デザイン違いも盛り込んだ5点のバッグ同時製作を終えてバッグ作り自体を俯瞰、改良に終わりはない、果てしなく続く物語である【331】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年の12月の途中から5点同時に製作してきたハンドメイドバッグ、ついにこのたび最後の1点が完成しました。

デザインは「かまぼこ」というボストン型の小さめサイズです。

最も生地が多くあった抽象柄のピンクxグリーンのジャガード生地(イタリア製)での製作です。

ここまで作ってきてもまだデザイン変更の必要性を感じた果てしなく続くバッグ作りのストーリー

ところで、前回の【330】の記事でアップ致しました内容の中で、底のカーブをきちんと重ねることの対策として、仕付け糸を細かくするというものがありました。

バッグの底の重なり部分:角が急カーブなので、仕付け糸を徹底してもこうしてわずかにずれることが起きます。

先回の時点では、もっと徹底してきちんと本体と口布を重ねていくということでいったんまとめたのですが、その後考えが変わりました。

この部分は、この時点だけでなくそれ以前のひっくり返しの時もこの細かい角を正確に出さねば、最終的にぴったり合わないのです。

よって、難易度が高い場所になっています。

要するに成功する確率は低めなのです。

そもそも成功しにくいデザインを見直すべきではないのかということ。

そこで、こういった結論に達しています。

カーブが急であることが原因、デザインを緩やかなカーブに変えよう、と。

カーブが上手く重なったケースのゆるやかな角度の時と同じデザインにするのです。

そうしてデザインの大幅な変更を決め、全体の印象を大きく変えていくのです。

ただ、サイドのラインがストレートなままであると別の定番商品の「テリーヌ」と全く同じ形になってしまいます。

サイズは違えど、スクエアな四隅が均等のイメージになるので、テリーヌに近づくのです。

ということで、サイドのラインがまっすぐ降りていたのを斜めに変更していくことで差別化をはかります。

「かまぼこ:抽象柄VER」:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm。

この写真を見ていただくと上の両端の緩やかなカーブから下まではストレートのラインで降りています。

元の型紙もまっすぐストレートに作ってあります。

これを外に開くようなカーブにして、上と同じ角度の円の一部分の時点になったところでつながるという型紙に変えてみます。

早速修正してまた、製作してアップしてまいります。

同時製作の結果分かった複数同時製作の効果が大きく出る条件

5点同時製作の完成品:1生地に関しては3デザイン共通。効率に関する実験や学びになりました。

複数同時製作の効率のことを見てみたくて、同じ素材、同じデザインをミックスした5点にしてみました。

この結果からの感想をお伝えしたいと思います。

そもそも、取っ手と取っ手の付け根タブ、ショルダーに関しては、「おにぎり」、「かまばこ」、「餅巾着」の3デザインすべてに共通にしてあります。

このことがかなり良い方向に影響しました。

最初の方の裁断の段階であまり進捗度は良くなかったですが、その後地道に共通のパーツをどっさり次々に作っていって取り付けていきました。

縫製の段階では、デザインが違っても同時進行できたことが作業がスムーズにできることに少なからず好影響を与え、そもそものデザインの共通部分ということにメリットがあると感じました。

では、かまぼこの3点は素材が全く違う3点で、糸の色をその都度変える必要がありましたことに関してはどう感じたのかです。

この糸の色を変えることは、同時製作にすごく不利ということは特に感じませんでした。

糸を交換するのはものの数十秒、デザインが違うということに比べると糸交換の手間は軽かったです。

まとめると、とにかく同じデザインを同時に製作するという条件は、生地の種類や色が違って糸交換が出てきたとしても、効率アップの効果があったと感じたというのが正直な感想でした。

あとがき

デザインを確定し、「これだ」とその時は思っても、その後少しずつの改善が出てくるものです。

むしろ、デザインを決めたからこそ見えてきたことなのかもしれません。

変化しなければ、発展はないという言葉が浮かびました。

もどかしいことですが、「これでずっと行くのだ」というデザインなど無いのかもしれません。

改善に改善を重ねて、もっともっと良い物に変わっていくことのその途中の試行錯誤こそが長い目で見た未来の品物に「詰め込まれる」ということなのかもしれません。

前面と後ろ面の合体であるボストンバッグの底のカーブラインの徹底的な整え方【330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「かまぼこ」という名前のミニボストンバッグが完成。

リュックにもなるところが個性的であり実用的です。

こちらをオレンジ系のデイジー柄のマルチカラーで製作。

プレート状の板を表地と裏地であらかじめ作っておき、ファスナー周りの口布と共に最後に組み立てるという作り方をしています。

最後の組み立ての場面でネックになるのは、底のマチ部分を介した前後の面の同じ位置への配置です。

これを徹底的に実現するにはどうしたらよいのかの工夫をこの度考えました。

ポイント1:とにかく最初の作業のひっくり返しを正確にすること

この角の部分を美しく前後に並ぶようにするための工夫として、プレート状のパーツ作りの正確さがあります。

そもそも、重ねる以前に本体の面の角のカーブが綺麗に正確なラインでひっくり返しをされている状態であるべきです。

縫い代に食い込んだり浅かったりしてカーブラインが崩れていると、口布との重なりからはみ出したりする部分が出てきてしまいます。

この写真はもうひっくり返した後ですが、その前の段階にもこうしてコツがあるということをまずお伝えしました。

急カーブの部分だけ切り込みを細かく入れ、ひっくり返した時のカーブのラインが出やすいようにするということもやってあるべきだということになります。

ポイント2:仕付け糸で細かく位置の固定をサポート

この仕付け糸をしっかりすると、綺麗に出来上がる効果が期待できます。

全体に仕付け糸を1重(ひとえ)で細かく縫い付けていきます。底のカーブの箇所は細かく固定。

この後やっとミシンで縫って組み立てていくのです。

ミシンでしつけ糸の上を縫ってしまうので、後で仕付け糸を外す作業があります。

あとは、仕付け糸を信じて元の口布の端のステッチの上をなぞるように縫っていく作業です。

ポイントを実行した効果はどうだったのか

さて、結果ですが厳しいことではありますが出来栄えとしましては、半分くらいでした。

そもそもひっくり返しが完璧でない部分もありました。

次回は、ポイントの1と2をもっと徹底して、より綺麗さを高めていきたいです。

底の左側:こうしてじっくり見ると口布と本体面のカーブの重なりがわずかにずれて裏地が見えています。
底の右側:こちらも人差し指で押さえているところがやはりわずかに重なっていないようです。

確かに難易度は高いのです。

ただ、ここをクリアしていくとぐんと良質さが増し立派になっていくと思います。

あとがき

2021年は、しぼったデザインをいろいろな素材でたくさん作ってまいります。

その中で技術力を高めようとしております。

具体的に「上手くなる」ということは、どういうことなのか。。

「課題→研究→成果→次回への課題」という風にサイクルを繰り返していった結果が「技術を高めていく」のだと思っております。

次回は、抽象柄で同じ「かまぼこ」を完成させていきます。

近いうちにアップできますので、お楽しみにどうぞ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ボストンバッグには内蔵しにくい底板、後付けでスタイリッシュな八角形は角の沿いが良い【329】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「かまぼこ」という小さなボストンバッグが完成しました。

このデザインは、当ハンドメイドバッグのデザインの中では、かなり初期のころから作ってきたデザイン。

縦や横の長さやバランスを改良し、本体の前後面と長い口布を合体して成り立つ分かりやすい形です。

比較的このデザインはスムーズに出来上がっていきます。

というのも、作りやすいからであり、作りやすいということは、結果綺麗に出来上がることに繋がります。

作りやすい工夫も技術の1つになります。

とは言え、長いこと作ってきたこのデザインでも初の学びがありました。

今まで四角で設置していたくるみ底板を8角形にするという変更です。

これによって、縁の四つ角に皺が入って結局は邪魔な部分であったところをそぎ落とし、うまく底に沿うように出来上がることができました。

八角形の縫い代を折る順番が綺麗にラインを出すカギである

8角形のパーツを2枚ひっくり返さずに貼り合わせて縫い付けるようなイメージの作り方です。

中に入れ込むベルポーレンの底板は角を緩やかに型紙に当ててカットしてあります。

底板は包み込み袋である裏地の生地よりも2まわりほど小さいので、底板専用の型紙をあらかじめ別で作っておいて、それに当てて裁断します。

8角形パーツのまず、一番短い辺である4箇所を縫い代の印1.5cmに忠実にアイロンで折ります。

この一番短い辺から順に折っていくというところが今回のポイントとなります。

2番目に短い辺2箇所を同じように縫い代に忠実に1.5cm分アイロンで折ります。
最後に一番長い辺を2箇所折ります。

この順番の理由は、短い辺の箇所を最後の方に残してしまうと、縫い代が見えなくなってしまい、ずれる原因になるからです。

「見やすい縫い代=正確に折る=良質に仕上がる」ということになるのです。

この後、もう1枚も同じことをして2枚を外表に重ねて外側からステッチしますので、ひっくり返して作ることをしないのです。

ぴたりと8角形の角がすべて合う必要があります。

その代わり、角のとがりが完璧に出せるのでそこがメリットです。

とても美しく仕上がります。

よって、折る順番のコツで角の位置をしっかり合わせるような下準備というのがあるわけです。

そして、完成したのがこちらです↓。

底板の完成(8角底板):ステッチをする前の前後重ね合わせた待ち針がとても留めやすいです。

その後ショルダーを作って、「かまぼこ」が完成。

結構整った形にどっしりと完成できました。

最後の場面の本体と口布を縫い合わせる時の下側の角の位置が、前後の面同士で並行になっているかがネックです。

「かまぼこ」:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ10cm:イタリア製のジャカード生地に裏地が金茶キルトの組み合わせ。裏地は日本製のスラブ生地。

