難関箇所克服へ向けて。。。取っ手一続きの袋の急カーブの三つ折りのコツ【995】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日ある1つの動画を見させていただきました。

ドーム型のパーツのカーブ部分を三つ折りする場面の動画です。

難関箇所を綺麗に仕上げるための何かコツはないだろうかと困った挙句の研究の1つです。

カーブを縫う時というのは、重なり合った部分がある場合にはやりにくく、綺麗にはなかなかできないもの。

それは、物理的にペタンコの平面では限界があるからかな。

その動画では、ドームのように膨らんだカーブで、生地が余り過ぎる場合のいせ込みをミシンを使った均等配分でやるやり方でした。

今回は、その逆。へこんだカーブの部分となります。

これは逆にカーブ部分の生地が不足になるというところがこれもまた難関と言えます。

急カーブをどうしても出したい場合の三つ折りのポイント

こういった取っ手が本体と一続きになっているレジ袋などが該当。ここに急カーブが4つ登場します。

1つではない、4つとものなるとやはりかなりこの部分の視覚的な影響は大きいです。

4箇所共に、私の場合半径2.5cmの円の一部を使います。

やはり、円の一部を利用したカーブが一番綺麗だと思います。

まだ、途中ではあるのですが、少しポイントが分かってきましたので一度ご紹介してみます。

まず、一度に三つ折りしてしまおうとしないことですね。

三つ折りは2度折るので、一度目で一回区切ります。アイロンをかける場所は、カーブの箇所に関しては、手前の「わ」の部分である先端のみ。

奥の方の部分は浮かせておきます。

この時に、わずかではありますが、カーブの真ん中1か所だけをハサミでカットを入れると少し広がりますので、もしかしてカットは入れた方が良いかも。

カット無しでやったものと比べるとやはり、カットを入れる効果も大きいようです。

いわゆる折る場所の線付けだけのアイロンになります。

そして、そのカーブの折り線の際をミシンでステッチ。

返し縫いなどは無し。

玉結び、玉止めはします。

そして、

2度目に折る時に、はるかに位置がはっきりしてきます。

さらに2度目も、一度目のように、奥は浮かせて手前のの「わ」のみアイロンをかけます。

そして、縫う時にしわを、内陸部のような内側の広い方へ流しながら縫うのです。

慌てずにゆっくり綺麗にやることを目標にして縫うということです。

そうすると少し見栄えが良くなります。

この最初の固定ステッチというのはなかなか効き目がありますね。

二度目に縫う位置は、一度目の固定ステッチの上をなぞるように綺麗に重ねます。

おそらく、どう工夫してもギャザー風にはなってしまうかと。

そうは言っても、極力ギャザーも均等になり、縫い目を邪魔するタックは内陸部へ押しやるというところが縫いのテクニックになるかと思います。

それでも、私もまだまだ発展途上。

技術を高めるために、もっと訓練していくとすっきり出来上がるようになりそうです。

と、今はこんな感じのポイントを発見しています。

あとがき

こういった難関箇所は、やはり、コツなるものがどこかにあるのだと思います。

今まで多くの方が作ってきた中で、必ず同じようにここを通り抜けてきたかと思うのです。

情報の無い時代ではとてもペースがゆっくりとしたものだったかもしれませんが、こうしてお伝えできることで、新しく始める人はそれほど時間をかけずに習得できる可能性があると思います。

とはいえ、物理的な不可能には勝てないこともあり、仕方がない、そういうものだと理解することもあります。

工業製品と違って、平面ミシンで縫っていくハンドメイド品はそういった場合は、ここまでが限界という最大限の試みはしていくことになります。

例えば、この三つ折りもカーブの所を少し浅くすることでタックの面が緩和されるならサイズの縫い代通りの幅でなく、少し狭くなってしまうということもバランスとしては出てくるのが今の私の研究での現在のまとめです。

今後もこれに関しては引き続きしっかり見ていきたいと思います。

古着チョイスの視野が広がるリフォーム可能な洋服の着目点【825】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【824】では、実際に私が自前の洋服のリフォームをした体験をご紹介しました。

今回は、これまで自主リフォームしてきた洋服を実際に着用した体験から、古着市場の中でチョイスする可能性をもっと広げていけることへとつなげていくための目的を持った内容です。

何かがおしい、もう少しウエストサイズが大きければ。。。などの古着が自分にとって満たされていない部分をリフォームによって着用可能にしていくことでたくさんの中から本当にお気に入りをチョイスできるという幸せな瞬間へたどり着くことにご協力できればと思います。

ということで、3つの箇所にスポットを当て、ここを見ればリフォーム可能なのかが分かるという洋服の一部分をご紹介したいと思います。

一番一般的なパンツやスカートの裾上げは、周知なので省きました。

リフォームすれば着用できる可能性を秘めたアイテム、ここを見る!

