紐先のカン1つでバッグがシックになるループエンドのご紹介です【661】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ひどい片頭痛で2日間まるまる寝込みました。

これは過去最高のひどさです。

片頭痛もここ最近軽いものになって来たと思っていたのですが、実はこの1か月程、就寝時刻が夜中2:00周辺となっていていろんなことがおした結果、のろのろとマイペースなものだから結局寝るのが遅くなる始末。

良くないと思っていた丁度その矢先でした。

おそらく原因の1つに、この就寝時刻の遅さのことがあったと反省(*_*)。

あれもこれもやるのが事業であるので、そうそう規則正しくもいかないのですが、度を超すとこうなるみたいです(^_^;)。

そして、3日目の途中から復帰できまして、元気になると活動開始。

その1つ目の活動が、リフォームでした。

自前のバッグのワンショルダーバッグの紐先を整える工夫

結構太目の紐先にゴールドのループエンドを付けました。こういうタイプはサイズ感に意外性があります。

こんなことをしたのが、復帰の最初の活動です。

自前のワンショルダーバッグ(ブランド品のビンテージ物)の紐先が気になって、スッキリまとめたいとの思いから、東急ハンズへパーツを買いに走ります。

以前の教訓から、結構太目のロープでもギューッと最小限に凝縮されたときの直径に合わせたサイズを選ぶということを肝に銘じておりまして、今回は失敗せぬようにと、ロープのような太めの紐に対して1cmもない直径のループエンドをチョイス。

これで正解なんです。

今回はこれをお伝えしたかったわけです。

見かけに翻弄されて、間違えて直径の大きな方を選択してはスカスカで外れてしまうんです。

無理矢理ペンチで圧力をかけてカシメようとするとパリンと割れて破損になりかねません。

よって、丁度になるほど合いをよく知ることです。

太いロープのような紐でもぎゅっと縮めると結構中身はスカスカなのでかなり凝縮すると思います。

そして、紐の先をセロテープでまとめて、少しカットします。

そうして、このループエンドパーツの空洞の中にセロテープの覆われたひもの部分を隠すということをします。

最初入れ込むのがきついですが、ペンチの先の細いタイプなどで押し込んで入れてあげます。

私は、気を付けながらペンチで少し口を広げました。2本ペンチが必要です。

そして、紐先を入れ込んだら、力の加減をほどほどにして、少しぎゅっとカシメるのが良いかと思います。

ああいった丸い筒などは力を加えすぎると楕円形になりその後は破損なので、楕円になりかけたら注意せねばなりません。

さて、そんなコツのあるループエンド取り付けの後は、バッグが素敵になります☆。

このパーツが紐先に付くのと付かないのとでは、バッグがとてもシックになるのかカジュアル感満載なのかの違いが出ます。

すっきりと上品なイメージで行きたい時は、他の金具パーツに色を合わせたループエンドをチョイスし、こうして、紐先のぼそぼそを見えないようにすっきりとまとめるのが気持ちが良いです。

あとがき

今回ブランド品全体をお見せできないのが残念です。

著作権侵害になる可能性がありますので(改造に当たるようですので、これをYOUTUBEでアップすることが広告収入をこれで得ますので、商業利用になり、問題であるわけで、自分で行うには何ら問題なしです。)、多くは語れませんが、お手持ちのブランド品バッグなどでこういうものがあったら、一度見てみてくださいね。

と、こういうご紹介にとどめます(^-^)。

かっこよさを追求した表面的な金属パーツ使いのバッグ、ほとんどの種類を試してきた自身が決意した「長持ち」のための廃止【601】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

例えば、ハンドバッグのワンポイントになる開閉のヒネリ錠、これがあるからこそのかっこよさがあると言えます。

しかし、それも第一印象の表面的なものに過ぎず、ある日突然ネジがポロリと外れる日が来る可能性を孕みます。

金属パーツはそれほど当てにならない部分もあることを、数々の種類を実際に布バッグに打ち込んできた自身が実感しています。

最終的には、縫い付けタイプの「Dカン」「ナスカン」「線コキ」以外の打ち込み式はすべて今後ハンドメイドバッグ製作で廃止の意向です。

本気で長持ちのバッグを作ろうとするなら、これらは使わないのが正解、カシメるだけのパワーがいかに頼りないものか

様々な金属パーツ:そもそもこれらは本革レザー用であり、生地には使用はだめだとパーツ屋さんは言われます。

アイレットカンは、丸くくり抜かれたところに金属のパーツを取り付けて、紐が通せるようにするスタイリッシュなパーツです。

ハトメは、リボンなどを通す時の穴、ヒネリ錠は、フラップバッグなどの蓋をとじる時の留め具など、今まで数々の打ち込みパーツにトライしてみてきました。

そうして、おおよそひと通りそういったパーツを使ってきて今、思うこと、それはその後の破損の懸念です。

例えば、ショルーダ―の折り返しの部分を両面ハトメと呼ばれるもので留めたとします。

もう1方はミシンで返し縫いを十分にして留めたとします。

果たしてその持ち具合は。。

手ごたえとしては、ミシン縫いの返し縫いの方が確実です。

ミシン縫いというのは、やった作業の分が腑に落ちるのです。

しかし、パーツの取り付けは、打ち込んだ「カシメのパワー」に委ねるところが大きく、自分自身の手ごたえは全く感じられないので、その場で少し引っ張ってみて大丈夫かな。。程度の宛てにならない判断なのです。

