四角底を表現したいワンショルダー巾着のリュック使いのハギ目の有り無しについて。。パッチワークならではの目立たぬ切り替え【1290】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、現在研究中のワンショルダー兼リュックの巾着バッグをパッチワークデニムで完成しました。

いろんな素材で作っていく中で、薄手に関しては、キルトをかけてある程度のボリュームを出す、デニムなどのごわついた厚手生地は、巾着の絞りホールを別布のタブで設置など仕様を区別します。

そすることで、生地にベストマッチな作りになるよう融通を利かせているのです。

前回のキルトとは違うサイズ感の特徴

前回は、キルトをかけた薄手の生地でした。

そしてサイズもワンショルダー使いの時に横幅が広い方にあたるというような底が長方形であることが特徴でした↓。

前回製作のワンショルダー兼リュック:底が長方形なのでワンショルダーをメイン使いとした作りでした。

今度は、ワンショルダーもリュックも平等にそれぞれがメイン使いで行けるような作りにステップアップを図りました。

そうして、サイズも大きくしながら、より充実した容量を実現。

こんな感じの正方形の面になるようなサイズ感の底。
ワンショルダー使いの時の正面:<サイズ>縦29cmx横24/46cmxマチ26cm。
リュック使いの際の背中に当たる部分の様子
:こちらは、ワンショルダーの時のサイド部分が真ん中に来ますが、
背中で隠れるのであまり問題ではないです。
リュック使いの際に人目に付く方の様子:ハギ目が真ん中に来ますが、
もともとパッチワークがハギなのでそれほど違和感がないという見方もできます。

こういう時に、やはりパッチワークでも柄合わせをしていて正解だったと思う瞬間があります。

ハギ目が真ん中に来ても美しい範囲をキープできるのも、ハギ目の左右の柄がぴたりと対象的に合わせておいた努力が成果を発揮したと言えます。

表地、裏地、別布のコンビについて工夫した点

<表地:カーキブラウン>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。
<別布:カラシ>オックスフォード、綿/100%、日本製。
<裏地:紺ベース格子柄>タータンチェック、綿/100%、日本製。
内側の隠しポケット:コントラストの効いたカラシの無地で。
同じチェックでこれを作ると柄合わせがずれた時に美しく映らないので、
その柄合わせの苦労をしない策としてマルチカラーの中の1色にリンクした「無地」を使用。

すべて綿/100%に素材を統一するところもテイストの特化の工夫です。

綿はカジュアルなので、カジュアルな方向のお品を作る際には混率が同じであるところも見映えに影響します。

ただ、カジュアルであっても「ドレス寄り」が私のテーマでもありますので、そんな点も「粗雑さの解消」でエレガントに映る作りをしています。

カジュアルテイストが必ずしも「粗い作り」ではないということを声を大にしてお伝えしたいです。

このタータンチェックが生地が不足していたので、タブを内ポケットと同じカラシ色のオックスフォード生地で対応したという経緯があります。

そうして交互に配置したタブが内部の裏地のタータンチェックのマルチカラーに美しく溶け込むのです。

こういった点が、カジュアルな混率でありカジュアルな素材でありながら「ドレスライク」に寄せる細かな秘訣となります。

ある失敗のお話、巾着紐のストッパーが付く側はタブの位置が近い位置の方であるべき

タブの間が広く空いた方のサイドにストッパーを付けてしまいました(失敗)
:次の写真で、こちらは反対であったことがよく分かっていただけるかと↓。
こちらは広い方で良かったので、ストッパー側は実はこちらが正解。
すでに下の方にDカンが表地に取り付けてあるので、裏地の設置の時に逆だったミスをしていたことが原因。

このミスは結構影響があると判断し、後に入り口の縫いとじをやり直ししていきます。

そうして正しい向きにすることで本来の使い勝手もちゃんと考慮した配置に正されていきます。

やはりやり直すべきところはやり直すべきであるという結論に至ったのです(^_^;)。

あとがき

今回初めて、2wayであるワンショルダー/リュックを巾着タブホール仕様で完成できたことは良きステップになりました。

前述のように、この後お直しをして、正しい向きに裏地を付け直して完成してから、また次の製作に移りたいと思います。

次は、また別の生地「帆布/キャンパス地」のパッチワークをやってみます。

デニムほどは硬くないので、その風合いは比較的柔らかくなります。

同時にこのようなごわつきが無い為に野暮ったくなる可能性が大きいので、底面の正方形のこのたびの25cm四方くらいのサイズをもっと小さく20cm四方くらいに戻したいと思います。

