グレーと黒だけのワードローブに合わせていく靴のすすめ【844】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、自分のワードローブを来年分決めましたのでご紹介したいと思います。

最初から決めてしまうの?という驚きが聞こえそうですが、基本、ジャージスタイル。

ほんの時々のお出かけの時に迷わずスムーズに決められるよう、数点のみの外出着の集まりです。

今回は、ブランドをアルマーニに統一。アルマーニコレツィオーニ、エンポリオアルマーニ、ジョルジオアルマーニの3つのどれかばかり。

アルマーニは立体裁断とのことで、非常にデザインが良く、ニットなども素材が細口で良質です。

そして、私がハンドメイドバッグでも取り入れているジャガードも多く見つかります。

そんなアルマーニ類を古着市場で見つけたものの集まりです。

色は黒とグレーしか登場しないところも拘り。

グレイッシュなワードローブを作ってみました。

数少ないミニマムなグレイッシュワードローブ:ALLアルマーニの古着x8セット。

細かい季節ごとの上下セットのご紹介

これまでもずっと、もう上下の組み合わせを決めてお洋服を着てきました。

着回しということは差が出てしまうのでやっていないんです。

少し個性的ですかねぇ。

自分としてはこれが一番納得した着方になります。

ワンピースだとそれ1枚ですよね。

あの感覚です。

では、季節ごとにご紹介していきますね。

納得したものだけを厳選ということで、季節ごとの配分とか偏りがありますが、それも結局気持ちに従ったものとして、無理矢理妥協で選ばなかったということになります。

真冬(12月-2月):真冬が実は一番期間としては長いのかもしれませんが、これしか見つからず1セットのみ。しかも何かのハプニングで、チャコールグレーと聞いていたのが濃紺であったセーター。しかしお品はとても良いです。エンポリオアルマーニ。パンツもエンポリオアルマーニのチャコールグレーのスラックスです。
梅春(3月-4月)/晩秋(10月-11月):季節を順に進めてご紹介してまいりますね。梅春と晩秋は真反対の季節なので共通といった考え方でミニマムにしています。グリーングレーの7分丈セーターはアルマーニコレツィオーニ、薄いブルージーンズはエンポリオアルマーニ。このジーンズかなりレア。アルマーニの中でジーンズというのは、多くが「アルマーニジーンズ」というブランドのラインです。エンポリオアルマーニとしてジーンズを作っているのがレアなんですね。しかも人気の薄ブルー色。これは、グリーングレーという難しめのトップスのセーターに合うアイテムを探しての結論になります。
春(5月)/秋(10月):こういった定番のブラウスもあると良いです。しわが寄りにくいアイロンかけなくてよいものが好み(^_^;)。黒のブラウスはジョルジオアルマーニ。昔のものだとは思いますが、何ら古臭さを感じない古着です。パンツはワイドでエンポリオアルマーニ。黒ベースです。白のボタニカルな柄入り。アップで寄ってみますね↓。
とてもこっています。幾何柄のジャガードに、ボタニカルな木の葉のプリントです。こういったジャガードも取り入れていることが多いのもアルマーニの特徴。私のハンドメイドバッグの生地選びのジャガードの豊富さにリンクすることもあり、このブランドが好きです。
初夏(6月)/初秋(9月):上はグレージュといったような色のサマーセーター。ジョルジオアルマーニです。下は、アルマーニコレツィオーニのブラックジーンズ。ブラックジーンズはとても大人っぽくて合わせやすいです。裾のラインをテーパード寄りに自分でお直ししています。上述のようにアルマーニコレツィオーニもジーンズを作ることが比較的珍しいです。お仕事着のスラックスが多い中、希にデニムがあることがあります。
初夏(6月)/初秋(9月):上はエンポリオアルマーニのドレスライクなTシャツ。ずっしりと思いもので、袖口などがエレガントにまとめてあります。パンツも同じエンポリオアルマーニのゴムウエスト。少し大きいです。トップスをインして、特徴あるベルトで飾ろうかと思っています。パンツは裏無しで薄手。実際は写真で映る色よりももっとベージュがかっています。
初夏(6月)/初秋(9月):Tシャツとスタイリッシュなスカートという異色の組み合わせ。Tシャツはネオンカラーのスパンコールロゴ付きのエンポリオアルマーニ。スカートもエンポリオアルマーニ。Tシャツxデニムというよくある装いのイメージから脱して、新しい組み合わせを作っていきたく思いついたコンビ。気取らなくて素敵になりそう♪。
Tシャツのロゴ部分に寄ってみました。スパンコールがネオンカラーでとても目を引きます。黒に映えますね。上にすでに、同じ季節用に黒のTシャツが無地で出てきているので、今度は色を入れてみました。このカラーによって靴とか小物が決めやすくなるんです。
盛夏(7月-8月):上はジョルジオアルマーニのグレーのタンクトップ。ボトムはエンポリオアルマーニの紺のジャガードのスラックス。パンツの柄が分かりにくいですね。寄ってみます↓。
ボタニカル柄です。非常にエレガントな世界観。紺難しいですけれど、こうして柄が入っていると幾分か合わせやすくなるのかもしれません。
盛夏(7月-8月):上は、アルマーニコレツィオーニのノースリーブブラウス。下はエンポリオアルマーニのロングタイトスカート。