その後使いながら、もしかしてポンと外れるなどの予想が少なからず残ります。

反対に、ミシンステッチ縫いで止めたものは、その後も絶対にそのようなことが起こらないと100%思えます。

この違いをずっと思ってきました。

今後の来るべき本格的なサスティナブルの時代も考えて、こういった作り手の方でわずかながらも残る不安がある部分を含むハンドメイドバッグを販売するべきではないということを本気で考えております。

そうして、今回、こういった穴をあけるパーツが必要なデザインは思い切って廃止する決意をしたのです。

あとがき

「サスティナブル意識」が高まる昨今、新しいものを製造する際には本当に根本から「長持ち」の事を考えて作ってあげるべきだと思うのです。

やはりずっと末永く使っていけるものが良いですから、何でもないところに穴をあけることさえ多少のためらいがあるのです。

そういうことを気持ちそのままに正直に従い、腑に落ちながら丁寧に作っていくハンドメイドバッグというのを改めてこの時点から始めていきたいと思います。

ここで言う「丁寧さ」というのは、製造をじっくり正確に行うというだけのことではなく、考え方からして「親切さ」が入り混じる事も含む「考え方そのもの」を指しているのです(^-^)。

実際に打ち込んだ者だからこそ真実を伝えたい、「生地」に打ち込むスナップボタンに安心したことなど一度も無く反永久的な機能であることを【279】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

本格的なドットボタンというのは、パーツが、「①頭②ゲンコ③バネ④ホソ」の4種から成り立ち、2種のコマによって取り付けるセットパーツのことというのが、アパレル勤務時代の時に取り扱いのあったものでした。

重衣料の「コート」などに取り付けられるものです。

おそらくなじみの深いアイテムだとダウンジャケットについているホック釦が該当するかと思います。

自身がハンドメイドバッグに使用のドットボタンというのは、それより少しパーツの種類の違うツメが2つ入る4セットの「スナップボタンのかしめるタイプ」というやつです。

これが、なかなか腑に落ちるところが見つからない作業だったのです。

時々ツメの位置を見失い、ずれたところにコンコンと金づちをたたいてしまい、出来上がりが不完全なものですぐに外れてやり直し。

その場でやり直しになるような分かりやすい不完全具合ならまだよいですが、不完全なままある程度取り付けることができてしまったらどうでしょう。

使っていく時に、早い段階で外れるというようなことが起きるかと思うととても気がかりで夜も眠れません。

本来ドットボタンに相応しい素材は「本革レザー」に限る

アパレル業などの返品の中にドットボタン外れなどが多いのを見かけると、ドットボタンを取り付けること自体がそういった可能性を生むものになるということが否めません。

出来るだけ、そういったお直しの必要性のない末永い商品にしていきたいので、これを使うのはよほどの必要性に迫られた時しか行わないと決めていました。

その必要性のある場合というのが今回だったのでした。

実際に、パーツメーカー様からも貴重な言葉をお聞きしています。

パーツは基本的に、「革専用である、生地には向かない」と。

美しいループがある生地だからこそ、マジックテープが使えないためにドットボタンを使用するしかないということになりました。

マジックテープでは、ループに引っかかり、生地を傷めてしまうからです。

右側(カーキグリーン系ミックスカラー):パイルニット、綿/100%、日本製。

当然これにマジックテープは残酷過ぎます。

よって、ドットボタンということなのですが、ドットボタンも開け閉めの時に、力が加わりますので、間にハード薄芯を1枚かませて頑強な取り付けにする工夫をすることになりました。

裏地生地のエステルポプリンという無地の生地には、凸の部分を、そして、本体のパイルニットのミックスの生地にはへこみの部分を取り付けました。

3セットなので合計6箇所取り付けということになります。

YouTube動画内では、実際に打ち込みの場面を写しました↓。

あとがき

3点とも取り付け完了のドットボタン(スナップボタンのかしめるタイプ)

丈夫であるということと、見た目のかっこよさのバランスを判断しなければならない時が製造には必ずあると思います。

かっこよくしたいばかりに、永久的でもないいずれ外れてくるかもしれない可能性のあるこういったパーツをやすやすと使うのかということです。

自身としましては、どれだけかっこよくてもスタイリッシュでも、「長持ち」を優先させるスタイルで行くことをこの辺りから決断し始めます。

とはいえ、トライした記録としてはお伝えするには十分だったと思います。

最後に、打ち込んだ時の率直な気持ちを書きたいと思います。

「これが完全に打ち込んだ手ごたえだ」としっかり感じたことなど一度もありません。

「なんとなく」が最後まで付きまとうはっきりしない感覚。

それでも出来上がってしまっていることへの「恐怖」を感じたのが正直なところでした。

この「気持ち」や「手ごたえ」の部分、とても貴重な感覚だと思います。

是非ご参考にしていただければと思いますし、製作者としての「方針」のような物を持つ際に思い出していただけるとありがたいです。