長財布がどちらの向きでもゆったりと横向きに安定的に入る位置であり、本がゆったりと入る向きなど私自身のライフスタイルからの使い勝手を取り入れたものになります。

またどうぞ、是非お立ち寄りくださいませ(^-^)。

パッチワークも細かければ「柄」になる、ブロックパッチワークとタータンチェックコンビの相性の良さ【1286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよセルヴィッチデニムのはぎれも最後の整理整頓で本当の最終になってきました。

今回のパッチワークで、もしかしたらカーキブラウンカラーのレアカラーのセルヴィッチデニムでのバッグ製作はラストになるかもしれません。

1パーツが細かめを合計50パーツ程使用のリッチなパッチワークへ

以前の同じセルヴィッチデニムのパッチワークは、1マスが縦12.5cmx横17.5cmでしたので、バッグの出来上がりでは、ハギ目があるタイプのバッグという印象でした。

1マス縦12.5cmx横17.5cmのパッチワークシートで以前に製作したナップサック。
パッチワークというよりは、ハギ目のあるデザインのバッグという印象でした。

今度は、はぎれも小さめばかりなので、ひとまわり程小さなサイズの、縦10cmx横15cmのマスに統一して、それでもできるだけめいっぱいの面積にと考えました。

そして、シートが出来上がったその姿を見て、うっとりするような美しさに感動♪。

ブロックのように配列よく並ぶパッチワークシート。
ハギ目周辺のステッチの糸の色のなじみ具合も美しさの秘訣です。

この姿を見て大変美しいと思うわけですが、このブロック自体が柄のように映りますね。

そうしますと、裏地選びには、表が「ブロック柄」である場合の裏地は。。というように考えていきます。

花柄や水玉が裏地の候補から外れていきます。

こんな感じで、タータンチェックをチョイス。
もう1つのカラシ色の無地は、裏地のチェックのポケットのフラップに考えています。

お洋服のコーデと考え方は同じで、ブロックは四角い様相なのだから、同じ四角い柄のタータンチェックというのは相性が非常に良いものです。

2枚のパッチワークシート
:実は、この後もう1列縦に追加する予定でして、実際の型紙より不足しているのが現在。
最終的には、パッチワークのマスのパーツは、全部で54枚使用ということになります。
ものすごくたっぷり使ったことになりますね。

ここまで手の込んだパッチワークバッグはなかなか売られていません。

なぜなら、この数のはぎれを用意できるなら、つながった大きな面積1枚がとれる分量だからです。

これには事情があり、プチ量産でもったいない使い方をした結果余ったはぎれだったからというエピソードが隠れているのです。

何か物を作りたい目的があって、材料をそれに合わせていく場合、生地がもったいなく余るのは当然で、主体が作りたいデザイン重視だからです。

ついでに裏の様子も写しました。ものすごい光景ですね。

あとがき

どうしても、何かそうでなければならない究極のデザインというものがあった時には、もったいなく生地が余ることを妥協することになります。

そういった時に、もったいない生地を集めて、こうしてパッチワークを美しく仕立て、作るバッグに「手間と美しさが入った価値」を付けていきます。

そもそもですが、もったいなく生地が余ってしまうようなそのデザインは果たして本当に必要なデザインであるのか。

それとも、生地を無駄なく使うことができるサスティナブルなデザインであるのかは一番最初の生地の手配の時に考えることです。

何も考えずに、ただ、こうしたデザインが作りたいというのは、何か少し形を変えることで生地が無駄なく使えるのだという可能性があるならば、最初の時点でそういったジャッジも非常に意味があると思います。

こうしたことだって、後にサスティナブルな工夫をしたストーリーとしてお客様にお伝えすることができるではないですか。

とにかく見かけのかっこよさだけを追求した企画は危険だと思います。

余った部分が多く出た場合にどうするのかまで考えてこその深みある企画だと考えます(^-^)。

ロックミシンの始末を袋の内側で視界から隠す方法【716】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末は、裏返しの袋物にとってはいろいろ工夫する機会が多いものです。

かつて、某一流ブランドポーチの縫い代が何も始末をしていなくてそのままであったことに、とても納得できず、そのままひっくり返して、出来上がりのまま家庭用ロックミシンをかけたことがあります。

危うくて危うくて、使うにあたって安心できない不安定な心持ちになるような仕立てでした。

量産品ということでああいった作りのお品を入れ込んでいるのか、それでも納得できるものではありませんでした。

それを手を加えてリフォームすることを拒むなんて本当に矛盾です。

そのポーチは仕事用のペンシルケースに使っていまして、毎日使っているので、そのロックの効果は非常に大きいです。

そのリフォームをしなければとっくにパンクしているところです。

縫い代も5mm弱といった際どいものでした。

ロックのおかげで購入後約20年程になるところですが、現在も良好でお気に入りのペンケースです。

そんな感じで、縫い代始末にはうるさい私picturesqueが、そういった体験からの教訓を、自分のハンドメイドに活かすということもしています。

今回は、ロック始末をするだけではなく、さらにそこから発展的に、視界に映る美しさを追求した仕立てをご紹介したいと思います。

巾着袋が一重仕立ての場合のサイドの縫い代の始末の例

一重仕立ての巾着袋を作る途中で縫い代の始末が出てきます。

裏地付きというのがいかに製作しやすく、縫い代が隠しやすいものかをかみしめます。

こういった一重仕立ての分厚い生地で作る場合に縫い代が丸見えです。

そこで、まずは、最初から四角いパーツの四方にロックミシンをかけてあります。

それでも、袋の中をのぞいた時にロックミシンが丸見えでは、高級感が半減します。

その先の、それ以上に一歩も二歩も踏み出した更なる仕立てに移ります。

両端部分の拡大写真です。地縫いの後両割れにアイロンで折り、更に、縫い代15mm分の半分の7.5mm程を内側にアイロンで折り、片方ずつ真ん中にステッチを入れます。その真ん中がおよそロックミシンの幅の右端に当たるので見た目が綺麗。こうした後再びアイロンでクセを付けると落ち着きます。そして、袋の中をのぞいた時に下のような見かけになります。↓
視界には、ロックミシンは映りません。裏側に隠しこんであるからです。中に物を入れたときに擦れて、ロックがほつける可能性を極めて低くしています。内側で守られているといった感じです。

あとがき

今回のようなこのロック始末の仕立て1つにしても、美学がそっと入れ込んであるのです。

こんな風にしていろんな箇所、いろんな商品に、技術とか哲学を入れていこうと日々思案しながらの製作になります。

一度、そんな目で細かい箇所を見ていただくと、一流ブランドとして現在も君臨のブランドさん達がなぜあのような座をキープできているのか、なぜ継続して広く人々に注目されているのかということの裏にある驚くような研究と努力が理解できるかもしれません。

私もそういったことにここ最近特に注目し始めておりまして、早速自分の製作にもわずかながら参考にさせていただいております。

真似をしたり、コピーしたりということがいかに表面的で実りのないものかということの良き学びにもなります。

革手法の「菊寄せ」で作ったこんもり美しいデニムポケットのカーブ【605】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デニム関連の商品を現在製作中です。