以上の全体では、8セットをご紹介しました。

1年分でたった8セットです。たまにしか着ないとはいえ、これだけの数少ないミニマムなワードローブであることに驚かれるかもしれません。

古着も簡単ではない、なかなか納得いくものが見つからない中、更に、上下をぴたりと組み合わせていく、、その途中段階が私にとってはとても貴重な時間です。

今回ワンピースが入りませんでした。

アルマーニの中でワンピースとなるととてもかしこまったものが多いので、今回は、あまりピンと来たものが見つかりませんでした。

パンツが大半を占めましたね(^_^;)。

では、次に、いよいよ本題の、パンプスを合わせていくということを数例ご紹介したいと思います。

グレイッシュな洋服に靴を合わせていくポイント

では、2点の洋服に対して靴を決めてみます。

持ち合わせの12足の靴:圧倒的に黒が多いです。
このセットに合う靴の候補3つ。:結構候補は多そうです。一番無難なのは、黒の透かし。季節感もあり、とんがったシャープ感(ユアクリス)もTシャツによく合います。2つ目の候補は赤。Tシャツのマルチカラーの中の少ない部分の色とのリンクの赤(ポリーニ)。マルチカラーの場合は、少ない面積の部分とのリンクの方がバランスが良いです。3つ目(ブティックオーサキ)は、柄の形のリンクです。これが一番思いつきにくいかも。Tシャツの柄のとがった感じと靴の柄のとがった感じを合わせています。
ランセルのパンプスのグレーを持ってきました。色が縦にグレー1色でIの字のように並びます。この単調な感じに、ジュエリーのパールなどをブラウスのフリル周辺に多重に装うと素敵になります。あえて余計な色を足さないタイプのコーデですね。この場合今度はバッグなどをパープルやあずき色など少し変化のある色で装えば、全体としてはなかなか華やかになります。
3つ目。おまけです。YOUTUBE動画の中には出てきていない当ブログで追加したコーデです。こういったレンガ茶の靴(リーガル)もややクセがありますが、黒っぽい強い色との相性があります。ここで靴を差し色にしたのだけれど、関連付けとしては、ネックレスにこういったオレンジ系の色の鼈甲、琥珀、カーネリアンなどの良質な天然石の存在感ある色を、そして、ベルトやバッグを同じようなオレンジ茶で意識してみるとぼやっとした無彩色コーデがうんと変わってきます。あとの2つの靴は、ただの黒ではなく切替でグレーが入っていたり(ヨシノヤ)、ビーズ装飾で色がツートンみたいになっていたり(グッチ)で靴が立体的に映る様相です。こういったものは、すごくこの上下セットのようなものには効果が出ると思います。ただただ黒いパンプスを合わせるよりも是非、1クセあるようなデザインのパンプスを活躍させると良いです。

以上が靴の当てはめ方の例でした。

ご参考になるところがあれば幸いです(^-^)。

あとがき

今回、この記事を書いていて思いました。

人のワードローブもあれこれ見てみたい。。。

何か編集社のようなこと、他人のワードローブをのぞき見させてもらって、私も参考になる学びがあるとともに、私からも何かお伝えすることができたら。。。

そんなことを思ってしまいました。

何かの形で実現できるといいです。まずは、身近な家族や友人からやってみたいですね(^-^)。

古着チョイスの視野が広がるリフォーム可能な洋服の着目点【825】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【824】では、実際に私が自前の洋服のリフォームをした体験をご紹介しました。

今回は、これまで自主リフォームしてきた洋服を実際に着用した体験から、古着市場の中でチョイスする可能性をもっと広げていけることへとつなげていくための目的を持った内容です。

何かがおしい、もう少しウエストサイズが大きければ。。。などの古着が自分にとって満たされていない部分をリフォームによって着用可能にしていくことでたくさんの中から本当にお気に入りをチョイスできるという幸せな瞬間へたどり着くことにご協力できればと思います。

ということで、3つの箇所にスポットを当て、ここを見ればリフォーム可能なのかが分かるという洋服の一部分をご紹介したいと思います。

一番一般的なパンツやスカートの裾上げは、周知なので省きました。

リフォームすれば着用できる可能性を秘めたアイテム、ここを見る!

