K18YGの喜平チェーンの種類の違いのご紹介【1036】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の【1035】では、読ませていただきました本、「宝石の裏側:内藤幹弘 著」の中のピックアップ事項で、喜平チェーンについて、なぜ今買取市場に多く出回っているのかをお話致しました。

それには、製造者の利益の追求として大量生産をしたという過去があったということが1つ今でも多く見られるということの答えであるというお話です。

私としてはなぜ喜平が一般的なイメージなのかが不思議であったので謎が解けたようで有難かったですし、喜平チェーンをフラットな気持ちで今後は見れるようになれそうです。

そこで、今回、実際に私も「本物志向のレンタルジュエリー」の中にも取り入れています喜平チェーンをご紹介したいと思います。

商品ですので、個人の持ち物とは違い、それぞれのペンダントトップにそれぞれチェーンを当てはめておりますので、チェーンの数も結構なものです。

その割には少しだけというのが、多く出回っていてレア感が感じられなかった何か偏った気持ちが今までありました。

けれど、喜平は本来美しいもので、喜平の中でもデザインの少しの違いで展開があるのも魅力なんです。

実はフィガロチェーンも喜平の仲間、喜平グループのチェーンのご紹介

喜平チェーンの種類:実際はもっとあるかと思いますが、持ち合わせとしては喜平はもともと少ないので、これだけ見つかりました。デザインとしては左2つはパーツの大きさが違うだけでだいたい同じです。一番右は「粗喜平:あらきへい」と呼ばれてデザインがぐっと変わるかのような印象です。

喜平にもカットの仕方でいろいろ表情が変わりますが、一番左と真ん中はデザインとしてはほぼ同じでパーツの大きさが違います。線形も違うと思います。一番左で1.5-1.8mmの間です。真ん中で2mmくらいに到達しているようです。

一番右は粗喜平:あらきへいと呼ばれ、隙間が多い形ですが、非常に美しく、角ばった感じがかっこいいです。

より違いが分かりやすくチェーンをたたんでみました。一番左も平凡ながら長さに特徴があり、80cm級です。真ん中は60cm、右は50cmとミドルレングスになります。
フィガロチェーン:よく見ると、喜平の2種を組み合わせてあり、リズムを刻むように、3つと1つを交互に配置。PT850製です。線形もボリュームがあり、メンズライクな太さがかっこいいです。このフィガロチェーンも喜平の仲間という見方もできます。

私ならではの喜平チェーンの取り入れ方

喜平は丈夫なイメージなのですが、私としてはチェーン単独では平凡に感じています。淡々としているというか特徴が少なく定番と言った感じです。

よって、これらのチェーンをそのままネックレスという使い方ではなく、必ず先にペンダントトップを付けてペンダントとしてレンタルジュエリーに取り入れます。

ある意味、チェーンって地金そのものだけなので地金価格高騰の今、大変高価なアイテムなんです(^_^;)。

で、一番左のような、いかにもプレーンな感じは、ペンダントトップは華やかな大ぶりなものをチョイス。

しかし、ずっしりともしていない軽めのペンダントトップで調整をはかりました。

真ん中と右は、実際にずっしりとした重さがある線径の太いものになっていますので、ペンダントトップも重さがあるものを持ってきても十分対応できます。

一番左の喜平チェーンを通したペンダント・・・トップが大きなサイズではあるものの透かしとなっていて割と軽めなのでこの太さの喜平チェーンを使用。しかし、長さがレアな80cm級ということで価値のバランスを考えたチョイスになります。
一番右のチェーンを使ったペンダント・・・ずっしりと重みのあるスウイングトップが付いたペンダントにはずっしりと重みのある粗喜平でバランスを整えます。全体に透かしが多く見られ、「垢抜け:あかぬけ」したしたペンダントになりました。

あとがき

私だとこういったわずかな数しか喜平は持っていないわけですが、もっと展開があり、2面、6面、8面などと複数の違いがあるみたいです。

今回の私の分け方としてはおおざっぱですが、私が多くを持ち合わせていないからです。

ここでは、主にK18YGをご紹介しましたが、K18WGやPT850の喜平も違った印象です。

シルバー色はあっさりとした印象でギラギラ感が抑えられるような雰囲気も感じます。

気を付けていただきたいのが、あまりにも細い巾しかないお品は確かに価格は安いですが、髪の毛に喜平チェーンは引っかかりがあります。

よって、1.5mm強より上の幅のものをお勧めします。

絡まりの件に関しても髪の毛の引っ掛かりと同様でやはり取り外した後や保管時などに絡まりやすいのが細口の喜平です。

その点は、使い心地が良い方が長い目でみてコスパは良いと言えますので、しっかりとしたチェーンが末永く使えそうですね。

<出会い>理想のペンダントやブレスの実現に向けて。。。チェーンのカスタムとあこや真珠のブレスのアレンジ【695】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

こんな感じのジュエリーのデザインがあればなあという思い浮かべたアイテムが本気でほしい時、自分で作っていくことが1つの方法としてあります。

特に凝ったことはできなくても、イメージに近いものになれば、なかなか探しても見つからないよりは一歩近づきます。

凝ったものは、既製品だと早く見つけた人がゲットして、SOLD OUTであることも多いです。

今回は、私、レンタルジュエリー事業者が、個性的で充実したお品をそろえるにあたってどうしても見つからなかった2アイテムをカスタム的な感じで作った記録です。

あこや真珠の3連ブレスレット

まず、あこや真珠自体がここ近年入手しにくくなっています。

理想のデザインは、珠の整った照りツヤの良い良質な3連のブレス。

シルバークラスプが素敵で、珠のサイズもそこそこなボリューム感がほしいと探した結果見つからず、自作へ踏み切りました。

あこや真珠の3連ブレス:一番外側がピンク系なのが分かりますね。内側2連は、どちらかというとグリーン系です。写真では珠のサイズが分かりにくいですが、決して大きくはないんです。6-7mmの間です。けれども3連になることでボリューム感、華やかさを出します。8-9mmの花珠(はなだま)級の3連のブレスなんて簡単に見つかるものではないようです(^_^;)。

3連にしても2連にしても長さが同じでないことが、組み立てとしては正解のようです。

同じ長さにしてしまうと座りが悪く、上に積み重なってそれも上手くいかず、ねじれたままだったりするようです。

けれど、今回、これも一番内側が短すぎて、改めて後日組み直したいと思っています。

また、つぶし玉が頑丈でなくて、華奢過ぎたので、一部割れていて危険です。

つぶし玉もボリュームを出し、テグスも可能な限り太目で行きたいと思います。

このことは、画像だけでは分からないので、私が正直に語ったこの文言で本当の事をお話しています。

ステンレス/925のチャームロングペンダント

チャームロングペンダント:まだチャームが未到着ですが、その準備にとどまりました。段差を付けて、動きのある活動的な楽しい雰囲気のペンダントを目指します。長さは、チェーンのみで90cm級のロングです。先端のチャームはおへそに到達する予定。

この状態ではパーツはすべて、ステンレス。フィガロチェーンです。

遠目過ぎますので、アップの写真をどうぞ↓。

ALLステンレス:この後到着後取り付けるチャームはすべて925になりますので、このステンレスの意味は金属アレルギー対応の策となります。

チェーンは首のところに触れますので、金属アレルギーには一番影響します。

それを完全対策するということで、デザイン性に富んだチャームのみ925でそれ以外のパーツはすべてステンレスです。

フィガロチェーンは、私のレンタルジュエリー事業のK18YG、K18WG、PT850などのチェーンでもなかなかレアでほとんどなく、このような80-90cmあるような超ロングは未だに一度も見つけられずにいます。

よって、その分を可能なステンレス製で、ロングサイズ感のあるフィガロを楽しんでいただけると思いながらワクワクしてお作りしました。

あとがき

ジュエリーに関しまして、そのままのデザインをビンテージならではのものと受け止め、その味わいを見るお品もあれば、今回のように、理想のお品をアレンジして作っていくお品もあります。

今回も、あこや真珠の連のブレスの場合の長さの違いなどについては、リフォーム屋さんからご教授いただいたことで、私としてもちょくちょく教えていただくことも多いです。

ヴィンテージビッグアメジストリングが主役でスタートし、ビッグアメトリンとの強力タッグとなった角型ジュエリー【397】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2010年代前半の事、よく前を通りかかる質屋さん、外に突き出したショーケースを拝見しておりました。