事業としては、「卸業」の部類のハンドメイド商品です。

これを「N style ENIGINEER」さんにお届けし、その先のお客様のもとへ行く作業用エプロンです。

今回は、この製作の過程の中で、私が初めての試みになる、1枚仕立てのカーブのポケット作りをピックアップします。

ハンドメイドバッグでは、カーブの付いたポケットというのは、2枚を縫い合わせてひっくり返すことでカーブのラインを綺麗に出すやり方をしています。

しかし、1枚仕立ての場合、そのままの向きでカーブを描く必要があります。

この方法として、本革レザーの手法である、角の部分の「菊寄せ」という方法を今回学びまして、それを実行致しました記録です。

その名の通り菊の花のような均等なタックを作ることで、カーブの外側と内側の差に対応するというもの。

そして、YOUTUBEで革職人さんの動画でやり方を学びました。

ポケットのカーブを綺麗に出す作業のポイント

知ったばかりなのにということではありますが、私もひと通り納得してある程度ポイントをつかめました。

今まで知らなかった技(ワザ)を習得できて大変喜ばしいことです。

まず、カーブ以外のストレートの場所をアイロンをかけます。そして、カーブ部分の距離をしっかり出しておきます。そしたら、縫い代の裏側にボンド(「裁ほう上手」を使用)を塗り付けます。そして、目打ちで、ど真ん中を押さえ、くっつけます。そうすると猫の耳みたいな2つの山ができますが、これが均等な2つの山であるということがポイントであるとYOUTUBEを拝見させていただいた革職人様がおっしゃっていました。とても細かい点で現実的なアドバイスです。そして、その次に、新たにできた2つの山のど真ん中を同じように目打ちで押さえますが、最初よりも窮屈なところをうまくやっていくコツとして、しわが奥に位置するよう、外側からしわを内側へ送るように目打ちを使うとのこと。ポイントの点は、「しわを奥へ送る」です。
そして、最後、3度目の更なる間の山を同じようにど真ん中でつぶしていきます。あくまでも、外側ラインにしわが残らぬよう、ちゃんと細かい部分も奥の内側へ送っていきます。
そうして、形が整ったらアイロンをかけてボンドの粘着力を高め固定します。
そうすると、このような感じに出来上がりました。カーブのラインがふんわりまあるくなったことがとても嬉しいものです。
表から見るとこんなに美しい丸みを帯びました。もしかして、これでもまだまだかもしれませんが、今まで知らなかった手法なので、とても財産になりました(^-^)。革職人のyoutuberさん、ありがとう♪

私ならではのロック始末の拘り

今一度、先ほどのカーブが出来上がった裏面の写真をを見てみます。

縫い代1cmで折ったこの縫い代にはあらかじめロックがかけてあります。一重仕立ての場合内側も外側みたいな目に映る場面であると私は考えています。手を入れたり中をのぞくと、この始末がしてあるのとしていないのとでは、気分が随分違います。ロック始末を施すことは、縫い代がほつれにくいこと。その後表からは、さらに、ステッチを二重に縫うデザインなので、このロックでさえも内側のステッチの中に隠れてしまいますので、すっきりとします。

よくジーンズなど、リーバイス501などであっても、ポケットの中に手を入れるとこのロック始末がしていないので、ゾコゾコです。長年はいていくと、縫い代の糸がぼそぼそ出てきたりポケットの中がすっきりしない状態にもなったりします。

そのようなリーバイス501の古着をはいてきた経験から対策したポケットの内側の見えない部分のロック始末ということになります。

長く、長くご愛用いただける商品になりますようにと。。

あとがき

「菊寄せ」は、その他、ファスナーのL字カーブなどにも使います。

参考にさせていただいた革職人のyoutuberさんも、ファスナーで実演しておられました。

けれども、カーブの部分にすべて使える手法だと思います。

デニム生地、何の情報もないままで12オンスと14オンスを見分けるコツ【603】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日、このようなことがありました。

セルヴィッチデニムの12オンスをなんと、14オンスと思いこんで間違えて購入してしまった出来事です。

このまさかの勘違い、12オンスと14オンスが見分けが難しい点、幾度も14オンスの生地に触れることで分かってくる重さの違いの感覚的なことなどが今回の学びとなりました。

12オンスと14オンスの決定的な違いとは

パッと見ただけでは違いが分からないこの2点、左側が14オンス、右側が12オンスです。
反が違うのでロットが違いますが、両方共紺色です。
わずかに、左側の方が目が詰まっているのがわかりますでしょうか。
この見た目で何とか判断を付けるとしたら、その目の詰まりもヒントの1つです。

目の詰まりというのは結局、たくさん糸がぎっしりと折り込まれている点で、重さへつながります。

オンスというのは質量のことで、一定の面積における重さの基準を表した単位です。

そうすると同じ面積にぎっしりと詰まった方がオンスの値が大きくなるのです。

上の写真であると、サイドのほつれ具合の様子でも参考にある程度はなります。

14オンスの方がぎっちりと折り込まれているのでほつれにくいのです。

簡単にほつれるということがゆるいということの証拠で、12オンスは糸がたくさん使われていない方なのだとの見方ができます。

ただ、この見方は相当慣れてこないと難しいのです。もっと分かりやすいのが、同じサイズのパーツを手で持った時のずっしり感。

12と14の2の違いだけなのに、14オンスはずっしりと重さが感じられるのに対して、12は軽いなあと感じます。

一般的な洋服に作られるボトムアイテムである「ジーンズ」では、12-14オンスが一番多く使われていて、ジーンズなどに出来上がってしまうとなかなか判別が困難。

そこで、ジーンズの王道もでるの、リーバイス501を基準に考えてみるというのもお勧めです。

501は13.5オンスとのこと。あれぐらいのごわつき感がないと14オンスよりも下回ったオンスであるという見方で、計ることができそうです。

さて、今回の私の例では、生地の入手経路での事情で、どうしてもオンスが分からない状態で入手となったということがありました。

その場合に自分でオンスを導き出せる方法があると気づきました。

一番良いのは、購入したりした時にお店から情報をもらうのが良いですが、お店もオンスが分からないのだという究極な場合が時としてあります。

1オンス=1平方ヤード:0.84m2=28.3g弱という、すでに分かり切ったデータがありますので、これを利用させていただいて計算します。

実際に調べたい生地をそこそこ大き目の四角ににカットして、面積を出します。そして同時に重さも計ります。

私が行ったものは、27.5cx30cmのパーツ。

あまりにもミニサイズだと、デジタルの測りが小数点以下をカットしてしまって本来の重さから遠ざかってしまい正確に割り出せませんので、それ相応の重さがあるパーツは最低限必要かと思います。

そして、面積が、0.275mx0.3m=0.0825m2という面積が出ました。

次に、単位を定形の1平方ヤードでは何グラムなんだというところへそろえていくステップを踏みます。

0.84÷0.0825x28.3=407.27g・・・0.84m2(1平方ヤード)だと407.27g相当のものであることがここで判明。

そして、最後に、この重量が1オンスの重量の何倍かというところがオンスの値となりますので、何倍なのかを計算で出します。

407.27÷28.3=14.3 ・・・14.3オンスと出ました。

約14オンスです。

この計算により、12オンスの方は、12.4と値が出ました。

約12.5なので、12オンスのわりには、しっかりしたものであるようです。

よって余計に惑わされてしまい、間違ったわけです。

あとは、同じパーツを重さで比べることがお店で反になっているとそれが簡単にできません。

よって反になっている状態というのは非常に分かりにくい状況であると言えます。

けれども、これで、今後は見分けられそうな何か1つステップを踏んだ気がします。

あとがき

たった2オンスの違いと言えどもその差は歴然です。

それなのに、間違えて購入してなかなか気づかなかった難しさもあるということです。

14オンスの「ずっしり」という重みのこの「ずっしり」の言葉もかなりのヒントになるかと思います。

なかなか今回は貴重な学びを得ました(^_^;)。

今回のちょっとした学びと研究が、デニム製作の良きお力添えになれますよう(^-^)。

セルヴィッチデニム製のエコバッグの1年間の色落ち変遷【463】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1年間記録してきたことが実は1つあります。

それは、この記事をアップする2021.03.25のおよそ1年前くらいになるかと思いますが、2020.04.10スタートで、セルヴィッチデニム製のスクエアなエコバッグを実際にお買い物で使い始めました。

