ワンピースの共布ストールが要らない、同じ細長パーツが共通で利用しやすいバッグの取っ手にものさし無しで利用できるアイデア【368】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ワンピースによく附随の「共布ストール」。

お揃いで素敵ではあるのですが、ネック部分にはジュエリーを付けたたいし、ウエスト部分に使うには本革ベルトを使いたいしということで出番がありません。

そこで、このたびは、必要が無かったり、一部にキズがある古着の共布ストールの細長さをうまく利用してバッグの取っ手に利用するというアイデアをご紹介したいと思います。

ストールに柄が入っていたりすることで、無地の本体に対してのおしゃれなアクセントにもなったりすることができます。

丁寧に解体した後、半分ずつに使用すると型紙や定規は必要ない

共布ストールのイメージ:出来上がり品ですので「著作権」を考慮しましてイメージ写真のみです。

このたびは、アイデアのみのご提案ですので、実際にはこのストールは現在はそのままです。

イメージとして想像しやすいように元のストールの状態を写させていただきました<m(__)m>。

すごく美しい柄です。

そのままストールとして使うのが望ましいと思うのですが、共布ストールはやや「昭和的な装い」を彷彿とさせます。

新しい装い方を見つける本体のワンピースの活かし方を考えました時に、「ストールは使わない」を選択。

そして、ハンドメイドバッグ取っ手としてコントラストを利かせた使い方を考案。

こんな黒無地バッグの取っ手に活かすことが出来たらとても素敵です。

作業としましては、ストールを一度解体。

ちょうど「わ」になっていることも多いのでまずそこでカット。

その後取っ手の幅に見合う更なる折った真ん中をカットしながら2パーツ細長い長さを取っていくのです。

取っ手に作る際の折り込み作業で、穴が開いたりキズのある個所を隠したり、避けたりします。

第二章:バッグの取っ手以外の共布ストールの活用法

上述でバッグの取っ手にとご紹介しておきながら、実は、実際の利用の仕方は別のものです。

では、後で貼りますYouTube動画の中にも出てこない、「第二章」としまして、当ブログ記事のみで、実際に行ったリメイクをご紹介したいと思います。

当ブログ記事を綴っております現時点では、まだ作業の途中ではありますが、ストールの「著作権」の考慮のため、こちらもアイデアと映しても良いキルト用の材料部分のみでご紹介致します<m(__)m>。

実は、フルにこの美しいストールの面積を使いまして、「本ケース」を作ることにしました。

読書の最中の本をきちんと保管して持ち歩くためのケースです。

ダイヤキルトをかけてふんわりとした大きなポーチのような物を作ります。

ストールを解体したフル利用の半分ずつを表地と裏地に共通に使用。こちらはキルト芯代わりのハード薄芯。

3cm四方の細かめのダイヤキルトを作図。

これとおなじシートをもう1枚作図して、表地も裏地もダイヤキルト地とするのです。

随分手間をかけた製作になります。

では、続きまして、ブックケースの蓋のカーブのフラップ部の作図場面に映ります。

カーブを美しく描くためにコンパスを利用、円の一部を利用した自然なカーブです。

まず短い方の辺を二つに折ります。ものさしは使いません。
さらにもう1つ真ん中で折ります。
折った線を印代わりに使います。
先端が直角二等辺三角形になるように折り目の直線に片方が重なるように折ります。
もう片方のサイドも同じように折ります。
折った三角形の2辺と同じ半径にコンパスを広げます。
三角形の頂点に針を置き、広げた半径で円の一部を作図。
円の一部が美しく緩やかに描かれました。
カーブをハサミでカット。
切り落とした余分のハード薄芯の破片。
カーブが両端に出来上がり。実はこのハード薄芯自体が型紙になった瞬間です。

この後は、実際の生地にこの型紙代わりのハード薄芯を当てて、生地の方も片方カーブに裁断。

この時点ではすでに生地には接着芯が貼ってあります。

それをもう1つの方のパーツも行います。

この後は、生地に実際にダイヤキルトを掛けまして、その後、縫い代1-1.5cmの中表で真っすぐの方の線を空き口として2枚を縫い合わせひっくり返すのです。

最後に空き口のストレートラインを縫い閉じ、1枚のプレートに仕上げます。

その後、三つ折り仕立てに縫い付けられた裏地付きのカーブの蓋のあるケースに出来上がります。

本を入れるのですから結構なサイズになるマチ無しポーチです。

入り口には、マジックテープを縫い付けることにします。

本が、表地も裏地もキルトで守られます。

読書ライフにはとても役立つポーチが素敵な柄で出来上がると思います。

あとがき

本来、古着をそのままの姿で「リユース」できれば一番良いことです。

しかし、そんな綺麗事にはなかなかいかないのが現状で、古い物の中には古さを匂わせる「テイスト」があるものなのです。

それは仕方がないことで、やはり新しい形にアレンジしたりリメイクしたくなるのはとても自然な心理なのではないでしょうか。

ただ、「著作権」があるので、商業的な利用の仕方の壁があり、個人としてのアレンジにとどまるのが現状です。

それでもリメイクのことをお伝えしようとここ数年やっているのがこうしたアイデアの伝達となります。

一人一人がある程度のリメイク技術を磨いていくことだと思っております。

プロフェッサーと言えるほどの腕は持っておらず、10年以上製作してきたハンドメイドバッグ製作を通じた技術にとどまっているのです。

どうぞ、このたびの記事の捉え方を「共有」としてとらえていただき、横に並びながらお互いに昔の素敵なアイテムをアレンジして活かすアイデアと共に、「ハンドメイド文化」なるものを育てていこうではありませんか(^-^)。

多重構造のバッグ、表地・裏地・内袋・が重なる内部に2個のポケットを取り付ける場所と5種の生地の配置【1392】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「共有型のハンドメイドバッグ」という事業においては、「有料コンテンツ」を制作中です。

時間がかかってしまっていますが、いずれ完成し、お届けできるようにしてまいります。

まるで「カメ」さんのような進捗度、簡単に進むことができないのもなかなかの難易度高めなことだと感じています。

とはいえ、完璧を求めなければ一度は完成した過去がありましたが、その後納得できず撤退。

そして、もっとご利用しやすいものへと試行錯誤しているところに時間がかかっています。

ところで、コンテンツには、「切餅」という名前を付けたデザインを最初に作っています↓。

「切餅」:その様相通り角ばったスタイリッシュなエコバッグ。これで一重仕立てです。

作りやすい1生地だけで始められるところから敷居低めにノウハウをお届けしながら実は多くの事が学べるようにと決めたもの。

メインバッグにもなればという可能性を感じていただけるかもしれません。

ここがいかにもエコバッグらしい作りとの差別化、様々な使い方ができるようにと考えました手の込んだ作りの一重仕立てなのです。

このたびは、特別企画のようなもので、この一重仕立てに裏地を加えたり、ポケットを加えたりしながら、内容を増幅していきます。

巷では様々な業界で、「デラックス」などと頭に付けられた商品のネーミングになることも多い拡張型のデザイン。

「切餅デラックス」とでもいうような完成になりました。

一重仕立てでは、上の写真のように1種の生地のみか配色生地を使った2種までですが、このたびの「切餅デラックス」は、5種類の生地を使います。

まだ完成には至っておりませんので、この度のポイントを「ポケットの望ましい位置」に置きながら、5種の生地をご紹介してまいりたいと思います。

内袋付きの入り口が開いたバッグ、ポケット2個をどこに配置すると良いかをセキュリティー性とおしゃれ度で考えた

本体とポケットパーツ:その他の細かいパーツがまだ別にあります。

手前に左右に並んでいるのがポケットパーツで、5パーツで1セットです。

お洋服のスーツの「片玉縁」というデザインを引用、蓋にカーブがかったフラップを縫い付けた2デザイン混合型のポケットです。

袋は内部に隠れてしまいますので、「パッチポケット」ではなく「隠しポケット」というようなタイプになります。

ファスナーは使いません。

さて、「黒:ナイロンオックスはっ水加工」という生地と右の「マルチカラー:ブリスタージャガードニット」という迷彩柄のニットのポケットをどの面に取り付けるかの考案です。

裁断したバックの本体パーツ4種は、

①迷彩柄:本体表側

②ベージュ:本来裏地

③黒ニット:内袋表地

④チャコールグレー:内袋の裏地

後で貼ります1日前に投稿していたYouTube動画の中では、「黒:ナイロンオックスはっ水加工」を②に、「マルチカラー:ブリスタージャガードニット」を④に取り付けるとお話致しましたが、その後1日経過後に早くも配置を変更。

「マルチカラー:ブリスタージャガードニット」を②に、「黒:ナイロンオックスはっ水加工」を④に取り付ける方が馴染み具合が良いと判断。

比較(ベージュに対して合うポケットはどちらか):迷彩柄の方がオシャレ度が高いです。黒は極端過ぎ。
比較(チャコールに合うポケットはどちらか):迷彩柄はグレーには浮き、目立ちすぎることで安全性が低下。

本体の裏地という位置は入り口からのぞけますので、このような浮く生地は目立ちます。

ふさわしいのは、なじむ同じダーク系の黒のナイロンというところに行き着きました。

ということで、ちゃんとした理由をもってポケット設置の位置が決まりました。

内袋の中に設置のポケットは一番セキュリティー性が高いとする場所、最も大切なものを入れる場所と決めることができます。

「馴染む=擬態化」のようなもので、おしゃれ度と同時に「機能」であることも大変興味深いのです。

ここから、おしゃれ度と機能は互いに溶け合っているものなのではないかという学びがありました。

あとがき

最後に5種の生地の詳細をご紹介したいと思います↓。

①迷彩柄:本体表側・・・ブリスタージャガードニット、綿/62%、ポリエステル/38%、日本製。

②ベージュ:内袋中側(迷彩柄のポケットを設置)・・・ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

③黒ニット:内袋外側・・・TR綾ニット、ポリエステル/65%、レーヨン/35%、日本製。

④チャコールグレー:本体中側(黒ナイロンのポケットを設置)・・・ウールコットンふくれジャガード、毛/64%、綿/36%、日本製。

⑤黒ナイロン:各パーツ・・・ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

①②④は生地屋様は「大塚屋」様です、③④はネットの「ニット生地屋((株)江戸ッ子)」様です。

独自の技術として、「コーデ/組み合わせ」を重視、この得意分野を切り口としながら今後もバッグの製作ノウハウに盛り込みたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

これまで集めてきた30年前の年代物ブランドバッグコレクションが4点入るたっぷり容量、バッグの型崩れを徹底的に防ぐインテリア収納【1386】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続でご紹介しております大容量バッグ製作。

それぞれが全く同じではなく、生地が違い、サイズが違います。

ゴブラン織りではごわつかないようマチ無しデザイン、それでも使わない時にたためるような融通性も入れますので、「インテリア収納袋」に徹したものです。

旅行のビッグバッグになるかというとお車で比較的持ち運びの時間が短ければ可能かもしれませんがあまりお勧めできません。

旅行用には重い物を持ち上げるための機能を持ったデザインとして「支柱」を取り付けるからです。

インテリアならではの柄が遮られないめいっぱいの面積を見せていくのが、取っ手を挟み込んで縫い付ける手法。

このたび、とてつもなく大きな横75cmのバッグが出来上がりました。

シックな黒でまとめたことで、ビッグなバッグであっても引き締まった感じに映るのではないかと狙った案です。

2019年-1020年もののストック生地をフル利用した75cmもの横巾の超ビッグトートバッグに入れる物、それは年代物の4点の収集バッグ

このたびは、トップ部分の一部の不足面積を、別生地で「はぎデザイン」で作り上げました。

ビッグバッグ作りは、手持ちではなかなかそのままの生地で作ることなど難しく、大容量バッグというもののすごさを感じます。

生地は余らせずに端から端までのフル使い、スパーンと非常に気持ちが良い使い切り。

上段(薔薇柄黒):ビエラフロッキーという生地。下段(ボックス柄黒):シルク混ドビーという生地。

薔薇柄のビエラフロッキーは、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

無地ライクなボックス柄は、キュプラ/56%、シルク/20%、アセテート/18%、ナイロン/6%、日本製です。

高級生地なのでひかえめに小さなバッグ用にと2019年に購入だった薔薇柄、今まで使う機会を失っていたのです。

まずは、どちらにも接着芯を貼りました。

そして、切替えを作り、片方の薔薇の生地の最大限の幅に合わせたのがこの状態では横105cmもありました。

ここまでビッグなサイズは過去にも経験がありませんでした。

裏面:しっかりとした表面にするための10cmのダイヤキルトがけ。内陸部の待ち針が固定・しわ防止です。

キルトシートは、いつもの不織布芯の代わりに撥水生地を使ってみました。

ただ、後から思うのは不織布芯がやはり馴染みます。

バッグを触るたびに、この撥水生地の「シャカシャカ」という音がするところに違和感みたいなものが残るのでした。

ここに当てた「キルト芯」代わりの生地は「ナイロンタフタ」という生地。

ダイヤキルトは10cm、針目は通常の3mmで仕立てました。

キルト完成の表面の様子。最初にハギ目をつなげた後キルトをかけているのでダイヤ柄は途切れません。

その後、こんなことをしています↓。

右端のような外側を粗い針目の6mm固定ステッチをALL一周かけます。

この後の作業で生地が折れたりしにくいように固定していますので、仮止め程度のものです。

粗い針目の意味は、比較的早く作業ができることともう1つ、同じ3mmだと皺が寄ってしまう可能性があるからです。

粗い方が融通が利きます。

マチの部分も縫い代の内側の影響のない数ミリのところを同じように固定。
大容量バッグ:縦50cmx横75cmxマチ25cm。「著作権侵害」への配慮でリメイク部分の取っ手を隠して撮影。

取っ手もちゃんと付けましたが、取っ手だけは古着のワンピースに附随の「ロングタイ」の使わないのを利用しています。

よってお写真の枠からは除外させていただいたのです。

写真では、4点のブランドバッグが保存袋に入った状態で4点収納してあるのです。

横にはゆったりと2点が配列欲並んだ容量、収納しながらも重なりによる新たなる傷みが起こらないような効果があると思います。

「バッグというものはこういうサイズであるべきなのだ」という固定観念で縛られていたら製作することはできなかったと思います。

側面から見た様子:ピンタックをスタイリッシュに入れていますのでルーズな印象は解消。マチ25cmの姿です。

大容量バッグであっても野暮ったさが解消されたスタイリッシュな出来上がりになったと思います(^-^)。

あとがき

バッグの作り方1つとっても、生地を新品で購入して作っていくことだけではない可能性を探っています。

本当は、商業として自由に古着などから作ることができれば。。と無限の可能性を感じますが、「著作権の遵守」があるためにそれは難しいことなのです。

それでも、図解や、一部の撮影のみにとどめて、その「ノウハウ」はお伝えしていけるのではないかとぎりぎりで頑張ったのです。

これが、現在ピクチャレスクにできる精一杯のこと、どんどん気付いたことは発信してまいります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古い自作クッションカバー・古着スカート・ちりめんはぎれと複数分野の材料で作ったバッグ収納のための大きなインテリア収納バッグ【1384】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1343】【1348】【1375】で、実家の新築の合計7点の低反発クッションカバー作りを過程や完成品でご紹介しました。

中身の低反発ウレタンは、このたび使用のゴブラン織り薔薇柄カバーの中身から4点抜いて再利用させていただいていたものでした(初告白)。

何しろ10年以上前に製作したゴブラン生地を使った低反発クッションカバー、結局は持っているだけで使い道が無かったクッションだった4点でした。

中身のウレタンだけを抜いた4点のカバーのみが残ったこのたび、同じブロックパーツを裁断して集めたパッチワークに仕立て、大容量バッグを作っていきます。

大きなバッグを作るので不足の部分が出てきますので、あらかじめ別生地を用意。

その生地というのが、古着のタイトスカートからの引用になります。

部分的にリメイクが入りますので、「著作権の侵害」に考慮し、写せる最大限の範囲にとどめ、一部図解で示したいと思います。

①ゴブランクッションカバー解体②はぎれのちりめん生地③古着スカートという3つの方面から集めた材料で作った大容量のバッグ

パッチワークでどこまでエレガントに仕上がるのかは、毎回のテーマです。

薔薇柄はエレガントな雰囲気をくれる頼もしい柄です。

パッチワークで柄はぶつ切りですが、天地の向きを統一しながら丁寧に作っていきます。

1パーツは縦12.5cmx横17.5cmです。柄の向きを天地の向きに揃えました。
まずは大きなシートを2枚作りました。縦の長さが不足している状態です。
1.5cmの縫い代で横に細長く繋げたら、都度アイロンで両割りし、まずは縦に溝の両端にステッチ。
裏面はこのようになっています。横長に繋げた次に、縦に繋げていき、その溝もステッチしていくのです。

果てしない作業ですが、いつかは完了します。

こうした地道な作業の果ては美しいパッチワークシートが出来上がります。

あとは通常のひと繋ぎの生地のように考えて進めていくのです。

取っ手はもう生地が無いので、別生地。ちりめんのでこぼこ感がゴブランに合うような気がしました。

ベージュのちりめん生地がいよいよわずかになっていたところで、ここで最終の利用となります。

今思うことは、1生地を完全に使い切るのに随分年数がかかっていることです。

1m以上の生地は1点のバッグの製作にはかなり多めだということが分かります。

この取っ手には、接着芯も貼りましたし、同じく在庫がラストの「ソフト厚芯」も入れ込みました。

そして定番の4本ステッチで固定して立派な取っ手になり、ゴブランの生地にレベルが合っていきます。

出来上がりサイズは、縦50cmx横60cmxマチ無し。横60cmは大きなボストンバッグ級ですのでビッグです。
この空間の部分は、写すことをひかえました著作権のある元はスカートのベルベットラメドット生地を使用。
斜線の部分にベルベットの黒のラメドットを追加。3cmのダイヤキルトをかけました。イメージしてみて♪。

素敵に出来上がったのでお見せしたいのはやまやまなのですが、すみません<m(__)m>。

こうして、足りない部分をお洋服の古着でまかなうというアイデアは、初めて取り入れたことです。

裏地:カーキ色でいろんな表地に融通の利くカラーです。
サイドの様子:ゴブラン程の厚みのある生地の場合こうして自然にマチができます。
最低でも7cm程度は膨らんでいます。
柄を壊さないためには、せっかくの広々と出ている柄をマチで遮るべきではないとの判断です。
底は「わ」になっているので、こんなごわごわ生地でも比較的角は出やすいです。

底は柄の向きがそれぞれ整った2面をつなげて、パッチワークと同じように溝の両端をステッチして最終的に1面にして「わ」として作っていきました。

もともと1枚の生地だけで作る時には柄の向きは「わ」の場合片面が反対向きになるのに、パッチワークの場合は両面とも正位置に配置できるという新しい発見も。。

ブランドバッグを収納している時の様子:サイズ縦50cmx横60cmxマチ無し。ふんわり感が出ています。

こうして、中に目的のブランドバッグを収納したところで、インテリアとしての「容器」のような存在になったのでした。

あとがき

バッグ収納の為のバッグですから非常に大きなサイズになります。

元はクッションカバーだったゴブラン織りの生地でしたが、わざわざパッチワークにして不足部分を他の素材からも引用して残したかったのです。

それは、当時でしか入手できなかったと思われる希少な生地が、年数が経過するともっと価値が高まったと感じたからなのです。

生地屋様にはあんなにたくさんの勢揃いしているように見えますが、「一発屋」も多く、その時の出会いが重要なのです。

ダイナミックなまでの「多品種小ロット化」の現実なのです。

そのような構造や事情をうまくつかみ、自作の価値に当てさせていただいております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>四つ角が余分であることを四角カバーの折れが実証、無駄のない八角形へ変更したバッグ用のリムーバブルな底板カバー【1383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年頃ですが、底板にカバーを作って、「くるみ底板」と称した底板製作を「オーダー」の形でやらせていただいておりました。

その時にハイブランドバッグのサブバッグの沈むような底部分の解消に、メインバッグとしても十分持てるような丈夫な底板を追加するということを自前の持ち物でも検証。

それがこの2点の底板になります↓。

2点の底板。内蔵の「ベルポーレン」という折れないプラスチックが角丸にカットして入っています。

長方形の四角いバッグの底なのだからと長方形で作ったわけですが、よく見ていただきたいのです。

いずれも角が折れています、実際には底板カバーは余分な部分があるということなのです。

角の折り跡にご注目。折れているということは底に沿っていない余分ではないかと見ました。

その後、余計な縁の四つ角は最初から無しにする案が浮かびます。

そうして、現在5年後においては、四角い底用の底板カバーを作る際には決まって8角形モデルで作ることにしております。

内蔵するプラスチック底板も8角形にカットしたものを内蔵し、くるみ生地も8角形に裁断した型紙に変更したのです。

当時ちゃんと選んだ元の生地をそのまま活かすことができるメリット、解体に時間をかけ他の見直しも同時に行えたくるみ底板の仕立て直し

作り直しですのでいったんすべて解体しますが、一から作る時との違いは生地がそのまま再利用できることです。

特に、当時の希少な生地などであればなおさら、古いものにも価値は宿っているのです。

解体場面:一度解体。接着芯を貼ってきちんと作ろうとはしていたようです。

しかし、どことなく当時の作りの粗さが目立ちます。

5年も経過すると随分と作り方にも発展があることを改めて感じ己を労います。

そして、糸くずを取り払い、まずはまっすぐにアイロンをかけ直し。

そして、角をカットする作業をします。

ここでお伝えしたいのが、一から丸ごと8角形の型紙を作る必要がないということ。

角の部分だけの型紙を当ててカットする方法があるのです。

角部分だけの型紙の考案

このことはいろんなケースに応用・引用できますので是非。

5cm四方の型紙用紙の中心に向かって1か所だけ折ります。そして、三角部分をカットした小さなパーツを用意。
出来上がりの角:裁断の時に三角のパーツを角に当てカットして再び作り直したもの。

2枚仕立てのひっくり返しをせず、角を綺麗に出すために外表のまま1cmの縫い代で折り込み互いに縫い合わせる方法です。

待ち針をし、角をピッタリ重ね合わせながら、最後に端から2-3mm程度をステッチして完了です。

底板を入れるタイミングは、最後の長い直線を縫う際に入れれば十分です。

最初から入れても縫いにくくずれやすいので労力が無駄になってしまいます。

最後のラインのところの始め辺りのタイミングで少し折り曲げながら入れるとやりやすいです。

折り曲がって跡が付くことはございませんので大丈夫、そこがベルポーレンの良さです。

この削られた角が実際にバッグの底にフィットしやすいのです。

あとがき

サブバッグ的なものを気軽に日常使いのメインバッグに出来ることがあります。

その際に、足りない部分がどうしても底の強度です。

これさえカバーできれば、小物が1つ増えてワードローブが潤います。

実際には、素材の良さや素敵なデザインはサブバッグの領域をやすやすと越えていきます。

上手く活かせると古い品物の出番も多くなり、新しいものがそれほど必要なくなります。

新しいものを作る技術があるのならば、おのずと古い物を仕立て直す技術も生まれます。

こんな文化が是非とも広がれば良いと思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>マルチカラーの糸の色を当時の焦げ茶からベージュへ変更、約6年ぶりに解体して丁寧な仕立て直しをした大容量バッグの立派な姿【1381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび3回連続でお送りしてまいりました「仕立て直し」のシリーズ。

【1379】【1380】【1381】と連続の、このたびが最終の【1381】です。

①スツール用の低反発クッションカバーの仕立て直し(【1379】の投稿)↓。

②3点のトートバッグを裏地を追加したピンタックデザインへ仕立て直し(【1380】の投稿)↓

そしてこのたびの③は、ビッグトートバッグの一重仕立てのゆるゆるなルーズ感が気になる超大容量バッグを丁寧に仕立て直し、しっかりしたものに仕上げて締めくくります。

②の3点目もビッグトートバッグでしたのでサイズが非常に似ていますが、このたびのバッグが一番大きいサイズとなります。

この数年間のノウハウが高まったことで、様々な箇所において作り方が変わっていました。

当時のままの希少なその時だけの生地を大切に新しい形で活かす素晴らしをお伝えできればと思います。

コスパ良く生地を使用たラッセルニット横向き裁断の過去の製作、解体後の仕立て直しはバッグなのに縦が伸びるデメリットを解消した

解体した後、裁断し直しの本体:「わ」です。真ん中が底になります。縦20cmx横10cmをくり抜きました。

ということは、マチは20cmに出来上がるということになります。

柄の向きに融通があるため分かりにくいのですが、この向きは地の目に対して横向きなのです。

本体と取っ手でおそらく購入は1mだったと思います。生地を余らせず、フルに利用した記憶です。

当時の生地購入時の記憶が薄いですが、おそらく、広幅の生地を有効に使うために横取り裁断をしたと思います。

よって、横向きに裁断するという考え方で当時はコスパ良い生地の調達を工夫した個人使いの製作品です(2015年頃の製作)。

このビッグバッグには、その後布団も収納しましたし、ボリュームたっぷりの資材も収納して複数と用途で使わせていただきました。

エレガントな薔薇柄がかなりインテリア性を高めてくれていたのです。

「ダブルラッセル」という種類の生地が該当すると思うのですが、ネット検索でググっても薔薇柄などというのはかなりのレア生地、なかなか見つけることができないのです。

ただ、当時の表面的な考え方があり、今こうして解体後見てみると、横裁断したせいでバッグとして持ち上げた時に、引っ張られて生地が伸びてしまっている部分がありました。

もし、今この生地を調達するならば、おそらく、2枚仕立てにして、めいっぱいの生地幅の横並びに裁断ができるサイズへ小さくしてでも地の目に忠実に作っていたでしょう。

そうした過去の拙い考え方や作り方を今こうして現在の技術をもって仕立て直しできる機会が大変嬉しいです。

糸の色を当時の焦げ茶からサンドベージュへ変更したことでステッチが美しく映るようになった

このバッグ製作当時はそもそもミシン糸を50-60番で縫っていた時代。

現在はバッグに関しては30番を徹底しています。

過去は60番程度の細番手。解体しながら感じたのは、持ち上げる圧力がかかるバッグにはやはり30番が安心です。

そして、糸の色を変えたところも重要なポイントです。

焦げ茶は一見合いそうだと思われるでしょうが、マルチカラーにおいてはそういった判断は表面的です。

登場するカラーの濃い・薄いの中間の色を選択が正解なのです。

これはさんざんマルチカラー生地を扱ってきた者が糸の色に悩みながら導き出した答えなのです。

大部分は確かに焦げ茶。しかし柄の部分もそれなりの面積です。この薄い綺麗な色へ焦げ茶の糸は汚いのです。
サンドベージュの糸の色は平均的にどの色の部分にもなじみました。これが正解。

この生地はメッシュで穴が開いています。

裏に接着芯を貼ったその接着芯の色さえ白か黒かの選択が重要でした。

柄の部分に黒が透けることがないよう、白のニット芯を選択したことも糸の色選びに関係してくるのです。

裏地付きのピンタックは表地、裏地それぞれで行い、凹凸が反対になるところがポイント

表地は表へ突き出すように、裏地は凸面が内側へ隠れるようにピンタックをつまみます。

こうすることで、凹凸のコンビとして、表地と裏地がうまくぴったりと重なるという構造なのです。

ピンタックをする前に入り口の縫い代を折ってからやるというのも綺麗に出来上がるポイントです。

完成品を見ながらの「仕立て直し」の総まとめ

③仕立て直したビッグトートバッグ:<サイズ>縦50cmx横60cmxマチ20cm。

②の時は、縦横50cm四方だったので、こちらの方が横が10cm広いです。

10cmの違いはさすがに大きいので、大容量バッグと呼ぶにはふさわしいこの度のバッグです。

裏地も②と同じヘリンボンの厚手生地を設置。

裏地には接着芯は不要と判断し、表地だけの接着芯ですが、物を入れるとこんなにスタイリッシュです。

横顔です。きちんとしたフォルムは眺めていて大変気持ちが良いものです。今までの姿とは全く違ったものです。

あとがき

「苦労を買ってでもする」という言葉がとても好きです。

今その一瞬は長い長い歴史では、ほんの一筋の光の矢でしかありません。

「長い目で見る」というもう1つの好きな言葉と共に常に引き出しの中に入れている言葉です。

その後見るたびにうっとりとする心地を毎回感じることを考えたら、今の苦労などたいしたことではないのだということです。

当たり前に手間をかけていき、終わったら涼しい顔をする、そんなスタイルを大切にしてきたいのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>ピンタックをあしらう仕立て直しの結果がすごい、整然たるインテリア容器への生まれ変わりを遂げた過去の製作品のトートバッグ【1380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ3回にわたり、過去の製作品のハンドメイド品を仕立て直しています。

1回目の【1379】では、5年前に製作の2018年製のスツール用の低反発クッションカバーを角型から座面の楕円に上手く沿った楕円カバーへと変えました。

全部糸を解きほどいての仕立て直しなのでほぼ最初から作るのと同等です。

それでもその生地をそのまま活かして仕立て直すことの無駄の無さや気持ちの大きなリフレッシュをお伝えしたいと思っております。

当【1380】では主にトートバッグに主にピンタックを追加していきます。

3点中2点はすでに出来上がったところへ追加だけをするやり方、最後の1点は元々裏地無しであったことから、この機会を兼ね、全解体の裏地付けを含めたピンタックバッグへの変更となります。

なかなかのボリュームある作業ではありましたが、とても有意義でした。

では、是非変化をお楽しみくださいませ。

縁が曖昧なルーズなトートバッグがピンタックを施すことで劇的に生まれ変わる、180度反対なスタイリッシュなテイストになった

仕立て直し前の3点のトートバッグ:左2点は接着芯を貼った裏地付き、右は一重仕立ての無接着芯。

どれもだらんとしたルーズさがあります。

きちんと整ったラインがはっきりしたボックス型の方へとそのフォルムを変えていきます。

「あいまい」から「はっきり」への変化は、その見かけの物理的なことだけでにとどまらず、気持ちが引き締まるような「心地」の変化も生むのでした。

作業過程は映しておりませんので、次の写真からはピンタック後になります。

随分変わりました。

もともと縦長のサイズだったのですが、角がはっきりして前よりこちらの方が断然グッドです。
こちらは横長。前は縦が短くて物がこぼれそうだったのがピンタックだけでこうも変化しました。
縦横50cm四方のビッグバッグ:もう迫力満点。このようなサイズのビッグバッグはなかなかレアです。

ここへプチプチを入れている事業用の資材品入れとして使っておりますので、出番も多く毎日見かけるバッグでした。

毎日見るからこそ見た時の心地良さを重視した仕立て直しだったのでした。

これは最初一重で作ったのがかなり前なので、そこからこんなにも作り方が変わったことに驚いています。
裏地も持ち合わせの生地があり、これを利用。接着芯は表地だけに貼りました。

ピンタックは、最初の2点は表地と裏地が重なったままアイロンで線を付けてまとめてつまみましたので早く仕上がりました。

ただ、この3点目に関しては、本来最初から作る裏地付きのピンタックタイプは表地、裏地それぞれでピンタックをつまんだ方がラインが綺麗で寸法も正確です。

注意点は、裏地は内側へ隠れる方へ突き出すつまみ方で裏面で山を作りますので、出来上がりはピンタックが奥へ隠されることです。

表地は表側へ突き出す方が断然美しいですので、そのようにつまみます。

ピンタックをつまむ面が表地と裏地で違うということです。

そして、最後口の縫いとじの時にピンタックが凹凸で重なりうまく合体できるという仕組みです。

おまけ:ジャガードの裏面使いの良さを意外なカラーの裏面でアイロン台クロスとして仕立て直し

実は3点目の生地の裏面が結構素敵だったので、これを表面としてインテリアカバーで使います。

もともと、アイロン作業の箪笥(たんす)のてっぺんにクロスとして敷いていた本来の表面でしたが、3点目のバッグと同じ柄だということに差別化を付けたくて、裏面仕様で違った雰囲気にしてみたのです。

実際にこのようにインテリアクロスとして使用しています。

今思えば、何年か前に購入のこの生地、気に入って多めに調達していたようです。

バッグに余ったからインテリアクロスにしたというのがこのアイロン台クロスにしたきっかけ。

当時しっかりこの生地をしっかり見ておらず、裏面がこうなっていることをこの仕立て直しの機会に初めて知りました。

あとがき

ここで仕立て直しシリーズの第二弾が終了したのですが、最後の第三弾というのは、同じビッグバッグのもっと一回り大きな一重仕立てをこれも全解体の裏地付きで仕立て直します(【1381】記事にて投稿)。

こちらにも裏地を付けていきますが、この度のビッグバッグよりも生地が伸びるタイプでやや難易度があるかもしれません。

そちらの生地もこの度の生地と同様もう今は売っていない生地で、その当時限りの素材なのです。

そう考えると、生地の希少さ1つとっても、この仕立て直しの意味があるわけです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>5年前の製作の未熟な技術からの成長、5年後に仕立て直した薔薇柄のスツール低反発クッションカバーの楕円型がスタイリッシュになった【1379】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大みそかにこの記事を書いています。

年末に特に大きなことも成し遂げられず、今年2023年の残りわずかに相応しい作業を探っていましたところ、「これだ」という作業が見つかりました。

常に目にするたびに気になっていた過去の製作品です。

大きく3種ありまして、当記事では2018年製作のクッションカバーを2023年バージョンとして仕立て直しをします。

そして、後日の投稿では、1年前くらいのトートバッグなのですが、更にひと手間加えてスタイリッシュな使いやすいバッグへ変えていきます。

そして、更に後日の投稿で、10年くらい前の大きな入れ物として使用の今でも毎日目にするビッグトートバッグの仕立て直しです。

このことを通して、ミシン製作を続けてきたこの5年間で変化していた技術とアイデアを実感することがまず1つです。

そして、仕立て直しによって腑に落ちたその気持ちでリフレッシュして今後もその実用品にお世話になるという見通しを確認することです。

年末に3つ目までは行けませんが、2つ目までは現時点で完成しています。

この体験を通して、1つの物を長く使う姿勢と長く使えるような物を追求するきっかけをお届けできればと思います。

木製座面のスツールの低反発クッションカバーの仕立て直し、粗い簡易な四角い作りからスタイリッシュな楕円形へと5年後に発展した

2018年製のスツール用クッションカバー:単純な四角ですが、実は座面は楕円形なのです。
クッションカバーをリッパーで解体し、中身のウレタンに座面を当てます。

このウレタンは、厚みが無いので2重で重ねて入れ込んでいました。

今後も引き続き二重で使います。

ウレタンに丸い角の部分を作図します。
型紙を作ります。とりあえず縫い代1cm込み、角を半径5cmの円をコンパスで描きました。

やや角が布が余り過ぎますので、角を半径7.5cmの円へ変更します。

余分をカット。「半径が大きくなるとカーブのとがりが削られる」これを知っていると他の製作にも役立ちます。
こんなところです。縫い代込みで無駄のないスペースが確保できました。
実際に解体した生地に当ててみます。ウレタンよりも1cm以上ゆとりがありますのでOK。
型紙通りに2面とも裁断。
裁断完了しました。
一応薔薇の向きがあるようで、向きを両面正位置に統一。
「リボンひも」も解体して、今度は以前の2cm幅から1cm程の出来上がりへとスタイリッシュに。

細くするのと同時に、以前は十文字結びだった野暮ったさを解消。

縫い代込み40cmの長さで横は3.5cm幅のパーツから仕立ててゆきます。

全部で8本作るところが少し時間を要しましたが、かなりの変化です。

両面縫い合わせの前にひも8本を各角に2本ずつ仮縫い設置。
中表で2枚を縫い合わせ。空き口は左端。(ごめんなさい。このアイロンの線は意味がありませんでした。)
ウレタンを入れるので結構広めに左端を空けました。
ひっくり返す時、実際に座る時に引っ張られるので、パンクしないよう二重縫い。
ミシン後、カーブ部分などを切り込みを入れてラインを綺麗に出す融通を利かせます。
ウレタン2枚を入れ込みふっくらとなりました。この後空き口を「はしごまつり」で手まつりして縫い閉じ。
はしごまつりの口の様子、だいたい良いのですが、右の方に玉止めが見えてしまいました(^_^;)。
完成です。椅子のフォルムになじむクッションのデザインです。登りやすく座りやすいと思います。

思うようにカーブラインのクッションが出来上がりました。

1つ思うことは、ウレタンのカットもラインに影響するので、「いい加減なカットはまずい」ということになります。

ウレタンへのカーブの作図こそ慎重にされることをお勧めします。

あとがき

このたびの仕立て直しは、ほぼ全解体でしたので、一から作り直しに等しいものでした。

それでもあえてこの生地を使った理由が、この生地を気に入っていて特に不満が無いから捨てない決意をしたことにあります。

こうして仕立て直しをわざわざする気になるのも、そもそも最初の段階の生地選びをしっかりした気持ちでやったかどうかさえ影響してくるということなのです。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り⑧>この秋に連続自作の複数のカーテンと低反発クッションカバーがインテリアに上手く溶け込んでいる様子を見て締めくくる【1375】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2023年の秋、数か月間にわたりましてシリーズとして投稿してまいりました、カーテン作り。

まるっきりほどいてやり直しするという苦労もしながら、2023年の12月で複数のカーテンが完成し無事設置まで完了。

このたびは、これらのカーテンやクッションカバーをインテリア内で俯瞰した眺め方をする回。

それぞれのお部屋の雰囲気にちゃんと馴染んでいるのか、生地のカラーの選択がどう活かされているのかなどをお伝えできればと思います。

キッチンは葉っぱモチーフに統一、リビングはカラー配置を重視しの自作品、インテリアの中に溶け込むカーテン・クッションの存在を眺めた

では、全製作品のクッションカバーとカーテンをご紹介してまいります↓。

ピアノの椅子カバー:こちらはリビングテイストなので薔薇柄にしています。優し気なイエローベースの大花柄。
キッチンのダイニングチェアーカバー①:カーブを描いた椅子になじむカーブラインで製作。色違いの茶色の方。
キッチンのダイニングチェアーカバー②:上と色違いのライトグレー。上と濃淡のコントラストが立体感を演出。
キッチンのダイニングチェアーカバー③:柄が変わります。ひもを結ぶ位置が奥にぴったりとすることが可能。
キッチンのダイニングチェアーカバー④:上との色違い。素敵なオリーブグリーンの中間色です。

上の2色は、別のカラーだとはっきり分かる違いがあるにもかかわらず、トーンが同じにそろえてあるような生地屋様の製造に脱帽。

キッチンのダイニングチェアーカバー⑤:キッチンでは4脚が基本設置、こちらは予備の椅子で種類も違います。

背の方から椅子を見る方を正位置としています。

柄の向きに天地がありますことがよく分かります。

キッチンのデスクチェアーカバー:四角い椅子には、四角い型紙の方で。背付きはリボンひもは必要ありません。

キッチンにパソコンがあるので、デスクチェアーであってもこの場所に合わせた「草木柄」を選択しているところがポイント。

あくまで、お部屋全体の整頓としては、キッチン内に置いてある椅子やカーテンはすべて「草木柄」という統一の仕方をしたのです。

最初のピアノ椅子カバーの写真を今一度。。ピアノはリビングにあるので、柄のテイストが違う選択でした。

それぞれのお部屋のテイストに合わせて、お部屋ごとの雰囲気を作っていくことへのインスパイヤ―になればと。

以上が、低反発クッションカバーのすべてで、全7点でした。

続きまして、カーテンを見ていきたいと思います↓。

縁側用カーテン:片方左側だけで横幅180cmの大きな窓です。これで片側半分なのです。

このモカベージュのような色、細かくは、ペイズリー柄がマルチカラーです。

もし、生地選びに困った場合は、融通が利くのは茶系、壁の白やベージュや木製の色などに失敗せずに馴染みます。

メインカーテンとレースカーテンが両方柄の時のコツ:粋(いき)に映るのは、柄が同じであるということ。
柄が全く同じというミラクル:こういう全く同じ柄という偶然が楽しいです。フラワー+ペイズリーのコンビの柄。

実際に、生地屋様も驚いておられました、偶然にも柄がほぼ同じなのです。

そうであれば、柄と柄が重なり合っても混沌とせず、すっきり感が出ます。

1つ1つの「ヒダ」を片方で15個程度、両方で30個丁寧に作ることの成果がここに現れます。

ほどいてやり直す前はこのヒダとつなぎ目が重なり不格好でした。

その後、つなぎ目を耳を使った両割りでできるだけ薄く工夫し、「袋縫い」を取りやめたことが出来上がりのすっきり感につながりました。

その後の作業のヒダの事を考えますと、特に厚みのあるこのような生地では「袋縫い」は決してお勧めしないです。

つなぎ目で「耳」を利用するのですから、このように裏側で両割りされてペタンコになっていれば十分です。
そのかわり、端っこラインは、「耳」であっても三つ折りしてすっきりとさせます。よく触る場所は丈夫に。

実際の既製品では、ここが耳のままのものは、特にレースカーテンで経年のほつれが見られます。

それを三つ折りしておく経年後の効果は必ずあると見ています。

レースカーテンの柄の向き:はっきり柄が映る真ん中辺りにお花みたいなモチーフに天地の向きがあるタイプ。

レースカーテン地も柄の向きがあるタイプの生地を利用したことになりますが、カーテンであれば、上下だけ意識すればそれでよいですので、是非ご調達の際には柄をじっくり眺めてから作業をお勧めします。

この縁側用のレースカーテンの素材はニットみたいに伸びるタイプの素材でした。優しい風合いの素材です。
裾の床との距離:これが遠方の物を製作の場合難しいですが、メインカーテンよりも少し上がっていると良い。

レースカーテンは、やや短めに裾上げを意識し、メインカーテンはレースカーテンを覆うイメージです。

メインカーテンはひきずるぎりぎりが見た目が良い:5cm以上上がってしまっているのは見映えが悪いです。

引きずらないけど、隙間もあまりないという難しさがあります。

可能なら、裾上げの前にシミュレーションし、計って伸び率なども含む寸法を決めると失敗が無いと思います。

個人の部屋のカーテン:横幅は片方90cmの窓です。サーモンピンク無地が壁クロスと調和。

お部屋が変わりました。

壁に柄があることは個性的なお部屋ですが、そういう総柄の壁のお部屋ならば、カーテンは無地がお勧め、インテリアがバランスよくすっきりとまとまります。

やや長めの仕上がり:最初短すぎてやり直したら今度は少し長すぎ。もう少し上がっても良かったです。
完全に無地ではない無地ライクの勧め:とはいえ柄がないわけでもなく、控え目な皺加工のようなジャガード。
こちらも「耳」が来ていながら三つ折り始末をした端っこ。
メッシュ芯の上下のステッチの効果:既製品では上下ともステッチが入っていないことがほとんどです。

