一見類似のような真っ黒なお洋服も実は1点ずつまたとない宝なのだ、黒同士で組み合わせるコーデにおける奥行きや立体感の出し方【1317】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々YouTubeでワードローブを紹介されている動画を拝見するのですが、セレブ、モデル、など有名な方の投稿がほとんどです。

たくさんのお洋服や、たくさんの靴の配置のそのぱっと見の華やかさが際立ちます。

なかなか「お隣さん」のような現実的なクローゼットの中身は拝見できる機会がありません。

ということで、まずは、お隣さん代表みたいな形で私が黒コーデ主体のワードローブを作ってきたことから黒同士のコーデの秘訣をお伝えしたいと思います。

古着といっても、多くがアルマーニとオーダーメイド品で集めてあるところが拘りです。

扁平になりがちな黒同士のコーデの工夫、立体感、奥行き、凹凸感をもって装うための5つのポイントのご提案

黒コーデは組み合わせることで扁平になりがちです。

せっかく上下に分かれていても一繋ぎなイメージであったり、また、一繋ぎのアイテムであっても喪服のイメージになることも。。

そこで、私からお送りできます5つの立体感を出して装いを楽しく心躍るものにできるポイントをご紹介したいと思います。

あくまで、私が自分の経験からお伝えする我流のメソッドですので、そこは悪しからず(^-^)

これらはどれも黒のお洋服アイテムです。

<立体感ある黒コーデ①>そのアイテム自体にすでに凹凸感が表れている

こちらは、手作り品の衣装のようなワンピース。
最初から袖先のスパンコールやリブ、そして左身頃の薔薇のお花のフリルで3次元的な仕立て。
アシンメトリーが基調のデザインです。

ここに更に小物を利用、ベルトでウエストを絞り身体のラインに凹凸感を出していきます。

あとは、ロングネックレスを素敵に飾るのも良いでしょう。

とにかく、元々装飾された立体感あるアイテムなので半分はコーデが出来上がっているという点で実現しやすいアイテムです。

<立体感ある黒コーデ②>上下の片方に柄を持ってくる

上下ともアルマーニの古着。
ブラウスは無地のスエード調の素材。スカートは銀ラメのドットが柄になっています。

ブラウスののっぺりとした黒無地に対し、スカートにドットが散りばめられたことでバランスがとれました。

ブラウスが上質であることも、このスカートの華やかさが引き立ててくれるとも見ています。

<立体感ある黒コーデ③>トーンダウンした黒を持ってくる

カットソーはミッソーニ。ブラックデニムはアルマーニ。

カットソーもジャガードの糸の種類の切り替えによって約半分がグレーのように目に映ります。

デニムパンツはデニムの中ではブラックですが、色としてはグレー。

黒からトーンダウンしたこのデニムのグレー色。

同じようにグレーのように映る部分のあるカットソーとリンクして相性が良いです。

<立体感ある黒コーデ④>異素材の上下で組み合わせる

再び同じカットソーが登場。実はこの組み合わせが実際の私のワードローブ内で決めたコンビ。
スカートは「Sayuri」というブランドの羊革。

③では、トーンダウンしたグレーと合わせたこのミッソーニのカットソーですが、今度は同じ黒で合わせました。

レザーは、たとえ真っ黒でも光に当たると、目に映る色が黒からライトに映る特徴があります。

この視覚的効果を利用し、本革レザーという「異素材」をベロアのカットソーに対して組み合わせます。

そうすることで同じ黒なのに色の違いがあるかのように目に映り、それは立体感が生まれたことになります。

<立体感ある黒コーデ⑤>ベストを持ってくる

ベストは「Gizenne」というブランド、羊革です。
パンツは、「MAGENTA」というブランドで牛革。
レザーパンツなのにダブル仕立てであるところが洒落ています。

「ベスト」というアイテム自体が今後注目されそうな気配を感じています。

先日の新聞の中にも掲載のスーツのジャケットのノースリーブバージョンのようにベスト仕立てを着用するご紹介がありました。

かつてベストは紳士服のアイテムでした。

しかもジャケットと必ずセットになっていて、中にその輪郭のほとんどが隠されていた着方だったのです。

今後の新しい着方としては、かつてはジャケットの中に隠れていた袖のホールのラインや、前ボタンをあえてオープンにし、そこからインナーのシャツやカットソーがのぞく立体感を演出ということができそうです。