そして、ほぼ毎回写真を撮って、その後の色落ちの様子を記録しようということをしてみました。

そして、写真も結構な数になった今、一度その結果を当初と見比べようというものです。

色落ちのきっかけは、雨や洗濯

最初の3か月はそれほど変わり映えが無いですが、7月に雨に打たれているのが分かります。

そして、その後洗濯をしたところで、8月の様子が一気に変わります。

得にアイロンなどはかけませんでした。この辺りから少し縮んできてカジュアルになっていきました。

お買い物は、週に数回で、基本は週に1度くらいなので、それほど頻繁というわけではないですが、自然の生活の一部の切り取りですので、それが現実でした。

そうして、12月から少し飛びますが、3月撮影の状態が、こちら。

結構皺もできて味わいが出てきました。2020.03.24撮影です。

では、最初のノンウォッシュの生地のままからの変化を分かりやすく見てみます。

だいぶ変わりましたね。随分柔らかくもなりました。

ただ、これも、リーバイス501のいかにもアメリカンなブルーの色落ちを思えば、まだまだです。

1年なんてほんの入り口に過ぎないのかもしれません。

それを考えると、薄ブルーまで色が落ちるには、たくさんの年月を経ていかないと到底難しいですね。

ここから私が学んだことがあります。

色落ちした時の事を考えたデザインの考案について

一番最後の2020.03.24の写真の角がすれていて色が変わっています。

この角のとがった部分が変な色に色落ちしてしまいました。

あたりがついてしまったのですね。

このことから、プレーンなデザインが色落ちも均一に美しく落ちるかなと思います。

このとがった部分は、幾重にも生地が重なりすぎて野暮ったかった部分です。

厚みが特にあって、このような不自然な擦れが出来がちです。

全体に厚みが均一に作るようなデザインをあらかじめよく考えるというのも1つあるかなと思いました。

あとがき

今回もYOUTUBE動画ございます。是非どうぞ(^-^)。

こんな風に長いスパンの実験は初でした。

地道にやってきてこうして発信できてよかったです。

ただ、おおーっ♪と感動するものでもなかったですね。

やはり、色落ちは1年どころではない10年越しのような長いものでやっと目を見張る変化が出るのでしょう。

ただ、1年の色落ち具合の度合いというのも、目安にはなりました。

雨のきっかけで少し色落ちし始めたことが自分で分かりました。

そして、洗濯。お水の影響が大きいですね。

昔、リーバイス501を洗わずに綺麗に筋を出すみたいなことが流行っていましたが、洗わないのはかえって、織り糸が弱ってしまい、素材が傷むとのことです。

適度に綺麗に洗うお洗濯は、むしろあった方が良いのです。

支柱がぴたりと底で重なり合ったヘルメットバッグ【462】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、ヘルメットバッグの2点目が完成しました。

お写真ご覧になれますので、お楽しみにどうぞ(^-^)。

今回は、7cmキルトの裏地をいよいよ表地に貼るという点と、支柱の底部分の見栄えの美しさ追求のためのぴったり重なり合うための工夫の成果をポイントにご覧くださいませ。

モールベロアのミックスが裏地になった様子

早速ながら、裏地の部分のお写真を(^-^)。

ヘルメットバッグの中を覗くと、こんな風にオレンジ系のミックスのモールベロア素材が美しく広がります。7cmダイヤキルトも、はっきりわかります。
底の部分を見てみます。実際こんな風に底を見ることはないにしても、この支柱の重なりが美しいものです。
ぴったりと重なるためには2つのポイントがありまして、まずは、支柱自体を縫い付ける位置の徹底。端から10cmを正確に測り、線をチャコペンで引き、その線をど真ん中に見ながら25mm巾の支柱を縫い付けていくというもの。その1つ目のポイントを実行した状態で、この場面に挑みます。ここで、表地同士を袋にする時の待ち針の時に、端と端を留めた次に、この支柱同士をピッタリ重ねて、その両端を待ち針で固定することをします。ここで、ぴったりになっていることが、最後の出来上がりがピッタリになることにイコールです。
今回のステッチの糸は、オレンジ。1点目の黄色と比べて、また違った感じになりました。
<サイズ>縦36cmx横41/72cmxマチ30cm。
これは、1点目の黄色のステッチの時のもの。

全く同じ生地で同じデザインでも、ステッチの色でここまで違った感じなる例として、面白いかと思います。

3点目もステッチの色を変えますので、その点もお楽しみにどうぞ(^-^)。

この角度が結構カッコイイです。マチがとても大きいのが分かります。
入口の留め具も活躍しています。ヘルメットが飛び出さないように収まる目的があります。

3点目に向けての課題

今回も解決したことがあったと同時に、課題も浮上。

底の部分の支柱が硬くて開き切らず、ツンと立ってしまうのでが、底に手を置いた時に分かるというものです。

ということで、次回のラスト3点目では、その部分を解決していければと思っています。

底に、特別にふんわりな中綿を別で入れ込んで、ツンとした手触りを失くすということをしてみようかというアイデアがとりあえず浮かんでいます。

あとがき

大きいバッグというのは、結構作業に時間がかかりますね。

ヘルメットバッグも何か格好の良い、スマートな感じのものはあっても、本当に充分にゆとりを持って収納できるかというと疑問なお品が多いです。

そこまでたくさん生地がなかったり、いろんな事情があるかと思いますが、私ならではのメリットととしては、そんな大量生産の事情は無視できる点にあります。

存分に大きなサイズのお品も可能であるということ。

そんなメリットを活かして、結果的に新しいタイプの今までになかったお品になるとよいと思っております。

ハンドメイドバッグの中綿裏地キルトを5cmから7cmに変更したことで良くなった点【460】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ヘルメットバッグを3点連続製作しておりまして、2点目に入りました。

少しずつ違う部分があって、同じデザインなんだけど「似ているようで非なるもの」になるようにお作りしていっています。

今回は2点目なので、1点目の時の教訓を活かして、改善した点、そして、1点目と違う部分はどこなのか、そんなところが見どころです。

1点目で課題だった点とその改良の対策

1点目の時に、主に2つのことが今後の課題となっていました。

1つは、底部分で支柱が上手く重ならなかった点。

1点目の課題点:なかなかこの部分を実際に見ることはありませんが、それでもここは、きちんと支柱同士が同じ位置に重なるように作りたいところです。位置は意識していましたが、徹底の点で甘くて、ずれてしまったと思われます。