ステッチが入ることで表から見るとステッチラインが目立ちます。

だからこそ、糸の色をできるだけ生地カラーに馴染むようなピッタリの色で選ぶことがコツ。

実際、全く同じサーモンピンクではないのですが、パステル系のピンクカラーのテトロン糸30番を使いました。

糸目はどのカーテンも共通で3mmです。

こうでもして、安定感あるしっかりと固定されたカーテンを作りたかったのです。

ハーフ丈の窓用のカーテン:ライムグリーン色です。ハーフ丈の110cm用。

ハーフ窓用のカーテンは、むしろ、窓枠から下へはみ出した方が窓全体を確実に覆いますので、あまり丈の長さを神経質に気にする必要がありません。

作業としては、このカーテンが一番早く完成できました。

丈や幅が短いだけで、ここまでカーテン製作の時間が変わることを実感した体験でした。

このグリーンカラーの生地は、もともとカーテンであったものをリサイクル。

なんとか壁の薔薇の葉っぱにリンクできるのではないかと選択したのでした。

すべての端3cmを空けた効果:真ん中の重なりでカーテンの隙間を埋めてくれます。

「大塚屋」様のレシピ通りに製作。

この3cm空けた場所からヒダが始まることの意味が隙間が空きにくいことに効果を発揮。

実際に現在の賃貸のお部屋で使用の既製品のカーテンは、真ん中がここまでの3cmという分量をとっていないので、隙間が時々空き、手で調整するストレスがあります。

そう考えると、この3cm空ける仕様というのが大正解であると考えます。

真ん中だけでなく、左右の端も3cm空けていますので、すべての端がこのような仕様になっているのです。

このように途中部分の重なりにも影響しています。
カーテンの閉め方や利き手の兼ね合いでどちらが上ということは決まっていませんが必ず重なります。

このお部屋のカーテン2つにもレースカーテンを設置しましたが、写真に写っていませんでして、申し訳なかったです。

レースカーテンは薔薇のジャガードの白です。

レースだけはあえて壁と同じような薔薇柄にそろえた柄物にしたのでした。

これも拘りで、メインカーテンとレースカーテンの重なりを同時に見た場合、片方が無地ならもう片方にはジャガードが入っていた方が華やかさのバランスが良いという考え方。

さて、次はお部屋が変わりまして、再びダイニングキッチンへ。。

その後のお直しで上部の隙間を解消したミニカーテンの作り:特に必要のないヒダを装飾として入れています。
カフェカーテンでもその他のカーテンと同様にベルトも作り、フックもあります。
カフェカーテンの両端も三つ折り始末しています。

この柄、最初の方でキッチン内にあるダイニングチェア用のクッションの柄とよくマッチする「草木柄」です。

以上です。

たくさんのカーテンをいろんなお部屋用に作り、全部で3部屋分の合計9点のカーテンを作りました。

あとがき

低反発クッションもカーテンと同じく、最初から作り直す場面がありましたので、訓練期間のようなものだったと振り返ります。

一度失敗しないとメソッドがなかなか見つからなかった、苦労を体験したその先の出来上がりは確かな姿です(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り⑦>カーテンのボリュームにバランスを合わせる、留めベルトの幅と長さがたっぷりと優雅な60cmが縁側には正解【1369】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在カーテン作りをシリーズで①から順番にご紹介しております。

一からほどいてやり直し、腑に落ちたものへと作り直した苦労の連続の実体験から、お役に立てるノウハウがたくさん見つかっています。

数時間程度で作ってしまえるなどと言われているカーテン作りですが、実は奥が深く、いかようにも出来上がることができるということでは、作り手の考え方が色濃く反映するものです。

今後30年もの期間はゆうに使っていくであろうと見越したこのたびのカーテン、今この時の短い時間の苦労をしておきながら、後で見返すたびに「これでよかった」と納得するようにと考えています。

おうち生活を好むタイプのピクチャレスクが作るカーテンということでその拘りをご覧いただければと思いますし、「縁側」という日本らしい家屋のカーテンであるところも興味深いと思います。

いよいよ、このシリーズは最終の段階の作業を迎えました。

製作の最後の⑦は留めベルト作りです。

これも既製品のロープでくくる方法もありましたが、カーテンの生地の色や雰囲気に上手くなじむには、既製品のロープは展開が少な過ぎました。

妥協をするくらいなら、共布生地で作っていく方がしっくりと馴染むと思いますし、きちんと作ればおそらくロープよりも長持ちできるのではないでしょうか。

横幅180cmもの窓と厚みある高級カーテン用の「ベルト」、長さや幅のバランスをじっくり考えボリュームあるゆったり感の60cmを導き出した

既製品のベルト36cmでは長さが足りず全くカーテンをまとめられませんでした。よって型紙はアレンジ必須。

これは通常よくある窓の横幅80cm-100cm程度の窓用のカーテンに相応しいベルトで、長さが36cm程度。

このたびのボリュームある60cmの長さのベルトにするためには、この通常レベルの長さの型紙をまず作り、真ん中を切って延長するという型紙の作り方をしてみました。

ごめんなさいね、そのアレンジの様子を写した写真が残っておりませんでして、ご説明だけになります事ご了承下さいませ<m(__)m>。

<アレンジの仕方>

作った型紙の真ん中をカット。

そして、別の用紙に真ん中を空けて型紙を当てて、全体が60cm程度の長さになる位置へ改めて、左右を写し取るのです。

その時に山の高さを高くし、幅を広げます。

ただ、このやり方、長くなった分カーブの部分の多くがストレートなラインになってしまいスタイリッシュではありません。

これでもよければ、これで進めますが(私はこれでやりました)、納得できない場合、テーブルなどの机の脚下にビニールひもなどを挟み込み、大きなコンパスみたいに、先端に鉛筆を結び付けて円の一部のカーブを利用します。

もし、フォルムにこだわりたい場合は是非「大きなコンパス法」でトライしてみて下さいませ。

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フックの作り方は、こんな風にしました↓。

フックの共布仕様:縦15cmx横3.5cmの細いフックを作成。四つ折り観音開きです。

2枚のベルトパーツを重ねて縫う際に両サイドに挟み込みながら設置していきます。

四つ折り観音開きは片方が重なった方でもう片方が「わ」であるというアシンメトリー。
私見ですが、出来上がりは「わ」が正面に見える方が美しいかなと。
あらかじめ挟み込む先端にこんな風に先端付近に横に並んだ固定のステッチを入れておくと歪みません。
ひっくり返しで作るのですが、2枚のベルトパーツの短い横辺とカーブをコの字に縫いひっくり返します。

あらかじめ、返し口である横の長い辺はアイロンで縫い代を折っておくのが綺麗にできる秘訣。

そうして、縫い閉じて出来上がりです。
実際にベルトをフックに通した場面。
なんとなく雰囲気出てきました。

あとがき

その他のお部屋のカーテンも一緒に1つの投稿として出来上がりの全体像をご紹介する回を<カーテン作り⑧:最終章>としてまとめたいと思います。

実はこれこそが一番のゴール、「インテリアコーデ」に当たる場面です。

お部屋の家具との調和や全体を見渡した時のその中のカーテンの存在などを映します。

少し間が空きますが、最終章の⑧は【1375】で投稿です(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク