理由がある配置なら位置の邪道は無い、フラップにはマジックテープの「オス」をポケット袋には「メス」を設置【76】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在<同素材シリーズ>という同じ素材で全く別の5デザイン、①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックを連続製作中。

このたび、いよいよラストの⑤の製作に入りました。

当【76】の投稿は前半ですので、リュックの完成は次の番号の【77】でご覧いただけます。

前半工程では、フラップポケットに設置のマジックテープの「オス」と「メス」を「フラップ」か「袋」かどちらに付けるのかのピクチャレスクの判断をお伝えしたいと思います。

市販のものやレシピなどにもそれぞれその位置に配した理由が存在すると思うのですが、私もこれだとたどり着いた位置、必ずしも教科書通りではないという点にご注目いただければと。

<同素材シリーズ:ミニリュック-前編>くっつきに行くというアクティブな方を「オス」と決めた、フラップポケットのマジックテープ

フラップとポケット袋には、マジックテープを取り付けます。

「オス」というのは、固いごつごつした方、「メス」というのは、さらりとした柔らかい方です。

フラップには、マジックテープの「オス」、袋には「メス」を付けるという方針です。

小さいタブのマジックテープ仕様の場合も同じ考え方。

とにかく動きのある方、上からかぶせる方にオスを付けるというのを私は基本的な考え方としています。

それはこうした理屈、「マジックテープの開け閉めの際にオスを指が覆い、指によって防御されるから」というもの。

一方「むき出しのポケット袋の方には影響が無いサラサラのメスが付く」という現実的なシーンを考慮したもの。

これは、反対に取り付ける考え方の方がもしかして主流なのかもしれません。

特にむき出しの場合に、バッグの中でウールのアイテムである手袋やマフラーがくっついてしまうとげとげしい「オス」をどちらに付けることが接触を回避できる位置なのかを考えます。

柔らかい素材を引っ掛けやすい「オス」の位置がカギを握っているということです。

表地(黒地xパープル系花柄):風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。裏地(パープル):ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。

↑これまで①-④まで裁断して使用してきた残りの生地の写真です。

フラップポケットの取り付け:フラップには「オス:硬い方」を、袋には「メス:柔らかい方」を設置しました。
フラップポケットの完成:フラップの縦幅は7cmというボリューム。
その他の作業:前半の初期段階で金属パーツを取り付け。上はショルダーのDカンを並べ、底はDカンを両端に。

取っ手の位置は、上のDカンの外側に左右を配置、この場所にはパーツが並ぶのです。

このたびの進捗度はここまで。

次回の【77】では、取っ手の取り付けからスターとして完成に至ります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.19からおよそ5年半後の2025.03.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でもマジックテープは、はぎれによる三つ折りポーチで利用。

マジックテープの「オス」と「メス」の位置は、この時の考え方と変わっておりません。

ただ、フラップポケットにマジックテープを付けるということ自体をその後廃止。

ポケットの袋を別のデザインに、出し入れしやすさも優先しながら手探りでポケットから物を取り出す現実的な状況を考慮。

とはいえ、マジックテープがあることでセキュリティー性は高いので、目的によっては必要な「ファスナー」です。

そうなんです、マジックテープは別名「ファスナー」とも呼ばれ、あのジッパーと同じ種類の「機能」の附属品である見方なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ファスナーの端タブをチラ見せしたスタイリッシュさ、まるでポーチの延長のようなミニボストンショルダーバッグ【73】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび【72】からの続きの後半のミニボストンショルダーバッグの作業含む完成に至りました。

【72】では、おじさんの持っておられた取っ手付きのセカンドバッグのようなころんとしたアイテムを街角で拝見したところからの着想エピソードを綴りました。

後半のメイン作業は主にファスナー付け、そしてファスナーが載った口布と本体の合体がクライマックスの場面。

全体の流れを俯瞰して見てみると、ボストンバッグの作りはそれほど複雑でもないということを、「外表」の組み立て式のやり方が答えてくれているようでした。

同素材シリーズ:ボストン-後編>ファスナー自体をカバーする役割を兼ね装飾性も伴った機能美のファスナータブ

ファスナーを口布に設置する場面(左から右へ):ボックス枠をくり抜き、ファスナーを当てはめます。

この時に、丸見えのファスナーの端っこをくるみ込んで覆いながら、表からは両端スタイリッシュに現れるポイント的存在になりました。

ファスナーが付いた口布パーツと本体パーツの合体:「外表」で縫い合わせました。
リムーバブル底板の設置:左上は底板内蔵のカバーを縫いとじる様子、右下は、底に設置されたくるみ底板。
ショルダー取り付け:本体にはDカンを橋渡し役に設置、ナスカンはショルダーが本体と一体化するための要に。。

リュックもそうですが、取り外し式のショルダーのタブは、「本体の一部」と考えるのが望ましいと思います。

ショルダー自体を別の物に交換できたり、せっかくの取り外しの意味には奥行きがあります。

ミニボストンショルダーバッグ完成:<サイズ>縦14cmx横20/24cmxマチ7cm。

ポーチに取っ手とショルダーが付いたようなサイズ感やフォルムです。

複数の角度:くっきりと表れたラインになttのは、ややごわついたナイロン混の生地の性質の良い表れです。

このファスナータブに「機能美」の一面、ちゃんと役割を持ったデザインとして良い存在になっていて、スタイリッシュなのです。

課題点は、ステッチの糸の色の汚さ、黒を選んでいますが正解はグレーのようなマイルドな色でなければ柄の綺麗な色に対しては汚く映るのです。

このことは、後の製作にも大いに注意するポイントとなりました。

せっかくの美しい柄をステッチの色1つで壊してしまうのですから。。

そして、前半部分の投稿の【72】でも書いたのですが、「外表」に組み立てるまでは決して外枠にステッチを入れないことです。

これも美しい仕上がりになるためのポイント。

その他は、底のサイド部分の90度ラインを2021年で見直すことになりました。

縫い合わせの際の急カーブがきつ過ぎて難関部分になってしまっているのでした。

作りやすい仕様こそ、良質さ・美しさへつながることが間違いありません。

大きくデザインは変わりますが、緩やかなできるだけ大きな寸法の円の半径の一部を使ったカーブが正解だと思います。

お洋服とのコーデ例:映りが白っぽいですが、実はボトムは厚手デニムのノンウォッシュのダークブルーです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.17からおよそ5年半後の2025.03.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

上述の「難関」が発生している件について、2025年の見方をまとめます↓。

「難関など作らない、解消できる仕様を考え直すこと」というのが、その後のスタンス。

難関場所を作ってしまうことで条件のようなものができてしまうので、どうしてもそのデザインである必要は無いのではないかという考え方へのシフトです。

良い意味での「あきらめ」、一見後ろ向きな言葉ですが、随分その後の発展に貢献するような前向きな言葉だったのだと2025年では考えております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

街行くおじさんのマチ厚コンパクトポーチからの着想、ぎっしり詰め込むイメージで作るミニボストンのフォルム【72】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドバッグ製作では、<同素材シリーズ>という企画を続行中。

同じ生地で共通に全く別の5種のデザインを作ることで、デザインの違いの比較が顕著に。。良い研究になりその後のデザインの中での絞り込みに大変役立ちました。

5デザインというのが、①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックで、どれも立体的なフォルムをしている最もオーソドックスなデザイン。

このたびは、④に着手、後半部分を含む完成は【73】の投稿でご覧いただけます。

当記事【72】の前半部分では、ポケットを内蔵し・ショルダーカンをあらかじめ縫い付け・取っ手のいアイレットカンを取り付けた本体プレートが前後面共に完成したところまで。

主にミニボストン型を思いついたきっかけを中心に綴らせていただこうと思います。

<同素材シリーズ:ボストン-前編>メンズアイテムからの引用、当たり前のように作られたオーソドックスさが魅力

もともとバッグは、大昔は男性特有の持ち物でした。

洋服の定番デザインの多くもメンズ専用であることが起源であることも多いのです。

ある日、ふと街角ですれ違ったおじさんの「中身たっぷりポーチ」を目にしたことがあります。

ちょうどファスナーを開けて中を見ている場面ですれ違いました。

そのポーチは立体的でマチが大きく、非常に安定感がありました。

ナイロン製でファスナーが真ん中に付き、ちょんと取っ手が付いたようなセカンドポーチ。

あれが可愛い柄になるとどうなるのか。。などとイメージしたのがこのたびのミニボストン型になります。

左(黒地xパープル系花柄):表地-風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。
右(パープル):裏地-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。

↑①-⑤の製作に共通にこの2種を使用させていただきます。

ショルダーDカンの縫い付け:早期段階で取り付け。1)使いやすさ 2)見栄えの美しさ、3)取り付けやすさ。

意外と3)をないがしろにしがちですが、良質なバッグを作るためには一番大切な事であるとも言えます。

決して怠慢なんかではありません、作り方をシェアしていく上でも必ずここの問題にぶち当たるからです。

ファスナーポケットの裏側:あらかじめ表地にも裏地にも合計2個で取り付け。ミニバッグでは2個は充実。
「中表」縫い:カーブを含むデザインではこのやり方が綺麗。返し口をストレートの箇所で行います。
後に見直したこの時点での外枠ステッチ:これをしてしまうと最後の組み立ての縫い合わせと糸が混み合い汚い。
取っ手部分のホール作り:片面ハトメのアルミ製を利用、アルミ製は「プライヤー」がセットで見つかります。