実は、ベストはもとても気に入っているアイテム。

全体のお洋服の数の中のベストの割合はかなりのもの。ベストを意識して集めてきました。

その他のベストの使い方は、キャミソール風なワンピースの肩から飛び出すブラジャーのひもなどをベストで覆い、難なくキャミワンピもリゾート着とは違った着方ができると見ています。

あとがき

黒という色は色の中では最強です。

そして、著名人があえて黒のTシャツを着るなどそのパワーの意味をこめた解釈が感じられる着方もよくされます。

きつくなり過ぎたり、近寄りがたかったりも時にはあるかもしれませんが、それも黒のパワーの結果です。

今回はいろんな黒の解釈の中で1つ、立体感を出していくという工夫をし、コーデを素敵に粋に装えるヒントになればと5つの例でお伝えしました。

1つ1つのアイテムに役割がちゃんとあるものがワードローブに取り込まれると、必ず出番があると思います。

お洋服を購入してそのままということのコスパの悪さや意味の無さは避けたいところです。

無駄を排除しコスパの良いライフスタイルを見直すきっかけにもなればと思っております(^-^)。

衝動的なお買い物の際に冷静になる、余計なお洋服ではないだろうかを事前に確認できるワードローブノート、手持ち全体のイメージを常につかむ【1177】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

街をぶらりと歩く中でお洋服を衝動的に購入することがあります。

リアル店舗ではなくても、ネットサーフィン中のお買い物でも同様です。

このたびは「サスティナブル」の高まりに相応しく、本当に必要なお洋服だけを選りすぐる集め方のワードローブ作りのお話になります。

クローゼットの片隅に一度も着用する出番のないお洋服を購入してしまわないよう、どれも出番があることが「コスパが高い」という結果になるのです。

日常生活には切り離せないお洋服を各々が気持ちよく管理できることを願いながら綴ってまいりたいと思います。

お洋服に愛着がわく要素になる、購入時の価格を始めとするそのお洋服の背景がまとめられた情報をノートに書き記すワードローブ管理の例

1アイテムのお洋服について、5つの情報を盛り込み記録します↓。

現物のノートであればお出かけの際に携帯できます。常に気軽にチェックできる「エクセルシート」は私の例。

購入したらすぐにメモしておくと、まだ情報がホットですので正確に記録が残ります。

これは、おしゃれなミニノートやメモ帳でも楽しいですし、デジタルの形でも修正がしやすくて良いです。

①アイテム名:ワンピース・セーターなどのワード。

②購入価格:ネットの場合は送料込みの支払い金額が良いでしょう。結局いくら投資したかのコスパを見る時には送料が含まれた方が良いです。

③ブランド名:ほとんどのお洋服にはブランドネームが縫い付けてありますが、まれに、オーダーメイドや自作品には何も付いていない時があります。そんな時には、「手編み」「オーダーメイド」などと記すとブランドと同等の見方ができます。

④混率:毛/100%であれば、真冬なのか春先のまだ少し寒い季節なのかなど、着用季節の判別には有効です。

⑤購入先:店舗の名前、「メルカリ」様などのサイトの名前を記録しておくと購入したイメージが後になってもわきやすいです。

こうして、すべての詳細を把握しきれないワードローブのアイテム1点ずつを記録していくことで、末永く着用していく気持ちになればと思うのです。

それで、この記録は、1アイテムずつなので、ワードローブ全体をまるでクローゼットを開けて見渡したかのように分かる表が1ページくらいのコンパクトなサイズで一見で俯瞰できると良いです。

ここからは、季節ごとに持ち分を把握することに役立つ記載の仕方を深堀り、長年実際にやってきた、今でもやっているまとめ方です↓。

季節ごとにグループを分けますが、1ページ内。全体のお洋服の数が一目見て分かりやすいように番号を付けます。

洋服コーデを上下のセットで決めてしまうセットアップスタイルです。

これと同じタイプの方をYouTubeで拝見しましたので、「いらっしゃるんだー(喜)♪」と共感。

実は、当ブログ記事は、最初の投稿の2022.12.14からおよそ2年後の2024.10.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年現在では、セットアップに組み合わせた状態で各季節8セットずつです(ワンピースは1点で1セットとカウント)。

普段ジャージスタイルでお出かけ着だけを集めたお洋服の集まりですのでジャージを含んでいない割には多めです。

何なら5セットくらいずつでも十分な量ですが、見直してもこの結果になりましたので今はこの分量で納得しているのです。

季節は、ここ近年春夏秋冬が綺麗に配列していないような、前日暑かったのに翌日急に寒くなったなど季節の変化が急です。

そんなことも考慮し、3つの季節に分けていまして、1)「冬・梅春・晩秋」というグループ、2)「春・秋」というグループ、3)「夏」というグループに分けました。

「初夏」や「初秋」は3)の「夏」に入るイメージです。

この分け方の良い点は、同じグループでも気温の違いがあることで同じ数にまとまりやすかったということです。

2024年のワードローブ:一時期増え過ぎたところから再び絞り込んだ状態がこの8セットずつの分量の現在。

あとがき

「サスティナブル」なお洋服ライフ、無理をしてやっていくのではなくて、日常の当たり前を見直しながら楽しくやっていくことができます。

完璧ではなく、幾度も失敗をし、余計なお洋服をついつい購入しては手放しています。

当ブログ記事の「手直し」に当たって、つい先ほどワードローブを見直した状態です。

びっくりするほどの黒ベースが実現しています。

他のカラーを取り入れる途中の段階も以前にはあったのですが、結局は最終的に黒に行き着くスタイルこそ私らしさなのだと思いました↓。

ほぼモノトーンのみのワードローブ:「アルマーニ」製の古着もしくはオーダーメイド古着に特化。ニットは箪笥へ。

「結局こうなるんだな」と納得、黒は最も拘りを表現できる1つのカラー。

バラバラテイストよりもパンツスタイルに拘ったりブラウス中心であったり特化する点は色以外にもありますので、どうぞ楽しみながら相応しい拘りを見つけてみてくださいませ(^-^)。

オーダーメイド品や手作り品のヴィンテージに特化、ワンピースだけのワードローブの作り方オールシーズン【729】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服のすべてをヴィンテージ品でそろえるワードローブ作りをして10年以上が経過。

「ヴィンテージ道」なるものが今後の未来に向けては1つの「サスティナブル」なスタイルになるのではないかとこうして記録を綴りながらご紹介とお進めをしたいと思います。

ヴィンテージと何となく素敵な呼び名で呼ぶものの、「古着:ふるぎ」であるわけでして、どなたかが袖を通したことのあるお古をいただいたということになります。

ここに抵抗があったり、新品を最初に袖を通したいという嗜好などもあり、現在でもまだ一定の方しかここまでの古着だけの生活はやられていないと思います。

何せ1点物なのですから、サイズ展開も無いのにフィットするのかどうかも通るべき関門です。

そんな関門をいち早く解決する方法としまして、この度は、比較的ウエストやヒップがゆったりとしたワンピースに特化した集め方の例で多くの方に可能性を感じていただこうとご紹介する回にしたいと思います。

ワンピースだけに特化したオールシーズンの全9着のワードローブ展開例

お仕事スタイルがジャージです。

よって、引き出しにたたんで収納のジャージの上下が基本的な毎日の仕事着。

クローゼット内にあるハンガーにかけたお洋服というのはすべてお出かけ着となります。

そんなライフスタイルの背景がありますことをまずお伝えしまして、ご覧いただければと思います。

ALLヴィンンテージ古着の全7着(2021年のラインナップ):後で貼りますYoTtube動画もこの時のもの。

現在、ブログの手直しを続行中でございまして、その3年後の2024.05.29がこのブログ記事の番です。

年月が経過することで、現在のラインナップが以前と変わっています。

その後の変化の2024年版の方がはるかに発展していると思います↓。

ALLヴィンンテージ古着の全9着(2024年のラインナップ):2021年よりもはるかにこだわり特化したものです。

すべてヴィンテージ品ですが、その中でも半分くらいがオーダーメイド品です。

左上からオーダーメイド品を示してまいりますと、①黒ジャガード(七宝繋ぎ柄)②黒地にピンクのベロアの花柄③焦げ茶の薔薇柄④黒の花柄アップリケ⑤黒地にオレンジのベルベットの5点です。

残り4点はアパレル会社様が製造された既成品になりますが、どれも「日本製」というところが共通点。

古着の中でもワンピースに特化し、オーダーメイドに特化した5点を含むヴィンテージワンピースが勢揃いしているのです。

興味深い点がもう1つ。

以前の2021年でもグレンチェックが入っていましたが、2024年でも入っています。

そのグレンチェックにもこだわりがあり、豊富なグレンチェック柄の中でも間にカラーの線が入らない超クラシックなタイプを共通に選んでいます。

クラシックなグレンチェック柄:これが一番好み。間にカラーの線が無しは、非常にエレガントだからです。

どのくらいこの柄が好きかというと、すべてをこの柄でワードローブにしても良いほどの熱を持っています。

それがなかなか実現できないのは、そこまでそろわないレアさもあるからなのです。

とはいえ、結構見つけていますので、不可能ではないのかもしれませんが集め切るのに年月を要するのではないかと思います。

さらに、「クラシックな仕立て」というこだわりもあり、ウエストにゴムが入ったものはやや流行を感じますし、グレンチェックが元は紳士服からのヨーロッパの奥の方で生まれた姿が残るメンズ風な作りを求めます。

そうしますとどんどん絞られて思うようなグレンチェックのアイテムが見つけにくいものなのです。

ちなみに、写真のジャケット風ワンピースは「クリスチャンオジャール」というブランドのもの。

元は「クリスチャン・オジャール」様というフランス人の男性が創業のブランド。

現在は「ライセンス」契約で、アパレル会社の「イトキン」様が製造を担っておられます。

いかにも古着という様相ではなかったこその選択、なぜどのワンピースも古臭く感じなかったのか

かつての流行が色濃く出過ぎているもの、例えば襟の形などが特徴のあるブラウスなどはいかにも古着感があり着用に躊躇してしまうものです。

同じようにピックアップしてご紹介しましたグレンチェックのンピースも、当時の流行の「ジャケット風ワンピース」というデザインなのです。

にもかかわらず、不思議なもので、現在古着感を感じないと受け止めたこの心理の違いは何なのでしょうか。

その辺りに、「ヴィンテージ道」を歩むのか敬遠するのかの分かれ道のヒントがあるような気がします。

1つの答えとして解いたものがこうです↓。

「何十年も先を見越した普遍的な優れているデザインである」ということ。

流行には乗っていたのでしょうが、そこだけに依存していない作りといいますか、何十年先にも着たいと思うようなラインとして考案したのではないかと考えます。

まずはそういったものを購入側が理解する目、特に特別な見極めの技術が必要なわけではなく「心地」を大切にすることです。

「引っ掛かり」や「違和感」はおそらく受け入れることができない証だと考えたらよいでしょう。

「これはこれは。。」と感動したようなお品が出会いとしては相性が良かったものであり、何十年経過した現在でも受け入れることが出来る優れたものだという判断の1つです。

あとがき

このたびはただの一例、いろんなヴィンテージ服の集め方があると思います。

「新品で袖を通したい」という前述の拘りに着目してみますが、古着にも値札が付いたままの未使用品があるのです。

ここ最近も¥17,800という納得のお値段のヴィンテージスカート(「デッドストック」などと呼ばれます)を¥790というお値段でお譲りいただきました。

「探せば見つかることがある」これが、ヴィンテージ物好きの「ヴィンテージ道」を歩んでいる者が信じている希望です(^-^)。

たった3点のみ、黒ベースで特化しながらそれぞれが別物の主張も入れ込む夏のお出かけワードローブ作り【597】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、2021年の夏用にと集めたお出かけ着3選をご紹介致します。