では、早速1つ目です。

1)ウエストのサイズアップ、ダウン・・・ダーツやタックが豊富なものがリフォームが可能

これは、過去に実際に私もお直しをしました。

当記事では、【207】の記事でアップさせていただいております。

その時のタイトスカートもタックとダーツがコンビになって、しかも前も後ろも左右に入り、合計4箇所x2つずつという豊富な物でした。

そうすると、ダーツやタックで作られた丸みとか立体感も活かしつつ、少しずつつまんだ部分を浅くすると、ゆうに5cm以上はサイズアップ可能でした。

ここまで豊富でなくても、ダーツやタックが左右に1つずつ入っているだけでも可能性が見えてきます。

ここに着目して古着を選んでみてくださいね(^-^)。

2)パンツラインの変更・・・ワイドからテーパード寄りへの変更が可能

2つ目は、パンツラインの変更です。

少し前にテーパードが流行し、その後逆とも言えるワイドのガウチョが流行。

ものすごい大ブームというわけではないにしろ、このように洋服というものはどうしても流行を入れていかないといけないような構造があるようです。

そのため、ここで、ワイド気味からテーパードへ一気に大胆に変えてしまうのではなく、ややテーパード気味という目で見て変化が分かる範囲ながらできるだけどの時代にも、違和感のない角度というのが私からのお勧め。

すでにテーパードもブームというのは越したかと思いますので、今この2021年冬にやったことというのは、ややテーパード寄りという選択でした。

せっかくお直ししたのだから今後末永くはいていけるようにと思うと、ここで流行を色濃く入れていかない方がよいというのが私の考え方です。

参考になりましたら幸いです(^-^)。

3)デニムなどの股上の深さの変更・・・股下の長さに余裕があれば、股上を深くも浅くも可能

これは、私は一度も体験しておりません(^_^;)が、YOUTUBEで熟知されている方の動画を拝聴させていただきました<m(__)m>。

デニムも股上の深さで流行があるので、好きなメーカーの色落ちの素敵なジーンズを発見した時に、ただ股上が浅すぎる。。。などの惜しい部分があったとすれば、丈が余裕があれば、リフォーム可能。

ざっくりとは、股の部分のつなぎ目周辺をカットして、深くしていく、その分丈が上に上がるという具合により、股下に余裕がある必要があるのですね。

私もその内やってみようと思っています。

これができるとやはり過去の、丈夫なのだけどデザインの流行遅れで眠っているもったいないようなジーンズ達を呼び起こすことができるでしょう(^-^)。

あとがき

今後、大量生産時代のような、私達が入手しやすい洋服がいよいよ入手困難になっていくのが大きな流れだと思うのです。

一部安定の企業は今までの大量製造はある程度続けると思われますが、その製造自体が多くのメーカーさん達が立ち行かなくなっているのが現状ではないかと思います。

そうすると、どこから洋服を手にしていくのかという時に、古着市場という手があるのです。

ここには、1点物と言える、数が少なくて個性を出しやすいお品がたくさん見つかりますし、ある意味残っているものを整理することでエコに貢献できます。

私自身についても、ここ10年以上一度も新品を購入したことがありません。

古着の方が魅力的な物が多く見つかることを知ってしまったからです。

古き良き味わい、良質な作り、現在忘れがちな丁寧な真心こめたお品なども見つかることもあります。

古着も全身古着ということでも良いのですが、その辺りはバランスです。

ブランドバッグとの組み合わせとか、古びたものとあえて、パンプスを合わせるなどの、新しい組み合わせ方ということで、かっこよく、新しく着ていくことができる。。そんなご提案を私達のようなファッション分野のお仕事をしている者がご紹介していく使命のようなものを感じています(^-^)。