ダイニングキッチンの椅子の座面は釣り鐘型、椅子自体の形に合わせたカーブを取り入れた低反発クッションカバー製作【1348】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の【1343】では、正方形の低反発クッションカバーを製作するにあたって、柄の向きをそれほど意識せずとも、最終的にリボンの位置を決めることで正方形ならではの融通性により正位置の柄の向きに出来上がることができるという内容をお伝えしました。

ところがです。

ダイニングキッチン用のチェアには、スクエア型は、全く沿わなかったのです。

背の部分の椅子の座面が丸見えです。
全面を見るとクッションが飛び出し過ぎていますね。

これは、椅子のフォルムにクッションがそもそも馴染んでいないからです。

そこで、このたび、今一度見直し、そもそも椅子のカーブに沿った型紙を作っての製作をし直しました。

カーブを取り込んだデザインの低反発クッションカバーの製作の幕開けです、パンパ~ン♪。

まずは、試作見本でなじみ方を確認

座面の形に上手くなじみました。
背の部分の座面もちゃんと覆われました。
美しいですね。

型紙は後程ご紹介しますが、ここに、取り付けリボンも設置する形で製作していくことになります。

1つここで試作についてお伝えしておきますと、試作では、中身のクッションが40cm四方を使ったので、きつくてパンパンです。

そして、低反発シート自体も少しへこんでいましたので、後で低反発をカットしてゆとりを持ったサイズ感へと変えました。

ポイントは、低反発シート自体をカットして調整したところにあります。

実際にお店で売られている低反発シートはスクエアが多く、デフォルトで気を利かせた38cm四方であるものも日本製では見られました。

よって、型紙はどちらかというと38cm四方に相性が良いサイズのに設定しました。

型紙のご紹介

カーブの部分はこうして手で椅子に跡を付けながらその線をなぞって決めていきます。
左右両方共このようにあてがって、一度両方を鉛筆で描いたら、均等になるよう後で調整が良いです。
なんとなくカーブラインがが見えていますね。
左:短い方:縦41cmx横45cmx1枚、右:長い方:縦61cmx横45cmx1枚。

サイズに示した縦はトップの真ん中の一番長い部分です。この左右のパーツ同士の段差の意味は、「キセ」です。

中身の低反発を入れた時に入り口の空き口が重なる部分を10cmと見込んだ結果61cm-41cm=19cmの差となっています。

よく、ネット上での型紙は20cmの差で分かりやすく作られていることが多いようです。

作り方

まず、完成のイメージです。こんな感じで張り詰めた感じでなく、ややゆったりとした感じに仕上げます。
長い方の真っすぐの線に伸び止めテープ12mmストレートを貼ります。
そして、12mmの伸び止めテープ幅に従い、三つ折りステッチ。
ジャガードなので分かりにくいですが、左上部分は裏面。
短い方のパーツも同じく三つ折りステッチ。
長い方を中表に上から15cm分アイロンで折り曲げ。
ここで、待ち針で固定箇所を留めます。
次に中表のまま、今度は短い方のパーツを下側のカーブの線に合わせながら合体して、待ち針。
こんな風に重ねると、結果的に上が5cm程の差で短い方が控えられています。
ちょっと生地の種類が変わりますが、端から7mm程を地縫い。
カーブのところもずっと縫います。パンクしないよう7mmをお勧めです。5mmは危ないかな。
そして、このようにひっくり返して表に向けます。
また生地が元に戻りましたが(^_^;)。。U字に2本のステッチで固定。
1本目は端から2-3mm、2本目は間4mm程度を開けたところを綺麗にステッチが並行になるよう意識。
出来上がったのですが、再び裏に返して端の縫い代がしっかり隠れているかをチェック。
ここで飛び出しているほつれた縫い代の端っこの糸は綺麗にハサミでカット。

このやり方は、「袋縫い」の仲間だと思います。

ロックミシンなどを使って端を覆わなくても縫いとじてひっくり返してステッチで固定することで塞いでしまう方法です。

とてもエコノミーなので別の場面での応用を見込めます。

共布リボンの型紙と作り方

共布リボンx4枚:5cm巾で40cmの長さにしました。

生地を型紙に合わせてカット。

四つ折り観音開きにアイロンで織り目を付けて、短い辺の縫い代も隠しながらぐるり1周ステッチをして完了です。

型紙に真ん中を起点として10cm間隔で4本のひもの縫い付け位置を書いておくと便利です。

カーブの入った低反発クッションが無くても、スクエアをカットすればよい

さて、後半は、低反発クッションのカーブフォルムを探し回らなくてもカットすれば大丈夫だという製作例です。

使用してあるので型がが崩れていますが、低反発クッションの中身はこんなスポンジケーキみたい。
38cm四方のサイズのものが2点です。

もともとここにスクエアの不織布カバーで覆われたりしているのですが、それは廃棄。

そして、まず、カーブのあるフォルムに低反発自体をアレンジしていきます。

こうして、先ほどのカバーの短い方の型紙を使い真ん中をきちんと定めてカットする部分を決めます。
マジックで左右ともに印付け。
この赤い印付けは、両面ともやります。クッションの厚みがあるので、ずれずに正しくカットするためです。
ハサミも一気にカットせず、こちら側の半分くらいをカット。次に反対側からも半分くらいをカット。
そうして、出会った地点を確認しながら切りそろえます。
そんなに神経質にやらなくてもだいたいカーブ状に削れていればOKとしました。

低反発の内袋の製作

少し手間をかけますが、これも望ましきゴールの為です。左の型紙では長さが不足。
左の先端から+4cmの45cmの部分で右側の長い方の型紙を折り、内袋の型紙として使います。

厚みある低反発が入った入口を縫い閉じるわけですので、ゆとりが必要だからです。

横の45cmと同じ縦が45cmという型紙になります。縦横同じ長さという点が覚えやすいですね。

ここは低反発を投入した後の最後の縫いとじの場面。きわどい場面です。

先程決めた縦横45cmの釣り鐘型の型紙を2枚良い。

まずは、ここに映っている投入口の縫い代1.5cmを先にアイロンで折っておきます。

そして、折ったまま、縫い代1.5cmでUの字に縫います。

そしてひっくり返し低反発を投入した状態がこれです。

待ち針が斜めに刺さったのは、自然な物理的な兼ね合いからの結果。

これが一番やりやすかったです。

投入口の縫い閉じは2度縫いがお勧め。二度と低反発が姿を現すことは今後ないでしょう。

お洗濯の時には、この内袋ごと洗濯ネットに入れてお洗濯、もしくは手押し洗いです。

これがそもそもクッションカバーみたいですが。。。あくまで内袋です。

内袋といってもキュンキュンに張り詰めた感じではないところが特徴。

完成です。サテンの裏地素材なので、高級感がありますね。でも外に姿を現すことはないのです。
先程作ったカバーに内袋ごと当ててみます。
こんなサイズ感で、中身はカバーよりもひかえたサイズに出来上がっています。
3種のラインナップです。おっと、こちらは逆さです。柄の向きが逆ですね。
ダイニングキッチンの場合、座る時にこちらから見ますので、柄の向きがこれです。

椅子によっては、デスクチェアなどで、反対に前面側がカーブになっているものもあります。

常に、椅子の座面の形において、カーブは奥なのか手前なのかも注意して見るようにどうぞ。

あとがき

低反発クッションは実用的ですっきりとしています。

現実的に腰を掛けるという作業はふわふわの分厚いクッションにはありえないことです。

よって、様々な椅子に引用するクッションカバーは低反発、時に高反発となるかと思います。

高反発が果たしてカーブにハサミでカットできるのかについては、ハサミの種類を「鉄ばさみ」というものにすれば可能だと思います。

よく切れるので、その辺に鉄ばさみを転がしておかないよう慎重にカバーをしたり、箱にしまいながらお使いくださいませ。

実は、私の実家が新築がありまして、カーテンやクッションカバーを続々と作っているという今があります。

是非この貴重な経験をお伝えしたく、この度も、スクエアで失敗したところからのカーブでの成功までを記録として残しました。

インテリア雑貨は、実用的である面とおしゃれ感の2つを同時に追求していきたい欲求が高まります。

選ぶ生地についても、とても楽しい瞬間ですが、お部屋となじむのか、椅子とよく馴染んでいるのかなどもポイントとなります。

じっくりと考え、長く使っていけるものになれば、出来上がるまでの苦労が「コスパの良い手作り品」という価値と引き換えになると思うのです(^-^)。

手元から目を離されませぬよう、ミシンのフットコントローラーが接触不良の末期の急に動き出すケースの時の目線の注意【1347】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近あるものが故障をきたしました。

それは、ミシン製作には要とも言える、「フットコントローラー」の故障。

あれっ?と異変を感じたのが1週間ほど前。

そして、時々接触が戻り、動き出してはまた次の開始時には踏んでも反応しないを波のうねりのように繰り返しながら、ついに先日全く反応しなくなりました。

ここで製作がひとまず不可能になってしまいました。

急いで新しいフットコントローラーをネットで注文。

JUKI社製シュプールTL25専用のフットコントローラー:YC-485というモデル。

現在は到着を待っているところです。

完全に壊れていなくて時々接触が復活する時がこの1週間頻繁にありました。

今回の投稿は、まさにこの時々復活する時が注意するべき時であるというお話です。

ついつい大切な基本の「手元を見る」ことを忘れがちなペダルの故障

足元のペダルが壊れたということで、踏んでもびくともしない、そんな時に思いっきり踏んだり、手元から目をそらし、足元を見てしまうことがありました。

これがとても危ないのです。

急に動き出すのがいつなのかは予測できないので、ペダルの踏み込みが深い場合恐ろしいことになりかねません。

もともとミシンは新調にペダルを踏むという使い方だったはず。

このような緊急の時に思わずそれを忘れ、注意が散漫になることで、思わぬ事故になりかねません。

手は決して針の付近に近く寄せないようにご注意下さいませ。

そして、いつものように踏み込んでも反応が無いなら、諦めて、深く踏み込まないようにすることが安全です。

アダプタータイプでよくある接触不良、アダプターも永久パーツではない限りあるアイテムだということ

以前シェーバー(脱毛器具)でもアダプターの接触不良がありました。

あの時も、同じで、すぐにダメにならず、時々また復活したりしながら、波がうねるように機能が降下していく様子でした。

こうした特徴を覚えておきながら、まず、最初に接触不良に気づいた時にすぐ次の新しい商品を購入するぐらいが時間のロスが無いかと思います。

私は、今回欲を出してしまい、まだまだ使いたいと思ってしまい、結局注文が遅くなりました。

この記事を書いている本日はミシンをやりたくてもできないのです。

もうパタリと動かなくなってしまいました。

1週間の期間があったわけですので、すぐにもう寿命だと割り切って次の注文をしながら、時々使える状態で作業を何とか続けて商品を待つというのが時間を無駄にせず、効率が良いです。

あとがき

少し話が別の事に逸れますが、パソコンも同じ。

古いパソコンで容量が無い物をお使いの場合、急に環境が変化し、たくさんダウンロードやアップロードをするようになった私でいう2018年を思い出します。

2007年から使い続けたそこそこ当時は容量があったハードが壊れました。

もうとっくに時代が変わっていたのです。

あらゆるものをWEB上でパソコンを使って行う活動だらけの毎日に変わっていったことにちゃんと認識をしていなかったのが疎かったと思います。

2018年というのは、ブログもスタートし、そもそも今までやったことが無かったサーバーをレンタルするということも始めて行きました。

そして、会計ソフトも導入と様々な作業をパソコンで本格的にやっていった年です。

そして、多くの写真も掲載するためにますますパソコンの容量を圧迫していき、これまでのスペックでは難しいというところに来たのです。

パソコンの場合はミシンと違いバックアップも重要で、今回のミシンでいう1週間復活したりすることがあった状態の時にこそ、バックアップをして、その後の全く立ち上がりもしなくなった時に備えるということで何とか基本的なデータを継続していくことが必要です。

機械が壊れていく時の特徴がそれぞれ類似していることから、「今やっておくべきこと、できることはないか」と冷静に考えることが重要ですね。

今後もし同じような場面に出くわしたことがあれば、今回の事がお役に立てれば幸いです(^-^)。

<カーテン作り②>柄に向きがある場合はカーテンの左右が自然と決まってくる、柄のどの部分が方向を決めているのかの把握【1345】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびカーテン作りの実体験をシリーズとして記録にまとめています。

本格的なカーテンを作ったことはこれまでありませんでしたので、実質初めての製作となります。

今回は、②の過程におけるポイントになりまして、柄の向きがある場合の把握の仕方についてのお話です。

花柄やペイズリーは一見方向などが無いように織られているイメージですが、よく見ると今回取り扱いの生地には方向性がありました。

そのことから、こんな場合もあるのだという例として、方向のある柄を正しく活かす見方でカーテンの上下の向きを決めていきます。

ペイズリーとフラワーコンビの柄

レースカーテン地:ペイズリーとフラワーコンビ。

このようにパッとみたとところ何の方向性も無いように感じますが、よく見るとありました。

この指をさしたモチーフがところどころ登場しています。

登場したこのモチーフの向きはどれも一方方向だったのです。

ここでもこの向きで配置しています。
ここも同じ向きです。
葉っぱの中にもお花柄が入っています。この柄の向きが天と地をはっきり指定してくれています。

と、こんな感じで、この「かぶ」みたいなフラワーモチーフが必ずこの向きで織柄として出ていることから、この向きを注目ポイントとして、上下の向きを決めたのです。

全体的な柄の様子:先ほどのポイントの柄が真ん中付近に2つほど位置しています。

あとがき

ボタニカルな柄は向きがどうにでもなるように織られているジャガードも多いようですが、今回の場合は、ある1つのパーツをすべての箇所で登場する様子を見てみると向きが一定でした。

というこは、柄の向きに「方向性あり」と考えられます。

ボタニカルな柄の場合、葉っぱの向きが目安になりやすいです。

葉っぱは天に向かって生えていますので、その自然のリアルな生え方に従った向きが天地である上下を決めてくれることになりますね。

まずは葉っぱが1つの柄の向きの決定のバロメーターになるかと思います。

何か、そんなところにも、自然の姿が柄になって人間の使う身の回りのインテリアになっていくことの素晴らしさを感じています。

さて、こんなスタートを切りながら、カーテンを初トライして作っていきます。

途中山あり谷ありでしょうが、独自のフィルターにいろんな苦労をこして美味しいコーヒーをお届けできるようじっくり作っていきたいと思っております(^-^)。

<カーテン作り①>コスパ良く高級カーテンを作る、生地を真ん中でハギにした合計4枚の用尺の計算の仕方【1344】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、カーテンを初めて本格的に作ることになりました。

実家の新築のお部屋のカーテン類を作っていくことになります。

まずは、大きな窓の縦200cmx横180cmが2枚というサイズのカーテンをいきなり作っていきます。

とはいえ、過去に「なんちゃって風」に、色違いの上下の柄の生地(遮光機能などは無し)をつなげた簡単なカーテンは経験済です。

今度はしっかりと仕様書を生地屋様にいただきまして、仕様書に沿いながら他の方のYouTube動画を参考にさせていただきながら作っていきます。

そんな実体験をこうして記録におさめ、YouTubeに投稿させていただきます。

シリーズ物になっておりまして、①-⑦くらいまでの区切りで作業の段階ごとに分けてブログも並行して書いていきます。

このたびは、まずスタート時点の生地選びに関しての「用尺」「寸法」の解説です。

縦が200cmの窓には縫い代はどのくらい見込んで生地を購入すればよいのか。

横幅は窓が180cmもあるのに生地幅は155cmしかないからどのように作っていくのか。

いろんな不安や疑問をクリアしながら、「なぜ」とそうして作業した「理由」などに重点を置きたいと思います。

そうして、カーテン作りが楽しく、余計な費用をかけずに素敵なインテリアになるのだという証明が出来たらいいなあと思っております。

カーテンには「ひだ」が必要である、「1.5倍ひだ」の意味

現在の住まいのメインカーテン:モカ色でドットジャガードが気に入り2002年に購入。
現在のイオン(旧ジャスコ)のワゴンにて。
現在の住まいのレースカーテン:こちらも既製品。同じくイオン(旧ジャスコ)のワゴンにて2002年に購入。

いずれも一般的によくあるカーテンのイメージです。

この写真は私の現在の住まいのカーテンなので、今回作りたい実家の窓よりも横幅は狭いですが、この1.5倍ひだは同じ形に出来上がるイメージとしてはズバリです。

今回作るカーテンの窓のサイズ。図の横の縮尺が悪く、こんな縦長ではないですが<m(__)m>。。
下に影で見えているのは窓、ベージュはカーテン地、窓の1.5倍分の生地はこのくらいの余分。

1.5倍ひだというのは、ひだによってつままれてクシュっと縮んだ分にもっていかれる生地の余分が窓の横の長さの半分の寸法必要だという意味。

上下の余分は多めの縫い代です。

よって、生地購入は窓の180cmx1.5=270cm、ここへ左右の三つ折りの縫い代分3cmずつを足して、270+3+3=276cmが片方の窓分の用尺です。

しかしです。売られている生地幅の現実的なことを考えますと、276cmも幅がある生地はほとんどありません。

どれもがせいぜい150cm程度まで。

そうすると、2枚はぎにして生地をつなぐということをする必要があります。

そうすると、生地ははぎがある左と右それぞれで合計4枚必要だということです。

そこで、少し心配ごとが起きます、「余分過ぎないかな?」という思いです。

それは正解です。

計算で、どのくらい余分なのかを確かめます。

155cmx2=310cm。縫い代をここからおよそで引いていきます。

310-3-3=304cm。

この304cmは本来必要であった276cmに対してどのくらい余分なのか。

304-276=28cmと出ます。

どうでしょうか。カーテンのような大ぶりな横に広がるクシュクシュしたアイテムでの28cmなど大した余分ではないと考えられます。

もちろんこの28cmで最後にベルトを作ることもできるので、ここで本当に欲しい276cmへのカットも良いかと思います。

ただ、このまま作っていくということが反対に楽ちんなのです。

よって、このまま作っていくことにしました。

その余った分は大丈夫なのかなのですが、後の段階でひだを作っていく時に生地屋様にいただいた計算式に当てはめる際に、縫い代などをステッチした出来上がりの横幅を測ってから行いますので、その時に28cmの余分は均等にならされるのです。

この28cmの影響がどこに出るのかというと、ひだ山の高さやひだ同士の間隔が狭くなるなど。

それでもたくさんのひだ山分に28cmが割り振られて消えてしまうような感覚です。

よって心配はご無用だと見て取れます。

文章では28cmが余っていたのに、ここでは34cmと書いてあります。
縫い代の左右計6cmを引いていないからで、34-6=28cmに一致しますのであしからず<m(__)m>。

あとがき

カーテンは、見せるためのもの。

閉じていてもインテリア、開いていてもインテリアとして映えさせたいものです。

そこに「ひだ」が役割として活躍します。

ひだが無ければ、カーテンを開けた時に上のラインが手前にぐおーんと突き出しみっともないのです。

その突き出しをひだをあらかじめ作って収縮しておくことで突き出していないように見えるという「機能」なのです。

さらに、そのひだ自体も美しく作るために「メッシュの芯」を丈夫に内蔵することになります。

折って縫うだけのような単純作業の集まりのカーテンですが、どの作業も「機能美」の集まりだということに作りながら気づくことになります(^-^)。

用尺を節約しながら紐付けのタイミングで柄を正位置に整える、正方形ならではの融通性を活かした低反発クッションカバー【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーを作っていきます。

この企画、実は一度失敗しております。というのもカーブの椅子にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい「正方形」が何らかのお役に立つかもしれないと失敗作ながらご紹介させていただくことに致しました。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題の解決として後日の記事でアップします予定の2ステップ目にも少しだけ触れて終わりたいと思います。

とにかく重視するところは、最初の生地選び、そして柄の向きが正位置になるように出来上がるかどうかというところになります。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地は、草木や花柄などのボタニカルなタイプも多く、柄に向きがあります。

せっかくなので、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいじゃないですか(^-^)。

3種の柄の向きがある生地で正方形の低反発クッションカバーを作る(40cmx40cm用)

40cmより少し控えた38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。
柄が正位置:地の目通りに見た場合。
1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すため。
1本だけではほつれが出てきてしまうから二重なのです。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。
「ひっくり返すと先に折って下になっていた方が上にかぶさる」という仕組みです。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置がもとの型紙から見ると、サイドに付ることが柄の向きが正位置になるポイント。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせてに列ともステッチすると丈夫で、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だから15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対ですね。
こうして椅子を見ることが多いので、これが正位置の柄の向きで正解。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていませんね。椅子がカーブしたデザインだからです。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、今回と全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:端切れで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感ですね。

これぞインテリア。

完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使って作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さですかね。

カーブタイプはそのデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところですね。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えることになります。

もったいなく生地が余ることになってしまいますが。。

また、余った生地の使い方などは追々ご紹介していきたいと思います。

カーブタイプは手間をかけていきますが、ずっと使っていきたい好きなクッションになるための少しの苦労なのです。

では、後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地が再び登場しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

ステッチがパステルマルチカラーの水玉柄にできるだけ重ならないように工夫した6cmサイズのダイヤキルトの効果【1339】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ダブルナップサック製作を続行中です。

今回は新しい生地でまた製作していく最初の段階。

ダイヤキルトをレースカーテン地にかけていく場面です。

選んだレースカーテン地は、裏地のブルーの生地に合うように後から探したものになります。

<裏地:ブルー>ナイロンタフタはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

もともとストックにあったこの綺麗なマリンブルーに合わせた表地を後から探す中、可愛らしいカーテン地を発見。

<表地:白xパステルマルチカラー水玉>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

水玉には黄色も入り、パステルマルチカラーが優し気です。

裏地のブルーにも色がリンク。

そうして、薄手であるいずれの生地にもダイヤキルトをかけていくということに決めました。

注意喚起!、作図無しのダイヤキルトはうまくいかない

最初、表地の水玉周辺のドットに合わせて線を引かずにキルトができないかと考えてやってみました。

作図無しのキルトは線が歪み美しくはありませんでした。

3列でリタイア。ステッチがカーブを描いてしまい、とても無理がありました。

幅が均一ではないと分かる裏面。
6cmのダイヤキルトの正式な作図風景。
ダイヤキルトシートの完成:地と同じ白糸30番で、美しく均一にダイヤキルトがかけられました。

水玉柄をできるだけ邪魔しない6cmのダイヤキルトをかけた効果

6cmの効果:キルトのステッチが水玉にできるだけのらないように避けられています。

どうしてもダイヤキルトは両方向からなので、どちらかの線が水玉に乗ってしまうことがあります。

ただ、このキルトのサイズを選ぶことで水玉を避ける工夫にはなりました。

もし、3cmだったら、4cmだったら、5cmだったら。。などと考えると、6cmで水玉同士の中間を通ったところから始めていくと水玉にぶつかりにくくなります。

水玉同士の間にステッチを入れるイメージに一致したのが6cm。

この向きの水玉は6cmですが、もう反対の向きだと7cmくらいになるので、水玉に重なる部分がどうしても少しはできてしまうのです。

あとは、地が白で白糸がとても馴染んでいることも重要です。

パステルカラーの水玉に白糸が重なることは、黒糸などが重なるよりもはるかになじみます。

よって重なってもなじむような糸の色を選ぶことと、そもそもの生地の作りが白ベース+パステルカラーであったことの良き出会いが美しく仕上げられたことのポイントだったと言えます。

あとがき

例えば、チェックの柄に格子状のキルトを作図無しでかけるのも冒頭と同じ結果になりそうです。

やはりキルトにおいて、作図はマスト作業ではないかと。

結局この手間を惜しんでも、後で時間をかけた苦労が待っているだけなのです。

カーテン地でここまで素敵な物が作れるのだという例としてこのキルト地のナップサックの完成をお楽しみにどうぞ。

そして、この度は、表地にも裏地にもダイヤキルトをかけますので、それがどんな出来上りとなるのかというところも注目です。

裏地のナイロンタフタも薄手過ぎるので、キルトによって普通地程度の厚みが必要だと考えたからです。

キルトがかかった裏地は皺が寄りにくいので内側を見渡すと、すっきりと整ったように目に映るのではないかと思うのです(^-^)。

本革レザーは動物を可愛がることに反する、フェイクレザーは動物は守れても環境を汚染する、そこまでして「レザー」を新規に製造しなければならないのだろうか【1337】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、2023年5月に出た本、「皮革とブランド 変化するファッション倫理 :西村祐子 著」を読ませていただきました。

この記事投稿の現在は2023年8月ですので、まだ出版されて間もない新書の部類として読むことができました。

いつものように図書館です(^-^)。

薄手ながら内容も注目の事柄を網羅、大変読みやすいのですが、本革レザーの歴史から今後のサスティナブルな社会を見通した内容で、ファッション分野に関わる業者の多くの方がきっと興味を持って読まれるであろうと予想しています。

これまでの本革レザーとの向き合い方の変遷

牛革パンツ(焦げ茶):本革レザーはきめが細かいしわが美しく手触りもさらりとしているのが特徴。

10代の頃から革物が好きで、ベルト、靴、バッグなどは当然革物を選ぶという選択をしてきました。

今思えば、30年前のヴィンテージ物というアイテムを使っていた時代に自分もいろんな革製品に興味を持ち購入していたと思います。

それが、ここ近年ぐんと世の中の動きが変わり、本革レザーをたやすく持つことに対しての考え方も変わってきているようです。

そもそも地球にとってかけがえのない命である動物を捕まえ、嗜好品にしていくことのむごさを今一度考え直す時代になったのです。

その他毛皮などもそうです。

毛皮品も好きでした。中古品で「サガミンク」などをお得に2010年代前半主に購入してきたことがあったのですが、2018年辺りで一掃。

現在は手元に毛皮は残っていません。

ただ、本革レザーの牛革や羊革はワードローブに古着で取り入れている現在です。

本革の滑らかな質感、きめ細やかな皺は到底フェイクレザーが及ぶものではありません。

ただあくまでも古着です。

高額な金銭を「新品」に投入することはありません。

ということで、ヴィンテージ物好きで洋服、家具に及ぶまでインテリア全般も中古品でまかなうスタイルを続けて20年くらいになります。

古着好きな者のハイブランドバッグの購入の仕方と集め方

これはあくまで私の例です。

某ハイブランドバッグの高価格なバッグにあこがれはありません。

そもそも、「ほしい」と思ったことがないのです。

バッグも自分の目で見て、中古品の中からコスパの良い物を探すそのスタイルこそが楽しみであり得意分野であるために、新品を購入することがとても私にとっては「損」でしかないのです。

よって、女性の成功の証(?)として象徴されるかの有名なハイブランドバッグを持つことはこの先もないと思います。

あのデザインがあまり好みではないこともあるかな。

ただ、ハイブランドバッグ全般に関しては、デザインはかっこよくてスタイリッシュで注目しているのも事実。

中古品でもハイブランドでそろえてコレクションを自分なりに作っているのです。

そうして、ひと通り集めたら、もう必要を感じなく、それ以上集めていません。

私の中では、無限に集めていくものではない「限りあるコレクション」というところで終止符を打ったのでした。

ベルト、靴も使い道の多い黒中心ですが、時々差し色としていくつか持つという程度で現在はもう集めることはストップしています。

以前靴も60足くらい持っていましたが、かかとの交換のコストや出番の偏りを考えると現在の15足程度を平均的な出番で割り振れる持ち方に落ち着いています。

ベルトは、これも以前60本くらいでしたが、人間の腰はたった1つww。

現在は減らし(「ベルト市」などと称してヤフオクなどで売った)、靴と同じ15本程度です。

バッグは、メインバッグ10点程度とサブバッグ10点程度です。

気が済むまであれこれ集めてきたという感じです。持っているだけなのでそれらは使うことはありません。

たまに使うバッグは、別で5点程。これらも新品購入は1つもなく、すべてリサイクル品です。↓。

トップから時計回りに、
「グッチ」「ラシット」「エンポリオアルマーニ」「イランイラン」「ケイトモス」「ケンゾー」。

誰もが持っている「ラシット」様でさえ中古品購入なのです。

その他拘りは、持ち手がくり抜き型が好きなことですね。

特に本革レザーにこだわっていなくても、いくつかは部分的に使われたりしています。

本革レザーの代わりにフェイクレザーが製造されることのジレンマについて

なぜ、こうまでしてメーカー様は「レザー」を作ろうとするのでしょうか。

商売上の利益の追求があることも1つあるかと思いますし、商売としては延長のようにロスなく続けていけるから、本革レザー→フェイクレザーという変化だけなのでしょうか。

ブランディングの維持の為であることも予想はしますが、そのことを語られることはなく、「サスティナブルに対して向き合っているイメージ」をあえて打ち立てているように思えます。

本革レザーをやめてフェイクレザーでの製造は結局大量生産にすることでの利潤の追求を継続し、フェイクが早く劣化してしまうことで大量のごみが短い期間で出る未来になりはしないでしょうか。

そこに懸念を持っています。

製造者様やメーカー様の願望だけではこんなジレンマが今後も続出するのではないでしょうか。

それほど「やめる」という極端なことが難しいのですね。

歯車を急に止めてしまうことで犠牲者が出るということもあるから大きくは思い切って素直に対処できない事情があると見受けます。

私ができることは何なのか

本革レザーに関しては、すでに作られて出来上がっている過去のヴィンテージ物はせっかくなのでお直しして末永く使っていくということで良いと思っています。

ただ、今更、新品で本革レザーのバッグ、靴、ベルト、コートなどを購入することはありません。

「ヴィンテージ物を購入することの意味」というのを「古き良き味わい」だけでなく、「既存の余ったものをコスパ良く使う」という意味もあるとしてお伝えできればと思います。

古着探しの中でコスパの良い物を購入できたという成功は、今後新品には難しいことです。

どれも世の中の厳しい事情の中で「いたし方なく」製造された様子が出来上がりに現れてしまっていて、古い物の方が断然良質なのです。

それでもハイブランド様は価格をうんとアップしてでも高級路線を今後貫きます。

そういった分野も一部ではニーズがあるかもしれませんが、無理した製造は破綻してしまうかもしれません。

後で貼りますYouTube内では、「なめし」加工についても少し触れています。

日本でも現在はある一区域にとどまる地場産業。

なめし作業は、出来上がりのきらびやかなバッグとは対極にあるその昔は「社会の末端」のような位置付けの作業として敬遠されてきました。

よって、その作業が写されることもあまりないみたいなのです。

どうしてもなめしの段階で出る「悪臭」や「汚れ」がその美しい出来上がりのバッグと対極にあるのです。

そもそも本革レザー製品作りには、そういった苦労する過程があり、表に出してブランドの価値を損ねぬようこれまで隠されてきたと思われます。

あとがき

まずは、一人一人が、本革に対して環境の面を考慮しながら自分の考えを持つことが大切だと思います。

もしかして、考え方は全く同じではないかもしれなく、私のような中古品など持ちたくない方もいると思います。

じゃあどんな方向性で行くのか。

全く無関係ではない、慣れ親しみ何らかの形でこれまで関わってきた本革レザーです。

一人一人がまず考えを持つということからのスタート。

無関心が一番いけない、ちゃんと考えねばもう地球が危ないのです。

そして、製造メーカー様は、根本から考え直し、本当に今後その素材で製造していくのか、もうやめるのか、それぐらいの極端なジャッジの時が今ではないかと思うのです。

大きなゴミ箱をミシンの隣に設置は作業の邪魔、遠いとこぼれる、使わない陶器のコーヒーカップを使ったノーストレスな糸くずの捨て方【1336】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ダイヤキルトをかけることで糸を通常よりも多めに使用することがあります。

そんな中で、ハンドメイドキルトというの「は機械の自動キルト」の一繋ぎと違って1本の線のステッチごとに区切ります。

そうしますとそのたびに「玉結び」「玉止め」を行うわけです。

プチっと糸を切ることは基本的に全くしておりません。

どの糸も頭と尻尾は必ずどこかへ隠したり、結んで始末してすっきりさせているのです。

それと同時に糸くずも出ます。

最初に余らせていた糸15-20cmくらいの上糸と下糸で2本、縫い終わりの15-20cmくらいの上糸と下糸で2本の合計4本。

1本の線で4本が必ず糸くずとして出るわけですので、たくさんの線の集まりであるキルトでは非常に多くの糸くずが出るのです。

このたびは、この糸くずを都度どのようにしてゴミ箱へ捨てているのかということのご紹介です。

いろいろ試行錯誤を経て現在に落ち着いたある方法があります。

ゴミ箱はミシンのすぐ隣では邪魔になったり時には倒れる、遠ざければ糸くずが捨てにくくうまく入らないジレンマから考えた案

以前は、ゴミ箱をミシンのすぐ横に置いていました。

この方法は誰でも最初に考えることだと思います。

しかし、大きな面積の生地を縫う場合などには、下に垂れ下がった生地がゴミ箱を倒したり、ゴミ箱の中に入ってゴミ箱内の糸をもう一度すくいあげてしまうことがあったのです。

そのことにとてもストレスを感じ、ゴミ箱を遠ざけて腕を伸ばして都度捨てている期間がありました。

ところが、ミシンの方に集中しているため、ゴミ箱からは外れることが多く、結局床にたくさんの糸くずが落ち、最後に拾うという作業に時間がかかるというものでした。

これをここ最近まで仕方が無くやっていました。

ある時、ふと使わないコーヒーカップがあることに気づき、「これかも♪」と思いまして、小さめのコーヒーカップをミシンのデスクではなく、隣のアイロン台の上に腕をのばせる範囲で起きました。

見事成功でした。

オレンジ色の20番糸がぎっしりのプチゴミ箱:最後に一度だけこれをゴミ箱へ傾けて捨てるだけ。

糸くずもピンポイントで投入できますし、ずっとためておいて、作業の最終の後始末の時に一気にゴミ箱へ糸くずを捨てるだけ。

コーヒーカップを傾けてのほんの2-3秒の事です。

このやり方はストレスが無く、現在も続行中です。

ポイントは、ミシン周りに置くと近すぎてコップが倒れたり生地に引っかかるので、ある程度遠くでありながら腕が届く範囲内ということ。

そして、コーヒーカップのようなやや重みのある入れ物で容量の少な目のコンパクトサイズが邪魔にならないことです。

あとがき

ほんの些細な事でも、気持ちよく作業できることが長い目で見て効率的で良い製作ができることにつながると思っております。

コーヒーカップはただコーヒーを飲むだけのものでもないようで、独自の使い方もあるということの例。

全く同じケースに限らず、「物」の使い道をアレンジしたり常識的な使い方をいったんフラットにして、改めて新しい使い方を考えてみるのも良いかと思います。

そうすると、もったいない捨てられ方をするようなアイテムも実は別の活躍の場所があったと再認識できるかもしれません。

そうしますと、物を大切に使っていくということができ、その購入時の価格のコスパも上がるのです(^-^)。

<糸調子>11号でも帆布の織りはブロードをはるかにしのぐ特殊なもの、縫った反対側の糸調子がなかなか合わない状態の解決策【1335】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は【1335】という番号なのですが、実は少し前の【1303】でも全く同じ生地で糸調子の記録を残しました。

同じ生地でありながら縫う箇所が違うケースだからなのか、全く同じ糸調子ダイヤルではなかったことでこのたびも別の記録として残しました。

今回のケースも見ていただくと、いかに「これだ」と簡単に解明できない難しさがあると言えます。

このたびの実験では、糸調子ダイヤルを【1303】では「3」周辺でお伝えしていましたのに対し、「3.5-4.0の間」で何とか合ったという結果でした。

随分上糸を引き締めていますが、この理由がはっきりとはわかっていません。

ただ、このたびは、下糸の段階からボビンと一緒に糸調子を合わせていったところから動画があります。

後で貼りますので是非(^-^)。

まずは下糸の設定からのスタート

下糸はボビンに入れてクレーンのように吊り下げたときに、鈍く下がっていく感じがベストだと言われています。

糸は20番というデニム用などの太糸です。
ボビンケースに入れて吊り下げてみて糸調子を確認。
クレーンのように糸で持ち上げると鈍く下へ下がっていく感覚がベストとのこと。

最初、全く固まって下がらなかったので、ネジを「ミニサイズのマイナスドライバー」で緩め、今度はスルーッと勢いよく下がり過ぎたのでまた戻すという調整をしました↓。

マイナスドライバーでボビンのネジを絞めたり(右回し)、緩めたり(左回し)で調整します。

そうして、再びツクレーンのように吊り下げその鈍い下がり方を確認したら、下糸の調整はこれで終了です。

上糸の糸調子の設定のポイント

この後、上糸を、糸案内にスパンでありながら3穴とも通し、糸調子ダイヤルは占める方向の「3」周辺へ調整。

スパン糸は2つ穴だけ通すという「取説」とは現実は違うみたいです。

20番という特殊な糸のせいなのか当たり前に3つ穴とも通しています。

3.5-4.0の間がいろいろ試した中ではベストでした。

このたびは、これくらいの糸調子ダイヤルがベスト。それ以上、それ以下だとよくなかったです。
地縫いをアイロンで割った次はこのように表側からステッチを入れます。
ステッチの裏側、つまり下糸側の様子です。満足はいきませんがこれが限界で許容範囲としました。
地縫いの両面:どんな糸調子でも上糸側は調子がとれる範囲が広く、問題ないです。
下糸側が乱れやすく、なんとかこの状態がせいっぱいの綺麗さだったのがこのたびです。
ステッチ:表面からのステッチはどのダイヤルでもほとんど綺麗。問題は下糸側なのです。

やはり、下糸側は腑に落ちない様相をしていますね。

まだまだ本当は緩いと言った感じです。

しかし糸調子ダイヤルは3.5-4.0の間でやってもこれなのです。

めいっぱい糸調子ダイヤルを4.0にした場合の結果どうなったか

実験的にやってみたのですが、上糸の糸調子を4.0まで絞ると今度は良かった上糸の糸調子が狂い始めます。

強すぎる様相と同じのひきつった感じが現れてきます。

そうするとやはり、限度は3.5周辺だと言えます。

なぜ、【1303】では「3周辺」でよかったのに今回の【1335】では「3.5周辺」と糸調子ダイヤルが上がったのか

この原因はよく分かっていません。

【1303】の方が、もっと今回より厚みがあったはずなのに。。

【1303】は両サイドから三つ折りをした3重でした。

【1303】の時の実験では、三つ折りのステッチを同じ生地で「3.0」周辺で合いました。

なぜなのでしょう、今回も同じ程度の二重や三重の重なりです。

「生地の地の目の向き」や「16番ミシン針の先の消耗」が原因なのでしょうか。。

まだまだ解明できていない点はあります。

今回の記録のまとめ:11号帆布は縫いやすいが縫いやすいことと糸調子は別物で「織が硬い」ことで糸調子を絞める方向に調節する意識

最後にこのように実験しました。糸調子ダイヤルがブロードなどと同等の1.5-2.0では到底うまく縫えません。

上の写真の「反対側」と言う方の糸がループ状になってしまっている状態を糸を1か所切って引っ張ると、スーッと外れます。

これは、糸がしっかり埋め込まれていない、つまり糸調子が緩すぎることの証拠です。

下の3.5周辺の場合「反対側」というのが許容範囲に整ってきています。

ただ、まるっと合格であるとは言い難く、完全ではないところで今回の記録とさせていただきました。

これをもっとうまく美しく縫い目が出るようになるコツが見つかれば、その時は是非アップさせて下さい。

糸屋様の貴重な言葉を思い出す、「下糸は番手を変える必要がある」というお話

実は、この糸を購入する時に、あれこれご質問をさせていただきながら納得して購入した経緯があります。

糸屋さんは、上糸も下糸も20番でやるとうまくいかない確率の方が多いことをご存知なのかも。

「下糸を細い糸(50-60番など)でやると調子がとれる」というようなことをおっしゃっていました。

同じ太糸で行うことで、下糸側の糸が上手くいかないものなのかもしれません。

ただ、下糸を別の糸にして色だけは合わせていくなど非常に手間とコストがかかりますので今までやっていませんが、これが原因ならそうするべきかもしれません。

一度そのような実験もやってみるべきですね。

あとがき

よくデニムなども、「縫える/縫えない」でまず判断されますが、実際はそれ以上に糸調子がちゃんと合わせられる範囲なのかということの方が注目するべき点なのではないかと思います。

せっかく針が通っていかにも縫えている感じなのに下糸側の縫い目がぐちゃぐちゃというのは大変ショックで信じられないことです。

それは帆布やデニムの緻密な糸の折り目の硬さがもたらすことだと思います。

じゃあ糸調子ダイヤルを絞めれば上手くいくかというと、今回のように完全にはうまくいかなかったことでより分かりにくい、理解しにくい難しい素材だということになってきます。

以前8号帆布の時は接着芯も貼っていなかったのですが、こんなに悩みませんでした。

11号より8号の方が厚手なのにうまくいっていたのです。

それはなぜなのでしょうか。

一言でまとめるにはまだ私も学び足りない点がありますので、今後引き続き研究してまいります。

セルヴィッチデニムや8号帆布では地の目に対して垂直向きの横向きが上手く糸調子がとれなかったことを思い出します。

硬い生地では、地の目の向きでさえも糸帳を狂わせる原因になるということでしょう。

黒でジャガードという2つの共通点がコンビのナップサック、ハイブランドバッグのサブバッグになれそうなミステリアスさ生まれる【1334】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点ハンドメイドバッグが完成しました。

ここ最近連続製作の「ダブルナップサック」です。

サック型のデザインはもう1つシングルタイプの「ワンショルダー兼リュック」というのがありますが、サイズがコンパクトにしてあり、今回製作の「ダブルナップサック」の方が容量は有ります。

メイン使いがリュック仕様なので安定感があるのが特徴です。

ここ1年ストックの生地の消化をしておりまして、ダブルナップサックで、めいっぱい面積を使ってできるだけ作るのですが、ストックの面積によって小さめのワンショルダーの方にすることがあります。

そういったこと関係なしにお好みもありますので、2種をデザインとして考案して生地をコスパ良く使い切るということを考えたのがきっかけです。

あとは、片方の肩だけに負担のかかる通常の斜めがけショルダータイプをやめておりまして、ワンショルダーの方もリュックのように使える仕様にとアレンジ済。

とにかくベースが両肩に背負えるリュックの機能を必ず設置するということにしているのです。

黒だけでできたナップサックの奥行きはジャガードが作る

「ダブルナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

表面に「ハード薄芯」を当て、5cmのダイヤキルトをかけています。

結果的なことですが、表地も裏地も薄手なので非常に軽いです。

次にひっくり返して内側を見てみましょう↓。

<表地:黒>ポリエステルジャガード:プリズム、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>カットジャガード、綿/100%、日本製。

裏地がカットジャガードの部分以外のベース地が薄手(薄でで丈夫な素材)で黒の接着芯の糊の点が透けてしまいました。

致し方がないのですが、やはりこちらのより薄手の方を裏地にしたことは正解です。

表地は、薄手ながら目の詰まった織りがされた全体に柄が散りばめられたジャガードですので丈夫です。

そこへさらにダイヤキルトステッチで丈夫に固定しています。

今回のようなジャガード同士の組み合わせは、のっぺりとした黒無地と比べて立体感があります。

片方だけなく両方の柄同士の組み合わせは、大小の柄の大きさに強弱が付き、類似の幾何的な模様であることで相性よくコンビになりました。

黒同士のコンビも良いものです。

ジャガードの良さを面白く使わせていただき、真っ黒なのにまるでコーデしているような気持ちになったものです(^_^;)。

【お詫びと訂正】動画内で、「カットジャガード」を「カットして貼り付ける」とお伝えしましたが間違いです。 正しくは、映画などのカットのように途中でストップの意味。
「カット(休止)を入れて糸を替えながら変化を出して柄にしていく手間をかけたジャガード」というのが正解。
ごめんなさいね、勉強不足でした。

あとがき

以前にYouTubeにご質問いただきましたが、この表地の「プリズム」という名前の生地は、別の生地屋さんでは同じ生地を「プリズマン」とネーミングされていました。

いずれにしてもうまく付けられた名前だと思います。

すごくイメージが湧きやすく購入威力をそそる生地です。

この生地ともう1つ類似の生地は少しのデザインの違いがありますがほぼ同類。

どちらも定番生地で生地の「衣装コーナー」で見かけます。

ハンドメイドバッグを製作する際にエレガントな雰囲気のバッグにしたい場合、裏地にもご利用いただけそうですので、是非ご注目下さいませ。

左:ジャガード(黒)/右:ジャガード:プリズム(黒)・・・類似ですが少し違いますね。

今回の場合、裏地のカットジャガードに相性が良いのは採用した右の「プリズム」の方です。

柄の形がとがっていてはっきりとしています。

ただ、左もいろんな柄に対応できるという点では融通が利きます。

例えば、花柄などにもなじむのは左側だったりするのです。

今まで裏地にしか使ったことのなかった薄手のこのタイプの生地をこのたびキルトのおかげで表地に使えたことも新しい部分でした。

何も厚手のごつい素材だけが表地ということでもなさそうです。

キルトとのコンビということを考えると生地の使い道も広がります。

薄手でもなんなく表地にすることが可能なのだということになります(^-^)。