普段は仕事着としてジャージですので、ジャージそのままで出かけることもあり、ご飯を食べに行くとか、お出かけ専用と考え、ややドレスアップした3点となります。

ほんのたまになので3点でも多いのですが、今後も着ていけるような特に流行のない長く着ることができるアイテムを目指した3点になります。

今後のお洋服のあり方などのご提案になれば光栄でございます。

黒ベースのこだわりとそれでいて別物の奥行きある3通りとなりることをイメージした3選

①ワンピース(ノースリーブ):洗濯表示さえも無い、ブランド不明の黒の定番のIライン。着丈は100cm。

流行が大きく見られず、胸のヨークの切り替え、そして、いかにも定番の詰まったネックライン、切替以降の下側のリブのようなニット素材が素敵なお品。

写真で少し見にくいですが、下側はリブ使いのような素材で、高級感が感じられるものです。
②上下セット:サマーセーターはアクリルと麻のコンビ。デッドストックの日本製。パンツは「コムサモデル」。
トップスのアップ写真:襟に特徴があります。内側の比翼的な襟が上品で凝っています。
ボトムのアップ写真:テーパードであり、裾もダブルのきちんとした印象。グレンチェックも典型的な柄です。
③ワンピース:「セラビ」というブランド名、日本製。間に少し入るブルーのカラーが素敵。着丈100cm。

3選は、着まわしなどはできるものではありませんが、たった3通りしかなくても豊富に感じる「まやかし」みたいなものがあります。

その「まやかし」を紐解くと、黒ベースに特化していることがまずあげられます。

これがいろんなカラーの3点の場合そういった印象は持ちにくいものです。

そして、同じワンピースである2種をノースリーブと半袖の袖丈の違いで、黒無地と黒ベースの柄とで差別化。

細かい所で柄と無地の分量の配分の半分ずつの取り揃えにより、バランスがとれたラインナップになったと思います。

あとがき

やはり黒は靴やバッグと合わせやすく、少ない数持つ場合のワードローブにはお勧めです。

こうして見つけた3選においても苦労したことは、「クセのない普遍的なモデル探しの難しさ」です。

お洋服はある部分に流行が入り込んでいることも多く、プレーンないつの時代においても不変的な姿というヴィンテージ物こそがが、かえってレアであったりもするのです。

アパレル業界がこれまでの「流行を中心とした洋服作り」からの見直しの時ではないかとつくづく感じております。

今、好ましく思う古着というのが、1980年代-1990年代初頭の頃の物が多く、反対に、2000年以降のファストファッションの台頭における時代のお洋服は、なかなか古着としての魅力を感じにくいものです。

その場の短いサイクルでの儲けを追求した商業主義の「つけ」のようなものが今古着の姿に見て取れると思っております。

どこかでアパレル業界が変な方向へ行ってしまった、古着から見てもその歴史の背景が垣間見られる部分があるのです。

多忙な日々をお過ごしの中アイロン要らずの美しい和風コーデを実現、こだわりあるちりめん三昧なワードローブ【223】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグでちりめん素材を扱ったことをきっかけに、ちりめんがいかに独特で美しい織物であるのかとことに感動致しました。

やわらかなようで、実はきゅっと収縮した部分が丈夫。

うねりが非常に美しい芸術品のような素材であると思っております。

このたび、秋口用にとお洋服を探していたことがきっかけで、ちりめん素材に的をしぼったお洋服のラインナップを目指しました。

そうして、3セットのちりめんのセットアップコーデが完成致しました。

いろいろ探した中で、ちりめん専門に特化したブランド様なども発見。

楽しいプチコレクションが出来上がりましたのでご紹介致します。

ちりめん以外であっても、何かの素材とかデザインに特化したようなこだわりのあるラインナップということの面白味がお伝えできればと思います。

ちりめんのお洋服を作られているブランドの発見と3セットのコーデ

今までちりめんのお洋服に目を向けたことが無かったので、ちりめん素材に特化したブランドがあることをこの度初めて知りました。

某百貨店で、そういえば、足を止めて見ていたら店員さんが声をかけていただいた時のあの店、ちりめんばかりがあったような。。

そのブランドが今回登場のブランドではないようなので、複数のちりめん特化ブランドがあるようです。

1社目は「三年坂:さんねんざか」様。

今回無地のちりめんのスカートに登場します。

そして2社目は「詩仙堂:しせんどう」様。

今回、多くの柄のちりめんがこの「詩仙堂」様のお品です。

上:ピンク地の大花柄のノースリーブ/下:黒の無地の台形気味なラインのスカート。ミモレ丈。
上:黒のサマーセーター。大花柄がジャカード/下:スカートはミモレ丈のワインやグレーを使った渋めの色。
上:ヴィンテージのフレンチ袖プルオーバー。黒色。/下:ライムカラー地のマルチカラーの花柄スカート。

