの高級品なので、生地のこういったロスはもったいないものです。

この生地は、@¥7,000/m程の高級品です。

裁断直後の様子:すでに縁が危ういです。そっとして、早めに接着芯貼りの作業に移ります。

数種類の芯地を使い分ける

芯地は幾種類かを使います。

まずは、表地用の接着芯、そして、裏地用の接着芯、取っ手用のソフト厚芯、本体用のハード厚芯、側面や取っ手のタブ用のハード薄芯です。

ご紹介は接着芯とハード厚芯のみに今回はさせていただきますが、結構豊富に芯地を使い分けるのです。

それぞれ、その箇所に向いた芯地となります。

基本は、全面パーツに接着芯を貼った状態に、さらに追加でハードやソフトの無接着の芯地をボンドで付けたり挟み込んだりして使います。

表地用の織芯:このようなややごわついた織芯を接着芯に使いました。
接着具合はなかなかのもの。ほつれにくい効果も出そうです。

ところで、裏地のサテン地ですが、ナイロンが40%も入っているところに注意します。

ナイロンが入った生地というのは、弾力性に富み織芯を貼ってしまうと気泡が出来ます。

ナイロンがアイロンの熱で縮み、その後冷めてまた戻るというような動きが原因。

以前にも何度もそういった経験があります。

では、こういった伸び縮みのある織物生地にどんな芯地を使うのか、それは「ニット芯」です。

ニット芯を貼れば、うまく対応してくれて気泡など全くできる余地もありません。

ナイロンが40%入ったこのサテン地の裏地には、黒のニット芯を貼りました。

たとえ40%という一部のでもナイロンという素材は十分に弾力性が出ますので、ニット芯を使う必要があったのです。

次はハード厚芯をご紹介したいと思います。

本体用のハード厚芯:ハード薄芯とハード厚芯の差もかなりのものです。ハンドバッグはハード厚芯が◎。

このように周りに余白を作った上にパーツを置いて、ピラピラめくりながら縫い代部分んの縁だけを少しずつボンドで貼り付けていきます。

この後、アイロンの熱でボンドの接着力を増幅しまして、ハサミでパーツの通りにカットしてOKです。

あとがき

今回は、芯地を貼るところまでで作業終了です。

次回は、縫製に入っていきます、お楽しみにどうぞ。

ファンシーツイードは、「ファンシー」という呼び名通りに、まるで気まぐれと思えるような装飾的な糸の寄せ集めです。

よって、そういったものは、ちぐはぐして整っていないことも多いのです。

ファンシーツイードは美しいがゆえに、不安定で脆い。

このことを実際の製作の速やかなる作業に活かしていただければと思います(^-^)。

ファスナー付きの頭の部分と本体を合体させる時のステッチがうまくいかないハンドメイドリュック【22】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近は、リュックも作り始めています。

【17】の製作では、華やかなマルチカラーの薔薇柄を素材に使用しました。

このたびは、その逆で渋めのブロンズ茶と黒のコンビの素材でお作りしました。

高級なイタリア製生地です。

渋めの色でもラメ入りの華やかさがイタリア製らしい

黒と茶というと、フェンディ様を思い浮かべます。

こんな風に思い浮かべることこそが、ブランディングカラーになっていることだと言えますね。

FENDI様のズッカ柄やぺカン柄は決まって、黒x茶のツートンカラーでとても渋いものです。

黒と茶という重く暗い色同士をコンビで使うということはある意味「強さ」を表しているという見方もできます。

このラメと豪華なバラ柄のジャガードの影響で、ダークカラーが華やかになっているこというこのセンス♪。

<表地:黒xブロンズ茶>:ジャカードプリント、ビスコース/70%、ナイロン/20%、ポリエステル/10%、イタリア製。

商品の詳細

<サイズ>:縦23cmx横27cmxマチ6cm。・・・取っ手の幅は2cm。ショルダーの幅は1.3cmくらい。
<裏地:黒>スポーツメッシュ、。ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製。・・・とってもユニークな生地です。穴が開いている構造で、さらりとしています。

このデザインを今後も継続していくのかどうかについて

コンパクトなサイズで背負い心地はグッドです。

このサイズ感とか、縦横の比率などもグッドで今後に活かしていければと思います。

ただ、問題はデザイン。

このデザインは、頭の部分であるファスナーが付いた半月型と本体であるマチ付きの容器を合体させる作りで、その合体部分が難関です。

ファスナーにも当たってしまいますし、ブラインドされた見にくい部分を重ねることで、なかなかぴったり正しい位置に合うかというとそうはいきません。

しばらくこのデザインでもう少し製作していくかもしれませんが、このデザインの継続がすでに永久ではないことをここで感じています。

この微妙な気持ちがとても大切。

やはり作りにくいものは良いお品にはならないと思います。

あとがき

今回のようなこの茶x黒のミニリュックのコーデを考えてみました。

この場合、地味な色合いですが、柄がゴージャスで、十分にアクセントになっているリュックだと思います。

黒1色コーデにもこのリュックが映えますし、茶色の無地のワンピースなどにも合ってくるかと思います。

ワンピースにリュックを合わせてしまえるのもこのエレガント柄ならではです(^-^)。

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