「カワグチ」様の製品を使用させていただきました、ありがとうございました(^-^)。

本体パーツの前後の完成:ここまでがこのたびの進捗度。イメージが湧いてきましたね。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.17からおよそ5年半後の2025.03.13にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

先程の外枠ステッチの見直しのご説明の通り、後にこの外枠ステッチはプレートのみの完成時点で「無し」が正解であると考え直し。

返し口はボンドで仮止めするにとどめます。

そして、後半のファスナーの口布パーツとの縫い合わせの時に、「外表」で初めてステッチが1本のみ出るというのが綺麗だと解きました。

それでもぴたりとパーツの縁のラインが綺麗に重ならない困難さは、こうした作り方の限界、後に「外表」の縫い合わせを全面廃止してしまった2025年です。

「そうすると、もう作れるデザインなんてないのではないか。。」これが、ミニマムな少数のデザインに絞っていくためのむしろきっかけになりました。

枯渇した中で生まれる本当のミニマムさを後に知ることになります。

そこに行き着くまでには、このいろいろなデザインを作る過程は必要なことだったのでした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

1980年代後半に憧れた当時流行の巾着バッグ、サイズ感を縦長から正方形にしてハンドル付きの2wayで再現【70】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

様々なデザインへ初挑戦していった2019年、<同素材シリーズ>というものをスタートし、同じ生地を利用した全く別のデザインの5点のバッグを連続製作。

その5デザインというのは、①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュック。

素材を同じくすることで、デザインにより一層着目することができました。

その着目でまず気付いたことは、このたび完成の③以外はすべて元々取っ手を付けていたことです。

それなら巾着にも取っ手を付けることが同じ土台に立った比較ができるということで、これまではショルダーのみだった巾着バッグにハンドルを追加していく点がこのたび初です。

そうして、機能が追加されたことで高まる「価値」を見ていただければと思います。

<同素材シリーズ:巾着-後編>現実にある「一瞬」のハンドルが必要なシーンを考慮、巾着ショルダーバッグに加わった機能

ハード薄芯の内蔵:本体には、接着芯に加えてハード薄芯を全面的に内蔵。立体的な形のままをキープ。
ハンドルとショルダー用のDカンの位置関係:ハンドルは直接挟み込み。Dカンは隣りであり、反対側は対角線上。
「セキュリティールーフ」の設置:裏地生地にて。左上は使用中の場面、右下は使用していない時の収納状態。

右下のようなシーンでは、バッグの口が開きっ放しですので、セキュリティー性が弱まります。

ただ、出し入れのスムーズさはありますので、選択式に利用できるようにと、ストレスの無い使い方も取り入れているのです。

そんなセキュリティー性「弱」の時には、ルーフ収納を兼ね、内部の壁をフラップのように覆います。

実はこのフラップの下には、ファスナーポケットが隠れているといった構造。

安全性が弱まった時には、大切な奥のファスナーポケットの存在を「セキュリティールーフ」が隠してくれるのです。

「片面ハトメ/アイレットカン」のミス:大変お恥ずかしながら、到底売り物にはならない事態の失敗と未熟さ。

そもそも、打ち込みの時に、ダンボールを下に敷いていた不安定さは知識の無さでした。

不安定な状態でポンチで穴を開けた結果ずれたのでした。

さらには、もともレザー用のこうしたパーツを生地に使用するという無理強いは邪道なのです。

それでも何とかうまく設置できるのは、綿などの安定した素材に限られ、このたびの素材は、表地にも裏地にも頑強なナイロンが含まれ、こうした傷を入れる作業には不向きであったと後から振り返りました。

ミニ巾着ショルダーバッグ完成:<サイズ>縦20cmx横20cmxマチ10cm。とりあえず完成させました。
完成の後ろ面の様子:ファスナーポケットを設置しています。パッと見た感じはそれなりですが。。
お洋服とのコーデ例:黒も合いますし、デニムなども合いますが、白のワンピースも実は相性が良さそうです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.12からおよそ5年半後の2025.03.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時の「片面ハトメ」の失敗は非常に貴重な結果であり、後の完全廃止への大きなきっかけになりました。

2025年の視点では、そもそもこんな壮大な美しい柄に対して傷を入れ穴を開けることの必要性は無いと即答します。

高級生地を利用させていただいたことで、よりその後の方向性が分かってきたのだと考えています。

「廃止」は、決して悪いお品を生み出してしまわないための前向きな選択。

穴が空け辛いほどの丈夫さを持つ生地は、考え方を変えれば、永続的な素材であるという付加価値。

「このデザインは必ずこの過程が伴うものだ」という縛りや固定観念こそ見直すべき点であったと、柔軟な目線を持つことができたことが大きな収穫だったと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

