<引越シリーズ④>ハード厚芯が刃物を包むことに有効である件【884】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回も引き続き<引越シリーズ>をアップしてまいります。

引っ越しの中で気を付けたいものが刃物。

包丁やカッターナイフとかぜんまいのような鋭利なアイテムです。

こういったものの梱包例として、私が実際に梱包してみて、利用価値が大いにあったと思う梱包材をご紹介したいと思います。

ハンドメイドバッグにも使用の「ハード厚芯」が刃の部分を遮断、安心な梱包に

ハンドメイドバッグ製作で、底板をカットする時に使うハサミ。鉄の部分があり重いので、先端が非常に危険です。

このはさみは使いながらヒヤヒヤするような鋭利なものです。なにせ重いものですから、落とすと恐ろしいです。

なので使っていない時はその辺に決して置いておかず、カバーをして引出しの中にすぐ収納しています。

この運搬ですが、最初こういったプチプチを利用してみました。

けれども、時にプチプチを突き破って飛び出すほどのパワーがあるんです。

プチプチの発想はやめて、こんな梱包材を利用↓。

ハンドメイドバッグの当て芯に使うハード厚芯です。折り曲げるのにも少し力が必要なハードなもので、お皿などもこれに包むとすごく安心感があります。
包丁を包んでみます。
まずは、アルミホイルでふんわり包みます。
これだけだと何やら不安ですね。
ハード厚芯でさらにラッピング。
刃の部分は軽めにビニールひもをかけます。持ち手の部分は絞って、すっぽり抜けないよう固定も兼ねてぎゅっと締めて固定。これで、包丁の梱包が完成です。

あとがき

段ボールに直接などは、段ボールの紙の壁を突き破って、けがの原因です。

過去に小学生の時、教室の机の横に彫刻刀が入ったバッグをかけていた生徒のケースから鋭利な彫刻刀の先が突き出し、横を通った別の生徒がけがをしたことがいまだに思い出されます。

刃物は何かを突き破る威力があるので、梱包は何重かに念入りが安心ですね(^-^)。

縫い目が埋もれて見にくいボア生地にかける二重ステッチの望ましいやり方【863】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在完成間近となった黒いボア素材のハンドメイドリュックです。

ボア素材はこのたび初めて取り扱ったのですが、いやはや、他の生地との大きな違いをいろんな場面で実感しました。

そうして大変よい勉強にもなりましたので、今回のこの製作も貴重な体験となりました。

細かいパーツを本体に縫い付ける時に、二重ステッチをかける場面が多く登場します。

その時に、通常の生地とは違う特徴が現れました。

二度縫いをするときの二度目の位置が分かりにくい悩みの解決

二重ステッチの時は、一度目ぐるり1周して、そのまま引き続き二度目を一度目に重ねてなぞっていくやり方をしています。

ところが今回のボア生地ではその二度目の位置が、ボアの中に一度目のステッチの跡が埋もれてよく分からないのです。

よく分からないままやった結果、裏側を見るととてもずれていて気持ちが良いものではありませんでした。

要するに汚い縫い目になっているということです。

ここを解決しようとしました。

まず、1周目は通常のように表側から見ながらステッチして、いったんそこで終わらせます。

その次に、2周目を裏面のハード薄芯に出ている1周目のステッチの糸目を見ながら、それをなぞっていくというやり方です。

二重ステッチの手順:一周目は表側からステッチ。
二周目は、1周目の縫い目が分かりやすい裏側のハード厚芯に出るステッチ通りになぞります。

そうすれば、二重ステッチが綺麗に重なることが実現できますね。

あとがき

完成間近の様子:あとはリュックのショルダーを取り付けて完成です。

細かいパーツは意外と重要で、目線が行くところです。

バッグの中ではアクセントの部分だと思っていますので、やはり綺麗に縫い付けたいものです。

今回はボア生地なのでいつものやり方と変える場面もあり、素材によってやり方もそのように対応していくことが良き学びとなりました。

次回は、いよいよ完成になります。

製作日数というのが、全体で約5日。

生地の裁断、芯貼りで1日、巾着袋製作で1日、裏地製作で1日、ダイヤキルトがけで1日、表地製作で1日です。

そうすると、1か月で5-6個完成がMAXの可能個数ということになります。

とても少ないですね(^_^;)。

だいぶ作り方も徹底してきましたので、現在考えていることが、このリュックをコンテンツにまとめようと思っています。

動画が分かりやすいですよね。

これまではPDF中心だったようであるコンテンツを、今後の新しい形として、動画でナレーションと字幕解説付きの分かりやすいものに仕上げて、1つのパッケージに作り上げようかと考え始めました。

またこのお話は、<事業>カテゴリーでもじっくりアップしたいと思います。

現在はその案を考えたところなので、後は、コンテンツにする技術を持っていない私がどう挑むのかという点が挑戦になります。

ただ、YOUTUBEは自分で編集しているので、動画は作ることは、一応できます。

最後のまとめ上げの技術などが要るのか要らないのか。

現在の編集ソフトで作ったものを商業利用しても良いのか。

その辺りを調べ中です。

いずれ、この製作手法をもっと具体的な分かりやすい形でまとめて多くの方と共有していこうと思っています(^-^)。

ハンドメイドリュックに使うハード厚芯のボンドが外れがちなことを解消するアイデア【797】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

基本的に、ハンドメイドバッグ製作の本体には、接着芯+ハード薄芯を貼ります。

このハード薄芯、何か矛盾したような名前と思われるかもしれません。ハードなのに薄い?という混乱。

実は、これは名前の区別で、もう1つハード厚芯たるものがあるのでその区別の言い回しになります。

実際その通りで、ハードなんだけど薄い方とハードでしかも厚みのある方と2種あります。

かつては、すべてをハード厚芯を本体に貼っていこうと思っていたこともありましたが、実際ハード厚芯を本体に使うことで重みがぐんと増します。

レザーに匹敵するような重厚感が出るのと同時に重さもあるわけです。

そうすると、軽くてハリコシも出せるハード薄芯を主体にしていくようになりました。

ハード厚芯を使う時の条件(自分で決めました)

ということで、ハード厚芯を本体に貼るということは、めったに使わなくなり久しいのですが、部分的には常に使っているんです。

それは、当て芯使いとして利用していること。

取っ手の補強、タブなど裏側に補強的にハード厚芯を当てて縫い付けることによって素材自体にかかる負担を軽減。

この効果はかなり感じていまして、出来上がりの表側からは全く見えない部分ですが、実は裏の構造というのがこういうことになっているのです。

左上:ハード厚芯の方を当て芯に使用したバッグの裏側(取っ手とDカンタブ)
右上:ハード薄芯の方を当て芯に使用したバッグの裏側(貼り付けポケット)

こうして、部分的にハード薄芯、ハード厚芯共に使用する場面もありながら、基本的には本体には、ハード薄芯を全面にボンドで端っこを貼り付けて挟み込むという作業をしています。

と、これをハード厚芯でやるとものすごくごわつき感が出ます。

このごわつき感は、出すべき時と、出さない方が良い時とを判断をして使い分けていく必要があるようです。

今回の場合は、本来ごわつき感を出すべきだったのを、ミスでハード薄芯の方を選択してしまったことで出来上がりが柔らかすぎたため、厚芯をさらに貼るという追加的なリフォームをしました。