では、早速1つ目です。

1)ウエストのサイズアップ、ダウン・・・ダーツやタックが豊富なものがリフォームが可能

これは、過去に実際に私もお直しをしました。

当記事では、【207】の記事でアップさせていただいております。

その時のタイトスカートもタックとダーツがコンビになって、しかも前も後ろも左右に入り、合計4箇所x2つずつという豊富な物でした。

そうすると、ダーツやタックで作られた丸みとか立体感も活かしつつ、少しずつつまんだ部分を浅くすると、ゆうに5cm以上はサイズアップ可能でした。

ここまで豊富でなくても、ダーツやタックが左右に1つずつ入っているだけでも可能性が見えてきます。

ここに着目して古着を選んでみてくださいね(^-^)。

2)パンツラインの変更・・・ワイドからテーパード寄りへの変更が可能

2つ目は、パンツラインの変更です。

少し前にテーパードが流行し、その後逆とも言えるワイドのガウチョが流行。

ものすごい大ブームというわけではないにしろ、このように洋服というものはどうしても流行を入れていかないといけないような構造があるようです。

そのため、ここで、ワイド気味からテーパードへ一気に大胆に変えてしまうのではなく、ややテーパード気味という目で見て変化が分かる範囲ながらできるだけどの時代にも、違和感のない角度というのが私からのお勧め。

すでにテーパードもブームというのは越したかと思いますので、今この2021年冬にやったことというのは、ややテーパード寄りという選択でした。

せっかくお直ししたのだから今後末永くはいていけるようにと思うと、ここで流行を色濃く入れていかない方がよいというのが私の考え方です。

参考になりましたら幸いです(^-^)。

3)デニムなどの股上の深さの変更・・・股下の長さに余裕があれば、股上を深くも浅くも可能

これは、私は一度も体験しておりません(^_^;)が、YOUTUBEで熟知されている方の動画を拝聴させていただきました<m(__)m>。

デニムも股上の深さで流行があるので、好きなメーカーの色落ちの素敵なジーンズを発見した時に、ただ股上が浅すぎる。。。などの惜しい部分があったとすれば、丈が余裕があれば、リフォーム可能。

ざっくりとは、股の部分のつなぎ目周辺をカットして、深くしていく、その分丈が上に上がるという具合により、股下に余裕がある必要があるのですね。

私もその内やってみようと思っています。

これができるとやはり過去の、丈夫なのだけどデザインの流行遅れで眠っているもったいないようなジーンズ達を呼び起こすことができるでしょう(^-^)。

あとがき

今後、大量生産時代のような、私達が入手しやすい洋服がいよいよ入手困難になっていくのが大きな流れだと思うのです。

一部安定の企業は今までの大量製造はある程度続けると思われますが、その製造自体が多くのメーカーさん達が立ち行かなくなっているのが現状ではないかと思います。

そうすると、どこから洋服を手にしていくのかという時に、古着市場という手があるのです。

ここには、1点物と言える、数が少なくて個性を出しやすいお品がたくさん見つかりますし、ある意味残っているものを整理することでエコに貢献できます。

私自身についても、ここ10年以上一度も新品を購入したことがありません。

古着の方が魅力的な物が多く見つかることを知ってしまったからです。

古き良き味わい、良質な作り、現在忘れがちな丁寧な真心こめたお品なども見つかることもあります。

古着も全身古着ということでも良いのですが、その辺りはバランスです。

ブランドバッグとの組み合わせとか、古びたものとあえて、パンプスを合わせるなどの、新しい組み合わせ方ということで、かっこよく、新しく着ていくことができる。。そんなご提案を私達のようなファッション分野のお仕事をしている者がご紹介していく使命のようなものを感じています(^-^)。

ヴィンテージブラック501が教えてくれる、緊張感ある真っ黒コーデから一息ついたグレーのマイルドさ【149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、グレーという色の素敵さをヴィンテージリーバイス501のカラーの変化でお伝えしたいと思います。

