<経理>クレジットカード引落日の計上にも発生時と同じエビデンスを共有して附随する件【876】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デジタル帳簿保存法の改正が施行されて約1か月経過しました。

まず思うことは、すごく負担が少なくなりました。

紙ですべて保存することの大変さとずっしりと重いその実物の重さだけではなく、気持ちの面でも置き場所の悩みとか用紙やインクの頻繁な購入、いろいろずっしりとした重い気持ちがあったので、それが解消されました。

インクのなくなるスピードがすごく落ちて驚いでいるところです。

さて、1か月新しい決まりのもと、いろいろお問合せをしながらやってきましたが、すごく前よりもスピーディーに作業できます。

紙ベースの場合は、ある程度1日の中でも少しためて、夜に一気にまとめてやった方が印刷などの手間が省けるようなところがありました。

しかし、デジタル保存の場合、少しずつやっても、まとめてやってもほぼ同じスピードなので、リアルタイムに、ちょこちょこ計上しやすくなりました。

クレジットカードの引落日に起きた疑問とその解決

多くの人がこのように仕分けするかと思いますが、クレジット支払の場合時間をおいて2つの仕訳があります。

まずは、購入時。

消耗品費 - 未払金

そして、クレジットカード引落日。

未払金 - 普通預金

この少し期間を隔てた2つの仕訳が関連した1つのセットになっているのです。

それで、今回のデジタル保存の場合に、購入時の仕訳時に保存したお買い物の明細や納品書が、証憑です。

それをクレジットカードの引き落とし日にも共有して同じ証憑を附随するのかどうかというのが疑問でした。

引落日にはクレジットカードの明細表があれば分かるのではないかなども考えられるのでどうなのかなあと思い、税務署さんへ質問のお電話をさせていただきました。

その回答は、あるのがやはり分かるので、引落日にも購入時と同じ証憑を共有して保存する必要があるということです。

紙の時は、同じ1枚の納品書に左右で仕訳を記入していたのです。

左には発生時の日付と仕訳、右側には、引落日の日付と仕訳というように。

それがデジタルになると同じものを2つ会計ソフトの中に保存することになるのです。

しかし、それが正解ということのようで、私も自分自身がその方が安心で分かりやすいです。

ということで、クレジット引落日の疑問を感じた翌日に解決したというエピソードでした。

YOUTUBE動画は、前日にアップさせていただいておりますので、動画内では、まだ疑問のままになっています。

翌日解決後、概要欄へ記載するとともに、当ブログで初めてその後の答えを記載しましたので、そんな感じで動画をご覧いただきますと良いかと思います(^-^)。

あとがき

タイムスタンプということが聞きなれない言葉ではありますが、会計ソフトを使っていれば、会計ソフトの会社さんがタイムスタンプ機能を設けてくれているので安心です。

結局、会計ソフトを使うことへの移行というのが一番まずはベースにした方が対処しやすいです。

個人事業主は特にそれが良いです。自分でタイムスタンプなんて簡単にできるものではないかと思います。

会社独自のシステムというのは、他の人との共有が社員しかできませんので、社員の人数が多い所ならいろんな意見が聞けます。

しかし、個人事業主の場合は、クラウド型の方が、見知らぬ他の人とも共通なので、場合によっては、同じ物を使っている人に聞いたりもできます。

なかなか周りに聞く人がごろごろいない個人事業主は、クラウドタイプの会計ソフトさんが良いかと思います。

会計ソフトの画面内のチャットボットさんにもすぐにその場で聞けますしね(^-^)。

<経理>二度の計上が行われる、○○金という科目は、間違いチェックのための「消込:けしこみ」が有効なわけ【696】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前、【676】の記事では、クレジットカードが引き落とされる日にする作業として仕訳なども一部ご紹介しました。

