有名ブランドジュエリーの中にも「レアもの」が存在、少しニッチなモデルで差別化のジュエリー集め【699】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

人気のジュエリーブランド「ティファニー」のシルバージュエリーが「みんなが持っているジュエリー」として有名なのではないでしょうか。

それでは、反対に「あまりみんなが持っていないジュエリー」というところを注視してみたいと思います。

広く知られているジュエリーブランドにも多数のモデルがあります。

みんなが持っているモデルではないレアモデルを持つことによって、かえってブランドにとらわれずに付けられる自由度が増すことや差別化になると思うのです。

このたびは、あえて同じ「ティファニー」製の中から「あまりみんなが持っていない」1点のリングをご紹介したいと思います。

名前は、「クラウンオブハート」整ったハートが特徴あるハートの形状の中では逆に新鮮

「クラウンオブハート」というリングです。

私も全く知りませんでした。「パロマピカソ」様がデザイナーのモデルです。

「クラウンオブハート」:「ティファニー」製。925。12.5号。
クセのない透かしハートが向きによって柄を形作った素敵な幅広リングです。

いかにも「ティファニー」っぽさというものがなく反対に新鮮味と価値を感じました。

みんなが持っているハートのリングに比べると実にニッチな存在だと思います。

このようにして、そのブランドの中では有名で知れ渡ったモデルを選ばず、陰にひっそりとあったというようなモデルの選択がかえって差別化になります。

「素敵なリング、それはどこの?」「〇〇のだよ」「意外♪」などと、ブランド名を後から知るような会話の場面を想像します。

あとがき

価値観については様々です。

特にヴィンテージ物を好み1点物に慣れた者は、ぱっと見てこのブランドだと分かるデザインが象徴的なモデルではないものをあえて好む傾向があるかもしれません(私がそうです)。

パッと見て象徴的ではないお品なのですが、よく見るとブランドの刻印が見つかるというお品が好感度が高く感じることがあります。

ブランドジュエリーにロゴマークが入ったようなコスチュームジュエリーは、ジュエリー同士の組み合わせの際に、マークが別のもの同士が近づくと違和感があるという変なパワーが働いてしまいます。

よってロゴ同士は同時付けの際には気を付けねばならなく、同じブランドでそろえるところへどうしても向かっていきます。

それはブランド様が狙うところだとは思うのですが、とは言え付けるのはユーザーなのです。

上手く組み合わせるという権限がユーザーにはあるというこに対してもっと自由であるべきです。

ロゴだけではなく、象徴的な形状もそのブランドをイメージさせることがあります。

この度のリングはそういった意味では確かに分かる人には「ティファニー」製だと分かるのですが、他のジュエリーとの馴染みの融通性がある点が良いと思った点です(^-^)。

2種の黒色エコバッグの素材の違いが歴然、プレーンとパイルの違いはより素材の違いの深堀りになった【691】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2種の黒生地で2点のエコバッグが完成致しました。

同じ黒色でそろえることで、その他の違いが際立つことになりますのが素材の面。

どうしてもその素材の違いに目を向けるようになるのです。

良き素材の深堀りとなるこの度の黒色同時製作の完成品をじっくりとご覧くださいませ。

単純な構造でありながらしっかりと作った一重仕立ては十分な貫禄があるエコバッグとなっていった

今回から、ステッチの数を1本増やしましたことで、緻密な縫いが実現。

こんな風に4本のステッチをいかに等間隔に仕上げるかが課題。3本を4本にしたことで間隔が狭まり支柱が強固に。
4本ステッチへの変更はここにも効果を発揮しています。やはり3本の時より強固で、美しいものになりました。
生地は、生地名や混率が不明ですが、左はタオルのようなパイル地、右はオックスフォード。

パイル地は、柔らかくてカジュアルな雰囲気があります。

一方オックスフォードは、スーツの中に着るメンズシャツにも多いエレガントなツヤ感がある素材。

やはり同じエコバッグに仕立てても良い意味での硬い雰囲気が出ました。

素材の違いによってもこんなにテイストが展開できるものだと実感しました。

お洋服のワードローブで、わずかな素材の違いで黒ばかりを着られる方の例を拝見したことがあります。

おそらく素材の違いを楽しみ、最強の黒色を軸としたいワードローブ作りだとお見受けします。

さて、バッグの容量はかなりのものです。バスタオルを4本ご用意しましても、まだまだ余裕が↓。。

これらはバスタオル。まとめて縦に4点を積み上げて収納してみました↓。
<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。バスタオル4本を入れてもまだ上の方が余ります。

これだけの容量があるのですが、ある程度たためますので、出張時のサブバッグ・たくさんの食料品のお買い物目的・上着入れ・温泉バッグ、さらには一泊旅行も可能ではないかと。

エコバッグという言葉に縛られて、安くて質の悪い品物をお手軽に短時間で作ってしまうのは、あまりにやったことのわずかな労力でさえも無駄だと感じます。

その後の長い目で見たバッグの可能性を夢見ながら、じっくりとかけるところで手間と時間をかけていくという製作が腑に落ちます。

その1つに、ピンタックの4つ角のステッチがありまして、これがあると上品な雰囲気が出ます。

バッグが整然とするものであることでシーンが増えていくと予想します。

あとがき

このたび製作の2点「切餅:きりもち」デザインにはさらにこだわりがありまして、長い支柱を1本仕立てで継ぎ目を作っていないという点です。

用尺が145cm以上要しますので、今回も幅が150cmの生地です。

縦に取ると生地が余り、2点作ろうと考える方向に行き1点物ではなくなります。

よって、横に支柱のパーツを裁断するので、巾がダブル幅の物でないといけないのです。

この145cm以上の幅の生地の分野は、インテリア・カーテン地の分野になります。

ここから生地をチョイスするわけです。

かわいいプリント生地などは110cm巾あたりのものがほとんどなので自然とインテリア地特有の大人っぽい生地をチョイスすることになりました。

ただ、その後作り手側の気持ちになってみますと、どんな幅の生地でも作れるように仕様を変えるという考えに至ります。

そうすることでこの長い支柱のバッグが作りやすくなるからです。

後に取っ手の途中で継ぎ目を入れ、短いパーツで大丈夫なように型紙を変更。

その継ぎ目を隠すタブをスタイリッシュに縫い付けるモデルへ変更しています↓。

後にこれが完成型となっていきます。継ぎ目はうまく隠され隠したタブがかえってトレードマークに。。

完成型に至る前には、このたびのような変遷があったことがとても大切。

この段階を踏まずに完成型に行き着くことは無かったでしょう。

当ブログ記事は、当初の2021.08.12からおよそ3年後の2024.05.16にブログ記事の「手直し」の一環の中の順番で「リライト」したものになります。

とはいえ、まだまだ変な言葉使いや誤字脱字は、更に手直しをかけていくのですが、こうして、3年も経過すると随分小さな事業の中でも発展が見られました。

これは大変貴重な例だと思っていただければと思うのですが、同じことをずっとやっていく中で必ずわずかばかりの発展があるということ。

事業とはそういったものなのではないかとじわじわと実感しております。

そういった意味でもこの記事の手直しの1年の2024年が非常に大切な年であると感じています。

もっと早めに手直しできれば良かったのですが、日々の活動に追われこんなに遅くになってしまいました。

随分曖昧な表現だったり分かりにくい表現などで読みにくい点が申し訳なかったです。

2024年末をもって、記事すべてがすっきりと手直し完了の予定を組みまして現在徐々に実行中です。

是非今後とも、今後もブログ記事にお立ち寄りいただければ光栄でございます(^-^)。

エコバッグの支柱、これまでの3本ステッチは普遍的、最も美しく映る4本ステッチへの改良【688】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

黒生地2種を同時進行で作る、「切餅:きりもち」デザインのエコバッグの製作を始めました。

まだこのたびは完成には至りませんでしたが、1か所大きく以前と改良した点「ステッチの本数の追加」についてご紹介したいと思います。

以前の3本ステッチを1本追加の4本がいかに大きな影響であるかを知ることになりました。

3本ステッチから4本ステッチへ。。支柱の太さとのバランスは4本ステッチの方がしっくりきた

以前の「切餅」は、3本ステッチでした。

3本ステッチの「切餅」:十分丈夫でしたが、支柱幅とステッチ間とのバランスを見直しました。
以前のステッチ:3本は実は難易度はかえって高め。理由は感覚が広いので少しのずれが目立ちやすいからです。

変更後の4本ステッチバージョンをご覧くださいませ、もとの支柱の幅は全く変えていません↓。

4本ステッチの支柱:かなり綺麗になりました。4本ステッチの方が「あっ」と言わせる何かがあります。
2種の生地で同時進行に2点:美しさに加え硬さが出ました。この硬さの方も重要で、丈夫さに繋がります。

ということで、美しさと硬さを高める改良がこのたびの改良の内容となりました。

このたびは、ここまでです。

この後、前後パーツを縫い合わせるなどして、組み立てて完成に近づいていきます。

あとがき

おそらく、次回の<製作>ブログでは、完成をご披露できそうです、2点出来上がります(【691】のブログ記事です)。

黒テイストのシックな雰囲気のバッグを今後年末に向けてこんな感じで製作してまいります。

その中のスタートとして割と短い期間で出来上がるこのたびのような一重仕立ては、2点同時進行も可能。

かなり腑に落ちたデザインの1つの「切餅:きりもち」。

型にはまったものではなく、この縦長デザインを横向きにしたり、サイズを変えたりなどで随分違ったバッグに見えることでしょう。

このデザインは、後に詳しくじっくり学びたいバージョンとしまして「コンテンツ」にまとめダウンロード型で販売も予定しております。

とはいえ、ぱっと見で学び同じように製作していただいても「著作権フリー」のスタイルですのでご利用いただいて結構です。

とにかく、自主製作による「腕」を細かい単位の一人一人が持つことでハンドメイド文化が広がれば良いと、それだけをゴールにしております。

ミシン1台を持ち、コスパ良く自分で縫い物が出来ることの素晴らしさの扉を開けてみませんか(^-^)。

黒ベースのハンドメイドバッグ製作でやりたいこと、飾り過ぎている余分をそぎ落とすミニマムさの追求【686】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2021年のハンドメイドバッグ製作は、黒ベース製作です。

2020年から集めてまいりました黒無地・ジャガード・プリントを材料としながら組み合わせたパンチの効いた強いカラーとなります。

このたびは、黒ベースで製作の最中にあたって、どんなことを得ていきたいかということを綴りたいと思います。

流行のお洋服などに対して思ってきたこと、「余計な飾りを入れ過ぎている」ことを徹底的にそぎ落としたい

黒生地:黒にも様々な表面の様子の違いがありますので、カラーを究極に統一することで見えるものがあります。

この先何年もこのお洋服を着ていけるのか。。を考えた時に飽きてしまったり、数年先には手を付けられない古さが表れてしまうことがほとんどです。

そもそも、「流行」というものがベースにあることにこそ疑問を持っています。

ファッション業が「流行」ありきというベースで成り立つものという傾向。

「流行」なくしては、ファッションではないとも言え、反対にずっと同じでは人間の心地の中の「飽き」が次のステップへの気持ちを後押しするのです。

ただ、そのような世界に入る必要があるのかどうかさえ、自分でジャッジしたいものであり、ここ10年以上古着ライフを選択しています。

ハンドメイドバッグもお洋服に附随する小物としてのバッグと同じように流行みたいなものを感じることがあります。

一方で、マイペースなスタイルで製作されている製造者もいらっしゃる様子も。。

超定番とも言えます黒ベースの製作の理由は、まず材料である生地から始めてみるという意味もあり、バッグでは一番多く購入されているであろう黒を選択したということです。

黒コーデが好みであることももちろんありました。

その代わり、裏地には、黒に馴染みながらもコントラストもあるような柄をマッチさせるなどして、まるでお洋服の上下の組み合わせのように考案していきます。

あとがき

「黒特化」のお店というのも訪れたことがありまして、すごく世界観がはっきりしていますが全体的に雰囲気は神秘的。

余計な飾りはそぎ落とすわけですので、ある意味誤魔化しは利きません。

そんな環境の中でじっくりと素直な品物を作ろうとしています。

これも流行なのかクシュクシュとしたタックが寄せてあるバッグのあのタックの意味は何なんだろうと考えることがありました。

あそこにもほこりがたまっていったり、表面の色の差の原因になることがレザーの場合あったりします。

何か特別な秘密が隠されているということであればそれは深みのある品物になるかと。

ただ何となくかわいいのでクシュクシュさせてみただけなら浅い品物だと言えます。

おそらくわざわざ形状を出すということは、何か意味がきっとあるのだと気づく人がいて、実際にその通りであるということが「通じ合う」というものです。

結局は、理由があってそういう作りになっていったのだということのすべての集まりであるバッグを作りたいということになります(^-^)。

バッグのファスナー先端カバーになる別布タブ、生地が横からはみ出さない裏側に隠されたテクニック【679】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作の際に、ファスナー使いの部分には決まってファスナーの先端を別布カバーでまとめています。

このタブの作りは、何度か折りたたみながら丈夫なものになっていくのですが、折りたたんでいく途中で生地が横からはみ出すことがあります。

このはみだしが気になったことを解消すべく、はみ出さない研究をしました。

そこで考え出した「縫い留め」の方法がございまして、こちらをこのたびご紹介したいと思います。

ファスナーの先端タブ意外でも応用が利くような技術になると思います。

ご共感いただけたあかつきには、是非引用してくだされば光栄でございます。

美しく作るために生地をきちんと重ねる意識、追求したファスナーの先端の美しさ

縦に真ん中に向かって両端を折ります。そして、真ん中を橋渡るように、1cm程の幅でミシンの二重ステッチ。

これで次の段階の生地のはみだしが解消されます。

次に、真ん中で横向きに折ります。縫い目が隠れていく様子を注視していただきたい。

この折りさえも、先ほどの縫い留めでやりやすくなっています。

さらに、真ん中へ向かって横向きに上下から折り込みます。先ほどのステッチが完全に真ん中に隠れました。

はみ出した部分はどの部分がはみ出しているのかを分析したことで、ピンポイントの対策をしたことになります。

こうして、ファスナーにかぶせてステッチで固定。横サイドからの生地のはみ出しが解消されてました。
サイドに注目してみるとミルフィーユのようにきれいに重なっています。縫い留めの大きな効果と言えます。

今回のステッチはほどこすのとしないのとでかなり大きな出来栄えの違いが出ました。

美しく仕上げるための「隠れた技(わざ)」のようなもの。

ステッチは結局は内側に隠され目に映るものではないのですが、実は内部にはこうした工夫が隠されているのでした。

あとがき

我流ではありますが、ちょっとしたテクニックなどの効果が出たときにはご紹介してまいりたいと思います。

特に基本的な手法の本などには書いていないようなニッチな部分でも、掘り起こしてみるとまだまだ眠っている工夫があると言えます。

本には掲載し切れないほどのささいで細かい部分もあるからです。

そして、これまでの製作の経験で思うことは、お洋服の仕立ての手法がバッグに活きることもとても多いです。

よって、ハンドメイドバッグを作っている方以外の分野、時には「建築」など、業界の違うところからヒントをいただくこともあるのかもしれません(^-^)。

接着芯(織芯)の地の目の向きも良き共布ベルトやパイピングの出来栄えに影響、縦には縦裁ち、バイアスにはバイアス裁ちの推奨【670】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

接着芯は形状がはっきりとしたタイプをハンドメイドバッグ製作に使いたいと思っております。

実際に、「織芯」と「ニット芯」を生地によって使い分けています。

「不織布芯」は過去にアイロン(中)で解けたことがあり、あいまいなイメージを持っています。

ただ、無接着の「ハード薄芯」「ハード厚芯」「ソフト厚芯」は接着芯に使わないだけで、どれも不織布。

これらははっきりとした形状だと感じており大いに利用させていただいております。

このたびは、接着芯において、特に「織芯」が表地とくっつく時に地の目が表地、接着芯共にピタリと同じ方向であることの勧めを綴らせていただきます。

芯地も生地みたいな作りであることの理解と意識が自然と向きをそろえさせる

ニット芯は伸びるのであまり向きが違っても違和感もなく見た目にも影響したことは無かったです。

ただ、織芯に関しては貼った後の風合いの美しさに影響することだと感じており、ニット芯の場合も幾分かは影響しているのではないかと考え、織芯・ニット芯関わらず地の目の向きを表地にそろえる意識でおります。

接着した状態をイメージとして考えてみますと、織芯を表地に貼ると、2点の素材がぴたりとくっつき同化しているような姿なのです。

。。ということは、当然ながら相性良く互いに重なるには地の目の向きをそろえようと思わずにはいられないわけです。

細長パーツ:長いパーツは特に生地を有効に裁断したい気持ちもありますが地の目を第一に意識したいもの。

この写真は、同じ5cm巾、表地の裁断方向の地の目が縦のものとバイヤス(45度)の向きのものが含まれています。

その2つの表地の地の目の違いに芯地も合わせている様子を見ていただきます↓。

左-バイアス裁ち、右-縦方向裁ち:逆彩(ぎゃくあや)の織り目の「チノクロス」という名前の生地です。

縦裁ちはストレートの部分に、バイヤス裁ちはカーブを描いた部分に施す縁の始末のパイピング用生地です。

縦裁断の織芯の地の目の形状:これを横向きに裁断することさえしていません。表地と全く同じ地の目向き。
バイヤス裁断の織芯の地の目の形状:全く同じ45度のバイヤス向きに斜めにカット。織り目の柄がバイヤスです。

こうして、地の目を合わせて接着した風合いは綺麗で自然です。

変なしわが寄らず、びっしりと表地になじむものになります。

織芯を好む理由は、ニット芯よりも風合いに迫力が出る点で、良い意味での頑強さを「たくましさ」のようなものとして感じているからです。

このたびの作業としてはパイピングをする布としてのパーツ。

パイピングする時も、織芯であるとパンパンに張ってやりやすいので、結果綺麗にできると考え選択しています。

あとがき

どうなんでしょう、地の目を合わせたことが後の何年後かに何か影響があるのでしょうか。

大変地道なことではあるのですが、今を100%に作業せずして、未来の結果が正しく判断できるのかということです。

過去にその時点だけのメリットを考えた裏地の合皮使いのバッグが20-30年後の経過で無残な内部に劣化した姿を見る例からも、「つけ」があるようなのです。

接着芯くらいと思うものの、表地全体に貼るものであり、経年による姿の可能性を考えますと、「今可能な限りを尽くす」ということになりましょう(^-^)。

たすきの先端の玉止めはサイドの溝へ糸を集めて結び隠す、最後の作業まできめ細やかに行う手間の大切さ【653】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

エプロンを複数製造させていただくお仕事をいただきました。

大変有難いお仕事の中で学びをアウトプットし、同じ品物を作れるように、もしくは更に良きアイデアにより発展した製造になればとお伝えしたいと思います。

テクニックというほどの大袈裟なものでもないかもしれませんが、「当たり前の丁寧さ」のようなものだと考えております。

アレンジしたものではあるのですが、同じ人間のすることですので、きっとどこかのどなたかも同じように、もしくはもっと工夫されたレベルの高さでもって解決されているかもしれません。

それが分かるのも、まずアウトプットすることであり、この<製作>のカテゴリーではそんな技術や裏技を同じハンドメイドをされる方向けに「共有」という意味をこめて綴らせていただいております。

端っこの糸を集めて束に、そして、一括りに結んでサイドの溝へ隠す手法で現在腑に落ちている

たくさん並行にステッチするなどのベルト製作の場合、このように端っこに糸がひげのように集まります。

これを針に通して、左側の溝のようなくぼみへ内側から見えないように移動。

ポイントとしては、最初に糸を綺麗に同じ長さに均一に切りそろえておくことです。

これで作業が幾分かスムーズになります。

そうして、こんな感じで糸が同じ場所に束のようにまとまったら、糸を均等に半分に分け、2度結びます。
サイドのてっぺん周辺の溝の部分に玉止めが隠れました。

このような作業をするのも、端っこが隠し込まれないむき出しのケースだからこそ。

バッグの取っ手を埋め込む場合などには、特に考えなくてよいことです。

ケースに応じて手間を適切にかけていくという意味です。

少し簡単に進んでしまいましたが、実際に作業している様子などはYouTube動画におさめました。

あとがき

今回のこの手法は、まつり縫いなどに最後の玉止めを内側に隠す時の違う場所へ針を刺すということからのヒントです。

糸はスパン糸の方がはるかに固定されやすいですが、テトロン糸でも同じようにやってしまっています。

その場合玉止めをかなりきつくギューッとやらないとスルリとほどけてきた時にかえって糸が集まってみっともなくなるのでその点は注意です。

なかなか手間のかかる部分ですが、これをするとしないでは雲泥の差。

見た目のすっきり感と今後の長持ちをイメージした必要手間だと考えております(^-^)。

ロックミシンの最終の糸始末は結んで玉止め、ロックがほつれにくく丁寧なお仕立ての極み【639】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年より、ロックミシンを一部使いする製作の機会をいただきました<m(__)m>。

デニム生地で作る雑貨品は、ほとんどが裏無しの一重仕立て。

一重仕立ては一見簡単そうですが、縫い代の始末の悩みが増え、むしろ裏地付きよりもごまかしがきかない難しさがあるのです。

裏地を付ける場合は、縫い代が内部にそのまま密閉されますので、縫い代が裏地内で守られ傷みが起こりません。

縫い代の傷みは外部との接触でほつれていくことが多いですので、閉じ込められた状態であれば問題ないわけです。

このたびは、一重仕立てでポケットを縫い付ける場面などにおいて、見えない部分の丁寧なお仕立ての1つとしてロックミシンの始末の「玉止め」の場面をご紹介したいと思います。

更にそのロック部分の縫い代を視界から隠すというアイデアは別の記事【716】の投稿で綴らせていただいております。

そちらもセルヴィッチデニムの一重仕立ての例ですので、当記事の続きとしてお立ち寄りいただければ光栄でございます。

ロックミシンも表立って見える部分ではないのですが、のぞくと目に映るようなポケットの内側などの場所では、縫い代を綺麗に始末する意味が非常に重要になります。

このたびは、ロックミシンの糸自体の始末をそれぞれの区切り目において「玉止め」をしている者の「決まり事」をご紹介したいと思います。

ロックにも玉止めが有効、ロックの糸をどのくらい残すと結び目が作りやすいのかの解説

では、玉止めをしていく様子です。

ロックの最後の糸ループを多めに残します。8cmくらいがグッドです。5cmだと結びにくいです。
よく手縫い糸で、ボタンを付けるなどの時にほどこす玉止めと同じで、一度コマ結びをします。これだけです。
角の先端に結び目がちょんとできました。その結び目周辺3-5mmでカット。
ツンと残り糸が出ますが、どのみち、縫い代内などに隠れます。
玉止めをしないプチッとカットしたままだとほつれることがあり、しっかりと解決したい場所です。

あとがき

やや我流ですが、人間が考えることなので、きっと同じようにされている方がいらっしゃるのではないかと予想しています。

自然でシンプルなやり方なので、余計なことをしなくてよいから、クセにしてしまえば、その後は当たり前の作業となっていきます。

丁寧に仕上げる策の1つとして、こんな影の部分も実は効果があるのです。

ちなみに今回登場の生地は、25ozデニム(ヘビーデニム)。

ロック糸は、「フジックスシャッペスパン」の#90の薄グレー色でした。

ミシン屋様がおっしゃるには、ロックのミシン糸は90番ではなくても、50-60番糸でも良いそうです。

ほつれにくいのは、90番よりも50-60番でしょう。

ただ90番の方が在庫の減りが少ないので糸が有効に使えます。

よく情報を知らない内に調達した糸はたまたまのセット購入のお得な出会いもあり、それが90番だったことと、デニム用にと考えデニムの裏面に色がなじむミドルグレーを選択。

デニムに90番も相性が悪いわけではありませんので、生地の厚みとロックミシンの番号のギャップなどは特に考えられていないようです。

その他、帆布やゴブランなどもなかなか裏地付きが困難なこともありますので、同じようにロックミシンの縫い代始末を引用すると良い場合があると思います。

一重仕立ての縫い代始末に困った時は、ロックミシンに助けてもらうという手があることを思い出してみてくださいませ(^-^)。

デニムのごろごろ感に全く効き目がなかった中綿設置効果、底面にハギ目を作らないヘルメットバッグデザインの仕様の変更が解決のカギ【637】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、セルヴィッチデニム生地で作るヘルメットバッグの3点目が出来上がりました。

この最後の3点目で底部分のふんわり感をたくさん出すための検証をするのを兼ねて、中綿を裏地キルト分とは別に設置ということをしてみました。

もともと中綿キルトの裏地なので底部分にも中綿が一重に入っているところへ更に二重の中綿を追加するものです。

果たしてこの効果がでているのだろうかというところを見ていきます。

結果は変わらずというもの(+_+)、デニムのごろごろ感には勝てず

もともと中綿を追加設置することをしてみたかった理由がありました。

本体に縫い付けた支柱が縫い代のところで硬くツンとなって、マチを兼ねた底を割った時に立ってしまうことのごろごろ感が手で底を触った時にに感じられるからでした。

この感じを解消することに中綿でふんわりさせようとしたのです。

その過程は前回の記事の【636】でお伝えしています。

前の記事の写真と同じものですが、こんな風に2重の中綿を底へ設置していました。
結果は、変わらずというもの。そもそもそこの真ん中にハギ目が行くトートバッグでは解消されないと理解。

今回は、変わらずというのが検証結果でした。

これ以上重ねる中綿の数を増やすのも効果は期待できません。

支柱が内側の縫い代まで入り込んだデザイン。内側で硬い部分の支柱の一部が縫い代と共に立つ現象です。

このようなデザインで行きたい以上仕方のないことですが、今後は、底が一繋ぎの面になっている作りでなければ解決できないと思いました。

トート型ヘルメットバッグ: 縦36cmx横41/72cmxマチ30cm 。大きい横幅が72cmまでに及びます。

裏地はお花柄のカーテン地を使用。

そして、ステッチの色をベージュにしました。

裏地のモカの花柄に合わせるベージュ糸で1点目と2点目のステッチの色とは更に別の色ということでバラエティー豊かな展開になりました。

あとがき

これで、ヘルメットバッグ製作を終了したいと思います。

あとは、このバッグをご紹介して見てもらって知ってもらう方向になります。

ヘルメットバッグも思えば、2018年の最初の頃に作った時以来、現在は2021年です。

今回の場合はすべてのヘルメットのサイズに対応できたらということで2018年時の、小さめヘルメットのみ対応の容量からは発展したものになりました。

大きいヘルメットも小さいヘルメットも入れることができる点は、量産品ではなかなか作られない容量です。

あとは、ヘルメットに支障のないような開閉にファスナーではなくDカンとナスカンコンビのタブを設置した点や、支柱のロングサイズを持ち運びのしやすさに合わせたものに長くしました。

昔作った自作品を再び数年後に発展した形でトライというのも大変良いもので、必ずその数年の間に発展があり、進化したものが作れます。

どこかで、元の昔のベースもあっての現在の初アイデアや案が加わりらせん状に発展しているのです。

結局解決できなかったハギ目の底でのツンと立ってしまう手触りに関しては、モデルチェンジということで今後解決していこうと思います。

楕円などの底1枚パーツを側面と縫い付けるタイプのトートバッグ型。

そして入り口の金具などはこのたびと全く同じで良いと思います。

いつかヘルメットバッグ製作シリーズの第3弾としてご紹介したいと思います(^-^)。

「ヘルメットをふんわりと収納するため」と「硬くツンと立った縫い代の手触りの悪さ」、底に挟み込む中綿の設置で同時に解決なるか【636】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

随分番号の間が空きまして申し訳ございませんが、当【636】の投稿は、以前の【460】の投稿の続きとなります。

容量たっぷりのトート型ヘルメットバッグをセルヴィッチデニム生地で3点お作りするシリーズ。

昨年の2020年調達のセルヴィッチデニム生地を使い切るということになります。

裏地を3点共違うものに設置しておりまして、表地が共通のセルヴィッチデニムのネイビーカラーであってもバラエティに展開が広がる3点です。

【460】は裏地がモール生地であり、オレンジ系のミックスの美しさとリンクする表地のステッチをオレンジ色に。。

そして、キルトのマス目を5cmから7cmへと大きめに変更して緻密さを保ちながらの効率アップをはかりました。

1点目は、【445】という番号でして、こちらの裏地はパステル系の小花柄の裏地でした。

それぞれテイストが違うので楽しんでいただけると思います。

よく調べたら、16.5ozだった驚き、それでも一重仕立てでの製作は可能の幸運

セルヴィッチデニムの生地の調達が不安定な中、上手いタイミングを見計らって生地を調達させていただいております。

よって、ozがいろいろあって、情報が無い中自分でozを割り出しています。

ozの割り出し方は、はかりがあれば、計算式に当てはめるだけなのでできます。

オンスのじっくりと解説しました割り出し方は、別の記事で専用に投稿致しておりまして、番号が【603】です。

是非お立ち寄りいただければと思いますが、このご説明だけで分かれば、是非やってみてくださいませ↓。

四角い切れ端(20-30cm四方はあると良い)の重さを測るところからスタート。割合計算でozが導き出せます。

そんな感じで、今まで調べていなかった、14オンス程度だろうと思っていたこのたびのヘルメットバッグのオンスを調べました。

そしたらなんと16.5ozの値が出ました。

確かにしっかりしていて硬いので、それもうなずけますが、生地は変な話14ozの物よりも厚みが無かったりするので、このオンスというものは奥が深そうです。

厚みとか糸の太さとか関係なしの「目の詰まり=織密度」がオンスの正体なのではないかと思っています。

取っ手/支柱は、生地が重なってステッチで固定するのでカチコチ。芯地は不要強固な良い支柱になります。

底に手を触れた時の縫い代がツンと立った感触を解消の中綿設置の場面

実は、投稿と同時に製作にも長い期間が空いてしまい、1つ間違えてしまったことが。。

当初、3点中1点目で裏地キルトを5cmのダイヤキルトにし、2点目で緻密さもキープしながら効率を高める7cmのダイヤキルトに変えたのに、このたび再び1点目と同じ5cmキルトでやってしまったのでした(^_^;)。

5cmのダイヤキルトの完成:キルトステッチの前に、真ん中あたりの空間にも待ち針をたくさん打って固定。

さて、この度のポイント部分は、この写真の中にあります。

この真ん中に映る底の部分にご注目を。。

内部で支柱の硬い縫い代がツンと立ってしまって、手で触るとその感触が分かるというのが前回の【460】の時の課題でした。

今回、ここへクッション的に中綿を入れます。

中綿キルトに入れたものと同じ中綿を2重にして、裏地のマチの縫い代に縫い付け。
マチ周辺。マチの地縫いを邪魔ししないよう、あくまで影響のない縫い代のスペース間で縫い付けます。
ひっくり返す直前に、サンドイッチのハムのように中綿が底部分に挟み込まれました。

そして、表地を裏地の外に包み込むように表地の方をひっくり返していきます。

ひっくり返しました。この底の部分は、先ほどの2重の中綿が設置されています。

ということで、今回はここまで。

残りは、Dカンとナスカンコンビのタブを縫い付け、ネームを縫い付けて、口を縫い閉じて完成となります。

さて、この中綿二重の効果やいかに。。続きは、ブログ記事【637】で掲載されます。

是非お立ち寄りくださいませ。

あとがき

とても大きなヘルメットバッグです。

セルヴィッチデニムは独特のにおいがします、「香ばしい」とも言えるかな。。

藍染の染料のにおいですかね、ちょっと酔ってしまうほどです。

とても迫力ある素材ですので、バイカー様は、是非ヘルメット収納にお勧めしたいと思っています。

ただ、トートバッグですので、別の使い方もあると思います。

気に入っていただけた方のセンスとかアイデアで新しい使い方などもあったら可能性が広がるバッグになります。

次回完成で総まとめをし、このヘルメットバッグ作りのシリーズを終了したいと思います。

その後は、ブラックカラーベースの素材ばかりの連続製作へ移行していきます。

本来これが2021年のハンドメイドバッグでやりたかったことです。

時々こうしてシリーズを企画しながら最終的には、ハンドメイドバッグ作りのノウハウをじっくりとたっぷりとお伝えしてまいりたいと思います。

いずれ、製作して販売することよりも、多くのノウハウをお伝えしていく役割へシフトしようと思っています。

「デザイナー的位置付」のような華やかなポジションみたいなものは捨てたということです。

それでもハンドメイド文化を広く知れ渡ることを目指して、違う方向へ舵を切ることになると思います。

引き続き、その行く末を見守っていただけたら心強いです(^-^)。