リーバイス501のヴィンテージと聞くと、イメージはインディゴブルーが浮かびやすいです。

もちろんブルーもすごく素敵ですが、意外にブラックが素敵なのです。

そして、経年の色落ちによって真っ黒ではなくなってゆき、グレーにトーンが落ちていったものがかなり素敵であることに気づきます。

これは古着ならではの発見であったかもしれません。

ブラックには糸染めと後染めとがあり、味わい深い色落ちは糸染めの方

リーバイス501の古着のブラックは、糸染めのブラックと後染めのブラックがあるということです。

糸染めは糸の段階から黒糸を使用しています。

織り交ぜる糸の中に白い糸も入るという構造です。

後染めは、生地の出来上がりを黒く染めているかのようなイメージ。

同じ黒でも大きく違いがあるのです。

古着を見る時に、そもそもどちらなのかで、その未来の色のの変化に違いがあると思いますので、重要なポイントになります。

そもそもデニムの生地の織り構造がどうなっているのか

ここで、いわゆるジーンズであるデニムの生地の作りを簡単にお伝えします。

デニムは通常、横糸に染めていないオフ色を、そして縦糸に紺とか黒が配置される織り方がしてあります。

このことが、はき込むと、白っぽく落ちていくことに現れます。

染めていないオフ色の糸と色のついた染めた糸の組み合わせで織られているのですね。

デニムは綾織りの部類に入ります。

綾織りというのは、横糸数本の間に縦糸を絡める織り方。

この横糸の数が多いというのが、横糸に使われているオフ色の糸が縦糸の色糸より多めだということから、特に色落ちした時に見栄えが白っぽく味わい深く映るのです。

細かい世界なのでなかなかイメージが付きにくいものですが。。

穿き込んだリーバイス501のブラックの色には素敵な未来が待っている

さて、ブラックの501の先染めの方のお話です。

後染めも穿き込んだものはグレーイッシュにはなっていくけれど、やはり糸染めのブラックほどの味わいにはかなわないと思います。

それも好みなので、後染めが良くないというわけではないです。

後染めは、ドレスライクにもはけたりしますので、出番はあるのです。

私も実際後染めのブラックをはいていたこともありましたし、後染めタイプの履き心地の柔らかさを記憶しています。

では、糸染めのブラックの話に移ります。

糸染めのブラックのヴィンテージの物の面白さは、薄く色落ちしたものは、グレー色になっていることで、黒っぽさから離れてマイルドになっていることです。

さらに、何本かグレー系に色落ちした501のブラックを集めていく中であることに気づきました。

濃淡や色味の違いのあるグレーのリーバイス501。

何本も持っているのにほとんどぴったり同じ色がない/かぶらないという事実。

そして、モカ系のグレーとか、ブルーグレーのような青系に枝分かれして存在しているようでした。

グレーといってもカラーの細かい部分は奥が深いようです。

私は、コーデするとき、モカ系のグレーの501は焦げ茶の他のアイテムと合わせたりなどしていました。

グレーも黒の延長というわけではないのです。

これがとても素晴らしい味わいと言えるかもしれません。

そして、先ほども記しましたように、色落ちたグレーのコーデは、ブラック系のコーデであってもやわらかい印象になります。

シャープになりすぎなくて、マイルドにまとめられるのです。

しかも色の調子に違いがあるので、集めるのも楽しいということ。

グレーといってもバラエティーに富んだ様々なトーンの違いのグレー色が楽しめるというのが真っ黒そのままにはない醍醐味です。

ブルー501とブラック501のコーデの比較実験

YOUTUBEでお作りしました動画に、同じアイテムを合わせる条件で、ブルー501とブラック501のどちらがお洋服に合うかを比べている動画があります。

同じコーデにブルーとブラック両方を一緒に置いてどちらが合うのかなどと比較しています。

いわゆる、ブルーVSブラックといったところ。

基本的にはどちらも合うのですが、比べることで、実は雰囲気がずいぶん変わるものみたいです。

パンプスなども登場してきます↓。

あとがき

YouTube動画でチョイスした501は中間に色落ちしたそれぞれの色でしたが、

これらをはき込んだ行く末は、薄ブルーや薄グレーになってきます。

色落ちの楽しみとコーデの楽しみと両方をダブルで味わえます。

長い間黒コーデ好きな私ですが、途中から同時にグレーコーデも好きになりました。

そのきっかけが色落ちした糸染めの501のグレーにあったのです。

リーバイス501のブラックの色落ちしたものをグレーの色ととらえて、コーデしていくと黒系コーデもその幅が広がってゆきますね。

黒色は他のどんな色にも負けない色自体の強さを持っています。

実際に絵の具で黒に何を混ぜても、黒が勝る色味にしかならないというところに証明されます。

そんな黒コーデでまとめることが好きな方というのはおそらく強さの表現であったり意志を洋服で表現したりすることを直感的にも感じている方なのかも。。

それに比べて、1トーン落ちたグレーという色というのは、緊張感ある黒から少し緩めな心地になるものです。

スーツを装うことで、気が引き締まるなどと言われますが、黒を着ることで、その色の強さ通り、それを身にまとう自身も強く見せたり、「自信」を自分でも感じたりできるものです。

グレーはそれに対して、色が抜けたことで、リラックスしたやわらかな気持ちで身にまとえる色ですね。

黒コーデライフのワードローブに、少しグレーを入れ込むということで、何か新しい発見がありそうです(^-^)。