決して完成品では見ることのない貴重な裏側、バッグの製作途中のファスナーポケットの裏側の「袋」の構造【68】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグ製作におきまして、「同素材シリーズ」という企画を続行中です。

同素材で5デザインを連続製作、素材が同じという条件下でデザインや作りにより一層着目する研究の一環です。

5デザインのラインナップは、①ドーム②バニティ③巾着④ボストン⑤リュック、このたび製作に入りますのは③です。

前半部分ですのでまだ完成しておりません、完成の巾着ショルダーバッグは【70】の投稿でご覧いただけます。

当回は、前半部分の工程の中のファスナーポケット作りの裏側をお届け。

「事」の裏側。。つまり「裏事情」でもありポケットを成り立たせてくれる貴重な部分。

決して完成したバッグの表からは隠れて蓋を閉じてしまうため見ることがありません。

是非、ファスナーポケットの袋が裏面に隠れるポケットの裏舞台のリアルをお楽しみくださいませ。

<同素材シリーズ:巾着-前編>内部に袋が収納されるファスナーポケットが優れた貴重品入れになるようにと願う

表地(右):風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。裏地(左):ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。
柄の向き:生地全体では柄の向きは差し込み型に配置。しかし、小さく裁断すると向きが生まれることに注意。
先に完成したファスナーポケットを映します。こうなるまでにはいったいどういう構造になってのものなのか。。

ファスナーに袋パーツを取り付ける場面はこのたびは割愛、ポケット作りは随分たくさんの段階を経ます。

特に、ポケット袋の形状が変わっていく様子に一番にスポットを当てます。

ファスナーと袋が合体、くり抜きボックス枠に縫い付けられたその後。ハギ目を繋ぐ二重ステッチを入れます。
(左上から時計回りに)袋のハギ目を繋ぎ縫いした後、繋ぎ目をアイロンで両割り。袋を両手で下へずらします。
左上の内部の紫部分に見られるように、ハギ目が左手の人差し指付近に来ています。この状態でアイロン。
最後は、開いたままの袋の左右を縫い代1.5cmで二重縫いで縫い閉じ。これで袋のすべての辺が囲われました。
ファスナーポケットの視界に入る部分:ポケットを覗き見た時の風景です。複数の過程があってこうなるのです。

先程の写真の左手の人差し指付近にあったハギ目はポケットを開けた時には手前に位置します。

ポケットを覗き見た時に、向こう側にあると真っ先に視界に入りますので、ハギ目が視界に入りにくい方の手前側に来るように配置を逆読みした配置なのです。

ファスナーポケット完成後は、蓋のような役割を兼ねた「セキュリティールーフ」を作りました。

巾着袋においては弱い安全性のフォローのような役割です。

このルーフにスポットを当てた記事は過去の【55】で詳しくご紹介しています。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.09からおよそ5年半後の2025.03.09にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年ではファスナーポケットは、開け閉めのストレスとセキュリティー性のバランスをとって廃止しています。

とはいえ、バッグの中に1つあると非常に安心感のあるファスナーポケットは優れた機能であることは間違いないと思います。

そして、貼り付けタイプのポケットよりも容量が大きく使える手ごたえもあるのです。

では、2025年現在でファスナーポケットではなくどんなポケットを製作しているのか。。

それは、「片玉縁風」と呼んでいますが、ファスナーを付ける代わりにスーツのポケットのような「比翼」を付けて、更にその上にフラップで覆っています。

この作りは、既製品では色展開の少ないファスナー選びの悩みを解消でき、可能性が無限です。

ただ、先に足を踏み入れたのはこのファスナーポケットの方、この過程なくして後の「片玉縁風」は生まれなかったと思うのです。

こうした過去のブログ記事の「手直し」は、技術が未熟な過去の製作の中にもその後の発展への道程があったとし、大切にしながら内容を高めるためのタスクなのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

両開きファスナーにはうねり防止の伸び止めテープ、生地の質も相まって整った風通ジャガードバニティーバッグ【65】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいま、シリーズとして、同素材で5デザインのミニショルダーバッグを作っていく「同素材シリーズ」というハンドメイドバッグ製作を続行中。

①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックとバッグの中では伝統的な立体感ある超オーソドックスなデザインでミニショルダーバッグが出来上がっていきます。

このたびは、②バニティーが完成した場面をお届け。

特に、両開きファスナーが本体にどう合体していくのかという裏側の様子も知っていただくことができます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.05からおよそ5年半後の2025.03.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年からの目線も交えながら、課題点などを客観的に挙げていきたいと思います。

<同素材シリーズ:バニティー-後編>必ず見つけられる黒のダブルファスナー、バニティーバッグをうまくまとめてくれた

あらかじめ「中表」でひっくり返した後「外表」組み立てのやり方の中でも特殊な「中表無し」のやり方。

2025年の見解では、短い辺の両サイドを空き口として、長い上下の辺は「中表」でひっくり返した方が作りやすく辺のラインがまっすぐに仕上がると考え直しています。

今までのどれでもない方法です。

同じように表地と裏地がくっつくにしても複数の経路があるということですね。

完成した本体パーツ(左上)と蓋のマチパーツ(右下)に縦半分にカットした黒の伸び止めテープ(平)を接着。

本当はファスナーに貼りたいところなのですが、貼りにくいので生地の方に貼っています。

ファスナーの取り付け:左上から右へ、本体パーツ(下側)と蓋のマチパーツ(上側)をファスナーに縫い付け。

よく見ていただきたいのが、2列で縫い付けていることです。

ファスナーの横の端からわずかな場所に2列目が載るようにという技術が必要です。

「中表」ひっくり返しの伝統的なやり方では、おそらくステッチは1本、ファスナーの横の部分は生地の中に隠されます。

しかし、「外表」のやり方はファスナーが全部丸見えなのです。

ファスナーヒラヒラ不安定な1本目のみのステッチの状態を、2本目のステッチが大きく貢献。

ファスナーが生地にすっきりと密着してくれるためのどうしても必要な2本目なのです。

立体的な部分:先に側面が設置されたファスナーと蓋のマチを合体しておいてからペタンコの蓋と合体の順。
バニティーショルダーバッグ完成(パープル系ボタニカル柄):<サイズ>縦19cmx横22cmxマチ12cm。
お洋服とのコーデ例:アイテムはすべてネイビーです。少し青っぽさが入るバニティーバッグに合うのではと。
外表の製作気持ちの上での引っ掛かり:この隙間から裏地が見えること。実は製作者本人が気になっていること。

中表の伝統的な手法にはこの解消の意味もあるのではないかと思うと、そのやり方で仕立てていないことで気持ちが引っ掛かってしょうがないのです。

確かにこの「外表」作り方だったからこそ一歩難しめのバニティーに足を踏み入れることができたことがまずは認めたいこと。

ただ、今後もたくさん作っていき、この手法をご紹介していくことを考えると、自分がまだ腑に落ちておらずなかなかお勧めすることへの気が進みません。

2025年の内に、引っ掛かりの気持ちを解消すべく、伝統的なやり方をやってみようと考えている現在です。

あとがき

実は、このバッグは結局研究製作として自分使いに行き着きました。

2025年の姿はこちら↓。

2025年の同じバニティーバッグの姿:ショルダーは廃棄。なんとベープマット入れに。。金属パーツは色褪せ。

すずらんループエンドの方は、マイクロファイバーふきんでお水で拭きますと蘇りました。

しかし、Dカンは、同じように拭いてもツヤが戻りません、湿気などでメッキがはがれたと思われます。

5年半経っても何も変わっていないのが、元のイタリア製の高級生地の風通ジャガードでした。

こうして考えると、やたら金属パーツを取り付けることの無駄とデメリットを感じます。

金属パーツなど最小限で良いということです。

2019年当時の不足した技術力の割には、まずまずの出来だったバニティーバッグ。

これは、他でもない生地の良質さにあり、ややごわついた質感の生地が製作をスムーズにしてくれていたという感触。

バニティーバッグは、厚みは控え目である程度ごわついた生地が向いているのかもしれません。

難関を突破するべく頑張るというのではなく、「難関を作らない」という作りやすい仕様を考えること。

この考え方こそ今後目指すべきベクトルであると、難しめのバニティーバッグの製作が教えてくれたのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

見えない場所でも一番力のかかる場所、バニティーバッグの要のてっぺんの取っ手を支えるハード厚芯の存在【64】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグ製作では、「同素材シリーズ」という名前で同じ素材を使ったデザイン違いの5点のミニショルダーバッグを連続製作しています。

表地-風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。裏地-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。

黒ベースのパープル系の組み合わせとなります。

あえて、同じ素材を共通にすることで、生地頼みの製作ではない、製作者からのアウトプットも生まれるような切り離した考え方を持ちたいと思いました。

切り離して考えることが、最終的には「素材への感謝と敬意」になってゆくのです。

優れた生地はありがたく材料として使わせていただくものであり、コラボしながらも依存し過ぎないこと。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.04からおよそ5年半後の2025.03.0.5にブログ記事の「見直し」で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

バッグの製造から生まれた新しいメッセージもその素材の素晴らしさが引き立つよう相乗効果を生むのが目標です。

上述のようなことは、当時の2019年では到底考えつかなかったことであり、2025年の綴り直しで加えました。

このたびは、全5モデルの①ドーム②バニティー③巾着④ボストン⑤リュックの内の②の前半。

後半で完成ですので、完成したバニティーバッグは次の【65】でご覧いただけます。

製作の前半の当記事【64】では、バニティーショルダーバッグを支える取っ手の設置の場面にスポットを当てました。

<同素材シリーズ:バニティー-前編>バニティーバッグの取っ手の固定のみならず面全体を「ハード厚芯」で頑強にした

草むしりをする際に、スローモーションでその様子を見てみると、草周辺のみならず広範囲にわたって土が動く様子が捉えられます。

バニティーバッグの取っ手を実際の使用の際に持ち上げている力のかかり具合は、この草むしりにヒントがあるような気がしました。

取っ手のみを部分的に頑丈に縫い付けるだけではなく、この面全体の強靭さが必要であると解いたのです。

ハード厚芯:後に考え直し、縫い代まで突入するとカーブラインが出にくいので縫い代除く全面に貼るよう変更。
ハード厚芯の実物:1mmとはいかないまでもかなりのボリューム。重みもありますので部分的な使用をお勧め。
取っ手ホールの片面ハトメ:このシリーズはすべてこのホールに取っ手を通す取り付け方で行きます。

写真の左は、素材特性上マジックでも印が付かないので、原色カラーの目立つ色の糸で打つ場所のマークをしたのです。

写真の右は穴を開けた直後に「プライヤー」で「片面ハトメ」を設置。

力がかかる取っ手の部分でありながらスタイリッシュに取り付ける1例として、比較的持ち上げる重さが無いミニバッグでは大丈夫だと考えました。

大きなボストンバッグに使用するなどくれぐれもしないように注意喚起したいと思います。

取っ手取り付け完了:内側もすっきりとまとめました。三つ折りがストッパーの役割です。
裏地の裁断:YouTube動画内では、裏地のファスナーポケット製作の場面も出てきます。当ブログ記事では割愛。

あとがき

2019年は、研究段階であることもあり、ミニサイズのバッグだから通用するような条件付きの作り方でした。

2025年現在では、すべての素材に対応でき、どの素材が来ても同じように作れるようなノウハウに絞り込みました。

よって、2019年の片面ハトメを利用させていただいた取っ手の付け方は「条件付き(ミニバッグに限る)」ということになりますので、2025年では廃止しているのです。

ただ、バニティーのデザインを応用し、取っ手はリュックの補助的存在で、縫い付けタイプに、そして横に広がったタイプで今度はリュックとして作ってみようかと。

縦リュックが難しい理由は、「わ」に縫う際にトンネルみたいにミシンに隠れて見えないのです。

よって、ミニバッグ程度では可能であった縦の長さの分横に広がって容積を確保するという考え方です。

こんなアイデアが2025年で浮かぶのも、間違いなくこの2019年の製作の体験があったからなのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>過去の自作品のクラシックな薔薇柄のビッグバッグ、取っ手も一繋ぎのランチバッグへ変身【63】

アイキャッチ画像63

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

思い出してみると確か2010年前半、インテリアコーナーにあったクラシックな薔薇柄の生地を自作のビッグバッグに一重仕立てで調達。

きっかけは、勤め先の同僚の退職の際にお礼を込めた贈り物として見つけたものでした。

その後、別の柄に変更、クラシックな薔薇柄は自分使いへ。。

当ブログ記事は最初の投稿の2019.10.03からおよそ5年半後の2025.03.04にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2019年当時でもかなりの年数が経過したビッグバッグを仕立て直すという決意、当ブログ記事ではサブカテゴリーとしてタイトルの頭に<仕立て直し>を付記したものが当投稿の他にもいくつかございます。

さらに初製作のビッグバッグぁら10年以上が経過したと思うのですが、現在こうしたクラシックな薔薇柄を日本製でインテリア生地のコーナーで見つけることがなかなかできないのです。

生地としてはヴィンテージ感溢れた貴重なもの、こういったクラシックな柄の生地を今後も大切に利用させていただくためのリフレッシュのような意味でも非常に有意義な作業なのです。

ビッグサイズのバッグの出番の無さと、2010年代前半の製作時の粗さが気になり、2点の小さめバッグを製作する分量が解体後に見込めました。

その内の1点、取っ手一繋ぎのランチバッグをこのたびはご紹介したいと思います。

中肉オックスフォード生地が向いていた、ビッグバッグを解体して作り直した取っ手一繋ぎのランチバッグ

一度大きな買い物バッグにして使ってきましたので、過去の自作品のリメイクというスタイルになります。

2019年から見て5年以上前の生地、当時生地情報を記録しておらず大変恐縮でございますが、予想を明記しました↓。

生地名不明(オックスフォード)、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明(日本製だと思います)。
型紙:シンプルな2種のみ。本体を取っ手と一繋ぎにレジ袋風、タブにマジックテープを付けていきます。

こうした一繋ぎ型は、結構面積が必要、元々ビッグバッグであったことのゆとりが活かされます。

U字のくり抜き部分にタブパーツをはめ込むことで無駄なく生地が利用できます。

左右共、カーブの部分に伸び止めテープのバイヤス9mm幅を、丈夫さと三つ折りの融通で貼ってみたのです。
あらかじめ三つ折り:縫い代を先に始末しておきました。一重仕立てでよく使うやり方。7.5mmずつ折りました。

縫い合わせる時には、三つ折りの際(きわ)を縫っていきまして、しっかり両割りします。

右下は、マチを底面に向かってそのまま折り曲げて縫い代同士の範囲で縫い付け。

マチの始末:上の写真の右下の一段階前にこのようにマチ縫いをしてあるのです。カットしないやり方です。
タブ作り:中表をひっくり返すやり方。この時は縫い代1.5cmでしたが、後の製作では共通に1cmに見直し。
入り口の開閉の様子と底のマチ:左上から時計回りに、入り口閉じ→入り口開き→底のマチ7.5cm幅のサイズ感。
ランチバッグ完成:<サイズ>縦13cmx横24cmxマチ7.5cm。小さめなランチバッグと言えます。

あとがき

取っ手一繋ぎタイプの良さは、力のかかり具合がある場所1点に集中し過ぎない点。

取っ手をどこかに縫い付ける場合は、その縫い付けの部分が途切れているので、その継ぎ目部分にどうしても力が集中しがち。

一繋ぎのこのたびのタイプは全体を持ち上げていまして、取っ手自体が両サイドに広がって配置してくれる点も使い勝手の良さの1つ。

こうして、仕立て直しをして感じたことは、少し大げさですが「人生における分岐点のような心地」です。

きっかけにこうしたリフレッシュの機会を得たようで、そもそもこの行動自体を促した元の変化を求める気持ちが自分の中にあったということなのでしょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

取っ手の付け根のワンポイントに、ハトメの穴に通す取っ手の付け方はミニバッグならではの特権【62】

アイキャッチ画像62

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグ製作におきまして、「同素材シリーズ」という企画を始めております。

【61】の記事からスタートしておりまして、デザインは全部で5つ、①ドーム②バニティ③巾着④ボストン⑤リュックです。

どれもミニサイズですが、150cm幅の生地1.5m内で有効活用しながら5点を連続製作予定。

このたびは、①ドーム型の後半部分の製作を含む完成場面です。

<同素材シリーズ:ドーム-後編>力がかかり過ぎないミニバッグに有効、スタイリッシュな取っ手が実現の片面ハトメ

以前の製作の巾着バッグでは、アルミ素材の片面ハトメ用にセットになっている「プライヤー」を使う方法と、硬め素材の片面ハトメ用に打ち台などのセットで行う方法の2通りをやりました。

パープル系のマルチカラーの生地に合うのはシルバーカラーであると判断し、アルミ素材の方の「プライヤー」を使用しての設置を選択。

穴をポンチでくり抜く作業は、共通で金づちで打ち込み作業があります。

片面ハトメの設置:左上はポンチで穴開け場面、右下は「プライヤー」でカシメて取り付け場面です。

以前の片面ハトメの打ち込み場面でもミスをしていたのですが、まだこの時知識が足りず、下にダンボールを敷いてしまっています。

画像や動画が当時のままであること非常に申し訳ございませんが、これは実は悪い例。

汚れ防止に新聞紙を敷く程度は良いですが、平らな硬いコンクリートや厚みのある木製のテーブル上で行うべきもの。

クッション性のあるダンボールを敷くなどかえってずれなどが起こりやすく、失敗の元なのでした。

10mm幅程度の取っ手を製作:直径8mmの穴に10mm幅というのは布製ならではの無茶であり、悪しからず。
完成した取っ手を取り付けた片面ハトメに通します。表側から遠し、通った後に三つ折りしてミシンで縫い付け。

通した後内側で三つ折りを縫い付けることで、穴から表へ飛び出すことがありません、つまりは、ストッパーの役割りをしてくれるのです。

「おにぎり(ドーム型)」完成:<サイズ>縦20cmx横22/27cmx12cm。片面ハトメの存在感は大きい。

非常にスタイリッシュに取っ手の付け根を装飾してくれながら取っ手を通すというホールの役割りの「片面ハトメ」。

コーデ例:バッグ素材に僅かに入る白にリンクの花柄レースカットソー、バッグ生地のエレガントさに寄せます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.03からおよそ5年半後の2025.03.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

その後の、バッグのサイド部分の反りの「えくぼ」、随分研究しましたが、正しい型紙が見出せませんでした。

こうした結果のままであることも、そもそもハイブランドバッグのあるモデルへのあこがれ、自らが生み出したアイデアではないのです。

確かにあこがれて長い間好んできた自分使いのバッグでもたくさん持っていた形だったのですが、そういった真似事には結局とことんまで追求する「熱」が続かないものです。

なぜ、このデザインでなければいけないのかの理由が、「あこがれ」というだけでは弱々しいものなのではないでしょうか。

もし、自らが閃いたデザインならば、上手くいくまで粘り続けたと思うのです。

それだけそのアイデア自体が「他人」のものだったということ。

この片面ハトメ含むすべての打ち込みパーツ(ヒネリ錠なども含みます)は、その後はすべてを廃止。

しかし、ひと通りほとんどすべてを一度は体験させていただき「肌感覚」というようなものでその感触を知っています。

なぜ「廃止」を決めたかの説得力としてはちゃんと体験した者のみが実直に語れることだからです。

この度のようなバッグの小ささなら重みが極度に増えず、カシメることで支えられているパーツが維持できるのではないかと、ミニバッグとの相性で成り立っていた製作だと見ることができます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

既製品ファスナーのカラーがマッチする貴重な出会いを活かす、ファスナー色に馴染む美しいステッチの出方【61】

アイキャッチ画像61

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから、ハンドメイドバッグ製作をシリーズごとに括るという企画を始めました。

しばらくは、「〇〇シリーズ」というように製作品を特色あるものに括っていくスタイルで進めていきます。

最初は、ハンドメイドバッグでは何といっても重要な存在の生地を主体にしたもの。

全くの同素材でデザインのく違う5点のバッグを作る、「同素材シリーズ」です。

このシリーズで学びたいことは、同じ素材にそろえることで生まれるデザインの違いの真実。

見かけのかっこよさや流行を取っ払った本当の事を探究したいのです。

元々同じデザインの色違いの展開において、カラーの違いによる優劣の差が生まれることを排除、あらかじめ渾身の1色を選んだ1点物製作スタイルなのです。

このことを更に深堀りするにあたり、全くの同じ生地で同じカラーで数点の別モデルを連続製作していくという企画です。

最初は、難易度の高いドーム型(おにぎりのような形)から始めていきます。

このたびはまだ完成に至る前、ファスナーの縫い付け場面の特に内部にあるステッチ(ポケットの中をのぞいた時に見える内部という意味です)の出方にスポットを当てました。

完成のドーム型ミニショルダーバッグは、次の投稿番号の【62】でご覧いただけます。

<同素材シリーズ:ドーム-前編>ファスナーポケットのファスナーが生地のパープルにぴったりで見つかったケース

このシリーズに使用します表地と裏地は共通です↓。

左(黒地xパープル系花柄):表地-風通ジャカード、綿/54%、絹/26%、ナイロン/20%。イタリア製。
右(パープル):裏地-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%。日本製。

上から時計回りに、元生地→裁断→生地ズーム。

表地のボタニカルな柄の中のパープルの部分と裏地はほぼ同色と言ってよいでしょう。

ファスナーポケット製作の手順(左上からジグザグに):四角くくり抜き→ファスナーと袋の合体→本体へ設置。

このたびの部分は、表側の後ろ面に取り付けるファスナーポケット、既製品の付け位置に習ったものです。

ファスナーを丈夫に縫い付けるために、ファスナー自体に二列にステッチを載せている点が特徴。

普通はほぼ一列しか縫われていないことが多いのですが、実はここは非常に圧力がかかる部分でもあります。

そして、出来上がりもすっきりと、ポケットをオープンした入り口の手前のステッチも美しく二列に出るようにしました。

完成したファスナーポケット:ファスナー周りのボックス縫いも二重(2周します)なのです。

あとがき

「たとえ内側でも視界に入る部分は全て表である」という考え方を徹底、その後もこうした一見内部の場所でも気を使うということをやっています。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.10.01からおよそ5年半後の2025.03.02にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

このシリーズ企画は、2025年から懐かしい過去の記録ではあるのですが、今のスタイルを作るきっかけに間違いなくなっています。

複数のデザインを同じ素材で作ったことで分かったデザイン同士良し悪しは、後の製作モデルを単一化することに繋がっていきました。

出来るだけ寄り道をせぬよう割愛しましたが、実はこの場面だけでも結構突っ込みどころがあるような未熟さが2019年全体では存在していました。

例えば、黒地であるからと思いっきり黒糸を使用したことでファスナー周りのボックスステッチがやや汚い印象。

マルチフラワーの綺麗な色にバランスをとったトーンダウンしたグレー系のような糸の色を選ぶべきであったのです。

その後はこうした望ましくない判断を根本から見直し、そもそもファスナーポケットで素敵な柄を遮ることさえやめています。

ただ、それもこれもこうした企画でよりクリアになった点が良い機会であったということが何よりの資産となりました。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク