<リメイク図解>古着のウールニットネイティブ柄ワンピースのマルチカラーの素敵さに加え、追加した細長い部分はレギンスやパンツからのリュック【1238】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間作ろう作ろうと思いながら、裁断と接着芯貼りまでの進捗度で止まっていたウールワンピース。

そのリメイク材料の風呂敷包み(大判スカーフ)をオープン。

時折チェックはしていたものの、他の作業などを優先していて、早くも1年が経過。

今こそ、もう完成する時なのではないかといよいよ作業再開に踏み切りました。

もう記憶も薄いのですが、ショルダーをすでに作っておいた状態であるところが、この続きの作業をしやすくしてくれています。

リメイクも最初に一歩でも二歩でも踏み出しておくと、「結局は古着のまま持っていただけだった」ということにならず、最初に思い浮かべたせっかくの案が実行しやすいこともあります。

このたび作ったアイテムは、リュック。

黒ベースの赤系マルチネイティブ柄は、活動的で素敵な完成のイメージが浮かんでいました。

毛玉が多いのでエレガント寄りなワンピースではどうしても古着感が出過ぎるということで、別のアイテムにリメイクしようと考えたのがきっかけです。

元はワンピース、ネイティブ柄の特徴であるボーダー配列を活かした3cmボーダーキルトステッチを導入し完成したリュック

リメイクと言えども、何ら製作の手法ややり方を変えることはありません。

むしろ、限られた条件であったり、あまりバッグでは使用していないニットが登場したりすることこそ学びになります。

このたびのニットワンピースもよく伸びるタイプで、接着芯に加えてハード薄芯をボンドで貼ることで横伸びを抑えました。

こんな形のトートバッグそのままがリュックになったようなデザインを考案。
原色カラーのマルチカラーが快活なイメージの素敵なニット、毛玉がどうしても古着感が出て着用を躊躇。
形を裁断直後の段階に戻しますが、この状態で接着芯、ハード薄芯、3cmボーダーキルトをかけます。

ハード薄芯はボンドで縁だけを貼りますので、真ん中付近はゆるゆる。

ここをなんとか安定させていいこうと考えました。

ハード薄芯を貼った後に、3cm間隔でボーダー状にステッチを入れていったのです。

そのステッチも、柄を引き立てたいということで、ものさしで計った3cmの位置に来る編み糸の色に着目。

その3cmの位置にあるカラーと同じ糸でなじませるようにステッチしたのです。

そうするとニットなので、中にぐっと埋め込まれ、ステッチが目立ちません。

赤・青・グリーン・イエロー糸である場合と幾種類か登場したわけですが、手持ちのカラー糸が豊富であることがここで活きます。

ボーダーステッチは、印は3cmの箇所に最初のスタートだけ見れば、後はニット特有の編み目が配列良く出ていますのでその編み目をたどればものさし要らずでした。

そうして、表地の前面と後ろ面の両方を同じようにボーダーキルトして、その続きを製作していきました。

裏地は、更なる別のはぎれをマルチカラーの色に合うようにと、片方の面が、ワイン、もう片方の面がチャコールという2色使いで作りました。

ポケットもよくお作りしているフラップポケットの大きいのを生地をたっぷり使いながら設置。

入り口のファスナーの取り付け方例:全ステッチが不可能な場合の部分ステッチの方法でOK

ショルダーはレギンスの処分品の黒を細長く裁断して利用。縦長はショルダーに活かしやすいです。
ファスナーの取り付け:黒ファスナーに、比翼布は裏地の片面に使用のパンツからの切り取りと同じエンジ色。
表地のあまりのぶ厚さでまともに縫い付けは困難、苦肉の策で部分的なステッチで縫い付けました。