ハード厚芯をボンドで貼る粘着力の限界をしつけ的な5mm巾ミシンステッチで対策するアイデア

裁縫用のボンドも使い過ぎては、風合いが損なわれます。

やはり見えない縁の縫い代内だけにボンドを使いたいわけです。

そうしますと、ハード厚芯のごわごわしたものは、作業の途中の動きによってすぐにボンドがはがれやすくなります。

乾かして、ある程度接着はしますが、それでもところどころ折り曲げた時などにはがれたりする経験を幾度となくしてきました。

そこで、こんなアイデアを思いつきました。

縫い代の1.5cmのピンクの印がご覧になることができるかと思いますが、この内側に針目が5mmの粗いステッチを一周ずっとかけてしまうという対策です。

これをすることで、その後の作業の折り曲げなどでもボンドがはがれたりピラピラとハード厚芯が生地から分離したりすることが防げます。

いわゆる固定です。

これをするにも、しわが寄らぬよう気を付けたりはしなければならないですが、この効果は十分に感じています。

私の場合、ボンドの範囲内ということと、ピラピラを極力防ぐためになるべく先端周辺の縫い代の端から2-3mmの位置を縫います。

まるで仕付け糸のようですね。ミシンで行う仕付け糸と言ったところです。これは最後まで外しません。出来上がっても内部で永久に残っていくものです。

あとがき

邪道と呼ばれるのかもしれませんが、間違いなく効果を感じています。

これによって、生地がかえってゆがんだりすることは注意せねばなりませんので、メリットだらけではないことだということも同時にお伝えしておきたい。

けれども、どうしても困った時の究極の時には、こういったことも取り入れて、とにかく、縫い外れなどが起こらぬようにすることを優先にしています。

あと、ハード厚芯を本体に前面に貼るということで、ハード薄芯に比べてぐんと重さが増します。

せっかく背中に楽に背負えるリュックなので、重くなることは本当はあまり良くないのですが、それよりも優先する何かがある時だけ、このハード厚芯を本体に入れ、今回のしつけ5mmステッチのアイデアも併用して活用できる工夫を考えてみたわけです。

結局のところ、最終地点は良いお品を作ることです。

そこへ向かうために今回のような工夫も効果はあると実体験から感じたのでご紹介致しました(^-^)。

バッグの当て芯の余分な部分をハサミでカットする時の注意点【754】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事の1つ前の記事【753】では、バッグの完成では見ることのない隠れた部分で機能する、「当て芯」の設置の様子などをご紹介しました。

今回は、その当て芯の設置の段階の中で、ハサミを使う部分の注意点です。

余ったハード薄芯を立ててハサミを使うのが良い理由

まず早速ながら、このように当て芯を裏面に当てて表面からフラップポケットを縫います。
↑上の写真の縫い線は、この表面でいうと、ポケットの袋の部分のコの字の部分の二度縫い。
そして、フラップのてっぺんの横線の二度縫いです。
こんな感じで、まずは、縫い線を折り曲げて、ハード薄芯を立てて、ハサミをスーッと横へ滑らせていきます。ここで使うハサミは、生地をカットする時のハサミとは別のハサミをお勧め。
こういった不織布は、早くハサミが切れなくなってしまうんです。
下の生地を切ってしまわないように立てて浮かせてカットするのが重要ポイントとなります。
内側の袋に当たる部分は必要が無いのでカット。
バッグ全体が余計な芯地により重くなってしまう原因になることと、当てただけでもごわごわするので、ポケットの柔軟性が不足して硬く感じてしまうのです
。結局、最低限に必要な部分のみを残すということになります。
この写真のような真ん中の部分は、ハード薄芯を立てることができませんが、浮かせて、滑らせてカットするのが安全です。とにかく大切な本体である生地に穴などあけぬよう。。
補強の目的で貼った当て芯の出来上がりは、こういった枠のようなものになりました。上の横線とコの字の間にすき間があるので、本来2パーツに分かれるところですが、これを一気にやってしまえる効率を考え、1枚の大きな長方形の当て芯を当てて、後でカットするという方法をとっています。
表面から見ると、裏がこうなっているなんてなかなか想像できないですよね。貴重な製作場面だと思います。

当て芯の型紙がおおまかな長方形な理由

どんな形であれ、当て芯する時に、その部分に忠実過ぎるパーツにあらかじめカットしてしまうと、きちんと当てはめなければならないことに集中せねばならず、本来の表面の縫いがずれたり、位置が分からなくなったりで悪影響です。

よって、それほど向きというのが関係のない不織布のメリットとして、極端には、ゆがんで斜めに当ててもできるという点が事前にカットしない理由です。

ただ、あまりに異形の形のパーツを当て芯とすると、これもまた、目の錯覚から、歪みの原因になることが過去に経験済です。

適当にカットして当て芯をしていたら、正しい向きが分からなくなってしまったことがあります。

なので、まっすぐに綺麗に仕立て上がげるためには、当て芯自体も専用の型紙によって「粗裁ち:あらだち」をするという、粗いものなのに、きちんと型紙を用意する少し面白い矛盾を行っています。

あとがき

もう1つ、ハード厚芯というのがありますが、これは、取っ手などの重くずっしりと支えるような、より強度が求められる部分に補強します。

ハード厚芯は1mmくらいの厚みがあり、こちらはハード薄芯との差が歴然です。

ポケットはそれほど重いものを入れたりしないことで、バッグ全体のの重さの軽減からもわざわざ厚芯の方でなくとも十分薄芯のタイプの方で役割が果たせるというミニマムな考え方で使い分けています。

出来上がってしまうと見ることのないこういった裏側の部分。

多くは、縁の下の力持ちといった機能になりますね。

出来上がると目に映らないハンドメイドバッグの隠れた機能のご紹介【753】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作+ネット販売(ヤフオク・creema)させていただいております。

商品に完成した状態を眺めるよりも、バッグはもう少しパーツが多いと言えます。

想像よりもちょっと手が込んであるのですね。

それは、バッグが宙に吊り下げて持つものであることから、強度の面での工夫が必要になるからです。

当たり前のことなのですが、意外と単純に感じるのは、表に出る部分だけを見る機会しかないからであるかと言えます。

今回は、製造者である私がお伝えできることとして、その途中の製作段階でしか見られない、補強用の当て芯の場所とか使われ方にスポットを当ててみました。

現在製作中の「餅巾着」デザインでのリアルな場面ですので、後の記事アップでこの完成品がご覧いただけるのも、より面白いかと考えました。

ハード厚芯とハード薄芯について

顔みたいな配置の右上がハード厚芯、薄く透けている方の2パーツの左下がハード薄芯です。

ハード厚芯(あつじん)というのは、暑さが1mmほどある硬いものです。

このパーツが大きいとそこそこの重みになるので、やはり余分な部分は後でカットして最小限のサイズにします。

最初からぎりぎりのサイズにすると縫い目のゆがみや位置のずれに影響するので、型紙としては正方形や長方形のざっくりとしたいく周りか大きいサイズを当てて表側から本パーツである取っ手カバーやDカンカバーを縫い付けます。

そして、縫い終わったら、裏を見て、余計な部分を綺麗にカットします。

このカットもあまりに粗いと表から透けて見える場合もあるので、見えないところも細やかな作業をしていきます。

カットの際のはさみは、くれぐれも生地を切らないように芯地を立ててはさみを当てるなどのコツがありますが、また違う時にご紹介しますね。

次に、ハード薄芯の方ですが、こちらは、取っ手などのより重い力がかかる場所よりは軽い、内側のポケットに主に使っています。

わざわざハード厚芯を使うと、バッグ全体が重くなる要因になるので、必要な軽さの薄い方の芯地で良いとの判断です。

それでも、ポケットをそのまま縫い付けるよりも、本体生地への負担が少なく、長い目で見てバッグが長持ちです。

こちらは、隠しポケットの入り口のポストのような口に当てる芯です。紳士服のポケットの片玉縁(かたたまぶち)という比翼のようなものが付いたポケットと同じような作りです。こんな風に裏地の裏面に当て、ここへシャープペンシルでボックス状に作図して、表面側から向こう布と共に縫い付けます。

完全に隠れてしまう部分ですが、実は、隠しポケットが綺麗に出来上がるための立役者的な存在でもあるので、このハード薄芯を使うか使わないかの違いは出来栄えにも影響するみたいです。

一度、比べた分かりやすい写真などをいずれお見せしたいと思います。

こういったパーツも、専用に型紙を作っています。

なぜかというと、適当では、歪みの原因になります。

目の錯覚で、斜めのものを当ててしまうと、斜めにつられて縫ってしまうというような感じです。

これは経験からひしと感じたことで、その後、芯地だけの為の型紙もすべてのパーツに持つことに切り替えまして、その後出来栄えグッドになりました(^o^)丿。

こちらの大きい方のハード薄芯は、フラップポケットの方に使います。このように大きい理由は、フラップポケットの袋のコの字部分、そして、フラップの水平の部分を補強の目的を1枚で2か所の部分を当て芯するために大きくしてあります。

別々に2段階に作業するより、こうして、1枚で一気に行った方が効率が良いですものね。

その他の見えない部分の材料はあるのか

実は、今回は、芯地のみご紹介させていただいたのですが、伸び止めテープも使っています。

伸び止めテープは少し芯地に役割が似ていまして、補強とハリコシを出すということです。

その名の通り、伸びがちな生地の横向き(引っ張ると織物でもわずかに伸びます)を固定してくれる役割があります。

ポケットの入り口ラインなどが、伸び止めテープによってうねりが解消され、びしっとなります。

この写真は、今回の裏地ではないですが、隠しポケットの例としてここにアップしました。この隠しポケットの入り口の比翼みたいな部分に伸び止めテープ(9mm巾)を貼っています。もともと接着芯である薄芯を貼ってあるところへ更に伸び止めテープです。特に薄手の生地などであると目で見ても劇的な効果が感じられますし、手で触るととてもビシッとしていて気持ちが良いです。

あとがき

バッグというのは、随分隠れた部分の内蔵箇所が多いものです。

これをどうご理解いただくかというのが、もう、今はこういった発信しかありません。

出来上がってしまえば、何ら他のバッグに紛れてしまいますので、この細かい部分が分かることはなかなかないです。

今後の私の頑張りがあるとすれば、一目見てもキラリと光るようなお仕立てですので、こういった効果を写真で見ただけでも「何か違うな。。」くらいは感じてもらえるようにすることですね(^_^;)。

ハンドメイド、安くても、とりあえず良質な商品の製造を目指す勧め【638】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近インテリアを兼ねた好みの薔薇柄の布の袋のようなバッグを入れ物目的で数点あちこちから購入しました。

どれもハンドメイドバッグのようで、結構昔のお品なのかなと思うようなレトロな雰囲気がありました。

そんな雰囲気と薔薇柄はバッチリ自分好みだったので良かったのですが、実際に入れ物として使っていくうちにとても不便さを感じてきます。

袋が一重仕立てなものは、中に入れた物があちこち移動して安定感の無い収納になる、取っ手が一重仕立てなことから、フックにかけているうちにねじれてねじれが戻らないなど。

ということで、今回、ハンドメイドバッグを作っている私が、ハンドメイドバッグを実際に使ってみた貴重な記録と体験となります。

こんな感じの超シンプルな一重仕立てのトートバッグです。袋のような感じです。これも作りがしっかりしていれば話は別ですが、ものすごく柔らかく、当初の布の状態にほぼ付加価値が加えられていないものです。ただ、柄の可愛さだったりでその点にのみ価値は感じました。

実際自分の物を作ることがなかなかない製造者自身の現状

ハンドメイドバッグを作るのであれば、自分で作ればよいのですが、これ、実際の話、なかなかその機会がないものなのです。

自分って結構二の次。商品で廃棄処分をするものが出てきた時などにやっと自分で使っています。

通常上手くできたものは、すべて商品として並べます。

今回、早急に入れ物がほしくて、好きなバラ柄の布バッグを探しました。

そして、なかなかなかったのですが、3-4点見つかり、収納をしていたのですが、結果見事に、数か月で使い勝手の悪さに解体。

柄がかわいいので、リメイク用に保管してあります。

リメイク場面のブログや動画のアップは、商標権の侵害になるので、当記事内で実際のリメイクの様子をアップすることはできませんが、すでに1点、一重仕立てのトートバッグから、メモ帳ホルダーというものへリメイク完了して、ものすごく使い勝手のよいポケットとして使っています。

こんな感じの形になりました。取っ手は、元の取っ手を活かし、中に接着芯を貼るということをしてよれよれにならぬような取っ手に仕立てました。もともとバッグの表面、後ろ面だった2枚の布の間には、ハード厚芯というごわっとした芯も挟み、布自体に接着芯も貼りました。そして、縦に柄の向きを見ながら折り返して輪にして広いポケットを作り両サイドを縫い付けて完成です。
ここへ、予定メモを日付順に入れます。そして、一番先頭の近日の予定メモを外に出して洗濯ばさみで留めます。

これ真似してみてください。かなり、使い勝手が良いです。

予定を見過ごすなんてことは決して起こらない万全対策となります。

ここから思うことは、結局、現実的にしっかり使えるものという点がヒントになります。

一重仕立てのトートバッグだっ時はいろんなものを入れれそうな気が一見しますが、実際は機能としては満足いくものではなかったということですね。

この「壁掛けメモホルダー」は、ブランドのうさぎのキャラクターのもので、とっても可愛いので、この生地は入手できないものなのです。

よってこういった別の形で購入時のコスパとか価値を残します。

使う側もせっかく購入したので、後々コスパの良い買い物をしたという結果を得たいものですものね。

あとがき

今回のリメイクに至った薔薇柄とうさぎのプリント生地でできたハンドメイドバッグ達は、リメイクしてでも使いたいと思った価値はあったわけです。

柄のレアさとか素敵さですね。

けれど、それもない商品というのは購入されないということも考えられるわけです。

たまたま私はリメイクが好きなので、手段としてそうしましたが、最初からリメイクしようとして購入することはまずありません。

やはり、入れ物として使う目的での購入になるので、リメイクなどをしない人であれば、最初から購入されないと考えると、製造者から見れば怖いことです。

販売価格が安い、高いにかかわらず、とにかく「良質:良い作り」というところにポイントを置いて意識することを製造するにあたってお勧めしたいと思います。

お出かけ用バッグの実現、バニティバッグの蓋パーツに内蔵するハードな芯地の使い方【64】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、同素材シリーズというハンドメイド製作の2つ目のデザインの一場面をお送りしたいと思います。

パープルジャガード花柄生地でバニティーショルダーバッグを製作中です。

前回のドーム型のショルダーバッグと同じく、バニティー型も同じように、取っ手をアイレットカン仕様に変更する点は今回初の試みとなります。

こうして、製作に新しい試みを取り入れながら研究もしていくスタイルです。

目的は持ち上げた時の力のかかり具合の緩和、蓋にハード厚芯を使用

今回は、他の製作中のデザイン4型では使わない、このバニティならではの芯地を使います。

ハード厚芯というものです。

その他の別芯であるハード薄芯に比べて、ハード厚芯の方はかなり厚く硬めです。

こちらをバニティの蓋パーツに使用するのです。

ボンドで貼ってある状態の蓋パーツ
:ハード厚芯は厚み約1mm。待ち針が差しにくいくらいの固めです。この固さの効果はかなりのものです。

では、なぜここにハード厚芯を入れるのかということです。

その理由は、まずは、この部分に取り付ける取っ手1本に全体の重さがかかるので強固にしておきたいということです。

取っ手1本で全体の重さを支えるということが特徴なのがバニティー型なのです。

ハード厚芯が入っていないと、柔らかくて、蓋が持った時にかなり変形します。

バニティとしては、蓋は比重のかかる場所であり、しかも視線のいく場所。

よって、取っ手と共に共同でこの部分を支える役割がとても重要であるわけです。

そうすることで楕円型フォルムもすっきりと見せてくれます。

ハード厚芯は、それ自体結構重みがありますので、よほど必要な部分にしか使わないようにしています。

大きなバッグの本体に前面にハード厚芯を入れて作っていたことがありますが、生地も含めた完成の状態で800gあたりまで重さがいってしまいました。

せっかくの布製バッグの軽さが活きません。

それなので、基本的には、本体に入れる芯地はハード薄芯で対応しているのが通常です。

あとがき

バニティーバッグは、多くがインテリア使いやメイクボックスとして保管用に室内で使うイメージが今まではありました。

このアイテムにショルダーを付けたり、リュックにすること、縦や横のサイズを伸ばしたりすることで、バニティーのイメージから離れたところにも行けそうです。

バニティーの特徴として、置いた時の安定感も際立ちます。まるで箱のようなのですね♪。

トラディショナルなバニティーバッグのイメージは、ちょこんと手で持つというハンドバッグのイメージでした。

そんな今までのイメージを打ち破り、サイズを変え、持ち方も、肩掛けしたり、背中で背負うリュック型が過去にはあまりなかった新しい持ち方のようです。