<出会い>ボタニカルな透かし彫刻をかわいくとらえてみる、ジェダイトのペンダントトップ【815】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

翡翠はネフライトの数が圧倒的。

今回は、希少と言われる方のジェダイトの透かしペンダントトップのご紹介です。

和風ととらえがち、あえて洋風で可愛いテイストのとらえ方

縦が4cm近くあるビッグサイズの部類のジェダイト透かしペンダントトップ:K18YG台でボタニカルな彫りが素敵。

翡翠やメノウはもともと国産も産出されるなど和風な雰囲気も多いデザインになっているものが多いです。

せっかく今回、柄としてはエキゾチックにもなるようなお花も入っている彫りなので、かわいく西洋風にとらえるのも素敵になるだろうと思いました。

こういったグリーンに色彩でいうところの反対色(補色)なる赤色などをスパイスしたら可愛い感じになりそう。

あとがき

グリーンと他の色の天然石が一緒になったお花デザインもありますが、グリーン1色でも、お洋服の柄の色、ベルト、パンプス、バッグ、など小物使いに反対の色を入れていくことで、グリーンだけのクセの強さは緩和されるかと思います。

ペンダントトップの周りからちらりと溢れている色は、台がK18YGであるからです。

これも黄色という色味が加わって、良い台です(^-^)。

<出会い>ラベンダー翡翠をチョイスするための注意点はカラーのトーンなり【749】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

翡翠はグリーンのイメージが強いですが、ブルー系とかパープル系やグレー系といったものもあるようです。

その中で、このたび、パープル系というような部類の淡い藤色であるラベンダー翡翠のリングをご紹介致します。

含浸などの処理により色が付けてある場合への注意

「処理」ということが宝石にはほどこされることが多々あります。

エメラルドが有名で、大きな割合でこの繊細な質を強く保つために割れ目などに樹脂を入れていくような処理があります。

ラベンダー翡翠というのは、本来、わずかに色が付いているか付いていないかの微妙なカラーが本当のナチュラルな天然カラーであるようです。

今回のラベンダー翡翠のリングはその点ではナチュラルな色目です。

きれいすぎる赤みをおびた紫色はおそらく処理がほどこされ、簡単に言ってしまえば人工的に作った色ということになってしまいます。

それでも、カラー重視なのか、あくまで天然の色を尊重したお品を選んでいくのか。

この辺りは価値観もありますが、天然であることの価値というのは業界では高く評価されていて、その点が価格にも反映されているようですね。

K18YG台のラベンダー翡翠の大粒リング:枠がデザイン性に凝っています。ダイヤモンドも装飾されて、ちょっとしたことではありますが、このことで、より宝石寄りなストーンを演出。

この色目、とても微妙です。

処理をすることで、よりはっきりとパープルであると目には映るのでしょうが、赤みがかった紫というのが人工的な色という解釈で良いかと思います。

微妙なよく分からないこの写真のような淡い藤色こそがラベンダー翡翠の本来の色であるということですね。

なかなか鉱物好きの人でないとこれがしっくりこないかと思いますが、真珠などにも言えることで、一見綺麗に見えるのか、曖昧でよく分からないものに映るのか。。

その曖昧な色の後者こそが「本物」と呼ぶに相応しいお品だと評価されます。

あとがき

例えば、真珠のグレー色なども、天然のグレー色って想像と少し違う色になります。

グレーのイメージは鼠や鉄の色が想像しやすいですが、真珠のそういった色は、ほぼ染色してある色ということに大変驚きます。

色を付けてよりクリアに分かりやすいお品にするのだと思いますので、目的はそれぞれあるのだと思いますが、染色や調色は格安のお品です。

ナチュラルと呼ばれるカラーの真珠はとても高価でレアです。

曖昧な色目こそが宝石が自然から生まれたものである証です(^-^)。

翡翠のあの特徴あるグリーン色は元は無色、どんな物質が入るとあの色になるのか【544】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつて幼少の頃、おばあちゃんが指にはめていたグリーンの指輪。

楕円形のエレガントな形をしていた記憶、おそらく「翡翠」であったと思います。

昭和時代には年配の女性は翡翠を愛で、装飾品として実際に身に付けていたことがあったのです。

現在翡翠の存在は、どちらかというとお洋服に溶け込むような日常使いではなく、ヴィンテージ品として箪笥の奥で先祖の形見とか、遺留品として眠ったままであることも多いでしょう。

真ん丸の珠をつなげたネックレスや18金の枠に覆われたリングがイメージしやすい王道の翡翠。

このイメージのグリーンの実際のカラーの作られ方についてこのたびは深堀り致しました。

このグリーン色、葉っぱのような色をしていますが、全く無関係で、鉱物に色が付いていく自然界では、カラーの正体は「物質」「不純物」であることがほとんどなのです。

では、そのグリーン色の本当の正体をお伝えしたいと思います。

翡翠の色のマルチカラー展開は混じる「成分」の違いにあり

翡翠のグリーン色の正体は「鉄など」です。グレーではなくグリーンというのが興味深いです。

結論を先にお伝えしますと、あのグリーン色は「鉄など」が正体です。

もともと、翡翠は「ヒスイ輝石(きせき)」という鉱物で、無色透明。

どのような天然石も生粋のオリジナルというのは無色透明であることが多いです。

そこへ、結晶化していく途中の段階で、「鉄」などが含まれることによるグリーン色だとのことです。

他の色では、ラベンダー翡翠と呼ばれるあの藤色は、「チタン」が入ります。

青色の翡翠もあります。

黒い翡翠は、「石墨(せきぼく)」という物質を多く含み、褐色や赤は「酸化鉄」がしみこむことで色が決まっていくのです。

翡翠のマルチカラーも自然の中での鉱物と他の物質との出会いが決めた「偶然と必然の入り混じり」の出来事だと言えます。

あとがき

翡翠がグリーンのイメージがありますのも、「鉄など」がしみこむ機会が多いということでしょう。

ところで、人気のパープルカラーが特徴の「ラベンダー翡翠」。

藤色といってもグレーに近いため、ある品物の中には発色を高めエレガントに寄せるために赤紫に色を変化させる「処理」なるものを施していることが多々あるようです。

色が付けてあってより良い雰囲気の赤紫になっているお品があるみたいなので、決してその美しさだけに騙されるのはよく注意せねばなりません。

参考の為、そうではない「無処理」の藤色のリングをここでアップしておきますので、ラベンダー翡翠を見極めるご参考にどうぞ↓。

ラベンダー翡翠:藤色の域を超えることが無いのが無着色の特徴。ものすごく曖昧ですがこれが正解です。

赤みにギリギリのところで寄らずに藤色をキープしています。

角度によってはグレーにも見えるのです。

これがラベンダー翡翠の良い物を見分ける私からのコツになります。

他のストーンでもこの考え方は引用できまして、「曖昧過ぎる」というところに「本来のカラー」というところがつながってくることが多いです。

「処理」を施した色というのは、「はっきり」しているからです。

やはり、知識が得られると良質な品物の中に混じるごまかされた品物を見抜くための引き出しになります。

鉱物の歴史が大きく変わることは無いので、昔の本や図鑑でもカラーの写真でその色の様子をよく記憶に残しておくことをお勧めしたいです。

何か違和感を感じた時の「あれ?」という感覚、これが大事です(^-^)。

簡単に入手できるものではない、ジェダイトの連から自作のマルチカラーが際立つエキゾチックな翡翠ジュエリーコレクション【428】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2010年代にパワーストーンブームも相まって、自作ネックレスやブレスをどんどん自作していった時期がありました。

その後、パワーストンブームも下火になってきた2015-2016年頃は、製作の分量は落ち着きましたが、ストーンの希少度やレベルも見分けたりする学びをするようになっていきました。

そして、2016年頃久しぶりに作ったのが、ジェダイトのネックレスとブレス。

翡翠の連を自作しようと石問屋様で探している最中に出会ったのが、なんとマルチカラー。

「これは素敵だ!」と大玉の素敵なジェダイトの連を購入したのでした。

留め具は18金イエローゴールドです。

では、めいっぱい翡翠の素敵な世界観溢れたセットをご紹介したいと思います。

グリーンがエキゾチック、18金のツタの葉の透かしリングを思わず合わせたジェダイトのセット

5点セット:ジェダイト中心にこのようにまとめました。カラーが整然とリンクしています。
〇ネックレス:濃淡がマルチカラーの12mm珠の天然翡翠(ジェダイト)。留め具は、K18YG製。長さは42cm。
〇ブレスレット: ネックレスよりも少し小さめの10mm珠。天然翡翠(ジェダイト)。留め具は、K18YG製。
〇リング:左-天然翡翠の濃淡くり抜きリング2点 はいずれもサイズ13号。右-K18YG製の巾13mm。16号。

リングも濃淡で立体感を演出です。

ここへ18金のみでできたツタの葉リングを入れた効果は大きいです。

翡翠をエキゾチックなテイストととらえたのです。

あとがき

2020年にスタートの当「本物志向のレンタルジュエリー」では、その後こうした天然石の連物をすべて廃止。

その後は、「高級地金+宝石」の組み合わせに特化していきました。

ただ、この時のこのジェダイトのような連は、なかなか見つけることができません。

濃厚で大粒のはっきりとしたマルチカラーはこの時の2016年の出会いのパワーで見つかったものだと思います。

留め具をK18YGにしたことでストーンの価値も発揮されるもの。

こうした仕立ての連物は、今後も個人のコレクションの中では活きるものになると思っております。

よって、このたびの記録をブログ記事に残しておきたいと思いました。

レンタルジュエリーでは分野を特化させていただいておりますが、ご提案としては幅広く、レベル関係なしに「おしゃれ度」重視でこのようにご紹介させていただくスタンスでございます。

親しみやすく緊張せずに身に付けられるシーン用のジュエリーも必要ですので、そんなジュエリーであってもレベルは確かであるところをポイントにお伝えしてまいりたいと思います(^-^)。