宝石に「インクルージョン(内包物)」が入ったままの「もやもや」ペンダントトップが「処理」をほどこされた「まっさら」に勝る時【526】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石になる前の鉱物(こうぶつ)の時には、まだまだ未完成というようなインクルージョンが残ったりしているのを、その後の「処理」というもので、宝石に完成していくのが一般的なことのようです。

今回は、この「処理」については、以前宝石売り場で目にした、但し書きのこの言葉に心当たりがあり、もう少し踏み込んで考えてみたいと思いました。

宝石の「処理」は均一化された完璧な状態を目指す「商品」としての価値

宝石と呼ばれるものは、多くが綺麗な宝石らしい様相になるために「処理」が施さることが多いです。

例えば、綺麗なダイヤモンドの中にゴマ粒みたいな黒っぽい点が見えたら、がっかりするというのも一理あります。

そう考えると、処理というものが、必要な作業と言わざるを得ないですし、意味のない処理をわざわざしないということです。

ただその処理によって、本当に価値があるのか、それとも何もしない方が自然のままの姿で価値があったのかもしれないということは、価値観が分かれることがあります。

過去に、インクルージョンの入ったとても綺麗なペンダント購入の際に、このインクルージョンこそ天然の証(あかし)であるというお話を店員さんから聞いた時に、非常に納得しました。

その時は、このお品が処理を施していなくて本当に良かったと思ったものです。

「自然のままの姿こそが価値がある」という考え方をすると、インクルージョンが残った方が本来は価値が上がると思うのです。

インクルージョンが入ったクォーツのペンダント:真ん中あたりがもやもやしていますね、これです。

この品物と同時期くらいに類似のペンダントトップがありましたが、「処理」の言葉が記載されていました。

モヤモヤをはっきりしない不統一なものであるという未完成品と考えると、むしろ「処理」が施された均一感こそ完成品であるという考え方にもとづいたもの。

もし、上の写真のペンダントトップも処理されていたらこのグリーンだったかどうかは分かりません。

そうすると、どんどん元の原石からかけ離れてしまうところに鉱物時代の姿が失われ価値が薄れると思います。

このペンダントトップに関しては、インクルを活かした方がお品として良いと判断されての結果だと言えます。

ダイヤモンドだと許されないインクルージョンも、カラーストーンならではということなのかもしれません。

処理する/処理しないを判別するには一番相応しい判断をされるべきです。

下に貼りますYouTubeの中では、実際の処理の具体的な種類を本からの学びでアップさせていただきました。

処理の目的は、「色」の統一感の美しさを完璧にするためのものであることがほとんどです。

あとがき

最後に1つ注意としてお伝えしたいことがございます。

ダイヤモンドにグリーンなどの色を付けたお品が結構な金額で「マルチカラーダイヤモンド」などと称して売られているのを見ました。

ダイヤモンドに関しては、少し深い読みが必要です。

ぱっと見の可愛さや綺麗さで高額なジュエリーを即決してはなりません。

お値段はとりあえずよけておいて、まずは「色が付いていない」ということこそが一番価値があるということです。

そこには以下のような「裏読み」があるのです↓。

無色透明へ綺麗な色をわざわざ付けるという処理は、透明の姿が質が悪いことを隠すためという裏の理由を読み取ることできます。

透明の延長の、少し濁ったシャンパンカラーのブラウンダイヤ辺りまでは自然の状態の延長の範囲内とも見ることができますが、ブラックダイヤモンドまでの真っ黒は大方処理がなされてあの黒色になっているようです。

ブラックダイヤの処理なしなどはまだら過ぎて品物にならないのでしょう。

そうして、いっそのこと全部を黒く染めてしまうのです。

その他の、とても希少なブルーやピンクのダイヤモンドの非常に高額なお品でない限り、にぎやかにブルー色がたくさん使われたりしているのは、完全に「処理済み」のお品だと判断してよいかと思います。

ダイヤモンドは、それでも結構な額ですので、「金額が高額だから生粋の天然ものであろう」というような安易な判断には警笛を鳴らしたいと思います。

お気を付け下さいませね(^-^)。