反対側は、真ん中に1つ、端寄りに2つという風に全体のセキュリティー性のバランスをとってみました。

出来上がりの隙間は、物がこぼれる様子は無く結構覆われています。両端は折りたたみ傘などが突き出すような入れ方も出来そう。

部分的な縫い付けと言っても、手を入れることができませんので、セキュリティー性は確保されるのです。

<リュックの完成サイズ>:縦24cmx横21/38cmxマチ15cm。

古着からできたリュックにしてはそこそこな容量です。

というのも、元のワンピースがゆったりとしたゆとりのある面積があったことで実現できたことです。

元のお品の良質さや有難い特徴などもリメイク後が良くなるためのポイントになっていました。

あとがき

こうして書くことがどこまで伝わるのか分かりませんが、このリュックなかなか素敵でして、完成してから10回以上眺めている現実があります。

それは、困難を乗り越えながら、結構成功している証、失敗するともう見たくもなくなりますから、今回は上出来です。

図解のみですが、お伝えしないよりもリアルだと感じていただけたのでは。。

今後も、リメイク記録をこのような形で投稿していきたいと思います(^-^)。

<リメイク図解>お洋服を捨てる前に踏みとどまった、古着の黒セーターと柄ベストからパッチワーク8枚ずつへ、そして裏地付きの安定感ある巾着袋へ【1237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、「サステイナブル」な生活の意識ということに関連して、「リメイク」をご紹介していくことに決めました。

ただ「リメイク」は、ファッション分野でいうと、お洋服などを解体して別のアイテムにそっくり変身してしまうこと。

そうしますと、実物写真や映像を広告収益付きのYouTube投稿も含め、完成品販売などもすべて「著作権侵害による商業利用」にあたり違反であると把握しています。

実際に該当洋服メーカー様への複数のお問合せをしてきた過去、ご返答はこの考え方で正解でした。

よって、リメイクの内容の発信も基本的には難しいものになっていました。

このことを考え始めたのが2019年の春の事。

よって、これまでの数年の間リメイクの投稿はやめていたのですが、ここ近年世の中の流れが一気に変わっていきました。

もうこのままでは地球の存続が危ういということで、本気で「SDGs」を一人一人が考えるべき時に来たのです。

そこで、著作権に阻まれて難しいリメイクのご紹介を、何とか伝える方法はないかともがきながら考えたのが「図解」でした。

図解だけでリメイク内容をご紹介するということをこの2023年1月からスタートし始めました。

リメイク自体は素晴らしい文化だと思いますので、「捨てる」以外の「持続」の選択肢としては大いにあると思うのです。

このたびは、黒のセーターとパープル系のマルチカラーのベストの古着を解体し、巾着袋に仕立てるリメイク案を図解でご紹介したいと思います。

もう元のアイテムとしては着用できないセーターとベスト、パッチワークシート作りを経て裏地付きのマチ10cmの巾着袋へと変身を遂げた

いずれも古着で購入。黒のハイネックセーター(左)。ネル風素材のマルチカラーのネイティブ柄ベスト(右)。

黒のセーターは毛/100%で温かいのですが、毛玉が思いの他あったことと、ジャケットのインナーで着用の際、上に上がってしまってうまくなじまなかったのが着用をやめるきっかけです。

また、右のグレーベースのネイティブ柄のベストは、アメリカン古着だったのですが、写真よりも傷みと毛羽立ちが気になるものでした。

この辺りから、アメリカン古着の作りの粗雑さに対して疑問を持つようになり、USA製と別れを告げていきました。

どう組み合わせても、着用感があり過ぎたこの2点は、我が古着スタイルには合わなかったのです。

古着とは言え、ほぼ新品からの着用に変わりがないというスタンスこそ私のワードローブの特徴としているからです。

お洋服はハギ目が多いアイテム、細かく裁断し、パッチワークシートを作って巾着袋を作るという2段階の作業になります。

まず、型紙は縦12.5cmx横17.5cmの長方形1枚を合計8枚セーターとベストからそれぞれ上手く切り取り裁断。

ベストの方だけ、この図のようにハギ目ができてしまいましたが、真ん中を「わ」にすることで巾着袋になる仕立てなので、底部分にハギが隠れるような配置に工夫。

いつものパッチワークシート作りと同様で、1cmの縫い代で2重ステッチ。

そして、アイロンで両割りし、表面からハギ部分の両サイドにステッチをかけて固定という手間をかけた作業。

バッグ底は「わ」ですので、マチ10cmに仕上げるために、「わ」の両サイド5cmずつをくり抜きました。

黒のセーターの方は、ハギ目無しで8枚裁断できました。

ベストよりも大きい面積のはずが、袖などは不足で9枚とれただけです。

1枚は余分なので裁断できましたが使いません。

そうして、黒のセーターの方を裏地にして、裏地付き巾着袋をいつもの仕立て方で作っていったのです。

手持ちの江戸打ち紐のグレーを紐先に黒のループエンドをおしゃれに飾りながら完成です。

巾着袋の出来上がりサイズ:縦15cmx横16/29cmxマチ10cm。

サイズ感としては、横にどっしりと広がった小さい巾着袋の割にはマチの大きな入れ物型になりました。

これが使えるものになるための秘訣。

ここで、スタイリッシュにマチの分量を小さくしたり、マチ無しにすると用途が薄れます。

小さくても10cmマチがあるというところはせめて実現したい容量です。

あとがき

お洋服のリメイクにおいては、「ハギ」や「パッチワーク」は結構ポイントになってくると思うのです。

このたびパッチワークとしては利用できなかった袖パーツも、別のモデルの取っ手付きでは、取っ手に利用できると思います。

お洋服のリフォームだけでは満足しきれないその「心の内」。

妥協せずに、思うままに形にしてみてはどうかとお勧めしたいです。

そして、もう1つ大切なことに気付いています。

リメイクをしてでも今後持っていきたいと思うお品物というのは、素材や柄が素敵であるからであることも否めません。

そもそも最初の古着購入の時点でたくさんの中から素直な気持ちに従った渾身の1点を丁寧に選ぶことも大切なことです。

お買い得だからとりあえず購入しておけばよいなどという「妥協」や「暴買い」行為は、それこそ「SDGs」の姿勢が不足した望ましくない考え方だと思います。

<リメイク図解>布の面積が不足の時にの広い面積の確保のアイデア、ストライプキルトステッチに真ん中のハギ目をなじませてしまう【1233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々投稿の中でお話させていただいておりますが、「SDGs」を意識した体勢で今後はすべての製造業者が臨まねばならないというところまで地球の環境が危ういとされています。

ファッション分野では、「古着のリメイク」こそが、個人一人一人が貢献できるアイデアだと見ています。

しかし、リメイクも「手芸の技術」が必要なのでなかなか広まらないのです。

業者様は商業利用をすることになってしまい、ほぼ全面的に著作権の侵害となってしまう、「リメイク屋」という業種のお店が無いのも当然です。

このとことは、大きな課題として常に考えている悩みです。

実物をご提供できないならば何ができるのかを全力で考え、1つ出したアイデアが「アイデアのみ」として図解で示していくことです。

このたびは、リメイク時に狭い面積しか得られない時にも大きなバッグを作りたいケースのアイデア。

「真ん中のハギ目をストライプキルトの一部として馴染ませる」ということを図解でご紹介したいと思います。

今できることは個人の範囲内、是非ミシンを1台お持ちいただくことをお勧めしたいです。

ストライプキルトをかける理由が後の深みあるエピソード、足りない面積を2枚ハギにし、ハギ目をストライプキルトに馴染ませるアイデア

リメイクというのは今後非常に可能性の高い分野だと思っていますので、あきらめたくはありません。

「図解のみ」にとどまりまっていますし、今後もそのままなのかもしれませんが、引き続きアイデアをアウトプットしていきたいと思っております。

トートや巾着袋を作りたい場合に横に広く面積が必要。お洋服の解体を考えるリメイクでは横幅が不足します。

一番は、お洋服のままで着用することが無駄が無く望ましいのですが、すごく難しいコーデで、コーデ好きな私もお手上げした色のブラウスがありました。

そこで、この絹/100%の高級さを継続して別の形で末永く持っていければと巾着袋を作ることに。。

ただ、洋服も結構ハギ目も多く、この1枚のパーツがなかなかとれません。

よって、半分ずつの2枚ハギを考えました。

まず、しっかりと同じ形の長方形の型紙を用意。接着芯を貼ります。縫い代1cmでアイロンで綺麗に割ります。
そして、キルト用の「ソフト厚芯」を裏面に待ち針で設置。エンボス加工の不織布なども良いと思います。
まずは、1cmの縫い代でステッチして両割りした真ん中のハギ目の溝をその線に重ねてステッチ。
その後は、左右5cm間隔でストライプにステッチ。真ん中のハギ目がまやかされ、ストライプキルトデザインへ。

これを2枚分作り、表地とします。

裏地は、別の生地の無地をロングのボリュームスカートから1枚仕立てで裁断できましたので、裏地付きの巾着袋がこれで準備できました。

はい、ここまでがこのたびのリメイク作業の進捗度です。

あとがき

真ん中のハギ目については、ハギ目の両サイドのステッチもよく採用しているデザイン。

このたびは、ハギ目自体にステッチをかけましたが、ハギ目を避けた両サイドステッチであっても真ん中なので問題ないと思います。

「小さなパーツを大きくしていく」という共通の手法は、どのようなアイテムの製作においても応用できることだと思います(^-^)。

リサイクルショップに並ぶ古着物の中で一際輝きを放っていた、洋と和の狭間の黒ベースに原色マルチカラー大花柄が映える美しい生地【1232】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初に古い着物が素敵だと感じたのは、近隣にあった今は無きディスカウントストア様での発見です。

どのくらい古い物なのか、素材は何なのかなどなかなか背景が分からないところがもどかしく、ミステリアスなのが古着物です。

着物にはかつて品質表示が付けてこられなかった文化というかしきたり(「製造物責任法」もなかった時代だからとも言えます)のようなものがあり、手がかりが見た目でしかつかめないことも多いです。

それでも、お店の配慮で、着物も「正絹:しょうけん」であれば、タグにその記載をしてくださったり、ウール・レーヨン・ポリエステルなどの別も分かるような親切なディスカウントストア様でした。

そのディスカウントストア様というのは、「キンブル」様、愛知県で数店舗の展開の地場的な会社様。

これまで、モルガナイトの珠ネックレスや翡翠の珠ネックレスなど、古き良きジュエリーなどを過去にいただいたことがありました。

そして、また別のリサイクルショップ様ですが、このたび、素敵な着物を発見したのは「BOOKOFF SUPERBAZAAR」様。

最近は着物も積極的に取り扱われているようなので、よくある柄は目が慣れてしまいます。

そんな中でキラリと光るお品を発見しました。

黒ベースのマルチカラーはアレンジしやすい1つの王道、忘れてはならないのは着物用に考えられた大花でありゆったりと広い面積に一番見合うということ

着物の状態が一番大花柄がゆったりと広がって美しい状態であることをまず第一に受け止めることが大切。

マルチカラーが大変美しいです。

地は黒、原色カラーがネオンカラーみたいに一層映えて際立つ存在です。

着物でこうした色使いが珍しいと思ったこともこの着物に注目した理由です。

もっと柄や素材に寄ってみます↓。

上半身辺りの様子。たたんでも生地にしわが寄りませんのでポリエステルなのでしょうか、保管が楽です。
あっさりとしたお花のデザインは抽象的であり幾何柄的でもあります。これも親しみやすいクセの無さかも。

あとがき

先程も書いたのですが、着物用に作られた生地ですので、着物の状態に一番素敵に映ることを見込んでこのような姿になっているということをまず受け止めます。

本来着物のまま着用が望ましいのですが、決して着物を着ることはありません(私の場合)。

そうしますと、こちらを解体して別の形で仕立て直すことになります。

着物をアレンジさせていただく者の任務は、最初にこの着物を作った製造者様・その前の反物を作った製造者様への敬意のようなものです(^-^)。

バッグの中で飲み物をこぼしたくない人に捧げたいアイデア、ペットボトルのみを収納する特殊サイズの直方体ショルダーバッグ【1231】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、思い切った専用バッグを作ります。

それは「ペットボトルショルダーバッグ」。

飲み物を飲み終わればゴミ箱行きとなりバッグが空っぽになります。

しかし、飲んでいる途中の時間帯やごみ箱に捨てるまでの空ボトルキープの時間帯など、シーンの細かい部分も深堀りした試みとなります。

活用できるものなのか、無駄なものに過ぎないのか、一度作ってみなければ分からないので一歩この分野に足を踏み入れてみたのです。

キャラメルの箱風タブを入口両サイドに取り入れた直方体の形状の特殊なショルダーバッグ、ペットボトルを入れるためだけのものにとどまるのか

平面ミシンでここまで立体的な物を作れるのだという一例としても是非ご覧くださいませ。

「ペットボトル専用バッグ」:高さ23cmx巾10cmx奥行き10cm。
正面の物足りなさの解消にフラワーアップリケをモノトーンで縫い付け。横に2個が並びキュートになりました。
<表地:黒>防水・撥水コットン/100%という生地名、綿/100%、日本製。いかにも撥水っぽさがない織り。
<裏地:黒白花柄>モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント(2層)、ナイロン/100%、日本製。
後ろ姿:背に蓋を縫い付けています。全体的にピンタックステッチによって角々しいフォルムを演出し直方体へ。
Dカンの設置:タブにDカンを通し、縫い付けました。ショルダーは裏地と同じ柄ものでコントラストを。
課題点:このことは解決できないかもしれません。縫製ならではの横伸びが起き、全体では上の方が開きます。

しかし、それを解消しようと裾ラインに向かって斜めに型紙を作る場合は、ぴったりくっつかなくなります。

ここまでが限界なのでしょうか。。ともあれ布でここまで工業的な様相に出来る可能性はご提示できたのではないかと思います。

ところで、このようなスタイリッシュな細いショルダーでも4本もステッチが走っていることにご注目いただきたいと思います↓。

1.2cm巾の細いショルダーに4本ステッチ:今までの3本ステッチから改良。この幅までが4本ステッチの限界。

これ以上狭いものは、かえって等間隔ば難しくなってしまいますので限界でしょう。

4本ステッチが施されることでハリコシが抜群になります、様々なバッグにご検討いただけると良いです。

あとがき

上述にもありました、ペットボトル以外でも物を入れられるかも。。という件は、実際長財布が入りました。

更にスマホも入りまして、まだその他にも入ります。

縦長でありながら容量は結構あるのです。

。。となると、ペットボトル入れということさえ固定観念なのかもしれません。

使い方に夢があふれます(^-^)。

スタイリッシュなボトル専用ショルダーバッグを作るにあたってのシミュレーションと裁断を終えた、直方体の細長バッグを見てみたいワクワク感【1227】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の記事の【1224】のウエストポーチの製作において、こんな機能を付けていました↓。

【1224】のウエストポーチでは、この入り口の両サイドの包み込みタブが成功していました。

せっかくなので、この「成功部分を別のデザインで活かしたい」と思いました。

そんな矢先のこと、ふと頭にあるアイデアが浮かびまして、ボトル専用のバッグを作ってみようと思ったのです。

そんなものが受け入れられるのか、そもそも必要なのか、バッグのポケットにペットボトルを入れた方が使いやすいのでは。。等いろんな声が聞こえそうではありましたが、一発屋になっても一度は作ってみたいと思います。

上の写真がちょうど角ばったデザインのバッグでしたので、あの形が細長くなるだけであるとイメージしてみてくださいませ。

ボトル専用バッグのシミュレーション、細長い直方体は固めに仕上げなければ「ケース」のような役割は果たせない、キルトがけをしていくことを決意した

主にペットボトルが入ることになるかと思いますので、ペットボトルのサイズに合わせた直方体のイメージ。
表地:綿/100%の撥水コーティング生地:お水関係はやはり撥水が安心ですので、このタイプを使ってみます。
黒無地です。接着芯を貼り、裁断完了。単純っぽいイメージですが意外とパーツは多いのです。

と、ここまでが、前日の夕方のこと。

その後に、夜のお風呂・新聞・読書・睡眠・翌日の朝のウォーキングという行動が入ることで、朝食後の現在このブログ投稿をしている現在9:44でございます。

この間に1つアイデアが生まれました。

ここで裁断当時は、試作であるからと表地も裏地も同生地の黒だけで用意したことの変更を決意。

試作とは言え、裏地に柄の撥水を持ってくることをして、中側を明るくしてみよう、コントラストある立体感を付けていこうと。

ということで、後で貼りますYouTube動画は、当ブログ投稿の前日でありますので、まだこの黒だけで作って行く内容ですが、そこはごめんなさい<m(__)m>。

今日、更に作業をしまして、まずは柄の生地も追加した裁断をやり直していきたいと思います。

そして、それが上手く出来上がれば、せっかく裁断した黒の生地が約1点分余ることになりますので、別の柄生地と組み合わせて、更なる違う展開をしてみたもう1点を製作しようと思います。

まとめて作ってしまわず、サイズの修正があれば修正して2点目に挑むよう、1点ずつ製作していきたいと思います。

あとがき

今回作ろうとしているボトルバッグは、ボトル1本の為の専用のお部屋。

立体的なアイテムにも平面ミシンで対応できるところをお伝えできたらと思います。

角張ったデザインにはピンタック、これ1つでここまで雰囲気変わるのだという驚きを感じていただくことでしょう(^-^)。

よくある普遍的なタイプのトートバッグデザインをどう差別化していくのか、丈夫な存在を求める「ベルトの別布切替え」「思い切った全面キルト」案【1225】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここで次のハンドメイドバッグ製作に入るタイミングとなりました。

以前から作りたいと思っていたイメージを実現し、過去のストック生地をうまく消化していきたいということもあります。

本体カラーは爽やかなブルー色。

いかにこの生地にイメージを膨らませ、魅力的なバッグにしていくかを全力で考えました。

よくある支柱ベルトが渡ったトートバッグをいかにスタイリッシュに素敵に作ることができるのかがテーマ、考案をシミュレーション図案で表現した

よくあるトートバッグというのがこういったデザインです↓。

トートバッグの典型的なデザイン:世の中のバッグで一番多く出回っているのではないかとさえ思うモデル。

支柱と持ち手をスタイリッシュに、大きなバッグでありながら巾1.2cmで仕上げていくことに決定。

別布をあえて準備する支柱ベルトは、強度の追求も兼ね、本体以上の丈夫さのある生地を選択していきます。

完成イメージ:ブルー色のナイロン/100%の撥水生地に、同じナイロン/100%の撥水の紺ベースの柄物を配置。

コントラストが適度に効いたネイビーベースのナイロン生地の柄物で取っ手と支柱を縫い付けるのです。

柄物であることで楽し気なコントラストをイメージしました。

そして、このブルー生地の極薄であるデメリットをカバーすることも兼ねて、内部にキルトシート(ソフト厚芯)を当て、ダイヤキルトをかけていきます。

「中綿キルト」はぶくぶく膨らみ過ぎてたたみにくいので、使用していません、1mm以内の不織布芯がスタイリッシュなバッグになると思うのです。

このシミュレーションの実際の完成品は、後のブログ記事番号の【1255】でご覧いただけます。

キルトも本体にかけていくので、糸をたくさん使いますが金具や留め具などの附属品は不要です。

糸と布のみのコラボレーションが無理のない「優しい」作りのバッグになってゆけばと思います。

決して「易しい」という漢字の方ではないことにご注意を。

あとがき

いつしか、バッグのモデルの中では風格を表してきたビッグトートバッグ。

しかし、これもゆったりとした時間をかけての流行の1つ、2020年以降は下火と見ています(あくまでも私の感覚ですが)。

元は「氷」を運ぶための十分なマチのある立体感ある手軽な入れ物であったという発祥エピソード。

最も単純な「入れて運ぶ」という機能のただの入れ物にポケットが付けられ、入り口にセキュリティー性を高めるなどの付加価値を高めることは、何ら流行とは関係のない部分です。

そんな点が、よくあるタイプやありふれたタイプを引用しながら高めていける、流行などとは無縁の定番バッグにおける工夫の部分ではないかと思います。

氷を運ぶためのバッグをそのまま氷を運ぶための作りでは、それは使い勝手や機能には不満が起こるに違いないのです。

有難い過去の知恵を有難く拝受しながら、自らが生み出す「メッセージ」こそが作品作りをする意味なのです(^-^)。

キャラメル箱のような左右の包装タブを布で再現したデザインが特徴、ウエストポーチにとどまらず様々なバッグに引用できる予感【1224】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤキルトを丁寧にかけたウエストポーチがついに出来上がりました。

失敗部分と成功部分が鮮明、とりあえずの完成品ではありますが、販売するまでのお品には至りませんでした。

大変厳しいジャッジをしていますので、どうしても1つの部分が引っ掛かるとボツにしていますが、この判断は間違いないと思います。

そのようなウエストポーチの苦いエピソードを交えた、学び多きこの度の製作は全体としては大変良い期間となりました。

このたびは、完成を見ながら、どこが失敗、どこが成功なのかを解説したいと思います。

入り口フラップの長さの不足の失敗、中に物を入れると意外と膨らむ十分なゆとりが必要だという学びがあった

では、まずここで失敗した箇所をご紹介したいと思います。

ウエストポーチ:<サイズ>縦17cmx横17cmxマチ10cm。

一見問題ないような。。いやいや、これが大変だったのです(汗)。

サイドのマチの上の方の変形に蓋の長さ不足が皺として現れています。今後定位置を決めることが必須です。
ヒネリ錠の位置はいずれも正しく、原因としては1つ、フラップの長さの不足にあることがはっきり分かりました。

これも仕方がなかったと言えますが、生地がそもそもぎりぎりで、蓋がもっと縦に長くないといけないと後から分かりました。

キャラメルの箱風のタブの成功、様々なバッグの入り口に素敵に引用できるマチ付きのセキュリティー性アップのための良きパーツとなった

次は、そんな苦い失敗とは反対に、成功した箇所です。

それは、セキュリティー性を高めるために設けたキャラメル箱タブ。

キャラメル箱タブ:呼び名がこれしか。。これを設置により、外側から中身が分かりにくく包み込んでくれます。
取り付けは、必ず覆うように外面に取り付けるところがポイントです。

外面に取り付けるということは生地が縦に長めに必要だということです。

入口フラップと同じ理論です。

できれば使いたくないヒネリ錠、生地を傷めたり無理強いがあり素敵な生地がかわいそうだという気持ちであふれた

ヒネリ錠(表):ワンポイントでかっこよさは確かにあります。
ヒネリ錠(裏):このように+ドライバーでねじ止め式です。周りの生地がきゅっと引っ張られ気になります。

ねじ止め式なので、ヒネリ錠内の見えない範囲内で穴を開けることになります。

穴の位置も間違っていたものですから、生地を強引に内側に寄せてしわも出ています。

穴は、ぜんまいや目打ちを使って差して開けるのですが、本来こういう金具パーツはレザー用。

よって、生地には向かないとパーツメーカー様は実際におっしゃっているのです。

メーカー様や職人様のおっしゃることは確かです。

それなのにこの世の中たくさんの生地に対してこのパーツが使われている様子が見られます。

その見かけのかっこよさに惹かれ使ってきたことがあったのですが、もう一切他のカシメるタイプはその強引さや途中で外れてしまう危うさで廃止を決めました。

このヒネリ錠も同時に廃止したのですが、このたびは、苦肉の策で使ってみてしまったのでした。

その時の感想です↓。

ぐいぐいと穴を目打ちなどで強引に空けていくその時の生地の様子がとても可哀そうでした。

何もしなければ静かにゆったりとたたずむ生地がこんな感じでパーツ取り付けのために穴を強引に開けられるのです。

せっかくの良質な素敵な生地に対してひどいことをしていると実感しました。

やはりヒネリ錠も廃止のパーツの1つで間違いなかったと再確認の回となったのです。

実際に感じた不安が残る「心地悪さ」は、「SDGs」に間違いなくつながる貴重な経験だと思っております。

あとがき

ここ最近新聞で拝見した、生地にこだわった良質なハンドメイドバッグが生み出されたご紹介がありました。

その素材が活きるようなきちんとした美しいステッチなどの仕立てながらも、こういった金属パーツは一切使ってありませんでした。

「SDGs」を意識した事業者様だと思いますし、それぞれの志高く布バッグを事業としている人々もいらっしゃるのです。

私の場合は、ハンドメイドバッグのノウハウをどんどんご提供していく活動を今後増やしたいと思っております。

この新しい活動で新しく感じたことは、「これを製作する人の気持ちになるという立場」です。

バッグを作って販売するということもやらせてはいただきますが、むしろ、こういった製作者様用のコンテンツ作りにこそ力を注ぎたいと思っております(^-^)。

面積の狭いパーツ・カーブが入ったパーツにも3cmダイヤキルトをかけた様子が素敵、組み立てる直前のウエストポーチ製作の進捗度の風景【1223】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在製作中の「ダイヤキルトウエストポーチ」の進み具合がいよいよ半分を超えていき、パーツの組み立て直前となりました。

この進捗度の現在では細かく分離されている状態の各パーツが、その機能を持ち始めそれぞれの存在感が感じられるようになってきています。

そして、後は合体するのを待つような状態まで行きました。

このたびは、そんな途中の場面で各パーツの出来上がり具合を「まだ組み立てられていない貴重な段階」としてお送りしたいと思います。

組み立て直前の進捗度において完成されている内蔵巾着袋と3cmダイヤキルトをかけた各パーツ、まだ出来上がってもいないのに美しい風景に映った不思議

すべてのパーツをまとめた様子。一番左の内袋が印象的ですし、右の方はキルトがかかり、スタイリッシュ。

では、もう少し細かく1つずつの各パートを見ていくことにします。

面積の大きなパーツからご紹介していきます↓。

本体パーツ:3cmのダイヤキルトがかかりました。トートバッグの本体と全く同じデザインです。
裏地部分:裏地の中に更に巾着袋の設置でこのように合体してあります。手前は、裏地に設置のポケット。

内蔵巾着袋はマチの縫い代で裏地と合体しています。

この手法は他のバッグにも役立てることができそうですので、「著作権フリー」のこのデザイン、ぱっと見で分かればどうぞ引用してみてくださいませ。

巾着袋の内側:裏地付きの巾着袋という良い仕立てですので充実。巾着袋の内部もまだら柄がエレガント。
バッグのフラップ:本体の次にメインのパーツです。この後に、ここにヒネリ錠を取り付けることになります。
サイドの比翼タブ:本当にウエストに沿うようなものになるのかなど、このタブの役割を真剣に考える機会に。
入り口の両サイドの折り込みタブ:果たしてこれが上手くセキュリティー性の役割をしてくれるのかどうか。
ウエストベルト:あえて、今は何もしていない状態ですが、最終的にうまく融通を利かせて作るつもりです。

ということで、多くのパーツに3cmダイヤキルトをかけて良い雰囲気が表れてきた現在です。

あとがき

次回のこの企画の投稿では完成の様子をお届けできると思います。

この度の製作で1つ思ったことがあります。

この黒ベースの銀色のチリのような柄のジャガード地、大変良質です。

地の黒がよくあるサテンのようですが、いやいやとても優れたエレガントさがあると感じました。

縫っていってステッチをかけていくととても美しく映えるのです。

かといってギラギラ光らないツヤ無しであることも、柄のラメとの良きバランスだと思いました。

おそらく、出来上がってもいないのに随分良い雰囲気に映ったのも、生地の良さあってのこと、感謝したいと思います(^-^)。

半開きの時の安心感や世の中に出回っていないレア感もある、表地の高級感に合わせたサテン地のエレガントなウエストポーチの内蔵巾着袋作り【1218】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ウエストポーチを製作中です。

黒ベースのラメ糸で織られた幾何柄がまるで銀河の星屑のよう。。大変美しい生地です。

この生地にダイヤキルトをかけて厚みや凹凸感を出しながら、内部のお部屋の機能も高めていこうとしています。

まだ製作に取りかかり始めてたばかりですが、最初の作業を内部に設置する巾着袋作りとしました。

この巾着袋も単独でも申し分ないほどの立派な裏地付きの仕立てです。

では、図解の出来上がりイメージと共に出来上がった内蔵巾着袋(裏地付き)をご覧くださいませ。

イメージをイラストで表してみながら内蔵巾着袋を裏地付きで完成、それだけでも商品みたいなパーツがウエストポーチの中に内蔵される充実さを感じていただく

ウエストポーチの出来上がりはまだイラストのみ。ここへこのたび製作した裏地付き巾着袋が内蔵されるのです。

イラストだけ見ますと、「え?ちゃんと内蔵できるの?」と思われるかもしれませんが、巾着袋のマチは、ウエストポーチのマチに等しくしてあります。

つまり、最大限の容積を巾着袋で確保してみようということになります。

しかし、巾着袋はきゅっと縮む構造なので、隙間も生まれその他の物を入れる場所も確保できそうです。

巾着ひもは、黒ベースの表地を使い、裏地のシルバーグレーとのコントラストを演出。サテン素材が高級感。

内側の生地は、後から追加したまだら模様のジャカードで、共布ひもの柄に形がリンク↓。

巾着袋の内側の生地:まだら模様のジャカードで黒(グレーではない)。素材が複数使われる立体感も感じます。

このたびはここまでの製作です。

次回は、裏地に隠しポケットをファスナー付きで取り付けていき、この巾着袋もマチの縫い代の部分を挟み込んで裏地と縫い合わせることで合体です。

あとがき

ウエストポーチは大きなものではないので、そのコンパクトさでいかに容量を確保するかは価値に繋がることであり力を注ぎたい部分。

巾着袋の他のお部屋としては、ファスナー付き隠しポケットがセキュリティー性あるお部屋になります。

その他は、おそらく、巾着袋の前後や底の隙間に物が入れられます。

ただし入り口から直接なので、タオルなどこぼれにくくて重要性が低い物を入れるのがお勧め。

ウエストポーチといえどもなかなか充実した内部の立体的な「層」になりそうなのです。

やや何段階か製作過程を経ていきますが、完成をお楽しみにどうぞ(^-^)。