タータンチェック柄、色とりどりのフラワープリントなどをバッグに利用する際の糸の色選び、馴染んで目立たない「中間色」が正解【1292】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、時々投稿していますマルチカラーの糸の色選びを「タータンチェック」の例でお伝えしたいと思います。

以前に花柄でもご紹介したことがあります。

その時は、黒がベースの花柄であったのですが、地の色に合わせて黒の糸を選んでしまうと出来上がりが汚かった失敗をしていました。

美しい綺麗な色の花柄を引き立てるための糸の色は、決して黒ベースの背景と同じ黒ではないのだということを説いてまいりました。

タータンチェックも同じ考え方です。

このたびの、濃紺ベースのクラシックなタータンチェックに選択した糸の色に是非ご注目いただきたいと思います。

生地に糸をピッタリ合わせ過ぎることの危険、紺系のタータンチェックのベルトステッチに決して濃紺の糸のカラーを選ばずグレーを選んだ

まずは、こちらの写真の縫い糸の色をご覧くださいませ↓。

紺系タータンチェックに配したステッチ糸:グレー。紺にも通じその他の黄色やグリーンにも適度に馴染みます。

イメージだけで糸の色を選んでしまうとベースである紺色みたいな色を選んでしまうと思います。

そもそもそれが後の出来上がりを汚くしてしまうのです。

そうは言っても、この中の色のカラシやグリーンでも浮きます。

色の決め方としては、地である紺色のトーンを弱めたようなグレー系が一番馴染むということが過去の多くのステッチ糸選びの経験から分かっています。

確かにこのグレー系自体もぴったりではないのですが、マルチカラーのどの色にもおおよそ平等にそこそこなじむ曖昧な中間色です。

この「曖昧さ」こそが大切で、登場の中の一番濃い色にぴったりに合わせてしまうことは、糸の色が勝ってしまい失敗するのです。

よって、どのマルチカラーの色にも無い「新しい色の登場」という点が一見理解しがたいですが、実はポイントです。

もとは紺色でやりたかったところだけれど、それでは黄色やグリーンの色の綺麗さをつぶしてしまうから、紺色からのトーンダウンでグレーのような曖昧な色にしたのだという経緯が大切。

よって、あながち登場のカラーとも無関係ではないということになります。

写真では薄く映りましたが、元はなかなか濃い目の色。あまりにトーンダウンし過ぎる色もかえって浮きます。

あとがき

是非、この考え方をマルチカラーの生地を使う際に引用してみて下さいませ。

マルチカラーの定義は、3色以上の色が登場する柄の場合に該当、ほぼどの花柄もマルチカラーですから。。

なぜここまで徹底するのかというと、柄の素敵さを存分に引き立てるためです。

何が主役なのか、どの部分を美しく見せていきたいのかをよく考えますと、苦労してかけたステッチも脇役になることがあるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

比較的肩の上で座りの良い正方形底のサイズ感で作りたいワンショルダーバッグ、パッチワークを上手に利用した目立たないハギ目【1290】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在研究製作中の「ワンショルダバッグ」をパッチワークデニムで完成しました。

様々な素材で作っていく中で、薄手に関しては、キルトをかけてある程度のボリュームを出すということをした前回。

このたびは、キルトとはそれほど相性を感じない風合いを大切にしたいセルヴィッチデニムをパッチワークシートを作ることでバッグに仕立てていきます。

ポイントは、正方形底のサイズ感を作る前後2枚仕立ての両サイドのハギ目が、2wayでは正面に来ることのデメリットの解消です。

都合の良かったブロック型のパッチワークを利用しながら、真ん中に来るハギ目を目立たなくしていったのでした。

25c四方の正方形底のワンショルダーバッグ、リュック使いの時に真ん中に来るハギ目の違和感解消に一役買ってくれるブロックパッチワーク

ワンショルダーもリュックもできるだけ平等な使用方法となるよう、リュック使いの時のどうしても出てしまうハギ目を美しく見せる方法を考えました。

こんな感じの正方形の面になるようなサイズ感の底。25cm四方程です。まずはハギ目をきっちり揃えます。

ここまでは、トートバッグと同じ作り方ですので十文字に美しくハギ目をそろえるということをしたまでです。

ワンショルダー使いの時の正面:<サイズ>縦29cmx横24/46cmxマチ26cm。この使い方がメイン。
リュック使いの際の背中に当たる部分の様子:こちらはサブ的なリュックの使い方。ハギ目サイドの段差を解消。
リュック使いの際に人目に付く方:ハギ目が真ん中に来ますが、パッチワークの1マスが柄として繋がるように。

パッチワークの柄合わせをしたことがちゃんと活きている姿です。

ハギ目が真ん中に来ても美しい範囲をキープできるのも、ハギ目の左右の柄をぴたりと対象的に合わせておいた努力が成果を発揮したと言えます。

<表地>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。<裏地>タータンチェック、綿/100%、日本製。
内側のポケット:<別布>オックスフォード、綿/100%、日本製。チェックの柄合わせからうまく逃れる方法。

すべて綿/100%に素材を統一するところもテイストの特化の1つ。

綿はカジュアルテイストなので、カジュアルな方向のお品を作る際には混率が同じであるところも結構見た目に影響します。

ただ、カジュアルであっても「ドレス寄り」が大きなテーマなのです。

タブの間が広く空いた方のサイドにストッパーを付けてしまいました(失敗)。こちらではない、あちらでした。
ストッパー側は実はこちらの狭い空き具合の方に付けるべきでした。裏地の設置の時に逆だったというミスです。

このミスは結構影響がありますので、後でやり直しをしていきました。

あとがき

次回は、もう1点今度は帆布のパッチワークで同じ「ワンショルダーバッグ」を作ります。

そこで、ワンショルダーは終了していきます。

その後は、ワンショルダーは廃止していきます。

廃止理由の1つとしては、条件のある製作になるからでして、ハギ目が真ん中に来てしまうことは逃れられないデメリット。

どんな素材でも作れるというデザインにしなければ、定番ノウハウにならないからなのです。

製作しながら、「伝える」という方向も同時に進めていくお仕事なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

量産品のエコバッグのステッチの糸目は粗過ぎる、良質な商品であるための緻密かつ程好い幅のステッチの3mmは価値になる【1289】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近製作しましたキーボードバッグ、ふんわりキルトステッチなどを盛り込み、ハードな楽器をしっかり守るということを重視しました。

時間がかかり過ぎるキルトの進捗、横に長いキーボードケースであることもあり、通常3mmのところを5mmの糸目で作ってみたのです(自前のものですし)。

その結果、2mmの差の作業の効率の大きさに驚きました。

5mm巾では、ぐんぐんとミシンが進み、進捗度が劇的に高まったのでした。

なるほど、量産品に見られるあのステッチの糸目の粗さはこの「効率」を重視したものだと実感したのです。

この度お伝えしたいこと、それは3mmのステッチと5mmのステッチの違いを実際に体験した本人が、3mmの方にこそ価値があるという結論に至ったというその理由です。

キルトステッチの糸目の5mmはそこらじゅうに溢れたよくあるお品にしかならない、一方で3mmはハンドメイドらしい緻密さと良質さがその糸目だけで伝わる

糸目の比較:3mmの方がしっかりと生地の中に埋まり、緻密。5mmも場合によっては有効的ですがやはり粗い。

5mmを使った場所というのが、キーボードバッグの裏地のキルトという表からは見えない部分がメイン。

しかも、キルトは皺が寄らないように気を付ける必要があり、洗い糸目の5mmは皺やタックが起こりにくくするためには一役買うことも分かりました。

ただ、しっかりと糸が埋まった様子は3mmの方に軍配が上がります。

かといって2mm代ではこれまた美しい糸目には出ないこともあり迫力が足りない、バッグでは3mmに統一しているのです。

キルトの部分だけ5mmにした違和感も確かにありました。

雑貨のお店でエコバッグ1つ見るにしても、ステッチの糸目に注目してみると、なるほどと思っていただくことがあるかと思います。

あとがき

「縫い」という工程は必ずミシン物ではその「跡」を残すものです。

ただ布と布をつなぐ役割だけではなく「装飾でありデザインである」ことを思えば、ステッチの1目1目が丁寧に最大のコンディションで施されたものでありたいと意識することになります。

じゃあ細かければ良いかというと、そうではなく、2mm程の細か過ぎるいステッチは、かえってバッグの迫力を失います。

緻密でありながらも迫力があるベストなバランスの糸目が3mmであると考えています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

パッチワークのつなぎ目が織りなすのも「柄」、ブロックパッチワークの表地とタータンチェックの裏地というコンビの相性の良さ【1286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよセルヴィッチデニムのはぎれも最後の整理整頓で本当の最終になってまいりました。

このたび製作しましたパッチワークシートで、セルヴィッチデニムのカーキブラウンというレアカラーでのバッグ製作はラストになると思います。

そんな最終を飾るデザインは、底面が正方形のワンショルダーバッグです。

リュック使用にもできるよう2wayで考えたモデルです。

このたびは、まだ完成には至りませんが、パッチワークシートが完成し、裏地やその他の別布と相性良くお洋服コーデのように組み合わせを考案した記録となります。

パッチワークのハギ目をブロック柄とみなし、タータンチェックと合わせたその相性の良さをお伝えできればと思います。

1パーツずつが小さいため緻密なパッチワークのハギ目の出方の美しさを活かす、柄同士の相性としてブロックとタータンチェックがしっくりくることを証明したい

以前の同じセルヴィッチデニム生地で作ったバッグのパッチワークは、1マスが縦12.5cmx横17.5cmでしたので、バッグの出来上がりでは、ハギ目があるタイプのバッグという印象でした↓。

1マス縦12.5cmx横17.5cmのパッチワークシートで以前に製作したナップサック(細部の失敗により非売品)。

今度は、はぎれ1マスの面積が小さい縦10cmx横15cmに統一。

これで、はぎれをもれることなく救い上げて活かすことができました。

そして、シートが出来上がったその姿を見て、うっとりするような美しさに感動♪↓。

ブロックのように配列の良いパッチワークシート。ハギ目周辺のステッチの糸の色のなじみ具合も美しさの秘訣。

パッチワークのハギ目線が強調されて四角い柄のように目に映りますので、裏地選びの際には「表がブロック柄である場合の裏地は。。」というように考えていきました。

こんな感じで、タータンチェックをチョイス。もう1つのカラシ色の無地は、裏地に設置のポケットのフラップ用。

お洋服のコーデと考え方は同じで、ブロックは四角い様相なのだから、同じ四角い柄のタータンチェックというのは相性が非常に良いものです。

2枚のパッチワークシート:実は、この後もう1列縦に追加する予定。最終的には、全部で54枚はぎれを使用。

ここまで手の込んだパッチワークバッグはなかなか売られていません。

なぜなら、この数のはぎれを用意できるなら、つながった大きな面積1枚がとれる分量だからです。

これには事情があり、もったいなく余ったはぎれが存在していたというエピソードが隠れているのです。

何か物を作りたい目的があって、材料をそれに合わせていく場合、生地がもったいなく余るのは当然で、主体が作りたいデザイン重視だからです。

裏の様子も写しました。残った材料に合わせた製作ということも盛り込むと良いです。手間など一切考えません。

あとがき

どうしても、そうでなければならない究極のデザインというものがあった時には、もったいなく生地が余ることを妥協することになります。

そういった時に、もったいない生地を集めて、パッチワークを美しく仕立てて作るバッグに「手間と美しさが入った価値」を付けていきます。

場合によっては、かえってこのストーリーと共にこちらが受け入れられることもあるのかもしれません。

それは誰にも分からない、ただの結果に過ぎませんが、捨てるのではなく製作してみることでしか起こらない奇跡なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

アシンメトリーなデザインでありながら持つ人間の体の左右のバランスにも配慮、ワンショルダー使いとリュック使いの2通りが使い分けられるバッグ【1285】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダーバッグ」が完成しました。

ただ、今後の課題も見つかり、徐々に磨きをかけていきたいと思います。

ぱっと見はコンパクトですっきりとしたデザインになりまして、片方の肩で担ぐようなスタイルでありながら、もう1つの使い方としてリュックのように背負うこともできるという作りを入れ込みました。

ただ、2つの使い方を兼ねるデザインはどうしても片方が使いにくいものになるというどうにも仕方がない問題が起こります。

出来上がった本体の寸法のバランスの答えのようなものが、過去の古い時代のワンショルダーバッグにメッセージのように現れていたのでした。

リュックに背負う時のバランスは円形がダントツ均一的、古い時代のバッグには決まって筒形の円形底が多いワンショルダーバッグに学ぶ

リュックにもなるワンショルダーサック:<サイズ>縦34cmX横21/34cmXマチ15cm。

以前作ったのはワンショルダーのみの機能として考えていましたので、もっと横幅が広かったのですが、今度は狭めました。

そして、左サイドの部分を背中に当てた向きで、リュックにも使えることを考えていきました。

ただ、結果としましては、まだまだ配慮が足りなかったと反省しております。

マチ15cmという狭さは背中には不安定。思い切ったマチの分量で円形に寄っていく正方形底が正解なのだと。

まだ今後も、違う生地でこのデザインを改良して製作しますが、この1点目と同じマチが15cmでは足りないと思っています。

リュックとして背中に背負うには20cm以上のマチがあった方がよいこと、そもそも奥行き(正面からは横にあたる長さ)とマチが一致した底面が正方形であることが最低限であると解きました。

そうしますと、よくある、楕円底で側面が途切れることのない一繋ぎぐるり1周の方が、ハギ目がリュック仕様の時に人から見る背の真ん中に出ないというメリットがあります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.05.21からおよそ1年半後の2024.11.27にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

現在では、楕円底に落ち着いていまして、ワンショルダーそのものをやめています。

結局2つを兼ねることの1つずつのパンチの無さを見直し、1wayだけで勝負することにその後は決めたのでした。

とはいえ、この時のワンショルダーの経験は非常に良い過程でした。

特にワンショルダーのみにとどまらない内部構造は2024年にも引き継いでいますので、是非ご覧くださいませ↓。

<表地>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。<裏地>キュプラ裏地、キュプラ/100%、日本製。

裏地のドットはジャガードです。

水玉柄に関しても、プリント物よりもジャガードタイプの方が高級感に溢れます。

フラップを開けた時の様子:型玉縁風のスタイリッシュな隠しポケットが顔を出します。ジャケットみたいです。
「レンズストッパー」:「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」というカテでも作り方をご紹介の定番パーツ。

あとがき

この先は、このたびの底面の偏りを解消する円形に近い正方形底でいくつかワンショルダーバッグを作っていきまして、最終的にはこのモデルは終わりました。

終了ということも決して悪い意味ではなく、今後の発展のための重要なステップなのです。

そうして、現在の2024年の両肩のショルダーのナップサックの大きめサイズの楕円底に向かっていったのでした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「ソフト感・ハリコシ・軽い」の3拍子揃った良質な10年前購入の「ソフト厚芯」が1反完了、不織布の代用の薄手生地では風合いが到底及ばなかった【1284】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダー兼リュック」というバッグを作る入口に立ったところです。

使い方に展開があり、ワンショルダーで気軽に背負えることに加え、リュックにもなるものです。

こんなイメージです↓。

ワンショルダー兼リュックのイメージ:果たしてリュックとしても使い勝手が良いのかどうかは未知です。

このたびは、このモデルを作るために、最初の段階として黒無地の生地に5cmのダイヤキルトをかけるとういう場面。

2015年辺りに当時でもすでにデッドストックのような素材として偶然出会った「ソフト厚芯」がいよいよ1反完了となるにあたり、新しい代替素材を探しているという背景があります。

この代用生地で出来上がったキルトシートの風合いが、「ソフト厚芯」に比べてどうなるのかを見てみた回になります。

5cmのダイヤキルトのキルトシートを在庫の薄手生地でかけてみた結果、ハリコシは生まれず重い風合い、不織布の中から代替品を探す結論に行き着いた

黒のポプリンという生地に5cmのダイヤキルトをかけました。
裏面には、ソフト厚芯を今まで当てていましたが、麻混の麻/55%、ポリエステル45%の生地を代用。
なかなか写真のみでは難しいのですが、感触としては重く風合いにハリコシが出ない柔らか過ぎるものでした。

柔らかすぎると同時に重いのです。

ここでソフト厚芯がいかに素晴らしい材料であったのかを実感します。

「今までありがとう」とお礼を言いたいです。

ハリコシがありながらも軽い材料であり、通常の表地使いの生地では得られない良さがあったことを改めて知ったのでした。

とりあえず、このたびはこのまま進めます。

そして、完成した状態ではどうなのかというところも見ていきます。

最終的には、ソフト厚芯に代替となるにふさわしい類似素材を新たに探していくことになりそうですが、この度のような通常の生地では相応しくないことが分かりました。

やはり、ベースは「不織布」だと思います。

最後に、今後入手できない「ソフト厚芯」というキルトシートにこれまで使用してきた素材を、記録として写真と当時の購入価格を残しておきたいと思います↓。

「ソフト厚芯」:2015年に購入の当時ですでにデッドストック的存在の1反(60m巻)で¥2,100(送料込み)。

今思えば、考えられないほどの破格のお値段でした。

60m巻で1反=¥2,100、幅も120cm程あったと思います。

¥2,100÷60=@¥35/mと算出でき、広くキルトシートに使用しても原価に響かなかった材料でした。

ある1か所のネットのお店の「床材」の「ファブリック」のコーナーで類似品らしきものを見つけました。

類似品は、おそらく同類か、とても近い素材ですが、そもそも80cm巾しかなくて1反=30mで¥37,000程。

¥37,000÷30=¥1,233/mで、実は現在は高級材料のような存在なのです。

「ソフト厚芯」は、ウーリーさに秘訣があると思います。

軽くてハリコシが適度に出て、そして柔軟でした。

色はグレーでしたが、フェルトともまた異質のものであり、フェルトよりも軽く、はるかにハリコシがあり、厚みが0.7mm程度。

それでも接着芯などよりは厚みがあるので、厚芯の部類だったのです。

もう、ああいったウールライクな素材は、お買い得には、入手困難なんだという結論に至っています。

あとがき

こうして研究をしてみて思うのは、隠れた場所にもすぐれた材料があるという点です。

出来上がってしまうと中身が見えませんので、完成品のバッグでは「装飾」などに重点が当てられがち。

方針でもあるのですが、長い時間をかけ納得をしてもらうことこそ、後の信用に繋がるという考え方をしています。

今は分かってもらえないかもしれないけれど、長持ちすることで、いずれはその良さと価値が伝わればという長い目で見た見込みです。

こうした雑貨品であるアパレル品に限らず、食べ物にしても、住まいにしても大きなものから小さなものまですべてに当てはまることではないかと思うのです。

表面だけを重視した工夫では、その効果は一瞬の瞬きくらいのものでしかないのですから。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

49鍵盤用の取っ手付き花柄モノトーンキーボードバッグ、スウェット素材でふんわりと優しくキャンディ型の巾着で内袋を製作【1283】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1265】の投稿では、49鍵盤のキーボードケースが完成していました。

49鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦33cmx横97/105cmxマチ10cm。61鍵盤用の寸法不足による。

61鍵盤では横幅が不足で49鍵盤用に対応というものになりました。

横幅が1m強あっても61鍵盤が無理ということが、いかにキーボードが横に長い楽器なのかということも肌感覚で知ることができました。

ストック生地の使用であり、仕方がなかったという経緯がありますが、初めて製作する時は慎重に少しゆとりを持った寸法で製作する方が良さそうです。

そして、その後【1277】投稿をもって、61鍵盤用のキーボード自体やその他の附属品すべての内袋を完成したところまでがここまでの道筋。

このたびは、最初に完成していた49鍵盤用にも内袋を作ることを決断、素材のふんわり感を活かしたスウェット生地を使わせていただいたのです。

ふんわり素材であるスウェット生地の利用は、楽器をプロテクトするには向いている、更に仏頂面な黒無地の左右におしゃれ度を高めた切替配色

49鍵盤キーボードケースの内袋:<サイズ>縦33cmx横88cmxマチ無し。これが内袋の表面の姿です。

両端巾着デザインがキーボードをスライドさせて入れる際の選択の自由度を高め、持ち運び時の左右の重さのバランスを均一にする効果があります。

実は、この切替の両端の花柄は、本体のキーボードケースの表地と同じ、余ったはぎれを有効活用したものです。

そして、この花柄生地に5cmのダイヤキルトをかけて真っ二つにカットして両端に設置したのです。

巾着ひもも同じ花柄生地で、柄を部分的にまとめることができました。

<外面>スウェット、綿/100%、日本製。<内側>エステルソフトサテン、ポリエステル/100%、日本製。

内部カラーが際立ちますのも、裏地に素敵なワイン色のサテンを配しましたからです。

こちらもストック生地からのチョイス。

中に何も入れていないとここまでキュッと絞られます。キーボード入りでは形が広がります。

キャンディ型は愛嬌がありますし、生地を切り替えると、おしゃれ度が高まります。

あとがき

61鍵盤用の内袋を作った後で、もう一度今度は49鍵盤用の内袋も製作したことで、更に違ったスタイルの内袋が完成しました。

作り手本人の性格でしょう、同じことを、全く同じで繰り返すことをどこかで好まないところがあります。

均一的に同じ事を繰り返すことには長けていなくても、次々に新しい何かを発見しながら少しずつ違うバッグを作っていくというスタイルもあっても良いのではないかと(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ナップサックの口の閉まり方の要はここではないだろうか、巾着ひもホールタブを本体生地とは違う柔らかい融通の利く別生地で設置の成功【1279】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

裁断の生地の残布を集め、パッチワークに仕立て広い面積のシートを作ることで、容量あるバッグを作ることができます。

このたびは、縦12.5cmx横17.5cmの1パーツを片面7枚、両面で14枚を使用したパッチワークシートで作ったセルヴィッチデニム製のナップサック(中くらいのサイズ)をご紹介したいと思います。

ポイントは、本体がデニムという究極の硬さでも、ちゃんと絞れる「巾着ひもホールタブ」の生地の正しい選択です。

デニムは本体のみに使用、別布で巾着紐ホールタブを作ることでデニム/ブロードコンビの口がちゃんと閉まるナップサックへ

裏地:カーキベージュベースの薔薇柄のブロード生地。表地のカーキ茶のセルヴィッチデニムと相性が良いです。

薔薇柄は、綿/100%、日本製になります。

薔薇柄は、アメリカ製が多いと今まで感じてきましたので、日本製でこのクラシックなバラ柄がレア。

こういったデフォルメ感の少ない実写的なバラ柄がクラシックで大人っぽい雰囲気になります。

巾着の口の閉まり具合:デニム生地をそのまま巾着ホールに作るよりも入り口がしっかり閉じられています。

一見うまく閉まっていますが、実のところ、タブの位置が悪く8個しか付けておりません。

その後の徹底的な見直しにより、タブは10個、巾着紐の両サイドには前後共ハギ目に近い位置で設置すると徹底することにしていきました。

リュックの巾着紐は、また別の茶色の生地です:麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

パッチワークの横段のハギ目の位置もぴったりと合ってすっきりとしています。

余計な飾りは決して付けません。

巾着ホールタブ:7.5cmx7.5cmの正方形の型紙から、接着芯を貼り、真ん中に向かい三つ折り観音開きで製作。

タブの型紙は、その後の見直しで、縦10cmx横7.5cmへ修正、もっと融通が利くようになります。

口の閉まり具合:もし、本体で折り曲げてホールを作っていたらここまでキュッとは閉まりません。

当然ながら、動きの多い箇所になるのがこのタブですので、ブロード生地という程好い丈夫さと柔らかさのバランスもポイントでした。

ブロードは薄手の中では多少丈夫でごわつきも感じます。

さらに、接着芯も貼り、外枠と内枠両方をステッチした入念な作りのタブですので、デニム以外の素材であればこのタブには表地より薄手にバランスをとると良いでしょう。

あとがき

セルヴィッチデニムの迫力は絶大です。

どれも平等に製作していても、ニーズとしては、バッグのイメージからはまだまだデニム・帆布のフィードバックが多いです。

ただ、このこともお伝えしたいのですが、「長持ち」を様々な切り口から見ますと、デニムや帆布は「擦れ」による傷みが起きてくるものです。

そうすると、最終的にナイロンやポリエステルであっても使用感の比較では良きレベル。

服地に使われているような生地もバッグに引用し、受け入れてもらえることがこの先の願望としてあります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「完全オリジナル」というのはどのような状態を指すのだろうか、「レジ袋」のデザインが芸術級だと感じた者が考案者を探した【1278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく、「これ、うちのオリジナルなんですよ」という会話が聞かれますが、実際の「完全オリジナル」という言葉をこのたび掘り下げてみました。

「オリジナル」という言葉は「よくあるデザイン」よりも特異性が感じられる魅力的な言葉です。

このたび、有料化になった「レジ袋」の元のデザインについて見てみたいと思います。

当たり前に使わせていただいていた(しかも無料で)アイテムが、実は芸術的なモデルではなかったかと思った瞬間がありまして、少しその起源をたどってみたのです。

レジ袋は身近なアイテム、しかしあの袋自体もある会社が最初に考案した芸術的な著作者が存在するデザインなのではないかと思う

かつて「八百屋」様でのお買い物はかごを持っていきました。昭和のどこかの時点でレジ袋が主流に。。

こういったプラスチック系の素材の袋というのは、工業製品の代表的な姿、間違いなく戦後ですし、それほど昔でもない昭和のどこかで生み出されたものです。

「レジ袋 起源」でググると、ちゃんと最初にレジ袋を製造したメーカー様のお名前が「ウィキ」などで登場。

ということは、間違いなく著作権はこのレジ袋のデザインに存在するのでは。。

あの「レジ袋」も実は立派な「デザイン」なのです。

情報によりますと、「果物の梨を入れたところからのスタートだった」とのこと。

実際にそのメーカー様がこのデザインの著作権を主張され、特許庁に商標権も申請してあるものかどうかまでは分かりませんでした。

しかし、このデザインが発明品に相当するような画期的なお品であることは、レジ袋のこれまでの広がりと歴史から見れば誰もが認めることではないでしょうか。

レジ袋有料化が迫る2020年7月の直前に生地を使って自作してみました。

その時に、実際のスーパーのレジ袋を生地に当てて写し取って型紙を作りましたので、私が考えたデザインではありません。

このレジ袋の構造はかなり物理的な特質を活かしたなかなか複雑な構造だと思っています。

私が一から自分の頭の中で、このビニール袋と同じデザインが浮かぶかというと、全く「ノー」です。

その写し取りの証拠から、作ったハンドメイドのレジ袋は完全オリジナルではないと導けます。

ということで、完全オリジナルということはそういうものなのです。

レジ袋は確かに身近なものであったのですが、実はなかなか簡単に考え付くデザインではない芸術品級のデザインなのだから、最初のメーカー様の完全オリジナル品なのだという認識を私は持ちます。

お品が完全オリジナルになるには、誰かが真似しても、模倣品であると証明できるほどの特異なデザインでないと認められないことがほとんど。

そうすると、よくあるようなデザインでは、著作者側でさえも、完全オリジナルであるとの主張は最終的には難しく、認められないことが大半の現状のようなのです。

完全オリジナル作品というのがいかに難しく、芸術的要素を持った「バッグ」というアイテムの商業への適用の難しさがあるのでは。。

ハンドメイドで製作する「芸術品」と「売れるための商品」、一度考えてみて下さいませ。

あとがき

ビニール袋のデザインについて、もう少し。。

ビニール袋からは写しとったけど、サイズを変えたり、真ん中の結びひもを取っ払ったデザインだと独自のデザインになるのではないか。。ということについて。

それは、あくまで「アレンジ」に過ぎません。

元の構造そのものの、マチを内側に折り曲げて、たたんでいる時はコンパクトなのに、中に物を入れると広がるような構造というところにこそ、このレジ袋の特性があります。

あとは、取っ手が本体と一繋ぎになっている点も、他のバッグとの差別化がある点で、この発想が他に何かにあったかというと、これが最初なのでしょう。

果物を入れるために一繋ぎで取っ手もあることの便利さと製造工程の無駄の無さを工夫した最初のメーカー様にそのアイデアの源があったと考えます。

もしかして、特にそのような著作物としての拘りなど、発案者様も気にされていないのかもしれません。

ただ、そうであったとしても、すでにあるそのモデルにヒントを得る・ましてや写し取るなどをした者(私)は、過去に誰かが発案した有難い形があったことで今このアイデアを思いつくことができたことに対して、「感謝」を忘れないことです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ずっしりと重いアダプターは音が出るための重要パーツ、大切に収納するための巾着袋を「ダイヤキルト」をかけたクッション性で守る【1277】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デニム生地をパッチワークに仕立て、メインバッグを薔薇柄の裏地付きで完成した更なる内側に、キーボード・楽譜立てのそれぞれのケースを茶色の生地で統一して「内袋」として作るという追加製作をしています。

メインバッグの中に細かにそれぞれの内袋に入れられた構造です。

このたびがこのシリーズの最後となりますが、最後にこちらも同じ茶色の生地でそろえ、「アダプターケース」を巾着袋型で製作しました。

小さい附属品でありますので、できるだけぴったりに、そして袋からこぼれないようになどを考慮。

ポイントとしましては、他の内袋と同じように薔薇柄の巾着ひもをコントラストの効いたアクセントとして配し、同じキーボード関係のパーツなのだと示すことです。

内側の裏地部分は4cmダイヤキルトでクッション効果、外側の表地部分は他の内袋と同じように歩調を合わせた向きの選択をしたアダプター用巾着袋

同じ生地で同じ使い方をすると、足並みが揃いその整った美しさが生まれます。

このたび製作のアダプター入れも、他の内袋と同じ生地で裏地付き巾着袋にしました。

ただ、アダプターは重みがあり落としたくないので、プロテクト性が生まれるよう、更に裏地をダイヤキルトにしました。

4cmダイヤキルト:程よい細かさは4cmの作業しやすさ。写真ではひっくり返していますがこちらは裏地です。
巾着紐の元の生地:クラシックなバラ柄。最初はこれを裏地にと思いましたが、面積が不足により共通のひもに。
キーボードのアダプター:裏地のキルトに敷いた「ソフト厚芯」とキルトでプロテクト効果を発揮。
完成:マチ10cmの小ぶり。ランチボックスなどよりは小さなものです。見た目だけでも厚みを感じます。
実際に入れる場所は、キーボードの横の隙間が安定的で分かりやすい場所です。

端っこに出来上がった小さめのアダプターケースの巾着袋を入れるわけですが、縦向きに花柄のショルダーを使って持った時にすき間からこぼれる恐れがあります。

それをこぼれにくいように工夫したのが「特殊マチ」です。

キーボード本体をできるだけちょうどに入るよう、てっぺんの隙間を垂直方向につまんで丈夫にステッチした構造です。

「特殊マチ」を作ったキーボードバッグ:両端の隙間が埋められました。キーボード本体はちゃんと入ります。
縦持ち用ショルダーが付いた方のサイド:こんな風に底のマチの7割くらいの分量を折り、ステッチ。

力がかかる場所なので、返し縫いで丈夫く縫い付け、見映えとしては悪くありません。

サイドから見た様子。こぼれやすさをガードしてくれるような役割が生まれたと思います。
縦持ちした時には底になる側がこちら。バックルの横の隙間がっかなり埋まりました。マチは受け皿的役割にも。

あとがき

今まで作ってきた巾着袋をただ作っただけだったのですが、これを内袋としてキーボードバッグに入れていくことで、全体の中での内袋の存在と役割を大きく感じました。

全てのパーツが内袋に守られて非常に安心しました。

デニムのパッチワークのメインバッグ自体が出来上がった時に直接キーボードを入れてみた時の心地悪さは大きく解消。

その他、自分用に作ったことでこんなことも分かりました↓。

自分の為であると一気に細かいこだわりは無くなり、例えば、この度のような茶色とピンクをコンビにする組み合わせなどは普通なら決してしない妥協の組み合わせ。

自分の為に作るのと他人のために作ることとの妥協の違いは、ピクチャレスクとしてはこんな違いがあるのだと分かったという点では意味がありました。

「人のために製作するからこそ、とことん拘れる」というのが出した答えです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク