ミシン屋さんにも推奨していただいたミシン糸の上糸交換が素早くできる裏技【141】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン糸の上糸の交換、下糸の交換につきましては、私のように、表地と裏地にコントラストを効かせて、全く違う色目に選ぶような趣向の製作者には多い場面となります。

この場合に、糸の交換をベタな感じでまともに行うのがやや面倒です。

特に上糸はいろいろな経路をたどって針穴に行き着きます。

そこで、今回お伝えする上糸交換のスムーズな方法があります。

ミシン屋さんもこれを推奨。ロックミシンでさえも同じようにできるとのことです。

上糸交換が素早くできる裏技

上糸のほとんどの部分は、交換前の糸がかかったままにしておき、1か所だけカットします。

そこからがスタートです。

この手の間ほどの10-15cm程を残して交換前の上糸をカットします。
そして、交換後の糸を設置し、先ほどカットした場所で交換前の残った糸とつなげて硬く結びます。
ここでポイントなのですが、結び目は、左右対称の量結びであることです。
そして、もう1つポイントは、硬く結ぶということです。
この写真の糸のようなテトロン系の糸は、スルスルとほぐれてしまうのでぎゅぎゅっと硬く結ぶことが必須です。
結んだら、上糸の針から出ている交換前の糸を優しく引っ張っていくと、
このように結び目がどんどん針穴に向かって移動していきます。
そうすると結び目は針穴の手前で止まります。。
とここまでが、ミシンの直営店さんにお話を伺った際に、
このようなやり方で糸を交換してよい、その方が楽だからとの推奨をしていただきました。
↓この後は、私が実際に経験して自身で判断したことになります。
このように、ハリの真ん中から下部寄り部分を左手の指で固定してあげて、
少しだけ力を入れて右手で結び目のある糸ごと引っ張ります。
針が曲がったりするほど無理矢理引っ張ったり、余計な圧力は禁物です。
ミシンの部品に負担が無いように優しく行うことが必須です。
そうすると、結び目が針の穴を無事通って右側に糸が出て成功です。
最初に結び目をぎゅっとして固くするのは、途中でほどけてしまわないことと、
もう1つ、硬くすることで結び目の玉が小さくなり、針の穴に通りやすくなる効果もあったのです。
そうして、糸が針穴を貫通後、先ほどの結び目を含めた余分な長さをカットして出来上がりです。
なかなかスムーズな方法で時間も短縮できますが、糸の太さはご注意を。
90番、60番、50番あたりなら、テトロン糸はもちろん、スパン糸も良いと思いますが、
30番となると、今回のこの写真は、私が使っているテトロンの30番が限界。
スパンの30番はテトロンよりもはるかに太いので、無理が生じすぎて、この方法はよくありません。
なので、30番以降の太いスパン糸に関しては、針の穴の手前でカットして、
その後は、糸を自分で針穴に通すという2段階式をお勧めします。

私も、スパン糸でも針穴手前までは、このようなやり方でつなぎますが、針穴はスパン糸の30番ではなかなか通りませんし、無理矢理だと、針が曲がったり、ミシンを傷めます。

そこはくれぐれもご注意を。

あとがき

私は、何か糸に愛着があって糸を大事にしています。

マルチカラーが好きであることからも、糸をできる限り生地の色になじませたい、美しく縫いたいという思いがあり、どうしても糸のカラー展開が多くなり、手持ちの糸ストックが多いです。

よって、こういった交換の場面も多かった今までの経験からのお話でした。

糸は、ハンドメイドバッグ作りにおいては「材料」の1つです。

生地も大切ですが、糸も同じレベルで大切だと考えます。

意外に糸の縫いの美しさがバッグのアクセントになっていることが分かります(^-^)。