もう1つは、キルトのダイヤ型の1マスがやや細かすぎて、時間がかかりすぎてしまうと同時に、真ん中あたりで、しわが寄りそうになって危うかったことがあった点。

1点目の時のキルトは、5cmの正方形をダイヤ向きにしたもの。細かいのは確かに綺麗ですが、細かすぎると皺(しわ)の原因になります。適度な間隔が望ましいです。

このことから、支柱をぴったり底の部分でくっつける対策と、キルトのサイズを5cm→7cmへ大きくするという変更をしました。

改善のために行った2つのこと

では、まず、支柱の件ですが、今回は、まだ、完全に結果が見られません。

やはり最後にマチが出来て、完成の時に底を見た時がその時ですので、そうなるような事前対策の段階が今回に当たります。

このように、底同士をぴったりくっつけた時に支柱が1本の延長で続きになるよう、正確な同じ位置である、再度から10cmということを徹底。そして、縫い付ける時も、印の直線をど真ん中に、ミリ単位で正確に縫い付けます。

そうすると、このように、この時点で、ほぼ完成の見通しが立ちました。

おそらくこのままいけばぴったり重なって出来上がるだろうという予想ができます。

今回は、ここまで。最後の完成の時に確認してチェックすることになります。

もう1つのキルトのサイズの方に移ります。

5cm→7cmの変更で、同時に、真ん中に待ち針を打っていなかった前回とは違い、今回は、しわの寄りがちな真ん中にも待ち針を打ちました。

こんな感じでランダムですが、全体に出来るだけ均一な見栄えで、縁だけではなく、真ん中部分も待ち針を打ち固定しました。
7cmにサイズを大きくしたダイヤキルトを作図。角からのスタートで、7cmの二等辺三角形の底辺を最初として、そこから順に7cm巾で斜めに線を描いていきます。

今回の対策の効果と出来栄え

7cmキルトで出来上がった裏地中綿キルトパーツ。5cmの時よりも粗くはなったものの、これでも緻密なキルトの部類で十分だと考えます。真ん中にも待ち針を打ったこと、細かすぎないキルトのサイズにしたことで、上手くいきました。
とても美しい7cmキルトができました。タックはどこにも寄らずセーフ。

YOUTUBE動画もお作りしましたので、貼りますね↓。どうぞ(^-^)。

あとがき

よかったです。上手く完成しました。5cmの時は、ピンタックが寄りそうまでいった箇所2か所くらいを少し縫い直ししましたが、今回はそのようなことが起こらず1発OK。

しわがはるかに軽減されました。

とはいっても、待ち針が縁だけの場合、懸念はあるので、今回の待ち針を真ん中にも打った効果というのもかなりのものだと思いました。

そうして、この後、入り口開閉タブを作り、本体と裏地を縫い付けて完成の予定です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 63b80362d578de8c3fb1fc536c5b6d80.jpg

ハンドメイドで作ったセルヴィッチデニム製ヘルメットバッグの完成レビューと今後の課題【445】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、前回製作した裏地中綿キルト(ダイヤ模様)を実際にセルビッチデニム本体に縫い付けて、完成していきます。

どうぞお楽しみに(^-^)。

タブがデニムで縫えなかったハプニング

早速ながらハプニングが。。

デニムの表地と同化するようにと作ったタブが硬すぎて縫えないという事態に。。

デニムタブだと、幾重にも重なった部分がついにカチコチになり、ミシンの針が刺さらない事態に。。。表地と同生地は取りやめました。
薄手寄りだけど丈夫なちりめん素材の似た色で代替。紺色です。上手く行きました。
ちょっと飛びますが、完成です。この状態は十文字にフックを使ってたたんだ状態。ジェットヘルメットにはこの収納で余裕だと思いますし、オフロード型なども横は実寸37cmほどなので、41cmあるということは計算上ではゆとりの収納ができるはずです。
ヘルメットバッグらしく、マチがたっぷりあります。マチが少ないのもヘルメットがまっすぐに収納できないので、この30cmのたっぷりマチというのがかなりの価値になります。
留め具は、Dカンとナスカンのコンビ。こうして、それぞれ縦と横で十文字に口を閉じることができます。ヘルメット飛び出し防止になります。
ヘルメットバッグ:<サイズ>縦36cmx横41/72cmxマチ30cm。これには、前の突き出したオフロード型ヘルメットやシステムヘルメットにも対応できるかな。
この状態のサイズ:<サイズ>縦36cmx横41cmxマチ30cm。この状態で大きなヘルメットも入るとなおありがたいですが、今回ヘルメット持っていなくて、すみません<m(__)m>。オフロード型ヘルメットを持っている方にインスタで質問して測ってもらっていただいた情報からの型紙で、一応、この閉じた状態でゆとりを持って入るように設計したものです。旅にも出れそうですね(^-^)。

今後の課題、支柱の位置が底でぴったり合わせられること

今回課題が残りました。

支柱が底部分のハギの終了の部分で前面側、後ろ面側としっかり合わなかったこと。

ここを覗いてまで見るということは実際はしないかもしれませんが、合っていませんね。縫い付けの時に端から10cmで測ったのですが、結果ずれています。測った10cmがちゃんとそのまま正確に縫い付けたら、ぴたっと重なるという理論ですが、どういったわけかずれてしまいました。

この箇所を次回に注意して製作したいと思います。

ちなみにこの取っ手部分は、高さが42cmあります。肩からはもちろん、場合によっては、ショルダーみたいにもできるようです。

けれどあまりむやみに長すぎても危ないので、この42cmの高さは変わりません。

あとがき

今回は、3点連続製作の内の最初の1点です、引き続き裏地違い、そして、表地のステッチの色を変えて変化をつけてみます。

ちなみに今回のステッチは、黄色でした。オレンジとか金茶、カーキとかパープル、ブルーなどから選んでいきたいと思います。

リーバイス501のイメージで、オレンジと金茶が良いかなと思っています。

お楽しみにどうぞ。

ビッグなヘルメットバッグをハンドメイドで丁寧に作る企画-裏地中綿キルトを花柄のダイヤキルトで作った記録【443】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地屋さんに売っているキルト生地をよく見てみると、途中で縫い目がUターンして戻ってきている経路なのが分かります。

自動のコンピューターミシンでのキルトは、生地屋さんで見られる多くは、一回一回糸目を途切らずに効率的に全体にキルト柄を入れます。

その効率化との引き換えに、途中で戻ってくるような動きが取り入れられているようです。その戻る地点の部分を、私はUターンと呼んでしまいましたが、小さなスクエアのような形が出来上がることがあるのです。

今回は、ハンドメイドならではの、直線を1回1回区切りながらかけていくステッチなので、そのような小さな余分な柄は入りません。

そのあたりは、自前キルトの良さだと思います。綺麗にダイヤ型だけが描かれます。

picturesque流、ダイヤキルトの主な手法

裁断した裏地に合わせて中綿をピッタリに裁断します。裏地は今回カーテン地であることで肉厚である、最後の縫い付けも見込んで分厚くなりすぎないようにとの理由で接着芯を省略しています。接着芯省略はほとんどないので、今回珍しいケースです。
一番下から、裏地の裏面、中綿、ハード薄芯というように重ねまして、待ち針で固定します。
端っこの角を頂点とした二等辺三角形を意識して、5cmずつの底辺を結びます。そこから、左へ5cmずつハード薄芯の上に線を引いていきます(シャープペン使用)。
そして、対象になるように、反対向きの線も同じように入れますと、結果、正方形を横向きにしたようなダイヤキルトが描かれます。
ミシンですべての線をステッチします。とても大掛かりな作業で、しょせんボビンに巻かれる糸は50mほどです。2度ほどボビンを取り換えたかな。(どうでもいいけど、手がめっちゃおばあさん(^_^;))
こんな風に出来上がりました。なかなか美しいものですね。もとのカーテン地の面影が薄れます。中綿が薄めでボコボコになりすぎていないひかえめな厚みです。
もっと俯瞰して見てみます。出来上がって取り付けてしまうと、なかなかこんな風には眺められないので、ここで1ショット(^-^)。

あとがき

大きいものは待ち針が不足しがちです。

本当は、真ん中にも待ち針を打つとよいのかもしれません。

縫いながら生地が寄っていき、ピンタックみたいなつまみが出来そうになる箇所を修正しましたので(^_^;)。

外枠は待ち針しましたが、真ん中はしていなかったので、真ん中へ余った部分が寄せられたのですね。

そう考えると待ち針の効果はかなりのものです。

では、次回は、完成品をお見せできると思います。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 63b80362d578de8c3fb1fc536c5b6d80.jpg