天然石は成分で分類がされることについて学ぶ【547】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

天然石も、宝石のペンダント、ブレスレット、リングになってしまうと、もはやその後はファッションの世界。

けれども、その1つ1つのお品になる以前には、ある区別が成分によって大きくグループに分かれているようなんです。

今回は、そのグループに分類する成分中心の鉱物の分類という何やら難しそうなところがスポットです。

けれど、結果的に、ここ最近話題とさせていただいております、翡翠のジェダイトとネフライトの違いがなかなか難しい理由がここにもあるということになりまして、関連付けての内容です。

鉱物の成分表

まず、【543】の時にお作りしました表を見ます。

この表の中で、<成分>のところにご注目を。ジェダイトとネフライトは大きくは、同じケイ酸塩鉱物(珪酸塩鉱物)の一種ということでとても似ているのですね。その一種の細かい部分が少し違うようですが、到底私がわかるものではありませんでした(^_^;)。

今回、書籍、「鉱物の博物学-地球をつくる鉱物たち-:松原聰/宮脇律郎/門馬綱一 著」を読ませていただいております。

ここでありがたく学ばせていただきましたことになります。

天然石の源、鉱物の分類がありまして、主に成分の違いで分類されています。

ものすごく多い種類ではなく、10種ほどです。

天然石のどれが当たるかなど、ほとんど有名な物しか記載させていただいておりませんが、これだけの分類になるようです。化学の授業みたいです(^_^;)。

それで、下から2段目に、ジェダイト、ネフライトが共に属する成分の分類がありました。

それ以上の細かな分類がないので、やはりいずれも同じような成分であると言えます。

よって、それ以上の違いを成分で見分ける判別が難しそうです。

ちなみに、ダイヤモンドは、一番上。

ダイヤモンドの場合は、主成分が単一の元素である鉱物とのこと。

翡翠が属する、珪酸塩鉱物は、結晶構造の基本的要素として、ケイ素(Si)を中心とした正四面多体の各頂点に酸素(O)を配したSiO4四面体を持つことが特徴。

「鉱物の博物学-地球をつくる鉱物たち-:松原聰/宮脇律郎/門馬綱一 著」

と何やら難しそうですが、とにかく、ジェダイトもネフライトもこの特徴を持った珪酸塩鉱物だということです。

その他、コランダムという鉱物名である、ルビーやサファイアは、酸素と陽イオンが結合した鉱物。その他、スピネルもここに属するようです。

こんな話を聞いたことがあります。

ある国で、王冠の天然石がルビーと思っていたら、実はスピネルだったというお話です。

同じ鉱物の分類に属していることがまずは類似の原因ですね。

そう考えると、ジェダイトとネフライトも簡単に違いが分かるものではないようです(^_^;)。

あとがき

他の鉱物に関してはよく分かりませんが、とりあえず、こういった分類があり、翡翠の区別の難しさ、もしくは、天然石同士の区別の違いが分かりにくいという以前にベーシックな部分で、大まかな分け方という分類があったということです。

天然石のモース硬度について学ぶ【546】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

こちらは、【546】の記事ですが、少し前の【543】の記事で、翡翠(ジェイド)の硬玉(ジェダイト)と軟玉(ネフライト)の見分けが簡単ではないということを書きました。

そのことにも関連する今回の話題は、モース硬度。

このモース硬度の違いでジェダイト(硬玉翡翠:こうぎょくひすい)なのかネフライト(軟玉翡翠:なんぎょくひすい)なのかを見分ける判断材料とするようです。

今回のモース硬度を見てみると、その違いもそれほど大きなものではないことから、判別の難しさがあるのだと改めて感じることでしょう。

ではモース硬度というものをご紹介しますね。

モース硬度は10段階ある

この、2種のジェダイトとネフライトの違いの中で、下から2段目にモース硬度というのがあります。あえて数字は載せていないのですが、ジェダイトはネフライトよりやや値が大きいということなんです。(【543】の時の表です)

そして、今回の表は、こちらをご覧いただきます。

1-10までのモース硬度:ほとんど中間を省略させていただきました。キズの付き具合の事ばかりがずらりと並びます。

ジェダイトとネフライトは、モース硬度は、6-7の間です。その間のわずかな違いを見るということになりますので、非常にこの図からはいかに狭い範囲内で、その差を調べることになるかがうかがえますね。