そのショーケースの中に、ある時期からビッグな美しい宝石の指輪が置かれました。

通るたびに気になって、やがて購入に至りました。

立派なヴィンテージリングでした。

そして、見たことが無いほどの大粒さに個性を感じ、よくあるストーンでありながらひときわその貫禄を感じたのはアメジストの18金リングだったのでした。

台の作りも装飾的で透かしが入りとても素敵。

その後大切に保管し、時々眺めるだけの日々。。

美術品のような扱いとしており、特に付けて出かけることは一度もありませんでした。

同じように持っているだけのジュエリーが随分あることに対し、ある時ふと俯瞰します。

そして、根こそぎそのジュエリーをすべて事業用として献上し、レンタルジュエリーを始めていきました。

それが2020年のことです。

このたびは、当初からあったビッグなヴィンテージアメジストリングを主役に据えた3点セットを組んだ2020年、その後のレベルアップの改良で出来上がった2022年の姿を興味深く比較していただきながら「前案」と「後案」としてジュエリーセットをご紹介したいと思います。

2020年のビッグアメジストリングを主役とした3点セットはハイブランドコスチュームジュエリーも混じるもの

早速、そのビッグなアメジストのヴィンテージリングをご覧いただきます↓。

〇リング:K18YG台に迫力の縦25mmx横15mmのビッグアメジスト。サイズは18号程度。 
〇ブレスレット:「エルメス」製の「エマイユ」。ゴールドベースにのマルチストライプ柄。内周18cm。 

アメジストの紫色がこのバングルの中にも入っています。

「華やかカラー」ではない「渋カラー」である所に魅力を感じた「エマイユ」のレアな種類なのでした。

地金のゴールドに合わせたメッキ部分はゴールドカラーをマストに。。

〇ネックレス:地金K18YGペーパークリップデザインのショートネックレス。長さ40cm。

シンプルなショートネックレスですが、この「ペーパークリップ」デザインは、「柄」のように映るので「ひとクセ」あるものになります。

透かし部分が四角ジュエリーとの相性が良いと見ています。

3点セット(前案):ビッグアメジストのリングが主役になった四角の集結です。

その後の見直し改良、メッキジュエリーの廃止に伴い「本物」に相応しいジュエリーとしてレベルアップをはかる

2020年の時点では、ハイブランドコスチュームジュエリーを18金の高級地金と同レベルに考えてミックスした組み合わせでした。

その後、2022年になるとメッキなどの素材はたとえ「ハイブランド」様のジュエリーであってもすべて廃止。

18金やプラチナだけを使った高級地金と宝石との組み合わせの「本物ジュエリー」へと特化させていきました。

すべては、「本物志向のレンタルジュエリー」のユーザー様からのフィードバックで感じ取った「本当のニーズ」を見通したものになります。

3点セット(後案):ペンダントにはビッグアメトリンの四角、これまでのリングの迫力と共に組んだタッグです。
〇ペンダント:写真では分かりにくいかもしれませんがメガ級のビッグさです。ストーンの厚みもあります。
〇ブレスレット:K18YGの変形喜平チェーン。ペンダントの変形喜平との相性が良いです。
〇リング:元のビッグアメジストです。一緒に組み合わせるジュエリーが違うと随分印象が変わるものです。

あとがき

このたびのビッグアメジストや大粒アメトリンのように、「大きなアイテム」ということを非常に重視しています。

確かに地金たっぷりの大ぶりジュエリーは重さもあり地金価格があるので、数字から見る価値は高く算出されます。

しかし、自身の考え方はそれだけを重視せず、ボリュームもあったこのたびのアイテムをいかにすっきりとまとめるかというところに達したことを喜んでおります。

すっきりとまとまったということは、「粋:いき」にイコールだからです。

お部屋に置く家具がお部屋全体の中の一部としてのバランスを考える「インテリアコーデ」と同じで、追求するところは、お洋服も含めた「装いの全体コーデ」なのでございます(^-^)。