3セット共、上下の片方が無地ライクの黒です。

綺麗なカラーの中にも黒っぽい色の柄が入っていることで、合わせる相手を考え上下をセットアップした「関連付き:リンク」が出るよう工夫しました。

上下コーデにアクセサリーを加えていく

では上の3セットをそれぞれに、マッチしたネックレスやペンダントを合わせていきますね。

黒色のネックレス:天然石のオニキスの64面カット。強いカラーの黒を首元にも入れていき全体の黒配分を調整。
エンジと黒のミックスのネックレス:十勝石(とかちいし)という北海道の名産品のネックレス、溶岩みたい。
ゴールド寄りなマルチカラーのペンダント:ベネチアングラスというイタリアの名産品。

嬉しい偶然もあり、それぞれに無理なく溶け込むアクセサリーが配置。

アクセサリーもそれ1つだけを見ているとややクセがありそうなアイテムでも、お洋服と合わせると貴重な存在感であることも。。

特に高価なジュエリーである必要はありません。

むしろ美しく調和した組み合わせにちゃんとなっていくのかがワクワク感ある作業です。

実は、この「組み合わせ」の作業こそが、自身が最も「生きがい」としている場面です。

あら、言っちゃった(^_^;)。

あとがき

ちりめんコーデプチコレクション3点(登場ブランド:「三年坂」様・「詩仙堂」様)。・・・すべて古着です。

ここ近年のまだまだ暑い秋口、ノースリーブも十分活躍してくれます。

ちりめんは、アイロンはほぼ不要なのではないかと思います。

特にこの今回のアイテムは、すべてポリエステル/100%のちりめんです。

お洋服には丸洗いしても姿が変わらないポリエステルちりめんが一番実用的です。

きちんと大切に着ていけば、新品とほぼ変わらない状態が続きます。

一度ちりめんのお洋服というところにも目を向けてみてくださいね。

自身のようなヴィンテージ好きは、元の売り場がどの年代層のためのものであったかなどの固定概念を無視して、すべてのお洋服から選りすぐります。

かつては「お婆さん」が着るものだと思われていたちりめんの洋服かもしれませんが、むしろ全世代に受け入れられてほしい程の素敵な素材だと考えます。

お洋服コーデは自分表現ですから、受動的よりも能動的に自ら求めていく体勢が望ましいです。

本来セットアップでもないのにセットアップを組むなども自身のアレンジ。

元々お洋服もデザイナー様からの「提案」であるわけで、それを受け取り、自身のフィルターにかけて出来上がったそのお味というのが「コーデ」なのだと思います。

コーデは自分探しの「旅」の行き着いた場所の1つ、「ただ着るだけで良い」という考え方、本当にそれで良いのでしょうか。

黒よりも優しく暖か味がある茶色、コーデが難しく敬遠しがちならば差し色カラーに使ったらよい【261】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒や紺と並び、ダークな色といえば、茶色。

自身が思う印象は、ファッションコーデにおいては、人気がない色であると。

なぜ、人気がないのかというのが、古着の中でも、靴やバッグと共に茶色はかなり良い状態で手放されていることが多いと感じるからです。

裏を返せば、「コーデの機会があまりなかった、出番があまりなかった」からこその良い状態で残ったということなのではないかと予測しています。

確かに茶のコーデは難易度が高いです。

特に茶のお洋服を中心に茶1色でまとめるというのは、田舎っぽくなりがちでクールとかかっこよさとはかけ離れた装いになってしまうものなのです。

黒1色だと素敵なのに同じように茶が当てはまらないのも、黒の色の最強パワーに寄るところが大きいです。

ただ、マイルドな茶の良さも必ずあります。

このたびは、この茶の良さを探す研究を兼ねまして、茶の使い方の1つ、「差し色に使う」という方法をご紹介したいと思います。

差し色なら、茶が主役なわけではないですので、難易度がうんと下がるのではないかと考えます。

茶を脇役にすることでかっこよく完成される茶系コーデ

「茶をメインにせずに脇役に使うのみにする」という方法があります。

その前に、まずは、茶をメインにしてしまって「おばあさん」ぽくなっているコーデの写真をご覧ください。

茶色コーデをうまく完成させるコツはこれだ
トップス:「ベネトン」様の半袖Tシャツ(茶) ボトム:「ボルボネーゼ」様のうずら柄ゴムパンツ(茶系)。

「ボルボネーゼ」というブランドが好きで、たまたま見つけたゴムパンツのこのブランドをお部屋着にしていたことがあります。

質の良さが抜群、うずら柄も上品でこのまま外へも出られます。

それにしても、地味です(^_^;)。

もう1セット、これを上下逆にしたようなコーデ。

こちらも室内の部屋着として着用していた組み合わせです。

トップスにまた「ボルボネーゼ」が登場します↓。

茶色コーデをうまく完成させるコツはこれだ
トップス:「ボルボネーゼ」様のうずら柄のTシャツ。 ボトム:日本製のノーブランドのニットゴムパンツ(茶)。

やはり、ボルボネーゼのあのうずら柄には、色としては、茶がなじむので、地味と分かっていながらも茶を合わせました。

このいかにもカントリーな印象から、外出着として茶のセーターや茶のコーデュロイのパンツなどと置き換えれば、同じような印象になってしまうに決まっています。

よって、茶はメインに持ってこない方が良いということをここからまず読み取ります。

そして、小物でアクセントをつける役割にするだけにとどめるということが1つの案です。

ということは、茶が小物であるということで洋服は、それが引き立つ色がよいことになります。

そうすると、お勧めはオフベージュ系です。

茶色コーデをうまく完成させるコツはこれだ
「エンポリオアルマーニ」様のウール100%セーター(オフベージュ)。

こんな感じの色は無彩色っぽいため、このアイテムだけではぼーっとした面白味のないものであり、差し色を求めるようになります。

そこへ茶色の出番です。

小物でキュッと引き締め、遠目で見た時に所々の小物使いにアクセントのあるコーデにするという方法です。

茶色コーデをうまく完成させるコツはこれだ
「カネマツ」様のスエードパンプス(茶)。

1つに、靴を茶色にするということがあります。

茶色コーデをうまく完成させるコツはこれだ
「クリスチャンディオールスポーツ」様の本革型押しベルト(茶)。

ベルトもコーデの真ん中位置にあり、非常に視線がいく部分です。

茶色コーデをうまく完成させるコツはこれだ
左:スモーキークォーツ(天然石)のロングネックレス 右:スモーキークォーツ(天然石)のブレス。

トップスの近くに配置となる、ネックレスやブレスは、やはりこちらも視線が行く部分で、ここに茶色を使うことをしてみます。

このネックレス、ブレスの天然石であるスモーキークォーツは地味な石なので、こういう時に活躍できるアクセサリーになることで出番があるということになります。

このオフベージュのセーターの色ですが、あまり黄色寄りになりすぎるとあのボルボネーゼのような印象になってしまうので、ベージュのトーンは「オフカラーの範囲内」であることが大切です。

限りなく、白に近いベージュであること、これは田舎っぽくならない大切なポイントになります。

オフベージュにスパイスのように茶を加えたベタな差し色の使い方。

ここで、茶色は確かに複数使われていますが、あくまでも主役はベージュなのです。

次にもう1点茶系コーデをメインに茶を使わない方法で組んでみました↓。

カーキ茶のパンプスを差し色にしたセットアップコーデ:パンツスーツは「エンポリオアルマーニ」製。

セットアップの格子の中に使われる茶色や背景のツイルの素材自体がカーキ寄りで、グリーンを含むような茶色です。

チョコ茶よりもカーキ茶がよく合うみたいでした。

こうして見てみますと、2例とも茶色はベージュの差し色に使うことが一番やりやすいということが分かります。

あとがき

茶色は、本来とてもシックで上品なカラーだったのです。

是非、黒プラス1のカラーとして、茶色にも一度注目してみてくださいませ。

今回例としてはアップさせていただいていませんが、茶ベースの柄物に差し色の茶をなじませてしまうというのも立派な差し色だと思います。

ただ、茶系の柄物は、一歩間違うとカントリー調に寄ってしまうので分かりやすく取り入れやすい無地ライクをまずはご紹介したわけです。

カラーでいうと、差し色にしやすいのが、黒、茶、紺、赤なのです。

どれも「強い色=影響力のある色」ということができます。

カラーの意味や役割を考えながら素敵なかっこいいコーデになるよう是非ともの正解なアイテムを選択していかれますよう(^-^)。

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