ちなみに、モース硬度のダントツ1位は、ダイヤモンドですね。

あとがき

モース硬度は、あくまで硬さであって、いろんな衝撃に耐えうる強靭性とは別物です。

そのものの硬さということになります。

強靭性でいうと、翡翠が1位になるようで、強い石は?なんて聞かれると、翡翠が正解になるのかもしれません。

ダイヤモンドは硬さはあるけれど、ある割れやすい面に当たると、ある意味翡翠よりも簡単に砕かれるようですので、この硬度という言葉を正確に使わねばなりません。

ジェダイトとネフライトの違いが単純ではない件【543】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

翡翠は英語でjade(ジェイド)。

この言葉だけでは実は曖昧なんです。翡翠には2種あり、ジェダイト(硬玉翡翠:こうぎょくひすい)とネフライト(軟玉翡翠:なんぎょくひすい)に分かれています。

今回は、この2種の違いについてのお話。

見分け方なんていうのは、かなり専門の世界で、それでも難しいようなので、なんとか分かりやすい違いの部分を私が学んだことからお伝えしようというものです。

成分の違いではなかなか理解が難しい

最初、私自身が目を付けたのは、成分が違うのかなあと思ったこと。

しかしながら、調べてみると、どうやら、もとは大きなくくりでは同じような成分なんですね。

ただ、掘り下げると、細かくは違いのある成分のようですが、大まかには似ているだけあって、同じと言っても過言ではないような。。

この表の中で、珪酸塩鉱物の一種というのが共通した成分です。

けれどもそこから更にどの一種なのかがどうも違うようですが、結局よく分かりませんでした。

よって、別の違いを見ていくのが良いかと違いをリストアップ致しました。

違うと言われている以上、鉱物名は違うものです。

これがいわゆる上の成分の細かな違いとやや連動していると思います。

そして、硬さの尺度であるモース硬度というもの。

これが、ジェダイトの方がやや値が大きいようです。

ただ、この2種を比べるとということで、その差はそんなに大きなものではないと見ました。

とても似ているのですね。

最後に、劈開面についてです。

劈開面というのは、本来割れ物のような石では必ず存在するもので、劈開面ができる理由としては、原子の結合部分の弱い部分が劈開面になるようです。

その角度が違うということみたいです。

到底、ぱっと見で分かるものではないということですね。

あとがき

結局、成分などで大きな違いが分かりにくいので、他の点の調べが重要になってくる見分けが難しい2種なのではないかと考えます。

その重要性は、希少性の違いがあり、ジェダイトが高級なので、大きなものになりますね。

けれどネフライトもある意味ジェダイトよりも高級なお品もあるとのことで、この違いも一般的な違いと言われているだけです。

例えば、ネフライトの中の和田玉(ほーたんぎょく)というものが希少だと言われています。

産地は、中国とロシアの間の地域の新疆ウィグルあたりとのこと。

とてもロマンある地域。昔の世界史で出てくる匈奴のあたりかな。。

そう考えると翡翠であるどちらも希少性はそれぞれにあり、優劣付けるものなのかと思ういずれも素敵な石だと思いますがね。

クリーミーなカラーで集めたパステルカラージュエリー【562】

〇ネックレス:マルチカラーの一連のロングネックレス。8mm珠の3色で、ニュージェイド(薄グリーン)、モルガナイト(薄ピンク)、アクアマリン(ブルー)の長さ108cm程度。留め具はK18YG。
〇ブレスレット:ネフライトのメロン色のような薄グリーンのツヤのあるくり抜きバングル。内周は18cm。
〇リング:左-和田玉(ホータンギョク)という翡翠の仲間の天然石。ボリューム感あるくり抜き型。サイズは17号程度。黄色みを帯びたオフ白カラーは、ネックレスやバングルのクリーミーさとリンク。右-ネフライトのK18YG台の楕円大粒リング。サイズは14.5号。このセットの中では一番濃い色。底部分が楕円であることから、立てると座らずにゴロンとなりますが、台に歪みが無いことをリフォームのプロに確認済み。

【おすすめコーデ】 

ピンク、ブルー、グリーン、ベージュなどのパステルカラーにマッチ。グレーでも、わずかに色のある薄いグレーなどには華を与えてくれるようなカラー。ここに登場してこないブルーなどにも合わせる価値がありそう。

ミックスベリルとはこんな素敵なパステルカラー、鉱物時代を思わせる魅力的な1品【398】

〇ネックレス:珠のサイズは縦15mm相当で横10mm強の大粒。ベリルというのは、鉱物の同じ性質の淡い色味が並ぶ総称の名前で、ブルーはアクアマリン、グリーンはエメラルド、ピンクはモルガナイト。長さは、K18WGの留め具含む43cm。 
〇ブレスレット: 白色に淡いグリーンがかった天然の微妙な色が美しい軟玉翡翠のくり抜きバングル。内周は19cm。
〇リング: シャネルのプラスチックリング。オーローラがかったシルバーカラー。サイズは14号程度。

黄緑と金色がマッチしやすいことで、合わせたマスカットジェイドのネックレスとK18YGコンビ【431】

〇ネックレス:ネックレス:マスカットジェイドという名前の天然石で、縦10mmほどのサイズ。オーバル型寄りな形。長さはK18YGの留め具含む42cm。 

〇ブレスレット:マスカットジェイドのネックレスの色とぴったりの天然石のくり抜き型バングル。この天然石の名前、翡翠の仲間で、以前控えていたのですが現在不明<m(__)m>。内周18cm。
〇リング:GUCCI(グッチ)のK18YG製チェーン透かしリング。グッチには珍しい本格貴金属ジュエリー。サイズは13号程度。