あの【676】の主な目的は、「金額」だけにスポットを当てて、普通預金の残高と帳簿が一致するものです。

けれども、実は、金額が合っていればすべてが合っているか、間違いが起こっていないのかというと実はそうではないんです。

あくまでも、金額が合うということはお金にまつわる科目、普通預金、現金などの資産の部類の科目が合致した時に果たせる成果なのです。

科目の中には、〇〇金と呼ばれるものが複数ありますね。

この〇〇金という、こちらもお金にまつわるような科目、この意味を簡単にまとめるならば、一時的な科目ということできます。

つまり、いずれ、最終的なストーリーでは、取消が行われてこその、一時的な仮の状態の科目となるわけなのです。

ここでは、「売掛金」、「買掛金」、「未払金」を主に例に挙げますが、この3科目は、3大消込科目と呼ぶような、件数の多くなる少し複雑な明細であることが多いものです。

注意の編み目をくぐり抜けるかのように存在している間違いの例

私が、実際に経験した、「うそでしょ!?」なんて思うような想像していなかったミスとか、気が付かない無意識の間違いをいくつかご紹介したいと思います。

複数回ずつミスした部分なので、きっと間違いやすかったり、そもそもここにその間違い易さの原因があるなどのお話をさせていただきますね。

主に、下記の3つが頻繁に起こっていたミスでした。

経理事務を15年近くやってきた私で1年の中で3-4件です。

①二重計上

②買掛金と未払金の科目間違い

③クレカ引落日に、事業用を事業外にしてしまった

この3つばかりだったのです。

1つ1つ具体的にご説明したいと思いますが、YOUTUBE動画の中でご紹介したいと思いますので、下記に貼りますね。

買掛金や未払金の残高が不一致の原因(筆者の体験の記録より):普通預金の残高は合っていても不一致でそのまま気づかないことが多いので対策の必要があるというお話です。

「消込:けしこみ」という手法について

こうした間違いが発生している事実を確かめて、本決算までの間に修正するという目的で、「消込:けしこみ」というものがあります。

消込は、〇〇金と呼ばれるものはすべて可能な作業です。

帳簿を印刷して、買掛金の発生時、消滅時の2つの仕訳を打ち消し合う作業です。必ず、貸方、借方の反対側ずつに位置しているので打ち消し合うことができることが前提。個人事業主では、シンプルなので、マーカーをひたすら引いて、トランプの神経衰弱のように数字だけ見て短い時間でチェックできるものです。

もう少し具体的には、買掛金の場合、発生時に、<1,000 材料仕入-買掛金 1,000>と仕訳していたものを、クレカ引落日に消滅の仕訳の、<1,000 買掛金-普通預金 1,000>の仕訳をすることで、買掛金が対角線状に打ち消し合うことになり、買掛金自体の金額が消滅していきます。

その残高こそが、現時点でいうところの、仕入れたけれどもまだ引落がされていない状態の金額と一致するのです。

それが、本当に合っている帳簿に出来上がっているのかで仕訳が正しく行われたことを導けます。

このチェックで変に前の物が残っていたりすることが、YOUTUBE動画でご説明の上の①②③であることが多い間違えをしているということになります。

紙を印刷せずに「消込:けしこみ」的なチェックをする方法-1項目ずつのバージョン

現代のペーパレスの時代に、この印刷してマーカーで消込をするという作業に、いかに用紙を多く使うのかということが無駄の多いものになります。

紙は馬鹿にならない重さになるので、コンパクトな方が良いものです。

消込は保管しておく必要はないかと思いますので、いずれチェック後捨てますね。

そうすると紙に印刷せずにできるチェック方法はないものかと考え付いたチェック方が1つあります。

それをご紹介したいと思います。

経理ソフトがあってのベースとなりますので、経理ソフトのお力をお借りします。

私は「マネーフォワードクラウド」さんにお世話になっています。

総勘定元帳などじゃなくて、仕訳の画面のまま、「摘要」という空欄に、買掛金の場合だと仕入れたお店の名前を検索します。

もちろんベース的には、当初の計上時に摘要欄に正確にお店の名前を入れてある必要がありますが。。

そうすると、何度かリピートするお店であっても、そのお店にまつわる、材料仕入-買掛金という買掛金発生時の仕訳と、クレカが引落される日の、買掛金-普通預金という仕訳の2つが必ず左右反対側に位置しながらペアで存在しています。

この時の相手科目がちゃんと同じになっているかで、②がチェックできます。

そして、そもそもここに載ってくるかで、発生時のソフトへの入力の漏れがないかのチェックもできます。

当然①の二重計上とか、③の事業用にちゃんと計上したかもわかるのです。

こういった摘要の検索の使い方は、ある意味ピンポイントであり、会社でいう経理部門の細かな何枚にもわたる帳簿の明細を見ていくよりも、個人事業主らしいシンプルなチェック方法だと私は思いました。

ただ、それでも、月末あたりには、残高の一致を調べることをするのは必要かと思いますので、その残高の一致の時に必ず合うように導ける作業だと言えますかね。

あとがき

人間というのは、間違う生き物です。何一つ正確にはできないものなのですねえ。

消込も、AIがとって代わってやっていくれる時代がいずれ来るだろうと思いますが、そうは言っても、基本的に、この消込自体の意味とか、なぜこれが必要なのかは、AIが軌道に乗って、無知なまま頼っていけてしまうよりも、今現在としては根本から理解するチャンスだと言えます。