あとがき

紺色は、なかなか紺色1色ではカラーの強さがあってコーデが難しいものです。

どのようなお洋服に合わせたらよいかなど結構難易度が高いものになります。

しかし、このたびのようにブロンズゴールドのデイジーの柄、花の中心の黒色も合わせた3色のマルチカラー、そしてブロンズの裏地がお洋服を決めやすくしてくれます。

この中に登場している色の1つを意識するとベージュのセーターなども合うかと。。

「かまぼこ」は、あと2種の生地で2点が残っています。

生地違いではどんな風に違って見えるのかということにも是非後日の完成でご注目下さればと思います(^-^)。

ハイブランド様のバッグにあこがれたデザインを布製で作った結果の非常に厳しく辛口な自主感想【328】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

自分に対して、厳しいのか甘いのかということに関しては前者。

このたび、1点のバッグが完成。

非常に難しかったのが、突飛なデザインだったからというだけでしょうか。。

そうは思いませんでした。

もし、最初から少しずつオリジナリティー溢れた等身大のデザインからのスタートで改良していったものだったらこうは難しくなかったと思っています。

少し前の記事では、口が大きく開くがま口タイプのバッグでサポートしたい、サイドからの中身のこぼれ防止策を設置↓。

バッグのサイドに取り付けるロングファスナータブ(両端)。

このたびは、このパーツを含むバッグの完成となりますので、両サイドのこのパーツが設置してあるケ所にもご注目いただければと思います。

そもそも、ハイレベル過ぎる技術へのあこがれに飛びついてしまった「つけ」が完成品の未熟さに現れた

もともと、ハイブランド様のバッグでいうと、「ヴィトン:アルマ」というデザインにあこがれて型紙を考案したデザインでした。

他のハイブランド様でもその後類似のデザインが出回りますが、おそらくここが最初だったかと。。

1990年代初頭にこのタイプがその他のブランド様の多くでも本革レザー品で豊富にあったので、その時に一気に惹き付けられました。

その後、一定の流行がこのデザインに関しては消えた様子でしたが、その後の他のデザインや、トートバッグやリュックなどの流行が起こっていく中で、ニッチなデザインのとして注目してきた長年のカーブ型のファンです。

そうして、このデザインにあこがれたものの、そもそも型紙の形が分からず試行錯誤。

そうして、いったん理論的には納得した型紙を完成し作ったつもりだったのです。

なにやらぐちゃっとなってしまいましたが、ロングタブをサイドに取り付けた様子です。

一番下の底のラインが綺麗ではないです。

これは誰がどうやっても完ぺきにはなりにくい部分なので、さらなるタブで覆って隠してしまうのが良いかと思っています。

某ハイブランドバッグもこういうデザインの場合ここは何かで切り替えて覆っているようで、必然なのでしょう。

やはりそういった細かな部分にも、表には発信されていない隠れた意味があるのだと思います。

「おにぎり」完成:<サイズ>縦22cmx横33cmxマチ13cm。
リュックにもなるところが意外かも。ハンドバッグとリュックの2WAYです。

さて、この出来上がりですが、底のカーブのラインがとがっているのが分かります。

これは、型紙をもっとゆるやかな底面に当てて同じ角度にしたものに変える必要があります。

あのとがりがないともっと綺麗になるかと。

カーブは底面と合わせながら、今回よりももっと急な感じで上がっていく形にせねばならないかとも思います。

まだ、サイド部分がのけぞって台形型に開いている様子なので、あれがまっすぐに縦に立つような角度のカーブのちょうどな具合を探る必要もあります。

このおにぎりは、まだデザインが確立されていないのだと今回分かりました。

あこがれだけで、階段を飛び越えたような製作をしたために、こうして「つけ」が回ってきたと感じています。

そういった意味で、「真似」のスタイルの製作は、到底馴染みませんでした。

ましてや、改良の数が半端ないこのデザインの発案に対しては、まだ未熟なのだと。

あとがき

この後、もうこのがま口タイプはその後作っていきませんでした。

ただ、「おにぎり」というデザインは、後に、こんな風に変わりました↓。

改良版の「おにぎり」。これこそ、基本的なボストンバッグ型からの作りで考えたファスナーバッグ。

ファスナーの周辺には口布が付くのでバッグを開けた時には、口布のせいで視界が狭まるということがちょっとした欠点に。。

それに比べてこの完成のがま口タイプは口布無しであったがゆえにぱっかりと開き中身が見やすかったのです。

一長一短あるバッグのデザインですが、どの点を一番重視に置くかということです。

その後の「おにぎり」は、入り口はぱっかり開く見やすいものではないですが、何よりも、そのフォルムはとても満足いくものに出来上がることができています。

あこがれや真似だけで背伸びして作ったような品物は到底良い方向へまっすぐ進んでいけないこと痛感したのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

大きく口が開くがま口タイプバッグ、サイドからの物こぼれ防止パーツの設置のスタイリッシュさの追求【327】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から製作を持ち越しました4点を今年2021年の頭で完成させていきます。

その4点中1点の「おにぎり」というデザインの製作です。

これは過去に作った、初期の頃の「おにぎり」。サイドのファスナーが下の方まで来ています。

こんな形をもっとサイズを変えて改良したものになるのですが、がま口タイプと呼ばれるデザインです。

口がぱっかりとよく開いて、物が取り出しやすいメリットがあるものの、物がこぼれやすい対策もしてあげねばなりません。

この辺りはつくづくバランスの大切さを学ぶところ。

このたびは、ファスナーが途中で止まるような細長いタブを取り付けるというアイデアを持ってファスナーにタブを取り付けるところまでの場面です。

完成は後の記事にアップとなりますが、とても重要な箇所だと思います。

大きく口が開くタイプのバッグのデメリットの解消策

とても中身が見やすいので、物を探すストレスが少ない一方で、ファスナーをフルに開け過ぎる場合物がこぼれる心配が出てきます。

そこで、両開きのファスナーで下の方まで開けすぎないように挑むのですが、それにしても、開け過ぎないようにとの注意をする必要がユーザーに委ねられます。

そういったところが余計な気を使わせてしまい、製造側が事前にストッパー的な役割を機能として設置してあげた方が断然良いという考えに至りました。

要するに、ファスナーが下の方まで開きすぎるから物がこぼれるわけなので、もっと上の方で止まるように強制的にせき止めてしまったらどうかという案です。

かといってせっかく中が見やすいという大口型なので、メリットは損ねぬようその塩梅はしっかり調整せねばなりません。

ロングファスナータブの製作、綺麗に本体に馴染むようなデザインの考案

ファスナーの先にちょんと小さいタブを付けていただけの今まででしたが、それを10cm程度のロングタブに変えました。

さらに、開閉時に、バッグの本体の一部分を引っ張ってバッグが変形せぬよう、引っ張る時のタブも同時にセットで取り付けるという機能を考えてみました。

今まで短かったファスナータブをロングにしたタブを取り付けます。

こんな風に包みこんで、ボックス型に縁を縫い付けるといった作り方です。

ファスナーの両端をこのように完成。プチタブを内側に挟み込む箇所は、丈夫に3度がけのステッチを施します。

このたびは、ここまでです。

これを本体パーツにいかに馴染ませるかなのですが、それは次回の組み立ての際の課題になると思います。

あとがき

完成まで一歩近づきました。

初のおにぎりの完成型が出来上がります。

このがま口タイプは、ハンドメイドバッグではほとんど作られているのを見たことがありません。

ハイブランドのレザー製のバッグで見かけるデザインです。

そもそもフォルムが縫いやすくスタイリッシュに出来上がるという2つを徹底的に研究しつくされているのがハイブランド様。

型紙が分からなかったため、明らかに間違ったラインで型紙を作ってしまった過去があります。

その後は、試行錯誤で型紙を直し、物理的にはやや複雑なこのモデルを完成させようとしているのです。

ここで思うのは、ハイブランド様のバッグのデザインにあこがれたところに問題があったと思います。

そのブランド様しか知らない型紙の詳細をぱっと見で到底同じように真似ることの難しさです。

この完成を機に、本当の自分の中からあふれた形の型紙を考案することが望ましいと思いました。

いわゆる「真似」の限界を見た気がします。

一番最初に発案したハイブランド様は、その後の追従をはねのけるほどのダントツな「デザイン」を生み出している、これが誰も追いつくことができない「すごさ」だと思います。

次の【328】の記事が完成です。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

ファスナーの開閉がこの小さなパーツのおかげで指でつまみやすくスムーズになる、決して飾りなんかじゃないタブの存在意義【319】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当たり前の機能だと思っていて気づかないことがあり、自作してみて初めてその存在の意味をよく理解することがあります。

ハンドメイドバッグ製作においても、ボストンバッグ型のファスナーを設置するだけでは、その後の開閉のスムーズさが感じられないことがあります。

過去に感じていた、開閉のしにくさは、「タブ」という両サイドの小さな存在を見落としていたからです。

タブ無しでは、生地のどこかをつまみ、ファスナーを開閉させることでバッグの傷みや歪みに繋がってしまうのです。

この1点集中の「タブ」の存在は大きいということになります。

このたびは、実際にファスナーの先端のすぐ横の位置にタブを設置していきます。

そして、開閉にいかにこのタブが貢献しているのかをじっくりと知るという回にしたいと思います。

デザイン変更の目的は、より実用的な指でつまみやすい大きさにするため

今までは、ずっと、スクエアな表タブにしてまいりました。

こんな感じです↓。

以前の表タブ:「わ」にはなっていないです。小さいので綺麗な長方形な形になかなかなりにくく幅が不均一。

ということで、綺麗に作れるようにと、サイズを大きくしてみました。

上が大きくしてみたタブ:元の小さいタブよりも完璧に折りやすいので、幅は整いましたがやぼったいです。

ということで、大きいサイズにしただけではまだ改良が足りないと感じました。

よって、デザイン自体を変更しようと至ったのがこのたびの改良です。

その出来上がりはこちら↓。

楕円型のタブへの変更:丸いカーブを入れることで、スクエアな時のラインの粗さを解消。更にタブと離します。

ただこれもサイズが大きいのがやや気になりますが、ひっくり返しなので、あまり小さくするとかえってラインが汚くなってしまうのです。

とりあえずできる限りのコンパクトさでこのサイズになっています。

作り方:まず、返し口とする水平の箇所をあらかじめアイロンでしっかり折って印通りに縫います。
出来上がり:ひっくり返して、こんな風に返し口を縫い閉じて出来上がり。

ジャガードが上ラインに入ったことで、まっすぐな線がちょっとカーブしています。

この場所を無地部分にするという生地部分での裁断の工夫を入れることも今後考えたいです。

では、続きまして、もう1つのタブである、内部のファスナータブについてのタブ設置の場面をお届けします。

ファスナー取り付けの内側の構造:このようにいかにもファスナーをカチャッと装着したような作りです。

二度縫いのボックスステッチを2枠で固定。

そして、ファスナーの縁をこのようなラッピングタブで覆い、邪魔にならないタブの真ん中付近をステッチ二度がけで固定(ボックス内に出ている筋のことです)。

もう少し寄ってみましょう。

今まで、たくさんファスナーをこのように裏面に設置する中で、すっきりさを追求してきた結果がこれです。

いろいろ工夫はあります。

まず、ファスナー自体を固定するボックスステッチを2度がけ(2周)しています。

そして、次にさらに外枠を同じように2度がけで囲うのです。

この二度がけステッチの意味は、丈夫に取り付けることと、このファスナーの縁のぴらぴらを固定してすっきりとまとめるためでもあります。

もちろん、下糸をファスナーの色にぴったり合わせています。

糸を豊富に持っているからこその都度の色合わせの実現が可能です。

一瞬ステッチの糸が見えないくらいなじんでいるのが分かります。

そして、ボックスステッチで囲ったあと、ファスナータブのピンクの部分を2度がけのステッチで固定。

これをしないとタブ周辺が固定されませんので必須。

この場面というのは、バッグが出来上がった時に、内側に入るので視界には簡単に入らない箇所です。

しかしながら、完全に隠れた中側でもなく、半分は表部分に属するものと考えています。

こういう例は他にもあって、巾着袋のひも通しのトンネル内なども同じこと。一見隠れた場所ではあるけれど、紐が通っていくし、覗くことが可能です。

「覗くことが可能な場所というのは、すべて表なのだ」という認識で綺麗に作っていくということを考えています。

あとがき

今回は、ここまで。

あと3時間程あれば、1点は完成したかもしれないくらい出来上がりに近づいてきています。

年末中には完成出来なさそうですが、年始早々には出来上がると思います。

今回ファスナー取り付けは同じ「かまぼこ」型の3点を行いましたが、まだ「おにぎり」が1つ控えています。

2020年ならではのカラー物もこの辺りで、いったん一区切り。

2021年は黒ベースの素材で黒のジャカードとか、黒地に花柄といったものにシフトしていきます。

また、来年も是非お立ち寄りくださいませ(^-^)。

隙間がどうしてもある巾着リュックの蓋を開けた時に、きちんと口が閉まった内部のしっかりした巾着袋が見えた時の安心感【315】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在同時に5点のハンドメイドリュックを製作中です。

このたび最初の1点が完成しました。

途中までは肩を並べるように、同じ箇所、パーツを同時進行することが効率が良く、その後は、一気に完成まで1点だけを連続して作っていくのが良いようだと、効率の良い工夫を実感しながら進めております。

このたびはその、途中から一気に最後まで行く製作で、「餅巾着」という名前のデザインです。

餅巾着という名の通り、ふんわりと膨らんだ巾着型です。

今までも餅巾着型は製作してきたのですが、今までとは違った大きな改良点がありました。

追加機能まるっと取り付けたというほどの大改良であり、内側に完全に口が閉まる巾着袋を設置するという大がかりな変身です。

新構造の安全性の高まり、内部を見た瞬間にほっと一安心するその「気持ち」に焦点を当てた

以前の記事【307】で新機能の巾着袋パーツを設置する案を考え、巾着袋だけをまずは完成した場面をお伝えしています。

その時の裏地付きのちゃんとした巾着袋が内部にマチの両サイドで縫い付け固定された出来上がりの状態で新機能を見てみます。

このように通常の構造に+αとして加えた形で更なる巾着袋(二重仕立て)の内部への設置完了の状態。

中を見ると完全密閉された巾着袋がゆったりと座っているのです。

これは、一見しただけで劇的にセキュリティ性が高まったと感じられます。

内袋は二重仕立てになっていて、接着芯も貼っていますので、何も入れていなくてもツンと立っていてとても使いやすいです。

そして、さらにこの設置で新たなるお部屋が生まれたことが分かりました。

奥まで写した写真がないので、分かりにくいかもしれませんが、両サイドに隙間があり、前後にもすき間ができました。

袋設置により、本体の壁との間の空間が至る所に現れたことになります。

それは当然の事ではあるのですが、さらに底の部分が肝心です。

手を入れると、袋の底部分と本体の裏地の底の間にすき間が生まれたのです。

ここへも何かしのばせることができて、セキュリティ性のある空間になったと言えます。

なかなか底部分まで手を突っ込むのは、自分以外に簡単にはできるものではありませんので安全地帯の実現です。

このように袋パーツの周りにはお部屋ができています。もともと設置の壁のポケットは以前と同じ。
さらにその外側にサイドの巾着ひもがありますので、入り口がきゅっと内側に閉まります。
最終的にこのタブについたナスカンとDカンで入口がふさがれます。

コンパクトながら、結構中身が充実したお餅がつまったおいしい餅巾着になれたようです♪。

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
リュックのショルダーは取り外し可能。調節機能もあります。

このリュックは、ショルダーを取り外してしまって、完全にハンドバッグにもなります。

ナスカンが4個上下とも付いているので、リムーバブル。

上側のナスカン。
下側のナスカン。
こんな風に正方形のトートバッグにも変身します。顔に見えてどうしようもありません(^_^;)。

あとがき

どうしても隙間が解消されにくい巾着型のリュック。

多くがファスナーへシフトしてしまう中、それでも巾着型の魅力というものがあるのです。

それは、形がいろいろ変わる素敵さとクシュっと縮む可愛さです。

今回の生地なども通常はエレガントとみなされる抽象柄の生地であり、せっかくならエレガントなデザインに落とし込みたいと考えました。

そういった意味で、巾着型はそんな思いを実現できるデザインの1つ。

どうしてもファスナーではのっぺりとした扁平なデザインにならざるを得ないところに挑戦状をたたきつけるのです。

そうした巾着型が消滅しないような1つの新しいアイデアとしてこの内袋の設置は重要だったと思います。

取っ手を美しく取り付けるためには付け根タブも美しくあるべき、オクタゴンデザインをきちんと設置するための細かな裏面の策【312】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在5点同時進行のリュックを作っています。

その5点の中の内訳というのが、同じデザインで3点が違う生地、他2点はそれぞれ違うデザインで同じ生地という5点のミックスです。

さすがに5点はなかなか進まず、効率が良かったかどうかは完成した日付である程度分かると思いますが、現在はまだまだ進捗度は十分ではないです。

来年から素材の色や種類を特化した「黒系」で製作する計画がありますので、このたびの素材3種(マルチカラーのジャカード生地)は今年の集大成なのです。

よって思い切って5点を進めている次第です。

5点分の取っ手は合計10本にも上りました。

取っ手の付け根タブの綺麗な作り方のポイント2点が見つかる

取っ手付け根タブというのは、バッグの顔の目のような感じに見えてしょうがない時があります。

それくらい一番視線が行く場所であり大切な部分です。

ということは、綺麗に整った作りができるということを目指すということになりました。

早速、綺麗ではないいびつな出来上がりをしてしまいました↓。

もうすでにほどき始めている写真になりますが、左右のラインの長さが違うのが分かります。

型紙はとても正確に裁断した前提があれば、均等に縫い代を折れていないということが原因です。

そこで、2つのポイントが表れました。

1つは、そもそもチャコペンシルではなく「極細のペン」で縫い代の印を「実線で」付けるべきでした。

もう1つは、縫い代を1つ飛ばしで折っていく「順番」の重視。

手芸専用の消える極細ペンで縫い代を印します。チャコペンシルは芯が太く微妙なずれが出来上がりの歪みに。。
紫色の線が縫い代の印付けの線です。結構繊細に書けますので効果がありました。

折る順番は、まずは両サイドからのスタートで1つ飛ばしで折っていきます。

残りは後で折るという順番。

折る順番が違うだけで、縫い代がはっきり見えなくなってしまうことがありましたので、とにかく綺麗にできるためには縫い代がはっきりと見やすい折り順ということになったのです。

そして、こんな風に端から2mm程度を縫い付け、あらかじめアップリケのように固定。
とても良い形に変わりました。整って安定した8角形です。正8角形ではないので、向きがあります。

生地の縦と横の地の目をすべてのパーツそろえるように裁断し、最終的に本体に縫い付ける時も本体と地の目を意識して見ながらです。

あとがき

取っ手の付け根パーツを綺麗に作るとバッグに迫力が出ます。

そして、見る人を引き付けることができるところに向かいます。

前述のように、取っ手付け根タブは、顔の目のような位置にあり目立つということもありますし、何しろパーツの数が多いのがこのたびならでは。

1点につき4個なので、5点分だとすべて合計で20個も同じオクタゴン(8角形)のこのパーツを作ることになるのでした。

この数からも、綺麗に徹底して作らない手はありません。

さて、このたびの作業はここまでです。

この後は、作業としては、取っ手と取っ手の付け根タブを本体の表地のみに縫い付けていく作業があります。

それを5点分の20箇所行って、やっと5点完成までの進捗度が、3分の1になると思います。

まだ、ショルダータブなどをこれまた複数作る作業がその後にひかえていますことと、ファスナー付け、裏地と表地の合体などが待っています。

このたびの付け根タブは、段階としては最初の方でしたが、第一印象では最も見る場所としては非常に重要視致しました。

3種の生地すべてがイタリア製の生地です、素敵に出来上がるよう頑張っていきます(^-^)。

フラップポケットのてっぺんのストレートラインこそ力を入れたい、先に縫い代を折ってからひっくり返す順番で美しさを実現【309】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

来年からスタートするテイストの凹凸感ある真っ黒生地というのをここ最近調達しています。

有難いことに、以前はなかなかネットでは見つけられなかった私がまさに探しているピンポイントの生地が最近見つかるようになりました。

もしかして、コロナ禍で店舗からネットへ移行したお店が増えたのでしょうか。

実際に手に取ってみないと。。と目で確認した生地のみに目を向けていましたが、写真もかなり具体的になり、1枚だけでなく、複数枚、しかも立体感のある角度からの撮影もあります。

これは大変安心でとても見つけやすくなりました。

ネットで生地を探す時に、サイトを最初から絞ってしまうと渾身の1点にたどり着けないことがあります。

お勧めのやり方は、検索の「画像」というところから目で見た画像を元に探していく方法です。

結果、楽天市場だったりamazon内の商品だったりすることもありますが、意外に「自社ホームページ」に個性的なレアものを販売してみえる会社様にたどり着くことが多いです。

その方がとても広い視野で探していることになるではないかと思うことがあります。

さて、このたびは、せっかくの良い生地を丁寧に仕立てていくための1つ、「まっすぐライン」の追求のお話です。

今まで当たり前にやってきたやり方を見直し、技術アップに大きくつながることなのでした。

最初から縫い代を折っておく、そうするとひっくり返しの後まっすぐなラインが出やすい

ひっくり返しの作業というものは、縫い代を隠すにあたって、ハンドメイドバッグではよく登場します。

いかにこのひっくり返しを綺麗にするかでラインの綺麗さが決まることが多く、とても重要です。

分かってはいたものの、ではどのようにすることが綺麗になるのかをいろいろ工夫してきた中で大きく気づくことが今までは有りませんでした。

このたび、これで徹底という事項がやっと出来ました。

フラップの上のラインの真っすぐさが実現できるやり方です。

これまでのやり方:ひっくり返した円形をアイロンで折るのでどうしても左右サイドが坂のようなラインに。。

半月型の2枚のパーツを中表にしてとりあえず、一番上のラインを返し口として開けてひっくり返しをして最後に縫い閉じたやり方です。

まず2枚のパーツを用意。
縫い代の印を付けたら、すぐに待ち針していたのがこれまでのやり方。

この場面をこのたび変えていきます。

まず、待ち針をする前に線が歪みがちな返し口になるまっすぐなラインの場所をアイロンするのです。

返し口となるまっすぐのラインをあらかじめ縫い代1cm分アイロンで折っておくのです。
考え方としましては、このアイロンで折った真っすぐが最後まで固定されることになるということです。
折った状態のまま待ち針します。そして、印をつけた縫い代をUの字に縫いましてカーブの切込みをカット。

その後、アイロンで綺麗にカーブも割り、ひっくり返して、縁をぐるり1周縫い固定。

この時にせっかく最初に付けた縫い代のアイロンの真っすぐ線をキープする待ち針を打って行います。

ミシンで、カーブのラインを縫います。
アイロンで仕上げます。
今回の新しいやり方は下側。古いやり方は縁はすっきりしていますが、目に映るのは上部ラインの綺麗さです。
上下を比較。新しいやり方の下側が断然綺麗。カーブのラインまで下の方が綺麗に見えます。
フラップのひっくり返しと同様、ポケットの袋に関しても事は全く同じです。

ポケットの袋布に関しても同じ考え方でやります。

てっぺんのラインの真っすぐさがこちらも重要なのです。

フラップポケットの完成:すっきりとした良い形に出来上がったと言えます。

あとがき

些細な事かもしれませんが、なかなかの影響力でした。

ひっくり返しのパーツがハンドメイドバッグにはあまりにも多くあるので、この度のやり方の影響は多大です。

長いこと同じやり方をしてきたのに、突然気づくこともあります。

長いこと綺麗にならないやり方でやり続けてきたことが、いかに、思い込みや、固定観念に縛られていたのかを思い知ります。

常に客観的にも見ることができる視点は持っていたいもので、フィードバックやアンテナも重要なのです(^-^)。

バッグの巾着型の安全性の強化策、裏地付きの良いお仕立ての巾着袋の設置により中と外両方に物が入れられる構造の実現【307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実際にバッグを目の行き届かない背中に背負う際にすき間が開いていることに対して、わずかながらも不安が残るものです。

多くが入り口をファスナーで覆うことで安全性を高められていますが、巾着バッグというのはそうはいきません。

なぜなら、きゅっと絞る動きとファスナーのストレートな頑強さは相容れない関係にあるからです。

よって、巾着タイプにはファスナーが組み合わされることはほとんどありません。

絞って口を閉めてる方法はどうしても完璧な密閉にならず隙間が空きます。

そこで発想を転換します。

外のセキュリティー性はそのままでも、内側を完全密閉にしてみては。。

そして、次のような案を考え始めたのでした

内袋を裏地付きで立派に作って底で縫い付け設置してしまう構造

入り口の隙間は、どうしても限界がありますが、できる範囲内でのめいっぱいの事をしてみました。

まず1つは、裏地のサイドに巾着ひもを取り付けて蝶々結びをするということで口をある程度狭くするという機能。

もう1つは、表地にナスカンとDカンを取り付けて入口にちょっとした屋根で覆う工夫で中が良く見えないようにするというもの。

それでも隙間が完全に解消されるわけではないことを内側でフォローしていきます。

入り口付近ではこのように2つの安全対策をします。①両サイドリボンひも②フラップと留め具。

そして、内側には、巾着袋を裏地付きでしっかりと作っていきまして、マチ部分で両サイドを縫い付け固定します。

つまり、バッグの一部となる巾着袋パーツということになります。

設置して縫い付ける前の裏地付き巾着袋。しっかりと立っているところにご注目を。

これはあくまで、パーツとなります。

その証拠たるもの、マチの部分が縫い代が見えたままです。

あえてそうしていまして、後に本当の裏地のマチに挟み込んで縫い付けるからです。

ここで縫い代を隠してしまうと、分離した一般的な巾着袋が完成してしまい、そうではないということと、ごわつかないように隠れる部分であるわけですのでこの時点では切りっぱなしが都合が良いのです。

本来の縫い代1.5cmより浅い部分の7mm程度の箇所でこのパーツだけの固定をしておきます。
こちら、逆サイドです。こちらも同じように袋の表地と裏地のマチをぴったり重ねて縫っておきます。

その後の作業でこのままもっと深くに本体に挟み込めば、バッグに両サイドが完全に挟み込めて設置されます。

そして、この袋の入り口は、共布紐の巾着できゅっと口が閉じられますので、中身のセキュリティー性が高まります。

こうしたセキュリティー性の高め方は「バッグinバッグ」からの引用になります。

あとがき

この機能の設置は、難易度はそれほどありません。

巾着袋の裏地付きの作り方が習得できれば、難しい構造でもありません。

効果は実際に使ってみないと分からないことですが、こうした発想は実は別のことにも応用できるのです。

長財布の小銭スペースが非常に取り出し辛く、小銭入れだけを別で持つ方もいらっしゃるほどです。

そこで、小銭入れとして使わず、カード入れとして使うことを長財布新調の際にやり始めました↓。

小銭入れはカード類を入れていた場所へペタンコのものを入れ込みます。

小銭は別のリムーバブルなケースの中に入っているのです。

そうすると、アイテムすべてが必ず袋の中に完全に密閉されます。

小銭も個別になっているので取りやすいですし、小銭ケース自体がファスナー付きなのでこぼれることもありません。

そんな長財布の使い方がなかなかうまくいっています(^-^)。